JP2010229641A - 重量物の敷設方法およびその装置 - Google Patents

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【課題】 従来の引き工法に比べ、より機構が簡単で、施工性、経済性に優れ、急曲線施工にも対処可能な重量物の敷設方法および敷設装置を提供する。
【解決手段】 ブロック1の底版部分の重心位置より前方の下面側にガイド部5を設け、後端部の幅方向両側にキャスター6を取り付ける。ブロック1を敷設する基礎コンクリート2の上面には、ブロック1の幅方向のほぼ中央にH形鋼を横向きに埋め込んで、溝状のレール3を形成し、鋼球4aを分散配置することでベアリング4を形成する。ベアリング4部分で、ブロック1のガイド部4を支持し、2つのキャスター6とともに3点で支持する。その状態でブロック1をワイヤー等で牽引し、レール3に沿って横引きする。レール3が1条でよいため、経済的である。また、前方のガイド部5の1点とキャスター6位置の後端部2点で支持した状態で横引きするため、急曲線施工や屈曲施工もスムーズである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリートブロック等の重量物の敷設方法およびその装置に関するものであり、例えばプレキャストコンクリートブロックを所定位置まで横引きし、連結して行くことで、ボックスカルバートや水路等を構築する場合に用いることができる。
出願人の一は、都市部等における狭隘な道路下に建設される下水幹線等に用いられるプレキャストコンクリート製の管渠の合理的な敷設方法として、摩擦低減手段としての鋼球を利用した横引き工法を開発している(特許文献1参照)。
本工法によれば、開削トンネル部の構築後に、地上のわずかなスペースに単位管体としてのボックスカルバートの搬入部を設け、そこから搬入されたボックスカルバートを所定連結位置まで横引きし、これらを連結した管渠を迅速に構築することができる。
また、上記特許文献1に記載される横引き工法を改良あるいは応用したものとして、例えば、特許文献2〜6記載の発明がある。
図12は、従来の横引き工法を、水路の構築に適用した場合の一例を示したものである。この例では、水路を構成するU字型断面のプレキャストコンクリートブロック21が設置される基礎コンクリート22の上面に、溝状のレール23を平行に2条設け(図示した例では、基礎コンクリート22の上部にH形鋼を横向きに埋め込み、H形鋼のウェブの上側に溝を形成させ、レール23としている)、レール23の溝内に直径11mm程度のベアリングボール(鋼球等を使用)24を分散させて配置することで、ベアリングを構成させ、クレーンなどで吊り下ろしたプレキャストコンクリートブロック21の下面に突出するガイド部25をベアリングボール24上に載置し、ウインチ等を利用して水平方向に牽引することで、連結位置まで横引きし、先に敷設されたプレキャストコンクリートブロックと連結し、水路を構築して行く。
なお、通常、プレキャストコンクリートブロック21の底版部分にグラウト注入孔27を設けておき、グラウト注入孔27からモルタルなどを基礎コンクリート22とブロック21の隙間に充填することで、水路を基礎コンクリート22に固定する。
特開平10−102570号公報 特開2000−273938号公報 特開2002−235363号公報 特開2005−090226号公報 特開2007−262848号公報 特開2007−332599号公報
ところで、特許文献1〜6に記載される従来の横引き工法は、図12の場合と同様、いずれも間隔をあけた2条のレールに沿って、コンクリートブロックを横引きしている。
2条のレールを設ける場合、2条のレールがブロックの両側を支持するようにすれば、安定性がよいが、そのためには、2条のレールをまっすぐ平行に設置する必要があり、施工に手間がかかり、コストが高くつく。
また、敷地条件、その他施工条件によって、ブロックをまっすぐに引くことができない場合、レールの溝幅を広げるか、あるいはクレーンで移動させるといったことが必要となり、曲線施工が困難であるという問題がある。
本発明は、上述のような課題の解決を図ったものであり、従来の横引き工法に比べ、より機構が簡単で、施工性、経済性に優れ、急曲線施工や屈曲施工にも対処可能な重量物の敷設方法および敷設装置を提供することを目的としている。
本願の請求項1に係る重量物の敷設方法は、重量物の敷設面に溝状のレールを設け、前記レール内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段を配し、前記重量物の重心位置より前方または、重心位置を含む近傍を前記球状体で支持するとともに、該重量物の後部を前記敷設面上を走行可能な1または複数の補助輪で支持した状態で、該重量物を前記レールに沿って移動させ、所定位置に敷設することを特徴とするものである。
重量物としては、主としてボックスカルバート等の管渠、あるいは水路等の開渠などを構成するプレキャストコンクリートブロック製品を考えているが、コンクリート製品に限らず他の材料からなる重量物の移動・敷設にも利用可能である。
レールや球状体の材質や寸法等は、特に限定されず、従来の横引き工法におけるレールや球状体をそのまま利用することもできる。
最も典型的な形態は、重量物の幅方向(移動方向と直角な方向)のほぼ中央に1条のレールを設け、2個の補助輪を重量物の後部の幅方向両端部に取り付け3点支持の状態で、移動させる形態であり、急曲線施工あるいは屈曲施工においてはレールを屈曲させて配置し、鋼球などの球状体が支持している箇所を中心に回転させて、スムーズに横引き移動させることができる。
また、重量物の重量が大きく、1本のレールでは不安定な場合には、レールを2条以上設けてもよい。その場合、複数のレールを近接させて設ければ、上述の急曲線施工や屈曲施工も支障なく行うことができる。
その他、補助輪を3個以上設けて重量物の荷重を分散させることもできる。また、重量物の重量がそれほど大きくない場合等においては、レールを重量物の幅方向中央でなく、重量物の重心から偏心させて設け、重量物の重心に対し反対側に設けた1つの補助輪で支持させる(ベアリングと補助輪による2点支持)ことも可能である。
補助輪としては、市販のキャスター等が利用できるが、重量物に対し、ボルトなどで着脱自在なものが好ましい。
請求項2に係る重量物の敷設方法は、重量物の敷設面に溝状のレールを設け、前記レール内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段を配し、前記重量物の重心位置を含む近傍を前記球状体で支持するとともに、該重量物の後部を前記敷設面上を走行可能な1または複数の補助輪で該重量物が敷設方向に対して直角方向に転倒するのを防止した状態で、該重量物を前記レールに沿って移動させ、所定位置に敷設することを特徴とするものである。
基本的な構成は請求項1と同じであるが、重量物の重心位置近傍で支持する場合には、補助輪は重量物が敷設方向に対して直角方向に転倒するのを防止する機能を有すればよい。
すなわち、重量物の重心位置を含む近傍を球状体で支持することで、補助輪は、単なる転倒防止の治具であり、重量物が静止の状態では、補助輪なしで球状体の上にあるガイド上で自立する状態にあり、補助輪は軽量であるので、重量物がガイド上で静止している状態では、重量物への着脱は、極めて容易に行うことができる。
請求項3は、請求項または2に係る重量物の敷設方法において、前記重量物がボックスカルバートまたは水路を構成するプレキャストコンクリートブロックである場合を限定したものである。
これらは、上述した従来の横引き工法による施工が実際に行われているものであるが、本発明の方法を用いることで、施工の効率化、コスト削減が可能となる。
請求項4は、請求項1、2または3に係る重量物の敷設方法において、前記補助輪がスプリングを内蔵したキャスターである場合を限定したものである。
前述したように、補助輪としては、市販のキャスター等が利用できるが、移動面の不陸や荷重の分散を考慮した場合、スプリングを内蔵したキャスターが好ましい。
請求項5は、請求項1、2、3または4に係る重量物の敷設方法において、前記補助輪を前記重量物の後部の外側面より内側に設置する場合を限定したものである。
補助輪を重量物の後部の外側面(両側面)より内側に設置するようにすれば、補助輪の着脱の安全性と作業性がより向上するとともに、作業空間(横幅方向)を減少することにより経済性が向上する。
請求項6に係る重量物の敷設装置は、重量物の敷設面に設けた溝状レールと、前記溝状レールの溝内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段と、前記重量物の移動方向後部に装着される1または複数の補助輪と、前記重量物を前記球状体と前記補助輪とで支持した状態で、該重量物を水平方向に移動させるための牽引手段または押込み手段とからなることを特徴とするものである。
請求項6の敷設装置は、請求項1の敷設方法における装置に対応するものであり、牽引手段としては、従来の横引き工法と同様のもの、例えばワイヤーとウインチ等を利用することができる。また、牽引する代わりに任意の押込み手段で押してもよく、押込み手段には人力も含まれる。
請求項7は、請求項6に係る重量物の敷設装置において、敷設の対象である重量物がボックスカルバートまたは水路を構成するプレキャストコンクリートブロックである場合を限定したものであり、限定理由は請求項2と同じである。
請求項8は、請求項6または7に係る重量物の敷設装置において、前記補助輪がスプリングを内蔵したキャスターである場合を限定したものであり、限定理由は請求項3と同じである。
請求項9は、請求項6、7または8に係る重量物の敷設装置において、前記補助輪が前記重量物の後部の外側面より内側に設置されるようにしてある場合をしたものであり、限定理由は請求項5と同じである。
本発明では、横引きを行うためのレールが1条でもよいため、レールの材料費や設置の手間が少なくなり、経済的である。
また、摩擦低減手段を構成する球状体で、重量物をその重心位置近傍または前方の1点あるいは近接する複数点(レールを近接させて複数設ける場合)で支持した状態で横引き移動させるため、急曲線施工や屈曲施工もスムーズに行うことができる。
レールが1条である場合、あるいは複数のレールが近接させて設けられている場合、水路用のブロック製品やボックスカルバート用のブロック製品を連結位置まで移動させ、ブロックどうしを接合する際、製品を容易に傾けることができ、ブロックどうしの位置合わせや接合作業が容易となる。
補助輪は取り外して再利用することができるため、経済的である。
実施例1として、本発明を水路の構築に適用した場合の斜視図である。 実施例1における水路延長方向と直角な断面図である。 屈曲施工における移動に関する説明図である。 昇降可能なキャスターを設けた場合の重量物の設置に関する説明図である。 昇降装置を利用した重量物の設置に関する説明図である。 実施例2として、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の断面図である。 補助輪としてのキャスターの取り付け状態の一例を示したもので、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 キャスターの取り付け状態の他の例を示す斜視図である。 実施例3として、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の他の形態を示す斜視図である。 実施例4として、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の施工手順を主としてキャスターの取り付けおよび取り外しとの関係で示した説明図である。 キャスターの取り付けおよび取り外しを、ボックスカルバートを横方向に傾斜させて行う場合の説明図である。 従来の横引き工法を水路の構築に適用した場合の一例を示す水路延長方向と直角な断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例の形態に限定されるものではない。
図1および図2は、それぞれ本発明を水路の構築に適用した場合の斜視図および水路延長方向と直角な断面図である。
本実施例において、水路を構成するプレキャストコンクリートブロック1は断面U字型のブロックであり、底版部分の重心位置より前方において下面側に突出するガイド部5(図2参照)が設けられ、移動方向の後端部の幅方向両側にキャスター6を取り付けてある。
キャスター6は、車輪6aと枠となる受け材6bとからなり、プレキャストコンクリートブロック1に対し、ボルトで止め付けている。本実施例において、キャスター6はブロック1の両側面より内側に取り付けるようにしており、着脱の安全性と作業性の面で有利である他、幅方向の作業空間が抑えられることで経済性の面でも有利である。
なお、特に図示しないが、キャスター6は市販のスプリング内蔵のものを用いることで、ブロック1の移動時に不陸に対処させることができ、また急曲線施工または屈曲施工においても一方の車輪6aの浮き上がりに対し、スプリングを機能させることができる。
このプレキャストコンクリートブロック1が敷設される基礎コンクリート2の上面には、ブロック1の幅方向(移動方向と直角な方向)のほぼ中央にH形鋼を横向きに埋め込んで、溝状のレール3を形成しており、溝部分に鋼球等をベアリングボール4として分散配置することでベアリングが形成される。
このベアリングボール4で、ブロック1の下面に突出する前述のガイド部5が支持され、ブロック1後端部の2つのキャスター6とともに3点支持の状態となり、その状態でブロック1をウインチとワイヤー(図示せず)等により牽引することで、ブロック1をレール3に沿って移動させることができる。なお、牽引する代わりに押し出してもよい。
この場合、レール3が1条でよいため、レールの材料費や設置の手間が少なくなり、経済的である。
また、前方のガイド部5の1点とキャスター6位置の後端部2点で支持した状態で横引き移動させるため、急曲線施工や屈曲施工もそのままスムーズに行うことができる。
すなわち、図3に示すように、レール3に急曲線部や屈曲部を設けた場合でも、ベアリングボール4が支持する位置を中心にブロック1を回転させることができるため、そのまま横引き作業を継続することができる。なお、プレキャストコンクリートブロック1をその重心位置近傍で支持するようにした場合には、キャスター6はプレキャストコンクリートブロック1が直角方向に転倒するのを防止するだけの機能を有するものでもよい。
水路を形成するブロック1を連結位置まで牽引または押し出した後のブロック1の設置およびブロック1どうしの連結、基礎コンクリート2との一体化は従来の横引き工法の場合と同様であり、ブロック1の下面と基礎コンクリート2の上面との間の隙間にはモルタルなどを充填して、ブロック1を固定する。
その際、図4(a)、(b)に示すように、キャスター6に昇降手段を設け、キャスター6が昇降できるようにすれば、キャスター6を取り外す前に、ブロック1を支持した状態で敷設面に設置することができる。また、図4(b)のように、ブロック1の敷設後、さらに上昇させた状態で取り外すようにすれば、キャスター6の取外しも容易となる。
昇降手段は、油圧式、空気圧式、ねじ式など特に限定されない。
ブロック1の設置に関しては、この他、図5のように、別途、ジャッキなどの昇降装置を用いてもよい。図5の例では、レール3に昇降装置7を設置し(図5(a)参照)、昇降装置7を上昇させてキャスター6の荷重を昇降装置7で受けてキャスター6を浮かせ(図5(b)参照)、その状態でキャスター6を取り外した後、昇降装置7を下降させて、ブロック1を敷設面に設置することができる。
図6は、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の断面図である。
水路とボックスカルバートというように適用対象は異なるが、原理や作用効果は、実施例1の場合と同じである。
本実施例において、ボックスカルバートを構成するプレキャストコンクリートブロック11は断面矩形のブロックであり、底版部分の重心位置より前方において下面側に突出するガイド部15が設けられ、移動方向の後端部の幅方向両側にキャスター16を取り付けてある。
キャスター16は、車輪16aと枠となる受け材16bとからなり、プレキャストコンクリートブロック11に対し、ボルトで止め付けている。この場合もキャスター16は市販のスプリング内蔵のものを用いることで、ブロック1の移動時に不陸に対処させることができ、また急曲線施工または屈曲施工においても一方の車輪16aの浮き上がりに対し、スプリングを機能させることができる。また、本実施例においても、キャスター16はブロック11の両側面より内側に取り付けるようにしており、着脱の安全性と作業性の面で有利である他、幅方向の作業空間が抑えることができる。
プレキャストコンクリートブロック11が敷設される基礎コンクリート12の上面には、ブロック11の幅方向(移動方向と直角な方向)のほぼ中央にH形鋼を横向きに埋め込んで、溝状のレール13を形成しており、溝部分に鋼球等のベアリングボール14を分散配置することでベアリングが形成される。
このベアリングボール14部分で、ブロック11の下面に突出する前述のガイド部15が支持され、ブロック11後端部の2つのキャスター16とともに3点支持の状態となり、その状態でブロック11をウインチとワイヤー(図示せず)等により牽引すること、または押し出すことで、ブロック11をレール13に沿って移動させることができる。
この場合、レール13が1条でよいため、レールの材料費や設置の手間が少なくなり、経済的である。また前方のガイド部15の1点とキャスター16位置の後端部2点で支持した状態またはガイド部15のみで横引き移動させるため、急曲線施工や屈曲施工もそのままスムーズに行うことができる。原理は、図3で説明した通りである。
なお、この実施例2についても、プレキャストコンクリートブロック11をその重心位置近傍で支持するようにした場合には、キャスター16はプレキャストコンクリートブロック11が直角方向に転倒するのを防止するだけの機能を有するものでもよい。
ブロック11を連結位置まで牽引または押し出した後のブロック11どうしの連結および基礎コンクリート12との一体化は従来の横引き工法の場合と同様であり、ブロック11の下面と基礎コンクリート12の上面との間の隙間にはモルタルなどを充填して、ブロック11を固定する。
図7(a)、(b)は、実施例2における補助輪としてのキャスター16の取り付け状態の一例を示したものであり、スプリングを内蔵して車輪16aを取り付けた枠としての受け材16bがブロック11の底版部分の後端部を挟み込む形で取り付けられ、ボルト16cで固定されている。ボルト16cは、あらかじめブロック11に埋め込んだインサートなどに螺合させて止め付けることができる。
図8は、キャスター16の取り付け状態の他の例を示したもので、この例ではあらかじめブロック11に埋設したアンカー材16dに止め付ける構造としている。
その他、本発明において、キャスターの形態や取り付け方法は特に限定されない。
図9は、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の他の形態を示す斜視図である。
実施例1、2と異なる点として、実施例3では、2条のレール13を近接させて設けている。すなわち、ブロック11の重量がさらに大きくなった場合などに、その荷重を2条のレール13に分散させるようにしたものである。
基礎コンクリート12の上面に、ブロック11の幅方向のほぼ中央に2本のH形鋼を近接させて2本横向きに埋め込み、ほぼ平行な2条の溝状のレール13を形成しており、それぞれの溝部分にベアリングボール14を分散配置することでボールベアリングが形成される。
その他の構成や原理、作用効果は、実施例2の場合と同じである。
この場合も2条のレール13は、中央部に近接しているため、急曲線施工あるいは屈曲施工において、レールが1条の場合と同様に、ブロック11を回転させ、横引きを行うことができる。
図10は、本発明をボックスカルバートの構築に適用した場合の施工手順を主としてキャスター16の取り付けおよび取り外しとの関係で図示したものであり、以下の手順で施工が行うことができる。
(a) ブロック11を吊り降ろし、ガイド部15をベアリングボール14で支持させる(図10(a)参照)。
(b) ブロック11を傾斜させ、キャスター16を装着する(図10(b)参照)。
(c) ブロック11を牽引しまたは押し出し、水平に移動させる(図10(c)参照)。
(d) 先行して設置したブロック11に近接させる(図10(d)参照)。
(e) ブロック11を傾斜させ、キャスター16を取り外す(図10(e)参照)。
(f) 先行して設置したブロック11に接合する(図10(f)参照)。
図11は、他の方法として、キャスター16の取り付けおよび取り外しを、ブロック11を横方向に傾斜させて行う場合を図示したものである。
本発明は、従来の横引き工法の改良方法および装置として、ボックスカルバート、水路、その他重量物の移動・敷設を伴う施工に利用することができる。
1…プレキャストコンクリートブロック(水路)
2…基礎コンクリート
3…レール
4…ベアリングボール
5…ガイド部
6…キャスター、6a…車輪、6b…受け材
7…昇降装置
11…プレキャストコンクリートブロック(ボックスカルバート)
12…基礎コンクリート
13…レール
14…ベアリングボール
15…ガイド部
16…キャスター、16a…車輪、16b…受け材、16c…ボルト、16d…アンカー材
21…プレキャストコンクリートブロック(水路)
22…基礎コンクリート
23…レール
24…ベアリングボール
25…ガイド部
27…グラウト注入孔

Claims (9)

  1. 重量物の敷設面に溝状のレールを設け、前記レール内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段を配し、前記重量物の重心位置を含む近傍または重心位置より前方を前記球状体で支持するとともに、該重量物の後部を前記敷設面上を走行可能な1または複数の補助輪で支持した状態で、該重量物を前記レールに沿って移動させ、所定位置に敷設することを特徴とする重量物の敷設方法。
  2. 重量物の敷設面に溝状のレールを設け、前記レール内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段を配し、前記重量物の重心位置を含む近傍を前記球状体で支持するとともに、該重量物の後部を前記敷設面上を走行可能な1または複数の補助輪で該重量物が敷設方向に対して直角方向に転倒するのを防止した状態で、該重量物を前記レールに沿って移動させ、所定位置に敷設することを特徴とする重量物の敷設方法。
  3. 前記重量物がボックスカルバートまたは水路を構成するプレキャストコンクリートブロックであることを特徴とする請求項1または2記載の重量物の敷設方法。
  4. 前記補助輪がスプリングを内蔵したキャスターであることを特徴とする請求項1、2または3記載の重量物の敷設方法。
  5. 前記補助輪を前記重量物の後部の外側面より内側に設置することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の重量物の敷設方法。
  6. 重量物の敷設面に設けた溝状レールと、前記溝状レールの溝内に球状体を転動可能に敷き詰めてなる摩擦低減手段と、前記重量物の移動方向後部に装着される1または複数の補助輪と、前記重量物を前記球状体と前記補助輪とで支持した状態で、該重量物を水平方向に移動させるための牽引手段または押込み手段とからなることを特徴とする重量物の敷設装置。
  7. 前記重量物がボックスカルバートまたは水路を構成するプレキャストコンクリートブロックであることを特徴とする請求項6記載の重量物の敷設装置。
  8. 前記補助輪がスプリングを内蔵したキャスターであることを特徴とする請求項6または7記載の重量物の敷設装置。
  9. 前記補助輪が前記重量物の後部の外側面より内側に設置されるようにしたことを特徴とする請求項6、7または8記載の重量物の敷設装置。
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