JP2010223352A - ケーブルの端部張力解放方法及び該方法の実施に用いるケーブルクランプ装置 - Google Patents
ケーブルの端部張力解放方法及び該方法の実施に用いるケーブルクランプ装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 対象ケーブル2の端部寄り所要個所の外周面にエポキシ樹脂を塗り固めてなる摩擦力向上兼ケーブル保護部材5を取り付け、その外周に配置したフレーム部材6のケーブル挿通孔7内面のテーパー面10との間に、くさび部材11を尖端側より差し込んで、ケーブル端部側への変位を阻止できるようにしたグリッピングクランプ装置3を形成する。グリッピングクランプ装置3よりもケーブル端部より離反する側の対象ケーブル2の外周に取り付けたフッキングクランプ装置4と、対象ケーブル2の端部の定着点付近に設けた仮定着点との間に、引き込みジャッキを備えた引き込み機構を接続する。引き込みジャッキによりフッキングクランプ装置4を引き込むことで、グリッピングクランプ装置3よりも定着点寄りの対象ケーブル2の端部の張力を解放させる。
【選択図】図1
Description
(1)ケーブルの端部寄りの所要個所に、該ケーブル端部寄り方向への変位を阻止できるようにしたグリッピングクランプ装置とフッキングクランプ装置とを備えるケーブルクランプ装置を取り付け、次いで、上記ケーブルの端部の定着点の近傍位置に設けた仮定着点と、上記フッキングクランプ装置との間に、引き込みジャッキを備えた引き込み機構を接続し、しかる後、上記引き込みジャッキの作動により上記仮定着点に反力を受けた状態で上記ケーブルに取り付けたフッキングクランプ装置を引き込むことで、該フッキングクランプ装置が係止される上記グリッピングクランプ装置取付位置よりも定着点寄りに位置するケーブルの端部の張力を解放させるようにするケーブルの端部張力解放方法としてあるので、大きな張力が作用していて伸び量が大きなケーブルであっても、該ケーブルにおける端部寄りのグリッピングクランプ装置でクランプした所要個所よりも端部寄りの部分の張力を抜くことができる。
(2)ケーブルの端部寄りの所要個所の外周面に、該ケーブルの凹凸に入り込む樹脂製の摩擦力向上兼ケーブル保護部材を取り付け、更に、該摩擦力向上兼ケーブル保護部材を外周側より拘束してケーブル端部寄り方向への変位を阻止できるようにしたグリッピングクランプ装置を設け、且つ該グリッピングクランプ装置の取付位置よりもケーブル端部から離反する側のケーブル外周にフッキングクランプ装置を取り付けてなり、ケーブル端部の張力解放時にケーブルに取り付けて用いるようにした構成を有するケーブルクランプ装置とすることにより、上記(1)の方法を実施するためのケーブルクランプ装置を実現できる。
(3)上記グリッピングクランプ装置は、ケーブルの外周面に該外周面に存在する凹凸に入り込むことでケーブル長手方向の変位が拘束される樹脂製の摩擦力向上兼ケーブル保護部材を介して外周側よりケーブルを拘束するようにしてあるため、拘束力を大きくしても上記ケーブルに傷が付く虞を未然に防止することができる。よって、上記ケーブルを再使用する場合に適したものとすることができる。
(4)しかも、ケーブルの端部寄りの所要個所の外周面に摩擦力向上兼ケーブル保護部材を新たに設けるようにしてあるため、既設のケーブル径に張力により多少のばらつきが生じている場合であっても、上記グリッピングクランプ装置で拘束する個所の外径を、該グリッピングクランプ装置による拘束に適した径とすることができる。このため、上記グリッピングクランプ装置によるケーブルの端部寄りの所要個所の拘束を容易に且つ確実に行なわせることができる。
(5)摩擦力向上兼ケーブル保護部材を、ケーブルの外周面に塗り固めた樹脂からなる構成とした構成とすることにより、上記摩擦力向上兼ケーブル保護部材の内側に、上記ケーブルの外周面の凹凸の形状に一致する内面を確実に且つ正確に形成できるため、該摩擦力向上兼ケーブル保護部材をケーブルの長手方向の変位をより確実に防ぐことができる。
(6)摩擦力向上兼ケーブル保護部材の樹脂としてエポキシ樹脂を用いるようにした構成とすることにより、上記摩擦力向上兼ケーブル保護部材を強度の大きいものとすることができると共に、ケーブルの端部張力を解放する作業が終了した後は、エポキシ樹脂をハンマー等で叩いて割ることで、ケーブルの外周面より容易に撤去することができる。
(7)グリッピングクランプ装置を、一端側開口部から他端側開口部へ向けて徐々に縮径するテーパー面を備えたケーブル挿通孔を有するフレーム部材をケーブルにおける摩擦力向上兼ケーブル保護部材の取付個所の外周に上記一端側開口部がケーブル端部寄りとなる姿勢で配置し、更に、上記摩擦力向上兼ケーブル保護部材の外周面と、上記フレーム部材のケーブル挿通孔のテーパー面との隙間に、くさび部材を差し込んでなる構成とすることにより、上記フレーム部材のテーパー面に接する上記くさび部材のくさび効果により、該くさび部材によってケーブルにおける摩擦力向上兼ケーブル保護部材の取付個所に、外周より大きな拘束力を容易に作用させることができる。よって、上記グリッピングクランプ装置のケーブル端部側への変位抑止効果をより高めるのに有利な構成とすることができる。
3,3A グリッピングクランプ装置
4 フッキングクランプ装置
5 摩擦力向上兼ケーブル保護部材
6 フレーム部材
7 ケーブル挿通孔
8 一端側開口部
9 他端側開口部
10 テーパー面
11 くさび部材
14 引き込みジャッキ
26 ハンガープレート(定着点)
27 仮設ハンガープレート(仮定着点)
28 引き込み機構
Claims (5)
- ケーブルの端部寄りの所要個所に、該ケーブル端部寄り方向への変位を阻止できるようにしたグリッピングクランプ装置とフッキングクランプ装置とを備えるケーブルクランプ装置を取り付け、次いで、上記ケーブルの端部の定着点の近傍位置に設けた仮定着点と、上記フッキングクランプ装置との間に、引き込みジャッキを備えた引き込み機構を接続し、しかる後、上記引き込みジャッキの作動により上記仮定着点に反力を受けた状態で上記ケーブルに取り付けたフッキングクランプ装置を引き込むことで、該フッキングクランプ装置が係止される上記グリッピングクランプ装置取付位置よりも定着点寄りに位置するケーブルの端部の張力を解放させるようにすることを特徴とするケーブルの端部張力解放方法。
- ケーブルの端部寄りの所要個所の外周面に、該ケーブルの凹凸に入り込む樹脂製の摩擦力向上兼ケーブル保護部材を取り付け、更に、該摩擦力向上兼ケーブル保護部材を外周側より拘束してケーブル端部寄り方向への変位を阻止できるようにしたグリッピングクランプ装置を設け、且つ該グリッピングクランプ装置の取付位置よりもケーブル端部から離反する側のケーブル外周にフッキングクランプ装置を取り付けてなり、ケーブル端部の張力解放時にケーブルに取り付けて用いるようにした構成を有することを特徴とするケーブルクランプ装置。
- 摩擦力向上兼ケーブル保護部材を、ケーブルの外周面に塗り固めた樹脂からなる構成とした請求項2記載のケーブルクランプ装置。
- 摩擦力向上兼ケーブル保護部材の樹脂としてエポキシ樹脂を用いるようにした請求項3記載のケーブルクランプ装置。
- グリッピングクランプ装置を、一端側開口部から他端側開口部へ向けて徐々に縮径するテーパー面を備えたケーブル挿通孔を有するフレーム部材をケーブルにおける摩擦力向上兼ケーブル保護部材の取付個所の外周に上記一端側開口部がケーブル端部寄りとなる姿勢で配置し、更に、上記摩擦力向上兼ケーブル保護部材の外周面と、上記フレーム部材のケーブル挿通孔のテーパー面との隙間に、くさび部材を差し込んでなる構成とした請求項2、3又は4記載のケーブルクランプ装置。
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