JP2010229996A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料フィルタの目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ内へのベーパ排出口からの燃料の吸入にともなう異物の侵入を防止する。
【解決手段】燃料供給装置10は、燃料タンク内の燃料を吸入しかつ加圧した後に吐出する燃料ポンプ14と、燃料ポンプ14の吸入口に設けられた燃料フィルタ16と、燃料ポンプ14の吐出口32から吐出された燃料の一部を吐出するプレッシャレギュレータとを備える。プレッシャレギュレータから吐出されたリターン燃料が充満するリターン燃料充満域を設ける。リターン燃料充満域が燃料ポンプ14のベーパ排出口に連通される。リターン燃料充満域と燃料タンク内とが連通される。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として自動二輪車、原付自転車等の二輪車、ATV車(全地形万能車)、自動車等の車両において、燃料タンク内の燃料をエンジン(エンジン)へ供給する燃料供給装置に関する。
燃料タンク内の燃料をエンジンに供給する燃料供給装置の従来例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。なお、図18は燃料供給装置を示す断面図である。
図18に示すように、燃料供給装置は、燃料タンクT内の燃料を吸入しかつ加圧した後に吐出する燃料ポンプPと、燃料ポンプPが収容された燃料室Aと、燃料ポンプPの吸入口に吸入される燃料を濾過するストレーナ(本明細書でいう「燃料フィルタ」に相当する。)353と、燃料ポンプPの吐出口から吐出された燃料の一部をリターン燃料として吐出する圧力調整弁Bとを備えている。燃料ポンプPは、内部に発生したベーパをポンプ室303から燃料室A内へ排出するベーパ排出孔360を有している。また、燃料室A内に排出されたベーパは、ベーパ抜き通路324を介して燃料タンクT内へと排出され。ベーパ抜き通路324の下流を形成するベーパパイプ324Cは、燃料タンクTの燃料液面上に開口配置されている。
特開平11−141437号公報
前記従来例によると、ベーパ排出孔360の下流端(上端)が燃料室A内の上方位置に開口されているとともに、ベーパパイプ324Cの下流端(上端)が燃料タンクTの燃料液面上に開口されている。したがって、ストレーナ353に目詰まりが発生した場合、燃料ポンプPがベーパ排出孔360から燃料を吸入する。このため、ストレーナ353の目詰まりにより燃料タンクT内の異物を含んだ燃料をベーパ排出孔360から吸込むという問題があった。
また、一般的な燃料供給装置では、燃料ポンプのベーパ排出口が単に燃料タンク内に開口されている。したがって、燃料フィルタに目詰まりが発生した場合、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプの(詳しくはポンプ室)内にベーパ排出口から吸入される。しかし、燃料タンク内の燃料は、燃料フィルタにより濾過されていないため異物を含んでいる。このため、燃料ポンプ内に異物が侵入するという問題があった。なお、燃料ポンプ内に異物が侵入すると、燃料ポンプの摺動部分に摩耗や回転抵抗の増大等の不具合を招くことになることから好ましくない。
本発明が解決しようとする課題は、燃料フィルタの目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ内へのベーパ排出口からの燃料の吸入にともなう異物の侵入を防止することのできる燃料供給装置を提供することを課題とする。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする燃料供給装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された燃料供給装置によると、正常時において、リターン燃料吐出部材から吐出されたリターン燃料は、リターン燃料充満域に貯留されてから燃料タンク内へ流出される。また、燃料ポンプ内に発生したベーパは、ベーパ排出口からリターン燃料充満域に排出されてから燃料タンク内へ流出される。ところで、燃料フィルタに目詰まりが発生した場合、リターン燃料充満域内の燃料が燃料ポンプ内にベーパ排出口から吸入される。このとき、リターン燃料充満域に貯留されている燃料は、リターン燃料及びベーパを含む燃料であって、いずれも燃料フィルタにより濾過されたクリーンな燃料である。このため、燃料フィルタの目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ内へのベーパ排出口からの燃料の吸入にともなう異物の侵入を防止することができる。また、エンジンの運転中、リターン燃料充満域には、燃料フィルタで濾過されかつリターン燃料吐出部材から吐出されたリターン燃料が継続的に供給される。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプのベーパ排出口とリターン燃料充満域とを連通するベーパ燃料通路を設け、リターン燃料充満域が燃料ポンプよりも上方位置に配置されている。したがって、燃料ポンプ内に発生したベーパは、ベーパ排出口からベーパ燃料通路を介して、燃料ポンプよりも上方位置に配置されたリターン燃料充満域に流出される。このため、燃料フィルタの目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ内へのベーパ排出口からの燃料の吸入にともなうベーパの侵入を防止することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載された燃料供給装置によると、リターン燃料充満域における燃料の液面が所定位置以下に低下したときにその液面上に形成される気相部分に、ベーパ燃料通路の出口が連通される構成としたものである。したがって、燃料フィルタの目詰まりの発生後のエンジン運転中において、リターン燃料充満域内の燃料の液面が所定位置以下に低下したときには、その液面上に形成される気相部分にベーパ燃料通路の出口が連通するため、燃料ポンプ内へのベーパ排出口からの燃料の吸入にともない気相部分のエアーが吸入される。このため、エンジンが不調をきたすことによって、燃料フィルタの交換が必要であることを運転者に指示することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載された燃料供給装置によると、リターン燃料充満域から燃料タンク内へ流出される燃料量を制限する絞り部が設けられている。したがって、リターン燃料充満域のリターン燃料の無駄な流出を抑制することができる。
実施例1に係る燃料供給装置を示す斜視図である。 燃料供給装置を一部破断して示す平面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 燃料供給装置の構成部品を示す分解斜視図である。 燃料ポンプのポンプ部の周辺部を示す断面図である。 配管アッセンブリを示す斜視図である。 アダプタの周辺部を示す側断面図である。 接続部材の周辺部を示す平断面図である。 図9のX−X線矢視断面図である。 実施例1の変更例を示す断面図である。 実施例2に係る燃料供給装置を示す斜視図である。 燃料供給装置の構成部品を示す分解斜視図である。 配管アッセンブリを示す斜視図である。 アダプタの周辺部を示す側断面図である。 接続部材の周辺部を示す平断面図である。 図16のXVII−XVII線矢視断面図である。 従来例に係る燃料供給装置を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、例えば自動二輪車における燃料タンク内の燃料をエンジン(内燃機関)へ供給する燃料供給装置であって、燃料タンクの底部に装着される底付けタイプの燃料供給装置について例示する。説明の都合上、燃料供給装置の基本的構成を説明した後で、要部の構成に係る配管アッセンブリについて説明する。なお、図1は燃料供給装置を示す斜視図、図2は燃料供給装置を一部破断して示す平面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は図2のIV−IV線矢視断面図、図5は燃料供給装置の構成部品を示す分解斜視図である。
図4に示すように、燃料供給装置10は、セットプレート12、燃料ポンプ14、燃料フィルタ16、プレッシャレギュレータ18、ケーシング20等の構成部品を備えて構成されている。以下、順に説明する。
セットプレート12を説明する。セットプレート12は、樹脂製で、円板状のプレート本体22を主体として形成されている。プレート本体22の上面には、該プレート本体22の外径より小さい外径を有する円筒状の嵌合筒部23が同心状に形成されている(図2参照)。なお、説明の都合上、図2の平面図を基準として前後左右を定める。
図3に示すように、前記プレート本体22には、前記嵌合筒部23の右側部の内側に隣接する燃料吐出ポート24が上下に貫通する状態で取付けられている。また、図2に示すように、プレート本体22には、嵌合筒部23の左後側部の内側に隣接する電気コネクタ部25がモールド成形により形成されている。また、図5に示すように、プレート本体22の中央部上には、嵌合筒部23内に位置する有底円筒状のポンプ保持部26が形成されている。ポンプ保持部26の左前側部には、割溝状の切欠部27が形成されている。また、ポンプ保持部26の右前側部には、割溝状の切欠部28が形成されている。
次に、燃料ポンプ14を説明する。図4に示すように、燃料ポンプ14は、縦型円筒状のポンプハウジング30内に、電動式のモータ部とインペラ式のポンプ部とを上下に一体的に組込んだインタンク式のウエスコ型電動ポンプである。また、ポンプハウジング30の下端面に吸入口31が形成されている。また、ポンプハウジング30の上端面には、吐出口32が形成されているとともに電気コネクタ33が設けられている。モータ部の駆動によって、ポンプ部の吸入口31から吸入した燃料が昇圧された後に吐出口32から吐出される。なお、燃料ポンプ14の構成については後で説明する。
次に、燃料フィルタ16を説明する。図4に示すように、燃料フィルタ16は、接続管部材35と濾過部材36とフレーム部材37とを備えている。接続管部材35は、樹脂製で、中空管状に形成されている。接続管部材35の一端部(図4において左端部)には、円形の横向きの接続口39が形成されている。また、接続管部材35の他端部(図4において右端部)には、上向きの接続口40が形成されている。また、濾過部材36は、例えば不織布により縦長四角形状で扁平な袋状に形成されている。なお、濾過部材36は、不織布に限らず、織布、濾紙、編布、メッシュ材等より形成することもできる。
前記フレーム部材37は、樹脂製で、前記濾過部材36内に内装され、濾過部材36を膨大状態に保持している。また、フレーム部材37の下部には、濾過部材36の右側面に開口する管接続口42が形成されている。管接続口42には、前記接続管部材35の横向きの接続口39が接続されている。また、接続管部材35の上向きの接続口40は、前記燃料ポンプ14の吸入口31に接続されている。
次に、プレッシャレギュレータ18を説明する。図2に示すように、プレッシャレギュレータ18は、一対のハウジング部材44,45とダイアフラム46と弁体47とバルブスプリング48とバルブシート49と有している。一対のハウジング部材44,45は、それぞれカップ状をなしかつ相互にかしめにより結合されている。また、ダイアフラム46は、可撓性を有する材料で形成され、両ハウジング部材44,45の間に挟持されている。ダイアフラム46は、両ハウジング部材44,45の内部空間を右側の調圧室51と左側の大気開放室52とに区画している。また、弁体47は、ダイアフラム46の中央部に設けられている。また、バルブスプリング48は、大気開放室52側(左側)のハウジング部材45と弁体47との対向面間に介在されており、弁体47をバルブシート49に着座する方向(図2において右方)へ付勢している。
前記調圧室51側(右側)のハウジング部材44は段付円筒状に形成されている。ハウジング部材44の小径筒部内に前記バルブシート49が固定されている。バルブシート49は、中空円筒状に形成されている。前記弁体47が前記バルブスプリング48の弾性力をもってバルブシート49に着座することにより、バルブシート49内の中空部が閉じられる。また、弁体47がバルブスプリング48の弾性力に抗してバルブシート49から離座することにより、バルブシート49内の中空部が開かれる。また、ハウジング部材44の段付壁部には、調圧室51に燃料を導入するための燃料導入口53が開口されている。また、ハウジング部材44の小径筒部の先端面には、調圧室51内の燃料(リターン燃料)を排出(吐出)するためのリターン燃料吐出口54が開口されている。また、大気開放室52側(左側)のハウジング部材45には、大気開放室52を大気に開放するための大気開放口55が形成されている。
次に、ケーシング20を説明する。図5に示すように、ケーシング20は、樹脂製で、ポンプ収容部57と燃料配管部58とプレッシャレギュレータ収容部59とを有している。ポンプ収容部57は、格子状をなす縦型円筒状に形成されている。また、燃料配管部58は、ポンプ収容部57の上端部に左右方向に延びる横管状に形成されている。燃料配管部58内は管路61となっている(図2及び図3参照)。燃料配管部58の左端部には、管路61に連通しかつ下方に延びるポンプ接続口62が形成されている(図2及び図4参照)。また、燃料配管部58の右端部には、下方に屈曲する管接続部63が形成されている(図3参照)。また、燃料配管部58の前側には、平板状の受壁部64が形成されている(図2及び図5参照)。
図2に示すように、前記プレッシャレギュレータ収容部59は、前記燃料配管部58の左端部の前側(図2において下側)に偏心状に形成されている。プレッシャレギュレータ収容部59は、内筒部66と外筒部67とを有する二重筒状に形成されている。内筒部66と外筒部67の間の環状空間部68は前記管路61と連通されている。また、プレッシャレギュレータ収容部59に前記プレッシャレギュレータ18が収容されている。すなわち、内筒部66内にプレッシャレギュレータ18の調圧室51側(右側)のハウジング部材44の小径筒部が嵌合されるとともに、外筒部67内に同ハウジング部材44の大径筒部が嵌合される。そして、外筒部67には、プレッシャレギュレータ18の大気開放室52側(左側)のハウジング部材45に嵌合されかつ該プレッシャレギュレータ18を抜け止めする抜け止め部材70がスナップフィット等により装着されている。これにともない、プレッシャレギュレータ18の燃料導入口53が環状空間部68を介して管路61と連通されている。また、プレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54は、内筒部66の先端側の開口端部内に配置されており、前記受壁部64に対して所定の間隔を隔てて対向している。
前記ケーシング20のポンプ収容部57内には、その下方から前記燃料ポンプ14が収容されている(図4参照)。これにともない、燃料配管部58のポンプ接続口62に燃料ポンプ14の吐出口32が接続されている。そして、燃料ポンプ14の下部が前記セットプレート12のポンプ保持部26内に嵌合されるとともに、ケーシング20のポンプ収容部57がセットプレート12のポンプ保持部26にスナップフィット等により装着されている。このとき、セットプレート12のポンプ保持部26の切欠部27内に燃料フィルタ16の接続管部材35が嵌合されることにより、燃料フィルタ16のラジアル方向の位置決めがなされている。また、セットプレート12の燃料吐出ポート24とケーシング20の管接続部63とは、連通管72により連通されている(図1及び図3参照)。また、セットプレート12の前記電気コネクタ部25と燃料ポンプ14の電気コネクタ33とは、導線73(図1及び図2参照)を介して電気的に接続されている。なお、ケーシング20の燃料配管部58と連通管72と燃料吐出ポート24とにより、本明細書でいう「燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料をエンジンへ流す供給燃料通路」が構成されている。
図4に示すように、前記燃料供給装置10は、燃料タンク75の底部すなわち底壁部76に設置されるものである。すなわち、燃料タンク75の底壁部76には開口孔77が形成されている。そして、燃料供給装置10は、セットプレート12上の構成部品を燃料タンク75内に開口孔77内を介して挿入するとともに、開口孔77内にセットプレート12の嵌合筒部23を嵌合した状態で、該セットプレート12のプレート本体22の外周部が底壁部76にガスケットを介して締結ブラケットにより装着されることにより、燃料タンク75に搭載されている。これにより、燃料タンク75の開口孔77がセットプレート12により閉塞される。なお、図示しないが、セットプレート12の下面側において、燃料吐出ポート24には、エンジンのインジェクタにつながる燃料供給管が接続される。また、電気コネクタ部25には、燃料ポンプ14に外部電源の電力を供給する外部コネクタが接続される。
次に、前記燃料供給装置10の作動について説明する。エンジンの運転にともない、外部電源の電力がセットプレート12の電気コネクタ部25から導線73、燃料ポンプ14の電気コネクタ33を介してモータ部に供給されることにより、燃料ポンプ14が駆動される。すると、燃料タンク75内の燃料が燃料フィルタ16の濾過部材36により濾過された後、接続管部材35を介して燃料ポンプ14の吸入口31に吸入される。燃料ポンプ14に吸入された燃料は、ポンプ部内で昇圧された後、吐出口32からケーシング20の燃料配管部58の管路61内へ吐出される。管路61内に吐出された燃料は、連通管72及びセットプレート12の燃料吐出ポート24を介してエンジンの燃料供給管へ供給される。その燃料は、燃料供給管を介してエンジンのインジェクタに供給される。
前記管路61内の燃料圧力は、プレッシャレギュレータ18により所定の圧力に調整される。すなわち管路61内の燃料は、環状空間部68を介して、燃料導入口53から調圧室51内に導入される。そして、調圧室51内の燃料圧力が燃料タンク75内の圧力(大気圧)とバルブスプリング48の弾性力とを合計した圧力よりも低いときには、弁体47がバルブシート49に着座しており、該バルブシート49内の中空部が閉じられる。また、調圧室51内の燃料圧力が燃料タンク75内の圧力(大気圧)とバルブスプリング48の弾性力とを合計した圧力よりも高くなったときは、弁体47がダイアフラム46の可撓性を利用してバルブシート49から離座することにより、該バルブシート49内の中空部が開かれる。したがって、調圧室51内で余剰となった燃料が、バルブシート49の中空部、及び、調圧室51側(右側)のハウジング部材44の小径筒部内を通って、リターン燃料吐出口54からリターン燃料として吐出(排出)される。これによって、調圧室51すなわち管路61内の燃圧が常に一定になるように調整される。なお、プレッシャレギュレータ18は、本明細書でいう「リターン燃料吐出部材」に相当する。また、リターン燃料吐出口54は、燃料ポンプ14のベーパ排出口103(後述する)よりも重力方向上方において供給燃料通路内を流れる燃料の一部をリターン燃料として吐出する。
次に、燃料供給装置10に用いられる燃料ポンプ14を説明する。なお、図6は燃料ポンプのポンプ部の周辺部を示す断面図である。
図6に示すように、燃料ポンプ14は、電動式のモータ部80と、そのモータ部80の下側に設けられたインペラ式のポンプ部81とから構成されている。モータ部80は、ポンプハウジング30と、ポンプハウジング30内に回転可能に支持された回転子83とを備えている。ポンプハウジング30の内周面には、マグネット84,85が固定されている。また、回転子83は、回転子本体87と、回転子本体87と同心状をなす回転軸88とを有している。
前記ポンプ部81は、ポンプケーシング90と、ポンプケーシング90内に回転可能に配置されたインペラ92とを備えている。ポンプケーシング90は、上側のポンプカバー94と、下側のポンプボディ95とから構成されている。また、インペラ92は、略円板状に形成されている。インペラ92の表裏両面には、周方向に所定の間隔で凹設された多数の羽根溝92aが形成されている。表側の羽根溝92aと裏側の羽根溝92aは相互に連通されている。インペラ92の中心部には、表裏方向に貫通するD字状の係合孔92bが形成されている。
前記ポンプカバー94の下面側には、前記インペラ92を受入れる凹部97が形成されている。凹部97の下面側は、ポンプボディ95によって閉鎖されている。凹部97内に、インペラ92が回転可能に収容されている。ポンプカバー94には、前記回転子83の回転軸88の下端部がベアリング98を介して回転可能に支持されている。さらに、回転軸88の下端部は、インペラ92の係合孔92bと係合されている。したがって、回転子83が回転するにともなってインペラ92が追従回転する。また、ポンプボディ95には、回転子83のスラスト荷重を受け止めるスラストベアリング99が配置されている。
前記インペラ92の表裏面に対向する前記ポンプケーシング90の内壁面すなわちポンプカバー94及びポンプボディ95の対向面には、インペラ92の羽根溝92aに対応するC字状のポンプ溝100が形成されている。ポンプ溝100内にポンプ室101が形成されている。また、ポンプカバー94には、ポンプ室101の終端部とポンプハウジング30内とを連通する連通口102が形成されている。なお、ポンプボディ95の吸入口31(図4参照)により、ポンプ室101の始端部と前記接続管部材35の管路内とが連通されている。
図6に示すように、前記ポンプボディ95には、燃料を吸入しかつ加圧して吐出するポンプ室101内において発生したベーパをポンプ室101外へ排出する縦孔状のベーパ排出口103が形成されている。ベーパ排出口103の上端開口は、ポンプ室101の始端部と終端部との間の途中に連通されている。また、ベーパ排出口103の下端開口は、大気に開放されている。なお、ベーパ排出口103は、下半部の口径を上半部の口径よりも大きくする段付孔状に形成されている。
前記燃料ポンプ14(図6参照)において、モータ部80の回転子83の回転にともなって、インペラ92が回転すると、ポンプケーシング90のポンプ室101とインペラ92の羽根溝92aとに跨る旋回流が発生する。これにより、燃料が吸入口31(図4参照)からポンプ室101に吸入され、ポンプ室101の上流側(始端部側)から下流側(終端部側)に向かって流れながら昇圧すなわち加圧される。加圧された燃料は、ポンプカバー94の連通口102からポンプハウジング30内に吐出される。なお、ポンプハウジング30内に吐出された燃料は、そのハウジング30内を上方に向かって流れた後、吐出口32(図4参照)から吐出される。また、ポンプ室101内において発生したベーパはベーパ排出口103から排出される。
次に、前記した燃料供給装置10の要部の構成に係る配管アッセンブリについて説明する。図5に示すように、配管アッセンブリ140は、アダプタ142と接続部材144と管部材146とを備えて構成されている。なお、図7は配管アッセンブリを示す斜視図、図8はアダプタの周辺部を示す側断面図、図9は接続部材の周辺部を示す平断面図、図10は図9のX−X線矢視断面図である。
図7に示すように、前記アダプタ142は、第1の分割体148と第2の分割体149とを結合することにより構成されている。図8に示すように、第1の分割体148は、ゴム製で、横方向に延びる管部148aと上方向に延びる管部148bとを有するL字管状に形成されている。また、第2の分割体149は、樹脂製で、横方向に延びる管部149aと上方向に延びる管部149bとを有するL字管状に形成されている。第2の分割体149の管部149aは、第1の分割体148の管部148a内に圧入等によって接続されている。両分割体148,149の管部148a,148b,149a,149bは、一連をなすU字状の流路150を形成している。
図7及び図10に示すように、前記接続部材144は、樹脂製で、下面を開口する有天ボックス状をなす燃料貯留部152と、燃料貯留部152の後側(図10において右側)に逆U字状に形成されたフック部154とを一体に有している(図7参照)。燃料貯留部152内がリターン燃料充満域156となっている。また、燃料貯留部152の下面開口が流出口157となっている。流出口157は、リターン燃料充満域156と燃料タンク内とを連通する。また、図9に示すように、燃料貯留部152の左側面と後側面となす隅角部分には、リターン燃料受入口158が形成されている。また、燃料貯留部152の前壁部の内壁面には、リターン燃料充満域156の前端部を左右に二分する仕切壁160が形成されている。そして、燃料貯留部152内の右側面と前側面となす隅角部分には、仕切壁160を含みかつ縦方向に延びる断面C字筒状の接続筒部161が形成されている(図10参照)。なお、接続筒部161の下端部は、流出口157よりも下方へ延出されている。
前記管部材146は、樹脂製のチューブ、ホース、フレキシブル管等からなる。管部材146の一端部(下端部)は、前記アダプタ142の第1の分割体148の管部148b内に圧入等により接続されている(図7及び図8参照)。また、管部材146の他端部(上端部)は、前記接続部材144の接続筒部161内に圧入等により接続されている(図10参照)。このとき、図10に示すように、管部材146の上端開口面146aは、リターン燃料充満域156の天井面に対して離れた位置、例えばリターン燃料受入口158の上端縁とほぼ同じ高さ位置となるように配置されている。また、上端開口面146aとリターン燃料受入口158とは、非対向でかつ所定の間隔を隔てた関係をもって配置されている。このように構成された配管アッセンブリ140のうち、燃料貯留部152を除いた残りの部分により、本明細書でいう「ベーパ燃料通路形成部材」が構成されている。また、配管アッセンブリ140において、アダプタ142の流路150と管部材146の管路(符号、147を付す)とにより、本明細書でいう「ベーパ燃料通路」が構成されている。
続いて、前記した燃料供給装置10に対する配管アッセンブリ140の装着手順の一例を説明する。図8に示すように、アダプタ142は、前記セットプレート12上に前記燃料ポンプ14を設置するに際して、セットプレート12のポンプ保持部26を径方向に横切るように切欠部28内に嵌合された状態で、プレート本体22とポンプハウジング30のポンプケーシング90のポンプボディ95との対向端面間に位置決めされた状態に介装される。このとき、アダプタ142の第2の分割体149の管部149bが、燃料ポンプ14のポンプボディ95のベーパ排出口103の下半部内に対して圧入等によって接続される。これにより、アダプタ142内の流路150の上流端が燃料ポンプ14のベーパ排出口103と連通される。
また、セットプレート12に対する燃料ポンプ14及びケーシング20等の装着後において、接続部材144がケーシング20に装着される。すなわち、図9に示すように、接続部材144の燃料貯留部152が、前記ケーシング20のプレッシャレギュレータ収容部59と受壁部64との対向端面間に左右方向に位置決めされた状態で嵌合される。また、図10に示すように、接続部材144のフック部154が、ケーシング20の燃料配管部58にその上方から掛装されることにより前後方向(図10において左右方向)に位置決めされている。このようにして、接続部材144のリターン燃料受入口158がプレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54と連通される(図9及び図10参照)。これにより、リターン燃料吐出口54にリターン燃料充満域156が連通される。また、リターン燃料充満域156は、燃料ポンプ14よりも上方位置(詳しくは、重力方向で上方位置)に配置されている。なお、接続部材144は、スナップフィット等によりケーシング20に抜け止めされる。
前記配管アッセンブリ140が装着された燃料供給装置10(図1〜図4参照)において、正常時には、エンジンの運転にともない、プレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54から吐出されたリターン燃料は、接続部材144の燃料貯留部152のリターン燃料受入口158を介してリターン燃料充満域156内に導入される(図9及び図10参照)。そのリターン燃料は、リターン燃料充満域156内を流下し、流出口157から燃料タンク内へ流出される。また、図8に示すように、燃料ポンプ14のポンプ室101内に発生したベーパを含む燃料(「ベーパ燃料」という)は、ベーパ排出口103からアダプタ142の流路150に排出(吐出)される。そのベーパ燃料は、流路150を経て管部材146の管路147を上昇した後、上端開口面146aからリターン燃料充満域156に吐出される(図10参照)。なお、管部材146の上端開口面146aは、本明細書でいう「ベーパ燃料通路の出口」に相当する。
ちなみに、燃料タンク内の燃料残量の変化に応じて、リターン燃料充満域156内が、全体が液相部分の状態、下層部が液相部分で上層部が気相部分の状態、全体が気相部分の状態となる。なお、接続部材144に形成された穴165(図7及び図10参照)により、リターン燃料充満域156が大気に開放されている。このため、燃料タンク内の燃料の液面とリターン燃料充満域156内の液面とはほぼ同一面になる(図10参照)。
プレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54より上方に液面(符号、Lを付す)が位置し、リターン燃料吐出口54が液相部分に浸漬するときは、リターン燃料吐出口54から吐出されたリターン燃料は液相部分に流出する。また、プレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54以下(リターン燃料吐出口54より下方)に液面Lが位置し、リターン燃料吐出口54が気相部分に露出するときは、リターン燃料吐出口54から吐出されたリターン燃料は気相部分に流出した後に液面L上に流下する。
一方、管部材146の上端開口面146aより上方に液面Lが位置し、上端開口面146aが液相部分に浸漬するときは、管部材146の上端開口面146aから吐出されたベーパ燃料は液相部分に流出し、ベーパ燃料のベーパ分は液相部分を液面Lに浮上して消滅する。また、管部材146の上端開口面146a以下(リターン燃料吐出口54より下方)に液面Lが位置し、上端開口面146aが気相部分に露出するときは、管部材146の上端開口面146aから吐出されたベーパ燃料は気相部分に流出し、ベーパ燃料のベーパ分は消滅し、燃料分が液面L上に流下する。
上記した燃料供給装置10によると、燃料フィルタ16(詳しくは濾過部材36)に異物による目詰まりが発生した場合、燃料ポンプ14は、吸入口31から燃料を吸入できなくなることで、ベーパ排出口103から燃料を吸入する。このとき、管部材146の上端開口面146aの上方に液面Lが位置し、上端開口面146aが液相部分に浸漬するときは、燃料貯留部152のリターン燃料充満域156内の燃料が、ベーパ燃料通路(管部材146の管路147及びアダプタ142の流路150)を介して、燃料ポンプ14のベーパ排出口103からポンプ室101へ吸入される。このとき、リターン燃料充満域156内の燃料は、リターン燃料及びベーパ燃料の燃料分であって、いずれも燃料フィルタ16により濾過されたクリーンな燃料である。なお、エンジンの運転中、リターン燃料充満域156に供給されるリターン燃料はエンジンによる燃料消費量よりも多い燃料量であり、その余剰分はリターン燃料充満域156から流出口157を介して流出されるため、燃料タンク内の異物を含む燃料がリターン燃料充満域156に流入しない。
したがって、燃料フィルタ16の目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ14(詳しくはポンプ室101)内へのベーパ排出口103からの燃料の吸入にともなう異物の侵入を防止することができる。
また、エンジンの運転中、リターン燃料充満域156には、燃料フィルタ16で濾過されかつプレッシャレギュレータ(リターン燃料吐出部材)18から吐出されたリターン燃料が継続的に供給される。
また、燃料フィルタ16の目詰まりの発生後のエンジン運転中において、リターン燃料充満域156内の燃料の液面Lが所定位置以下に低下したときには、その液面L上に形成される気相部分に管部材146の上端開口面146a(ベーパ燃料通路の出口)が連通する。このため、燃料ポンプ14内へのベーパ排出口103からの燃料の吸入にともない気相部分のエアーが吸入される。このため、エンジンが不調をきたすことによって、燃料フィルタ16の目詰まりの発生をユーザー(運転者)へ知らせることができる。
また、燃料ポンプ14のベーパ排出口103とリターン燃料充満域156とを連通するベーパ燃料通路(管部材146の管路147及びアダプタ142の流路150)を設け、リターン燃料充満域156が燃料ポンプ14よりも上方位置に配置されている。したがって、燃料ポンプ14内に発生したベーパを含む燃料(ベーパ燃料)は、ベーパ排出口103からベーパ燃料通路(管部材146の管路147及びアダプタ142の流路150)を介して、燃料ポンプ14よりも上方位置に配置されたリターン燃料充満域156に流出される。このため、燃料フィルタ16の目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ14内へのベーパ排出口103からの燃料の吸入にともなうベーパの侵入を防止することができる。
[実施例1の変更例]
実施例1の変更例を説明する。なお、図11は実施例1の変更例を示す断面図である。
図11に示すように、本変更例は、前記実施例1における燃料貯留部152の流出口157に、リターン燃料充満域156から燃料タンク内へ流出される燃料量を制限する絞り部163を設けたものである。したがって、リターン燃料充満域156のリターン燃料の無駄な流出を抑制することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1の配管アッセンブリ140を変更したものであるから、配管アッセンブリについて説明し、重複する説明は省略する。なお、図12は燃料供給装置を示す斜視図、図13は同じく構成部品を示す分解斜視図である。
図13に示すように、本実施例の配管アッセンブリ(符号、110を付す)は、前記実施例1の配管アッセンブリ140と同様、アダプタ112と接続部材114と管部材116とを備えて構成されている。なお、図14は配管アッセンブリを示す斜視図、図15はアダプタの周辺部を示す側断面図、図16は接続部材の周辺部を示す平断面図、図17は図16のXVII−XVII線矢視断面図である。
図15に示すように、前記アダプタ112は、樹脂製で、横方向に延びる円筒状に形成された横管部118と、横管部118の一端部(図15において左端部)上に立ち上げられた円筒状の接続管部119と、横管部118の他端部(図15において右端部)に形成された有底筒状の燃料貯留部120とを一体に有している。アダプタ112の横管部118及び接続管部119は、一連をなすL字状の流路121を形成している。また、燃料貯留部120内は、流路121に連通するリターン燃料充満域122になっている。燃料貯留部120の側壁部には割溝状の流出口123が形成されている(図14参照)。流出口123は、リターン燃料充満域122と燃料タンク内とを連通している。
図17に示すように、前記接続部材114は、樹脂製で、縦型角筒状をなす接続部125と、接続部125の後側(図17において右側)に逆U字状に形成されたフック部127とを一体に有している。接続部125の上端面は、端板部125aにより閉塞されている。接続部125の下端部は先絞り状に形成されており、その下端部に円筒状の接続筒部129が一体形成されている。また、図16に示すように、接続部125の左側面と後側面となす隅角部分には、リターン燃料受入口131が形成されている(図14参照)。
前記管部材116は、樹脂製のチューブ、ホース、フレキシブル管等からなる。管部材116の一端部(下端部)内には、前記アダプタ112の接続管部119が圧入等によって接続されている(図15参照)。また、管部材116の他端部(上端部)は、前記接続部材114の接続筒部129内に圧入等によって接続されている(図17参照)。このように構成された配管アッセンブリ110のうち、燃料貯留部120を除いた残りの部分により、本明細書でいう「リターン燃料通路形成部材」が構成されている。また、配管アッセンブリ110において、アダプタ112の流路150と管部材116の管路(符号、117を付す)と燃料貯留部120の内部空間とにより、本明細書でいう「リターン燃料通路」が構成されている。
続いて、前記した燃料供給装置10に対する配管アッセンブリ110の装着手順の一例を説明する。図15に示すように、アダプタ112は、前記セットプレート12上に前記燃料ポンプ14を設置するに際して、セットプレート12のポンプ保持部26を径方向に横切るように切欠部28内に嵌合された状態で、プレート本体22とポンプハウジング30のポンプケーシング90のポンプボディ95との対向端面間に位置決めされた状態に介装される。このようにして、リターン燃料充満域122の上端開口面がポンプケーシング90の下面により閉鎖されるとともに、リターン燃料充満域122が燃料ポンプ14のベーパ排出口103に連通される。
また、セットプレート12に対する燃料ポンプ14及びケーシング20等の装着後において、接続部材114がケーシング20に装着される。すなわち、図16に示すように、接続部材114の接続部125が、前記ケーシング20のプレッシャレギュレータ収容部59と受壁部64との対向端面間に左右方向に位置決めされた状態で嵌合される。また、図17に示すように、接続部材114のフック部127が、ケーシング20の燃料配管部58にその上方から掛装されることにより前後方向(図17において左右方向)に位置決めされている。このようにして、接続部材114のリターン燃料受入口131がプレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54に連通される。なお、接続部材114は、スナップフィット等によりケーシング20に抜け止めされる。
前記配管アッセンブリ110が装着された燃料供給装置10(図12参照)において、正常時には、エンジンの運転にともない、プレッシャレギュレータ18のリターン燃料吐出口54から吐出されたリターン燃料は、接続部材114のリターン燃料受入口131を介して接続部125内に導入される(図16及び図17参照)。そのリターン燃料は、接続部125内から管部材116の管路117を流下し、アダプタ112の流路121を経て燃料貯留部120のリターン燃料充満域122に貯留された後、流出口123から燃料タンク内へ流出される。また、図15に示すように、燃料ポンプ14のポンプ室101内に発生したベーパを含む燃料(ベーパ燃料)は、ベーパ排出口103からアダプタ112のリターン燃料充満域122に排出(吐出)された後、流出口123から燃料タンク内へ流出される。このとき、アダプタ112の流出口123の口縁部133(図14参照)は、リターン燃料充満域122から燃料タンク内へ流出される燃料量を制限するように形成されている。このため、アダプタ112の流出口123の口縁部133は、本明細書でいう「絞り部」に相当する。
上記した燃料供給装置10において、燃料フィルタ16(詳しくは濾過部材36)に異物による目詰まりが発生した場合、燃料ポンプ14は、吸入口31から燃料を吸入できなくなることで、ベーパ排出口103から燃料を吸入する。すると、配管アッセンブリ110のアダプタ112のリターン燃料充満域122内の燃料が、燃料ポンプ14のベーパ排出口103からポンプ室101へ吸入される。このとき、リターン燃料充満域122内の燃料は、リターン燃料及びベーパ燃料であって、燃料フィルタ16により濾過されたクリーンな燃料である。なお、エンジンの運転中、リターン燃料充満域122に供給されるリターン燃料はエンジンによる燃料消費量よりも多い燃料量であり、その余剰分はリターン燃料充満域122から流出口123を介して流出されるため、燃料タンク内の異物を含む燃料はリターン燃料充満域122に流入しない。
したがって、燃料フィルタ16の目詰まりの発生に起因する燃料ポンプ14内へのベーパ排出口103からの燃料の吸入にともなう異物の侵入を防止することができる。
また、エンジンの運転中、リターン燃料充満域122には、燃料フィルタ16で濾過されかつプレッシャレギュレータ(リターン燃料吐出部材)18から吐出されたリターン燃料が継続的に供給される。
また、配管アッセンブリ110のアダプタ112の流出口123に、リターン燃料充満域122から燃料タンク内へ流出される燃料量を制限する絞り部としての口縁部133を設けたものである。したがって、リターン燃料充満域122のリターン燃料の無駄な流出を抑制することができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、リターン燃料吐出部材は、プレッシャレギュレータ18に限らず、ケーシング20に設けられかつ燃料ポンプ14の吐出口32から吐出された燃料の一部をリターン燃料として吐出するものであればよい。
10 燃料供給装置
14 燃料ポンプ
16 燃料フィルタ
18 プレッシャレギュレータ(リターン燃料吐出部材)
31 吸入口
32 吐出口
54 リターン燃料吐出口
75 燃料タンク
103 ベーパ排出口
110 配管アッセンブリ
112 アダプタ
114 接続部材
116 管部材
122 リターン燃料充満域
123 流出口
133 口縁部(絞り部)
140 配管アッセンブリ
142 アダプタ
144 接続部材
146 管部材
146a 上端開口面(ベーパ燃料通路の出口)
156 リターン燃料充満域
157 流出口
163 絞り部

Claims (4)

  1. 燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給する燃料供給装置であって、
    燃料タンク内の燃料を吸入しかつ加圧した後に吐出する燃料ポンプと、
    前記燃料ポンプの吸入口に設けられた燃料フィルタと、
    前記燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料の一部をリターン燃料として吐出するリターン燃料吐出部材と
    を備え、
    前記燃料ポンプは、内部に発生したベーパを排出するベーパ排出口を有し、
    前記燃料ポンプのベーパ排出口に連通されるとともに前記リターン燃料吐出部材から吐出されたリターン燃料が充満するリターン燃料充満域を設け、
    前記リターン燃料充満域と前記燃料タンク内とが連通されている
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプのベーパ排出口と前記リターン燃料充満域とを連通するベーパ燃料通路を設け、前記リターン燃料充満域が前記燃料ポンプよりも上方位置に配置されていることを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項2に記載の燃料供給装置であって、
    前記リターン燃料充満域における燃料の液面が所定位置以下に低下したときにその液面上に形成される気相部分に、ベーパ燃料通路の出口が連通される構成としたことを特徴とする燃料供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料供給装置であって、
    前記リターン燃料充満域から前記燃料タンク内へ流出される燃料量を制限する絞り部が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
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