JP2010222903A - 床シート - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増大が実質的になく、照射光によって床シート表面の輝度差に基づく明暗模様を明瞭に視認できる意匠性に優れた床シートを提供する。
【解決手段】床シート表面に、長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有する多数の凸部1を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を一方向に揃えて形成した第一領域11と、同平面形状を有する多数の凸部1を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を第一領域11の凸部の長さ方向と直交方向に揃えて形成した第二領域12を設け、第一領域及び第二領域の凸部の上面を、凸曲面、又は、微小凹凸を有する凹凸粗面とした床シートSとする。第一領域の凸部の長さ方向を前後方向に一致させて床シートを敷設し、前方斜め上から光を照射すると、第一領域からの反射光量よりも第二領域からの反射光量の方が少なくなり、第一領域が高輝度で明るく第二領域が低輝度で暗くなって、明暗模様を明瞭に視認できる。
【選択図】図2

Description

本発明は合成樹脂製の床シートに関し、更に詳しくは、照射光によって床シート表面の輝度差に基づく明暗模様を明瞭に視認できるように工夫した床シートに関する。
商業施設、マンション、住宅などのフロア、特にマンションの共用廊下、ベランダ、階段などに貼着される合成樹脂製の床シートは、防滑性をもたせるため、表面に凹凸を形成するのが一般的である。このような床シートの表面の凹凸は、美観や意匠性を向上させる目的で、幾何学模様やランダム模様を呈するように形成する場合が多い。
また、装飾性を更に高めるために、表面に凹部と凸部を交互に設けた床材をコンクリート床に積層した滑り防止床において、床材の凸部表面の色彩明度を凹部底面の色彩明度よりも高く構成し、床表面を全体的に明るくすると共に、凸部表面と凹部底面との濃淡の差によって凹凸模様のパターンを明確に認識できるようにした床構造も提案されている(特許文献1)。
特開平6−173426号公報
しかしながら、幾何学模様やランダム模様を呈するように凹凸を表面に形成した従来の床シートは、凹凸による幾何学模様やランダム模様を明瞭に視認し難いという問題があった。
また、特許文献1の床構造のように、床材の凸部表面の色彩明度を凹部底面の色彩明度より高くして凹凸模様のパターンを明確に認識させる場合は、凸部と凹部をそれぞれ明度の異なる色彩に着色する必要があるため、床材の製造コストが大幅に増大するという問題があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、製造コストの増大が実質的になく、しかも、照射光によって床シート表面の輝度差に基づく明暗模様を明瞭に視認することができる意匠性に優れた床シートを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る床シートは、床シート表面に、少なくとも、長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有する多数の凸部を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を一方向に揃えて形成した第一領域と、長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有する多数の凸部を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を上記第一領域の凸部の長さ方向と直交方向に揃えて形成した第二領域を設け、第一領域及び第二領域の凸部の上面を、凸曲面、又は、微小凹凸を有する凹凸粗面としたことを特徴とするものである。
本発明において「千鳥配置」とは、図9に示すように、一定のピッチPで凸部1を直線的に配設した列Rが、列Rの長さ方向と直交方向に一定のピッチPで並設され、奇数番の列Rの各凸部1と偶数番の列Rの各凸部1が列Rの長さ方向に位置ずれしている配置をいう。
「千鳥配置」の典型例は、図9に示すように、奇数番の列Rの各凸部1と偶数番の列Rの各凸部1が、列Rの長さ方向にピッチPの1/2だけ位置ずれしたものであるが、これより位置ずれが少ないものも、本発明にいう「千鳥配置」に含まれる。それぞれの列Rは、凸部1を列Rの長さ方向に真直ぐに配設していることが理想的であるが、若干蛇行したり極く緩やかにカーブして凸部1を配設していてもよい。また、図9に示すように、列Rの長さ方向と凸部1の長さ方向は一致することが好ましいが、凸部1の長さ方向が列Rの長さ方向に対して斜め方向となっていてもよい。更に、ピッチPやピッチPは、いずれもバラツキのないのが理想的であるが、若干のバラツキがあってもよい。
本発明の床シートにおいては、第一領域及び第二領域の凸部の長さ寸法Lを、凸部の長さ方向における凸部相互間隔Iよりも大きくし、凸部の幅寸法Wを、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iよりも小さくすることが好ましい。
ここに、「凸部の長さ方向における凸部相互間隔I」とは、図9に示すように、各列Rにおいて凸部の長さ方向に隣り合う二つの凸部1,1の相互間隔I(凸部1,1の離間寸法)を意味し、また、「凸部の幅方向における凸部相互間隔I」とは、凸部の幅方向に隣り合う二つの奇数番の列R,R又は偶数番の列R,Rの凸部1,1(列Rの長さ方向に互いに位置ずれしていない凸部1,1)の相互間隔I(凸部1,1の離間寸法)を意味する。
更に、本発明の床シートにおいては、第一領域及び第二領域の凸部の高さ寸法Hと、凸部の幅寸法Wと、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iが、下記の不等式[1]を満たす関係にあることが好ましい。
H≧(I−W)/2 ・・・[1]
また、本発明の床シートにおいては、表面に第一領域と第二領域が左右に隣接して設けられた床シート片を、第一領域の凸部の長さ方向が前後方向に一致するように、かつ、第二領域の凸部の長さ方向が左右方向に一致するように、床面に載置し、床シート片から前方斜め上に22.5°の角度で傾斜する仮想線上に光源を設置すると共に、床シート片から後方斜め上に45°の角度で傾斜する仮想線上に輝度計を設置し、光源から光を床シート片に照射して第一領域及び第二領域の輝度を輝度計で測定することにより求めた輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)が1.05以上であることが好ましい。
本発明に係る床シートを、例えば、第一領域の前記凸部の長さ方向が前後方向に一致するように、かつ、第二領域の前記凸部の長さ方向が左右方向に一致するように、床面に敷設し、その前方斜め上から光を床シート表面に照射した場合、この光が照射(入射)された床シート表面を観察者が後方斜め上から眺めると、床シート表面の第一領域が明るく見え、第二領域が暗く見える。その理由は、以下の通りである。
本発明の床シートは、入射した光が床シート表面で反射され、この反射光が観察者に明るさとして認識されることになる。床シートと光源と観察者が前記の配置関係にある場合、凸部の長さ方向が前後方向に一致する床シートの第一領域も、凸部の長さ方向が左右方向に一致する床シートの第二領域も、凸部の上面で反射される光の量については、凸部上面の面積が同じであるから、実質的な差異はない。けれども、第二領域においては、凸部の長さ方向と光の入射・反射方向が直交し、凸部が入射光・反射光を横切る関係にあるのに対し、第一領域においては、凸部が入射光・反射光を横切る関係になく、しかも、凸部は長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有することから、第二領域の凸部により入射光が遮られて影になる面積(入射光が達しない床シート表面の平坦な部分の面積と、凸部の入射光が当たらない側面の面積)は、第一領域の凸部により遮光されて影になる面積(入射光が達しない床シート表面の平坦な部分の面積と、凸部の入射光が当たらない端面の面積)よりも遥かに大きくなり、更に、凸部によって遮られる反射光も、第二領域の方が第一領域よりも多くなる。従って、観察者の目に入る第一領域からの反射光量の方が、第二領域からの反射光量よりも多くなり、第一領域の輝度が高く、第二領域の輝度が低くなって、第一領域が明るく見え、第二領域が暗く見えるのである。
因みに、本発明の床シートとは異なり、床シート表面に凸部が全く形成されていない床シートであったり、円形や正多角形の平面形状を有する凸部が形成された床シートであったり、長楕円や長多角形や長円形の平面形状を有する凸部がランダムな方向に形成された床シートであったりすると、床シート表面全体がほぼ同じ明るさとなり、明暗の差異を認識することが困難になる。
また、凸部の上面が平坦面であると、この平坦な凸部の上面で反射される光量が多くなるため、第一領域と第二領域の輝度が全体的に上昇して、第一領域と第二領域に相対的な輝度差があっても、第二領域はそれほど暗く見えないのであるが、本発明の床シートでは、凸部の上面を凸曲面、又は、微小凹凸を有する凹凸粗面とすることによって、凸部の上面で反射する光を分散又は散乱させ、目に入る反射光量を抑制しているため、第二領域は第一領域に比べてかなり暗く見え、第一領域と第二領域の明暗のコントラストが大きくなる。従って、本発明の床シートは、第一領域と第二領域の輝度差によるコントラストの大きい明暗模様を明瞭に視認できるので、意匠性に優れている。
しかも、本発明の床シートは、前記特許文献1の床材のように着色等の手段で第一領域と第二領域の色彩明度に差を持たせて明暗模様を発現させたものではなく、前記のように第一領域の各凸部の長さ方向を一方向に揃え、第二領域の各凸部の長さ方向を第一領域の凸部の長さ方向と直交方向に揃えることによって、明暗模様を視認できるようにしたものであるから、表面に凸部を形成した従来の床シートに比べて、製造コストが実質的に増加することはなく、経済的にも有利である。
また、本発明の床シートのように、第一領域及び第二領域の凸部が千鳥配置で形成されていると、床シート表面の凸部相互間の平坦な部分に溜まった塵埃や土埃などを箒で容易に掃き出すことができるので、清掃作業性も良好である。尚、言うまでもないが、本発明の床シートは、第一領域及び第二領域の凸部によって良好な防滑性を発揮することもできる。
更に、本発明の床シートにおいて、第一領域及び第二領域の凸部の長さ寸法Lを、凸部の長さ方向における凸部相互間隔Iよりも大きくし、凸部の幅寸法Wを、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iよりも小さくしたものや、第一領域及び第二領域の凸部の高さ寸法Hと、凸部の幅寸法Wと、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iが、前記の不等式[1]を満たす関係にあるようにしたものは、後述するように第一領域と第二領域の輝度差が大きくなり、一層明瞭な明暗模様を視認することができる。
第一領域と第二領域の好ましい輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)は前記のように1.05以上であり、この程度の輝度比であればコントラストの大きい明瞭な明暗模様を視認することができる。
本発明の一実施形態に係る床シートの概略部分平面図である。 同床シートの部分斜視図である。 図1の円(ア)で囲んだ部分の拡大図である。 図3のA−B−C−D線に沿った断面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ平面形状が異なる凸部の平面図である。 本発明に係る床シートの第一領域と第二領域の作用説明図である。 本発明に係る床シートの効果確認試験の試験方法の説明図である。 (a)は効果確認試験に用いた比較用床シート片の概略平面図であり、(b)は同比較用床シート片の拡大部分断面図である。 千鳥配置、凸部の長さ方向における凸部相互間隔I、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iなどについての説明図である。
図1〜図6に例示する床シートは、塩化ビニル系樹脂やオレフィン系樹脂等の熱可塑性合成樹脂からなるものであって、図2,図4に示すように、熱可塑性合成樹脂の上層2と下層3を積層一体化した二層構造の床シートSに構成されている。
この床シート表面、即ち、上層2の表面には、図1〜図3に示すように、長楕円形の平面形状を有する多数の凸部1を千鳥配置にして各凸部1の長さ方向を一方向に揃えて形成した正方形の第一領域11と、長楕円形の平面形状を有する多数の凸部1を千鳥配置にして各凸部1の長さ方向を上記第一領域11の凸部1の長さ方向と直交方向に揃えて形成した正方形の第二領域12とが、前後左右に連続して交互に設けられており、それぞれの第一領域11と第二領域12との間には、凸部の存在しない平坦な区画枠部13が格子状に設けられている。
第二領域12の凸部1は、その長さ方向を第一領域11の凸部1の長さ方向に対して正確に直交する方向に揃えて形成することが理想的であるが、実質的に直交方向と認められる範囲内であれば、少しは鋭角又は鈍角で交わる方向に揃えて形成されていてもよい。
また、格子状の区画枠部13は、第一領域11と第二領域12の正方形の輪郭を明確化し、後述するように第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストが大きい輪郭の鮮明な市松模様を視認できるようにするためのものであるから、その枠線の幅寸法は0.5〜10mm程度に設定することが好ましい。
尚、千鳥配置については、図9を参照しながら「課題を解決するための手段」のところで既に詳しく説明したので、ここでは説明を省略する。
第一領域11及び第二領域12の凸部1の上面は、図4に示すように凸曲面とされており、凸部1の上面で反射する光が分散されるようになっている。凸部1の上面は、微小凹凸を有する凹凸粗面としてもよく、その場合は、凸部1の上面で反射する光が散乱することになる。このように凸部1の上面を凸曲面又は凹凸粗面として、凸部1の上面で反射する光を分散又は散乱させると、凸部1の上面が平坦で光を全反射する場合のように、第一領域11と第二領域12の輝度が全体的に上昇することがないため、後述するように第一領域11と第二領域12の明暗の差を明瞭に視認することが可能となる。
凸部1は長楕円形の平面形状を有するものに限定されず、図5の(a)(b)に示すような長四角形、長六角形などの長多角形の平面形状を有する凸部1や、図5の(c)に示すような長円形の平面形状を有する凸部1であってもよい。また、長多角形の平面形状を有する凸部1は、その角部にアールが形成されたものでもよい。また、図4では凸部1の断面を床シート表面から略垂直に立ち上がる立設面のある略逆U字形状としているが、それに代えてシート表面から凸曲面で立ち上がるドーム状断面としてもよい。
上記のような長楕円形、長多角形、長円形の平面形状を有する凸部1は、その長さ寸法Lと幅寸法Wの比(L/W)が1.5〜5.0の範囲内にあることが好ましく、かかる範囲内にあると、第二領域12の凸部1により遮光されて影になる面積が、第一領域11の凸部1により遮光されて影になる面積の1.5〜5倍近くになるため、第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストが充分高くなる。
図3,図9に示すように、第一領域11と第二領域12の凸部1の長さ寸法Lは、凸部1の長さ方向における凸部相互間隔Iよりも大きく設定されており、そのため、奇数番の列Rの各凸部1と偶数番の列Rの各凸部1が、それぞれの両端部で列Rの長さ方向にオーバーラップする関係となっている。また、第一領域11と第二領域12の凸部1の幅寸法Wは、凸部1の幅方向における凸部相互間隔Iよりも小さく設定されており、そのため、奇数番の列Rと偶数番の列Rの間には、平坦面が帯状に連続するようになっている。この帯状平坦面の幅寸法Xが(I−W)/2であることは明らかである。凸部1の長さ寸法Lと凸部相互間隔I、及び、凸部1の幅寸法Wと凸部相互間隔Iについて、それぞれ上記の大小関係とするのは、第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストを一層高めるためである。
尚、「凸部の長さ方向における凸部相互間隔I」、「凸部の幅方向における凸部相互間隔I」については、「課題を解決するための手段」のところで既に説明したので、ここでは説明を省略する。
また、第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストを更に高めるため、図4に示すように、凸部1の高さ寸法Hと、凸部1の幅寸法Wと、凸部1の幅方向における凸部相互間隔Iが、次の不等式[1]を満たす関係とされている。
H≧(I−W)/2 ・・・[1]
ここで、(I−W)/2は、上述したように奇数番の列Rと偶数番の列Rとの間に存在する帯状平坦面の幅寸法Xであるから、凸部1の高さ寸法Hは、換言すれば、帯状平坦面の幅寸法Xに等しいか、又は、それより高い関係になっている。
凸部1の具体的な寸法は特に限定されないが、その一例を挙げると、長さ寸法Lは1〜20mm程度、幅寸法Wは0.5〜5mm程度、高さ寸法Hは0.1〜10mm程度であり、これらの寸法範囲内で、前記の如く、長さ寸法Lと幅寸法Wの比(L/W)を1.5〜5.0となるように設定し、凸部相互間隔Iを長さ寸法Lより小さくなるように設定し、凸部相互間隔Iを幅寸法Wより大きく且つ前記不等式[1]を満たすように設定することが好ましい。そして、第一領域11においても第二領域12においても、凸部1の占める面積比率(凸部1の合計面積/領域面積)を30〜40%程度に設定することが、第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストを高める上で好ましい。
以上のような構成の床シートSを、図1に示すように、第一領域11の凸部1の長さ方向が前後方向に一致するように、かつ、第二領域12の凸部1の長さ方向が左右方向に一致するように床面に敷設し、その前方斜め上から光を床シートSの表面に照射して、この光が照射(入射)された床シートSの表面を図6に示すように後方斜め上から観察者が眺めた場合の作用効果について説明する。尚、理解を容易にするために、図6においては、凸部1として、上面が平坦で長四角形の平面形状を備えたものを示している。
上記のように、光が前方斜め上方から床シートSの表面に照射(入射)されると、凸部1の長さ方向が前後方向に一致する床シートの第一領域11も、凸部1の長さ方向が左右方向に一致する床シートの第二領域12も、図6示すように、凸部1の上面で入射光(照射光)の一部が反射され、この反射光の光量については、第一領域11の凸部1の上面の合計面積と第二領域12の凸部1の上面の合計面積が同じであるから、実質的な差異を生じることはない。
けれども、第二領域12においては、凸部1の長さ方向と光の入射・反射方向が直交し、凸部1が入射光・反射光を横切る関係にあるのに対し、第一領域11においては、凸部1が入射光・反射光を横切る関係にないことから、図6に示すように、第二領域12において凸部1により入射光が遮られて影になる斜線部分の面積(入射光が当たらない床シート表面の平坦な部分の面積と、凸部1の入射光が当たらない側面の面積)は、第一領域11において凸部1により遮光されて影になる斜線部分の面積(入射光が当たらない床シート表面の平坦な部分の面積と、凸部1の入射光が当たらない端面の面積)よりも遥かに大きくなり、更に、凸部1によって遮られる反射光(床シート表面の平坦な部分からの反射光)も、第二領域12の方が第一領域11よりも遥かに多くなる。因みに、凸部1の長さ寸法Lと幅寸法Wの比(L/W)が3.0であるとすると、凸部1の長さ寸法Lと、凸部の長さ方向における凸部相互間隔Iが等しい場合には、第二領域12において凸部1により入射光が遮られて影になる斜線部分の面積、及び、凸部1により遮られる反射光の光量は、第一領域11において凸部1により入射光が遮られて影になる斜線部分の面積、及び、凸部1により遮られる反射光の光量の3.0倍になる。
そして、この床シートSのように、凸部1の長さ寸法Lが凸部の長さ方向における凸部相互間隔Iよりも大きく、凸部の幅寸法Wが凸部の幅方向における凸部相互間隔Iよりも小さくなっていると、図6に示すように、第一領域11においては、凸部1の列Rと列Rの間の帯状平坦面の長さ方向が前後方向に一致するため、凸部1で遮られることなく前方斜め上から帯状平坦面に入射した光が帯状平坦面で全て反射して観察者の目に入るのに対し、第二領域12においては、凸部1の列Rと列Rの間の帯状平坦面の長さ方向が左右方向に一致し、凸部1同士が両端部でオーバーラップして前後方向に帯状に連続する平坦面が存在しないため、該平坦面からの反射光がない分だけ、目に入る光量が更に少なくなる。しかも、この床シートSのように、凸部1の高さ寸法Hが前記不等式[1]を満たしていると、特に第二領域12において、凸部1による反射光の遮光量が増大する。
従って、この床シートSは、観察者の目に入る第一領域11からの反射光量の方が第二領域12からの反射光量よりも遥かに多くなり、第一領域11の輝度が高く、第二領域12の輝度が低くなって、正方形の第一領域11が明るく見え、正方形の第二領域12が暗く見えるため、明暗のコントラストが高い図1に示すような市松模様を視認できるのである。しかも、この床シートSは、それぞれの第一領域11と第二領域12との間に凸部の存在しない平坦な区画枠部13を格子状に設けてあるため、輪郭がはっきりした鮮明な市松模様を視認できるのである。
尚、図1において、斜線のある区画は、図1に示した方向から光が入射した時に、斜線のない区画に比べて相対的に暗いことを示している。
その場合、図6に示すように凸部1の上面が平坦面であると、この平坦な凸部1の上面で反射される光量が多くなるため、第一領域11と第二領域12の輝度が全体的に上昇し、上記のように第一領域11と第二領域12に輝度差があっても、第二領域12はそれほど暗く見えないのであるが、この床シートSでは、凸部1の上面を凸曲面、又は、微小凹凸を有する凹凸粗面とすることにより、凸部1の上面で反射する光を分散又は散乱させて、目に入る反射光量を抑制しているため、第二領域12は第一領域11に比べてかなり暗く見え、上記のように第一領域11と第二領域12の明暗のコントラストが高い鮮明な市松模様を視認できるのである。
この床シートSは、前記特許文献1の床材のように着色等の手段で第一領域と第二領域の色彩明度に差を持たせて明暗模様を発現させたものではなく、第一領域11の各凸部1の長さ方向を一方向に揃え、第二領域12の各凸部1の長さ方向を第一領域11の凸部1の長さ方向と直交方向に揃えることによって、明暗模様を視認できるようにしたものであるから、その製造コストは、表面に凸部を形成した従来の床シートと実質的に同じであり、経済的に有利である。また、この床シートSのように第一領域11及び第二領域12の凸部1が千鳥配置で形成されていると、床シート表面の凸部1相互間の平坦な部分に溜まった塵埃や土埃などを箒で容易に掃き出すことができるので、清掃作業性も良好である。
本発明の床シート表面の明暗模様の代表例は、上記のように明るい正方形の第一領域11と暗い正方形の第二領域12が前後左右に交互に連続する市松模様であるが、これに限定されるものではなく、長方形の第一領域と第二領域を互いにずらせて配置したレンガ積み模様なども好ましく採用される。また、四角形ではなく、菱形、多角形、円などの第一領域と第二領域を組合せた幾何学模様や、不定形模様や、車、動物その他の図柄(絵柄)や、文字や数字を表したものであってもよい。
更に、本発明の床シートは、ここまで説明したような、各区画間で凸部の形状や長さ・幅・高さを同じにしたものだけではなく、例えば、その表面に凸部の高さ寸法Hが異なる2種以上の領域を設けてもよいし、高さ寸法が互いに異なる凸部を千鳥配置にして、その長さ方向を一方向に揃えて形成した二種類の領域と、そのいずれかの領域の凸部と同じ高さ寸法の突起を千鳥配置にして、その長さ方向を直交方向に揃えて形成したもう一種類の領域を組合わせて床シート表面に設けて、明暗が三段階に異なる明暗模様を視認できるようにしてもよい。
本発明の床シートは公知の方法で製造することができる。例えば、前記の二層構造の床シートSの場合は、下層形成用の樹脂ペレットやカレンダーシートの粉砕物と、上層形成用の樹脂ペレットやカレンダーシートの粉砕物とを重ねて撒設し、加熱炉内でゲル化した後、エンボスロールで双方の領域11,12の凸部1を上層2表面に形成して製造してもよいし、予め成形した樹脂積層シートや、樹脂単層シートを重ねたものを、凸部形状の反転形状の型板で加熱プレスすることにより、上層2表面に凸部1を形成して製造してもよい。また、射出成形により表面に双方の領域11,12の凸部1を形成して製造してもよい。
尚、床シート表面に、前記凸部1に代えて長楕円形等の平面形状を有する凹部を形成した第一領域と第二領域を設けたとしても、床シート表面の平坦な部分に入射する光や反射する光を凹部によって遮ることができず、双方の領域に明暗の差が生じ難いので、明暗模様を視認できる床シートを得ることは困難である。
また、本発明の床シートであっても、様々な角度から光線が床シートに入射するような場所に敷設されると、第一領域11と第二領域12に明暗のコントラストがつきにくい。従って、本発明の床シートを敷設する場所は、一方からの光線量が多い片側が開放されたマンションの廊下や、夜間、蛍光灯によって照明される廊下など、主に一方からのみ光が照射(入射)されるような場所が好ましい。特に、奥行きが長い廊下やベランダのような場所は、明暗領域が奥まで続く優れた意匠性を発揮できる本発明の床シートには好適である。
次に、図7を参照して、本発明の床シートの効果確認試験について説明する。
表面に第一領域と第二領域が左右に隣接して設けられた本発明の床シートの試験片SP(以下、床シート片SPという)を、第一領域の凸部の長さ方向が前後方向に一致するように、かつ、第二領域の凸部の長さ方向が左右方向に一致するように、床面20に載置し、床シート片SPから前方斜め上に角度θで傾斜する仮想線上に、光源21として標準常用蛍光ランプD65(20W)を床面20から95mmの高さで前後方向に移動できるように設置すると共に、床シート片SPから後方斜め上に45°の角度で傾斜する仮想線上に、輝度計22としてミノルタ(株)製の輝度計LS−100を床面から95mmの高さに設置し、光源21から光を床シート片SPに照射して第一領域及び第二領域の輝度を輝度計22で測定することにより、光源21からの角度θが25°のとき、22.5°のとき、20°のときの、それぞれの輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)を求めた。その結果を下記の表1に示す。
用いた床シート片SPは、第一領域及び第二領域において、長楕円形の平面形状を有し且つ上面を凸曲面とした凸部を千鳥配置で多数形成したものであって、凸部の長さ寸法Lが略2.0mm、幅寸法Wが略1.0mm、高さ寸法Hが略0.3mm、ピッチPが4.0略mm、ピッチPが略1.5mm、長さ方向の凸部相互間隔Iが略1.0mm、幅方向の凸部相互間隔Iが略2.0mm、凸部の占める面積比率が略35%である。
比較のために、図8の(a)(b)に示す比較用床シート片CSPについて、光源21からの角度θが25°のとき、22.5°のとき、20°のときの、それぞれの輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)を求めた。その結果を下記の表1に併記する。
用いた比較用床シート片CSPは、エンボス加工により、第一領域110において、平均幅寸法が3.0mm程度、高さ寸法が1.0mm程度の凸条30(上面が凹凸粗面とされた多少曲がっている凸条)を間隔をあけて縦方向に形成すると共に、第二領域120において、同じく凸条30を間隔をあけて横方向に形成したものである。この比較用床シートCSPは、双方の領域110,120における凸条30の占める面積比率が略45%であり、図8の(b)に示すように、凸条30相互間の表面も凹凸粗面とされている。
Figure 2010222903
上記の表1から、本発明の床シート片SPは、前方斜め上から20°〜25°の角度で光が照射されたときの輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)が1.05〜1.20であり、少なくとも光の照射角度が22.5°のときの輝度比は1.05以上で、第一領域と第二領域の明暗のコントラストが高い鮮明な明暗模様を視認できることが分かる。これに対し、比較用床シート片CSPは、その前方斜め上から20°〜25°の角度で光が照射されたときの輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)が0.98〜1.03であって、第一領域と第二領域の明暗のコントラストが小さく、鮮明な明暗模様の視認が困難であることが分かる。
1 凸部
2 上層
3 下層
11 第一領域
12 第二領域
13 区画枠部
R 凸部の列
L 凸部の長さ寸法
W 凸部の幅寸法
H 凸部の高さ寸法
凸部の長さ方向の凸部相互間隔
凸部の幅方向の凸部相互間隔
X 凸部の列と列の間の帯状平坦面の幅寸法X

Claims (4)

  1. 床シート表面に、少なくとも、
    長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有する多数の凸部を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を一方向に揃えて形成した第一領域と、
    長楕円形又は長多角形又は長円形の平面形状を有する多数の凸部を千鳥配置にして各凸部の長さ方向を上記第一領域の凸部の長さ方向と直交方向に揃えて形成した第二領域を設け、
    第一領域及び第二領域の凸部の上面を、凸曲面、又は、微小凹凸を有する凹凸粗面としたことを特徴とする床シート。
  2. 第一領域及び第二領域の凸部の長さ寸法Lを、凸部の長さ方向における凸部相互間隔Iよりも大きくし、凸部の幅寸法Wを、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iよりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の床シート。
  3. 第一領域及び第二領域の凸部の高さ寸法Hと、凸部の幅寸法Wと、凸部の幅方向における凸部相互間隔Iが、下記の不等式[1]を満たす関係にあることを特徴とする請求項2に記載の床シート。
    H≧(I−W)/2 ・・・[1]
  4. 表面に第一領域と第二領域が左右に隣接して設けられた床シート片を、第一領域の凸部の長さ方向が前後方向に一致するように、かつ、第二領域の凸部の長さ方向が左右方向に一致するように、床面に載置し、床シート片から前方斜め上に22.5°の角度で傾斜する仮想線上に光源を設置すると共に、床シート片から後方斜め上に45°の角度で傾斜する仮想線上に輝度計を設置し、光源から光を床シート片に照射して第一領域及び第二領域の輝度を輝度計で測定することにより求めた輝度比(第一領域の輝度/第二領域の輝度)が1.05以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の床シート。
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