JP2010229943A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ポンプを備えた自動二輪車において、燃料ポンプを、専用のカバーを設けることなく保護すると共に、他の部品の配置の妨げとならないように配設する。
【解決手段】前バンク110A及び後バンク110BをV型に配置すると共に、燃料噴射用の燃料ポンプ144を搭載したV型のエンジン17を搭載した自動二輪車10において、燃料ポンプ144は、シリンダヘッド132Aのカムシャフト152によって駆動されてシリンダヘッド132A上部に設けられると共に、燃料ポンプ144が取り付けられるシリンダヘッドはヘッドパイプ12後方の前バンク110Aのシリンダヘッド132Aである。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ポンプを搭載した自動二輪車に関する。
従来、燃料噴射用の燃料ポンプを備えた自動二輪車において、燃料ポンプをV型エンジンの側面に設け、燃料ポンプを外側からカバーで覆って保護したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−36681号公報
上記従来の自動二輪車では、燃料ポンプを覆うために、専用のカバーを設ける必要がり、部品点数が増加していた。また、燃料ポンプは、他の補器類等の配置の妨げとならない場所に配設することが望ましい。
そこで、本発明は、燃料ポンプを備えた自動二輪車において、燃料ポンプを、専用のカバーを設けることなく保護すると共に、他の部品の配置の妨げとならないように配設することを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明は、シリンダブロックをV型に配置すると共に、燃料噴射用の燃料ポンプを搭載したV型エンジンを搭載した自動二輪車において、前記燃料ポンプは、シリンダヘッドのカムシャフトによって駆動されてシリンダヘッド上部に設けられると共に、前記燃料ポンプが取り付けられるシリンダヘッドはヘッドパイプ後方の前側バンクのシリンダヘッドであることを特徴とする。
この構成によれば、カムシャフトによって燃料ポンプを駆動できるとともに、ヘッドパイプ後方の前側バンクに燃料ポンプを設け、ヘッドパイプのすぐ後方に燃料ポンプを配設したため、ヘッドパイプ及びヘッドパイプ近傍のフレームによって燃料ポンプを覆うようにすることができ、専用のカバーを設けることなく、外力等から燃料ポンプを保護できる。
また、ヘッドパイプ後方のデッドスペースに燃料ポンプを配置したため、他の部品の配置の妨げにならない。さらに、ヘッドパイプ後方の外側から見えにくい位置に燃料ポンプを設けて燃料ポンプを目立たないように配置でき、外観をすっきりと見せることができるため、車両の外観性を向上できる。
また、上記構成において、前記前側バンクの前記シリンダヘッド内には前後に2本のカムシャフトが設けられ、前記燃料ポンプは前側のカムシャフトに駆動されて前側のカムシャフトの上方に配設されても良い。
この構成によれば、燃料ポンプが前側バンクの前側のカムシャフトの上方に設けられるため、ヘッドパイプのすぐ後方に燃料ポンプを配置でき、専用のカバーを設けることなく、ヘッドパイプ及びヘッドパイプ近傍のフレームによって外力等から燃料ポンプを保護できる。また、ヘッドパイプに近い位置のカムシャフトによって燃料ポンプを駆動できるため、ヘッドパイプの後方に燃料ポンプ配置するために、カムシャフトと燃料ポンプとの間の駆動力伝達経路を長くする必要がない。
また、前記前側バンクのシリンダヘッドはヘッドパイプ後方でメインパイプとダウンチューブとに囲まれて配置されても良い。
この場合、燃料ポンプを、ヘッドパイプ、及び、ヘッドパイプ後方のメインパイプとダウンチューブとによって囲うことによって、外力等から保護できる。
さらに、前記前側バンクのシリンダヘッドに設けた燃料ポンプと燃料噴射インジェクタとの間にフューエルチャンバを設け、前記フューエルチャンバをVバンク内に上下方向に縦長に配置し、上端部を前側バンクのシリンダヘッドカバーの上部に臨ませて配置し、上端部から立ち上がり前記シリンダヘッドカバーの頂面と略平行に延びる燃料配管で前記燃料ポンプに連結し、前記燃料配管をガセットパイプの下方に配置しても良い。
この場合、燃料配管を、シリンダヘッドカバーの頂面に沿うように平行に延ばすと共にガセットパイプの下方に設け、シリンダヘッドカバーの頂面とガセットパイプとにより囲うようにしたため、燃料配管を保護できる。
本発明に係る自動二輪車では、カムシャフトによって燃料ポンプを駆動できるとともに、ヘッドパイプ後方の前側バンクに燃料ポンプを設け、ヘッドパイプのすぐ後方に燃料ポンプを配設したため、ヘッドパイプ及びヘッドパイプ近傍のフレームによって燃料ポンプを覆うようにすることができ、専用のカバーを設けることなく、外力等から燃料ポンプを保護できる。
また、ヘッドパイプ後方のデッドスペースに燃料ポンプを配置したため、他の部品の配置の妨げにならない。さらに、ヘッドパイプ後方の外側から見えにくい位置に燃料ポンプを設けて燃料ポンプを目立たないように配置でき、外観をすっきりと見せることができるため、車両の外観性を向上できる。
また、燃料ポンプが前側バンクの前側のカムシャフトの上方に設けられるため、ヘッドパイプのすぐ後方に燃料ポンプを配置でき、ヘッドパイプ及びヘッドパイプ近傍のフレームによって外力等から燃料ポンプを保護できる。また、ヘッドパイプに近い位置のカムシャフトによって燃料ポンプを駆動できるため、ヘッドパイプの後方に燃料ポンプ配置するために、カムシャフトと燃料ポンプとの間の駆動力伝達経路を長くする必要がない。
さらに、燃料ポンプを、ヘッドパイプ、及び、ヘッドパイプ後方のメインパイプとダウンチューブとによって囲うことによって、外力等から保護できる。
また、燃料配管を、シリンダヘッドカバーの頂面に沿うように平行に延ばすと共にガセットパイプの下方に設け、シリンダヘッドカバーの頂面とガセットパイプとにより囲うようにしたため、燃料配管を保護できる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るエンジンを適用した自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたV型内燃機関としてのエンジン17と、エンジン17に排気管18A,18Bを介して連結された排気マフラー19A,19Bと、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設される。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から後下がりに延びるメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に連結される左右一対のピボットプレート(センターフレームとも言う)26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して延びてピボットプレート26に連結されるダウンチューブ27とを備えている。メインフレーム25を跨ぐように燃料タンク28が支持され、メインフレーム25後方が後輪22上方まで延びてリアフェンダ29が支持され、このリアフェンダ29上方から燃料タンク28までの間にシート30が支持される。なお、図1中、符号31はダウンチューブ27に支持されたラジエータ、符号32はフロントフェンダ、符号33はサイドカバー、符号34はヘッドライト、符号35はテールライト、符号36は乗員用ステップである。
メインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にはエンジン17が支持される。エンジン17は、シリンダ(気筒)がV字状に前後にバンクした前後V型の2気筒水冷式4サイクルエンジンである。エンジン17は、車体に対してクランクシャフト105が左右水平方向に指向するように複数のエンジンブラケット37(図1では一部のみを図示)を介して車体フレーム11に支持される。エンジン17の動力は後輪22左側に配設されたドライブシャフト(不図示)を介して後輪22に伝達される。
エンジン17は、シリンダを各々構成する前バンク110A(シリンダブロック)と後バンク110B(シリンダブロック)との挟み角度(バンク角度とも言う)は90度より小さい角度(例えば、52度)で形成されている。各バンク110A,110Bの動弁装置はともに、4バルブのダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)方式に構成されている。
前バンク110Aと後バンク110Bとの間に側面視でV状に形成された空間であるVバンク空間K(Vバンク)には、エンジン吸気系を構成するエアクリーナ41及びスロットルボディ42や、エンジン17に燃料を供給するインジェクタ143等が配設される。スロットルボディ42は、エアクリーナ41で浄化された空気を前バンク110A及び後バンク110Bに供給する。また、各バンク110A,110Bには、エンジン排気系を構成する排気管18A,18Bが接続され、各排気管18A,18Bが車体右側を通ってその後端に排気マフラー19A,19Bが各々接続され、これら排気管18A,18B及び排気マフラー19A,19Bを介して排気ガスが排出される。
図2はエンジン17の内部構造を側方から見た図であり、図3は、図2のエンジン吸気系及び燃料系を拡大して示す側面図であり、図4は、図2の前バンク110Aの内部構造を拡大して示す図である。
図2において、エンジン17の前バンク110A及び後バンク110Bは同一の構造である。図2中、前バンク110Aはピストン周辺を示し、後バンク110Bはカムチェーン周辺を示している。また、図2において、符号121は中間シャフト(後側バランサシャフト)を示し、符号123はメインシャフトを示し、符号125はカウンタシャフトを示している。クランクシャフト105を含むこれらシャフト121,123,125は、車体前後方向及び上下方向にずらして互いに平行に配置され、これらシャフトを支持するクランクケース110C内には、クランクシャフト105の回転を、中間シャフト121、メインシャフト123及びカウンタシャフト125の順に伝達する歯車伝達機構が構成されている。
図2に示すように、エンジン17のクランクケース110C上面には、前側シリンダブロック131A及び後側シリンダブロック131Bが車体前後に所定の挟み角度をなすように配置され、これらシリンダブロック131A,131Bの上面に前側シリンダヘッド132A、後側シリンダヘッド132Bが各々結合され、さらに各シリンダヘッド132A,132Bの上面にはヘッドカバー133A,133B(シリンダヘッドカバー)が各々装着されて前バンク110A及び後バンク110Bが構成される。
各シリンダブロック131A,131Bには、シリンダボア135が各々形成され、各シリンダボア135にはそれぞれピストン136が摺動自在に挿入され、各ピストン136は、コンロッド137を介してクランクシャフト105に連結される。
各シリンダヘッド132A,132Bの下面には、ピストン136上方に形成される燃焼室の天面を構成する燃焼凹部141が形成され、各燃焼凹部141には、点火プラグ142がその先端を臨ませて配置される。この点火プラグ142は、シリンダ軸線Cと略同軸に設けられる。
エンジン17は、各燃焼凹部141に設けられたインジェクタ143から燃焼凹部141内に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンである。各インジェクタ143は、各シリンダヘッド132A,132BのVバンク空間Kの内側側面から挿入され、その先端を各燃焼凹部141に臨ませて配置される。
シリンダヘッド132Aの上部には、燃料ポンプ144が設けられ、燃料ポンプ144から燃料配管144Aを介して各インジェクタ143に燃料が供給される。
各シリンダヘッド132A,132Bには、一対の開口部145Aにて各燃焼凹部141に連通する吸気ポート145と、一対の開口部146Aにて各燃焼凹部141に連通する排気ポート146とが形成されている。吸気ポート145は、シリンダ軸線Cとインジェクタ143との間に配置される。
図2及び図3に示すように、各吸気ポート145は吸気チャンバ43で合流しており、この吸気チャンバ43はスロットルボディ42に連結される。スロットルボディ42には、スロットルバルブの断面積をアクチュエータの駆動により変化させるTBW(スロットル・バイ・ワイヤ)が採用されている。シリンダヘッド132Aの排気ポート146は、排気管18A(図1参照)に連結されており、シリンダヘッド132Bの排気ポート146は、排気管18B(図1参照)に連結されている。
図2に示すように、シリンダヘッド132A,132Bには、吸気ポート145の開口部145Aを開閉する一対の吸気弁147と、排気ポート146の開口部146Aを開閉する一対の排気弁148とが配置される。吸気弁147及び排気弁148は、弁ばね149,149で各ポートを閉じる方向に各々付勢されている。
各弁体147,148は、開閉のタイミングやリフト量等のバルブ作動特性を変更可能な動弁装置50によって駆動される。動弁装置50は、シリンダヘッド132A,132Bに回転可能に支持され、エンジン17の回転に同期して回転する吸気側と排気側のカムシャフト151,152を備える。
図2に示すように、シリンダヘッド132A,132Bの幅方向の一端側には、中間軸158が回転可能に支持され、この中間軸158に中間スプロケット159,160が固定される。カムシャフト151の一端側には被動スプロケット161が固定され、カムシャフト152の一端側には被動スプロケット162が固定され、クランクシャフト105の両端側には駆動スプロケット163が固定される。これらスプロケット159,163間には第1カムチェーン164が巻回され、スプロケット160〜162間には第2カムチェーン165が巻回される。これらスプロケット159〜163及びカムチェーン164,165は、各バンク110A,110Bの一端側に形成されたカムチェーン室166に収容される。
駆動スプロケット163から被動スプロケット161,162への減速比は2に設定され、クランクシャフト105が回転すると、クランクシャフト105と一体に駆動スプロケット163が回転し、カムチェーン164,165を介して被動スプロケット161,162がクランクシャフト105の半分の回転速度で回転して、被動スプロケット161,162と一体に回転するカムシャフト151,152のカムプロフィールに従って吸気弁147及び排気弁148が吸気ポート145及び排気ポート146を各々開閉させる。
クランクシャフト105の左端部には図示しない発電機が設けられ、クランクシャフト105の右端部には、上記右側の駆動スプロケット163の内側(車体左側)に駆動歯車(以下、クランク側駆動歯車という)175が固定される。このクランク側駆動歯車175は、中間シャフト121に設けられた被動歯車(以下、中間側被動歯車という)177と噛み合い、クランクシャフト105の回転を等速で中間シャフト121に伝達し、クランクシャフト105と同速かつ逆向きで中間シャフト121を回転させる。
中間シャフト121は、クランクシャフト105の後側下方かつメインシャフト123の前側下方に回転可能に支持されている。
この中間シャフト121の右端部には、オイルポンプ用駆動スプロケット181と、上記中間側被動歯車177と、この被動歯車177より小径の駆動歯車(以下、中間側駆動歯車という)182とが順に取り付けられている。
オイルポンプ用駆動スプロケット181は、中間シャフト121の後側であって、メインシャフト123下方に配置されたオイルポンプ184の駆動軸185に固定された被動スプロケット186に伝動チェーン187を介して該中間シャフト121の回転力を伝達し、オイルポンプ184を駆動させる。
また、中間側駆動歯車182は、メインシャフト123に相対回転自在に設けられた被動歯車(以下、メイン側被動歯車という)191に噛み合い、中間シャフト121の回転を減速してクラッチ機構(不図示)を介してメインシャフト123に伝達する。すなわち、中間側駆動歯車182及びメイン側被動歯車191の減速比によって、クランクシャフト105からメインシャフト123までの減速比、つまり、エンジン17の1次減速比が設定される。
メインシャフト123は、クランクシャフト105の後側上方に回転可能に支持され、メインシャフト123の略後方には、カウンタシャフト125が回転可能に支持される。メインシャフト123とカウンタシャフト125には、図示しない変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置が構成される。
カウンタシャフト125の左端部は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト(不図示)に連結される。これによって、カウンタシャフト125の回転がドライブシャフトに伝達される。
図4は、カムシャフト151,152の周辺を拡大して示す図である。
図中において、カムシャフト151の側は動弁機構を示し、カムシャフト152の側は主として燃料ポンプ144の駆動系を示している。
カムシャフト151には、図4に示すように、吸気カム153が一体に形成されている。吸気カム153は、円形のカム面を形成するベース円部153Aと、ベース円部153Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部153Bとを備えている。また、カムシャフト152には、排気カム154が一体に形成されている。排気カム154は、円形のカム面を形成するベース円部154Aと、ベース円部154Aから外周側に突出して山形のカム面を形成するカム山部154Bとを備えている。
カムシャフト152の側では、燃料ポンプ144を備えた燃料供給装置90が、カムシャフト152上に設けられて燃料ポンプ144を駆動する駆動系に接続されている。
燃料ポンプ144は、シリンダヘッド132Aのヘッドカバー133A上に設けられ、カムシャフト152により駆動される。詳細には、燃料ポンプ144は、プランジャポンプであり、ヘッドカバー133Aに設けられたプランジャ収容部77と、プランジャ収容部77内を上下に往復運動するプランジャ78とを備え、カムシャフト152上に設けられてプランジャ78を上下に往復運動させるポンプ駆動カム79によって駆動される。
すなわち、燃料ポンプ144は、カムシャフト152と一体に回転するポンプ駆動カム79によってプランジャ78が上下に往復運動させられ、プランジャ78の上下運動により燃料ポンプ144内部の空間が交互に拡縮されることによって燃料の吸い込み及び吐出を交互に行ない、燃料タンク28(図1参照)から吸い込んだ燃料を連続的にエンジン17に供給する。
また、燃料ポンプ144は、シリンダヘッド132Aが有する2本のカムシャフトの内、車両前部側に設けられた排気側のカムシャフト152によって駆動されるため、カムシャフト152の真上に位置し、シリンダヘッド132Aの上部において前側に配設されている。さらに、燃料ポンプ144は、車幅方向においてシリンダヘッド132Aの幅よりも内側に位置しており、シリンダヘッド132Aの上面から幅方向に突出していない。
燃料ポンプ144は、上部がヘッドカバー133Aから外側に突出して設けられ、その後部側には燃料配管144Aが接続される燃料配管接続部144Bを有し、前部側には燃料タンク28からの配管(図示略)が接続されるタンク配管接続部144Cを有している。
燃料ポンプ144は、図1に示すように、ヘッドパイプ12の後方で車体フレーム11に囲まれた前部空間Fに配設されている。詳細には、車両前部の車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12の上下の中間部から後下がりに延びる1本のメインフレーム25と、ヘッドパイプ12の下部から後方へ略水平に延びてメインフレーム25の中間部に連結される1本のガセットパイプ25Aと、ヘッドパイプ12の下部から下方に延びるダウンパイプ27Aとにより構成されている。ダウンパイプ27Aは、左右一対で構成され、ヘッドパイプ12の下部から左右にそれぞれ屈曲して車幅方向に広がった後、互いに略平行に下方へ延びている。左右のダウンパイプ27Aの間の間隔は、エンジン17の幅方向の長さと略同等の間隔の間隔であり、左右のダウンパイプ27Aは、それぞれエンジン17の前方を通っている。ダウンパイプ27Aは、ダウンチューブ27の一部である。
前部空間Fは、メインフレーム25、ガセットパイプ25A、ヘッドパイプ12、ダウンパイプ27A、及び、前バンク110Aの上部によって周囲を囲われた空間であり、燃料ポンプ144は、この前部空間F内に配設されている。すなわち、燃料ポンプ144を、メインフレーム25、ガセットパイプ25A、ヘッドパイプ12、ダウンパイプ27A、及び、前バンク110Aの上部によって囲われた位置に設けたため、車両の前部に外力等がかかった場合において、外力等の外乱から燃料ポンプ144を保護できる。
また、ヘッドパイプ12後方の前部空間Fは、他の部品が配置されていないデッドスペースであり、このデッドスペースを利用して燃料ポンプ144を設けたため、他の部品の配置を妨げることなく燃料ポンプ144を配置することができる。
各吸気ポート145は、図3に示すように、シリンダヘッド132A,132Bと一体に設けた下部吸気ポート145Bと、シリンダヘッド132A,132Bと別体で下部吸気ポート145Bの上端部145Dに連結される上部吸気ポート145Cとを備えている。また、上部吸気ポート145Cは、図示しないボルトによって下部吸気ポート145Bに固定され、ヘッドカバー133A,133Bに接近する方向に角度を変えて延出している。上記インジェクタ143は、下部吸気ポート145Bの下方に、下部吸気ポート145Bに沿って設けられている。
バンク110A,110Bの上部吸気ポート145Cは、互いに略平行に上方に延出し、各上部吸気ポート145Cの上端部145Eに、Vバンク空間K内に配置した吸気チャンバ43が連結されている。吸気チャンバ43は、吸気ポート145とスロットルボディ42との間の吸気通路に吸気ポート145及びスロットルボディ42の吸気通路より大きい容積を持たせることにより、吸気脈動を抑制する沈静槽として機能するものである。
吸気ポート145は、シリンダヘッド132A,132Bと一体に設けた下部吸気ポート145Bと、シリンダヘッド132A,132Bと別体に設けた上部吸気ポート145Cとを備えるため、上部吸気ポート145Cをシリンダヘッド132A,132Bから取り外すことができ、上部吸気ポート145Cを取り外して確保した空間を利用してインジェクタ143の取り付け、取り外し等の作業が可能になる。その結果、バンク角度が狭くてもインジェクタ143をVバンク空間K内に設けることが可能になる。また、上部吸気ポート145Cがヘッドカバー133A,133Bに接近する方向に角度を変えて取り付けられるため、バンク間の空間を大きくすることができ、上部吸気ポート145Cの取り付け、取り外し等の作業が容易になる。
図5は、動弁装置50を示す側面図であり、図6は、前バンク110Aの動弁装置50を後部側から見た縦断面図である。
動弁装置50は、図3に示すように、シリンダ軸線Cを中心として吸気側と排気側とに独立して対称に設けられている。前バンク110A及び後バンク110Bの動弁装置50は略同一構造であるため、本実施の形態では、前バンク110Aの吸気側の動弁装置50について説明する。
動弁装置50は、図5及び図6に示すように、カムシャフト151(排気側ではカムシャフト152)と、カムシャフト151と一体回転する吸気カム153(排気側では排気カム154)と、吸気弁147(排気側では排気弁148)を開閉するロッカアーム51と、カムシャフト151に相対回転可能に支持され、ロッカアーム51を介して吸気弁147を開閉する動弁カム52と、カムシャフト151の周りを揺動自在なホルダ53と、ホルダ53に揺動可能に支持され、吸気カム153の弁駆動力を動弁カム52に伝達し、動弁カム52を揺動させるリンク機構56と、ホルダ53を揺動する駆動機構60とを備えている。また、リンク機構56は、ホルダ53に連結されるサブロッカアーム54と、サブロッカアーム54と動弁カム52とを揺動可能に連結するコネクトリンク55とを備えている。
ロッカアーム51は幅広に形成されており、1つのロッカアーム51によって一対の吸気弁147を開閉する。ロッカアーム51は、一端部において、シリンダヘッド132Aに固定されるロッカアームピボット51Aに揺動可能に支持される。ロッカアーム51の他端部には、各吸気弁147の上端部に当接する一対の調整ねじ51Bが設けられ、中央部には、動弁カム52に接触するローラ51Cが回転可能に支持されている。
図6に示すように、カムシャフト151は、一端側に被動スプロケット161(図2参照)が固定されるスプロケット固定部151Aを有し、スプロケット固定部151Aの側から順に、カムシャフト151の外周に突出し断面円形形状を有する位置決め部151B、吸気カム153、動弁カム52を揺動可能に支持する揺動カム支持部151C、及び、揺動カム支持部151Cよりも小径に形成されたカラー嵌合部151Dが設けられている。カラー嵌合部151Dには、カムシャフト151のベアリングとして機能するカムシャフトカラー155が嵌合され、カムシャフトカラー155はカムシャフト151の他端側に締めこまれた固定ボルト156によって動弁カム52の側に押し付けられている。
カムシャフト151は、その両端がそれぞれカムシャフト支持部201,202によって回転自在に支持されている。詳細には、カムシャフト支持部201,202は、シリンダヘッド132Aの上部に形成されたヘッド側支持部201A,202Aに、断面半円状の支持部を有するキャップ201B,202Bをそれぞれ固定して構成されている。位置決め部151Bの側に設けられたカムシャフト支持部201には、位置決め部151Bの形状に合わせて形成された溝201Cが形成され、位置決め部151Bの位置が溝201Cに規制されることによって、カムシャフト151は軸方向に位置決めされている。
また、カムシャフト支持部201,202における吸気カム153の側の面には、ホルダ53を支持するホルダ支持部201D,202Dがそれぞれ設けられている。
動弁カム52は、カムシャフト151の中間部に設けられた揺動カム支持部151Cに配置される。動弁カム52には、図5に示すように、吸気弁147を閉弁状態に維持するベース円部52Aと、吸気弁147を押し下げて開弁させるカム山部52Bとが形成され、カム山部52Bには貫通孔52Cが形成されている。貫通孔52Cには、カム山部52Bがロッカアーム51のローラ51Cから離れる方向、すなわち、吸気弁147を閉弁する方向に動弁カム52を付勢する動弁カムリターンスプリング57(図6参照)の一端が取り付けられる。動弁カムリターンスプリング57は、図6に示すように、カムシャフト151に巻き掛けられており、その他端はホルダ53に取り付けられる。
ホルダ53は、吸気カム153及び動弁カム52を挟んでカムシャフト151の軸方向に所定の間隔を空けて配置される第1,第2プレート53A,53Bと、第1,第2プレート53A,53Bをカムシャフト151の軸方向に連結する連結部材59とを備えている。第1プレート53Aはカムシャフト151の被動スプロケット161が固定される一端側に配置され、第2プレート53Bはカムシャフト151の他端側に配置される。
また、連結部材59は、カムシャフト151と平行な軸部59Aを有し、軸部59Aの第1プレート53A側の端には、サブロッカアーム54の一端が連結されるサブロッカアーム支持部59Bが形成されている。連結部材59は、第1,第2プレート53A,53Bの外面側から軸部59Aの両端に挿入される一対のボルト53Dによって第1,第2プレート53A,53Bに固定される。また、連結部材59は、軸部59Aに平行な軸部59Cを備えており、第1,第2プレート53A,53Bの外面側からこの軸部59Cの両端に挿入される一対のボルト(不図示)によっても第1,第2プレート53A,53Bに固定される。
また、第1,第2プレート53A,53Bは、カムシャフト151が貫通するシャフト孔157A,158Aをそれぞれ有し、これらシャフト孔157A,158Aの周縁部は、ホルダ支持部201D,202Dに向けて突出した円環状の凸部157B,158Bとなっている。ホルダ53は、凸部157B,158Bがホルダ支持部201D,202Dに嵌合されることで支持され、カムシャフト151を中心に揺動可能となっている。
サブロッカアーム54は、第1,第2プレート53A,53B間に吸気カム153及び動弁カム52と共に配置されており、一端部において連結部材59のサブロッカアーム支持部59Bに回転可能に支持され、サブロッカアーム支持部59Bを中心として揺動するようになっている。サブロッカアーム54の中央部には、吸気カム153に接触するローラ54Aが回転可能に支持されている。サブロッカアーム54の他端部には、コネクトリンク55を揺動可能に支持するピン55A(図5参照)を介してコネクトリンク55の一端が連結され、コネクトリンク55の他端には、動弁カム52を揺動可能に支持するピン55B(図5参照)を介して動弁カム52が連結される。
また、サブロッカアーム54は、図5に示すように、連結部材59に収容されたサブロッカアームリターンスプリング58により付勢されており、サブロッカアーム54のローラ54Aが常に吸気カム153に押し付けられている。ここで、サブロッカアームリターンスプリング58はコイルスプリングである。
つぎに、動作を説明する。
このように構成された動弁装置50において、図5を参照し、カムシャフト151が回転されると、カムシャフト151と一体に回転する吸気カム153のカム山部153Bにより、サブロッカアーム54がローラ54Aを介して押し上げられて軸部59Aを中心として揺動し、これに伴い、コネクトリンク55を介して動弁カム52がカムシャフト151を中心として図5中の時計回りに回転する。そして、動弁カム52の回転によりカム山部52Bがローラ51Cを介してロッカアーム51と共に吸気弁147を押し下げ、吸気弁147が開弁される。また、カムシャフト151がさらに回転されて吸気カム153のベース円部153Aがローラ54Aに当接する状態では、サブロッカアーム54がサブロッカアームリターンスプリング58により押し下げられると共に、動弁カム52が動弁カムリターンスプリング57より図5中の反時計回りに回転させられてベース円部52Aがローラ51Cに当接する。これにより、吸気弁147は弁ばね149(図2参照)により押し上げられて閉弁される。
この動弁装置50では、図5に示すように、ホルダ53に連結リンク部材63を接続している。この連結リンク部材63を矢印A方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に時計方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中下に変位し、矢印B方向に移動すると、ホルダ53が吸気側カムシャフト151の軸心を中心に反時計方向に揺動し、サブロッカアーム支持部59Bが図中上に変位する。
これによって、動弁装置50は、吸気弁147及び排気弁148の開閉の作動特性を変更可能に構成されている。
連結リンク部材63は、図7に示すように、駆動機構60に連結されている。
図7は、駆動機構60を側面側から見た縦断面図であり、図8は、駆動機構60を前部側から見た縦断面図である。
駆動機構60は、図7に示すように、連結リンク部材63を介してホルダ53に連結されている。駆動機構60は、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されたボールねじ61と、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、ボールねじ61上を軸方向に移動可能な2つのナット62とを備え、ナット62及びホルダ53間に連結リンク部材63が設けられている。
ボールねじ61の排気側の一端部にはギヤ64が固着され、ギヤ64にはボールねじ61を回転させるための電動アクチュエータ70(図9参照)がギヤ輪列で連結されている。
ボールねじ61は、カムシャフト151,152と直交し、これらカムシャフト151,152の他端側、すなわち被動スプロケット161,162(図2参照)が固定される側と反対側に配置されている。このように、ボールねじ61は、エンジン17の上下方向に延出するのではなく、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されるので、エンジン17の高さを低く抑えることが可能になる。ボールねじ61は、その両端がそれぞれボールねじ支持部203によって回転自在に支持されている。ボールねじ支持部203は、図6に示すように、カムシャフト支持部202の上部に形成されたカムシャフト側支持部203Aに、断面半円状の支持部を有するキャップ203Bをそれぞれ固定して構成されている。
図7に示すように、ボールねじ61の外周面には、吸気側と排気側にそれぞれ螺旋状のねじ山61A,61Bと、螺旋状の軸ねじ溝61C,61Dとが形成されている。これらねじ山61A,61B及び軸ねじ溝61C,61Dは、巻き方向が吸気側と排気側で異なる方向に設定されている。
ボールねじ61の吸気側の他端部には、ボールねじ61の回転を検出するセンサ80が設けられている。センサ80は、ヘッドカバー133A(133B)のVバンク空間K内に位置する側壁部に固定されている。このように、センサ80がVバンク空間K内に配置されているので、エンジン17の車体前後方向の長さを短くすることが可能になるとともに、センサ80周囲を前バンク110A及び後バンク110B(図2参照)によって囲うことが可能になる。
センサ80は、ボールねじ61の他端部に固定される回転軸81と、この回転軸81の下方に略平行に配置され、ボールねじ支持部203に固定される六角ねじからなる固定軸82とを備えている。回転軸81の外周面には駆動ギヤ83が形成され、固定軸82には、駆動ギヤ83と噛み合う従動ギヤ84が形成されている。したがって、ボールねじ61が回転すると、ボールねじ61と一体に回転する回転軸81の回転が駆動ギヤ83を介して従動ギヤ84に伝達される。センサ80は、従動ギヤ84の回転量により、ボールねじ61の回転量を検出する。
ナット62は、ボールねじ61が貫通する貫通孔62Aを有し、貫通孔62Aの内周面には、ねじ山61A,61Bに対応する螺旋状のナットねじ山62Bと、軸ねじ溝61C,Dに対応する螺旋状のナットねじ溝62Cが形成されている。このナットねじ溝62Cと軸ねじ溝61C,61Dとの間に、転動可能な複数のボール65が配置される。ナット62は、ボールねじ61が回転されることにより、ボール65を介してボールねじ61上を移動する。
連結リンク部材63は、図7及び図8に示すように、ナット62に一端部が固定されるナット側リンク63Aと、ナット側リンク63Aの他端部と第2プレート53Bとを連結するホルダ側リンク63Bとを備えている。
ナット側リンク63Aの一端部は、ナット62を両側方から挟み込み、ボルト66によってナット62に固定されている。ナット側リンク63Aの他端部は、ピン67によってホルダ側リンク63Bの一端部に揺動可能に支持されている。ホルダ側リンク63Bの他端部は、偏心ピン68によって第2プレート53Bに揺動可能に支持されている。偏心ピン68は、六角ボルト68Aと、六角ボルト68Aの頭部に偏心して一体形成された偏心軸68Bとを備えて構成されている。六角ボルト68Aは、スプリングワッシャ68C及び六角ナット68Dによって第2プレート53Bに固定され、偏心軸68Bは、ナット側リンク63Aに回転自在に支持される。
図7において、ホルダ53が矢印P、Qの方向に揺動すると、図5に示すリンク機構56のサブロッカアーム支持部59Bの位置が変化させられる。サブロッカアーム支持部59Bの位置が変化されることにより、動弁カム52は、カムシャフト151を中心に揺動し、カムシャフト151に対して周方向に位置が変位されて、吸気カム153に対する周方向の位相、ここでは、角度位置又は周方向位置が変更される。このように、吸気カム153に対する動弁カム52の周方向の位置を変化させることで、動弁カム52のカム山部52Bがローラ51Cに当接する期間及び押し下げる量を変更できるため、吸気弁147の開弁期間及びリフト量を変更することができる。
例えば、ボールねじ61が回転してナット62がボールねじ61の中央側に移動させられ、連結リンク部材63によってホルダ53が図5中の時計回り方向にさらに揺動されると、動弁カム52はリンク機構56によって時計回り方向に回転され、この状態でカムシャフト151が回転されると、カム山部52Bがローラ51Cを押し下げる期間及び押し下げ量が大きくなり、吸気弁147の開弁期間及びリフト量が大きくなる。
以下、燃料供給装置90について説明する。
図3に示すように、燃料供給装置90は、燃料ポンプ144と、燃料配管144Aと、燃料配管144Aの下流側の端に接続されるフューエルチャンバ91と、フューエルチャンバ91とインジェクタ143とを連結する燃料パイプ92,93と、インジェクタ143とを備えて構成されている。
また、フューエルチャンバ91、燃料パイプ92,93及びインジェクタ143は、前バンク110Aと後バンク110Bとの間において、Vバンク空間K内に設けられている。
フューエルチャンバ91は、円筒状の縦長の筒体であり、Vバンク空間K内で上下方向に縦長に配置されている。フューエルチャンバ91は、燃料の流路において、燃料ポンプ144とインジェクタ143との間に設けられている。
フューエルチャンバ91は、燃料ポンプ144によって加圧された高圧の燃料を貯留する蓄圧室94を有し、フューエルチャンバ91の大きさは、インジェクタ143の燃料噴射によるフューエルチャンバ91内の燃料圧力の変動を、蓄圧室94によって緩和できる十分な大きさに形成されている。
フューエルチャンバ91は、その筒体の軸線が、シリンダヘッド132Aのシリンダ軸線Cと略同一の角度で前傾して設けられ、燃料配管144Aが接続される上端部91AはVバンク空間Kの上部に位置し、燃料パイプ92,93が接続される下端部91BはVバンク空間Kにおいてインジェクタ143と同等の高さに位置している。
すなわち、フューエルチャンバ91は、シリンダヘッド132Aの側に寄せてシリンダヘッド132Aと略平行に上方に延出され、上端部91Aは、ヘッドカバー133Aの上部に臨ませて配置されている。燃料配管144Aは、上端部91Aから立ち上がり、前方へ略直角に屈曲し、ヘッドカバー133Aの頂面133Cと略平行に延びて燃料ポンプ144の燃料配管接続部144Bに接続されている。このように、フューエルチャンバ91及び燃料配管144Aをシリンダヘッド132Aに沿うように設けたため、燃料供給装置90をコンパクトに配置できる。
また、燃料配管144Aを頂面133Cとガセットパイプ25A(図1参照)との間に配置し、頂面133Cとガセットパイプ25Aとにより上下から囲うようにしたため、燃料配管144Aを外力等から保護できる。
図9は、エンジン17の周辺の平面図である。
図3及び図9に示すように、フューエルチャンバ91は、Vバンク空間K内において、エアクリーナ41とは反対側の左端側に設けられるとともに、縦長に配置されており、フューエルチャンバ91がVバンク空間Kのスペースを占める割合が小さくなるように設けられている。これにより、フューエルチャンバ91より右側のVバンク空間Kに大きなスペースを確保でき、スロットルボディ42、吸気チャンバ43、吸気ポート145及びインジェクタ143等の部品の配置の自由度を向上できる。
フューエルチャンバ91の下端部91Bには、蓄圧室94に連通するとともに前後方向に突出した分岐部96が設けられている。この分岐部96におけるVバンク空間Kの側を向く面には、燃料パイプ92が接続される前側取り付け部97と、燃料パイプ93が接続される後側取り付け部98とが設けられており、蓄圧室94の燃料は分岐部96で分岐して下流へ流れる。ここで、燃料パイプ92はシリンダヘッド132Aに取り付けられたインジェクタ143Aに接続される配管であり、燃料パイプ93はシリンダヘッド132Bに取り付けられたインジェクタ143Bに接続される配管である。
前側取り付け部97及び後側取り付け部98は、インジェクタ143A,143Bの側に突出するパイプ状に形成され、それぞれの端には、取付ナット部97A,98Aが設けられている。また、前側取り付け部97及び後側取り付け部98は、車両前後方向に互いに間隔をあけて設けられるとともに、略水平かつ互いに平行に延在している。そして、燃料パイプ92,93は、取付ナット部97A,98Aに挿入された状態で、取付ナット部97A,98Aを工具等によってそれぞれ回転させることで容易に着脱される。
取付ナット部97A,98Aのインジェクタ143A,143B側の端面には、燃料パイプ92,93がそれぞれ挿し込まれる配管取り付け面97B,98Bが位置し、燃料パイプ92が接続される配管取り付け面97Bは、燃料パイプ93が接続される配管取り付け面98Bよりもインジェクタ143側に突出している。すなわち、配管取り付け面97Bは、配管取り付け面98Bよりもインジェクタ143側にオフセットされている。ここで、配管取り付け面98Bからの配管取り付け面97Bのオフセット量を、図9中にオフセット量Xで示す。
エンジン17では、各ピストン136に連結された2本のコンロッド137(図2参照)が、クランクシャフト105の同一のクランクピン(図示略)にクランクシャフト105の軸方向に並んで連結されている。このため、図9に示すように、前側シリンダブロック131Aのシリンダボア135と後側シリンダブロック131Bのシリンダボア135とは、上記クランクピンに連結されるコンロッド137の大端部の厚み分だけ、クランクシャフト105の軸方向にオフセットして配置され、前側シリンダブロック131Aのシリンダボア135は、オフセット量Yだけエアクリーナ41の側にずれて配置されている。これに伴い、インジェクタ143A,143Bは、シリンダボア135と共に互いにオフセットされてクランクシャフト105の軸方向にずれた位置に配設され、インジェクタ143Aは、インジェクタ143Bよりもエアクリーナ41の側へオフセット量Yだけずれて配置されている。
また、インジェクタ143A,143Bは、吸気チャンバ43の下方においてVバンク空間K内の幅方向の中間部に位置し、それぞれ、車幅方向においては、点火プラグ142が設けられるプラグ穴142Aと同一の位置に設けられている。さらに、点火プラグ142(図4参照)は、シリンダ軸線Cと略同軸に設けられて燃焼凹部141の中央に配設されている。
インジェクタ143A,143Bは、円柱状のインジェクタ本体170の外周から周方向の2方向に突出した固定部170Aをそれぞれ有している。そして、インジェクタ143A,143Bは、それぞれ下部吸気ポート145Bの下方に形成されたインジェクタ挿入部171A,171B(図3参照)に挿入されて、固定部170Aを貫通する複数のインジェクタ固定ボルト170Bによってシリンダヘッド132A,132Bに固定される。
図9に示すように、インジェクタ143A,143Bの上部には、フューエルチャンバ91の側に突出したインジェクタ側取付ナット部172,173がそれぞれ設けられている。インジェクタ側取付ナット部172,173は、それぞれ燃料パイプ92,93が接続される接続部である。燃料パイプ92,93は、インジェクタ側取付ナット部172,173に挿し込まれた状態で、インジェクタ側取付ナット部172,173が回転されることにより着脱される。
インジェクタ側取付ナット部172,173は、それぞれインジェクタ本体170から略同一長さだけ突出しているため、インジェクタ側取付ナット部172,173の端面172A,173Aは、互いにオフセット量Yだけずれた位置に位置している。
また、図3の側面視に示すように、フューエルチャンバ91の下端部91Bの前側取り付け部97及び後側取り付け部98は、それぞれインジェクタ側取付ナット部172,173に臨むように配置されている。前側取り付け部97及び後側取り付け部98の各々は、インジェクタ側取付ナット部172,173に対し、車両前後方向及び高さ方向の位置が略一致するように設けられ、それぞれオーバーラップして設けられている。さらに、前側取り付け部97、後側取り付け部98及びインジェクタ側取付ナット部172,173は、Vバンク空間Kの前後方向中央に位置し、前後の各下部吸気ポート145Bよりも、車両前後方向においてVバンク空間K内の内方側に位置している。
図9に示すように、燃料パイプ92は、一端が前側取り付け部97の取付ナット部97Aに接続され、他端がインジェクタ側取付ナット部172に接続されている。また、燃料パイプ93は、一端が後側取り付け部98の取付ナット部98Aに接続され、他端がインジェクタ側取付ナット部173に接続されている。
前側取り付け部97及び後側取り付け部98と、インジェクタ側取付ナット部172,173とはそれぞれ高さ方向の位置が略一致しているため、燃料パイプ92,93は略水平に配設されている。このように、燃料パイプ92,93が略水平であるため、Vバンク空間K内において燃料パイプ92,93が占めるスペースを小さくでき、燃料パイプ92,93をコンパクトに配置できる。
前側取り付け部97は、シリンダボア135のオフセット量Yに合わせてオフセット量Xだけエアクリーナ41の側に突出して設けられている。ここで、オフセット量Yとオフセット量Xとは等しく設定されており、本実施の形態では、配管取り付け面97Bは、前側シリンダブロック131Aのシリンダボア135のオフセット量Yと同一の距離だけ配管取り付け面98Bよりもオフセットされている。
すなわち、共に分岐部96から延びる配管取り付け面97B、98Bの内、配管取り付け面97Bをインジェクタ143Aのオフセット量Yの分だけ延ばしたため、配管取り付け面97Bとインジェクタ側取付ナット部172との間の距離と、配管取り付け面98Bとインジェクタ側取付ナット部173との間の距離とを等しい距離にすることができる。これにより、燃料パイプ92及び燃料パイプ93の長さを同一にすることができ、同一のパイプを用いて燃料パイプ92及び燃料パイプ93を構成できるため、部品の種類を削減できる。
ここで、図3及び図9を参照して燃料供給装置90を組み付ける手順を説明する。
まず、前バンク110A及び後バンク110Bの組立てが完了した状態のエンジン17に対し、Vバンク空間Kを介してインジェクタ挿入部171A,171Bにそれぞれインジェクタ143A,143Bを配置し、インジェクタ固定ボルト170Bを締め込んでインジェクタ143A,143Bを固定する。次いで、車両左側から燃料パイプ92,93をそれぞれインジェクタ側取付ナット部172,173に挿入し、インジェクタ側取付ナット部172,173をスパナ等の工具で回転させて締め込むことで燃料パイプ92,93をインジェクタ143A,143Bに接続する。この際、上部吸気ポート145Cが取り付けられていない状態で作業することで、作業スペースを確保でき、作業性を向上できる。
そして、Vバンク空間Kから車両左側に延びる燃料パイプ92,93の端に、燃料配管144Aを介して燃料ポンプ144に接続された状態のフューエルチャンバ91の取付ナット部97A,98Aをそれぞれ挿入し、取付ナット部97A,98Aをスパナ等の工具で回転させて締め込むことで、フューエルチャンバ91と燃料パイプ92,93とを接続する。
一方、インジェクタ143A,143Bを取り外す場合には、取付ナット部97A,98Aを外した後に、インジェクタ側取付ナット部172,173を外し、その後、インジェクタ固定ボルト170Bを取り外せば良い。
本実施の形態では、フューエルチャンバ91を、Vバンク空間K内において車幅方向の左端側に設けるとともに縦長に配置したため、フューエルチャンバ91がVバンク空間Kのスペースを占める割合が小さくなっている。これにより、フューエルチャンバ91より右側のVバンク空間Kに大きなスペースを確保でき、このスペースを利用して、インジェクタ側取付ナット部172,173及び取付ナット部97A,98Aを締め込む、或いは、緩める工具を使用することができる。従って、下方ほど狭くなるVバンク空間K内においても、工具を用いてインジェクタ側取付ナット部172,173及び取付ナット部97A,98Aを締め込んで燃料パイプ92,93を接続できるため、Vバンク空間K内の下方においてインジェクタ143A,143Bを設けることが可能になる。
エンジン17は、バンク角度が90度よりも狭い狭角のV型に構成されており、Vバンク空間Kが小さくなっているが、この場合においても、フューエルチャンバ91の側方のVバンク空間Kを利用することで、インジェクタ側取付ナット部172,173及び取付ナット部97A,98Aを締め込んで燃料パイプ92,93を接続でき、Vバンク空間K内の下方にインジェクタ143A,143Bを設けることができる。
また、Vバンク空間K内の下方にインジェクタ143A,143Bを設けることが可能となり、図4に示すように、下部吸気ポート145Bの下方にインジェクタ143A,143Bを設けたため、シリンダヘッド132A,132Bの燃焼凹部141の中央のスペースを確保することができ、燃焼凹部141の中央部に点火プラグ142を設けるセンタープラグ方式を実現できる。
また、エンジン17は直噴型のエンジンであり、フューエルチャンバ91、燃料パイプ92,93及びインジェクタ143A,143Bには、燃料ポンプ144により加圧された高圧の燃料が流れるが、インジェクタ側取付ナット部172,173及び取付ナット部97A,98Aによって締結し確実に固定して、Vバンク空間K内の下方にインジェクタ143A,143Bを設けることができる。
また、インジェクタ側取付ナット部172,173、取付ナット部97A,98A、及び、燃料パイプ92,93は、Vバンク空間Kの前後方向中央に位置するとともに水平かつ車両幅方向に平行に設けられているため、燃料パイプ92,93を中心にスパナ等の工具を車両前後方向に回転させる際の回転範囲を大きく確保できる。これにより、工具によってインジェクタ側取付ナット部172,173及び取付ナット部97A,98Aを容易に回転させることができ、作業性を向上できる。
さらに、取付ナット部97A,98Aが車幅方向に互いにオフセットされており、取付ナット部97A,98Aを締め込む工具の回転方向に対し取付ナット部97A,98Aが重なっていないため、一方の取付ナット部97Aを工具で回転させる際に他方の取付ナット部98Aが邪魔にならず、作業性を向上させることができる。さらにまた、インジェクタ側取付ナット部172,173が互いに車幅方向にオフセットされ、一方のインジェクタ側取付ナット部172を工具で回転させる際に他方のインジェクタ側取付ナット部173が邪魔にならないため、作業性を向上させることができる。
また、フューエルチャンバ91の側方のVバンク空間Kのスペースを利用して工具を使用でき、インジェクタ固定ボルト170Bを容易に着脱できるため、作業性を向上できる。
また、インジェクタ143A,143Bが下部吸気ポート145Bの下方に設けられるため、インジェクタ143A,143Bが吸気ポート145側であってシリンダ軸線Cに対して寝た状態で配置されることとなり、エンジン17の着火性能等が向上する。また、インジェクタ143は、下部吸気ポート145Bに沿って設けられているため、インジェクタ143が前後バンク110A,110Bから突出するのを抑制し、前後バンク110A,110Bを小型化できる。その結果、Vバンク空間Kを大きくすることが可能になり、インジェクタ143A,143Bの取り付け、取り外し等の作業が容易になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、カムシャフト152によって燃料ポンプ144を駆動できるとともに、ヘッドパイプ12後方の前バンク110Aに燃料ポンプ144を設け、ヘッドパイプ12のすぐ後方に燃料ポンプ144を配設したため、メインフレーム25、ガセットパイプ25A、ヘッドパイプ12、ダウンパイプ27A、及び、前バンク110Aの上部によって燃料ポンプ144を囲うことができ、専用のカバー等を設けることなく、外力等から燃料ポンプ144を保護できる。
また、ヘッドパイプ12後方のデッドスペースに燃料ポンプ144を配置したため、他の部品の配置の妨げにならない。さらに、ヘッドパイプ12後方の外側から見えにくい位置に燃料ポンプ144を設けて燃料ポンプ144を目立たないように配置でき、外観をすっきりと見せることができるため、自動二輪車10の外観性を向上できる。
また、燃料ポンプ144が前バンク110A内の前側のカムシャフト152の上方に設けられるため、ヘッドパイプ12のすぐ後方に燃料ポンプ144を配置でき、メインフレーム25、ガセットパイプ25A、ヘッドパイプ12、ダウンパイプ27A、及び、前バンク110Aの上部によって燃料ポンプを囲うことができ、専用のカバー等を設けることなく、外力等から燃料ポンプ144を保護できる。
また、ヘッドパイプ12に近くに位置するカムシャフト152によって燃料ポンプを駆動できるため、ヘッドパイプ12のすぐ後方に燃料ポンプ144配置するために、カムシャフトと燃料ポンプ144との間の駆動力伝達経路を長くする必要がないという利点がある。例えば、カムシャフト151によってヘッドパイプ12のすぐ後方の燃料ポンプ144を駆動しようとした場合には、カムシャフト151と燃料ポンプ144との間に比較的長い駆動力伝達経路が必要となる。
さらに、燃料配管144Aを、ヘッドカバー133Aの頂面133Cに沿うように平行に延ばすと共にガセットパイプ25Aの下方に設け、頂面133Cとガセットパイプ25Aとにより囲うようにしたため、燃料配管144Aを保護できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、燃料ポンプ144はカムシャフト152により駆動されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、燃料ポンプ144を駆動するカムシャフトは前バンク110Aが有するものであれば良く、吸気側のカムシャフト151によって燃料ポンプ144を駆動するように構成し、カムシャフト151の上方に燃料ポンプ144を設けても良い。その他の自動二輪車10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態に係るエンジンが搭載された自動二輪車を示す側面図である。 エンジンの内部構造を示す側面図である。 図2のエンジン吸気系及び燃料系を拡大して示す側面図である。 カムシャフトの周辺を拡大して示す図である。 動弁装置を示す側面図である。 前バンクの動弁装置を後部側から見た縦断面図である。 駆動機構を側面側から見た縦断面図である。 駆動機構を前部側から見た縦断面図である。 エンジンの周辺の平面図である。
10 自動二輪車
12 ヘッドパイプ
17 エンジン(V型内燃機関)
25 メインフレーム
25A ガセットパイプ
27 ダウンチューブ
110A 前バンク(シリンダブロック)
110B 後バンク(シリンダブロック)
132A、132B シリンダヘッド
133A ヘッドカバー(シリンダヘッドカバー)
133B 頂面
144 燃料ポンプ
144A 燃料配管
151、152 カムシャフト
K Vバンク空間(Vバンク)

Claims (4)

  1. シリンダブロックをV型に配置すると共に、燃料噴射用の燃料ポンプを搭載したV型エンジンを搭載した自動二輪車において、
    前記燃料ポンプは、シリンダヘッドのカムシャフトによって駆動されてシリンダヘッド上部に設けられると共に、前記燃料ポンプが取り付けられるシリンダヘッドはヘッドパイプ後方の前側バンクのシリンダヘッドであることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記前側バンクの前記シリンダヘッド内には前後に2本のカムシャフトが設けられ、前記燃料ポンプは前側のカムシャフトに駆動されて前側のカムシャフトの上方に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記前側バンクのシリンダヘッドはヘッドパイプ後方でメインフレームとダウンチューブとに囲まれて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記前側バンクのシリンダヘッドに設けた燃料ポンプと燃料噴射インジェクタとの間にフューエルチャンバを設け、前記フューエルチャンバをVバンク内に上下方向に縦長に配置し、上端部を前側バンクのシリンダヘッドカバーの上部に臨ませて配置し、上端部から立ち上がり前記シリンダヘッドカバーの頂面と略平行に延びる燃料配管で前記燃料ポンプに連結し、前記燃料配管をガセットパイプの下方に配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動二輪車。
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