JP2010223848A - 記録材の長さ測定装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送される記録材に接触して回転する回転体の回転から記録材の長さを測定する技術に係り、回転軸と揺動軸とを結ぶ線と、搬送面とが平行でない場合に比較して、回転軸の記録材の面に垂直な方向における位置の変化による測定誤差の影響を低減する。
【解決手段】測長ロール101を揺動可能な状態で支持する揺動アーム103を用紙112の搬送面に平行とし、測長ロール101の軸位置の上下動に起因する用紙112の搬送方向における長さの測定誤差を低減する。
【選択図】図3
【解決手段】測長ロール101を揺動可能な状態で支持する揺動アーム103を用紙112の搬送面に平行とし、測長ロール101の軸位置の上下動に起因する用紙112の搬送方向における長さの測定誤差を低減する。
【選択図】図3
Description
本発明は、記録材の長さ測定装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、ベルト状感光体等の速度をエンコーダ装置により検出する構成において、ベルトに対する幅方向の移動を許容する構成が記載されている。特許文献2には、搬送されるシートの長さを検出する構成において、シートの傾斜の影響を補正する構成が記載されている。
本発明は、搬送される記録材に接触して回転する回転体の回転から記録材の長さを測定する技術に係り、回転軸と揺動軸とを結ぶ線と、搬送面とが平行でない場合に比較して、回転軸の記録材の面に垂直な方向における位置の変化による測定誤差の影響が低減される技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、搬送される記録材に接触して回転する測定用回転体と、前記測定用回転体の回転量を検出する検出手段と、前記測定用回転体を回転可能な状態で、且つ、揺動軸を中心に揺動可能な状態で支持する支持部材と、前記検出手段の出力に基づき、前記記録材の長さを演算する演算手段とを備え、前記測定用回転体が前記記録材と接触した状態で、前記回転軸と前記揺動軸とを結ぶ線と、前記記録材が搬送される搬送面とが平行になることを特徴とする記録材の長さ測定装置である。なお、本発明において、平行とは、±3°の誤差を許容するものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記測定用回転体に接触し搬送されうる前記記録材の厚み寸法の範囲は予め定められており、前記測定用回転体が前記厚み寸法の範囲の中間値を有する記録材に接触した状態で、前記回転軸と前記揺動軸とを結ぶ線と、前記記録材が搬送される搬送面とが平行になることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記記録材が搬送される搬送面と前記揺動軸との間の距離を調整する調整手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記記録材の厚み寸法に関する情報の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた情報に基づいて前記調整手段における調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記記録材の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、前記厚み寸法検出手段の出力に基づいて前記調整手段における調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記記録材の前記測定用回転体側に配置された前記記録材の動きを規制する記録材規制部材と、前記記録材規制部材から前記測定用回転体が前記記録材の方向に突出するように、前記測定用回転体の前記揺動範囲を規制する揺動範囲規制部材とを備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記揺動範囲を調整する揺動範囲調整手段を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記記録材の厚み寸法に関する情報の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた情報に基づいて前記揺動範囲調整手段における前記揺動範囲の調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記記録材の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、前記厚み寸法検出手段の出力に基づいて前記揺動範囲調整手段における前記揺動範囲の調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明において、前記記録材を前記測定用回転体との間で挟む位置に配置され、前記測定用回転体と対向する対向部材を備え、前記対向部材は、前記記録材の搬送に伴って回転しない非回転体であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発明において、前記記録材の幅方向に並んで配置された前記記録材を搬送する複数の搬送用回転体を備え、前記測定用回転体は、前記記録材の幅方向において前記複数の搬送用回転体の間に位置することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の発明において、前記記録材を前記測定用回転体との間で挟む位置に配置され、前記測定用回転体と対向する対向部材と、前記測定用回転体の上流側と下流側に配置された前記記録材を搬送する第1の搬送用回転体と第2の搬送用回転体とを備え、搬送される前記記録材に対する前記第1の搬送用回転体の接触位置と、前記第2の搬送用回転体の接触位置と、前記対向部材の接触位置とは、同一面上に位置することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置と、前記測定装置の出力に基づいて前記記録材に形成する画像の形成条件の制御が行われる画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、搬送される記録材に接触して回転する回転体の回転から記録材の長さを測定する技術に係り、回転軸と揺動軸とを結ぶ線と、搬送面とが平行でない場合に比較して、回転軸の記録材の面に垂直な方向における位置の変化による測定誤差の影響が低減される。
請求項2に記載の発明によれば、回転軸と揺動軸とを結ぶ線と、搬送面とが平行になるのが、測定可能な厚み寸法の範囲の中間値を有する記録材に接触した状態でない場合に比較して、測定可能な様々な厚みの記録材の長さを測定する場合の測定誤差を小さく抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、記録材の厚さの違いに対応させて請求項1に記載の発明の効果を得るための条件を調整できる。
請求項4に記載の発明によれば、記録材の厚さ寸法に関する情報に基づいて請求項1に記載の発明の効果を得るための条件が調整される。
請求項5に記載の発明によれば、記録材の厚さ寸法に基づく請求項1に記載の発明の効果を得るための条件の調整が行われる際の操作の手間が低減される
請求項6に記載の発明によれば、揺動範囲規制部材を設けない場合に比較して、記録材の反りやうねりに起因する測定誤差の影響が抑えられる。
請求項7に記載の発明によれば、揺動範囲調整手段を設けない場合に比較して、記録材の厚みの違いに起因する軸位置の変動が抑えられる。
請求項8に記載の発明によれば、記録材の厚さに関する情報に基づいて、請求項7に記載の発明の効果を得るための条件が調整される。
請求項9に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の効果を得るための条件の調整を行う際の手間が低減される。
請求項10の記載の発明によれば、対向部材が記録材の搬送に伴い回転する場合に比較して、測定用回転体と対向部材との圧接力を安定化できる。
請求項11に記載の発明によれば、前記測定用回転体が記録材の幅方向に並んだ複数の搬送用回転体の間に位置しない場合に比較して、記録材が斜めに搬送されることを抑制できる。
請求項12に記載の発明によれば、記録材に対する第1の搬送用回転体の接触位置と、第2の搬送用回転体の接触位置と、対向部材の接触位置とが、同一面上にない場合に比較して、記録材の波うちが抑えられる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項1〜12のいずれか一項の測長装置を備えない場合に比較して、記録材の搬送方向における長さの違いによる画像形成への悪影響を抑えた画像形成装置が提供される。
(基本原理)
まず記録材の長さを測定する際に発生する誤差の発生原理を説明する。図1は、測定用回転体を支持する構造の一例を示す概念図である。図1には、アーム10によって回転可能な状態に支持された測長ロール11が示されている。アーム10は、揺動軸12において装置の筐体(図示省略)に揺動可能な状態で取り付けられている。符号13は、測長ロール11の回転中心である。図1には、用紙表面の位置として、初期位置と、そこから上方にdy動いた上方変化位置との2つの位置が示されている。
まず記録材の長さを測定する際に発生する誤差の発生原理を説明する。図1は、測定用回転体を支持する構造の一例を示す概念図である。図1には、アーム10によって回転可能な状態に支持された測長ロール11が示されている。アーム10は、揺動軸12において装置の筐体(図示省略)に揺動可能な状態で取り付けられている。符号13は、測長ロール11の回転中心である。図1には、用紙表面の位置として、初期位置と、そこから上方にdy動いた上方変化位置との2つの位置が示されている。
この構成では、用紙に接触した測長ロール11の回転数を図示省略したロータリエンコーダにより検出し、その検出結果に基づいて図示省略した演算回路において演算が行われ、用紙の長さが算出される。
図2は、測長ロールの上下動と測定誤差との関係を示すグラフである。図2には、dy=0.1mmの場合における用紙長の測定誤差(縦軸)と、図1における長さLaとの関係を示すグラフである。ここで、測定は、測定用ロール11の回転量から算出した値である。また図2には、図1中のLbの長さを変えた場合のデータが示されている。
図2には、Laを大きくし、またLbを小さくすることで測定誤差が小さくなることが示されている。このことから、アーム10の延長方向を用紙の搬送方向に一致させ(つまりLb=0)、更にアーム10をできるだけ長くすることで、dyの影響を受け難くできることが結論される。
(1)第1の実施形態
(構成)
図3は、記録材の長さ測定装置の一例を示す概念図である。図3(A)は、記録材の搬送方向を側面の方向から見た状態を示し、図3(B)は、記録材の搬送方向正面から見た状態を示す。図3には、記録材の長さ測定装置の一例として測長装置100が示されている。測長装置100は、測定用回転体の一例である測長ロール101を備えている。測長ロール101は、幅のある円板形状を有し、回転軸102を備えている。
(構成)
図3は、記録材の長さ測定装置の一例を示す概念図である。図3(A)は、記録材の搬送方向を側面の方向から見た状態を示し、図3(B)は、記録材の搬送方向正面から見た状態を示す。図3には、記録材の長さ測定装置の一例として測長装置100が示されている。測長装置100は、測定用回転体の一例である測長ロール101を備えている。測長ロール101は、幅のある円板形状を有し、回転軸102を備えている。
回転軸102には、回転量を検出する手段の一例であるロータリエンコーダ119が接続され、回転軸102の回転の情報が電気的に取得される構成とされている。ロータリエンコーダ119の出力は、後述のパルス測定装置121に送られる。
回転軸102は、揺動アーム103に回転可能な状態で支持されている。揺動アーム103は、測長ロール101を揺動可能な状態で支持する支持部材の一例である。揺動アーム103は、揺動軸104によって揺動アーム支持部材105に回転可能(揺動可能)な状態で取り付けられている。揺動アーム支持部材105は、測長装置100の図示省略した筐体に固定されている。揺動アーム103の配置の状態については後述する。
揺動アーム103の測長ロール101が取り付けられた部分の反対側には、延長アーム106が伸び、そこにコイルバネ107の一端が取り付けられている。コイルバネ107の他端は、支持部材から伸びたアーム108に取り付けられている。コイルバネ107は、引っ張られた状態にあり、揺動アーム103を図の反時計回り方向に回転させようとする力を発生する状態とされている。
測長ロール101の上流側(図1の左側)には、搬送ロール110−1と111−1とが配置されている。また、用紙112の幅方向(搬送方向に直交する方向)において、搬送ロール110−1と搬送ロール111−1との対に並ぶように搬送ロール110−2と111−2との対が配置されている。以下、搬送ロール110−1および110−2をまとめて110、搬送ロール111−1および111−2をまとめて111と称する。搬送ロール110と111とは、用紙112を挟み、用紙112を図の右方向に搬送する。搬送ロール110は、モータによって駆動され、搬送ロール111は、搬送ロール110の駆動力を受けて回転する。測長ロール101の下流側には、搬送ロール123−1と124−1とが配置されている。また、用紙112の幅方向(搬送方向に直交する方向)において、搬送ロール123−1と搬送ロール124−1との対に並ぶように搬送ロール123−2と124−2との対が配置されている。以下、搬送ロール123−1および123−2をまとめて123、搬送ロール124−1および124−2をまとめて124と称する。搬送ロール123と124とは、用紙112を挟み、用紙112を図の右方向に搬送する。搬送ロール123は、モータによって駆動され、搬送ロール124は、搬送ロール123の駆動力を受けて回転する。
測長ロール101は、図3(B)に示すように、用紙112の幅方向(搬送方向に直交する方向)において、搬送ロール110−1と110−2との間(123−1と123−2との間)に位置するように設けられており、本実施の形態においては搬送ロール111−1と111−2との中間点(123−1と123−2との中間点)に位置するように設けられている。測長ロール101が用紙112の幅方向において搬送ロール111−1または111−2の外側(端部側)に設けられる場合に比べると、測長ロール101と用紙112との間に生じる摩擦によって用紙112が斜めに搬送される可能性は少なくなる。
用紙112は、シート形状を有した記録材(記録シート)の一例であり、例えば画像を形成するための紙材である。記録材を構成する材料としては、紙材の他にOHP用紙等に用いられる樹脂製のものや、紙材の表面に樹脂被膜のコーティング加工を施したものを利用できる。
符号114は、用紙が接触する面を構成する対向部材の一例である下シュートである。下シュート114は、面上の部材であり、用紙112は、シュート114に接触した状態で搬送される。下シュート114に対向して、予め決められた隙間寸法をおいて上シュート115が配置されている。上シュート115は、用紙112がその位置よりも上方に変位しないように用紙112を上から規制する面状の部材である。
用紙112の搬送ロール111に対する高さ方向における接触位置と、用紙112の下シュート114に対する高さ方向における接触位置と、用紙112の搬送ロール124に対する高さ方向における接触位置とは、同一面上に並んだ位置関係にある。このような構成とするのは、搬送過程における用紙112が波打つ現象による測長精度の誤差の増大を抑えるためである。
測長ロール101の搬送方向で考えた上流側にはエッジセンサ116が配置され、下流側にはエッジセンサ117が配置されている。エッジセンサ116と117は、LEDとフォトセンサにより構成される光電センサであり、搬送される用紙112の前後の縁の通過を光学的に検出する。
エッジセンサ116と117の出力は、測定演算ユニット120に送られる。測定演算ユニット120は、ロータリエンコーダ119から送られてくる測長ロール101の回転情報とエッジセンサ116および117との出力に基づいて、用紙112の長さを演算により算出する。
測定演算ユニット120は、パルス測定装置121と演算装置122とを備えている。パルス測定装置121は、エッジセンサ116および117の出力を検出し、用紙112の前後のエッジの検出タイミング(検出時刻)を検出する。また、パルス測定装置121は、ロータリエンコーダ119から出力されるパルス信号を検出する。
演算装置122は、パルス測定装置121の出力に基づいて演算を行い、用紙112の長さを算出する。この算出結果は、用紙長データとして、用紙の長さの情報を必要とする装置に出力される。なお、演算装置122において行われる演算の詳細は、後述する。
(揺動アーム103の状態)
この例において、図3に示す測長装置100が対応可能な用紙112の厚みの寸法は、50μm〜300μmとされている。したがって、その中間値は175μmとなる。この例では、厚さ175μmの用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と用紙の搬送面(下シュート114)とが平行となるように設定されている。
この例において、図3に示す測長装置100が対応可能な用紙112の厚みの寸法は、50μm〜300μmとされている。したがって、その中間値は175μmとなる。この例では、厚さ175μmの用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と用紙の搬送面(下シュート114)とが平行となるように設定されている。
図4(A)には、測定する用紙124の厚さが175μm(上記中間値)の場合における状態が示されている。
図4(B)には、用紙の厚みが最小である場合が符号125の実線で記載され、用紙の厚みが最大である場合が符号126の破線で示されている。この設定によれば、仮に搬送面が水平である場合、用紙の厚みが最大(300μm厚)である場合に回転軸102の位置が揺動軸104の位置よりも上になり、用紙の厚みが最小(50μm厚)である場合に回転軸102の位置が揺動軸104の位置より下になる。そして、用紙の厚みが中間の値(175μm厚)である場合に回転軸102の位置と揺動軸104の位置との高さ位置が同じとなる。
なお、測長装置100が対応可能な用紙112の厚み寸法の範囲は、測長装置100が配置される装置やシステム(例えば画像形成装置や画像形成システム)が利用可能な用紙の厚み寸法の範囲の制限を受ける。例えば、測長装置100での用紙厚の利用可能範囲が50〜300μmであっても、測長装置100が配置される装置やシステムにおける利用可能範囲が、100〜250μmであれば、この場合の測長装置100が扱う予め決められた用紙の厚みの範囲は、100〜250μmとなる。
(測定方法1)
図9には、2通りの測定方法に関する概念図が記載されている。まず、図9(A)に示す方法を説明する。図10は、図9(A)に示す方法で用紙長を得る場合の手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す動作の手順を決める動作プログラムは、演算装置122が備えるメモリ内に記憶されており、適当な記憶領域(RAM領域)に読み出されて演算装置122において実行される。なお、演算装置122は、タイマ機能等の以下に説明する処理を行うのに必要な機能を備えているものとする。
図9には、2通りの測定方法に関する概念図が記載されている。まず、図9(A)に示す方法を説明する。図10は、図9(A)に示す方法で用紙長を得る場合の手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す動作の手順を決める動作プログラムは、演算装置122が備えるメモリ内に記憶されており、適当な記憶領域(RAM領域)に読み出されて演算装置122において実行される。なお、演算装置122は、タイマ機能等の以下に説明する処理を行うのに必要な機能を備えているものとする。
処理が開始されると(ステップS501)、エッジセンサ117がONか否か、が判定され(ステップS502)、エッジセンサ117がONであればステップS503に進み、そうでなければステップS502の処理を繰り返す。ここで、エッジセンサがONというのは、エッジセンサの部分に用紙があり、エッジセンサが用紙を検知した状態のこという。
ステップS503では、タイマt1の計測がt1=0から開始される。このタイマt1の計測の開始に合わせて、ロータリエンコーダ119から出力されるエンコーダパルスp2の計測を開始する(ステップS504)。そして、この計測を開始したエンコーダパルスp2が、パルスの立ち上がりの部分、あるいはパルス立ち下がりの部分となった際に、ステップS505の判定がYESとなり、タイマt1の計測を終了する(ステップS506)。この際、タイマt1のカウント値を計測パラメータt1として取得する。
次いでタイマt3の計測をt=0から開始し(ステップS507)、エッジセンサ116がOFFか否か、つまり用紙が前段のエッジセンサを通過したか否かを判定する(ステップS508)。エッジセンサ116がOFFであれば、エンコーダパルスp2の計測を終了し(ステップS509)、さらにタイマt3の計測を終了する(ステップS510)。この際、タイマt3のカウント値を計測パラメータt3として取得する
一方、ステップS508において、エッジセンサ116がOFFでなければ、エンコーダパルスp2が、パルスの立ち上がりの部分、あるいはパルス立ち下がりの部分であるか否かを判定し(S511)、これら部分であれば、タイマt3をリセットし(S512)、ステップS507に戻ってタイマt3の計測を再度開始させる。また、パルスの立ち上がりの部分、あるいはパルス立ち下がりの部分でなければ、ステップS508を再度繰り返す。
この処理よれば、タイマt3の計測を開始した後において、最初のパルス波形のエッジが出力される前の段階でエッジセンサ116がOFFとなれば、ステップS509以下の処理が行われる。また、最初のパルス波形のエッジが出力される前の段階でエッジセンサ116がOFFにならず、最初のパルス波形のエッジ(立ち上がりまたは立ち下がり)が出力されると、タイマt3がリセットされ、再度ステップS507以下の処理が実行される。
ステップS510の後、ステップS513が実行される。ステップS513では、まずタイマt1およびタイマt2の計測値t1、t2を用いて、L1およびL2の算出が行われる。このような計算を行うのは、以下の理由による。
図11は、エッジセンサとロータリエンコーダ119の出力波形の変化を示す概念図である。図11では、ロータリエンコーダ119の出力波形の変化が誇張して記載されている。図11に示されるように、測長ロール101が用紙112に接触した直後にロータリエンコーダ119から出力される最初の1パルスと、測長ロール101が用紙112から離れる直前のロータリエンコーダ119から出力される最後の1パルスには、パルス間隔(言い替えると、ロータリエンコーダの分解能)以下の測定精度は期待できない。また、用紙112の接触が終了した後も測長ロール101は惰性で回転するので、ロータリエンコーダの回転情報のみから測長ロール101から用紙が離れたタイミングを特定できない。そこでこの例では、上記t1およびt2を用いたL1およびL2を算出する。
次に用紙長算出関数f(p2,α)を計算する。用紙長算出関数f(p2,α)は、ロータリエンコーダ119の出力パルス(エンコーダパルスp2)から測長ロールが測定した長さを割り出すための関数である。用紙長算出関数f(p2,α)は、予め実験的に求めておいたものを利用する。
こうしてL2=f(p2,α)を計算し、L2を求める。そして、エッジセンサ116と117との間の距離L4を用いて、L=L1+L2+L3+L4を計算し、用紙112の長さLを求める。以上がステップS513の処理の内容である。ステップS513が終了したら、処理を終了する(ステップS514)。
(測定方法2)
図9(B)に示す方法では、エッジセンサ117のみを用いる。まず、エッジセンサ117の出力を用いてL1を算出する。また、エッジセンサ117がOFFとなった時刻から逆算される時刻であって、測長ロール101が確実に用紙112の動きに追従しつつ回転していると予測される時刻T3を予測する。そして、エッジセンサ117がONとなった時刻を過ぎてから最初に出力されるパルスからカウントを始め、上記時刻T3の直前のパルスまでをカウントすることでL2を算出する。
図9(B)に示す方法では、エッジセンサ117のみを用いる。まず、エッジセンサ117の出力を用いてL1を算出する。また、エッジセンサ117がOFFとなった時刻から逆算される時刻であって、測長ロール101が確実に用紙112の動きに追従しつつ回転していると予測される時刻T3を予測する。そして、エッジセンサ117がONとなった時刻を過ぎてから最初に出力されるパルスからカウントを始め、上記時刻T3の直前のパルスまでをカウントすることでL2を算出する。
また、エッジセンサ117がOFFとなる時刻および予測速度から、用紙112が測長ロール101から離れる時刻T4を予測する。さらに時刻T4における用紙112の予測速度V3を用いて、L5=V3×(T4−T3)を算出する。最後に、L1+L2+L5を計算することで、用紙112の長さの寸法値を得る。
(第1の実施形態の有意性)
図2から明らかなように、揺動アーム103の搬送方向(搬送面)に対する傾きが大きい程、測長ロール101の回転量に基づく測定の誤差は増大する。よって、用紙の厚みの違いに起因する揺動アーム103の搬送方向に対する傾きを極力小さくすることが重要となる。
図2から明らかなように、揺動アーム103の搬送方向(搬送面)に対する傾きが大きい程、測長ロール101の回転量に基づく測定の誤差は増大する。よって、用紙の厚みの違いに起因する揺動アーム103の搬送方向に対する傾きを極力小さくすることが重要となる。
図3に示す構成では、測定可能な厚み寸法の範囲の中間値の用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と搬送面とが平行になるように設定が行われている。この構成によれば、図4(B)に示すように、最小の用紙厚み寸法の場合(符号120の実線)における揺動アーム103の搬送面(この例では水平方向)に対する傾きが俯角となり、最大の用紙厚み寸法の場合(符号121の破線)における揺動アーム103の搬送面に対する傾きが仰角となり、これら仰角と俯角の絶対値は一致する。この場合、水平方向からの揺動範囲は最小となる。
このことは、揺動アーム103が用紙の搬送面と平行となる用紙の厚み寸法を上記の中間値からずらした場合に、最小厚み寸法または最大厚み寸法の一方における揺動アーム103の搬送面に対する傾きが、増大することから明かである。
図2に示すグラフから明らかなように、揺動アーム103の用紙搬送方向に対する傾きを抑えることで、回転軸102の上下移動に起因する用紙搬送方向における用紙長の測定誤差が抑えられる。したがって、本実施形態に示す構成を採用することで、用紙の搬送方向における長さの測定誤差が抑えられる。この用紙の搬送方向における長さの測定誤差が抑えられる優位性は、用紙にうねりや反りがある場合に特に有効となる。
(変形例)
測長ロール101の用紙112を挟んだ対向する位置に下シュート114ではなく、対向ロールを配置してもよい。対向ロールは、回転可能な形態のものでもよいし、駆動されて回転する形態のものでもよい。ただし、対向ロールを用いると、対向ロールの偏心に起因して測長ロール101との圧接力が不安定になり、測長結果に誤差が生じる可能性もあるため、測長ロール101に対向する位置には下シュート114に例示される非回転体を配置しておく方がよい。また、測長装置100で測定可能な厚み寸法の範囲の中間値の用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と搬送面とが平行になるように設定したが、測長装置100で使用される頻度の高い用紙112が予め分かっている場合には、その用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と搬送面とが平行になるように設定してもよい。
測長ロール101の用紙112を挟んだ対向する位置に下シュート114ではなく、対向ロールを配置してもよい。対向ロールは、回転可能な形態のものでもよいし、駆動されて回転する形態のものでもよい。ただし、対向ロールを用いると、対向ロールの偏心に起因して測長ロール101との圧接力が不安定になり、測長結果に誤差が生じる可能性もあるため、測長ロール101に対向する位置には下シュート114に例示される非回転体を配置しておく方がよい。また、測長装置100で測定可能な厚み寸法の範囲の中間値の用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と搬送面とが平行になるように設定したが、測長装置100で使用される頻度の高い用紙112が予め分かっている場合には、その用紙を測定する際に、揺動アーム103の延長方向と搬送面とが平行になるように設定してもよい。
(2)第2の実施形態
図5は、図3とは異なる実施形態の測長装置を示す概念図である。図5には、測長装置130が示されている。測長装置130は、図3の測長装置100と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態の場合と同じである。
図5は、図3とは異なる実施形態の測長装置を示す概念図である。図5には、測長装置130が示されている。測長装置130は、図3の測長装置100と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態の場合と同じである。
図5の測長装置130では、揺動アーム支持部材105が測長装置130の図示省略した筐体に固定されておらず、この筐体に対して図の上下方向にモータにより可動が可能な構造とされている。すなわち、測長装置130においては、揺動アーム支持部材105の上部にラック(歯竿)(図示省略)が形成された可動部材131が固定されている。可動部材131のラックは、モータ132の駆動軸に固定されたピニオン133に噛み合っている。モータ132が回転すると、ピニオン133に噛み合った可動部材131が上下し、それに従って揺動アーム支持部材105が上下に動き、揺動軸104の位置が上下する。
モータ132は、コントローラ134からの制御信号によって動作するドライバ135によって駆動される。コントローラ134には、操作装置136、用紙情報入力装置137、用紙厚み検出センサ138からの出力信号が入力される。コントローラ134は、これら入力信号に基づいて、モータ132の動作を制御するための制御信号をドライバ135に出力する。
操作装置136は、揺動軸104の高さ方向の位置を調整するための操作を行うための装置である。操作装置136が操作されることで、モータ132の回転が制御され、揺動軸104の位置が調整される。ここでは、モータにより揺動軸104の位置を決める例を説明したが、機械的な機構により、手動でダイヤル等を回し、その駆動力を利用して揺動軸104の位置を調整できるようにしてもよい。
用紙情報入力装置137は、測定対象となる用紙の厚み寸法のデータや種類に関するデータを入力する装置(例えば、タッチパネル)である。例えば、用紙の厚み寸法が用紙情報入力装置137に入力されると、その厚み寸法に適した高さに揺動軸104が位置するようにモータ132の回転が制御される。この厚み寸法に適した位置というのは、揺動軸104と回転軸012とを結ぶ方向が、用紙112の搬送面と平行となる位置である。
この制御は、以下のようにして行われる。まず、用紙の厚み寸法と揺軸104との位置関係を予め取得しておき、そのデータをコントローラ134内部のメモリに記憶させておく。そして、用紙情報入力装置137が操作された際に、このデータが参照されることで、上記厚み寸法に適した位置が検索され、この検索結果に基づいてコントローラ134から制御信号がドライバ135に出力される。これにより、モータ132が回転し、上記厚み寸法に適した位置に揺動軸104が移動する。なお、用紙の種類に関するデータが入力された場合は、上記メモリに記憶しておいた用紙の種類と用紙厚との関係を決めるテーブルデータが参照され、用紙厚のデータが取得される。
また、用紙情報入力装置137は、操作装置136、用紙情報入力装置137または用紙厚み検出センサ138のいずれかの機能を選択する選択スイッチを備えている。この選択スイッチが操作されることで、操作装置136、用紙情報入力装置137または用紙厚み検出センサ138から選ばれた一つの機能が有効となる。
用紙厚み検出センサ138は、用紙112の厚みを検出する。用紙厚み検出センサ138は、用紙に接触する接触アームの変位を測定することで、用紙の厚みを物理的に検出する。図示省略されているが、用紙厚み検出センサ138の設置位置は、測長装置130よりも上流側とされている。
用紙厚み検出センサ138の機能が有効とされている場合、測長装置130の上流側において、用紙112の厚さ寸法が検出され、その情報がコントローラ134に送られる。コントローラ134は、検出された用紙112の厚み寸法に基づいて、用紙112に測長ロール101が接触した状態(図5に示す状態)において揺動アーム103が用紙112の搬送面と平行(この場合は水平)となるようにドライバ135に制御信号を送る。ドライバ135は、この制御信号に基づいてモータ132を駆動する。
(第2の実施形態の優位性)
用紙112の厚みの寸法に合わせて用紙の搬送面に対する揺動アーム103の傾きを最小にする調整が行われる。このため、用紙112の厚みの違いに起因する用紙長の測定誤差が抑えられる。また、用紙のうねりや反りに起因する用紙長の測定誤差が抑えられる。
用紙112の厚みの寸法に合わせて用紙の搬送面に対する揺動アーム103の傾きを最小にする調整が行われる。このため、用紙112の厚みの違いに起因する用紙長の測定誤差が抑えられる。また、用紙のうねりや反りに起因する用紙長の測定誤差が抑えられる。
(第2の実施形態の変形例)
図5に示す構成において、操作装置136、用紙情報入力装置137または用紙厚み検出センサ138のいずれか一つを備えた構成も可能である。
図5に示す構成において、操作装置136、用紙情報入力装置137または用紙厚み検出センサ138のいずれか一つを備えた構成も可能である。
(3)第3の実施形態
図6は、図3とは異なる実施形態の測長装置を示す概念図である。図6(A)は、用紙112に反りが無い場合であり、図6(B)は、用紙112に反りがある場合である。図6には、測長装置140が示されている。測長装置140は、図3の測長装置100と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態と同じである。
図6は、図3とは異なる実施形態の測長装置を示す概念図である。図6(A)は、用紙112に反りが無い場合であり、図6(B)は、用紙112に反りがある場合である。図6には、測長装置140が示されている。測長装置140は、図3の測長装置100と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態と同じである。
図6の測長装置140では、揺動アーム支持部材103の揺動軸104を回転可能な状態で支持する揺動アーム支持部材141に、揺動アーム103の可動範囲を規制する規制部材142が取り付けられている。
この例において、規制部材142は螺子であり、規制部材142は、揺動アーム支持部材141に形成された螺子穴にねじ込まれている。規制部材142を回転させると、揺動アーム支持部材141から揺動アーム103の方向に突出する規制部材142の寸法が変化する。
図6(B)に示すように、揺動アーム103の回転軸102の部分が用紙112の反りにより持ち上がると、揺動アーム103が規制部材142に接触し、それ以上揺動アーム103が変位しないように規制される。
この例において、図6(B)に示されるように、規制部材142の揺動アーム支持部材141下方への突出の寸法は、上シュート115から測長ロール101が突出する値とされている。こうすることで、用紙112の反りやうねりがあっても、測長ロール101の用紙112への接触が確保され、測定不良となる状態が回避される。
(変形例)
図5に示す構成と図6に示す構成とを組み合わせても良い。この場合、揺動軸104を上下させる機構に加えて、揺動アーム103の揺動範囲が規制される手段を備えた構成となる。
図5に示す構成と図6に示す構成とを組み合わせても良い。この場合、揺動軸104を上下させる機構に加えて、揺動アーム103の揺動範囲が規制される手段を備えた構成となる。
(4)第4の実施形態
図7は、図6の構成を一部変形させた測長装置を示す概念図である。図7には、測長装置150が示されている。測長装置150は、図3の測長装置100および図6の測長装置140と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100および図6の測長装置140と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態の場合と同じである。
図7は、図6の構成を一部変形させた測長装置を示す概念図である。図7には、測長装置150が示されている。測長装置150は、図3の測長装置100および図6の測長装置140と同じ部分を含んでいる。以下の説明では、図3の測長装置100および図6の測長装置140と異なる構成の部分について説明する。なお、用紙の長さを測定する仕組みは、第1の実施形態の場合と同じである。
図7の測長装置150では、揺動アーム支持部材141にモータ153により上下移動が可能な規制部材151が取り付けられている。規制部材151は、上下に動くことで図6の規制部材142と同じ機能を有する。この例では、規制部材151は螺子ではなく、ラック構造を有し、このラック構造にピニオン152が噛み合っている。ピニオン152は、モータ153により駆動されて回転する。
モータ153は、コントローラ154から出力される制御信号により動作するドライバ155に駆動されて動作する。コントローラ154は、以下の3形態の情報のいずれかに基づいて、規制部材151の揺動アーム支持部材141下方への突出の寸法が、上シュート115から測長ロール101が突出する状態の値になるようにモータ153を回転させる。
コントローラ154が参照可能な第1の情報は、操作装置156からの情報である。操作装置156は、規制部材151の揺動アーム支持部材141からの下方への突出寸法を調整するための操作が行われる。操作装置156が操作されることで、モータ153の回転が制御され、規制部材151が上下に移動する。
コントローラ154が参照可能な第2の情報は、用紙情報入力装置157からの情報である。用紙情報入力装置157は、測定対象となる用紙の厚み寸法のデータや種類に関するデータを入力する装置(例えば、タッチパネル)である。例えば、用紙の厚み寸法が用紙情報入力装置157に入力されると、その厚み寸法に適した高さ位置に規制部材151が位置するように、モータ132の回転が制御される。
この制御は、以下のようにして行われる。まず、用紙の厚み寸法と規制部材151の適切な位置(上シュート115から測長ロール101が突出する状態となる位置)との位置関係を予め取得しておき、そのデータをコントローラ154内部のメモリに記憶させておく。そして、用紙情報入力装置157が操作された際に、このデータが参照されることで、上記厚み寸法に適した規制部材151の高さ位置が検索され、この検索結果に基づいてコントローラ154から制御信号がドライバ155に出力される。これにより、モータ152が回転し、上記厚み寸法に適した高さ位置に規制部材151が移動するように調整が行われる。
用紙情報入力装置157は、操作装置156、用紙情報入力装置157または用紙厚み検出センサ158のいずれかの機能を選択する選択スイッチを備えている。この選択スイッチが操作されることで、操作装置156、用紙情報入力装置157または用紙厚み検出センサ158から選ばれた一つの機能が有効となる。
コントローラ154が参照可能な第3の情報は、用紙厚み検出センサ158からの情報である。用紙厚み検出センサ158は、用紙112の厚みを検出する。用紙厚み検出センサ158は、用紙に接触する接触アームの変位を測定することで、用紙の厚みを物理的に検出する。図示省略されているが、用紙厚み検出センサ158の設置位置は、測長装置150よりも上流側とされている。
用紙厚み検出センサ158の機能が有効とされている場合、測長装置150の上流側において、用紙112の厚さ寸法が検出され、その情報がコントローラ154に送られる。コントローラ154は、検出された用紙112の厚み寸法に基づいて、規制部材151の上下位置を調整するための制御信号をドライバ155に送り、モータ153を回転させる。これにより、上シュート115から測長ロール101が突出する状態となるように、規制部材151の上下方向における位置の調整が行われる。
(5)第5の実施形態
(画像形成装置)
発明を利用した画像形成装置の一例を説明する。図8は、発明を利用した画像形成装置の一例を示す概念図である。図8には、画像形成装置30が示されている。画像形成装置30は、用紙を供給する用紙供給ユニット20と、画像形成手段の一例である画像形成ユニット300と、定着装置400を備えている。
(画像形成装置)
発明を利用した画像形成装置の一例を説明する。図8は、発明を利用した画像形成装置の一例を示す概念図である。図8には、画像形成装置30が示されている。画像形成装置30は、用紙を供給する用紙供給ユニット20と、画像形成手段の一例である画像形成ユニット300と、定着装置400を備えている。
(用紙供給ユニット)
用紙供給ユニット20は、複数枚の用紙を収めた収納装置21と、収納装置21から用紙を図の右方向に送り出する図示省略した送り出し機構と、この送り出し機構から送り出された用紙を図の右方向に搬送する搬送ロール22を備えている。
用紙供給ユニット20は、複数枚の用紙を収めた収納装置21と、収納装置21から用紙を図の右方向に送り出する図示省略した送り出し機構と、この送り出し機構から送り出された用紙を図の右方向に搬送する搬送ロール22を備えている。
(画像形成ユニット)
画像形成ユニット300は、用紙供給ユニット20から送り出された用紙を画像形成ユニット300内に搬送する搬送ロール301を備えている。搬送ロール301の下流側には、搬送ロール301から送り出された用紙または後述する搬送ロール315から送り出された用紙を、二次転写部303に向かって搬送経路304上で搬送する搬送ロール302が配置されている。二次転写部303は、転写ロール306と対向ロール307を備え、その間に転写ベルト305と用紙を挟むことで、用紙上に転写ベルト305上のトナー像を転写する。
画像形成ユニット300は、用紙供給ユニット20から送り出された用紙を画像形成ユニット300内に搬送する搬送ロール301を備えている。搬送ロール301の下流側には、搬送ロール301から送り出された用紙または後述する搬送ロール315から送り出された用紙を、二次転写部303に向かって搬送経路304上で搬送する搬送ロール302が配置されている。二次転写部303は、転写ロール306と対向ロール307を備え、その間に転写ベルト305と用紙を挟むことで、用紙上に転写ベルト305上のトナー像を転写する。
二次転写部303の下流側には、加熱と加圧により、用紙上のトナー像を用紙上に定着させる機能を有する定着装置400が配置されている。定着装置400の下流側には、搬送ロール311が配置されている。搬送ロール311は、定着装置400から送り出された用紙を装置外または搬送ロール312に送り出す。
用紙の両面への画像の形成を行う場合、最初の面(第1面)への画像の形成が終わった段階で搬送ロール311は、搬送ロール312に用紙を送り出す。この用紙は、搬送ロール311から反転装置313に送られる。反転装置313は、送り込まれた用紙を搬送ロール312に向かって送り返し、搬送ロール312は、反転装置313から排出された用紙を搬送経路314に送り出す。
搬送経路314には、図3に例示した測長装置100が配置されている。搬送経路314に送り出された用紙は、測長装置100によって搬送方向における長さの測定が行われ、搬送ロール315から搬送ロール302に送られ、さらに搬送経路304に送り出される。この際、最初に搬送経路304を搬送された場合と表裏が反転した状態となる。搬送経路304を再度搬送される用紙は、二次転写部303に送られ、第2面に対する画像の転写が行われる。
この第2面に形成される画像の一次転写処理の制御および二次転写処理の制御は、測長装置100において測定された用紙の搬送方向における長さの情報に基づいて行われる。これは、第1面に形成された画像の影響で生じた用紙の寸法の変化に起因して、第2面に形成される画像の形成位置のずれを抑えるためである。
画像形成ユニット300は、一次転写ユニット317、318、319および320を備えている。これら一次転写ユニットのそれぞれは、感光体ドラム、クリーニング装置、帯電装置、露光装置、現像装置および転写ロールを備えている。一次転写ユニット317、318、319および320は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を回転している転写ベルト305に重ねて転写する。これにより、YMCKのトナー像が重ねられたカラーのトナー像が転写ベルト305上に形成される。
以上説明した各構成要素の動作の制御は、メインコントローラ321において行われる。メインコントローラ321には、測長装置100から出力される用紙長データが入力される。メインコントローラ321は、用紙両面への画像の形成を行う際の第2面への画像形成処理に際して、測長装置100から得られる用紙長データに基づいて、用紙の寸法変化を勘案した画像形成処理の制御を行う。なお測長装置100は、搬送経路314ではなく、それより上流に設置してもよい。例えば、定着装置400の後に設置してもよい。また、今回図示した測長装置100では、回転軸102が揺動軸104よりも上流にある構成であるが、回転軸102が揺動軸104よりも下流にある構成であってもよい。
(その他)
利用する測長装置は、図3の測長装置100に限定されず、図5の測長装置130、図6の測長装置140、図7の測長装置150であってもよい。測長装置の設置位置を搬送経路304における二次転写部303の上流側とし、用紙の表裏に関係無く、画像形成前の段階で用紙の搬送方向における長さを測定し、その情報を画像形成に利用する構成としてもよい。
利用する測長装置は、図3の測長装置100に限定されず、図5の測長装置130、図6の測長装置140、図7の測長装置150であってもよい。測長装置の設置位置を搬送経路304における二次転写部303の上流側とし、用紙の表裏に関係無く、画像形成前の段階で用紙の搬送方向における長さを測定し、その情報を画像形成に利用する構成としてもよい。
本発明は、記録材の長さを測定する技術に利用可能である。
100…測長装置、101…測長ロール、102…回転軸、103…揺動アーム、104…揺動軸、105…揺動アーム支持部材、106…延長アーム、107…コイルバネ、108…アーム、110…搬送ロール、111…搬送ロール、112…用紙、114…下シュート、115…上シュート、116…エッジセンサ、117…エッジセンサ、119…ロータリエンコーダ、120…厚みが最小の場合(実線)、121…厚みが最大の場合(破線)。
Claims (13)
- 搬送される記録材に接触して回転する測定用回転体と、
前記測定用回転体の回転量を検出する検出手段と、
前記測定用回転体を回転可能な状態で、且つ、揺動軸を中心に揺動可能な状態で支持する支持部材と、
前記検出手段の出力に基づき、前記記録材の長さを演算する演算手段と
を備え、
前記測定用回転体が前記記録材と接触した状態で、前記回転軸と前記揺動軸とを結ぶ線と、前記記録材が搬送される搬送面とが平行になることを特徴とする記録材の長さ測定装置。 - 前記測定用回転体に接触し搬送されうる前記記録材の厚み寸法の範囲は予め定められており、
前記測定用回転体が前記厚み寸法の範囲の中間値を有する記録材に接触した状態で、前記回転軸と前記揺動軸とを結ぶ線と、前記記録材が搬送される搬送面とが平行になることを特徴とする請求項1に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記記録材が搬送される搬送面と前記揺動軸との間の距離を調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録材の長さ測定装置。
- 前記記録材の厚み寸法に関する情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた情報に基づいて前記調整手段における調整を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記記録材の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、
前記厚み寸法検出手段の出力に基づいて前記調整手段における調整を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記記録材の前記測定用回転体側に配置された前記記録材の動きを規制する記録材規制部材と、
前記記録材規制部材から前記測定用回転体が前記記録材の方向に突出するように、前記測定用回転体の前記揺動範囲を規制する揺動範囲規制部材と
を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記揺動範囲を調整する揺動範囲調整手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の記録材の長さ測定装置。
- 前記記録材の厚み寸法に関する情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた情報に基づいて前記揺動範囲調整手段における前記揺動範囲の調整を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項7に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記記録材の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、
前記厚み寸法検出手段の出力に基づいて前記揺動範囲調整手段における前記揺動範囲の調整を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項7に記載の記録材の長さ測定装置。 - 前記記録材を前記測定用回転体との間で挟む位置に配置され、前記測定用回転体と対向する対向部材を備え、前記対向部材は、前記記録材の搬送に伴って回転しない非回転体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置。
- 前記記録材の幅方向に並んで配置された前記記録材を搬送する複数の搬送用回転体を備え、前記測定用回転体は、前記記録材の幅方向において前記複数の搬送用回転体の間に位置することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置。
- 前記記録材を前記測定用回転体との間で挟む位置に配置され、前記測定用回転体と対向する対向部材と、
前記測定用回転体の上流側と下流側に配置された前記記録材を搬送する第1の搬送用回転体と第2の搬送用回転体と
を備え、
搬送される前記記録材に対する前記第1の搬送用回転体の接触位置と、前記第2の搬送用回転体の接触位置と、前記対向部材の接触位置とは、同一面上に位置することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の記録材の長さ測定装置と、
前記測定装置の出力に基づいて前記記録材に形成する画像の形成条件の制御が行われる画像形成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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