JP2002242437A - 緊張材の定着方法 - Google Patents

緊張材の定着方法

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JP2002242437A
JP2002242437A JP2001038846A JP2001038846A JP2002242437A JP 2002242437 A JP2002242437 A JP 2002242437A JP 2001038846 A JP2001038846 A JP 2001038846A JP 2001038846 A JP2001038846 A JP 2001038846A JP 2002242437 A JP2002242437 A JP 2002242437A
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JP
Japan
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wedge
tendon
fixing
blade
slit
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Application number
JP2001038846A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Hirabe
平部俊光
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VSL Japan Corp
Original Assignee
VSL Japan Corp
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Publication date
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  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊張材が被覆されていても簡単にクサビで定
着できる緊張材の定着方法を提供すること。 【解決手段】 合成樹脂で被覆された緊張材1をクサビ
2で定着する方法において、アンカーヘッド4の定着孔
41に合成樹脂で被覆された緊張材を貫通させ、内面周
方向にネジ溝状に刻んだ刃型22と該刃型を横断するス
リット21を有するクサビを、前記緊張材と前記定着孔
の隙間に装填し、二段階式圧入ジャッキ3を使用して前
記クサビの頭部を押込むことによって緊張材の被覆材を
前記クサビに設けたスリットに流入させた後に、緊張材
を緊張して緊張材を定着させることを特徴とした方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防錆用に被覆した
緊張材をクサビで定着する緊張材の定着方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、プレストレスを導入するために使
用するPC鋼材は、事前に防錆処理が施されていること
が多い。例えば、PC鋼材に防錆油を塗布して合成樹脂
などで被覆するアンボンドPC鋼材、亜鉛メッキで防錆
したPC鋼材、ポリエチレン封入のPC鋼材、エポキシ
コートしたPC鋼材などが使用されている。しかし、こ
れらの防錆処理が施されたPC鋼材をクサビでそのまま
定着させると、定着後に滑り(ずれ)が発生するのでは
ないかという心配もあった。そこで、従来は、クサビを
装填する部分だけ被覆材を剥がして定着していた。ま
た、クサビaの刃型bを通常の2倍くらいの高さにした
り、先端を鋭角にしたりすることによって、被覆材cを
突き破ってPC鋼より線dに刃型bを食い込ませて定着
させる方法もあった(図5参照)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記した従来の緊張
材の定着方法にあっては、次のような問題点がある。<
イ>被覆材を剥がす方法では、被覆材を剥がすのに手間
がかかる。また、被覆材を剥がした部分から錆が発生す
るおそれがある。<ロ>クサビの刃型を調整してPC鋼
より線に食い込ませる方法では、PC鋼より線を損傷
し、耐力を低下させるおそれがある。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、緊張材が被覆されてい
ても簡単にクサビで定着できる緊張材の定着方法を提供
することを目的とする。また、緊張材の性能を健全に維
持できる緊張材の定着方法を提供することを目的とす
る。本発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の緊張材の定着方法は、合成樹脂で
被覆された緊張材をクサビで定着する方法において、ア
ンカーヘッドの定着孔に合成樹脂で被覆された緊張材を
貫通させ、内面周方向にネジ溝状に刻んだ刃型と該刃型
を横断するスリットを有するクサビを、前記緊張材と前
記定着孔の隙間に装填し、二段階式圧入ジャッキを使用
して前記クサビの頭部を押込むことによって緊張材の被
覆材を前記クサビに設けたスリットに流入させた後に、
緊張材を緊張して緊張材を定着させることを特徴とした
方法である。ここで、ネジ溝状とはネジ溝のように螺旋
状に形成される刃型のみを指すものではなく、複数の円
周刃型の組み合わせをも含むものである。また、スリッ
トは、クサビに溝状に設けても、クサビの外面側まで突
き抜けてクサビを分断するように設けてもよい。このス
リットはクサビの全長にわたって設ける必要はない。な
お、二段階式圧入ジャッキは、クサビの頭部を押込む押
込み機能と、緊張材を緊張する緊張機能を併せ持つジャ
ッキである。
【0006】また、上記発明において、クサビの内面周
方向にネジ溝状に刻んだ前記刃型の刃の高さは0.4〜
0.5mm程度が好ましい。
【0007】
【本発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0008】<イ>適用分野 本発明は、合成樹脂で被覆された緊張材1を、そのまま
クサビ2で定着する方法の発明である。
【0009】<ロ>緊張材 緊張材1は、PC鋼より線11を被覆材12で被覆した
プレストレスを導入するための線材である。PC鋼より
線11は、素線となるPC鋼線を複数本、撚って成形し
たものである。例えば、7本より線、19本より線など
が使用できる。被覆材12は、合成樹脂製の被覆材で、
PC鋼より線の隙間にも充填され、複数の素線を接着し
て一体化させる役割も果たす。被覆材12は、加圧する
と変形する材料からなる。
【0010】<ハ>クサビ クサビ2は、幾つかのクサビ2を組み合わせると中空截
頭円錐状となるもので、通常、2分割又は3分割したも
のを使用する。クサビ2の内面には、周方向にネジ溝状
に刃型22を刻む。ここで、ネジ溝状とは、ネジ溝のよ
うに螺旋状に形成される刃型のみを指すものではなく、
複数の円周刃型の組み合わせをも含むものである。刃型
22の刃の高さは、被覆されていないPC鋼より線を定
着するときに使用するクサビの刃の高さと同程度でよ
い。例えば、0.4〜0.5mm程度の高さの刃型22
とする。
【0011】また、クサビ2の内面には前記刃型を横断
するようにスリット21を設ける。スリット21は、例
えばクサビの軸方向(装填した場合に緊張材1の軸方向
と平行する方向)に設ける(図3参照)。スリット21
は、クサビ2を突き抜けない溝状に設けても(図2参
照)、クサビ2の外面側まで突き抜けてクサビ2を分断
するように設けても(図示せず)よい。また、スリット
21はクサビ2の全長にわたって設ける必要はない(図
3参照)。
【0012】<ニ>二段階式圧入ジャッキ 二段階式圧入ジャッキ3は、クサビ2の頭部を押込む押
込み機能と、緊張材1を緊張する緊張機能を併せ持つジ
ャッキである。図4に二段階式圧入ジャッキ3の切断図
を示す。二段階式圧入ジャッキ3は、先端の押込み具3
1が独立して動くため、緊張材1を緊張する前にクサビ
2の頭部を加圧することができる。また、緊張材1を緊
張する場合は、内部把持具32で緊張材1を掴んで緊張
材1を引く。
【0013】以下図面を参照しながら本発明の緊張材の
定着方法について説明する。
【0014】<イ>クサビの設置 緊張材1の端部に支圧板5及びアンカーヘッド4をセッ
トする。アンカーヘッド4は、緊張材を挿通する定着孔
41を有する緊張材1の定着具である。定着孔41に
は、貫通した緊張材1と定着孔41の隙間にクサビ2を
装填する。
【0015】<ロ>ジャッキの設置 緊張材1の端部に二段階式圧入ジャッキ3を設置する。
このとき、ジャッキの押込み具31がクサビ2の頭部に
接触できる位置にジャッキを設置する。
【0016】<ハ>クサビの押込み 二段階式圧入ジャッキ3の押込み具31を稼動させるこ
とによってクサビ2を定着孔41の内部に圧入する(図
1参照)。クサビ2が定着孔41内部に押込まれるに従
って、被覆材12が変形してクサビのスリット21やク
サビ2aとクサビ2bの隙間に流入するようになる(図
2参照)。即ち、定着の障害となる余分な被覆材12を
スリット21に逃がすことによって、PC鋼より線11
を覆う被覆材12の厚さが薄くなる。この結果、刃型2
2の刃の高さを高くしたり、鋭くしたりするなどの加工
をしなくとも被覆された緊張材1をクサビ2で定着する
ことができる。
【0017】<ニ>緊張材の定着 クサビ2を押込み具31で押込んだ後に、内部把持具3
2で掴んだ緊張材1を引っ張ることによって緊張材1を
緊張、定着する。本発明では、クサビ2の押込みと緊張
材1の緊張を同じ二段階式圧入ジャッキで行うので、機
械を取り替える手間がなく、一連の作業として緊張、定
着を行うことができる。
【0018】
【本発明の効果】本発明の緊張材の定着方法は以上説明
したようになるから次のような効果を得ることができ
る。 <イ>定着部の緊張材の被覆材を剥がす必要がない。こ
のため、被覆材を剥がす手間を省くことができる。ま
た、防錆用の被覆材を剥がさないため、緊張材が錆びる
心配がない。 <ロ>クサビの刃型は、被覆されていないPC鋼より線
を定着するのに通常使用する高さ及び形でよい。このた
め、PC鋼より線を損傷し、耐力を低下させる心配がな
い。また、本発明を適用するために特別に刃型の成形を
行う必要がない。 <ハ>クサビの押込みと緊張材の緊張の2段階で緊張定
着をおこなう。これらの作業は、一台の二段階式圧入ジ
ャッキで一連の作業として行うことができるため、簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緊張材の定着方法の実施例の説明図
【図2】クサビを押込んだ時の緊張材及びクサビの横断
面図
【図3】緊張材及びクサビの展開図
【図4】二段階式圧入ジャッキの切断図
【図5】従来の緊張材の定着方法の説明図
【符号の説明】
1・・・緊張材 12・・被覆材 2・・・クサビ 21・・スリット 22・・刃型 3・・・二段階式圧入ジャッキ 4・・・アンカーヘッド 41・・定着孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂で被覆された緊張材をクサビで定
    着する方法において、 アンカーヘッドの定着孔に合成樹脂で被覆された緊張材
    を貫通させ、 内面周方向にネジ溝状に刻んだ刃型と該刃型を横断する
    スリットを有するクサビを、前記緊張材と前記定着孔の
    隙間に装填し、 二段階式圧入ジャッキを使用して前記クサビの頭部を押
    込むことによって緊張材の被覆材を前記クサビに設けた
    スリットに流入させた後に、 緊張材を緊張して緊張材を定着させることを特徴とし
    た、 緊張材の定着方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の緊張材の定着方法におい
    て、 クサビの内面周方向にネジ溝状に刻んだ前記刃型の刃の
    高さを0.4〜0.5mm程度としたことを特徴とす
    る、 緊張材の定着方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2021105299A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 住友電気工業株式会社 定着具、定着具付きpc鋼撚り線

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