JP2010223868A - 電流検出装置の組付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング20に、このハウジング20の下面から下方に向かって突出する第1の凸部26を突設し、そのハウジング20にバスバー40および磁気シールド50を組付けた後に、熱溶融して固化した第1の凸部26によって、磁気シールド50がハウジング20から抜け出ることを妨げる構成である。
【選択図】図1
Description
(1) バスバーと、
前記バスバーから発生する磁気を検出する磁気検出素子を有し、その検出した磁気に基づいて前記バスバーに流れる電流の値を算出するセンサ本体と、
前記センサ本体を収容するセンサ室を有し、前記バスバーの一方の面に下面が臨むハウジングと、
前記センサ本体および前記バスバーが内部に位置するように前記ハウジングに装着される磁気シールドと、
を備え、
前記ハウジングには、該ハウジングの下面から下方に向かって突出する第1の凸部が突設され、
前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた後に熱溶融される前記第1の凸部は、その後固化したときに前記磁気シールドが前記ハウジングから抜け出ることを妨げる形状である、
こと。
(2) 上記(1)の構成の電流検出装置の組付け構造において、
前記磁気シールドには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に前記第1の凸部によって貫通される孔が形成され、
前記磁気シールドの前記孔を貫通した前記第1の凸部の先端が、該孔に熱溶着する、
こと。
(3)上記(2)の構成の電流検出装置の組付け構造において、
前記第1の凸部は、前記ハウジングの下面から下方に向かって突出する固定台から、下方に向かって突出し、
前記バスバーには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際の前記固定台に対向する箇所に切欠きが形成され、
前記第1の凸部は、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に、前記バスバーの切欠きを通過して、前記磁気シールドの孔を貫通し、前記固定台によって前記磁気シールドが支持される、
こと。
(4) 上記(1)の構成の電流検出装置の組付け構造において、
前記第1の凸部は、前記ハウジングに組付けられたU字状の前記磁気シールドの底部よりも外側に位置しており、熱溶融時に該磁気シールドの底面に向けて折り曲げられる、
こと。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれか一つの構成の電流検出装置の組付け構造において、
前記ハウジングには、該ハウジングの下面から下方に向かって突出する第2の凸部が突設され、
前記バスバーには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に前記第2の凸部によって貫通される孔が形成され、
前記バスバーの前記孔を貫通した前記第2の凸部の先端が、該孔に熱溶着する、
こと。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る電流検出装置の組付け構造を適用して製造された第1の実施形態に係る電流検出装置10Aを示すものであり、この電流検出装置10Aは、車両内に設置されており、ハウジング20と、センサ本体30と、バスバー40と、磁気シールド50と、を備えている。
(1)初めに、基板31に磁気検出素子32を実装させる。
(2)次に、磁気検出素子32が下面になるように基板31の上下を反転させてから、ハウジング20のセンサ室22に上方から基板31を組み付ける。
(3)その後、ハウジング20を逆さまにしてから、バスバー40を載置する。このとき、第2の凸部24、25を孔43、44に挿入する。また、固定台23を切欠き45、46に挿入する。こうして、バスバー40の一方の面にハウジング20の下面が臨むことになる。
(4)次に、ハウジング20の両側を挟みこむような状態で磁気シールド50を取り付ける。このとき、ハウジング20内の係止爪28、29に磁気シールド50の係止切欠51、52を嵌合させるとともに、第1の凸部26、27を孔53に挿通させる。第1の凸部26、27が孔53を挿通したハウジング20は、図1に示すように、固定台23が磁気シールド50の底片50bに接触し、該底片50bを支持する。
(5)最後に、前記磁気シールド50の孔53から突出する第1の凸部26、27を熱溶融させ、磁気シールド50の下面に折り返すように溶着させ、自然冷却させる。同様に、バスバー40の孔43、44から突出する第2の凸部24、25を熱溶融させ、バスバー40の下面に折り返すように溶着させ、自然冷却させる。これによりバスバー40および磁気シールド50は樹脂の溶着によってハウジング20に一体結合される。
例えば、本実施形態に係る車両内の電流検出装置10Aを適用する車両システムによっては、磁気検出素子32として用いているホール素子の周囲に磁界が発生する場合や、近くにリレーやモーターが設置されているような場合には、そこで発生する磁界が原因となって正確な磁気検出が行えない可能性がある。また、車両走行時の環境の影響として、地磁気や高圧電線の影響なども考えられる。しかしながら、本実施形態に係る電流検出装置10Aによれば、磁気シールド50が設けられており、この磁気シールド50はこれらの影響でセンサ出力が大きく変動するのを効果的に防止している。
また、本実施形態では、ハウジング20の第1の凸部26、27および第2の凸部24、25はそれぞれバスバー40の孔43、44および切欠き45、46、磁気シールド50の孔53が一致するように、これらの孔を介して、各部材の位置決めを行っておくことができるので、組み付け作業が迅速に行える。この結果、簡易な構成で、組付けが容易となり、電流検出装置の小型化が可能になる。また、磁気歪の発生を防止できる。
次に、本発明の第2の実施形態について図4乃至図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
(1)初めに、基板31に磁気検出素子32を実装させる。
(2)次に、ハウジング20を反転させてセンサ室22に磁気検出素子32が下面になるようにして、スペーサ70を介して、基板31をハウジング20のセンサ室60に組み付ける。
(3)その後、ハウジング20を逆さまにしたまま、バスバー40を載置する。このとき孔43、44をハウジング20の第2の凸部24、25に嵌め込む。
(4)次に、ハウジング20の両側を挟みこむような状態で磁気シールド50を取り付ける。このとき、磁気シールド50に形成された係止切欠51、52はハウジング20内の係止爪28、29に係合させる。
(5)最後に、バスバー40の孔43、44から突出する第2の凸部24、25を熱溶融してそのバスバー40の下面に折り返すように溶着させるとともに、ハウジング20の両端に下方に向かって延設された突起片20Aを溶融して、磁気シールド50の底片50bと2つの立ち上がり片50aが連続する角部付近の外側面を覆わせるように、該底片50に向けて折り曲げる。これにより、溶融した突起片20Aが固化することにより、突起片20Aが磁気シールド50がハウジング20から抜け出ることを妨げる形状となっているため、バスバー40および磁気シールド50はハウジング20に対し一体結合される。
20 ハウジング
21 コネクタ室
22、60 センサ室
23 固定台
24、25 第2の凸部
26、27 第1の凸部
30 センサ本体
31 基板
32 磁気検出素子
40 バスバー
41、42、43、44、53 孔
45、46 切欠き
50 磁気シールド
α コネクタ連結部
β 検出部
γ 固定部
Claims (5)
- バスバーと、
前記バスバーから発生する磁気を検出する磁気検出素子を有し、その検出した磁気に基づいて前記バスバーに流れる電流の値を算出するセンサ本体と、
前記センサ本体を収容するセンサ室を有し、前記バスバーの一方の面に下面が臨むハウジングと、
前記センサ本体および前記バスバーが内部に位置するように前記ハウジングに装着される磁気シールド体と、
を備え、
前記ハウジングには、該ハウジングの下面から下方に向かって突出する第1の凸部が突設され、
前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた後に熱溶融される前記第1の凸部は、その後固化したときに前記磁気シールドが前記ハウジングから抜け出ることを妨げる形状である、
ことを特徴とする電流検出装置の組付け構造。 - 前記磁気シールドには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に前記第1の凸部によって貫通される孔が形成され、
前記磁気シールドの前記孔を貫通した前記第1の凸部の先端が、該孔に熱溶着する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置の組付け構造。 - 前記第1の凸部は、前記ハウジングの下面から下方に向かって突出する固定台から、下方に向かって突出し、
前記バスバーには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際の前記固定台に対向する箇所に切欠きが形成され、
前記第1の凸部は、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に、前記バスバーの切欠きを通過して、前記磁気シールドの孔を貫通し、前記固定台によって前記磁気シールドが支持される、
ことを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置の組付け構造。 - 前記第1の凸部は、前記ハウジングに組付けられたU字状の前記磁気シールドの底部よりも外側に位置しており、熱溶融時に該磁気シールドの底面に向けて折り曲げられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置の組付け構造。 - 前記ハウジングには、該ハウジングの下面から下方に向かって突出する第2の凸部が突設され、
前記バスバーには、前記ハウジングに前記バスバーおよび前記磁気シールドを組付けた際に前記第2の凸部によって貫通される孔が形成され、
前記バスバーの前記孔を貫通した前記第2の凸部の先端が、該孔に熱溶着する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電流検出装置の組付け構造。
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