JP2010225845A - 基板の接続構造、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

基板の接続構造、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシブル基板と薄型のパネル基板とを接合する接続構造など、異方性導電膜を用いて基板と基板とを接合する基板の接続構造において、パネル基板にヒビや亀裂が発生する虞がない信頼性のある接続構造が望まれていた。
【解決手段】フレキシブル基板2は、その端部から電極端子21に沿って基材部分が除去されたスリット状の開口部25が形成されている。開口部25は、フレキシブル基板2を素子基板1に接合した状態において、フレキシブル基板2の端面2Eから、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない長さで形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板の接続構造、この基板の接続構造で接続された基板を備えた電気光学装置、およびこの電気光学装置を備えた電子機器に関する。
従来より、例えば有機ELパネルなどの電気光学装置では、有機ELパネルを構成するパネル基板に設けられた画素に画像を表示するための画像信号を入力し、入力した画像信号をパネル基板内で所定の信号処理を行うことによって、画素に画像を表示することが行われている。
このとき、有機ELパネルでは、画像信号が供給される可撓性を有するフレキシブル基板を、ガラス板などのリジッド基板であるパネル基板の端部において、パネル基板に対して接合する基板の接続構造が設けられている。そして、この基板の接続構造によって、フレキシブル基板に配線形成された電極端子とパネル基板に配線形成された電極端子とを電気的に接続し、画像信号をフレキシブル基板側からパネル基板側に伝送することが行われている。そして、フレキシブル基板をパネル基板に対して接合する際には、接着性と厚さ方向への導電性とを有する異方性導電膜(ACF)を介してフレキシブル基板とパネル基板とを接続する方法が多く採用されている。
このように、異方性導電膜を介してフレキシブル基板とパネル基板とを接合する接続構造において、パネル基板に対するフレキシブル基板の接合強度を向上させることが行われている。その方法として、接合時の熱圧着処理によって潰された異方性導電膜の材料をパネル基板の端面に食み出させ、端面に食み出した異方性導電膜によって、パネル基板に対するフレキシブル基板の接合強度を向上させるようにしていた。そのほか、例えば特許文献1では、フレキシブル基板の接合部分に貫通孔を設け、硬化前の異方性導電膜が、設けた貫通孔に流れて硬化することで、接合部分の強度を増す技術も開示されている。
特開平11−297386号公報
しかしながら、近年有機ELパネルの薄型化のためにパネル基板が薄くなり、異方性導電膜を介してフレキシブル基板とパネル基板とを接合する接続構造においては、新たな課題が生じている。すなわち、パネル基板が薄くなったことで、接合時の熱圧着処理によって潰され、パネル基板の端面側に食み出した異方性導電膜が、さらにパネル基板の端面領域内で留まらず、熱圧着処理のためにパネル基板を載置するステージに付着してしまうことが生じる。この結果、パネル基板(有機ELパネル)をステージから離す際に、パネル基板にストレスを与えてしまうことが生じ、パネル基板にヒビや亀裂が発生するなど、接合部分の信頼性を劣化させてしまう虞が生じていた。
従って、例えば、フレキシブル基板と薄型のパネル基板とを接合する接続構造など、異方性導電膜を用いて基板と基板とを接合する基板の接続構造において、パネル基板にヒビや亀裂が発生する虞がない信頼性のある接続構造が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1電極端子が基板面に形成された第1基板に対して、第2電極端子が基板面に形成された第2基板が異方性導電膜を介在して接合され、前記第1電極端子と前記第2電極端子とが電気的に接続された基板の接続構造であって、前記異方性導電膜が、平面的に前記第1基板の基板面外に食み出さない状態で、前記第2基板が前記第1基板に接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、異方性導電膜を熱圧着して、第1基板に対して第2基板を接合したとき、圧着されて潰れた異方性導電膜の材料が第1基板から平面的に基板面外へ食み出ない。この結果、基板面外に食み出した異方性導電膜が第1基板の端面を介してステージに付着することが抑制されるので、第1基板に対してストレスを与えることなく第1基板をステージから取り外すことができる。
[適用例2]上記基板の接続構造であって、前記第2基板には、前記第2電極端子が形成された基板面において、前記第2電極端子が形成されていない領域に、前記第2基板の端面から前記第2電極端子に沿って、スリット状の溝部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、潰れた異方性導電膜は、スリット状の溝部に沿って第2基板の端面方向に流れるので、第1基板の端面方向へ異方性導電膜の材料が流れることが抑制される。従って、圧着されて潰れた異方性導電膜の材料が第1基板から平面的に基板面外へ食み出ることが回避され、基板面外に食み出した異方性導電膜が第1基板の端面を介してステージに付着することが抑制されるので、第1基板に対してストレスを与えることなく第1基板をステージから取り外すことができる。また、異方性導電膜の材料が溝部に流れるので、上記特許文献1と同様に、第1基板と第2基板との接合強度が向上するという効果も奏する。
[適用例3]上記基板の接続構造であって、前記溝部は、前記第2基板の一方の基板面側から他方の基板面側まで貫通している開口部であることを特徴とする。
この構成によれば、溝部つまり開口部を流れる異方性導電膜の量が増えるので、第1基板の端面方向へ異方性導電膜の材料が流れることがさらに抑制される。また、第1基板と第2基板との接合強度がさらに向上する。
[適用例4]上記基板の接続構造であって、前記溝部は、前記第2基板が前記第1基板に接合された状態において、前記第1基板の端面と平面的に重ならない長さで形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、溝部が第1基板の端面と平面的に重ならないので、溝部を流れる異方性導電膜の材料が第1基板の端面方向に流れることを抑制することができる。従って、異方性導電膜の材料が第1基板の端面へ食み出してステージに付着することを回避できる。
[適用例5]上記基板の接続構造であって、前記第1基板には、前記第1電極端子が形成された基板面において、前記第1電極端子が形成されていない領域であって、少なくとも前記第2基板が接合される領域に溝部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、圧着された異方性導電膜の材料が、第1基板に形成された溝部に流れるので、第1基板の端面方向へ異方性導電膜の材料が流れることが抑制される。
[適用例6]上記基板の接続構造であって、前記第1基板に形成された前記溝部は、前記第1基板の端面と、平面的に重ならないように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、異方性導電膜の材料が第1基板の端面方向へ流れないように抑制される確率が高くなる。
[適用例7]上記基板の接続構造であって、前記第2基板は、可撓性を有するフレキシブル基板であることを特徴とする。
この構成によれば、第2基板に溝部または開口部を形成することが容易である。
[適用例8]電気光学素子と、前記電気光学素子を駆動するための信号が入力される第1電極端子が基板面に形成された第1基板と、前記第1電極端子に接続され、前記電気光学素子を駆動するための信号を供給する第2電極端子が基板面に形成された第2基板と、を備えた電気光学装置であって、前記第1基板と前記第2基板とが、上記基板の接続構造によって接続されていることを特徴とする。
この電気光学装置によれば、基板間の接合の信頼性が高く薄型の電気光学装置を提供できる。
[適用例9]上記電気光学装置を表示装置として備えた電子機器。
この電子機器によれば、基板間の接合の信頼性が高く、表示部が薄型の電子機器を提供できる。
本発明の一実施形態となる電気光学装置としての有機ELパネルの説明図。 従来の接続方法を示す説明図で、(a)は熱圧着前の状態、(b)は熱圧着後の状態を示す図。 第1実施例の接続構造を示す平面図。 第1実施例の接続構造の断面部分についての説明図で、(a)は熱圧着前の状態、(b)は熱圧着後の状態を示す図。 第2実施例の接続構造の説明図で、(a)は平面図、(b)は熱圧着後の状態を示す断面図。 第2実施例の変形例を示す図。 第3実施例の接続構造を示す説明図。 表示部に有機ELパネルを組み込んだ携帯電話の模式図。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。なお、以降の説明において用いる図面は、説明のために誇張して図示している場合もあり、必ずしも実際の大きさや長さを示すものでないことは言うまでもない。
(電気光学装置)
図1は、基板の接合部分に本発明の基板の接続構造を適用した一実施形態となる電気光学装置としての有機ELパネル100について、その構成を模式的に示した説明図である。有機ELパネル100は、第1基板としての素子基板1と、対向基板3とが、その周辺に配置された図示しないシール材によって、内部を封止状態にして貼り合わされた構造を有している。そして、表示領域100dには図示しない電気光学素子としての画素が形成され、封止状態で貼り合わされた内部には、画素を表示駆動するための図示しない駆動回路が形成されている。
素子基板1は、対向基板3が対向していない領域部分に形成された接合部分おいて、第2基板としてのフレキシブル基板2が接合されている。具体的には、素子基板1に形成された複数の帯状の電極端子11と、フレキシブル基板2に形成された複数の帯状の電極端子21とが、図示しない異方性導電膜を介して熱圧着され、電気的に導通するように接合(接続)されている。この結果、フレキシブル基板2から供給される画像信号は、接続された電極端子21と電極端子11とを介して素子基板1に形成された駆動回路に送信され、画像信号に応じて画素が表示駆動されて表示領域100dに画像が表示される。
次に、本実施形態の有機ELパネル100について、接合部分において行われる素子基板1とフレキシブル基板2との接続方法を説明する。なお、以降の説明では、比較のため、まず本発明を適用する前の接続構造である従来例について説明し、その後、本発明を適用した接続構造の実施例について説明する。
(従来例)
従来の接続構造について図2を用いて説明する。図2は、従来例の接続構造において行われる接合方法を断面で示した説明図で、(a)は熱圧着前の状態、(b)は熱圧着後の状態を示す図である。また(c)は、素子基板1の厚さが薄くなった場合における熱圧着後の状態を示す図である。
図2(a)に示すように、素子基板1は、載置面と反対側に電極端子11が位置するようにステージ5に載置される。そして、素子基板1に形成された電極端子11と、フレキシブル基板2に形成された電極端子21とが対向するように、素子基板1とフレキシブル基板2とを平面的に配置した後、素子基板1とフレキシブル基板2との間に異方性導電膜4を配置する。この状態で、加熱された圧着ヘッド6をステージ5の方向に押し下げ、異方性導電膜4を潰すことによって、電極端子11と電極端子21との間において、面方向の絶縁を行いながら厚さ方向の電気的な接続を行うのである。
異方性導電膜4が潰されると、潰された異方性導電膜の材料は、素子基板1とフレキシブル基板2とが平面的に重なる領域外に広がり、図2(b)に示したようになる。すなわち、熱圧着後の異方性導電膜4は、素子基板1とフレキシブル基板2とが平面的に重なる領域内の異方性導電膜41と、フレキシブル基板2の端面2Eの方向に流れる異方性導電膜42と、素子基板1の端面1Eの方向に流れる異方性導電膜43とに分かれた形状になる。前述するように、この異方性導電膜43によって、フレキシブル基板2と素子基板1との間の接続強度を向上させているのである。なお、素子基板1の端面1Eに沿う方向においても潰れた異方性導電膜4は流れるが、これについては本発明の本質ではないので、説明を省略している。
このとき、図2(b)に示すように、素子基板1の厚さが厚い(例えば、凡そ500μm)場合は、素子基板1の端面1Eの方向に流れた異方性導電膜43は、基板外に食み出した場合でも、素子基板1の端面1Eが厚い場合は、端面1Eの面内に留まる確率が高い。従って、ステージ5の載置面に、異方性導電膜43が付着することがないので、有機ELパネル100を、ストレスを与えることなくステージ5から容易に取り外すことができる。
しかしながら、図2(c)に示すように、素子基板1の厚さが薄い(例えば、凡そ80〜100μm)場合は、素子基板1の端面1Eから基板外へ食み出した異方性導電膜43は、素子基板1の端面1Eの面内に留まることができないことが生ずる。この結果、ステージ5の載置面51に異方性導電膜43が付着することになり、有機ELパネル100を、ステージ5から容易に取り外すことができなくなる。従って、無理やり取り外すと、素子基板1が薄いために、基板にヒビが入ったり割れたりしてしまうなどの不具合を生じてしまう。
そこで、有機ELパネル100の基板の接続構造は、異方性導電膜4が潰されたとき、素子基板1の端面1Eの方向に流れる異方性導電膜43の量を抑制して、ステージ5の載置面51に異方性導電膜43が付着しないようにする接続構造とする。この基板の接続構造を、以下実施例に基づいて説明する。
(基板の接続構造の第1実施例)
第1実施例について図3を用いて説明する。図3は、本実施例の基板の接続構造を示す平面図である。図示するように、フレキシブル基板2は、電極端子21が形成されていない領域に、電極端子21に沿って基材部分が除去されたスリット状の開口部25が形成されている。開口部25は、機械的な加工方法や化学的な加工方法を用い、フレキシブル基板2を素子基板1に接合した状態において、フレキシブル基板2の端面2Eから、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない長さで形成されている。
本実施例では、開口部25を2本の帯状の電極端子21毎に形成するようにしている。もとより、開口部25を電極端子21毎に形成すれば、後述するようにフレキシブル基板2の端面2E側に流れる異方性導電膜の材料を多くすることができるが、フレキシブル基板2の基材の強度が低下する。この結果、フレキシブル基板2は接合部分において変形し易くなってしまい、接合に関する作業性が劣ることになってしまう。そこで、変形を抑制するために、本実施例では、開口部25を2本の帯状の電極端子21毎に形成するようにしているのである。なお、開口部25を形成する間隔は、接合時の作業性を考慮して設定することが好ましい。
次に、素子基板1とフレキシブル基板2との接合方法について図4を用いて説明しながら、本実施例における効果について説明する。図4は、図3におけるA−A線に沿った断面部分についての説明図で、(a)は熱圧着前の状態、(b)は熱圧着後の状態を示す図である。また(c)は、本実施例の変形例(後述する)における熱圧着後の状態を示す図である。
まず、図4(a)に示したように、載置面51と反対側に電極端子11が位置するように、素子基板1(有機ELパネル100)をステージ5に載置する。そして、素子基板1に形成された電極端子11と、フレキシブル基板2に形成された電極端子21との間に異方性導電膜4を挿入し、それぞれ対向する電極端子が平面的に重なるように、フレキシブル基板2を素子基板1に対して平面的に位置決めして配置する。この状態で、フレキシブル基板2側から圧着ヘッド6をステージ5の方向に押し下げて異方性導電膜4を潰す。こうすることによって、異方性導電膜4によって、基板面方向の絶縁を行いながら基板厚さ方向の電気的な接続を行うのである。
さて、異方性導電膜4が潰されると、潰された異方性導電膜4の材料は、本実施例では、フレキシブル基板2に形成された開口部25に流れ込み、さらに開口部25に沿ってフレキシブル基板2の端面2Eの方向に流れる。この結果、図4(b)に示したようになる。すなわち、従来例に対して、素子基板1とフレキシブル基板2とが平面的に重なる領域内の異方性導電膜41は開口部25へ流れる量が増え、またフレキシブル基板2の端面2E側へ流れる異方性導電膜42の量が多くなる。この結果、素子基板1の端面1E側に流れる異方性導電膜43の量は少なくなる。
従って、素子基板1の厚さが薄い場合であっても、素子基板1の端面1E側に流れる異方性導電膜43が、基板端面1Eから基板外へ食み出ないように抑制することが可能であり、食み出た場合であっても、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない範囲内に留まる確率が高くなる。従って、ステージ5の載置面に、異方性導電膜43が付着することがないので、有機ELパネル100を、ストレスを与えることなく、ステージ5から容易に取り外すことができるようになる。また、異方性導電膜41においては、異方性導電膜4の材料が開口部25に流れるので、素子基板1とフレキシブル基板との接合強度が向上するという効果も奏する。
(第1実施例の変形例)
ところで、本実施例では、上述したように、フレキシブル基板2の基材の強度が低下して変形し易くなってしまうことを抑制するため、開口部25を2つの電極端子21毎に形成することとした。もとより上述の説明から明らかなように、開口部25を電極端子21毎に形成すれば、潰された異方性導電膜4の材料を、開口部25に沿ってフレキシブル基板2の端面2E側にさらに多く流すことができる。
そこで、本変形例として、図4(c)に示したように、開口部25を形成する替わりに、フレキシブル基板2の基材の電極端子21が形成された基板面から、反対側の基板面側に向けて所定の深さの溝部22を形成することが好ましい。こうすれば、例えば、溝部22を電極端子21毎に形成してもフレキシブル基板2の基材が繋がって形成されるため、フレキシブル基板2の強度低下を抑制することができる。また、潰された異方性導電膜4の材料を、溝部22に沿ってフレキシブル基板2の端面2E側に流すこともできる。もとより、異方性導電膜4の材料が溝部22に流れるので、素子基板1とフレキシブル基板との接合強度が向上するという効果も奏する。なお、溝部22は、必ずしも電極端子21毎に形成しなくてもよく、例えばランダムに形成することとしてもよい。
(基板の接続構造の第2実施例)
次に、基板の接続構造の第2実施例を説明する。上記第1実施例では、フレキシブル基板2に開口部25を形成することとしたが、本実施例は素子基板1に溝部を形成する。以下、本実施例について、図を参照して説明する。
図5(a)は、本実施例の基板の接続構造を示す説明図である。なお、フレキシブル基板2は透視状態で、また異方性導電膜は省略して図示している。図示するように、素子基板1は、形成された電極端子11に沿って基材部分が除去されたスリット状の溝部15が機械的な加工方法や化学的加工方法を用いて形成されている。溝部15は、フレキシブル基板2を素子基板1に接合した状態において、フレキシブル基板2の端面2Eから飛び出した位置から、素子基板1の端面1Eに到達しない所定の位置まで形成されている。
本実施例では、図示するように、溝部15は2本の帯状の電極端子11毎に形成されている。もとより、溝部15を電極端子11毎に形成すれば、フレキシブル基板2の端面2E側に流れる異方性導電膜の材料を多くすることができるが、素子基板1の基材の強度が低下する。この結果、素子基板1は接合部分において基材の強度が低下し、ヒビや割れなどが生じ易くなってしまい、接合に関する作業性が劣ることになってしまう。そこで、強度低下を抑制するために、本実施例では、溝部15を2本の帯状の電極端子11毎に形成するようにしているのである。なお、溝部15を形成する間隔は、接合時の作業性を考慮して設定することが好ましい。
本実施例における素子基板1とフレキシブル基板2との接続について、図5(b)を参照して説明する。図5(b)は、図5(a)におけるB−B線に沿った断面部分の接続構造についての説明図で、熱圧着後の状態を示す図である。
異方性導電膜が潰されると、潰された異方性導電膜の材料は、図示するように、素子基板1に形成された溝部15に流れ込み、さらに溝部15に沿ってフレキシブル基板2の端面2E側に流れる。この結果、熱圧着後の異方性導電膜は、素子基板1とフレキシブル基板2とが平面的に重なる領域内の異方性導電膜41は溝部15へ流れる量が増え、またフレキシブル基板2の端面2E側へ流れる異方性導電膜42の量が多くなる。この結果、素子基板1の端面1E側に流れる異方性導電膜43の量は少なくなる。
従って、第1実施例と同様、素子基板1の厚さが薄い場合であっても、素子基板1の端面1E側に流れる異方性導電膜43が、基板端面1Eから基板外へ食み出ないように抑制することが可能であり、食み出た場合であっても、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない範囲内に留まる確率が高くなる。従って、ステージ5の載置面に、異方性導電膜43が付着することがないので、有機ELパネル100を、ストレスを与えることなくステージ5から容易に取り外すことができるようになる。
(第2実施例の変形例)
ところで、本実施例では、上述したように、潰された異方性導電膜4の材料を、溝部15に沿ってフレキシブル基板2の端面2E側に流すことによって、異方性導電膜4が素子基板1の端面1E部側に流れないように抑制したが、素子基板1の端部側に流れる異方性導電膜4を留めるように溝を形成することとしてもよい。
本変形例として、例えば図6に示したように、素子基板1の端面1Eと電極端子11との間の領域であって、電極端子11が形成された基板面側から反対側の基板面に向けて所定の深さの溝部16を、端面1Eと沿う方向に形成する。こうすれば、溝部15を電極端子11間に形成する上記実施例に比べて、接合部分における素子基板1の基材の強度の低下を抑制することができるとともに、潰された異方性導電膜4の材料を、溝部16に留めることで、素子基板1の端面1Eへ潰された異方性導電膜が流れることを抑制することができる。
(基板の接続構造の第3実施例)
次に、基板の接続構造の第3実施例を説明する。本実施例は、上記第1実施例および上記第2実施例の基板の接続構造を組み合わせたものである。以下、本実施例について、図を参照して説明する。
図7は、本実施例の基板の接続構造を示す説明図である。なお、フレキシブル基板2は透視状態で、また異方性導電膜は省略して図示している。図示するように、素子基板1は、形成された電極端子11に沿って基材部分が除去されたスリット状の溝部15が形成されている。溝部15は、フレキシブル基板2を素子基板1に接合した状態において、フレキシブル基板2の端面2Eから飛び出した位置から、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない所定の位置まで形成されている。一方フレキシブル基板2は、その端面2Eから電極端子21(電極端子11)に沿って基材部分が除去されたスリット状の開口部25が形成されている。開口部25は、フレキシブル基板2を素子基板1に接合した状態において、フレキシブル基板2の端面2Eから、素子基板1の端面1Eと平面的に重ならない長さで形成されている。
そして、本実施例では、開口部25を、溝部15が形成されていない電極端子11間において形成するようにしている。ちなみに、本実施例では、電極端子11間(電極端子21間)の領域毎に、溝部15と開口部25とが繰り返して交互に形成されている。こうすることによって、素子基板1の強度低下を抑制するとともに、フレキシブル基板2の基材の強度低下を同時に抑制しながら、潰された異方性導電膜4の材料を、溝部15に沿ってフレキシブル基板2の端面2E側に、さらに多く流すことができる。
もとより、開口部25を、必ずしも溝部15が形成されていない電極端子11間において形成するようにしなくてもよく、同じ位置に形成することとしてもよい。あるいは、溝部15と開口部25とが、必ずしも繰り返して交互に形成するようにしなくてもよい。例えば、電極端子11(電極端子21)の形成具合や、素子基板1およびフレキシブル基板2の強度に応じて、ランダムに溝部15と開口部25とを形成するようにしてもよい。
以上、本発明について、実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
(電子機器)
例えば、上記実施形態の有機ELパネル100を備えた電子機器としても良い。電子機器の一例として図8に示したように携帯電話であってもよい。図8は、表示部に有機ELパネル100を組み込んだ携帯電話の模式図である。携帯電話は、筐体(ケース)が薄いほうが持ち運び易くなることから、上記実施形態の有機ELパネル100を備えることによって、少なくとも表示部のケース厚さを薄く出来るとともに、基板の接合部分の信頼性が高い携帯電話を提供することができる。
もとより、電子機器は、携帯電話に限るものでなく、表示部が薄型であることが好ましいビデオカメラ、デジタルカメラを始め、テレビジョンや電子手帳、モバイル端末機など、表示部を有する機器であればいずれの電子機器においても適用できる。
(その他の変形例)
また、上記実施形態では、第1電極端子としての電極端子11と、第2電極端子としての電極端子21とを、それぞれ帯状の電極形状であるものとして説明したが、特にこれに限るものでなく、円形や楕円形、あるいは正方形などの帯状以外の形状であってもよいことは勿論である。もとより、溝部や開口部は、これらの電極形状に沿って形成すればよい。また、電極端子11と電極端子21とにおいて、各端子がそれぞれ対応して形成されていればよく、従って電極端子の形成位置も等ピッチでなくランダムでもよい。
また、上記実施形態では、電気光学装置として有機ELパネルを一例として説明したが、特にこれに限るものでなく、素子基板1とフレキシブル基板2とを接続する構成を有する装置であれば、液晶パネルなど他の装置であってもよいことは勿論である。また、接続される2つの基板が、両方ともリジッド基板であってもよいし、両方ともフレキシブル基板であっても差し支えない。要は、基板の端面に異方性導電膜が食み出す可能性のある接合部分に対して、本発明を適用することができる。
1…素子基板、1E…端面、2…フレキシブル基板、2E…端面、3…対向基板、4…異方性導電膜、5…ステージ、6…圧着ヘッド、11…電極端子、15…溝部、16…溝部、21…電極端子、22…溝部、25…開口部、41…異方性導電膜、42…異方性導電膜、43…異方性導電膜、51…載置面、100…有機ELパネル、100d…表示領域。

Claims (9)

  1. 第1電極端子が基板面に形成された第1基板に対して、第2電極端子が基板面に形成された第2基板が異方性導電膜を介在して接合され、前記第1電極端子と前記第2電極端子とが電気的に接続された基板の接続構造であって、
    前記異方性導電膜が、平面的に前記第1基板の基板面外に食み出さない状態で、前記第2基板が前記第1基板に接合されていることを特徴とする基板の接続構造。
  2. 請求項1に記載の基板の接続構造であって、
    前記第2基板には、前記第2電極端子が形成された基板面において、前記第2電極端子が形成されていない領域に、前記第2基板の端面から前記第2電極端子に沿ってスリット状の溝部が形成されていることを特徴とする基板の接続構造。
  3. 請求項2に記載の基板の接続構造であって、
    前記溝部は、前記第2基板の一方の基板面側から他方の基板面側まで貫通している開口部であることを特徴とする基板の接続構造。
  4. 請求項2または3に記載の基板の接続構造であって、
    前記溝部は、前記第2基板が前記第1基板に接合された状態において、前記第1基板の端面と平面的に重ならない長さで形成されていることを特徴とする基板の接続構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板の接続構造であって、
    前記第1基板には、前記第1電極端子が形成された基板面において、前記第1電極端子が形成されていない領域であって、少なくとも前記第2基板が接合される領域に溝部が形成されていることを特徴とする基板の接続構造。
  6. 請求項5に記載の基板の接続構造であって、
    前記第1基板に形成された前記溝部は、前記第1基板の端面と、平面的に重ならないように形成されていることを特徴とする基板の接続構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の基板の接続構造であって、
    前記第2基板は、可撓性を有するフレキシブル基板であることを特徴とする基板の接続構造。
  8. 電気光学素子と、前記電気光学素子を駆動するための信号が入力される第1電極端子が基板面に形成された第1基板と、前記第1電極端子に接続され、前記電気光学素子を駆動するための信号を供給する第2電極端子が基板面に形成された第2基板と、を備えた電気光学装置であって、
    前記第1基板と前記第2基板とが、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板の接続構造によって接続されていることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項8に記載の電気光学装置を表示装置として備えた電子機器。
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