JP2010224340A - 機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置およびこれを備えた液滴吐出装置 - Google Patents

機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置およびこれを備えた液滴吐出装置 Download PDF

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【課題】ワイピング処理の際、周囲に浮遊する異物を除去することができる。
【解決手段】布製のワイピングシートSを繰り出すシート繰出しリール51からワイピングシートSを巻き取るシート巻取りリール52に至るシート送り経路54に、ワイピングシートSを、インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッド14のノズル面38に相対的に押圧する押圧ローラー53を配置し、押圧ローラー53により、走行するワイピングシートSをノズル面38に押し付けてノズル面38を払拭する機能液滴吐出ヘッド14のワイピングユニット17であって、シート繰出しリール51から押圧ローラー53に至るシート送り経路54の送り込み経路に臨み、周囲に浮遊する異物を吸着するように、走行するワイピングシートSを帯電するテンションローラー61を、備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、走行するワイピングシートを機能液滴吐出ヘッドのノズル面に押し付けて当該ノズル面を払拭する機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置およびこれを備えた液滴吐出装置に関するものである。
従来、この種の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置として、カラーフィルターや有機ELデバイスなどの各種成膜処理に用いる液滴吐出装置に搭載したものが知られている(特許文献1参照)。このワイピング装置は、ワイピングシートを繰り出す繰出しリールと、ワイピングシートを巻き取る巻取りリールと、両リール間のワイピングシートを、機能液滴吐出ヘッドのノズル面に押圧する押圧ローラーと、繰出しリール側のワイピングシートに対して制動回転して、ワイピングシートに一定の張力を付加するトルクリミッター付のテンションローラーと、を備えている。
特開2007−307915号公報
しかしながら、このようなワイピング装置では、機能液滴吐出ヘッドのノズル面以外の部位(機能液滴吐出ヘッドの側面や基板等)に付着した異物(ゴミ)が、ワイピング処理の際に浮遊し、ワイピング処理後のノズル面に付着してしまうという問題があった。また、ワイピング処理の際、ワイピングシートから発生した異物(ケバ)が浮遊し、ワイピング処理後のノズル面に付着してしまうという問題もある。これらの結果、ノズル面に異物が付着してしまうと、液滴吐出動作を精度良く行うことができない。特に、カラーフィルターや有機ELデバイスなどの各種成膜処理に用いる液滴吐出装置では、機能液滴吐出ヘッドとワークとの間隙を極力狭めて、描画処理を実施するため、ノズル面に付着した異物の先端が、ワーク上の着弾液滴を引き伸ばしてしまい、広域に亘ってワークを不良にしてしまう。
本発明は、ワイピング処理の際、周囲に浮遊する異物を除去することができる機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置およびこれを備えた液滴吐出装置を提供することを課題としている。
本発明の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置は、布製のワイピングシートを繰り出すシート繰出しリールからワイピングシートを巻き取るシート巻取りリールに至るシート送り経路に、ワイピングシートを、インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドのノズル面に相対的に押圧する押圧ローラーを配置し、押圧ローラーにより、走行するワイピングシートをノズル面に押し付けてノズル面を払拭する機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置であって、シート繰出しリールから押圧ローラーに至るシート送り経路の送り込み経路に臨み、周囲に浮遊した異物を吸着するように、走行するワイピングシートを帯電する帯電手段を、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ワイピングシートを、周囲に浮遊する異物を吸着するように帯電させることで、ワイピング処理の際に浮遊した異物を、ワイピングシートに吸着させることができる。これにより、ワイピング処理の際に機能液滴吐出ヘッドから浮遊した異物や、ワイピング処理の際にワイピングシートから発生した異物を除去することができるため、ワイピング処理後のノズル面に異物が付着することがなく、液滴吐出動作を精度良く行うことができる。なお、帯電手段は、ワイピングシートを帯電するものであれば、例えば、摩擦(接触)により、自由電子を移動させるものであっても良いし、イオナイザーのように、正イオンや負イオン、ひいては帯電した媒体(気体や液体等)を、ワイピングシートに付与して、ワイピングシートの自由電子を授受するものであっても良い。
上記の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置において、帯電手段は、走行するワイピングシートに摺接する摺接部材で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ワイピングシートの走行を利用した摩擦帯電によって、ワイピングシートを帯電することにより、ワイピングシートの帯電に、特段の駆動部を必要とせず、帯電手段を簡単な構成とすることができる。
上記の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置において、帯電手段は、走行するワイピングシートに摺接してバックテンションを付与するテンションローラーで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、バックテンションを付与して、ワイピングシートに一定の張力を与えるためのバックテンション機構(テンションローラー)を利用した摩擦帯電によって、ワイピングシートを帯電することにより、ワイピングシートの帯電に、特段の機構を必要とせず、ワイピング装置を簡単な構成とすることができる。
本発明の液滴吐出装置は、上記の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置と、機能液滴吐出ヘッドと、を備え、ワークに対し機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、ワーク上に機能液を吐出して描画を行うことを特徴とする。
この構成によれば、ワイピング処理の際、周囲に浮遊する異物を除去できるワイピング装置を用いることで、簡単な構成で、描画処理を精度良く行うことができる。
本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の斜視図である。 液滴吐出装置の平面図である。 液滴吐出装置の側面図である。 キャリッジの外観斜視図である。 機能液滴吐出ヘッドの表裏外観斜視図である。 ワイピングユニットの断面模式図である。 第1変形例のワイピングユニットにおける断面模式図である。 第2変形例のワイピングユニットにおける断面模式図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係るワイピング装置を適用した液滴吐出装置について説明する。この液滴吐出装置は、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、例えば、特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を導入した機能液滴吐出ヘッドを用い、液晶表示装置のカラーフィルターや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成するものである。特に、この液滴吐出装置は、ワイピング処理の際、周囲の異物を除去することができるワイピングユニット(ワイピング装置)を用いることで、精度良く描画処理を行うことができる。
図1ないし図3に示すように、液滴吐出装置1は、石定盤に支持されたX軸支持ベース11上に配設され、主走査方向となるX軸方向に延在してワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル2と、複数本の支柱12を介してX軸テーブル2を跨ぐように架け渡された1対のY軸支持ベース13上に配設され、副走査方向となるY軸方向に延在するY軸テーブル3と、Y軸テーブル3に移動自在に吊設され、複数(12個)の機能液滴吐出ヘッド14が搭載された13個のキャリッジユニット4と、から構成されている。さらに、液滴吐出装置1は、これらの装置を温度および湿度が管理された雰囲気内に収容するチャンバー5と、チャンバー5を貫通して、機能液滴吐出ヘッド14に機能液を供給する機能液供給ユニット6と、各部を制御する制御装置58(図6参照)と、を備えている。また、チャンバー5の側壁の一部には、機能液を貯留するメインタンク49等を収納するタンクキャビネット7が設けられている。液滴吐出装置1は、X軸テーブル2およびY軸テーブル3の駆動と同期して、機能液滴吐出ヘッド14を吐出駆動させることにより、機能液供給ユニット6から供給された機能液を吐出させ、ワークWに所定の描画パターンを描画する。
また、液滴吐出装置1は、フラッシングユニット15、吸引ユニット16、ワイピングユニット17(詳細は後述する。)および吐出性能検査ユニット18から成るメンテナンス装置8を備えており、これらユニットを機能液滴吐出ヘッド14の保守に供して、機能液滴吐出ヘッド14の機能維持・機能回復を図るようになっている。本実施形態の液滴吐出装置1では、X軸テーブル2とY軸テーブル3とが交わる領域にキャリッジユニット4を臨ませてワークWの描画を行う。また、Y軸テーブル3とメンテナンス装置8(吸引ユニット16およびワイピングユニット17)が交わる領域にキャリッジユニット4を臨ませて、機能液滴吐出ヘッド14の機能維持および機能回復を行う。なお、ワイピングユニット17によるワイピング動作は、吸引ユニット16による吸引動作後毎に行ってもよいし、定期的に行ってもよい。
図2および図3に示すように、X軸テーブル2は、ワークWを吸着セットするセットテーブル21と、セットテーブル21をX軸方向にスライド自在に支持するX軸第1スライダー22と、上記したフラッシングユニット15および吐出性能検査ユニット18をX軸方向にスライド自在に支持するX軸第2スライダー23と、X軸方向に延在し、X軸第1スライダー22およびX軸第2スライダー23をX軸方向に移動させる左右一対のX軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。
Y軸テーブル3は、13個のキャリッジユニット4をそれぞれ吊設した13個のブリッジプレート24と、各ブリッジプレート24を両持ちで支持する13組のY軸スライダー(図示省略)と、一対のY軸支持ベース13上に設置され、ブリッジプレート24をY軸方向に移動させる一対のY軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。また、Y軸テーブル3は、各キャリッジユニット4を介して描画時に機能液滴吐出ヘッド14を副走査するほか、機能液滴吐出ヘッド14を吸引ユニット16およびワイピングユニット17に臨ませる。この場合、各キャリッジユニット4を独立させて個別に移動させることも可能であるし、13個のキャリッジユニット4を一体として移動させることも可能である。
図4に示すように、各キャリッジユニット4は、R・G・Bの3色、各4個(計12個)の機能液滴吐出ヘッド14と、12個の機能液滴吐出ヘッド14を6個ずつ2群に分けて、各機能液滴吐出ヘッド14が同一の水平面内に配設されるように支持するヘッドプレート25と、から成るヘッドユニット26を備えている。また、各キャリッジユニット4は、機能液滴吐出ヘッド14に機能液を大気圧基準で減圧供給する圧力調整弁27と、ヘッドユニット26をθ補正(θ回転)可能に支持するθ回転機構28(図3参照)と、θ回転機構28を介して、ヘッドユニット26をブリッジプレート24に支持させる吊設部材29(図3参照)と、を備えている。加えて、各キャリッジユニット4は、機能液を一時的に貯留するサブタンク46(図1参照)が配設されており(実際には、ブリッジプレート24上に配設)、このサブタンク46および圧力調整弁27により、各機能液滴吐出ヘッド14に対して一定圧力で機能液が供給されるようになっている。なお、キャリッジユニット4をZ軸方向に昇降させるZテーブル(図示省略)を、さらに備えていてもよい。
図5に示すように、機能液滴吐出ヘッド14は、いわゆる2連のインクジェットヘッド(インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッド14)であり、2連の接続針34を有する機能液導入部31と、機能液導入部31に連なる2連のヘッド基板32と、ヘッド基板32の下方に連なり機能液を吐出するヘッド本体33と、を備えている(図5(a)参照)。機能液導入部31は、ノズル列39の数に対応した2連の接続針34を有しており、サブタンク46からの機能液が供給されるようになっている。また、ヘッド本体33は、ピエゾ素子等で構成される2連のポンプ部35と、複数の吐出ノズル37が形成されたノズル面38を有するノズルプレート36と、を有している。ノズルプレート36のノズル面38に形成された多数の吐出ノズル37は、相互に平行且つ半ノズルピッチ位置ズレして列設された2列のノズル列39を構成しており、各ノズル列39は、等ピッチで並べた180個の吐出ノズル37で構成されている(図5(b)参照)。そして、制御装置58(図6参照)から出力された駆動波形が各ポンプ部35(圧電素子)に印加されることで、各吐出ノズル37から機能液が吐出される。
ここで図6を参照して、ワイピングユニット17について、詳細に説明する。ワイピングユニット17は、布製のワイピングシートSを適宜繰出すシート繰出しリール51と、シート繰出しリール51から繰出されたワイピングシートSを巻取るシート巻取りリール52と、両リール51,52間に掛け渡されたワイピングシートSを機能液滴吐出ヘッド14に押圧する押圧ローラー53と、両リール51,52間において、押圧ローラー53を経由するシート送り経路54を構成する各種のローラー(詳細は後述する。)と、これら構成装置を支持する装置フレーム(図示省略)と、をカバーボックス55に収容して構成されている。ワイピングシートSをシート送り経路54に沿って繰り出しつつ、巻き取ることで、ワイピングシートSが走行する。
また、ワイピングユニット17は、シート繰出しリール51と押圧ローラー53との間に掛け渡されたワイピングシートSに臨み、ワイピングシートSのシートエンドを検出するシートエンド検出装置56と、押圧ローラー53とシート巻取りリール52との間に掛け渡されたワイピングシートSに臨み、ワイピングシートSの送り速度を検出する送り速度検出装置57と、を備えている。シートエンド検出装置56および送り速度検出装置57は、上記の制御装置58に接続されており、それぞれ検出信号を制御装置58に出力する。
さらに、シートエンド検出装置56と押圧ローラー53との間には、シート繰出しリール51から繰出されたワイピングシートSに一定のバックテンションを付与すると共に、ワイピングシートSを帯電するテンションローラー(帯電手段)61が配設されている。詳細は後述するが、ワイピングシートSを帯電することで、ワイピング動作の際、周囲に浮遊する異物をワイピングシートSに吸着することができる。
またさらに、押圧ローラー53と送り速度検出装置57との間には、太径の第1経路変更ローラー62、細径の第2経路変更ローラー63、第3経路変更ローラー64、第4経路変更ローラー65および送り速度検出装置57が連結された第5経路変更ローラー66が上流側から順番に配設されている。なお、図6における矢印は、各ローラーの回転方向を示している。
ワイピングシートSは、ヘッドユニット26に対応する幅を有し、ポリエステルやポリプロピレン等の化学繊維(不織布)で構成されている。ワイピングシートSは、リールコア67に巻回した状態で搬入され、シート繰出しリール51の装着軸68に軸方向から装着される。この場合、ワイピングシートSのシートエンド(巻回開始端)は、粘着テープ等でリールコア67に粘着されており、ワイピングシートSを使い切る直前には、この粘着テープがリールコア67から剥がれることにより、ワイピングシートSのシートエンドがシート繰出しリール51から外れる。言うまでもないが、ワイピングシートSは、シート繰出しリール51から繰り出され、シート送り経路54に沿って、シートエンド検出装置56、テンションローラー61、押圧ローラー53、第1経路変更ローラー62、第2経路変更ローラー63、第3経路変更ローラー64、第4経路変更ローラー65および送り速度検出装置57、を順に経由して、回転駆動するシート巻取りリール52に巻取られる。
シート繰出しリール51の装着軸68には、繰出されてゆくワイピングシートSに対しバックテンションを付与するトルクコントローラー(図示省略)が組みこまれている。一方、シート巻取りリール52の駆動軸71には、巻取りモーター72が連結されており、巻取りモーター72は、送り速度検出装置57の検出結果に基づいて、ワイピングシートSの走行速度が一定になるように制御される。これにより、ワイピングシートSは、シート送り経路54上を、一定の張りを与えた状態で且つ一定の速度で送られる(走行させる)。
押圧ローラー53は、テンションローラー61と第1経路変更ローラー62との間に位置して装置の頂部に配設されており、軸端に連結された一対のエアーシリンダー75により、カバーボックス55のワイプ開口76から出没自在に構成されている。そして、ワイプ開口76から突出した払拭位置でワイピングシートSを複数の機能液滴吐出ヘッド14のノズル面38に押し付けて、付着した機能液を払拭する。なお、上記したZ軸方向に移動するZテーブルにより機能液滴吐出ヘッド14を下降させることで、ノズル面38を押圧ローラー53に押し当てるようにしてもよい。
送り速度検出装置57は、第5経路変更ローラー66に連結しており、第5経路変更ローラー66の回転速度を検出するいわゆるエンコーダーで構成されている。エンコーダーは、第5経路変更ローラー66の軸端に連結した回転軸と、スリット円板と、透過形フォトセンサと、を有している(いずれも図示省略)。そして、エンコーダーの検出結果から算出された第5経路変更ローラー66の回転速度に基づいて、ワイピングシートSの送り速度が算出される。そして、その検出信号は制御装置58に出力され、入力した検出信号に基づいて、制御装置58がワイピングシートSの送り速度が一定になるように巻取りモーター72の回転数を制御する。
テンションローラー61は、押圧ローラー53の送り方向の上流側近傍(送り込み経路)に配設されており、いわゆるニップローラーで構成されている。テンションローラー61は、シート送り経路54の内側に配設されると共に、トルクリミッターが組み込まれたフリーローラーである第1ローラー73と、シート送り経路54の外側に配設されると共に、第1ローラー73に向かって付勢されたフリーローラーである第2ローラー74と、を備えている。第2ローラー74は、ワイピングシートSの繰出し端部を通過させ得るように、第1ローラー73に対し離接自在に構成されている。すなわち、ワイピングユニット17に、ワイピングシートSをセットする際には、第2ローラー74を第1ローラー73から離間する。一方、ワイピングユニット17の駆動時には、ワイピングシートSに介して、第1ローラー73を第2ローラー74に接触させる。この一対のローラー73,74によって、ワイピングシートSを挟むと共に、ワイピングシートSの走行に伴って、第1ローラー73を制動回転させることで、第1ローラー73がワイピングシートSに摺接する。これによって、ワイピングシートSに一定のバックテンションを付与する。
そして、テンションローラー61は、ワイピングシートSを帯電させる機能をも担っている。すなわち、ワイピングシートSの走行に伴って、第1ローラー73がワイピングシートSに摺動すると、摩擦帯電によって、ワイピングシートSが所定帯電量で帯電する。そのため、第1ローラー73は、ワイピングシートSに対し、所定の帯電量(の範囲)で摩擦帯電する材質で構成されている。すなわち、ワイピングシートSの材質に対し、帯電列に基づいて、第1ローラー73の材質を決定する。なお、所定の帯電量とは、周囲に浮遊する異物(ゴミやケバ等)を吸着(静電吸着)する帯電量である。また、第1ローラー73は、絶縁体で構成されることが好ましい。
このようなワイピングユニット17を用いた機能液滴吐出ヘッド14のワイピング動作では、先ず、機能液滴吐出ヘッド14をY軸テーブル3によりワイピングユニット17の直上部に移動させる。一方、ワイピングユニット17側では、押圧ローラー53を上動させてワイピングシートSをワイプ開口76から突出させ、機能液滴吐出ヘッド14のノズル面38の端に接触させる。続いて、機能液滴吐出ヘッド14をY軸テーブル3によりY軸方向に移動させると共に、ワイピングシートSを送ることによりノズル面38を払拭する。この際、ワイピングシートSを送ることによって、テンションローラー61の第1ローラー73が制動回転する。これにより、第1ローラー73とワイピングシートSとの間で摩擦帯電が起り、上記所定の帯電量でワイピングシートSを帯電する。そのため、帯電したワイピングシートSが、機能液滴吐出ヘッド14(特に、そのノズル面38)の周囲に浮遊するゴミやケバ等の異物を吸着し、これらの異物を除去しつつ、ノズル面38が払拭される。
このような構成によれば、バックテンションを付与して、ワイピングシートSに一定の張力を与えるためのバックテンション機構(テンションローラー61)を利用した摩擦帯電によって、ワイピングシートSを帯電することにより、ワイピングシートSの帯電に特段の機構を必要とせず、ワイピングユニット17を簡単な構成とすることができる。
ここで図7を参照して、第1変形例のワイピングユニット17について、特に異なる部分を主に説明する。図7に示すように、第1変形例のワイピングユニット17では、摺接部材(帯電手段)81を用いて、ワイピングシートSを摩擦帯電する構成である。ワイピングユニット17は、図6に記載の各装置に加え、シートエンド検出装置56とテンションローラー61との間に配設されると共にワイピングシートSに摺接する摺接部材81を備えている。摺接部材81は、ワイピングシートSを挟み込む一対の摺接パッド82で構成されており、ワイピングシートSの走行に伴ってワイピングシートSに摺接し、この摩擦帯電によってワイピングシートSを上記所定の帯電量で帯電する。各摺接パッド82は、頂部をワイピングシートSに当接する半円形に形成されており、一方の摺接パッド82は、他方の摺接パッド82側に付勢されている。また、各摺接パッド82は、上記所定の帯電量で、ワイピングシートSを摩擦帯電する材質で構成されている。この構成によれば、ワイピングシートSの走行を利用した摩擦帯電によって、ワイピングシートSを帯電することにより、ワイピングシートSの帯電に特段の駆動部を必要とせず、帯電手段を簡単な構成とすることができる。
次に図8を参照して、第2変形例のワイピングユニット17について、特に異なる部分を主に説明する。図8に示すように、第2変形例のワイピングユニット17では、イオナイザー(帯電手段)83(イオン発生装置)を用いて、ワイピングシートSを帯電する構成である。ワイピングユニット17は、図6に記載の各装置に加え、テンションローラー61と押圧ローラー53との間に位置するワイピングシートSに向かって、イオンを放出するイオナイザー83を備えている。このイオナイザー83は、正イオンおよび負イオンのいずれか一方のみをワイピングシートSに放出して、ワイピングシートSを帯電する。なお、イオナイザー83の出力は、ワイピングシートSが、上記所定の帯電量に帯電されるように調整される。
以上のような構成によれば、ワイピングシートSを、周囲に浮遊する異物を吸着するように帯電させることで、ワイピング動作の際に浮遊した異物を、ワイピングシートSに吸着させることができる。これにより、ワイピング動作の際に機能液滴吐出ヘッド14から浮遊した異物や、ワイピング動作の際にワイピングシートSから発生した異物を除去することができるため、ワイピング処理後のノズル面38に異物が付着することがなく、液滴吐出動作を精度良く行うことができる。特に、他の部材(各種ローラー等)に接触し、ワイピングシートの帯電が、押圧ローラー53に臨む前に除去されてしまう可能性を考慮して、押圧ローラー53に繰り出される直前に、ワイピングシートSを帯電することが好ましい。
なお、上記実施形態においては、第1ローラー73全体や摺接パッド82全体を上記所定の帯電量を摩擦帯電する材質で構成したが、ワイピングシートSへの当接部(第1ローラー73であれば、その外周部)のみを当該材質で構成しても良い。
また、上記実施形態においては、第1ローラー73や摺接パッド82の材質によって、帯電量を調整したが、ワイピングシートSへの接触面積によって、帯電量を調整するものであっても良いし、これらを組み合わせて、帯電量を調整するものであっても良い。
さらに、上記実施形態においては、周囲に浮遊する異物を吸着する帯電量となるように、ワイピングシートSを帯電したが、機能液滴吐出ヘッド14のノズル面38以外の部位(ヘッド本体33の側面やヘッド基板32等)に付着した異物(ゴミ)をワイピングシートSに吸着する帯電量としても良い。また、上限として、機能液滴吐出ヘッド14の駆動に支障をきたさない範囲の帯電量とすることが好ましい。
またさらに、上記実施形態においては、摩擦帯電する帯電の極性については記載を省略したが、正負いずれの極性に帯電しても良い。なお、例えば、ワイピング動作(ワイピングシートSの摺接)によるノズル面38の帯電の極性に対応して、ワイピングシートSの帯電の極性を設定するものであっても良い。
また、上記実施形態においては、押圧ローラー53をノズル面38に押圧した状態で、ワイピングシートSを走行しつつ、機能液滴吐出ヘッド14を移動することにより、ワイピング動作を実施したが、ワイピングシートSの走行を停止し、機能液滴吐出ヘッド14の移動だけで、ワイピング動作を実施しても良いし、逆に、押圧面積を広くし、ワイピングシートSの走行だけで、ワイピング動作を実施しても良い。
1:液滴吐出装置、 14:機能液滴吐出ヘッド、 17:ワイピングユニット、 38:ノズル面、 51:シート繰出しリール、 52:シート巻取りリール、 53:押圧ローラー、 54:シート送り経路、 61:テンションローラー、 81:摺接部材、 83:イオナイザー、 S:ワイピングシート、 W:ワーク

Claims (4)

  1. 布製のワイピングシートを繰り出すシート繰出しリールから前記ワイピングシートを巻き取るシート巻取りリールに至るシート送り経路に、前記ワイピングシートを、インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドのノズル面に相対的に押圧する押圧ローラーを配置し、前記押圧ローラーにより、走行する前記ワイピングシートを前記ノズル面に押し付けて前記ノズル面を払拭する機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置であって、
    前記シート繰出しリールから前記押圧ローラーに至る前記シート送り経路の送り込み経路に臨み、周囲に浮遊する異物を吸着するように、走行する前記ワイピングシートを帯電する帯電手段を、備えたことを特徴とする機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置。
  2. 前記帯電手段は、走行する前記ワイピングシートに摺接する摺接部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置。
  3. 前記帯電手段は、走行する前記ワイピングシートに摺接してバックテンションを付与するテンションローラーで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドのワイピング装置と、
    前記機能液滴吐出ヘッドと、を備え、
    ワークに対し前記機能液滴吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記ワーク上に機能液を吐出して描画を行うことを特徴とする液滴吐出装置。
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