JP2010227197A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】特別状態を連続的に発生させながら、特別状態における多様な遊技性を実現することにより遊技の興趣を高める可能なスロットマシンを提供する。
【解決手段】通常状態においてRB1〜4役が同時当選し、これらのRB1〜4役が順に入賞することでRB状態が連続的に発生する。これにより、RB1〜4役を長期間ストックする必要はなく、遊技者が自身で獲得したRB1〜4役を難なく入賞させることができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数種類の特別役が同時当選可能なスロットマシンに関する。
従来のスロットマシンでは、内部当選したボーナスのフラグを累積的に持越(ストック)して、所定のタイミングで連続的にボーナス状態(特別状態)を発生可能とする所謂ストック機能が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平03−195579号公報
しかし、多くのボーナス状態を連続的に発生しようとした場合には必然的にボーナスを入賞させることができない期間が長くなり、またこれにより追加投資額が嵩んでボーナスに内部当選させた遊技者本人がそのボーナスを入賞させることのないまま遊技を終了せざるを得ないケースが多発して問題となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、特別状態を連続的に発生させながら、特別状態における多様な遊技性を実現することにより遊技の興趣を高めることが可能なスロットマシンを提供することにある。
本発明のスロットマシンは、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、所定の特定役と複数種類の特別役とを含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役のフラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、前記内部抽選手段により前記複数種類の特別役のうち2種類以上の特別役が同時に内部当選役として決定され当該2種類以上の特別役のフラグが成立した場合に、前記停止操作手段の操作に応じて当該2種類以上の特別役のフラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、前記入賞判定手段により前記特別役の入賞図柄であると判定されたときに当該特別役のフラグを消去して遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段と、前記2種類以上の特別役の入賞に応じて連続的に発生する特別状態の群である連続特別状態において、前記内部抽選手段により前記特定役が内部当選役として決定された場合、又は前記入賞判定手段により所定の特定図柄であると判定された場合に、当該2種類以上の特別役のフラグ又は当該2種類以上の特別状態に対して当該特定役の種類又は当該特定図柄の種類に応じた所定の処理を行うことが可能な処理手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載のスロットマシンにおいて、
前記処理手段は、成立している特別役のフラグを消去することが可能なフラグ制御手段であり、前記フラグ制御手段は、前記所定の処理として前記2種類以上の特別役のフラグのうち持越している特別役のフラグを消去するようにしてもよい(請求項2)。
請求項1記載のスロットマシンにおいて、
前記処理手段は、遊技者にとって有利な情報を報知することが可能な有利情報報知手段であり、前記有利情報報知手段は、前記所定の処理として前記有利な情報を報知する頻度を増加させること、又は前記有利な情報を報知する頻度を減少させるようにしてもよい(請求項3)。
請求項1ないし3の何れかに記載のスロットマシンにおいて、
前記処理手段は、前記内部抽選手段により所定の復活役が内部当選役として決定されたこと、又は前記入賞判定手段により所定の復活図柄であると判定されたことのうち少なくとも何れか1つを条件として当該所定の処理の全部又は一部を撤回するようにしてもよい(請求項4)。
請求項4記載のスロットマシンにおいて、
前記処理手段により所定の処理が行われた特別役の種類を報知する対象報知手段を備え、前記所定の復活図柄には所定の第1復活図柄及び第2復活図柄が含まれており、前記表示制御手段は、特定の条件が満たされた場合に所定の第1停止操作が行われると前記第1復活図柄を停止表示させ、所定の第2停止操作が行われると前記第2復活図柄を停止表示させ、前記処理手段は、前記入賞判定手段により前記復活図柄であると判定された場合に当該復活図柄の種類に応じて当該所定の処理の全部又は一部を撤回するようにしてもよい(請求項5)。
請求項1ないし5の何れかに記載のスロットマシンにおいて、
前記表示制御手段は、前記内部抽選手段により所定の処理役が内部当選役として決定された場合において、特定の停止操作である特定停止操作が行われたときには処理図柄を停止表示させる一方、前記特定停止操作とは異なる停止操作である非特定停止操作が行われたときには前記処理図柄とは異なる図柄を停止表示させ、前記処理手段は、前記入賞判定手段により前記処理図柄であると判定されたことを条件として当該所定の処理の全部又は一部を撤回することが可能であってよい(請求項6)。
請求項6記載のスロットマシンにおいて、
前記非特定停止操作を示す情報を報知する停止操作報知手段を備えるようにしてもよい(請求項7)。
請求項1の発明によれば、2種類以上の特別役が同時に内部当選(同時当選)した場合は、これらの特別役が順に入賞することで連続的に発生する特別状態の群である連続特別状態が発生するので、特別役を長期間ストックする必要はなく、遊技者が自身で獲得した特別役を難なく入賞させることができる。一方、特定役の内部当選又は入賞に応じて予め規定された所定の処理を行うので、遊技者に緊張感を持たせることが可能となり、興趣を高めることが出来る。
請求項2の発明によれば、特定役の内部当選又は入賞に応じて持越している特別役のフラグを消去するので、特別役のフラグが持越されている状態において遊技者に緊張感を持たせることが可能となる。
請求項3の発明によれば、特定役の内部当選又は入賞に応じて遊技者に対して提供される有利な情報が多くなったり、少なくなったりするので、遊技性に変化を与えることができる。
請求項4の発明によれば、特別役のフラグは特定役の内部当選や入賞に応じて所定の処理を撤回する可能性があるので、遊技の興趣を高めることができる。
請求項5の発明によれば、遊技者は消去された特別役のフラグを把握した場合に、その特別役を復活させるための復活図柄が停止するように所定の停止操作を行うことで所定の処理の全部又は一部を撤回させることができるので、遊技者の介入要素が加わり遊技の興趣を高めることが出来る。
請求項6の発明によれば、処理役が内部当選した場合に特定停止操作を行うことにより処理図柄を停止させることができる一方、処理役が内部当選した場合であっても、特定停止操作とは異なる停止操作である非特定停止操作を行うことで所定の処理の全部又は一部を撤回することができなくなるので、技術介入性が高まり、遊技の興趣が高まる。
請求項7の発明によれば、非特定停止操作を示す情報が報知されるので、遊技者はより確実に入賞を回避できる。
本発明の第1実施形態におけるスロットマシンの電気的構成を示す機能ブロック図 スロットマシンの正面図 リールの図柄配置を示す図 入賞役図柄を示す図 各遊技状態における各役の内部当選役抽選テーブルを示す図 RB役フラグ消去テーブルを示す図 スロットマシンの遊技状態の変化を示す状態遷移図 成立しているRB役フラグの表示例を示す図 RB役フラグの残り表示例を示す図 本発明の第2実施形態を示す図7相当図 図5相当図 図6相当図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図9を参照しながら説明する。図2は、スロットマシンの正面外観を概略的に示している。スロットマシン1の正面には表示窓2が設けられており、遊技者は表示窓(図柄表示領域に相当)2を通じて内部に設けられたリール(図柄変動表示手段に相当)3の図柄を視認可能となっている。
図柄は、図3に示すように、左リール3a、中リール3b及び右リール3cの各円周面に描かれており、それら各リール3a〜3cの停止状態では表示窓2の上段、中段及び下段に対応して図柄が表示される。表示窓2には合計5本(上段、中段、下段に対応した横3本及び対角線配置された2本)の入賞ライン(図2では破線にて示す)が施されていると共に、表示窓2の側方には有効化された入賞ラインを表示する有効ライン表示部4が設けられており、入賞図柄が何れかの入賞ライン上に揃ったときに対応する入賞が発生するようになっている。
表示窓2の上方には、ボーナス状態中のメダルの払出し進捗状態などの種々の情報を表示する液晶表示部(報知手段に相当)5、各種のランプからなるランプ部6、各種の効果音などを出力するスピーカ7が設けられている。表示窓2の下方には、クレジットメダルを投入するMAXBETボタン8、クレジットメダルの精算を行うクレジット精算ボタン9、メダルを投入するメダル投入口10が設けられており、これらの下方にはスタートレバー(ゲーム開始操作手段に相当)11、停止操作手段としての左ストップボタン12、中ストップボタン13及び右ストップボタン14が設けられている。表示窓2の右方位置には、払出メダルの枚数を表示する払出数表示部15、クレジットメダルの枚数を表示するクレジット表示部16が設けられている。又、スロットマシン1の正面最下部にはメダルが払出されるメダル払出口17、メダル払出口17から払出されたメダルを受ける受皿18が設けられている。
スロットマシン1は、一連のゲーム開始操作、つまり、遊技者がメダルをメダル投入口10に投入した状態又はクレジットメダルをMAXBETボタン8の操作により投入した状態でスタートレバー11を操作すると、内部抽選を行うと共に各リール3a〜3cを始動させる(回転動作を開始させる)。スロットマシン1は、各リール3a〜3cを始動させた後では、各ストップボタン12〜14の操作に応じて各リール3a〜3cを停止して1ゲームを終了する。内部抽選の結果が当選であった場合には、内部抽選により当選した内部当選役に対応した内部当選フラグ(ビッグボーナス(BB役)フラグ、レギュラーボーナス(RB役)フラグ、小役フラグ及びリプレイ役フラグ)を「1」に設定し(成立させ)、その内部当選フラグに基づいて所謂すべり制御(引込制御)を含む停止制御(各リール3a〜3cを内部当選フラグの種類に応じた入賞図柄又はハズレ図柄で停止させる制御)を行い、その入賞図柄に応じた枚数のメダルをメダル払出口17から払出す。引込制御は、各ストップボタン12〜14の操作を検出した時点から最大で4図柄までの図柄を入賞ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。
図4は入賞役図柄を示している。入賞役図柄としては、RB役(特別役に相当)図柄、小役図柄、リプレイ役図柄が設定されている。RB役図柄としては、RB1役図柄、RB2役図柄、RB3役図柄、RB4役図柄の4種類が設定されている。小役図柄としてはベル図柄、オレンジ図柄、スイカ図柄、チェリー図柄の4種類が設定されている。
図5は、各遊技状態における各役の内部当選役抽選テーブルを示している。尚、図5の内部当選役抽選テーブルでは、当選乱数ではなく当選数が示されている。従って、当選確率は、当選数/65536となる。
図6は、RB役フラグ消去テーブルを示している。このRB役フラグ消去テーブルは、0〜255の数値のうち各RB状態においてベル、オレンジ、スイカが当選する数値の当選数を示している。従って、当選確率は、当選数/256となる。
図1は、上記したスロットマシン1の電気的な構成を機能ブロック図として示している。制御部(内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、利益付与手段、特別状態発生手段、処理手段、フラグ制御手段、有利情報報知手段、対象報知手段に相当)19は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、上記したスタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、MAXBETボタン8及びクレジット精算ボタン9から各操作信号を入力する。
制御部19は、メダル投入口10に投入されたメダルの真贋及び通過を判定する投入メダル検知部20から投入メダル検知信号を入力すると共に、設定値操作部21から設定信号を入力する。又、制御部19は、上記した各リール3a〜3cに対応する各リール用モータ22a〜22cを駆動させるリール駆動部23、各リール3a〜3cに設けられた基準位置片の通過を検知する各センサ24a〜24cからの検知信号に基づいて基準位置を検知する基準位置検知部25、メダル払出口17からメダルを払出させるメダル払出部26、上記した有効ライン表示部4、払出数表示部15及びクレジット表示部16を接続している。
制御部19は、表示制御部27、音出力制御部28及びランプ制御部29を接続している。表示制御部27は、上記した液晶表示部5における各種の表示動作を制御する。音出力制御部28は、上記したスピーカ20からの各種の音出力動作を制御する。ランプ制御部29は、上記したランプ部6における各種の点灯動作や点滅動作を制御する。
この場合、制御部19は、上記した各入力信号及びROMに記憶した制御プログラムに基づいて、リール駆動部23、メダル払出部26、有効ライン表示部4、払出数表示部15、クレジット表示部16、表示制御部27、音出力制御部28及びランプ制御部29の動作を制御すると共に、アウト信号(1メダルの投入毎又は1クレジットメダルのベット毎に1パルス出力)、セーフ信号(1メダルの払出毎又は1クレジットメダルの払出毎に1パルス出力)、ゲーム信号(1ゲーム開始毎に1パルス出力)、及びRB信号(RB状態中にレベル信号出力)の生成を制御する。
図7は、スロットマシン1の遊技状態の変化を示す状態遷移図で、以下のように遊技状態を切り替える。
(1)遊技状態として、通常状態、持越状態、RB状態(特別状態に相当)の3種類を有する。
(2)通常状態においてRB1〜4役は全部(4種類)が同時に内部当選(以下「同時当選」という)する。
(3)同時当選後、持越状態を発生し、何れかのRB役の入賞に応じてRB1〜4状態(以下「RB状態」という)を発生する。
(4)RB状態においては、ベル、オレンジ、スイカ(3種類とも特定役に相当)の何れかが内部当選した場合にRB役フラグ消去テーブルに基づいてRB役フラグの消去抽選を行う。消去抽選に当選した場合、該当するRB役フラグを消去する。
(5)RB状態において、チェリーA〜C(復活役に相当)が内部当選した場合に、消去抽選により消去した1つのRB役フラグがあればそのRB役フラグを復活し、2種類以上のRB役フラグがあれば1つのRB役フラグを抽選により復活させる。
(6)RB状態において抽選結果が何れの役にも内部当選しないハズレ(確率は約1/8.5)の場合、成立しているRB役フラグを1/2の確率で報知する。
(7)RB状態が終わった場合に、成立しているRB役フラグが有るときは持越状態を発生する。また、持越状態の発生と同時にRB役が内部当選していることを報知するが、何れのRB役フラグが成立しているのかは報知しない。このため、遊技者は実際にRB役入賞図柄を狙うことで内部当選しているか否かを判断する。何れかが入賞した場合にはボーナス状態を発生するが、遊技者はそれまでに狙う事が出来なかったRB役入賞図柄についてはそのRB役のフラグが成立しているか否か判断できない。ゆえに、そのボーナス状態において判断できなかったRB役のフラグが内部当選しているのではないかという期待感を抱かせることが出来る。
次に、上記構成の作用について説明する。
スロットマシン1の制御部19は、通常状態において、0〜65535の数値から一つの乱数を取得し、その乱数と図5の内部当選役抽選テーブルの通常状態とを比較することにより内部当選役を抽選する。
遊技者は、RB1〜4役が同時当選していることを願いながらRB役が入賞するように特定の図柄を停止表示させるための停止操作(目押し)をする。この場合、図5の内部当選役抽選テーブルから分るようにRB状態ではベル、オレンジ、スイカの当選確率が異なり、図6のRB役フラグ消去テーブルから分るようにその小役が内部当選した場合にRB役フラグの消去される確率はRB役の種類ごとに異なるが、RB状態において1ゲーム当たりのRB役が消去される確率は何れのRB役も概ね同一となるように設定されている。従って、遊技者は、好みや気分に応じて何れかのRB役が入賞するように目押しする。
制御部19は、例えばRB1役が入賞すると、RB1状態を発生すると同時にRB1役フラグを消去する。
RB状態では、図6のRB役フラグ消去テーブルから分るようにベルが内部当選した場合はRB1役フラグが消去される確率が高く設定され、オレンジが内部当選した場合はRB2役フラグが消去される確率が高く設定され、スイカが内部当選した場合はRB3役フラグが消去される確率が高く設定されている。また、図3のリール配列から分るように、ベルが内部当選した場合は必ず入賞する。
制御部19は、ベル、オレンジ、スイカの何れかが内部当選した場合にRB役フラグの消去抽選を行い、当選したRB役フラグを消去する。尚、当選したRB役がすでに発生させたRB役の場合は、該当するRB役フラグは消去されているので、当該当選は無効となる。
一方、制御部19は、RB状態においてハズレ(確率は約1/8.5)の場合は、1/2の確率で成立しているRB役フラグを液晶表示部5に表示するRB役フラグ報知抽選を実行する。従って、遊技者は、確率的には17ゲーム毎に成立しているRB役フラグを知ることができる。
図8は、成立しているRB役フラグの表示例である。この例では、RB2役フラグとRB3役フラグとが成立していることを示している。
RB状態でベル、オレンジ、スイカの何れかが内部当選し、その内部当選した役が入賞すると、遊技者は、何れかのRB役が消去されたのではないかと思いながら遊技するようになる。この場合、ベルが当選した場合はRB1役フラグが消去される可能性が高いことから、遊技者は、RB1状態でベルが入賞した場合は、すでに消去されたRB1役フラグが無意味に消去された可能性が高いと思い、安心した気持ちで遊技するようになる。尚、RB1状態が終了していないRB2〜4状態でベルが入賞した場合は、遊技者は、RB1役フラグが消去された可能性があると思い、落胆した気持ちで遊技するようになる。
オレンジが内部当選した場合の消去確率は、RB2役フラグ>RB4役フラグ>RB3役フラグ>RB1役フラグであることから、遊技者は、RB1状態でオレンジに入賞した場合は、RB1役フラグ以外のフラグが消去された可能性が高いと思い、落胆した気持ちで遊技するようになる。尚、現在の状態がRB2状態、或いはRB2状態が既に終了した状態でオレンジに入賞した場合は、RB2役フラグが消去されるにしても影響を受けることはないので、遊技者は、安心した気持ちで遊技することができる。
スイカが内部当選した場合の消去確率は、RB3役フラグが最も高く、RB4フラグも比較的高いことから、遊技者は、RB1状態でスイカに入賞した場合は、RB3役フラグ及びRB4役フラグが消去された可能性が高いと思い、落胆した気持ちで遊技するようになる。尚、現在の状態がRB3状態、或いはRB3状態が既に終了した状態でスイカに入賞した場合は、RB3役フラグが消去されるにしても影響を受けることはないので、遊技者は、安心した気持ちで遊技することができる。
制御部19は、チェリーA〜Cの何れかが内部当選した場合は、RB役フラグ復活を実行する。このRB役フラグ復活では、RB役フラグ消去抽選により消去した1つのRB役フラグがあればそのRB役フラグを復活し、2種類以上のRB役フラグがあれば1つのRB役フラグを抽選により復活させる。但し、チェリーA〜Cの左リール3aに対応する図柄は6コマ間隔で配置されているので2種類以上のチェリーを同時に狙う事は出来ない。従って、内部当選しても遊技者は偶然そのチェリーに入賞しなければ内部当選したことに気づくことはできない(ハズレの場合と外見上区別できない)。これにより、遊技者は、チェリーが外れた場合、或いはハズレの場合であっても、チェリーが内部当選したのではないかという期待感を抱き、内部当選したチェリーA〜Cの何れかが入賞した場合は、消去されたRB役フラグが復活したのではないかと嬉しく思うようになる。
以上のようにRB状態では、遊技者は、ベル役、オレンジ役、スイカ役、チェリーA〜Cが入賞することに応じて喜んだり、落胆したりしながら遊技することになる。
RB状態は、8回の入賞、又は12回のゲームにより終了し、RB役フラグの残りが有る場合は、持越状態を発生する。このとき、制御部19は、RB役フラグが残っていることを液晶表示部5に表示する。
図9は、RB役フラグの残っていることを示す表示例である。液晶表示部5には、「ボーナス確定」と表示され、RB役が残っていることが表示される。この場合、遊技者は、報知された残りのRB役が入賞するように目押しする。尚、持越状態では、ベル、オレンジ、スイカ、チェリーA〜Cが内部当選した場合であってもRB役フラグ消去抽選及びRB役フラグ復活をしないが、RB役フラグ消去抽選又はRB役フラグ復活をしてもよい。
制御部19は、RB状態が終了した時点で成立しているRB役フラグの残りが無い場合は、通常状態を発生する。
このような実施形態によれば、通常状態においてRB1〜4役が同時当選し、これらのRB1〜4役が順に入賞することでRB状態が連続的に発生する連続特別状態となるので、RB1〜4役を長期間ストックする必要はなく、遊技者が自身で獲得したRB1〜4役を難なく入賞させることができる。一方、ベル、オレンジ、スイカの何れかの内部当選に応じてRB1〜4役フラグを消去するので、遊技者に緊張感を持たせることが可能となり、興趣を高めることが出来る。
また、RB1〜4役フラグはベル、オレンジ、スイカの内部当選に応じて一旦消去したとしても、チェリーA〜Cの内部当選により復活する可能性があるので、遊技の興趣を一層高めることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図10ないし図12を参照して説明するに、第1実施形態と異なる点のみ説明する。この第2実施形態は、第1実施形態と比較して目押しによる技術介入性が高いことに特徴を有する。
図10は遊技状態の遷移図を示しており、通常状態、及び持越状態の動作は第1実施形態と同一であることから、RB状態における動作について説明する。
(1)ベルの入賞時にRB役フラグの消去抽選を行う。
(2)チェリーA〜Cは同時に内部当選し、チェリーAが入賞した場合にはRB1役フラグ、チェリーBが入賞した場合にはRB2役フラグ、チェリーC(チェリーA〜Cの入賞図柄が復活図柄に相当)が入賞した場合にはRB3役フラグを復活させる。また、スイカ(スイカの入賞図柄が復活図柄に相当)が入賞した場合にはRB4役フラグを復活させる。
但し、復活可能なRB役フラグは、ベル入賞による消去抽選によって消去したRB役フラグに限る。
(3)オレンジ入賞時に内部当選しているRB役フラグを報知する。
遊技者は、RB状態において、オレンジの入賞時におけるフラグ報知により消去されたRB役フラグを確認したときは、そのRB役フラグ復活に対応するチェリーA〜Cを狙って入賞させることにより消去したRB役フラグを復活させることができる。従って、遊技者には目押し技術が要求されるので、目押しを楽しむことができる。
このような実施形態によれば、遊技者は消去されたRB1〜4役フラグを把握した場合に、そのフラグを復活させるための復活図柄が停止するように目押しすることで有利に遊技を進行させることができるので、遊技者の介入要素が加わり遊技の興趣を高めることが出来る。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
RB役のフラグ消去に代えてRB役の入賞に応じて遊技者にとって不利なRB状態又は有利なRB状態を発生させるようにしても良い。例えば、RB状態では内部当選役に応じた所定の停止操作が行わなければその役が入賞しないように制御した上で、特定役の内部当選又は特定図柄の停止表示に応じて抽選を行った結果当選した場合には、当選しなかった場合に発生するRB状態と比較して所定の停止操作を報知する確率が高い(「頻度を増加させる」に相当)RB状態を発生させたり、所定の停止操作を報知する確率が低い又は報知しない(「頻度を減少させる」に相当)RB状態を発生させたりするようにしても良い。
また、一旦不利なRB状態を発生させるとした決定した後に、復活役の内部当選又は復活図柄の停止表示に応じて、再度有利なRB状態を発生させるようにしても良いし、一旦有利なRB状態を発生させると決定した後に、復活役の内部当選又は復活図柄の停止表示に応じて、再度不利なRB状態を発生させるようにしても良い。
復活図柄が停止表示された場合に復活抽選を行い、その抽選結果に応じて消去されたRB役フラグを復活させるようにしても良い。
所定の処理役が内部当選した場合に、特定の停止操作である特定停止操作が行われた場合に処理図柄を停止表示させて所定の処理を実行する一方、特定停止操作とは異なる停止操作である非特定停止操作が行われた場合に処理図柄とは異なる図柄を停止表示させて所定の処理を実行しないように構成しても良い。特定の停止操作には、処理役の種類に応じて決定される特定の押し順による停止操作や特定のタイミングで行う停止操作、処理役の入賞時に抽選により決定される特定の押し順による停止操作や特定のタイミングで行う停止操作などがある。
また、非特定停止操作を示す情報を報知するようにしても良い(停止操作報知手段に相当)。
持越状態にてRB役フラグの消去/復活をしても良い。
RB役は1種類のRB役が単独で内部当選する場合があっても良い。
図面中、1はスロットマシン、2は表示窓(図柄表示領域)、3はリール(図柄変動表示手段)、11はスタートレバー(ゲーム開始操作手段)、12〜14はストップボタン(停止操作手段)、19は制御部(内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、利益付与手段、特別状態発生手段、処理手段、フラグ制御手段、有利情報報知手段、対象報知手段)である。

Claims (7)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、所定の特定役と複数種類の特別役とを含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役のフラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記内部抽選手段により前記複数種類の特別役のうち2種類以上の特別役が同時に内部当選役として決定され当該2種類以上の特別役のフラグが成立した場合に、前記停止操作手段の操作に応じて当該2種類以上の特別役のフラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記入賞判定手段により前記特別役の入賞図柄であると判定されたときに当該特別役のフラグを消去して遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
    前記2種類以上の特別役の入賞に応じて連続的に発生する特別状態の群である連続特別状態において、前記内部抽選手段により前記特定役が内部当選役として決定された場合、又は前記入賞判定手段により所定の特定図柄であると判定された場合に、当該2種類以上の特別役のフラグ又は当該2種類以上の特別状態に対して当該特定役の種類又は当該特定図柄の種類に応じた所定の処理を行うことが可能な処理手段と、
    を備えたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記処理手段は、成立している特別役のフラグを消去することが可能なフラグ制御手段であり、
    前記フラグ制御手段は、前記所定の処理として前記2種類以上の特別役のフラグのうち持越している特別役のフラグを消去することを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記処理手段は、遊技者にとって有利な情報を報知することが可能な有利情報報知手段であり、
    前記有利情報報知手段は、前記所定の処理として前記有利な情報を報知する頻度を増加させること、又は前記有利な情報を報知する頻度を減少させることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  4. 前記処理手段は、前記内部抽選手段により所定の復活役が内部当選役として決定されたこと、又は前記入賞判定手段により所定の復活図柄であると判定されたことのうち少なくとも何れか1つを条件として当該所定の処理の全部又は一部を撤回することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のスロットマシン。
  5. 前記処理手段により所定の処理が行われた特別役の種類を報知する対象報知手段を備え、
    前記所定の復活図柄には所定の第1復活図柄及び第2復活図柄が含まれており、
    前記表示制御手段は、特定の条件が満たされた場合に所定の第1停止操作が行われると前記第1復活図柄を停止表示させ、所定の第2停止操作が行われると前記第2復活図柄を停止表示させ、
    前記処理手段は、前記入賞判定手段により前記復活図柄であると判定された場合に当該復活図柄の種類に応じて当該所定の処理の全部又は一部を撤回することを特徴とする請求項4記載のスロットマシン。
  6. 前記表示制御手段は、前記内部抽選手段により所定の処理役が内部当選役として決定された場合において、特定の停止操作である特定停止操作が行われたときには処理図柄を停止表示させる一方、前記特定停止操作とは異なる停止操作である非特定停止操作が行われたときには前記処理図柄とは異なる図柄を停止表示させ、
    前記処理手段は、前記入賞判定手段により前記処理図柄であると判定されたことを条件として当該所定の処理の全部又は一部を撤回することが可能であることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のスロットマシン。
  7. 前記非特定停止操作を示す情報を報知する停止操作報知手段を備えたことを特徴とする請求項6記載のスロットマシン。
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