JP2010223258A - 流体配管の防錆構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】両連結フランジの接合面間に配設される係止体の調芯を確実・容易に行い、このための構成を利用して、補修弁等の下流側管部を不断水状態で新規なものと取り替える際の流体の噴出を防止する。
【解決手段】両管部2,3の連結フランジ2A,3Aの接合面間に、係止部4aを備えた係止体4とガスケット40とを設け、係止体4に外周面の一部が対面する状態で管内に挿設された防錆ブッシュ8の一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部8Aを、係止体4に対して管軸芯方向に相対移動不能に係合させ、係止体4に、上流側管部2の内周面2aと防錆ブッシュ8の外周面との間に入り込み配置可能な弾性材料製の装着ガイド筒体42を設け、防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って装着ガイド筒体42の外周面を上流側管部2の内周面2aに密着状態で圧接させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フランジ接合された流体管の内周面、或いは、流体管の途中に突出形成された分岐管部と流体機器の一例である補修弁とのフランジ接合部位を含む内周面など、フランジ接合された両管部の内周面の防錆処理領域を耐蝕性に優れた防錆ブッシュ(防錆コア)で防錆処理してある流体配管の防錆構造に関する。
従来の流体配管の防錆構造では、両管部の連結フランジの接合面間に、上流側管部の内周面よりも流路側に向かって突出する凸状の係止部を備えた円環板状の金属製の係止体と、両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で管内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体に対して管軸芯方向に相対移動不能に係合させていた(特許文献1参照)。
特開2008−267507
従来の流体配管の防錆構造では、防錆処理領域内の一部に対応する両管部の連結フランジの接合面間に、流路側に向かって突出する凸状の係止部を備えた円環状の係止体を設け、この係止体の係止部に外周面の一部が対面する状態で管内の所定の防錆処理領域に防錆ブッシュを挿設し、この状態で防錆ブッシュの前記係止体に対応する部位を径方向外方に膨出変形すると、この膨出変形部が前記係止体の係止部に係合して管軸芯方向で相対移動不能に固定装着される。
そのため、前記係止体を両管部の連結フランジの接合面間に取付けることにより、防錆ブッシュによる防錆処理領域を自由に設定することができるから、管路を構成する管路形態の影響を受け難く、しかも、防錆ブッシュの長さを必要最小限の長さに近づけることができるので、管内の特定された領域をコスト面及び施工面で有利に防錆処理することができる利点がある。
しかし、前記両管部内の所要箇所を防錆ブッシュで防錆処理した後において、下流側管部を構成する流体機器の一例である補修弁やそれに連結された空気弁を不断水状態で新規なものと取り替える必要が生じた場合、例えば、図12〜図15に示すような流路遮断装置Dを用いて防錆ブッシュ内の流路を遮断し、上流側管部の連結フランジから補修弁を撤去することになるが、この補修弁を撤去した状況では、前記両連結フランジの接合面間に配設されたガスケットによるシール機能は喪失しているため、防錆ブッシュの外周面と上流側管部の内周面との間に存在する環状空間を通して流体が外部に噴出する虞があった。
また、前記係止体は円環板状に形成されて、両連結フランジの接合面間に配設されているだけであるため、両管部の軸芯と係止体の軸芯との位置合わせに手間取り易く、しかも、両連結フランジを締付け固定する締結手段の締結操作時に係止体が位置ずれを生じ易く、このような位置ずれが発生すると、防錆ブッシュの膨出変形部と係止体の係止部との円周方向での係合にバラツキを招来する。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記両連結フランジの接合面間に配設される係止体の調芯を確実・容易に行うことができるばかりでなく、このための構成を利用して、両管部内の所要箇所を防錆ブッシュで防錆処理した後において、下流側管部を構成する流体機器の一例である補修弁やそれに連結された空気弁を不断水状態で新規なものと取り替える際の流体の噴出を防止することのできる流体配管の防錆構造を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、フランジ接合された両管部の連結フランジの接合面間に、流路側に向かって突出する凸状又は流路に向かって開口する凹状若しくは両方の凹凸状の係止部を備えた環状の係止体と、両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で管内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体に対して管軸芯方向に相対移動不能に係合させてある流体配管の防錆構造であって、
前記係止体に、上流側管部の内周面と防錆ブッシュの外周面との間に入り込み配置可能な弾性材料製の装着ガイド筒体を設けるとともに、前記防錆ブッシュの膨出変形部による径方向外方への膨出変形に伴って前記装着ガイド筒体の外周面を上流側管部の内周面に密着状態で圧接させてある点にある。
上記特徴構成によれば、両管部の連結フランジの接合面間に係止体を組付ける際、この係止体に設けた装着ガイド筒体を上流側管部の内周面に沿って挿入することにより、両管部の軸芯と係止体の軸芯との位置合わせを容易に行うことができるとともに、前記両連結フランジの締付け固定操作時に係止体が位置ずれすることを抑制することができる。
しかも、前記装着ガイド筒体が弾性材料製であり、且つ、前記防錆ブッシュの膨出変形部による径方向外方への膨出変形に伴って前記装着ガイド筒体の外周面が上流側管部の内周面に密着状態で圧接されるため、前記両管部内の所要箇所を防錆ブッシュで防錆処理した後において、下流側管部を構成する流体機器の一例である補修弁やそれに連結された空気弁を不断水状態で新規なものと取り替える必要が生じた場合、例えば、図12〜図15に示すような流路遮断装置Dを用いて防錆ブッシュ内の流路を遮断し、上流側管部の連結フランジから補修弁を撤去しても、防錆ブッシュの外周面と上流側管部の内周面との間に存在する環状空間を、前記装着ガイド筒体の外周面が上流側管部の内周面と密着状態で圧接されている部位において流体の流出を阻止する密封状態に維持することができる。
従って、前記係止体に、上流側管部の内周面に接触可能な弾性材料製の装着ガイド筒体を設けるだけの簡単且つ経済的な改良をもって、前記両連結フランジの接合面間に配設される係止体の調芯を確実・容易に行うことができるばかりでなく、このための構成を利用して、両管部内の所要箇所を防錆ブッシュで防錆処理した後において、下流側管部を構成する流体機器の一例である補修弁やそれに連結された空気弁を不断水状態で新規なものと取り替える際の流体の噴出を防止することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記装着ガイド筒体の外周面のうち、前記防錆ブッシュの膨出変形部による径方向外方への膨出変形に伴って上流側管部の内周面に密着状態で圧接される部位には環状のシール材が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記上流側管部の内径が公差範囲内で大径側に大きく変動しても、上流側管部の内周面に対して密着状態で圧接される装着ガイド筒体の圧着部位に設けた環状のシール材で内径の変動代を吸収して密封状態に維持することができるから、下流側管部を構成する流体機器の一例である補修弁やそれに連結された空気弁を不断水状態で新規なものと取り替える際の流体の噴出を確実に防止することができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記係止体の係止部が下流側管部の内周面よりも径方向内方に突出形成されているとともに、前記防錆ブッシュの下流側端部には、前記係止体の係止部に対して管軸芯方向から当接する当り部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記防錆ブッシュを管内の防錆処理予定箇所に挿入する際、この防錆ブッシュの下流側端部に形成した当り部を、両連結フランジの接合面間に挾持固定されている係止体の係止部に係合させることにより、防錆ブッシュの脱落を確実に防止することができる。
しかも、前記防錆ブッシュの当り部が係止体の係止部に当接した状態で防錆ブッシュが係止体に係合固定されているため、例えば、前記両管部の連結フランジを固定連結する締結手段の緩み操作代の範囲内において両連結フランジの対向面間に弁挿入用の隙間を流体圧で形成した際、防錆ブッシュの当り部の厚み分だけ下流側に突出するものの、両連結フランジの対向面間が防錆ブッシュで遮断されることがないから、例えば、図19〜図22に示すように、両連結フランジの外周面に密封状態で外装されるコンパクトで簡易な管内流路遮断装置Eを用いて流路を遮断する場合でも、この管内流路遮断装置の装備されている薄板状の仕切板弁を、両連結フランジの対向面間に形成された隙間を通して確実、スムーズに挿入することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記装着ガイド筒体の外周面が、前記上流側管部の内周面との接触によって該上流側管部と装着ガイド筒体とを同芯又は略同芯状態に調芯するテーパー面に形成されているとともに、前記装着ガイド筒体の下流側端部には、上流側管部の連結フランジの接合面に接触する環状の鍔部が一体形成され、この鍔部における下流側管部の接合面に対向する面には前記係止体が固着されている点にある。
上記特徴構成によれば、両管部の連結フランジの接合面間に係止体を組付ける際、前記装着ガイド筒体に一体形成された鍔部が上流側管部の連結フランジの接合面に接触する状態にまで、該装着ガイド筒体を上流側管部内に挿入することにより、この装着ガイド筒体のテーパー状外周面と上流側管部の内周面との接触に伴って、上流側管部と装着ガイド筒体とを同芯又は略同芯状態に調芯することができるので、組付けの容易化と能率化を図ることができる。
しかも、前記上流側管部の連結フランジと係止体とが異種金属で製作されている場合でも、前記装着ガイド筒体の鍔部によって連結フランジと係止体とを非接触状態に隔離することができるため、連結フランジと係止体との異種金属接触に起因する腐食を抑制することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記両管部の連結フランジの接合面間における前記ガスケットの径方向外方側部位に、前記係止体との間でガスケットの装着溝部を現出するリングが配置されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記連結フランジの接合面にガスケットの装着溝が形成されていないタイプの構造であっても、前記ガスケットの径方向外方側部位にリングを配置するだけの簡単な改良もって、ガスケットを確実に密封状態に圧縮することができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記リングの径方向外方側の角部には、前記両管部の連結フランジを固定連結する締結手段の緩み操作代の範囲内で形成される隙間を通して流路遮断位置にまで挿入操作される薄板状の仕切板弁を挿入案内するテーパー状のガイド面が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、図19〜図22に示すように、両連結フランジの外周面に密封状態で外装されるコンパクトで簡易な管内流路遮断装置Eを用いて流路を遮断する場合でも、この管内流路遮断装置の装備されている薄板状の仕切板弁を、両連結フランジの対向面間に形成された隙間を通して前記リングのテーパー状のガイド面で案内しながら確実、スムーズに挿入することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記装着ガイド筒体の鍔部には、前記係止体とガスケットとの間に入り込む環状の立ち上がり部が一体形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記上流側管部の連結フランジと係止体との異種金属接触に起因する腐食を良好に抑制することができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記防錆ブッシュの上流側端部が径方向外方に膨出変形されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記防錆ブッシュの先端側を径方向外方に拡径変形して管内壁に近接又は接当させることにより、管内壁に対して防錆ブッシュをがたつきの少ない状態で取付けることができるとともに、前記防錆ブッシュに流入する流体の流動抵抗を減少することができる。
本願発明の第1実施形態を示す流体配管防錆構造の一部切欠き側面図である。 フランジ接合部の拡大断面側面図である。 フランジ接合部の分解時の拡大断面側面図である。 防錆ブッシュ装着機の全体の断面図である。 防錆ブッシュ装着機のブッシュ拡径手段及び補助保持手段を示す拡大断面図である。 ブッシュ拡径手段及び補助保持手段に防錆ブッシュを装着したときの拡大断面図である。 防錆ブッシュを保持したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。 防錆ブッシュの膨出変形部を拡径したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。 防錆ブッシュの上流側端部を拡径したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。 流体配管防錆工法における清掃装置の装着時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における清掃時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における流路遮断装置の装着時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における流路遮断時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における補修弁取替え時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における防錆ブッシュ装着機の装着時の断面側面図である。 流体配管防錆工法における防錆ブッシュの送り込み状態を示す断面側面図である。 流体配管防錆工法における防錆ブッシュの膨出変形部の拡径工程を示す断面側面図である。 流体配管防錆工法における防錆ブッシュの上流側端部の拡径工程を示す断面側面図である。 防錆処理後の更新工事において管内流路遮断装置を装着したときの断面側面図である。 フランジ接合部に隙間を形成する前の拡大断面側面図である。 ランジ接合部に隙間を形成したときの拡大断面側面図である。 管内流路遮断装置の仕切板弁で流路を遮断したときの拡大断面側面図である。 本願発明の第2実施形態を示す防錆処理後の更新工事において流路遮断装置を装着したときの断面側面図である。 本願発明の第3実施形態を示す防錆処理後の更新工事において他の流路遮断装置を装着したときの断面側面図である。 フランジ接合部の拡大断面側面図である。 本願発明の第4実施形態を示す流体配管防錆構造の一部切欠き側面図である。 本願発明の第4実施形態を示す新規補修弁の取付け時の調芯方法を示す断面側面図である。 調芯構造の拡大断面側面図である。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は流体配管系統中の所定箇所に防錆ブッシュ(防錆コア)8で防錆処理が施された流体配管の防錆構造を示し、流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1に突出形成された上流側管部としての分岐管部2の連結フランジ2Aと、流体機器又は配管材の一例である下流側管部としての補修弁3の上流側連結フランジ3Aとが、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具(締結手段の一例)6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されているとともに、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bと流体機器の一例である空気弁7の連結フランジ7Aとが、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されている。
前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間には、補修弁3及び分岐管部2の内径よりも小なる内径で流路側に向かって突出する一つの凸状の係止部4aを内周面側に備えた金属製(例えば、ステンレス鋼製等)の円環状の係止体4と、前記連結フランジ2A,3Aの対向面間を水密状態に密封するための円環状のガスケット40と、このガスケット40の径方向外方側部位において、前記係止体4との間でガスケット40の装着溝部を現出する金属製(例えば、球状黒鉛鋳鉄(FCD)、一般構造圧延鋼(SS)等)のリング41とが挾持状態で設けられている。
前記係止体4には、分岐管部2の内周面2aと防錆ブッシュ8の外周面との間に入り込み配置可能な弾性材料製(例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR))の装着ガイド筒体42を固着し、この装着ガイド筒体42を外周面42aを、それの基端側(下流側)の外径が分岐管部2の内径と同一又は若干大に設定され、且つ、先端側(上流側)の外径が分岐管部2の内径よりも小に設定されたテーパー状の外周面に構成して、前記テーパー状外周面42aと分岐管部2の内周面2aにおける開口側部位との接触によって該分岐管部2と装着ガイド筒体42とを同芯又は略同芯状態に調芯する、換言すれば、前記装着ガイド筒体42及び係止体4の中心(軸線)と前記分岐管部2の軸線とが合致するように径方向に位置修正して調芯するように構成されている。
前記防錆ブッシュ8の下流側端部には、前記分岐管部2の内周面2aよりも径方向内方に突出する前記係止体4の係止部(凸部)4aに対して管軸線方向から当接する円環状の当り部8Bが径方向外方に折り曲げ形成されているとともに、前記装着ガイド筒体42は、前記防錆ブッシュ8の当り部8Bが係止体4の係止部(凸部)4aの上面(下流側面)に当接した落下阻止状態での前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って前記装着ガイド筒体42を弾性変形させながら、それのテ−パ状外周面42aを分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接されるように構成されている。
前記装着ガイド筒体42のテーパー状外周面42aのうち、前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接される部位には、装着ガイド筒体42のテ−パ状外周面42aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封(水密)する環状のシール材の一例である弾性材料性のOリング43が設けられている。
尚、前記装着ガイド筒体42のテーパー状外周面42aが分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接され、それ自体で装着ガイド筒体42のテ−パ状外周面42aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封(水密)することができる場合には、前記Oリング43等の環状シール材を省略することができる。
前記装着ガイド筒体42の基端側端部(下流側端部)には、分岐管部2の連結フランジ2Aの接合面に接触する環状の鍔部42Aが、装着ガイド筒体42と同じ弾性材料で一体成形(一体形成)され、この鍔部42Aにおける補修弁3の上流側連結フランジ3Aの接合面に管軸線方向で対向する上面には前記係止体4が固着されているとともに、前記鍔部42Aの外周縁部には、前記係止体4とガスケット40との間に入り込む環状の立ち上がり部42Bが、装着ガイド筒体42と同じ弾性材料で一体成形(一体形成)されている。
前記装着ガイド筒体42の鍔部42Aによって、鋳鉄製の分岐管部2の連結フランジ2Aとステンレス鋼製の係止体4とが非接触状態に隔離されるため、分岐管部2の連結フランジ2Aと係止体4との異種金属接触に起因する腐食を抑制することができる。
また、前記ガスケット40は、分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの固定連結時の挾持圧縮に伴う径方向内方への膨張時に、前記分岐管部2の内周面2aとの接当によって先に調芯されている装着ガイド筒体42の立ち上がり部42Bに接触して自動的に調芯され、さらに、前記リング41は、前記挾持圧縮によって径方向外方に膨張するガスケット40との接触によって自動的に調芯される。
前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cは、その先端側(上流側)ほど外径が大きくなるラッパ形状(先拡がり形状)で、かつ、その最先端での外径が分岐管部2の内周面2aの内径と同一又は若干小となる外径になる状態で径方向外方に湾曲変形されている。
そして、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを径方向外方にラッパ形状に拡径変形して分岐管部2の内周面2aに近接又は接当させることにより、分岐管部2の内周面2aに対して防錆ブッシュ8をがたつきの少ない状態で取付けることができるとともに、前記防錆ブッシュ8に流入する上水(流体)の流動抵抗を減少することができる。
前記リング41の径方向外方側の両角部のうち、下流側に位置する角部には、図2、図3、図19〜図22に示すように、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを固定連結する締結具(締結手段の一例)6の緩み操作代の範囲内で形成される隙間を通して流路遮断位置にまで挿入操作される管内流路遮断装置Eの薄板状の仕切板弁60を挿入案内するテーパー状のガイド面41aが形成されている。
前記管内流路遮断装置Eは、図19〜図22に示すように、分岐管部2の連結フランジ2A及び補修弁3の上流側連結フランジ3Aに対して、それらの両連結フランジ2A,3Aの外周を密封する状態で脱着自在に装着可能な遮断作業カバー61と、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作によって発生した両連結フランジ2A,3Aの接合面間の隙間を通して管内流路を遮断する位置にまで差込み移動自在な薄板状の仕切板弁60と、この仕切板弁60を流路遮断位置と流路開放操作位置とに摺動操作する板弁操作手段62とが主要構成として備えられているとともに、前記遮断作業カバー61の周方向複数箇所には、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ2A,3Aの接合面間を押し広げる隙間形成手段63が設けられている。
前記遮断作業カバー61は、前記分岐管部2の連結フランジ2Aの外周面及び補修弁3の上流側連結フランジ3Aの外周面に対して径方向外方から圧接可能な弾性シール材64と、当該弾性シール材64を径方向外方から締付け固定することにより締結具6の緩み操作を許容する状態で両連結フランジ2A,3Aに密封囲繞状態で取付けられる二分割構造の締付け分割輪65A,65Bとから構成されているとともに、一方の締付け分割輪65Aには、仕切板弁60の大部分を収納可能な収納空間を備えた弁ケース66が固着されている。
前記板弁操作手段62は、弁ケース66の後端部を貫通する状態で仕切板弁60に取付けられた弁操作軸から構成されている。
前記隙間形成手段63を構成するに、両締付け分割輪65A,65Bに固着されたネジ筒体63Aに、両連結フランジ2A,3Aの対向面間の環状凹部67を通して径方向外方から進入することにより、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ2A,3Aの接合面間を押し広げるテーパー面を備えたボルト63Bを螺合して構成されている。
尚、前記分岐管部2の内周面2aを防錆ブッシュ8で防錆処理したのち、前記空気弁7及び補修弁3を新たなものと取り替える必要が生じた場合の工事において、特に、前記補修弁3が開き状態で故障している場合には、図12〜図14に示すような流路遮断装置Dを用いることができないため、図19〜図22に示すように、前記両連結フランジ2A,3Aの対向面間に形成された隙間を通して挿入される管内流路遮断装置Eの仕切板弁60で流路を遮断することになる。
この場合、前記防錆ブッシュ8の当り部8Bが係止体4の係止部4aの上面に当接した状態にあるため、この防錆ブッシュ8の当り部8Bの厚み分だけ上方に突出するものの、両連結フランジ2A,3Aの対向面間が防錆ブッシュ8で遮断されることがなく、両連結フランジ2A,3Aの対向面間に形成された小さな隙間を通して仕切板弁60をスムーズに挿入することができる。
さらに、前記防錆ブッシュ8内の流路を図12〜図14に示すような流路遮断装置Dを用いて遮断し、前記故障した補修弁3を撤去することになるが、補修弁3を撤去した状況では、前記ガスケット40によるシール機能は喪失しているため、防錆ブッシュ8の外周面と分岐管部2の内周面2aとの間に存在する外側環状空間を通して上水(流体)が噴出する虞がある。
しかし、本願発明では、前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って、前記装着ガイド筒体42のテーパー状外周面42aが分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接され、さらに、その密着状態で圧接される部位には、装着ガイド筒体42のテ−パ状外周面42aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封する弾性材料性のOリング43が設けられているため、防錆ブッシュ8の外周面と分岐管部2の内周面2aとの間に存在する外側環状空間を確実に止水することができ、この外側環状空間を通して上水が外部に噴出することを防止することができる。
そして、図4〜図9、図15〜図18に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bには、前記係止体4の係止部(凸部)4aに対して外周面の一部が対面する状態で管内の所定位置に金属製の防錆ブッシュ8を挿入するブッシュ挿入手段(ブッシュ挿入機能)と、管内の所定位置に挿入された防錆ブッシュ8のうち、前記係止体4に対応する部位を径方向外方に膨出変形させることにより、この膨出変形された膨出変形部8Aを前記係止体4の係止部4aに対して管軸線方向で相対移動不能に係合させるブッシュ拡径手段(このブッシュ拡径機能だけであれば専用機としてのブッシュ拡径機となる)とを備えた防錆ブッシュ装着機Aの連結フランジ10Aが、それらの接合面間にガスケット(シール材)を介装した状態で複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部の一例である押圧部材23,24と、該両押圧部材23,24を軸線方向に相対移動させる操作手段Bと、この操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動により防錆ブッシュ8の所定部位(予め設定されている係止固定部位)を拡径変形させる拡径用弾性体25と、前記防錆ブッシュ8の内周面における拡径変形予定部位(設定係止固定部位)よりも軸線方向の先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して、前記拡径変形予定部位に当接する拡径用弾性体25との協働で防錆ブッシュ8を設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と防錆ブッシュ装着機A側の設定ブッシュ装着軸線とが合致又は略合致する設定装着姿勢)に保持する補助保持手段Cとが設けられている。
前記補助保持手段Cは、図4〜図9に示すように、前記操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動操作に連動して径方向外方に膨張(拡径)して防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態に、且つ、前記両押圧部材23,24の相対離間移動操作に連動して防錆ブッシュ8の内周面から径方向内方に縮小(縮径)した保持解除状態に切り替え可能に構成されているとともに、前記保持状態以降における前記操作手段Bによる両押圧部23,24の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュ8における所定の拡径変形部位よりも先端側に偏倚した部位、つまり、前記上流側端部8Cを拡径変形させる拡径変形状態に変更可能に構成されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aの操作手段Bを構成するに、図4、図15に示すように、前記防錆ブッシュ8を収納可能な収納空間及び前記連結フランジ10Aを備えた取付け筒部材10の上部に、内外二重の操作軸11,12の途中部分が分岐軸線Y方向に摺動自在に貫通支持されているとともに、前記内側操作軸11の上側ネジ部11aには、外側操作軸12の上端面にベアリング45を介して当接した状態での螺合操作に連れて内側操作軸11を外側操作軸12に対して軸線方向に移動させる拡径操作ナット15が螺合されている。
前記外側操作軸12の上側軸部に脱着自在に嵌合保持された操作杆46と前記取付け筒部材10に固着された取付けリング47との間には、前記補助保持手段Cで保持されている防錆ブッシュ8をそれの当り部8Bが係止体4の係止部(凸部)4aに下流側から当接する所定装着位置にまで送り込む送り手段Fが設けられている。
前記送り手段Fは、前記操作杆46に設けた係止リング48に係止可能な第1フック51と、取付け筒部材10の取付けリング47に係止可能な第2フック52と、一方の第1フック51に引き出し可能に連繋されたチェーン(又はワイヤー)50を緊締側に巻き取り操作する操作レバー49とを備えたレバーブロック53から構成されている。
前記外側操作軸12の下端部(先端部)には、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在な筒状の金属製の押圧部材23が螺合固定され、この押圧部材23の中心部を通して下方に突出する内側操作軸11の中間部には、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記押圧部材23の押圧面23aと対向する押圧面24a及び拡径用弾性体25に対する装着用外周面24bを備えた筒状の金属製の押圧部材24が外装され、固定側押圧部材23の押圧面23aと可動側押圧部材24の押圧面24aとの間には、両押圧部材23,24の相対近接移動、つまり、固定側押圧部材23に対する可動側押圧部材24の引き上げ移動に連れて径方向外方に膨出変形される合成ゴム製の拡径用弾性体25が設けられている。
前記押圧部材23の押圧面23aは、径方向外方側ほど上流側に位置する内向き傾斜面に構成され、可動側押圧部材24の押圧面24aは、径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成されているとともに、可動側押圧部材24の押圧面24aと拡径用弾性体25の上流側端面との間に移動許容空間55が形成されている。
前記補助保持手段Cを構成するに、図4〜図9に示すように、固定側押圧部材23の中心部を通して下方(上流側)に突出する内側操作軸11の突出軸部11Aの中間部に、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを拡径変形させるための第2弾性体32に対する押圧面30aと、可動側押圧部材24に対して内嵌する連結軸部30fとを備えた第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材30が、可動側押圧部材24の一端面(上流側端面)に対して軸線方向から嵌合当接する状態で摺動自在に外嵌されているとともに、前記内側操作軸11の突出軸部11Aにおける外周面の下端部側(先端部側)に形成された下側ネジ部11bには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記摺動側の第2押圧部材30の押圧面30aと相対向する押圧面31aを備えた固定連結側の第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材31が螺合固定されている。
また、固定側の第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30との間には、両第2押圧部材30,31の相対近接移動に連れて分岐管部2の内周面2aの内径よりも大なる外径にまで径方向外方に膨出変形可能で、且つ、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを分岐管部2の内周面2aに接触又は近接する状態でラッパ状に拡径変形させることが可能な第2弾性体32が装着されている。
前記摺動側の第2押圧部材30の押圧面30aは、軸線に対して直交する垂直面に構成されているとともに、螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aは、径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成されている。
当該実施形態においては、前記第2弾性体32の硬度は拡径用弾性体25の硬度と同一に構成されている。例えば、前記拡径用弾性体25及び第2弾性体32としては硬度が90度(JIS−A)のウレタンゴム(UR)が用いられている。
前記拡径操作ナット15が最小縮径操作状態(圧縮解除操作状態)にある場合では、図5、図6に示すように、ブッシュ装着領域を構成する前記第2押圧部材31の外周面31c、第2弾性体32の外周面32a、第2押圧部材30の外周面30g、可動側押圧部材24の外周面24eは、防錆ブッシュ8の内径よりも僅かに小なる寸法(例えば、直径で2mm位短い寸法)に統一形成されている。
前記押圧部材23の押圧面23aの最大外径は、防錆ブッシュ8の外径よりも大に構成され、その押圧面23aの外周縁側において、装着された防錆ブッシュ8の下流側端部に折り曲げ形成され円環状の当り部8Bが管軸線方向から当接する位置決め用の受け面に構成されている。
さらに、図5〜図9に示すように、前記第2押圧部材31の内周面31d、第2押圧部材30の内周面30h、可動側押圧部材24の内周面24f、押圧部材23の内周面23bと前記内側操作軸11の外周面との間には円環状の内部空間56が形成され、前記第2押圧部材31には、分岐管部2の上流側流路と前記内部空間56とを連通する第1連通路57が形成されているとともに、前記第2押圧部材30と可動側押圧部材24及び固定側押圧部材23の各々には、前記ブッシュ装着領域の外面側と前記内部空間56とを連通する第2連通路58が形成されている。
そして、前記内部空間56と両連通路57、58とをもって、防錆ブッシュ8が外装される前記ブッシュ装着領域の外周面と防錆ブッシュ8の内周面との環状空間54に管内流路の流体を導入する導入流路が構成されている。
前記防錆ブッシュ8の内周面とこれと対面する防錆ブッシュ装着機A側のブッシュ装着領域の外周面との間に形成される環状空間54を、前記導入流路を構成する内部空間56及び両連通路57、58を通して管内流路の一例である分岐管部2の上流側流路に連通させることにより、前記防錆ブッシュの内周面側の圧力と外周面側の圧力とが同圧になるため、防錆ブッシュの内周面側の圧力が外周面側よりも低圧になることに起因する防錆ブッシュの座屈変形を抑制することができる。
そして、前記操作機構である拡径操作ナット15を拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させると、その初期段階においては、可動側押圧部材24の押圧面24aと拡径用弾性体25の上流側端面との間に移動許容空間55が形成されているため、図6、図7に示すように、内側操作軸11の突出軸部11Aの下側雄ネジ部11bに螺合固定されている第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30側との相対近接移動に連れて、固定側押圧部材23の内周面23bと可動側押圧部材24の押圧面24aと間に位置する拡径用弾性体25は、防錆ブッシュ8を拡径変形させない状態で当該防錆ブッシュ8の内径よりも僅かに大なる外径にまで膨出変形される。
さらに、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32も、防錆ブッシュ8を拡径変形させない状態で、当該防錆ブッシュ8の内径よりも少し大なる外径にまで膨出変形される。
そのため、膨出変形された拡径用弾性体25及び第2弾性体32により、防錆ブッシュ8の下流側端部と上流側端部とが設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と操作軸11,12の軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢)で摩擦保持される。
その後、図7、図8に示すように、前記拡径操作ナット15を引き続き拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させるとき、可動側押圧部材24の押圧面24aが径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成され、且つ、螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aが径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成されているため、外側操作軸12に対する内側操作軸11の単位収縮移動量に対する前記拡径用弾性体25の径方向外方への膨出量が、前記第2弾性体32の径方向外方への膨出量よりも大きくなり、前記係止体4の係止部4aに係止保持されている防錆ブッシュ8のうち、係止体4の係止部4aに対応する位置から少し上流側(下方側)に変位した位置までの所定部位(設定係止固定部位)8Aが、これよりも先端側に偏倚した上流側端部8Cでのラッパ形状(先拡がり形状)への拡径変形作動(図9参照)よりも実質的に先行させて拡径変形作動させることになる。
前記径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成された可動側押圧部材24の押圧面24aと、径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成された螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aとをもって、前記操作機構である拡径操作ナット15による防錆ブッシュ8の所定部位(設定係止固定部位)8Aの拡径変形をこれよりも先端側に偏倚した上流側端部8Cでの拡径変形よりも先行させて拡径させる先行拡径手段が構成されている。
そして、前記係止体4の係止部4aに係止保持されている防錆ブッシュ8のうち、係止体4の係止部4aに対応する位置から少し上流側(下方側)に変位した位置までの所定部位(設定係止固定部位)8Aを、前記両押圧部23,24の相対近接移動に伴う拡径用弾性体25の拡径変形によって上流側端部8Cよりも先に拡径変形させることにより、前記両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32は防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態又はそれに近い状態にあるため、拡張された第2弾性体32によって防錆ブッシュ8に管軸芯方向の圧縮力を付与することを回避又は抑制することができ、防錆ブッシュ8に圧縮力を付与することに起因する座屈変形を回避又は抑制することができる。
次に、不断水状態での流体配管の防錆工法について説明する。
(イ)水道管1の途中に一体的に突出形成された分岐管部2の連結フランジ2Aに補修弁3の上流側連結フランジ3Aが水密状態で固定連結されているとともに、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに空気弁7の連結フランジ7Aが水密状態で固定連結されている前記配管系統において、前記空気弁7及び補修弁3を新たなものに取り替えるとともに、前記分岐管部2の内周面の所定箇所を防錆ブッシュ8で防錆処理を施す場合、先ず、図10に示すように、前記空気弁7を撤去したのち、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、前記分岐管部2の内周面の流路遮断相当箇所に存在する錆瘤等を除去するための清掃装置Hを締結具6の一例であるボルト6A・ナット6Bを介して脱着自在に水密状態で締付け連結する。
前記清掃装置Hは、補修弁3の下流側連結フランジ3Bに締付け連結される連結フランジ70Aを備えた清掃用作業ケース70の天板部70Bに、前記分岐管部2の内周面2aの流路遮断相当箇所にまで挿入可能な長さを備えた操作軸71Aの先端に錆瘤等を掻き取り可能な掻取り板71Bを設けてある掻取り清掃具71を、分岐軸芯方向(上下方向)に移動操作自在で且つ揺動操作自在に取付けるとともに、前記清掃用作業ケース70には、掻取り清掃具71の掻取り板71Bで掻き取られた錆瘤等を外部に排出する大口径の排水バルブ72と、清掃用作業ケース70の止水状態検査時に水圧計等を取付け可能な小口径の排水バルブ73を接続してある。
(ロ)次に、図11に示すように、清掃装置Hの操作軸71Aを設定押し込み位置にまで押し込み操作したのち、前記排水バルブ72を開き操作し、操作軸71を上下及び揺動操作して、清掃装置Hの掻取り板71Bで前記分岐管部2の内周面の防錆処理相当箇所に存在す錆瘤等を掻き取るとともに、その取られた錆瘤等を一部の上水と共に排水バルブ72を通して外部の所定箇所に排出する。
(ハ)上述の清掃作業工程が終了すると、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bから清掃具71を備えた清掃用作業ケース70を撤去したのち、図12に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、前記分岐管部2内の流路を遮断する流路遮断装置Dを取り付ける。
前記流路遮断装置Dとしては従来から種々の構造のものが提案されているが、その一例を挙げると、図12に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、左右一対の取付けリング75及び排水バルブ76を備えた遮断作業筒部材77の連結フランジ77Aが水密状態で脱着可能に固定連結されているとともに、前記遮断作業筒部材77の天板部77Bには、この天板部77Bの中央部を密封状態で軸芯方向に摺動自在に貫通する筒状の第1操作軸78と、この第1操作軸78内を軸芯方向に摺動自在に貫通する第2操作軸79とが設けられている。
前記第1操作軸78及び第2操作軸79の内端側には、分岐管部2内の流路を遮断するための閉塞手段Jと、この閉塞手段Jによる遮蔽箇所よりも上流側の大径管壁部、つまり、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出す係止リンク80,81対を備えた抜止め手段Kが設けられているとともに、閉塞手段J及び抜止め手段Kを外部から両操作軸78,79を介して操作する操作手段Lが設けられている。
前記閉塞手段Jは、前記第1操作軸78の内端部に外嵌固定された第1押圧部材82と、前記第2操作軸79の内端側に外嵌保持された第2押圧部材83と、前記第1押圧部材82の押圧面と第2押圧部材83の押圧面とによる軸芯方向からの挟圧により、径方向外方側に膨出して分岐管部2の流路を遮蔽するゴム製の拡径用弾性体84とから構成されている。
前記抜止め手段Kの係止リンク80,81は、第1操作軸78に対する第2操作軸79の下流側(上方側)への摺動に連動して、拡径用弾性体84による遮蔽箇所よりも上流側の内周壁面、つまり、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出して係合するように構成されている。
前記操作手段Hを構成するに、前記第2操作軸79の上側ネジ部には、第1操作軸78の上端面に当接した状態での螺合操作に連れて第2操作軸79を第1操作軸78に対して軸線方向に移動させる拡径操作ナット86が螺合されているとともに、前記第1操作軸78の上側軸部に脱着自在に嵌合保持されている第1押え操作杆87には、第2操作軸79の上端部に脱着自在に嵌合保持された第2押え操作杆89に対して係脱操作自在で、係合状態では水圧に抗して第1操作軸78に対する第2操作軸79の外端側への摺動を阻止する第1係止リング88と、遮断作業筒部材77の天板部77Bに固着されたL型の一対の係止片90に対して係脱操作自在で、係合状態では水圧に抗して天板部77Bに対する第1操作軸78の外端側への摺動を阻止する第2係止リング91が設けられている。
(ニ)そして、図13に示すように、前記閉塞手段Jを分岐管部2内の流路遮断位置に送り込み、前記拡径操作ナット86を拡径側に締付け側に螺合操作すると、第2操作軸79に対して第1操作軸78が内端側に押込み摺動され、第2押圧部材83に対する第1押圧部材82の近接移動に伴う挟圧作用により、非圧縮状態にある拡径用弾性体84が分岐管部2の内周壁面に密着する拡径状態に弾性変形して、その分岐管部2内の流路を密封状態で遮蔽する。
前記分岐管部2の流路遮断作業が完了すると、前記両操作軸78,79から操作手段Lを撤去するとともに、図14に示すように、前記遮断作業筒部材77及び前記補修弁3を撤去し、新たな補修弁3と前記遮断作業筒部材77とを組付けたのち、前記流路遮断装置D及び遮断作業筒部材77を撤去する。
前記新たな補修弁3を取付ける場合には、分岐管部2の連結フランジ2Aと新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間に、係止部4aを内周面側に備えた金属製の円環状の係止体4と、円環状のガスケット40と、このガスケット40の径方向外方側部位において、前記係止体4との間でガスケット40の装着溝部を現出する金属製のリング41とを挾持状態で組付ける。
(ホ)次に、図15に示すように、新たな補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、前記防錆ブッシュ装着機Aを組付けてある取付け筒部材10を取付けるとともに、前記外側操作軸12の上側軸部に脱着自在に嵌合保持された操作杆46と前記取付け筒部材10に固着された取付けリング47とにわたって、送り手段Fを構成するレバーブロック53を取付ける。
(ヘ)図16に示すように、前記レバーブロック53の操作レバー49を巻き取り操作して、前記防錆ブッシュ装着機Aに装着されている防錆ブッシュ8を、それの下流側端部に折り曲げ形成されている円環状の当り部8Bが係止体4の係止部(凸部)4aの上面に当接する所定のブッシュ装着位置にまで送り込む。
前記防錆ブッシュ装着機Aに防錆ブッシュ8を二点で摩擦保持させるにあたっては、前記操作機構である拡径操作ナット15を拡径側(圧縮側)に回転操作し、その操作初期段階において、固定側押圧部材23の内周面23bと可動側押圧部材24の押圧面24aと間に位置する拡径用弾性体25と、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32とを、防錆ブッシュ8を拡径変形させない状態で、当該防錆ブッシュ8の内径よりも少し大なる外径にまで膨出変形させ、防錆ブッシュ8の下流側端部と上流側端部とを設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と操作軸11,12の軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢)で摩擦保持させる。
(ト)次に、前記拡径操作ナット15を引き続き拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させるとき、可動側押圧部材24の押圧面24aが径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成され、且つ、螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aが径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成されているため、外側操作軸12に対する内側操作軸11の単位収縮移動量に対する前記拡径用弾性体25の径方向外方への膨出量が、前記第2弾性体32の径方向外方への膨出量よりも大きくなり、前記係止体4の係止部4aに係止保持されている防錆ブッシュ8のうち、係止体4の係止部4aに対応する位置から少し上流側(下方側)に変位した位置までの所定部位(設定係止固定部位)8Aが、これよりも先端側に偏倚した上流側端部8Cでのラッパ形状(先拡がり形状)への拡径変形作動よりも実質的に先行させて拡径変形作動させることになる。
前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aにおける径方向外方への膨出変形により、防錆ブッシュ8は係止体4の係止部4aに対して分岐軸線Y方向に相対移動不能に係合固定される。
(チ)図18に示すように、前記拡径操作ナット15を引き続き拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させると、固定側の第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30との間に設けた第2弾性体32が径方向外方に膨出変形し、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cが分岐管部2の内周面2aに接触又は近接する状態でラッパ状に拡径変形される。
その後、新たな補修弁3の下流側連結フランジ3Bから前記防錆ブッシュ装着機Aを組付けてある取付け筒部材10を撤去し、図1に示すように、前記新たな補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、新たな空気弁7の連結フランジ7Aを水密状態で固定連結する。
〔第2実施形態〕
図23の工法に示すように、前記分岐管部2の内周面2aを防錆ブッシュ8で防錆処理したのち、前記空気弁7及び補修弁3を新たなものと取り替える必要が生じた場合の工事において、前記補修弁3の弁体3Cが正常に開閉操作できる場合には、図12〜図15に示すような流路遮断装置Dを用いて流路を遮断する。
この場合、前記流路遮断装置Dの拡径用弾性体84で防錆ブッシュ8の内周面を押圧するため、この部位の径方向外方への弾性撓み変形に連れて防錆ブッシュ8の外周面と分岐管部2の内周面2aとの間の環状空間内での圧力が上昇するが、前記流路遮断装置Dの第1押圧部材82の外径を防錆ブッシュ8の内径よりも僅かに小なる寸法(例えば、2mm程度小さい)に構成することにより、防錆ブッシュ8の径方向内方への座屈変形を抑制することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
前記分岐管部2の内周面2aを防錆ブッシュ8で防錆処理したのち、前記空気弁7及び補修弁3を新たなものと取り替える工法において、上述の各実施形態では、前記流路遮断装置Dの拡径用弾性体84を径方向外方に膨出変形させて分岐管部2の内周面2aにおける軸芯方向中間部で流路を遮断するように構成したが、図24、図25に示すように、防錆ブッシュ8のうち、前記係止体4の係止部4aに係合している当り部8Bの内周面側を弾性材料製の止水コマ93で圧接して止水してもよい。
前記止水コマ93を備えた流路遮断装置Dを構成するに、第1実施形態で説明した流路遮断装置Dの両押圧部材82,83及び拡径用弾性体84を取り外し、前記第1操作軸78の下側軸部(上流側軸部)に止水コマ93を取付けるとともに、前記第1操作軸78及び第2操作軸79の下端側(上流端側)には、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出す係止リンク80,81対を備えた抜止め手段Kを取付ける。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
上述の第1実施形態では、図14に示すように、前記遮断作業筒部材77及び前記補修弁3を撤去し、前記分岐管部2の連結フランジ2Aに、係止部4aを内周面側に備えた金属製の円環状の係止体4と、円環状のガスケット40と、このガスケット40の径方向外方側部位において、前記係止体4との間でガスケット40の装着溝部を現出する金属製のリング41とを組付けたのち、これらを挾持固定する状態で分岐管部2の連結フランジ2Aと新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを、締結具6の一例であるボルト6A・ナット6Bを介して直接的に水密状態で締付け連結している。
しかし、この場合、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの間に係止体4やガスケット40等が介在され、且つ、それらの中心部には流路遮断装置Dの第1操作軸78が挿通されているため、分岐管部2の軸芯と補修弁3の軸芯とを合致させ難く、このような芯ずれが発生すると、挿入される防錆ブッシュ8と流路構成部材との接触や衝突によって、流路内面に形成されているライニング層の剥離や防錆ブッシュ8下流側端部に折り曲げ形成された当り部8Bの変形等を招来する可能性がある。
特に、図27、図28に示すように、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを、両端に連結フランジ20A,20Bを備えた短管(連結管)20を介して締付け連結されている場合では、分岐管部2の軸芯と補修弁3の軸芯との位置ずれが顕著に現れ易い。
そのため、この第4実施形態においては、前記分岐管部2の連結フランジ2Aに対して新たな補修弁3を直接又は短管20を介して締付け連結する場合には、前記補修弁3の流路部の内径及び短管20の内径よりも僅かに小なる外径に構成された調芯用筒軸21を予め装着して、分岐管部2と新たな補修弁3との二者間での調芯、又は、分岐管部2と短管20及び新たな補修弁3との三者間での調芯を行い、分岐管部2と新たな補修弁3とを、又は、分岐管部2と短管20及び新たな補修弁3とを同芯又は略同芯状態で締付け連結する。
前記調芯用筒軸21の上流側端部には、前記係止体4の内周面側の係止部4aに対して管軸芯方向に沿って下流側(上方側)から嵌合することにより、既に分岐管部2に対して調芯されている係止体4と調芯用筒軸21とを同芯又は略同芯状態に調芯する嵌合環状凹部21aが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間に挾持固定される係止体4の内周面側の係止部4aを一つの凸状に構成したが、この係止体4の内周面における管軸芯方向中央位置に、径方向内方(流路側)に向かって開口する環状溝を形成したり、或いは、係止体4の内周面における管軸芯方向一端部又は両端部に、径方向内方と管軸芯方向の一側方との二方向に開口する環状凹部を形成して、前記係止体4の係止部4aを、流路に向かって開口する凹状若しくは両方の凹凸状に構成してもよい。
さらに、上述の第1実施形態では、前記係止体4の係止部4aを、前記分岐管部2の内周面2aよりも径方向内方に突出形成したが、前記係止体4の係止部4aが分岐管部2の内周面2aに向かって開口する凹状若しくは両方の凹凸状に構成されている場合では、前記係止体4の係止部4aを、分岐管部2の内周面2aと面一又は略面一に構成してもよい。
要するに、前記係止体4の係止部4aとしては、この係止部4aに対して外周面の一部が対面する状態で管内の所定装着位置に挿入された防錆ブッシュ8のうち、前記係止部4aに対応する部位において径方向外方に膨出変形された膨出変形部8Aを分岐軸線Y方向に相対移動不能に係合させる得る形状のものであればよい。
(2)上述の第1実施形態では、前記係止体4の係止部4aが流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1の途中に一体的に突出形成された上流側管部としての分岐管部2を例に挙げて説明したが、流体管1に外装された分岐継手の分岐管部であってもよい。
(3)上述の第1実施形態では、前記流体管1の分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の連結フランジ3Aとの接合面間に、流路側に向かって突出する係止部4aを備えた係止体4を設けたが、この係止体4を、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3を連結するための中間接続管の連結フランジとの接合面間に設けてもよい。
(4)上述の第1実施形態では、前記防錆ブッシュ8の内周面における拡径変形予定部位よりも先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して防錆ブッシュ8を設定装着姿勢に保持する補助保持手段Cを、前記操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動操作に連動して防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態に、且つ、両押圧部材23,24の相対離間移動操作に連動して防錆ブッシュ8の内周面から離間した保持解除状態に切り替えるように構成したが、該補助保持手段Cを単独で前記防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態と防錆ブッシュ8の内周面から離間した保持解除状態とに切り替え可能に構成してもよい。
(5)上述の第1実施形態では、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形動作に先行して、両第2押圧部材30,31にて第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させるように構成したが、前記拡径用弾性体25と第2弾性体32と同時に膨出変形させ、第2弾性体32が所定のブッシュ保持状態に膨出変形した後は拡径用弾性体25のみを膨出変形させるように構成してもよい。
(6)上述の第1実施形態では、前記補助保持手段Cの第2弾性体32を膨出変形させて防錆ブッシュ8の内周面に接触又は圧接させたが、この第2弾性体32を膨出変形させて防錆ブッシュ8の内周面に近接させてもよい。
また、前記第2弾性体32の外径を第2弾性体32の内径よりも僅かに小に構成して、防錆ブッシュ8内への挿入時に第2弾性体32の外周面を非膨出状態で防錆ブッシュ8の内周面に近接させてもよい。
さらに、前記第2弾性体32の外径を第2弾性体32の内径と同径又はそれよりも少し大きく構成して、防錆ブッシュ8内への挿入時に第2弾性体32の外周面の少なくとも一部を防錆ブッシュ8の内周面に接触させるように構成してもよい。
2 分岐管部(上流側管部)
2A 連結フランジ
3 補修弁(下流側管部)
3A 連結フランジ
4 係止体
4a 係止部
6 締結具(締結手段)
8 防錆ブッシュ
8A 膨出変形部
8B 当り部
8C 上流側端部
40 ガスケット
41 リング
41a テーパー状ガイド面
42 装着ガイド筒体
42A 鍔部
42B 立ち上がり部
42a テーパー状外周面
43 環状のシール材
60 仕切板弁

Claims (8)

  1. フランジ接合された両管部の連結フランジの接合面間に、流路側に向かって突出する凸状又は流路に向かって開口する凹状若しくは両方の凹凸状の係止部を備えた環状の係止体と、両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で管内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体に対して管軸芯方向に相対移動不能に係合させてある流体配管の防錆構造であって、
    前記係止体に、上流側管部の内周面と防錆ブッシュの外周面との間に入り込み配置可能な弾性材料製の装着ガイド筒体を設けるとともに、前記防錆ブッシュの膨出変形部による径方向外方への膨出変形に伴って前記装着ガイド筒体の外周面を上流側管部の内周面に密着状態で圧接させてある流体配管の防錆構造。
  2. 前記装着ガイド筒体の外周面のうち、前記防錆ブッシュの膨出変形部による径方向外方への膨出変形に伴って上流側管部の内周面に密着状態で圧接される部位には環状のシール材が設けられている請求項1記載の流体配管の防錆構造。
  3. 前記係止体の係止部が下流側管部の内周面よりも径方向内方に突出形成されているとともに、前記防錆ブッシュの下流側端部には、前記係止体の係止部に対して管軸芯方向から当接する当り部が形成されている請求項1又は2記載の流体配管の防錆構造。
  4. 前記装着ガイド筒体の外周面が、前記上流側管部の内周面との接触によって該上流側管部と装着ガイド筒体とを同芯又は略同芯状態に調芯するテーパー面に形成されているとともに、前記装着ガイド筒体の下流側端部には、上流側管部の連結フランジの接合面に接触する環状の鍔部が一体形成され、この鍔部における下流側管部の接合面に対向する面には前記係止体が固着されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体配管の防錆構造。
  5. 前記両管部の連結フランジの接合面間における前記ガスケットの径方向外方側部位には、前記係止体との間でガスケットの装着溝部を現出するリングが配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体配管の防錆構造。
  6. 前記リングの径方向外方側の角部には、前記両管部の連結フランジを固定連結する締結手段の緩み操作代の範囲内で形成される隙間を通して流路遮断位置にまで挿入操作される薄板状の仕切板弁を挿入案内するテーパー状のガイド面が形成されている請求項5記載の流体配管の防錆構造。
  7. 前記装着ガイド筒体の鍔部には、前記係止体とガスケットとの間に入り込む環状の立ち上がり部が一体形成されている請求項4記載の流体配管の防錆構造。
  8. 前記防錆ブッシュの上流側端部が径方向外方に膨出変形されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の流体配管の防錆構造。
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