JP2010225503A - フレキシブルプリント配線板およびコネクタ並びにこれらのセット - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルプリント配線板を挿入型のコネクタに取り付ける際のずれを抑制する。
【解決手段】フレキシブルプリント配線板は、平行に延びる1対の側辺71の互いに向かい合う位置に一対の切欠き73が形成され、端辺72に沿って配列された複数の端子17を備える。コネクタは、ハウジング61とコンタクト62と押え部材63を備える。ハウジング61は、挿入口65と、この挿入口65から端辺72を先頭にして挿入されるフレキシブルプリント配線板を収容可能な端子挿入空間64を形成する。コンタクト62は、フレキシブルプリント配線板の複数の端子17のそれぞれと接触する位置に設けられる。押え部材63は、端子挿入空間64へ挿入されたフレキシブルプリント配線板の一対の切欠き73の向かい合う方向に移動可能に設けられ、一対の切欠き73のそれぞれと嵌合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブルプリント配線板およびコネクタ並びにこれらのセットに関する。
フレキシブルプリント配線板は、ベースフィルムの片方あるいは両方の面に、銅箔などの導電体の配線パターンが形成され、さらにその表面をカバーレイで覆ったものである。さらに、絶縁体のフィルムを挟んで複数の配線パターンが積層された多層のフレキシブルプリント配線板もある。フレキシブルプリント配線板は可撓性を有し、液晶ディスプレイ、携帯電話、ノートPCなどに用いられている。
フレキシブルプリント配線板を回路基板などの他の部品と連結する場合、コネクタを用いる場合がある。
図9は、従来のフレキシブルプリント配線板を従来のコネクタに挿入した状態の例を示す断面図である。
コネクタ90には、フレキシブルプリント配線板80の端部に配列された複数の端子82とそれぞれ接触する導電性のコンタクト91が設けられている。コネクタ90に設けられたコンタクト91は、たとえばコネクタ90が載置された基板上の配線と接続される。
特許文献1には、フレキシブルプリント配線板を挿入した後、加圧部材を回転させてフレキシブルプリント配線板を固定するコネクタが記載されている。このコネクタでは、さらに、フレキシブルプリント配線板に設けられた切欠きと係合する突起を設けている。また、特許文献2には、コネクタ側に設けられた端子の弾性力でフレキシブルプリント配線板を保持する挿入型のコネクタに、さらにフレキシブルプリント配線板に形成した開口と係合する突起を設けて抜けにくくする方法が開示されている。挿入型のコネクタは、回転してフレキシブルプリント配線板を加圧する部材が不要であるため、よりコンパクトにできるという利点がある。
特開平10−189180号公報 特開2008−47335号公報
フレキシブルプリント配線板80とコネクタ90との間にはある程度の隙間(クリアランス)92が必要である。
図10は、従来のフレキシブルプリント配線板を従来のコネクタに挿入した状態の他の例を示す断面図である。
フレキシブルプリント配線板80とコネクタ90との間には、隙間92が設けられるため、フレキシブルプリント配線板80がコネクタ90に対して斜めに挿入される可能性がある。フレキシブルプリント配線板80が斜めに挿入されると、コネクタ90側のコンタクト91との接触面積が減少し、場合によっては、接触不良が生じる。
また、フレキシブルプリント配線板80が斜めに挿入されると、フレキシブルプリント配線板80側の端子82が、その端子82に対応するコンタクト91の隣のコンタクト91と接触する可能性もある。フレキシブルプリント配線板80が斜めに挿入されると、コネクタ90側の隣り合うコンタクト91をフレキシブルプリント配線板80の端子82が短絡させる可能性もある。特に、フレキシブルプリント配線板80を用いる機器の小型化に伴って、フレキシブルプリント配線板80の端子81の配列のピッチが狭くなると、これらの問題点が顕著になる。
特許文献1に記載された方法では、フレキシブルプリント配線板のコネクタ内での位置決めの突起は固定されているため、挿入型のコネクタの場合には用いることができない。また、特許文献2の方法では、フレキシブルプリント配線板のコネクタからの抜けは抑制できるものの、コネクタに挿入した場合に、フレキシブルプリント配線板が斜めになってしまうことは防止できない。
そこで、本発明は、フレキシブルプリント配線板を挿入型のコネクタに取り付ける際のずれを抑制することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、コネクタ・フレキシブル配線板セットにおいて、平行に延びる1対の側辺の互いに向かい合う位置に一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列された複数の端子を備えたフレキシブルプリント配線板と、前記フレキシブルプリント配線板を挿入可能な挿入口とこの挿入口から前記端辺を先頭にして挿入される前記フレキシブルプリント配線板を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、前記端子挿入空間に挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記複数の端子のそれぞれと接触する位置に設けられた導電性の複数のコンタクトと、前記端子挿入空間へ挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記一対の切欠きの向かい合う方向に移動可能に設けられて前記一対の切欠きのそれぞれと嵌合する押え部材と、を備えたコネクタと、を具備することを特徴とする。
また、本発明は、挿入口とこの挿入口から挿入される板状部材を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、前記板状部材の挿入方向を横切る方向に配列された導電性の複数のコンタクトと、前記板状部材の挿入方向を横切る方向に移動可能な一対の押え部材と、を備えたコネクタに挿入されるフレキシブルプリント配線板において、前記挿入口に挿入可能な幅で平行に延びる1対の側辺に互いに向かい合う位置に前記一対の押え部材にそれぞれ嵌合する一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列されて前記端子挿入空間に挿入されると前記複数のコンタクトとそれぞれ接触する位置に設けられた複数の端子を具備することを特徴とする。
また、本発明は、平行に延びる1対の側辺に互いに向かい合う位置に一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列された複数の端子を備えたフレキシブルプリント配線板を挿入されるコネクタにおいて、前記フレキシブルプリント配線板を挿入可能な挿入口とこの挿入口から前記端辺を先頭にして挿入される前記フレキシブルプリント配線板を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、前記端子挿入空間に挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記複数の端子のそれぞれと接触する位置に設けられた導電性の複数のコンタクトと、前記端子挿入空間へ挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記一対の切欠きの向かい合う方向に移動可能に設けられて前記一対の切欠きのそれぞれと嵌合する押え部材と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブルプリント配線板を挿入型のコネクタに取り付ける際のずれが抑制される。
本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態におけるフレキシブルプリント配線板の上面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態におけるフレキシブルプリント配線板の部分断面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態におけるコネクタの図4のIV−IV矢視正面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態におけるコネクタの図4のV−V矢視断面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第2の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第3の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第4の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。 従来のフレキシブルプリント配線板を従来のコネクタに挿入した状態の例を示す断面図である。 従来のフレキシブルプリント配線板を従来のコネクタに挿入した状態の例を示す断面図である。
本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図2は、本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第1の実施の形態におけるフレキシブルプリント配線板の上面図である。図3は、本実施の形態におけるフレキシブルプリント配線板の部分断面図である。
本実施の形態のフレキシブルプリント配線板19は、ベースフィルム10と、このベースフィルム10の両面を覆う第1のカバーレイ11および第2のカバーレイ12とを備えている。ベースフィルム10と第2のカバーレイ12との間には、たとえば銅などの導電体で形成された配線パターン22が形成されている。ベースフィルム10と第1のカバーレイ11との間にも、配線パターン22が形成されていてもよい。ベースフィルム10は、その表面に形成される配線パターン22の基材となる薄いフィルムであり、可撓性を持つ絶縁材料で形成される。また、第1のカバーレイ11および第2のカバーレイ12は、ベースフィルム10の表面に形成された配線パターン22を保護する薄い膜で、ソルダーマスクとしての機能を持ち、ベースフィルム10と同様に可撓性を持つ絶縁材料で形成される。
ベースフィルム10、第1のカバーレイ11および第2のカバーレイ12は、いずれも半透明のポリイミドなどで30μm程度の厚さの膜状に形成されている。なお、ここではベースフィルム10は単層としたが、内部に1層以上の配線パターンが形成された複層のベースフィルムを用いてもよい。
フレキシブルプリント配線板19は、全体として平行に延びる一対の側辺71と、この側辺で挟まれる端辺72を持つ形状に形成される。配線パターン22の端辺72の近傍に位置する部分は、第2のカバーレイ12に覆われずに露出した端子17となっている。端子17は、配線パターン22の表面に金などの導電体で電解めっき25が形成されたものである。端子17は複数設けられ、端辺72に沿って配列されている。
また、ベースフィルム10と第1のカバーレイ11との間にも配線パターン22が形成されていてもよい。ベースフィルム10と第1のカバーレイ11との間に形成された配線パターン22は、ベースフィルム10と第2のカバーレイ12との間に形成された配線パターン22と、ベースフィルム10を貫通する接続ビア23を介して接続されている。同一の接続ビア23に接続されたベースフィルム10の両面の配線パターン22は、接続ビア23の内面を覆う接続導電体によって電気的に接続されている。
第1のカバーレイ11は、ベースフィルム10、配線パターン22に接着剤13で接着されている。第2のカバーレイ12は、ベースフィルム10および配線パターン22に接着剤14で接着されている。端子17の一部の裏側には、補強材16が接着剤15で第1のカバーレイ11の表面に接着されていてもよい。
フレキシブルプリント配線板19の側辺71には、互いに向かい合う一対の切欠き73が形成されている。これらの切欠き73は、配線パターン22と干渉しないように、たとえば長方形に形成されている。
図4は、本実施の形態におけるコネクタの図4のIV−IV矢視正面図である。図5は、本実施の形態におけるコネクタの図4のV−V矢視断面図である。
コネクタ60は、ハウジング61と、コンタクト62と、押え部材63とを有している。ハウジング61は、端子挿入空間64を形成する構造体であり、たとえば端子挿入空間64の下面、上面、2つの側面、および、後面を囲んでいる。端子挿入空間64の前面には、挿入口65が形成されている。
挿入口65は、フレキシブルプリント配線板19が端辺72を先頭にして挿入可能な大きさに形成されている。つまり、挿入口65の幅は、フレキシブルプリント配線板19の側辺71の間隔に、所定のクリアランスを加えた長さである。また、挿入口65の高さは、補強材16が貼り付けられた部分でのフレキシブルプリント配線板19の厚さに所定のクリアランスを加えた長さである。
端子挿入空間64は、端辺72を先頭にして挿入されるフレキシブルプリント配線板19の切欠き73を含む部分が収納可能な大きさに形成されている。たとえば端子挿入空間64は、挿入口65の幅と同じで、所定の奥行きだけ広がっている。
コンタクト62は、フレキシブルプリント配線板19の端子17と同じピッチで配列されて、たとえば端子挿入空間64の上面側のハウジング61に固定されている。つまり、コンタクト62は、端子挿入空間64に挿入されたフレキシブルプリント配線板19のそれぞれの端子17のそれぞれと接触する位置に設けられている。コンタクト62は、導電性の材料で形成され、ハウジング61の外部に延びるコネクタリード59を介して、外部と電気的に接続されている。
押え部材63は、たとえばハウジング61の側部に設けられた貫通孔66を貫通し移動可能に設けられた角棒である。押え部材63は、端子挿入空間64へ挿入されたフレキシブルプリント配線板19の一対の切欠き73の向かい合う方向に移動可能に設けられている。また、押え部材63は、貫通孔66の周囲のハウジング61の存在によって、フレキシブルプリント配線板19の挿入方向には移動しない。それぞれの押え部材63の端子挿入空間64側の端部68は、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73と嵌合する形状に形成されている。また、それぞれの押え部材63の端子挿入空間64に対して反対側の端部には、作業員が指で操作しやすいように、立ち上がり部67などを設けてもよい。
図1は、本実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。
端辺72を先頭にして挿入口65から矢印51の方向に挿入されたフレキシブルプリント配線板19の一部は、端子挿入空間64に挿入される。この際、コネクタ60の押え部材63は、フレキシブルプリント配線板19に干渉しないように、フレキシブルプリント配線板19の一対の切欠き73の向かい合う方向のそれぞれ反対側に向かって移動されている。
切欠き73が押え部材63と対向する位置までフレキシブルプリント配線板19を挿入した後、それぞれの押え部材63を矢印52の方向に移動させる。これにより、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73と押え部材63の端部68とが嵌め合わされて、フレキシブルプリント配線板19は固定される。
フレキシブルプリント配線板19がコネクタ60の端子挿入空間64に挿入されると、端子17は、コンタクト62と接触する。コンタクト62は、端子挿入空間64の厚さ方向への突出量が変動するように弾性変形する。このため、フレキシブルプリント配線板19がコネクタ60の端子挿入空間64に挿入されると、コンタクト62はフレキシブルプリント配線板19と接触して、端子挿入空間64の厚さ方向への突出量が減少する方向に弾性変形する。これによって、端子17とコンタクト62との接触が、より確実になる。あるいは、たとえばフレキシブルプリント配線板19の端子17とは反対側の面からフレキシブルプリント配線板19を端子挿入空間の厚さ方向に付勢するバネなどの付勢手段を設けておいてもよい。
本実施の形態のフレキシブルプリント配線板19およびコネクタ60の組(セット)を用いると、フレキシブルプリント配線板19の挿入深さ、すなわち挿入口65から端辺72までの距離が、フレキシブルプリント配線板19の幅方向で実質的に等しくなる。このように本実施の形態では、フレキシブルプリント配線板19を挿入型のコネクタ60に取り付ける際のずれが抑制される。
このため、フレキシブルプリント配線板19の端子17がコネクタ60の端子挿入空間64に対して斜めになる可能性は低くなる。その結果、1つの端子17が隣り合うコンタクト62を短絡させる可能性は低くなる。
また、フレキシブルプリント配線板19は、撓みやすいことを特徴としている。そこで、切欠き73、すなわち、押え部材63で側辺71を近づける方向に押し付けられる部分は、補強材16で剛性が高められた部分に形成することが好ましい。つまり、切欠き73は、フレキシブルプリント配線板19を横切る補強材16の境界線74と端辺72との間に形成することが好ましい。
向かい合う一対の押え部材63の端子挿入空間64へのそれぞれの突出長さが、等しくなるような機構を設けてもよい。このような機構を設けることにより、フレキシブルプリント配線板19を端子挿入空間64の中央に配置させることができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第2の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態では、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73の形状を三角形としている。つまり、フレキシブルプリント配線板19に形成する切欠き73の形状を、互いに近づくほど側辺71が延びる方向の長さが小さくなる形状としている。また、これに対応して、コネクタ60の押え部材63に端部68を切欠き73と嵌合する三角形としたものを用いている。
このような形状の切欠き73および押え部材63を用いることにより、フレキシブルプリント配線板19が多少傾いた状態でコネクタ60に挿入された場合であっても、押え部材63がフレキシブルプリント配線板19に向かって移動するにつれて、フレキシブルプリント配線板19の傾きは小さくなっていく。押え部材63が切欠き73に完全に嵌合した状態では、フレキシブルプリント配線板19の挿入深さが、フレキシブルプリント配線板19の幅方向で実質的に等しくなる。このように本実施の形態では、フレキシブルプリント配線板19を挿入型のコネクタ60に取り付ける際のずれが抑制される。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第3の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態のコネクタ60は、押え部材63をフレキシブルプリント配線板19の切欠き73の向かい合う方向に付勢するばね69を有している。また、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73の形状を半円形としている。つまり、フレキシブルプリント配線板19に形成する切欠き73の形状を、互いに近づくほど側辺71が延びる方向の長さが小さくなる形状としている。また、これに対応して、コネクタ60の押え部材63に端部68を切欠き73と嵌合する半円形としたものを用いている。
フレキシブルプリント配線板19をコネクタ60に挿入していき、フレキシブルプリント配線板19の端辺72が押え部材63に接触すると、押え部材63はばね69による押し付け力に逆らって、互いに遠ざかる方向に移動する。さらにフレキシブルプリント配線板19を押し込んで、切欠き73が押え部材63と向かい合う位置まで到達すると、押え部材63はばね69による押し付け力によって、互いに近づく方向に移動する。
このようにして、押え部材63は、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73に嵌合され、フレキシブルプリント配線板19を挿入型のコネクタ60に取り付ける際のずれが抑制される。また、フレキシブルプリント配線板19のコネクタ60への取り付けの際に、押え部材63を移動させる手間がなくなるため、作業に要する時間が短縮される。
また、一旦、押え部材63がフレキシブルプリント配線板19の切欠き73に嵌合した後は、押え部材63が互いに近づく方向に付勢された状態が維持される。このため、押え部材63が互いに遠ざかる方向に移動して、フレキシブルプリント配線板19がコネクタ60からはずれる可能性は小さくなる。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明に係るコネクタ・フレキシブルプリント配線板セットの第4の実施の形態において、フレキシブルプリント配線板をコネクタに挿入した状態を示す断面図である。
本実施の形態では、フレキシブルプリント配線板19の切欠き73の形状を半円形としている。つまり、フレキシブルプリント配線板19に形成する切欠き73の形状を、互いに近づくほど側辺71が延びる方向の長さが小さくなる形状としている。また、これに対応して、コネクタ60の押え部材63に端部68を切欠き73と嵌合する半円形としたものを用いている。
さらに、本実施の形態では、押え部材63と嵌合する切欠き73に対して補強材16の境界線74を挟んで反対側にも切欠き77を設けて、これらの切欠き73,77の間を滑らかな曲線で結んでいる。このため、補強材16の境界線74と側辺71との交点は、
フレキシブルプリント配線板19の外縁からフレキシブルプリント配線板19の内側に向かう補強材16の境界線74の起点75は、突出部76に位置している。突出部76は、境界線74を挟むフレキシブルプリント配線板19の幅が起点75に近づくにつれて小さくなっている部分である。
このような形状の切欠き73および押え部材63を用いることにより、フレキシブルプリント配線板19が多少傾いた状態でコネクタ60に挿入された場合であっても、押え部材63がフレキシブルプリント配線板19に向かって移動するにつれて、フレキシブルプリント配線板19の傾きは小さくなっていく。押え部材63が切欠き73に完全に嵌合した状態では、フレキシブルプリント配線板19の挿入深さが、フレキシブルプリント配線板19の幅方向で実質的に等しくなる。このように本実施の形態では、フレキシブルプリント配線板19を挿入型のコネクタ60に取り付ける際のずれが抑制される。
また、切欠き73の形状を半円形などの角がない形状としているため、角での応力集中がなくなる。このため、フレキシブルプリント配線板19に応力集中に起因する亀裂の発生が抑制される。
補強材16が貼り付けられたフレキシブルプリント配線板19では、補強材16の端部に生じる段差と外縁との交点を基点として亀裂が生じやすい。たとえば外形加工におけるプレス時に、せん断力によって亀裂が生じる場合がある。さらに、プレス時に生じた亀裂が微小なものであっても、その後の外部応力によって亀裂が進展する場合がある。また、外形加工をレーザなどで行った場合など、外形加工時に亀裂が生じない場合であっても、その後の組立て時、あるいは使用時に、外部の応力によって亀裂が生じる場合がある。
しかし、本実施の形態のフレキシブルプリント配線板19では、補強材16が取り付けられたことによって生じる段差は、突出部76の外縁から延びてフレキシブルプリント配線板19を横断する境界線74に位置している。つまり、亀裂が生じやすい段差と外縁との交点は、突出部76に位置している。このため、亀裂が生じやすい段差と外縁との交点への応力の集中は緩和されて、亀裂が生じにくくなる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれらに限定されない。また、各実施の形態の特徴を組み合わせて実施することもできる。
10…ベースフィルム、11…第1のカバーレイ、12…第2のカバーレイ、13…接着剤、14…接着剤、15…接着剤、16…補強材、17…端子、19…フレキシブルプリント配線板、22…配線パターン、23…接続ビア、25…電解めっき、59…コネクタリード、60…コネクタ、61…ハウジング、62…コンタクト、63…押え部材、64…端子挿入空間、65…挿入口、66…貫通孔、67…立ち上がり部、68…端部、69…ばね、71…側辺、72…端辺、73…切欠き、74…境界線、75…起点、76…突出部、77…切欠き、80…フレキシブルプリント配線板、82…端子、90…コネクタ、91…コンタクト

Claims (9)

  1. 平行に延びる1対の側辺の互いに向かい合う位置に一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列された複数の端子を備えたフレキシブルプリント配線板と、
    前記フレキシブルプリント配線板を挿入可能な挿入口とこの挿入口から前記端辺を先頭にして挿入される前記フレキシブルプリント配線板を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、前記端子挿入空間に挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記複数の端子のそれぞれと接触する位置に設けられた導電性の複数のコンタクトと、前記端子挿入空間へ挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記一対の切欠きの向かい合う方向に移動可能に設けられて前記一対の切欠きのそれぞれと嵌合する押え部材と、を備えたコネクタと、
    を具備することを特徴とするコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  2. 前記一対の切欠きはそれぞれ互いに近づくほど前記側辺の延びる方向の長さが小さいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  3. 前記押え部材を前記一対の切欠きの向かい合う方向に付勢するバネを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  4. 前記端子はそれぞれ前記一対の側辺が延びる方向に延びていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  5. 前記コンタクトは前記端子挿入空間の厚さ方向への突出量を変動させるように弾性変形することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  6. 前記コネクタは、前記端子挿入空間に挿入された前記フレキシブルプリント配線板を前記コンタクトに向かって付勢する付勢手段を具備することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  7. 前記フレキシブルプリント配線板は前記端子に対して裏側の面に貼り付けられた補強材を有し、前記フレキシブルプリント配線板には外縁から内側に向かう前記補強材の境界線の起点に近づくにつれて前記境界線を挟む幅が小さくなる突出部が形成され、前記突出部と前記切欠きは滑らかに接続していることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のコネクタ・フレキシブル配線板セット。
  8. 挿入口とこの挿入口から挿入される板状部材を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、前記板状部材の挿入方向を横切る方向に配列された導電性の複数のコンタクトと、前記板状部材の挿入方向を横切る方向に移動可能な一対の押え部材と、を備えたコネクタに挿入されるフレキシブルプリント配線板において、
    前記挿入口に挿入可能な幅で平行に延びる1対の側辺に互いに向かい合う位置に前記一対の押え部材にそれぞれ嵌合する一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列されて前記端子挿入空間に挿入されると前記複数のコンタクトとそれぞれ接触する位置に設けられた複数の端子を具備することを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  9. 平行に延びる1対の側辺に互いに向かい合う位置に一対の切欠きが形成され、前記一対の側辺で挟まれる端辺に沿って配列された複数の端子を備えたフレキシブルプリント配線板を挿入されるコネクタにおいて、
    前記フレキシブルプリント配線板を挿入可能な挿入口とこの挿入口から前記端辺を先頭にして挿入される前記フレキシブルプリント配線板を収容可能な端子挿入空間を形成するハウジングと、
    前記端子挿入空間に挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記複数の端子のそれぞれと接触する位置に設けられた導電性の複数のコンタクトと、
    前記端子挿入空間へ挿入された前記フレキシブルプリント配線板の前記一対の切欠きの向かい合う方向に移動可能に設けられて前記一対の切欠きのそれぞれと嵌合する押え部材と、
    を具備することを特徴とするコネクタ。
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