JP2010227050A - 食品素材、その製造方法およびその用途 - Google Patents
食品素材、その製造方法およびその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010227050A JP2010227050A JP2009080162A JP2009080162A JP2010227050A JP 2010227050 A JP2010227050 A JP 2010227050A JP 2009080162 A JP2009080162 A JP 2009080162A JP 2009080162 A JP2009080162 A JP 2009080162A JP 2010227050 A JP2010227050 A JP 2010227050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food material
- gelatin
- food
- texture
- swollen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明にかかる食品素材は、架橋ゼラチンからなり膨潤して食される新規な食品素材であって、前記架橋ゼラチンが、不溶化率40〜100重量%であり、100メッシュ標準篩は通過しないが2メッシュ標準篩は通過するものであるとともに、密度が0.7g/cm3以上である、ことを特徴とし、本発明にかかる食品素材の製造方法は、ゼラチンに対して、100〜150℃の予備加熱による乾燥と、180〜220℃の外部加熱による熱架橋との2段階の加熱処理を施すことを特徴とし、本発明にかかる食品は、前記食品素材を、膨潤後に添加してなるか、または、添加後に膨潤してなることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
例えば、肉粒感を出すために粒状大豆蛋白質(大豆そぼろ)として分離大豆蛋白、グルテン、澱粉、グルタチオン含有酵母エキスまたはγ−グルタミルシステイン含有酵母エキスを主原料とした組織状蛋白含有物を用いるとともに、分離大豆蛋白と小麦粉を主原料とした組織状蛋白含有物をつなぎとして用いて、ハンバーグ様食品を製造する技術が知られている(特許文献1参照。)。
また、肉食品用組織改良組成物として、乾燥こんにゃく加工品を含むゲル化物が知られている(特許文献2参照。)。この組織改良組成物は、脂肪に類似した風味、食感を有するとされ、この組織改良組成物をソーセージやハンバーグなどの畜肉や魚肉における脂肪分に代えて添加することで、低脂肪化されたにも関わらず、風味、食感とともに良好な肉食品を得ることができるとされている。
ところで、栄養価が高く美容効果も期待される動物性タンパク質としてゼラチンが知られているが、このゼラチンは、そのままでは、膨潤しても十分な弾力を有するものは得られず、また、熱によって容易に溶解してしまうので、上記のような食品素材として用いられることはなかった。
また、上記架橋ゼラチンを用いた技術は、ソーセージなどの肉類加工食品の食感を改良する技術であり、食品素材自体が優れた食感を有するものではない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、膨潤状態においてゲル状で弾力のある食感を有する新規な食品素材と、その製造方法およびその用途を提供することにある。
まず、本発明者が検討したことは、栄養価が高く美容効果も期待される動物性タンパク質であるゼラチンを用いることであるが、上述の通り、ゼラチンは、膨潤しても弾力が不十分で、熱にも弱いので、ゼラチンを架橋した架橋ゼラチンを用いることを検討した。
先に述べたように、架橋ゼラチンを食品に利用した技術としては、特許文献4記載の食感改良剤としての利用が知られている程度であったが、この技術は、肉類加工食品を改良する技術であり、個々の架橋ゼラチンに食感を持たせるものではないので、架橋ゼラチンが、粒径の非常に小さな粉体状で用いられており、具体的には、粒径100μm以下の微粉末の状態で用いることが好ましいとされ、その実施例においても、45μmという非常に小さな粉体が用いられている。
さらに、前記特許文献4には、ゼラチンを架橋してその不溶化率を高めるための具体的な処理方法として、加熱処理する方法や紫外線照射や遠赤外線照射する方法などの物理的方法と、グルタールアルデヒド、タンニン、明バン、硫酸アルミニウムなどで処理する方法などの化学的方法が例示されているが、それぞれ、以下に述べる問題が生じるおそれがあった。
さらに、紫外線照射や遠赤外線照射では、これら紫外線などの透過率が弱いため、ゼラチン粒子を微粒化する必要があり、このための工程にコストがかかる問題があり、また、化学的方法では、反応を起こさせるための化合物を添加する必要があり、食品などに使用するときに用途が限定される問題が生じるおそれがあった。
すなわち、本発明にかかる食品素材は、架橋ゼラチンからなり膨潤して食される新規な食品素材であって、前記架橋ゼラチンが、不溶化率40〜100重量%であり、100メッシュ標準篩は通過しないが2メッシュ標準篩は通過するものであるとともに、密度が0.7g/cm3以上である、ことを特徴とする。
本発明にかかる食品素材の製造方法は、前記食品素材を製造する方法であって、ゼラチンに対して、100〜150℃の予備加熱による乾燥と、180〜220℃の外部加熱による熱架橋との2段階の加熱処理を施す、ことを特徴とする。
〔食品素材〕
本発明にかかる食品素材は、以下に詳述する特定の架橋ゼラチンからなるものである。
前記架橋ゼラチンは、100メッシュJIS標準篩は通過しないが2メッシュJIS標準篩は通過するものである。2メッシュJIS標準篩を通過しない架橋ゼラチンでは、その膨潤物が食品中で異物感を与えるおそれがあり、100メッシュJIS標準篩を通過する架橋ゼラチンでは、膨潤状態においてゲル状で弾力のある食感がほとんど感じられなくなるおそれがある。なお、必要に応じて架橋処理後に粉砕機や振動篩などを用いて粒度調整するようにしても良い。
前記ゼラチンのゼリー強度も、特に限定されず、例えば、50〜300gのものを用いることができる。
本発明にかかる架橋ゼラチンは、密度が0.7g/cm3以上である。好ましくは0.8g/cm3以上である。前記条件を満たす架橋ゼラチンであれば、十分な保水性が得られるとともに、膨潤状態におけるゲル状で弾力のある食感をも十分に得ることができる。なお、本発明において、架橋ゼラチンの密度は、後述の実施例に記載の方法により算出される値とする。
すなわち、まず、ゼラチンを100〜150℃で予備加熱することにより乾燥したのち、180〜220℃で加熱することにより熱架橋させるようにする方法が採用できる。このようにゼラチンを予備加熱してゼラチン中の自由水を減じておくことにより、高温で熱架橋する際にゼラチンの内部から水分が揮散して局所的膨化を引き起こすことを防止することができるのである。さらに、ゼラチン中の自由水を減じておくことにより、ゼラチンの溶解を防ぎ、ゼラチン同士の結着による塊の形成や、製造装置へ溶着して焦げを生じることも防止できる。
上記架橋ゼラチンからなる本発明の食品素材は、膨潤して食されるものであるが、所望のゲル状で弾力のある食感を得る観点から好ましい膨潤倍率としては、例えば、7〜14倍である。食品素材の膨潤は水性液により行えばよく、単なる水であっても良いし、調味液により行ってもよい。そして、食品素材の膨潤は、食品素材を食品に添加する前に予め行っておいても良いし、食品素材を未膨潤のまま食品に添加してその加工や保存中に共存する調味液などの水性液により行うようにしても良い。
本発明にかかる食品素材は、食品全般に用いることができ、具体的には、適用できる食品は、例えば、以下のとおりである。
液状あるいは半固形状の食品、または、それらに加熱、乾燥、冷蔵、冷凍などの加工調理を施した食品や、それらを包皮した食品が挙げられる。
前記液状食品として、飲料、スープ、鍋物など、前記半固形状食品として、カレー、シチュー、マヨネーズ、ドレッシングなどが挙げられる。
前記液状あるいは半固形状の食品に加工調理を施した食品として、ハンバーグ、シュウマイ、サラミソーセージなどの畜肉練り製品;かまぼこ、さつま揚げ、魚肉ソーセージ、はんぺんなどの水産練り製品;パン、クッキー、ドーナツなどの小麦粉などの粉末を主体とした食品;卵焼き、茶碗蒸し、プリンなどの卵を主体とした食品;ゼリー、アイスクリーム、シャーベットなどの冷菓デザート;米飯、炒飯、雑炊などの米を主体とした米飯食品;餃子、春巻、肉まん、小籠包、コロッケなどの包皮食品などが挙げられる。
本発明にかかる食品素材を食品に利用することで、栄養価が高く美容効果も期待されるコラーゲンタンパク質の効率的な摂取が可能であり、また、優れた保水効果も得られる。さらに、特に、畜肉加工食品、水産練り加工食品、包皮食品においては、肉の代替、増量や保水目的で使用することができ、これにより、材料コストの低減や、ジューシー感の付与あるいは維持が可能となり、また、飲料やスープなどの液状食品やマヨネーズなどの半固形食品においては、通常固形物の含まれないこれらの食品の中に、所々で、本発明にかかる食品素材の膨潤物に由来するゲル状で弾力のあるつぶつぶが感じられて、独特の味わいを与えることができる。しかも、本発明にかかる食品素材は、加熱時においても容易に溶解することがないので、製造時や喫食時に高温下におかれても、溶解せずにその食感を楽しむことができる。
ここで、本実施例において架橋ゼラチンの不溶化率、保水率、密度は、下記の方法で算出される値である。
<不溶化率>
架橋ゼラチン10gを水500gに投入し、室温で2時間静置したのち、温浴加熱により、15分かけて90℃まで加熱し、さらに90℃を10分間維持する。その後、直ちに、恒量したろ紙を用いてろ過し、得られたろ過残渣を105℃で17時間乾燥し、その重量を測定して、このようにして測定される不溶成分の重量と試験前の重量(10g)とから、不溶化率(重量%)を求める。
前記不溶化率の測定方法における乾燥前のろ過残渣の重量と試験前の重量(10g)とから、保水率(重量%)を求める。
<密度>
100メッシュ以下の微粉ゼラチン100gを、500ml容メスシリンダーに、空隙ができないように充填し、その体積(A)を測定する。
つぎに、前記微粉ゼラチンが充填されたメスシリンダーに、密度測定対象となる架橋ゼラチン100gを投入し、均一に分散させるようにして空隙ができないように充填し、その体積(B)を測定する。
密度(g/cm3)=100/(B−A)
〔実施例1〕
ゼリー強度150g程度で、100メッシュJIS標準篩は通過しないが2メッシュJIS標準篩は通過するアルカリ処理ゼラチン「ヌードルG(商品名)」(新田ゼラチン社製)5000gを加熱回転釜に投入し、130℃で30分間予備加熱することにより乾燥した。さらに、200℃まで昇温して30分間加熱することにより熱架橋を起こして、架橋ゼラチンからなる実施例1にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は86.2重量%であり、保水率は1200重量%であり、密度は1.02g/cm3であった。
実施例1において、予備加熱に続く熱架橋のための加熱の時間を30分から15分に変更したこと以外は同様にして実施例2にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は45.8重量%であり、保水率は920重量%であり、密度は1.05g/cm3であった。
〔実施例3〕
実施例1において、予備加熱に続く熱架橋のための加熱の時間を30分から70分に変更したこと以外は同様にして実施例3にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は98.5重量%であり、保水率は1080重量%であり、密度は0.82g/cm3であった。
実施例1において、架橋処理を以下のように変更したこと以外は同様にして実施例4にかかる食品素材を得た。
すなわち、実施例1と同様のアルカリ処理ゼラチン「ヌードルG(商品名)」150gを45cm四方のトレイにおき、庫内温度130℃に設定したトンネルオーブンにて20分間予備加熱して乾燥し、さらに庫内温度を180℃に昇温して15分間加熱することにより熱架橋させるようにした。
この食品素材の不溶化率は84.5重量%であり、保水率は1130重量%であり、密度は0.85g/cm3であった。
実施例1において、架橋処理を以下のように変更したこと以外は同様にして実施例5にかかる食品素材を得た。
すなわち、実施例1と同様のアルカリ処理ゼラチン「ヌードルG(商品名)」を実施例1と同様にして予備加熱したのち、マイクロ波加熱装置で、2450MHz、出力17.0kWの電界を加えて15分間加熱することにより熱架橋させるようにした。
この食品素材の不溶化率は72.1重量%であり、保水率は750重量%であり、密度は0.75g/cm3であった。
実施例1において、予備加熱に続く熱架橋のための加熱の時間を30分から10分に変更したこと以外は同様にして比較例1にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は34.8重量%であり、保水率は570重量%であり、密度は0.92g/cm3であった。
〔比較例2〕
実施例1において、原料ゼラチンとして、「ヌードルG(商品名)」を用い、これを粉砕機で粉砕して、200メッシュJIS標準篩は通過しないが100メッシュJIS標準篩は通過するゼラチンを用いたこと以外は同様にして比較例2にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は78.4重量%であり、保水率は810重量%であり、密度は0.82g/cm3であった。
実施例1において、原料ゼラチンとして、「ヌードルG(商品名)」を用い、これを粉砕機で粉砕して、200メッシュJIS標準篩を通過するゼラチンを用いたこと以外は同様にして比較例3にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は70.6重量%であり、保水率は730重量%であり、密度は0.80g/cm3であった。
〔比較例4〕
実施例1において、原料ゼラチンとして、2メッシュJIS標準篩を通過しないゼラチンを用いたこと以外は同様にして比較例4にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は81.3重量%であり、保水率は1260重量%であり、密度は0.72g/cm3であった。
実施例1において、予備加熱を行うことなく、200℃で30分間、熱架橋のための加熱を行ったこと以外は同様にして比較例5にかかる食品素材を得た。この食品素材の不溶化率は83.3重量%であり、保水率は1320重量%であり、密度は0.65g/cm3であった。
〔評価〕
<ハンバーグへの利用>
各実施例、比較例にかかる食品素材を利用したハンバーグを作製し、食感評価を行った。
得られた各ハンバーグについて、パネラー10人に試食してもらい、食感、ジューシーさを5点満点で評価してもらい、その平均点を算出した。結果を表1に示す。評価基準は以下のとおりである。
ジューシー感:具材が柔らかくジューシーなものを5点とし、その程度が劣るものほど点数を低くした。
各実施例、比較例にかかる食品素材を利用した餃子を作成し、食感評価を行った。
ボールに、豚挽き肉700g、醤油150g、紹興酒150g、ごま油100g、砂糖10g、グルタミン酸ナトリウム10gを入れ、混合した。さらに、みじん切りにして水を切ったキャベツ1000g、ニラ300g、白ねぎ180g、擦り生姜100gと、前記各実施例、比較例にかかる食品素材の膨潤物(食品素材30gを水で膨潤させたもの)300gを加えて撹拌し、餃子の具材を得た。前記具材を15gずつ包皮して、5分間蒸煮したのち、フライパンで皮に焼き色が付くまで焼いた。
得られた各餃子について、パネラー10人に試食してもらい、食感、ジューシーさ、皮の焦げ付きを5点満点で評価してもらい、その平均点を算出した。結果を表1に示す。評価基準は以下のとおりである。
食感 :ゲル状で弾力のある食感であり、パサパサした食感がなく、餃子の食感に違和感がないものを5点とし、その程度が劣るものほど点数を低くした。
ジューシー感:ジューシーな食感のものを5点とし、その程度が劣るものほど点数を低くした。
<ゼリーのフィリングとしての利用>
各実施例、比較例にかかる食品素材をゼリーのフィリングとして利用し、該ゼリーの食感評価を行った。
ステンレスビーカーに水250gと100%オレンジジュース500gを投入し、さらに、砂糖120g、「GF−100」(新田ゼラチン社製のゼリー用ゲル化剤)15gと、前記各実施例、比較例にかかる食品素材(非膨潤物)100gを投入し、分散させた。分散後、30分間静置し、その後、撹拌しながら80℃まで加熱し、10分間保温した。ここに、オレンジキュラソー10gを入れ、総量が1000gとなるように水で調整し、カップに充填した。4℃で一晩静置したのち、ゼリーを得た。
食感 :ゼリー中の食品素材由来のつぶつぶ感があり、パサパサした食感ではなく、ゼリーの食感に違和感がないものを5点とし、その程度が劣るものほど点数を低くした。
つぶつぶの数:つぶつぶが多いものを5点とし、その程度が劣るものほど点数を低くした。
上記ハンバーグ、餃子、ゼリーの製造工程を見れば分かるように、ハンバーグや餃子はフライパンで焼く工程、ゼリーは80℃まで加熱して10分間保温する工程、という加熱工程を含んでいるが、実施例にかかる食品素材は、前記加熱工程においても容易には溶解することがなく、その結果、表1に見るように、各食品を食したときに、ゲル状で弾力のある食感が得られている。また、食品素材の保水性の高さから、食品素材それ自体が十分な水分を含んでいるとともに、肉汁や調味液の流出を抑えることもできるので、極めてジューシー感に優れている。
比較例1の食品素材は、不溶化率の低い架橋ゼラチンからなるものであるため、加熱調理時の溶解が著しく、歯応えが低下し、膨潤状態においてゲル状で弾力のある食感が得られていない。
比較例2や比較例3の食品素材は、粒径の小さな架橋ゼラチンからなるものであるため、膨潤状態においてゲル状で弾力のある食感が十分に得られていない。
比較例5の食品素材は、架橋ゼラチンの密度が低いことから、架橋処理の際に局所的膨化が起こってしまっているものと理解され、そのために、膨潤状態において弾力がなく、パサパサした食感となってしまい、いずれの食品に適用した場合においても、食感に違和感を生じさせている。
なお、本発明にかかる食品素材を、醤油や紹興酒などの水分を含む調味液を材料として使用する餃子や、水を材料として使用するゼリーなどに利用する場合には、予め膨潤しておく必要はなく、未膨潤の食品素材をそのまま添加できることが分かる。実施例2の食品素材を用いた餃子の「皮の破れ」の評価結果から分かるように、食品やゼラチンの種類、材料中の水分量などによっては、予め膨潤しておかないほうが良い場合もあるので、食品やゼラチンの種類、材料中の水分量なども考慮して、予め膨潤したものを添加するか、膨潤させずにそのまま添加するかを決定すればよい。
Claims (3)
- 架橋ゼラチンからなり膨潤して食される新規な食品素材であって、前記架橋ゼラチンが、不溶化率40〜100重量%であり、100メッシュ標準篩は通過しないが2メッシュ標準篩は通過するものであるとともに、密度が0.7g/cm3以上である、ことを特徴とする、食品素材。
- 請求項1に記載の食品素材を製造する方法であって、ゼラチンに対して、100〜150℃の予備加熱による乾燥と、180〜220℃の外部加熱による熱架橋との2段階の加熱処理を施す、ことを特徴とする、食品素材の製造方法。
- 請求項1に記載の食品素材を、膨潤後に添加してなるか、または、添加後に膨潤してなる、食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009080162A JP4806050B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 食品素材、その製造方法およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009080162A JP4806050B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 食品素材、その製造方法およびその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010227050A true JP2010227050A (ja) | 2010-10-14 |
JP4806050B2 JP4806050B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=43043600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009080162A Active JP4806050B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 食品素材、その製造方法およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4806050B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012085537A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Nitta Gelatin Inc | ペースト形成用ゼラチン、これを用いてなるペースト状食材および食品 |
JP2012105571A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Fuji Oil Co Ltd | 練製品及びその製造法 |
JP2018093862A (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-21 | キッコーマン株式会社 | 調味用組成物及びその使用 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4993562A (ja) * | 1973-01-11 | 1974-09-05 | ||
JPS58205472A (ja) * | 1982-05-22 | 1983-11-30 | Bunka Zerachin Kenkyusho:Kk | 肉様組成物及びその製造方法 |
JPH04213376A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-08-04 | Nitta Gelatin Inc | 高粘度ゼラチンの製造方法 |
JPH0565457A (ja) * | 1991-03-01 | 1993-03-19 | Nitta Gelatin Inc | 不溶化ゼラチンの製造方法 |
JPH05176720A (ja) * | 1991-12-31 | 1993-07-20 | Nitta Gelatin Inc | 肉類加工食品用の食感改良剤および肉類加工食品 |
JPH05320581A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-03 | Konika Zerachin Kk | 不溶化されたゼラチンまたはニカワ粉末及びその製造方法 |
JPH06113747A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-26 | Nippi Zerachin Kogyo Kk | ふかひれ様食品の製造方法 |
WO1998003203A1 (fr) * | 1996-07-19 | 1998-01-29 | Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. | Particules poreuses insolubles dans l'eau, constituees de substances biocompatibles et leur procede de production |
-
2009
- 2009-03-27 JP JP2009080162A patent/JP4806050B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4993562A (ja) * | 1973-01-11 | 1974-09-05 | ||
JPS58205472A (ja) * | 1982-05-22 | 1983-11-30 | Bunka Zerachin Kenkyusho:Kk | 肉様組成物及びその製造方法 |
JPH04213376A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-08-04 | Nitta Gelatin Inc | 高粘度ゼラチンの製造方法 |
JPH0565457A (ja) * | 1991-03-01 | 1993-03-19 | Nitta Gelatin Inc | 不溶化ゼラチンの製造方法 |
JPH05176720A (ja) * | 1991-12-31 | 1993-07-20 | Nitta Gelatin Inc | 肉類加工食品用の食感改良剤および肉類加工食品 |
JPH05320581A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-03 | Konika Zerachin Kk | 不溶化されたゼラチンまたはニカワ粉末及びその製造方法 |
JPH06113747A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-26 | Nippi Zerachin Kogyo Kk | ふかひれ様食品の製造方法 |
WO1998003203A1 (fr) * | 1996-07-19 | 1998-01-29 | Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. | Particules poreuses insolubles dans l'eau, constituees de substances biocompatibles et leur procede de production |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012085537A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Nitta Gelatin Inc | ペースト形成用ゼラチン、これを用いてなるペースト状食材および食品 |
JP2012105571A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Fuji Oil Co Ltd | 練製品及びその製造法 |
JP2018093862A (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-21 | キッコーマン株式会社 | 調味用組成物及びその使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4806050B2 (ja) | 2011-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4797893B2 (ja) | 畜肉及び魚肉を使用しないハンバーグ様食品の製造方法 | |
US8715762B2 (en) | Food composition | |
WO2007013146A1 (ja) | 大豆タンパク加工食品用組成物及び畜肉含有または非含有加工食品用パテ、乾燥肉類似食品 | |
JPH02410A (ja) | こんにゃくを利用した加工食品及びその製造方法 | |
JPS6363359A (ja) | 豆腐加工食品の製造法 | |
JP6705969B2 (ja) | ベジタリアン及びヴィーガン用代用肉の製造方法 | |
JP5565612B2 (ja) | 低タンパク肉様食品の製造法 | |
JP2007236255A (ja) | 白色鶏肉だんご及びその製造方法 | |
JP7099661B1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP4806050B2 (ja) | 食品素材、その製造方法およびその用途 | |
JP2022084072A (ja) | 粒状蒟蒻入り米飯 | |
KR100725937B1 (ko) | 젤라틴 함유 육즙만두소 및 젤라틴육즙 만두의 제조 방법 | |
JP7389043B2 (ja) | 食肉用組成物、食肉加工食品の製造方法、および、食肉加工食品の歯ごたえを向上させる方法 | |
JP5903759B2 (ja) | 肉様食品の製造法 | |
JP3163339B2 (ja) | 食用蛋白の改質 | |
JP2011087487A (ja) | コンニャク加工食品およびその製造方法 | |
JP4529003B2 (ja) | 肉含量の高いスナック風食品 | |
JP2001095533A (ja) | 冷凍食品及びその製造方法 | |
JP2007014328A (ja) | パン粉類似品を用いたノンフライ食品の製造方法 | |
JP4089454B2 (ja) | 冷凍がんもどきの製造法 | |
JP2012205518A (ja) | 練製品及びその製造法 | |
JP2016116509A (ja) | 多様な性状を表現するこんにゃく加工食品 | |
WO2021131952A1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP2004065258A (ja) | 蒟蒻入り包装米飯 | |
JP2006109801A (ja) | 加工豆類およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110726 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110811 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |