JP2004101384A - 電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲温度の変化によるコアのギャップ寸法への影響を低減して電流を高精度に検出(即ち、測定)できるようにした電流検出装置(20)を提供すること。
【解決手段】磁性金属製のコア(21)は非磁性金属製のホルダ(22)に保持される。当該ホルダ(22)は、コア(21)と合成樹脂製のケース(23)の取付面(23c)との間に介在されるように、ケース(23)に固定される。
【選択図】 図1
【解決手段】磁性金属製のコア(21)は非磁性金属製のホルダ(22)に保持される。当該ホルダ(22)は、コア(21)と合成樹脂製のケース(23)の取付面(23c)との間に介在されるように、ケース(23)に固定される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流検出装置に関し、より詳細には、電流測定対象である導体(例えば、電線、等)を切断することなく当該導体に流れる電流の大きさを検出(測定)することができる電流検出装置のコア固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電流検出装置には、環状のコアをインサート成形により合成樹脂製のケースと一体成形して固定した構造のものや、合成樹脂製のケース内に合成樹脂製モールド材を充填して該コアをケースに固定した構造のもの、等がある。当該コアは、ケイ素鋼板等の磁性金属で形成されており、その環状本体にはギャップが設けられ、当該ギャップ内には磁電変換素子が配設される。このような従来の電流検出装置においては、コアの材料である金属の熱膨張係数よりも、コアをケースに固定するための部材(即ち、モールド材やケースの一部分)の材料である合成樹脂の熱膨張係数の方が、著しく大きくなっている。よって、電流検出装置の周囲温度の変化による寸法変化は、コアよりも該コアをケースに固定するための樹脂部材の方が大きくなる。それ故、これらの熱膨張係数の差によって(換言すれば、寸法変化の差によって)コアに大きな応力が作用するため、コアのギャップ寸法に変化(即ち、ギャップを画成するコアの端面間の距離に変化)が生じる。
【0003】
ギャップ寸法の変化は、ギャップを通過する磁束密度に変化をもたらし、例えば電流測定対象の導体に流れる電流が同一であるにも係わらず、周囲温度の変化によって磁電変換素子の出力信号が変化する、いわゆる温度ドリフトが生じ、電流検出精度(換言すれば、電流測定精度)に多大な影響を与える。
【0004】
そこでコアと該コアをケースに固定するための樹脂部材との熱膨張係数の差に配慮した電流検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1で開示されている電流検出装置の分解斜視図である。図6では、コア12のギャップ12a近傍の部分だけに合成樹脂製の取付部15が一体成形され、該取付部15がネジ16によって合成樹脂製のケース13に固定された電流検出装置10が示されている。即ち、電流検出装置10は、取付部15を用いることでコア12と一体化される合成樹脂の総量を減少させ、周囲温度の変化によるコア12のギャップ12aへの影響を少なくして、電流測定精度の向上を図ったものである。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−86080号公報(第4−7頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付部15を用いることで合成樹脂の総量は減少しているものの、電流測定精度に直接影響するギャップ12a近傍のコア12の部分が、依然として合成樹脂製の取付部15と一体化されているため、温度変化による取付部15の寸法変化がギャップ12aの寸法に直接影響を与えてしまう。それ故、電流測定精度を向上させる観点から、更なる改善の余地があった。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、周囲温度の変化によるコアのギャップ寸法への影響を低減して電流を高精度に検出(即ち、測定)できるようにした電流検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の電流検出装置は、請求項1に記載したように、
磁性金属製の環状本体の一部を切欠くようにギャップが設けられたコアと、
前記コアの磁束密度を検出し且つ電気信号に変換するために、前記ギャップに配置された磁電変換素子と、
前記コアに取付けられ、該コアを保持するホルダと、
前記ホルダが取付けられた前記コアを収容する合成樹脂製のケースと、
を備える電流検出装置であって、
前記ホルダが非磁性金属製であり、
前記コアと前記ケースの取付面との間に前記ホルダが介在されるように、前記ホルダが前記ケースに固定されていることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、磁性金属製のコアを非磁性金属製のホルダに保持させ、コアと合成樹脂製のケースの取付面との間にホルダが介在するようにホルダをケースに固定しているので、周囲温度の変化によるケースの寸法変化がコアに与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコアのギャップの寸法変化が低減される。また、ホルダは非磁性金属製であり、磁性金属製のコアに磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置の電流検出精度に影響を与えない。
【0010】
また、コアおよびホルダが共に金属製であることから、双方の熱膨張係数の差は、金属と合成樹脂との熱膨張係数の差と比較して、極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコアのキャップの寸法変化は、概ねコア自体の膨張(または収縮)によるものだけとなり、従来の電流検出装置と比較して大幅に低減することができる。従って、電流を高精度に検出(即ち、測定)可能な電流検出装置を提供することができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る電流検出装置の実施形態の分解斜視図、図2は組立前のコアおよびホルダの斜視図、そして図3は電流検出装置の縦断面図である。
【0013】
図1〜図3に示されるように、本発明の電流検出装置20は、コア21と、ホルダ22と、ケース23と、固定手段24と、磁電変換素子29と、を備えている。コア21は、磁性金属製の環状本体21aを有し、そして当該環状本体21aの一部を切欠く(即ち、切断する)ようにギャップ21bが設けられている。コア21の環状本体21aを形成する磁性金属材料の例としては、ケイ素鋼板、鉄、等が挙げられる。本実施形態では環状本体21aの材料にケイ素鋼板を用いた。ケイ素鋼板の熱膨張係数α1は、略11.2×10−6/Kである。ギャップ21b内、即ち、ギャップ21bを画成する環状本体21aの端面間には、磁電変換素子29が配置される。磁電変換素子29は、コア21のギャップ21bを通過する磁束密度を検出し、該検出した磁束密度をその磁束密度の強さに応じた電気信号に変換して出力する。磁電変換素子29の例としては、ホール素子、ホールIC、等が挙げられる。
【0014】
ホルダ22は、コア21に取付けられ、該コア21を保持するためのものであって、例えば、アルミニウム、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS304)、等の非磁性金属材料を成形して形成されている。ただし、アルミニウムは、オーステナイト系ステンレス鋼と比較して安価であるため、コスト面を考慮するとホルダ22の材料として有利である。尚、アルミニウムの熱膨張係数α2は、略23.7×10−6/Kであり、またオーステナイト系ステンレス鋼の熱膨張係数α3は、略16.3×10−6/Kである。
【0015】
図2に示されるように、ホルダ22は、矩形金属板から成る環状本体22aを有し、該環状本体22aから、3対の把持腕22bが、垂直に立ち上げられて形成されている。夫々の把持腕22bは、互いに対向して配設された一対の把持腕から構成され、各一対の把持腕22bの間隔は、コア21の環状本体21aの幅寸法と略同じ距離に設定されている。そして、図1に示されるように、夫々の把持腕22bでコア21の環状本体21aを挟持するようにホルダ22の環状本体22a上にコア21を配置した後、コア21の環状本体21aを抱え込むように夫々の把持腕22bの先端を略90°折り曲げて、ホルダ22がコア21に取付けられる。尚、ホルダ22の環状本体22aの四隅には、固定手段24の一部を構成する取付孔22dが設けられている。
【0016】
図1に示されるように、ケース23は、ホルダ22が取付けられたコア21を収容するためのものであって、合成樹脂を射出成形して、例えば一面が開放された有底箱状に形成されている。ケース23には、コア21の中空部(中央孔)21cおよびホルダ22の中空部(中央孔)22cに嵌め込まれる筒状部23aが設けられ、該筒状部23a内に電流測定対象である導体(例えば、電線、等)Cを挿通させることによって、該導体Cがコア21の中空部21c内に挿通されるようになっている。
【0017】
また、ホルダ22が取付けられるケース23の取付面23cには、ホルダ22の取付孔22dに対応する位置に、固定手段24の一部を構成する4本のピン23bが突設されている。図3にも示されるように、ピン23bの基部は、取付孔22dの寸法より大きな外径寸法を有し、ピン23bを取付孔22dに挿入しながらホルダ22をケース23内に収容したとき、ホルダ22の底面がピン23bの基部上面に当接して、ホルダ22の底面とケース23の取付面23cとの間に空間が形成されるようになっている。尚、このようにホルダ22とケース23との接触面積を極力少なくするようにホルダ22の底面とケース23の取付面23cとの間に空間を形成することは周囲温度によるケース23の膨張(または収縮)による影響を低減する上で望ましいが、前述のような基部をピン23bに設けず、ホルダ22の底面とケース23の取付面23cを接触させてもよい。ケース23の側壁23fには、磁電変換素子29からの電気信号を外部に取り出すためのコネクタ部23eが形成されており、そして3本のL字形のターミナル25がケース23の内側から側壁23fを貫通し、それらの先端がコネクタ部23e内に配設されている。
【0018】
ケース23を構成する合成樹脂材料は、特に限定しないが、例えばABS樹脂を用いた場合、その熱膨張係数α4は、略7〜10×10−5/Kである。当該熱膨張係数α4は、コア21の材料であるケイ素鋼板の熱膨張係数α1、ホルダ22の材料であるアルミニウムの熱膨張係数α2またはオーステナイト系ステンレス鋼の熱膨張係数α3と比較して一桁大きな値を有している。
【0019】
図1〜図3に示されるように、電流検出装置20の組立は、次のように行なわれる。即ち、ホルダ22の3対の把持腕22bでコア21の環状本体21aを挟持するようにホルダ22の環状本体22a上にコア21を配置した後、コア21を抱え込むように夫々の把持腕22bの先端を略90°折り曲げ、コア21をホルダ22に保持させる。次いで、ホルダ22の取付孔22dに、それぞれケース23のピン23bを挿入させながら、ホルダ22をケース23内に収容する。このとき、ピン23bの基部上面にホルダ22の底面が当接して位置決めが行なわれる。そしてピン23bの先端を加熱溶融させ、熱溶着によってホルダ22をケース23に固定する。次に、コア21のギャップ21b内に磁電変換素子29が配置されるように、ケース23内にある3本のターミナル25の基端を、回路基板26に形成された導通孔26aに挿入してハンダ付けし、磁電変換素子29の3本の出力端子がハンダ付けにより固定されている回路基板26をケース23に取付ける。
【0020】
尚、上述した実施形態においては、固定手段24として、取付孔22dにピン23bを挿入し、ピン23bを溶融させて熱溶着するものを用いたが、ホルダ22をケース23にネジ止めしてもよく、また接着剤で接着するようにしてもよい。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。例えば電気回路に流れる電流の大きさを測定する場合、先ず、電流測定対象となる電気回路の導体Cをケース23の筒状部23a内に挿通させて、該導体Cがコア21の中空部21c内に配置されるようにする。導体Cの周囲には電流の大きさに比例した磁界が発生し、当該磁界の影響をコア21が受ける。磁電変換素子29は、コア21のギャップ21bを通過する磁束密度を検出し且つ当該磁束密度の大きさに略比例した電圧(即ち、電気信号)を出力する。当該電気信号は、コネクタ部23e内のターミナル25を介して電流検出装置20から外部の測定装置(不図示)へ送信され、導体Cに流れる電流値や電流波形が当該測定装置により表示される。尚、ホルダ22は非磁性金属製であり、磁性金属製のコア21に磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置20の電流検出精度には影響しない。
【0022】
電流検出装置20の周囲温度が変化すると、大きな熱膨張係数α4を有する合成樹脂製のケース23は、膨張(または収縮)して寸法を大きく変化させる。しかしながら、コア21とケース23の取付面23cとの間にはコア21とケース23の取付面23cとを非接触状態にするように金属製のホルダ22が介在するので、ケース23の寸法変化がコア21に与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコア21のギャップ21bの寸法変化が低減される。尚、ケース23の膨張(または収縮)による直接的な影響を避ける目的でコア21とケース23が完全に非接触状態となるようにすることが望ましい。
【0023】
また、周囲温度の変化により、ホルダ22自体も膨張(または収縮)して寸法を変化させるが、コア21の熱膨張係数とホルダ22の熱膨張係数との差は、コア21の熱膨張係数とケース23の熱膨張係数との差と比較して、著しく小さいため、ホルダ22の寸法変化がコア21に与える影響は極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコア21のキャップ21bの寸法変化は、概ねコア21自体の膨張(または収縮)による変化分だけとなり、従来の電流検出装置と比較してキャップの寸法変化を大幅に低減することができる。従って、周囲温度の変化による影響が低減されるので、電流を高精度に検出(即ち、測定)することができる。
【0024】
次に、電流検出装置の変形例を図4および図5を参照して説明する。図4は変形例のホルダの斜視図、そして図5は変形例の電流検出装置の縦断面図である。尚、以下の説明において、既に図1〜図3で説明した電流検出装置20と同一の構成要素については、同一符号を付して説明を簡略化または省略する。
【0025】
図4に示されるように、電流検出装置30に用いられる非磁性金属製のホルダ32は、本体32aの一端がクランク状に折り曲げられて取付部32bが形成されている。取付部32bには、取付孔32cが設けられている。
【0026】
図5に示されるように、電流検出装置30は、以下のように組立られる。ホルダ32の本体32a上にコア21を配置し、そして把持腕22bの先端を略90°折り曲げて、コア21をホルダ32に保持させる。コア21が取付けられたホルダ32は、その取付部32bを合成樹脂製のケース28内に形成された取付凸部23gに当接させた状態でケース28内に収容される。次に、コア21のギャップ21b内に磁電変換素子29が配置されるように、回路基板26を取付部32b上に載せ、回路基板26のネジ穴、取付部32bの取付孔32cおよび取付凸部23gのネジ穴にネジ33を挿入して、該ネジ33で回路基板26およびホルダ32をケース28に共締めして固定し、且つ3本のターミナル25を回路基板26にハンダ付けする。
【0027】
この変形例においては、回路基板26およびホルダ32を、ネジ33で共締めするようにしたので、電流検出装置30の組立が容易となる。
【0028】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、磁性金属製のコアを非磁性金属製のホルダに保持させ、コアと合成樹脂製のケースの取付面との間にホルダが介在するようにホルダをケースの取付面に固定しているので、周囲温度の変化によるケースの寸法変化がコアに与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコアのギャップの寸法変化が低減される。また、ホルダは非磁性金属製であり、磁性金属製のコアに磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置の電流検出精度に影響を与えない。
【0030】
また、コアおよびホルダが共に金属製であることから、双方の熱膨張係数の差は、金属と合成樹脂との熱膨張係数の差と比較して、極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコアのキャップの寸法変化は、概ねコア自体の膨張(または収縮)によるものだけとなり、従来の電流検出装置と比較して大幅に低減することができる。従って、電流を高精度に検出(即ち、測定)可能な電流検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流検出装置の実施形態の分解斜視図である。
【図2】組立前のコアおよびホルダの斜視図である。
【図3】電流検出装置の縦断面図である。
【図4】電流検出装置の変形例に係るホルダの斜視図である。
【図5】電流検出装置の変形例の縦断面図である。
【図6】従来の電流検出装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
20 電流検出装置
21 コア
21a 本体
21b ギャップ
21c 中空部
22 ホルダ
22d 取付孔(固定手段)
23 ケース
23b ピン(固定手段)
23c 取付面
24 固定手段
29 磁電変換素子
C 導体
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流検出装置に関し、より詳細には、電流測定対象である導体(例えば、電線、等)を切断することなく当該導体に流れる電流の大きさを検出(測定)することができる電流検出装置のコア固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電流検出装置には、環状のコアをインサート成形により合成樹脂製のケースと一体成形して固定した構造のものや、合成樹脂製のケース内に合成樹脂製モールド材を充填して該コアをケースに固定した構造のもの、等がある。当該コアは、ケイ素鋼板等の磁性金属で形成されており、その環状本体にはギャップが設けられ、当該ギャップ内には磁電変換素子が配設される。このような従来の電流検出装置においては、コアの材料である金属の熱膨張係数よりも、コアをケースに固定するための部材(即ち、モールド材やケースの一部分)の材料である合成樹脂の熱膨張係数の方が、著しく大きくなっている。よって、電流検出装置の周囲温度の変化による寸法変化は、コアよりも該コアをケースに固定するための樹脂部材の方が大きくなる。それ故、これらの熱膨張係数の差によって(換言すれば、寸法変化の差によって)コアに大きな応力が作用するため、コアのギャップ寸法に変化(即ち、ギャップを画成するコアの端面間の距離に変化)が生じる。
【0003】
ギャップ寸法の変化は、ギャップを通過する磁束密度に変化をもたらし、例えば電流測定対象の導体に流れる電流が同一であるにも係わらず、周囲温度の変化によって磁電変換素子の出力信号が変化する、いわゆる温度ドリフトが生じ、電流検出精度(換言すれば、電流測定精度)に多大な影響を与える。
【0004】
そこでコアと該コアをケースに固定するための樹脂部材との熱膨張係数の差に配慮した電流検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1で開示されている電流検出装置の分解斜視図である。図6では、コア12のギャップ12a近傍の部分だけに合成樹脂製の取付部15が一体成形され、該取付部15がネジ16によって合成樹脂製のケース13に固定された電流検出装置10が示されている。即ち、電流検出装置10は、取付部15を用いることでコア12と一体化される合成樹脂の総量を減少させ、周囲温度の変化によるコア12のギャップ12aへの影響を少なくして、電流測定精度の向上を図ったものである。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−86080号公報(第4−7頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付部15を用いることで合成樹脂の総量は減少しているものの、電流測定精度に直接影響するギャップ12a近傍のコア12の部分が、依然として合成樹脂製の取付部15と一体化されているため、温度変化による取付部15の寸法変化がギャップ12aの寸法に直接影響を与えてしまう。それ故、電流測定精度を向上させる観点から、更なる改善の余地があった。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、周囲温度の変化によるコアのギャップ寸法への影響を低減して電流を高精度に検出(即ち、測定)できるようにした電流検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の電流検出装置は、請求項1に記載したように、
磁性金属製の環状本体の一部を切欠くようにギャップが設けられたコアと、
前記コアの磁束密度を検出し且つ電気信号に変換するために、前記ギャップに配置された磁電変換素子と、
前記コアに取付けられ、該コアを保持するホルダと、
前記ホルダが取付けられた前記コアを収容する合成樹脂製のケースと、
を備える電流検出装置であって、
前記ホルダが非磁性金属製であり、
前記コアと前記ケースの取付面との間に前記ホルダが介在されるように、前記ホルダが前記ケースに固定されていることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、磁性金属製のコアを非磁性金属製のホルダに保持させ、コアと合成樹脂製のケースの取付面との間にホルダが介在するようにホルダをケースに固定しているので、周囲温度の変化によるケースの寸法変化がコアに与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコアのギャップの寸法変化が低減される。また、ホルダは非磁性金属製であり、磁性金属製のコアに磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置の電流検出精度に影響を与えない。
【0010】
また、コアおよびホルダが共に金属製であることから、双方の熱膨張係数の差は、金属と合成樹脂との熱膨張係数の差と比較して、極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコアのキャップの寸法変化は、概ねコア自体の膨張(または収縮)によるものだけとなり、従来の電流検出装置と比較して大幅に低減することができる。従って、電流を高精度に検出(即ち、測定)可能な電流検出装置を提供することができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る電流検出装置の実施形態の分解斜視図、図2は組立前のコアおよびホルダの斜視図、そして図3は電流検出装置の縦断面図である。
【0013】
図1〜図3に示されるように、本発明の電流検出装置20は、コア21と、ホルダ22と、ケース23と、固定手段24と、磁電変換素子29と、を備えている。コア21は、磁性金属製の環状本体21aを有し、そして当該環状本体21aの一部を切欠く(即ち、切断する)ようにギャップ21bが設けられている。コア21の環状本体21aを形成する磁性金属材料の例としては、ケイ素鋼板、鉄、等が挙げられる。本実施形態では環状本体21aの材料にケイ素鋼板を用いた。ケイ素鋼板の熱膨張係数α1は、略11.2×10−6/Kである。ギャップ21b内、即ち、ギャップ21bを画成する環状本体21aの端面間には、磁電変換素子29が配置される。磁電変換素子29は、コア21のギャップ21bを通過する磁束密度を検出し、該検出した磁束密度をその磁束密度の強さに応じた電気信号に変換して出力する。磁電変換素子29の例としては、ホール素子、ホールIC、等が挙げられる。
【0014】
ホルダ22は、コア21に取付けられ、該コア21を保持するためのものであって、例えば、アルミニウム、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS304)、等の非磁性金属材料を成形して形成されている。ただし、アルミニウムは、オーステナイト系ステンレス鋼と比較して安価であるため、コスト面を考慮するとホルダ22の材料として有利である。尚、アルミニウムの熱膨張係数α2は、略23.7×10−6/Kであり、またオーステナイト系ステンレス鋼の熱膨張係数α3は、略16.3×10−6/Kである。
【0015】
図2に示されるように、ホルダ22は、矩形金属板から成る環状本体22aを有し、該環状本体22aから、3対の把持腕22bが、垂直に立ち上げられて形成されている。夫々の把持腕22bは、互いに対向して配設された一対の把持腕から構成され、各一対の把持腕22bの間隔は、コア21の環状本体21aの幅寸法と略同じ距離に設定されている。そして、図1に示されるように、夫々の把持腕22bでコア21の環状本体21aを挟持するようにホルダ22の環状本体22a上にコア21を配置した後、コア21の環状本体21aを抱え込むように夫々の把持腕22bの先端を略90°折り曲げて、ホルダ22がコア21に取付けられる。尚、ホルダ22の環状本体22aの四隅には、固定手段24の一部を構成する取付孔22dが設けられている。
【0016】
図1に示されるように、ケース23は、ホルダ22が取付けられたコア21を収容するためのものであって、合成樹脂を射出成形して、例えば一面が開放された有底箱状に形成されている。ケース23には、コア21の中空部(中央孔)21cおよびホルダ22の中空部(中央孔)22cに嵌め込まれる筒状部23aが設けられ、該筒状部23a内に電流測定対象である導体(例えば、電線、等)Cを挿通させることによって、該導体Cがコア21の中空部21c内に挿通されるようになっている。
【0017】
また、ホルダ22が取付けられるケース23の取付面23cには、ホルダ22の取付孔22dに対応する位置に、固定手段24の一部を構成する4本のピン23bが突設されている。図3にも示されるように、ピン23bの基部は、取付孔22dの寸法より大きな外径寸法を有し、ピン23bを取付孔22dに挿入しながらホルダ22をケース23内に収容したとき、ホルダ22の底面がピン23bの基部上面に当接して、ホルダ22の底面とケース23の取付面23cとの間に空間が形成されるようになっている。尚、このようにホルダ22とケース23との接触面積を極力少なくするようにホルダ22の底面とケース23の取付面23cとの間に空間を形成することは周囲温度によるケース23の膨張(または収縮)による影響を低減する上で望ましいが、前述のような基部をピン23bに設けず、ホルダ22の底面とケース23の取付面23cを接触させてもよい。ケース23の側壁23fには、磁電変換素子29からの電気信号を外部に取り出すためのコネクタ部23eが形成されており、そして3本のL字形のターミナル25がケース23の内側から側壁23fを貫通し、それらの先端がコネクタ部23e内に配設されている。
【0018】
ケース23を構成する合成樹脂材料は、特に限定しないが、例えばABS樹脂を用いた場合、その熱膨張係数α4は、略7〜10×10−5/Kである。当該熱膨張係数α4は、コア21の材料であるケイ素鋼板の熱膨張係数α1、ホルダ22の材料であるアルミニウムの熱膨張係数α2またはオーステナイト系ステンレス鋼の熱膨張係数α3と比較して一桁大きな値を有している。
【0019】
図1〜図3に示されるように、電流検出装置20の組立は、次のように行なわれる。即ち、ホルダ22の3対の把持腕22bでコア21の環状本体21aを挟持するようにホルダ22の環状本体22a上にコア21を配置した後、コア21を抱え込むように夫々の把持腕22bの先端を略90°折り曲げ、コア21をホルダ22に保持させる。次いで、ホルダ22の取付孔22dに、それぞれケース23のピン23bを挿入させながら、ホルダ22をケース23内に収容する。このとき、ピン23bの基部上面にホルダ22の底面が当接して位置決めが行なわれる。そしてピン23bの先端を加熱溶融させ、熱溶着によってホルダ22をケース23に固定する。次に、コア21のギャップ21b内に磁電変換素子29が配置されるように、ケース23内にある3本のターミナル25の基端を、回路基板26に形成された導通孔26aに挿入してハンダ付けし、磁電変換素子29の3本の出力端子がハンダ付けにより固定されている回路基板26をケース23に取付ける。
【0020】
尚、上述した実施形態においては、固定手段24として、取付孔22dにピン23bを挿入し、ピン23bを溶融させて熱溶着するものを用いたが、ホルダ22をケース23にネジ止めしてもよく、また接着剤で接着するようにしてもよい。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。例えば電気回路に流れる電流の大きさを測定する場合、先ず、電流測定対象となる電気回路の導体Cをケース23の筒状部23a内に挿通させて、該導体Cがコア21の中空部21c内に配置されるようにする。導体Cの周囲には電流の大きさに比例した磁界が発生し、当該磁界の影響をコア21が受ける。磁電変換素子29は、コア21のギャップ21bを通過する磁束密度を検出し且つ当該磁束密度の大きさに略比例した電圧(即ち、電気信号)を出力する。当該電気信号は、コネクタ部23e内のターミナル25を介して電流検出装置20から外部の測定装置(不図示)へ送信され、導体Cに流れる電流値や電流波形が当該測定装置により表示される。尚、ホルダ22は非磁性金属製であり、磁性金属製のコア21に磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置20の電流検出精度には影響しない。
【0022】
電流検出装置20の周囲温度が変化すると、大きな熱膨張係数α4を有する合成樹脂製のケース23は、膨張(または収縮)して寸法を大きく変化させる。しかしながら、コア21とケース23の取付面23cとの間にはコア21とケース23の取付面23cとを非接触状態にするように金属製のホルダ22が介在するので、ケース23の寸法変化がコア21に与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコア21のギャップ21bの寸法変化が低減される。尚、ケース23の膨張(または収縮)による直接的な影響を避ける目的でコア21とケース23が完全に非接触状態となるようにすることが望ましい。
【0023】
また、周囲温度の変化により、ホルダ22自体も膨張(または収縮)して寸法を変化させるが、コア21の熱膨張係数とホルダ22の熱膨張係数との差は、コア21の熱膨張係数とケース23の熱膨張係数との差と比較して、著しく小さいため、ホルダ22の寸法変化がコア21に与える影響は極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコア21のキャップ21bの寸法変化は、概ねコア21自体の膨張(または収縮)による変化分だけとなり、従来の電流検出装置と比較してキャップの寸法変化を大幅に低減することができる。従って、周囲温度の変化による影響が低減されるので、電流を高精度に検出(即ち、測定)することができる。
【0024】
次に、電流検出装置の変形例を図4および図5を参照して説明する。図4は変形例のホルダの斜視図、そして図5は変形例の電流検出装置の縦断面図である。尚、以下の説明において、既に図1〜図3で説明した電流検出装置20と同一の構成要素については、同一符号を付して説明を簡略化または省略する。
【0025】
図4に示されるように、電流検出装置30に用いられる非磁性金属製のホルダ32は、本体32aの一端がクランク状に折り曲げられて取付部32bが形成されている。取付部32bには、取付孔32cが設けられている。
【0026】
図5に示されるように、電流検出装置30は、以下のように組立られる。ホルダ32の本体32a上にコア21を配置し、そして把持腕22bの先端を略90°折り曲げて、コア21をホルダ32に保持させる。コア21が取付けられたホルダ32は、その取付部32bを合成樹脂製のケース28内に形成された取付凸部23gに当接させた状態でケース28内に収容される。次に、コア21のギャップ21b内に磁電変換素子29が配置されるように、回路基板26を取付部32b上に載せ、回路基板26のネジ穴、取付部32bの取付孔32cおよび取付凸部23gのネジ穴にネジ33を挿入して、該ネジ33で回路基板26およびホルダ32をケース28に共締めして固定し、且つ3本のターミナル25を回路基板26にハンダ付けする。
【0027】
この変形例においては、回路基板26およびホルダ32を、ネジ33で共締めするようにしたので、電流検出装置30の組立が容易となる。
【0028】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、磁性金属製のコアを非磁性金属製のホルダに保持させ、コアと合成樹脂製のケースの取付面との間にホルダが介在するようにホルダをケースの取付面に固定しているので、周囲温度の変化によるケースの寸法変化がコアに与える影響を低減することができる。よって、周囲温度の変化によるコアのギャップの寸法変化が低減される。また、ホルダは非磁性金属製であり、磁性金属製のコアに磁気的な影響を与えずに済むので、電流検出装置の電流検出精度に影響を与えない。
【0030】
また、コアおよびホルダが共に金属製であることから、双方の熱膨張係数の差は、金属と合成樹脂との熱膨張係数の差と比較して、極めて小さい。従って、周囲温度の変化によるコアのキャップの寸法変化は、概ねコア自体の膨張(または収縮)によるものだけとなり、従来の電流検出装置と比較して大幅に低減することができる。従って、電流を高精度に検出(即ち、測定)可能な電流検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流検出装置の実施形態の分解斜視図である。
【図2】組立前のコアおよびホルダの斜視図である。
【図3】電流検出装置の縦断面図である。
【図4】電流検出装置の変形例に係るホルダの斜視図である。
【図5】電流検出装置の変形例の縦断面図である。
【図6】従来の電流検出装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
20 電流検出装置
21 コア
21a 本体
21b ギャップ
21c 中空部
22 ホルダ
22d 取付孔(固定手段)
23 ケース
23b ピン(固定手段)
23c 取付面
24 固定手段
29 磁電変換素子
C 導体
Claims (1)
- 磁性金属製の環状本体の一部を切欠くようにギャップが設けられたコアと、
前記コアの磁束密度を検出し且つ電気信号に変換するために、前記ギャップに配置された磁電変換素子と、
前記コアに取付けられ、該コアを保持するホルダと、
前記ホルダが取付けられた前記コアを収容する合成樹脂製のケースと、
を備える電流検出装置であって、
前記ホルダが非磁性金属製であり、
前記コアと前記ケースの取付面との間に前記ホルダが介在されるように、前記ホルダが前記ケースに固定されていることを特徴とする電流検出装置。
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