JP5700745B2 - 電流検出装置の組付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、精度を犠牲にすることなくバスバーに取り付けることができ、しかも量産性の高い電流検出装置の組付け構造に関する。
従来、バッテリーのターミナルに接続されたハーネスに流れる電流から発生する磁束を検出することにより、バッテリーと車輌電装品との間を流れる電流値を検出するための電流検出装置が知られている。この電流検出装置は、ブラケット等の治具を用いて車輌の一部に取り付けられている。そして、この電流検出器の検出孔に前記ハーネスを挿通し、その部分で磁束が検出される。
しかしながら、従来の電流検出装置においては、電流検出器を車輌に取り付けるために、ブラケット等の別体の部品を用いる必要があるため、部品点数が増加し構成が複雑であった。さらに、可撓性を有するハーネスを検出孔に通す必要があるため、作業性の問題から検出孔を大きくする必要がある。このため、電流検出装置の小型化を図ることが難しかった。
そこで、小型化を図るとともに、組立作業性を向上させ、しかも構成が簡単な車輌用電流検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電流検出装置は、図12に示すように、バッテリー100のターミナル101に、バスバー200の一端201をネジ102で締付けて接続させているとともに、電流検出器300をバスバー200に支持させている。また、バスバー200の他端202は、車輌電装品(図示しない)と接続されているハーネス400の端部をかみ締めているターミナル401とネジ402により連結される。
また、電流検出器300には、図13に示すように、合成樹脂製の検出器本体301内において、バスバー200が貫通する検出孔304を包囲するように磁性体のコア302が固定されており、そのコア302の両端間に位置するようにホール素子303が実装されている。これにより、車輌用電流検出装置を簡単に構成できるとともに、小型化を実現でき、さらに組立作業性の向上を図ることもできる。
特開2001−272422号公報
しかしながら、従来の電流検出装置は、下記のような不都合を生じていた。すなわち、前述したように、磁束を集めるためのコア302を設置するため、バスバー200が挿通する検出孔304を設け、その検出孔304にバスバー200を挿通させる必要があった。また、バスバー200の形状が複雑であると、上記検出孔304にバスバー200を挿通させるのが難しいので、検出孔304を大きめに形成する必要から、コア302が大型化してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成であるとともに、組付けが容易で、しかも電流検出装置の小型化に好適な電流検出装置の組付け構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電流検出装置の組付け構造は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) バスバーと、
前記バスバーから発生する磁気を検出する磁気検出素子を有し、その検出した磁気に基づいて前記バスバーに流れる電流の値を算出するセンサ本体と、
前記センサ本体を収容するセンサ室を有し、前記バスバーの一方の面に下面が臨むハウジングと、
前記センサ本体および前記バスバーが内部に位置するように前記ハウジングに装着される磁気シールドと、
を備え、
前記バスバーおよび前記磁気シールドそれぞれには、孔が形成され、
前記ハウジングの下面には、穴が形成され、
前記バスバーおよび前記磁気シールドを前記ハウジングに装着したとき、前記バスバーの前記孔および前記磁気シールドの前記孔が互いに対向する位置にあり、前記バスバーの前記孔および前記磁気シールドの前記孔を貫通したネジが、前記穴に嵌合する
こと。
(2) 上記(1)の構成の電流検出装置の組付け構造において、
前記ハウジングの下面のうちの、前記バスバーが装着されるガイド溝には、該ガイド溝の下面から下方向に該バスバーの厚み分の距離突出する係止突起と、前記係止突起の先端から該ガイド溝の下面と平行に延設されたガイド面と、が形成され、
前記バスバーには、該バスバーを前記ガイド溝に装着する際に、前記係止突起および前記ガイド面によって挿通される切欠が形成され、
前記切欠が前記係止突起および前記ガイド面によって挿通された前記バスバーは、前記ガイド溝の下面に沿って前記係止突起に向けて移動することによって、前記ガイド溝に仮係止され、
前記バスバーの前記孔と前記ハウジングの前記穴とは、前記バスバーが前記ガイド溝に仮係止された状態で対向する、
こと
上記(1)の構成の電流検出装置の組付け構造によれば、センサ本体とバスバーと磁気シールドとの一体化を、合成樹脂のネジをバスバーおよび磁気シールドを介してハウジングにねじ込む(嵌合する)という作業により、簡単かつ確実に実現でき、従って電流検出装置のバッテリーおよび車両電装品間への組付け効率を高めることができ、しかも小型化に好適となる。また、磁気シールドやバスバーをハウジングに固定するのに加締部材などの金属部材を用いないので、この金属部材の加締加工形状が不揃いであったり、折損したりすることによる金属部材の磁気ヒステリシス特性の不均一または劣化を招くといった問題が発生せず、磁気および電流の検出感度を良好に維持できる。
上記(2)の構成の電流検出装置の組付け構造によれば、バスバーのハウジングに対する取付作業を効率化できる。
上記(3)の構成の電流検出装置の組付け構造によれば、磁気シールドのバスバーおよびハウジングに対する取付作業を効率化できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるであろう。
本発明の実施形態に係る電流検出装置の構成を示す平面図である。 図1における電流間出装置の要部のA−A線断面図である。 図1における電流検出装置の要部の底面図である。 図1における電流検出装置のB−B線断面図である。 図1におけるバスバーの構成図である。 図1における磁気シールドの構成図である。 図4におけるネジを示す正面図である。 図5のバスバーの取付手順の説明図である。(A)は仮係止前のハウジングとバスバーであり、(B)は仮係止後のハウジングとバスバーである。 図6の磁気シールドの取付手順を示す説明図である。(A)は仮係止前のハウジングとバスバーと磁気シールドであり、(B)は仮係止後のハウジングとバスバーと磁気シールドである。 図1における電流検出装置全体の組付け後の縦断面図である。 図10における電流検出装置全体の底面図である。 従来の電流検出装置を示す正面図である。 従来の電流検出装置の側面図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この電流検出装置10は、バスバー200と、コネクタ連結部αと検出部βを構成するハウジング300と、磁気シールド400と、を備えている。
検出部βにおいて、センサ本体310を構成する基板351上には、バスバー200から発生する磁界を検出する前述の磁気検出素子350を有しており、その検出した磁界の強さに基づいてバスバー200に流れる電流(I)の値を算出する。磁気検出素子350を有する基板351がセンサ室332内に設置されている。
この磁気検出素子350は、図1に示すバスバー200での電流(I)の流れに対して、この電流(I)の周囲を回るように発生する磁束を検出するものである。即ち、本実施形態の磁気検出素子350は、バスバー200に流れる電流(I)の磁束密度を検出する平面方向(つまり、X−Y面)に配置してあり、バスバー200の平面に垂直なZ方向の磁束は検出しない。バスバー200のX−Y平面に垂直なZ方向については、磁気検出素子350が磁束を検出しない方向である。このような事情から、磁気検出素子350を備えた基板351の上方は構造的に開放された状態であるが、これが磁気検出に悪影響をもたらすことはない。
なお、この磁気検出素子350には、ホール効果を利用したホール素子を用いており、例えば(バスバー200を流れる電流Iの強さに応じて発生する)磁束密度に比例した出力電圧を出力する。
バスバー200は、一方の端部(図1では左端部)が車両電装品を連結するためのハーネス(図示せず)の一端部に取り付けられるとともに、他方の端部(図1では右端部)がバッテリーのターミナルに取り付けられる。このバスバー200は、図1および図5に示すように、両端部側にネジ止め用の孔221、222が開口されており、例えば孔221を利用してバッテリーのターミナル(ショートを避けるために、図示外のマイナス側のターミナルに連結させてある)との間をボルトやネジで止め付けるとともに、孔222を利用してハーネスの一端部との間をボルトやネジで止め付ける。
また、この実施形態のバスバー200には、ネジ止め用の孔221、222間であって一方の孔222寄りの位置に、図4に示すような合成樹脂のネジ450を挿入するためのネジ挿入孔223が、バスバー200の上面から下面にかけて貫通するよう形成されている。このネジ挿入孔223は孔221、222よりも小径であり、後述のネジ450の軸部が挿入可能なサイズ、形態(通常、丸形)とされる。また、バスバー200の他方の孔221寄りの両側部には、矩形の切欠224が形成されている。
この実施形態のハウジング300は非磁性で熱溶融後に固化する合成樹脂材料により一体成形したものであって、バッテリー寄り(図1では右側)の端部側から、順に、前記コネクタ連結部αおよび検出部βとされている。なお、これら各両側面を、第1側面330Aおよび第2側面330Bと呼ぶことにする。
コネクタ連結部αは、図示外の信号線に取り付けてある図示外のコネクタを連結させるためのものであり、本実施形態では周囲四方向が立壁で囲まれた部屋(以下、コネクタ室331)がコネクタを構成している。なお、この信号線は、後述する検出部βの磁気検出素子350で検出する磁界の強さに応じた電気信号を図示外の制御IC部などへ伝達させるためのものである。
検出部βは、周囲四方向を壁で囲まれたセンサ室332内に基板351を設置しており、この基板351上に磁気検出素子350を実装している。この磁気検出素子350を実装している基板351は、全体が図示外の合成樹脂等の絶縁被覆によって気密的、水密的に被われる。これにより磁気検出素子350を含む電子回路への湿気の侵入や外部部品等との干渉を回避可能にしている。
また、検出部βは、その下面に開口が形成されており、その開口から磁気シールド400が下方から収容され、その開口内部に装着される。この開口を磁気シールド溝320と称する。また、ハウジング300の検出部βの両側の側面部330Bには、上下に貫通する細溝孔335が設けられている。これらの細溝孔335の長さおよび幅は後述の磁気シールド400の対向する側壁片445がそれぞれ挿入可能なサイズとなっている。
磁気シールド溝320には、水平支持333と、磁気シールド支持突起337と、が形成されている。水平支持333は、図8、図10に示すように、ガイド溝340の左右両側において、下方向に突出するように設けられている。水平支持333の先端は、ガイド溝340の表面と平行であり、磁気シールド溝320に収容された磁気シールド400の内面に接触し、これを支持する。また、磁気シールド支持突起337は、水平支持333の先端から磁気シールド320の厚み分、下方に離間して配置されており、磁気シールド溝320を画成する側壁334から内側に向けて突出して形成されている。磁気シールド支持突起337は、その上面が水平支持333に平行なガイド面337aとなっており、この水平支持333とガイド面337aとの間の間隙Gに磁気シールド400の底片441の一部を配置することにより、磁気シールド400を磁気シールド溝320に支承可能である。
一方、ハウジング300の他端部には、図1および図2に示すような略円柱状のボス部338が突設されており、このボス部338の略中心部内には、ハウジング300の下面に向かって図2に示すように開口する穴339が形成されている。この孔339内には図7に示すような合成樹脂製の前記ネジ450が下方からねじ込み可能になっている。
また、ハウジング300の下面には、このハウジング300の左右端に延びる所定幅のガイド溝340が形成されている。このガイド溝340は、図3に示すように、バスバー200が摺動可能または近接して移動可能となる所定サイズの幅と深さを持つ。さらに、このハウジング300の下面の最右端部には、ガイド溝340の各側壁340aから中央に向けて突出するように、一対のガイド突起341が設けられている。これらのガイド突起341は、ガイド溝340の底面340bからバスバー200の厚み分離れた位置にある、該バスバー200に平行なガイド面341aと、ガイド溝340の底面340bからバスバー200の厚み方向に該バスバーの厚み分突出し、ガイド面341aの端部(右端部)に連結された係止突起341bと、を有する。ガイド溝340の底面340bとガイド面341aとの間の間隙にバスバー200を配置することにより、ガイド溝340にバスバー200を支承可能である。
磁気シールド400は、適宜の磁性材料、例えば本実施形態の場合には、ばね性を備えた磁性板材などで、図6に示すような形状に作られている。この磁気シールド400は全体としてコ字状をなし、ハウジング300の検出部βおよびバスバー200の周囲を外から覆うような状態でハウジング300に外装され、これらを磁気遮蔽する。
この磁気シールド400は、バスバー200を下方(外側)から包持してハウジング300の検出部βに固定させるため、図4および図6に示すような底片441およびこの底片441の両側に起立する一対の側壁片445を備えている。また、この側壁片445の一側縁には、細溝孔335を形成する側壁部442に設けられた係止爪336に対向する位置に、図4および図6に示すような係止切欠443が設けられている。この係止切欠443は前記細溝孔335内に突出する前記係止爪336に係合可能なサイズ、形状となっている。
また、底片441の他端部には、図6に示すような締結用のネジ挿入孔444が設けられている。このネジ挿入孔444は、バスバー200に形成された、図5に示すようなネジ挿入孔223の外径より大きい径を持つ。なお、このバスバー200に形成されたネジ挿入孔223の外径はハウジング300の下面に形成された前記穴339の外径より僅か大き目となっている。磁気シールド400の側壁片(長さ)はハウジング300に形成された細溝孔335の長さよりも僅か小さ目となっている。
図7は、バスバー200を磁気シールド400とともにハウジング300に固定するための、締結用樹脂材料としての合成樹脂のネジ450を示す。このネジ450は頭部451にこの頭部451より径が小さい大径部452と、この大径部452より小さい径のネジ軸453とを一体に有する。大径部452は磁気シールド400のネジ挿入孔444より僅か小さい径である。ネジ軸部453はバスバー200のネジ挿入孔223より僅か径が小さく、ハウジング300の穴339より僅か大き目となっている。
磁気検出素子350は、バスバー200での電流Iの流れに対して、この電流Iの周囲に回るように発生する磁束を検出するものである。このため、磁気検出素子350は、前述のようにバスバー200に流れる電流Iの磁束密度を検出する平面方向に配置してある。
上述した実施形態に係る車両内の電流検出装置10は、磁気シールド400が設けられており、この磁気シールド400による電磁遮蔽効果が確保されていることで、外部からの電磁気的な悪影響を抑えるものであり、バスバー200を流れる電流を電流検出素子350によって正確に検出することができる。この結果、磁気検出素子350として用いているホール素子の周囲に磁界が発生する場合や、近くにリレーやモータが設置されているような場合でも、磁気シールド400の電磁遮蔽作用によって、そのリレーやモータから発生する磁界が原因となって正確な磁気検出動作が妨げられるのを回避できる。また、車両走行時の環境の影響として、地磁気や高圧電線の影響なども有効に回避できる。
次に、この実施形態に係る電流検出装置10の組付け方法について説明する。
まず、基板351に磁気検出素子(ホール素子)350を実装する。そしてこの磁気検出素子350を実装した基板351を磁気検出素子350が下側となるように反転し、ハウジング300の上面、つまりセンサ室332内に図2に示すように設置する。このときコネクタ室331内に突き出た端子に連続し、かつハウジング300内に埋設されてセンサ室332内に突出する端子を、基板351のスルーホールに貫通させて、所定の回路パターンに半田付けする。また、この基板351周辺の一部をセンサ室332内に設けられた、図2に示すような複数の支持台361、362上に支持させる。
次に、ハウジング300の上下を反転する(逆さに置き換える)。このとき基板351は、端子の基板351に対する前記半田付けなどによる接続によって、センサ室332内から下方へ脱落することはない。この反転したハウジング300(の裏面)に対し、図8に示すようにバスバー200を載せる。すなわち、バスバー200に設けられた切欠224を、ハウジング300下面に突設されたガイド突起341(ガイド面341aと、係止突起341b)に対し、これによって挿通させるようにして、ガイド溝340にバスバー200を案内する。そして、バスバー200をガイド溝340の下面に当接させる。
続いて、このバスバー200を、ガイド突起341の係止突起341bにむけて、つまり、ガイド溝340の底面340bに沿わせて図8(A)に示す右方(矢印D方向)へずらせる(移動)させる。これにより、切欠224の左側縁部224aがガイド溝340とガイド突起341との間隙に移動した後、係止突起341bに衝き当たって移動が止まる(図8参照。)。このようにバスバー200の一部がガイド溝に支持されている状態を仮係止と称する。この仮係止の状態になると、この挟まれた部位での上下方向の移動(ガタツキなど)が規制される。また、バスバー200の移動後、バスバー200に設けられたネジ挿入孔223がハウジング300に形成された穴339に対向することとなる。
続いて、磁気シールド400を用意し、この磁気シールド400の各一の側壁片445を、図9(A)に示すように、ハウジング300両側の細溝孔335内に挿入するよう、磁気シールド溝320に収容する。この挿入によって、磁気シールド400の各側壁片445は、自身が持つ弾発力によって細溝孔335内に軽く接触保持される。また、この接触保持状態を維持した状態で磁気シールド400を水平支持333の先端に沿わせて、磁気シールド溝320を画成する側壁334に形成された磁気シールド支持突起337に向けて、つまり、矢印E方向へ移動させる。すると、磁気シールド400の各側壁片445の右端部が各細溝孔335の右側壁面445aに当接される。このとき、磁気シールド400の底片441の端部は、磁気シールド支持突起337のガイド面337a上に載置され、このガイド面337aとハウジング330の底面との間隙Gに配置されることになる(図9参照)。このように磁気シールド400の一部が磁気シールド溝320に支持されている状態もまた仮係止と称する。この仮係止の状態では、この挟まれている部位において磁気シールド400は上下方向への移動や振動が規制される。さらに、各側壁片445の一側縁に形成された前記係止切欠443が、図4に示すように、細溝孔335内に突出する係止爪336に係止される。これにより磁気シールド400の動きがさらに強く規制される。この仮係止の状態においては、磁気シールド400に形成されたネジ挿入孔444は、バスバー200のネジ挿入孔223およびハウジング300側の穴339に対向することとなる。
そして、磁気シールド400の底片441下面側から、この磁気シールド400のネジ挿入孔444およびバスバー200のネジ挿入孔223を通して、ネジ450の軸部をハウジング300の穴339内にねじ込む。これにより、磁気シールド400およびバスバー200がハウジング300の底面に、図4、図10および図11に示すように組みつけられる。このとき、磁気シールド400の底部441はネジ450の頭部451に支持され、バスバー200はネジ450の大径部452とハウジング300の底面との間に挟持される。
これにより、磁気シールド400およびバスバー200は金属材料からなる加締部などの突出部を持たず、合成樹脂製のネジ450を用いてハウジング300に装着できるため、磁気ヒステリシスの安定化およびこれによる磁気検出および電流検出の精度を向上することができる。
なお、本発明の電流検出装置は、これらの実施形態のような車両内のシステムの一部としての適用に限定されるものではなく、バスバーを備えたものであれば、各種分野での電流検出装置としての適用が可能である。
このように、本実施形態の電流検出装置の組付け構造は、センサ本体310を有するハウジング300にバスバー200および磁気シールド400を組付ける際に、そのバスバー200および磁気シールド400の互いに対向する位置に形成されたネジ挿入孔223、444を互いに連通させ、ハウジング300の下面には、バスバー200および磁気シールド400の前記各ネジ挿入孔223、444に貫通させた合成樹脂製のネジ450がねじ込まれる(嵌合される)穴339を形成した構成とした。
これにより、合成樹脂製のネジ450のハウジング300に対するねじ込み操作によって、センサ本体310とバスバー200との一体化を簡易に実現できるとともに、電流検出装置10の組付けの容易化と小型化を実現できる。また、磁気シールド400やバスバー200をハウジング300に固定するのに、従来のような加締め用の金属部材を一切用いないので、この金属部材の加締加工形状等が不揃いであったり、折損したりすることによる磁気ヒステリシス特性の不均一または劣化を招くといった問題が発生することもない。従って、磁気および電流の検出感度を良好に維持できる。
また、ハウジング300に、バスバー200の一端部を仮係止することによって、バスバー200に設けられた孔223とハウジング300に設けられた穴339との組付け上の位置決めを簡単にすることができ、バスバー200のハウジング300に対する取付作業を効率化できる。
また、ハウジング300に、磁気シールド400の一端部を仮係止することによって、磁気シールド400に形成された孔444とハウジング300に装着されたバスバー200の孔223との組付け上の位置決めを簡単にすることができ、磁気シールド400のバスバー200およびハウジング300に対する取付作業を効率化できる。
10 電流検出装置
200 バスバー
223、444 ネジ挿入孔
300 ハウジング
310 センナ本体
331 コネクタ室
332 センサ室
334 一側面)
339 穴
340 ガイド溝
340a 側壁
341 ガイド突起
341a ガイド面
341b 係止突起
350 磁気検出素子
351 基板
400 磁気シールド
α コネクタ連結部
β 検出部

Claims (2)

  1. バスバーと、
    前記バスバーから発生する磁気を検出する磁気検出素子を有し、その検出した磁気に基づいて前記バスバーに流れる電流の値を算出するセンサ本体と、
    前記センサ本体を収容するセンサ室を有し、前記バスバーの一方の面に下面が臨むハウジングと、
    前記センサ本体および前記バスバーが内部に位置するように前記ハウジングに装着される磁気シールドと、
    を備え、
    前記バスバーおよび前記磁気シールドそれぞれには、孔が形成され、
    前記ハウジングの下面には、穴が形成され、
    前記バスバーおよび前記磁気シールドを前記ハウジングに装着したとき、前記バスバーの前記孔および前記磁気シールドの前記孔が互いに対向する位置にあり、前記バスバーの前記孔および前記磁気シールドの前記孔を貫通したネジが、前記穴に嵌合する
    ことを特徴とする電流検出装置の組付け構造。
  2. 前記ハウジングの下面のうちの、前記バスバーが装着されるガイド溝には、該ガイド溝の下面から下方向に該バスバーの厚み分の距離突出する係止突起と、前記係止突起の先端から該ガイド溝の下面と平行に延設されたガイド面と、が形成され、
    前記バスバーには、該バスバーを前記ガイド溝に装着する際に、前記係止突起および前記ガイド面によって挿通される切欠が形成され、
    前記切欠が前記係止突起および前記ガイド面によって挿通された前記バスバーは、前記ガイド溝の下面に沿って前記係止突起に向けて移動することによって、前記ガイド溝に仮係止され、
    前記バスバーの前記孔と前記ハウジングの前記穴とは、前記バスバーが前記ガイド溝に仮係止された状態で対向する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置の組付け構造
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