JP2010219191A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置100は、第1クラッド層と、第1クラッド層の上方に形成された活性層と、活性層の上方に形成された第2クラッド層と、を含み、活性層は、第1側面105と、第1側面105に平行な第2側面107と、を有し、活性層のうちの少なくとも一部は、第1利得領域160と、第2利得領域162と、を構成し、第1利得領域160と、第2利得領域162は、第1側面105の垂線Pに対して傾いて設けられており、第1端面170の中心と第3端面174との中心を通る第1中心線160aと、第2端面172の中心と第4端面176との中心を通る第2中心線162aとは、交点Aを有し、重なり面178は、交点Aに対して、第2側面107から第1側面105に向かう方向に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、プロジェクターやディスプレイなどの表示装置の光源用の発光装置として、高輝度で色再現性に優れたレーザー装置が期待されている。しかしながら、スクリーン面での乱反射光が相互に干渉して発生するスペックルノイズが問題となることがある。この問題に対しては、例えば下記特許文献1では、スクリーンを揺動させてスペックルパターンを変化させることでスペックルノイズを低減させる方法が提案されている。
特開平11−64789号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、スクリーンが限定されてしまう、スクリーンを動かすためのモーター等の部材が必要になってしまう、モーター等から雑音が発生してしまう、などの新たな問題が発生する場合がある。
また、スペックルノイズを低減させるために、光源用の発光装置として、一般的なLED(Light Emitting Diode)を用いることも考えられる。しかしながら、LEDでは、十分な光出力を得られないことがある。
本発明の目的の1つは、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することにある。
本発明に係る発光措置は、
第1クラッド層と、
前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
を含み、
前記活性層は、第1側面と、前記第1側面に平行な第2側面と、を有し、
前記活性層のうちの少なくとも一部は、
第1利得領域と、第2利得領域と、を構成し、
前記第1利得領域および前記第2利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率は、前記第1側面の反射率よりも高く、
前記第1利得領域の前記第2側面側の第1端面の一部と、前記第2利得領域の前記第2側面側の第2端面の一部とは、重なり面において重なっており、
前記第1利得領域は、前記第1端面から、前記第1側面側の第3端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いて設けられており、
前記第2利得領域は、前記第2端面から、前記第1側面側の第4端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いて設けられており、
前記第1端面の中心と前記第3端面との中心を通る第1中心線と、前記第2端面の中心と前記第4端面との中心を通る第2中心線とは、交点を有し、
前記重なり面は、前記交点に対して、前記第2側面から前記第1側面に向かう方向に位置している。
本発明に係る発光装置では、後述するように、利得領域に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。したがって、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、本発明に係る発光装置では、利得領域に生じる光は、該利得領域内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。したがって、従来の一般的なLEDよりも高い出力を得ることができる。以上のように、本発明によれば、スペックルノイズを低減でき、かつ高出力である新規な発光装置を提供することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
平面的にみて、前記第1利得領域の前記第1端面における幅と、前記第2利得領域の前記第2端面における幅とは、等しく、
前記交点と前記重なり面との間の距離をLとし、前記第1利得領域の前記第1端面における幅および前記第2利得領域の前記第2端面における幅をWとすると、前記Lと前記Wとは、下記式(1)を満たすことができる。
0<L<W ・・・・・・ (1)
本発明に係る発光装置において、
前記Lと前記Wとは、下記式(2)を満たすことができる。
(W/4)≦L≦(3W/4) ・・・・・・ (2)
本発明に係る発光装置において、
前記Lと前記Wとは、下記式(3)を満たすことができる。
L=(W/2) ・・・・・・ (3)
本発明に係る発光装置において、
前記第1利得領域は、前記第1端面から前記第3端面まで、一定の幅で設けられており、
前記第2利得領域は、前記第2端面から前記第4端面まで、一定の幅で設けられており、
前記第1利得領域の幅と前記第2利得領域の幅とは、等しいことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第2側面には、反射部が設けられていることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1利得領域の平面形状と、前記第2利得領域の平面形状とは、前記重なり面の垂線に対して線対称であることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1利得領域は、前記第1端面から前記第3端面までの間に、前記第1利得領域内を進行する光を反射させる反射面を有し、
前記第3端面から出射される光と、前記第4端面から出射される光とは、同一の方向に進むことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記活性層の前記第1側面側から平面的にみて、
前記第1利得領域の前記第1端面と前記第3端面とは、重なっておらず、
前記第2利得領域の前記第2端面と前記第4端面とは、重なっていないことができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1利得領域に生じる光の一部は、前記重なり面において反射して、前記第2利得領域の前記第4端面から出射され、
前記第2利得領域に生じる光の一部は、前記重なり面において反射して、前記第1利得領域の前記第3端面から出射されることができる。
本発明に係る発光装置において、
前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
を含むことができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「C部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「D部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、C部材とD部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、C部材とD部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
本発明に係る発光装置において、
前記第2クラッド層の上方に形成され、前記第2電極とオーミックコンタクトしているコンタクト層を含み、
少なくとも前記コンタクト層と前記第2クラッド層の一部とは、柱状部を構成し、
前記柱状部は、前記第1利得領域および前記第2利得領域と同じ平面形状を有することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. 発光装置
まず、本実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す平面図である。図3は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す図2のIII−III線断面図である。なお、図1および図2では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。また、ここでは、発光装置100がInGaAlP系(赤色)の半導体発光装置である場合について説明する。
発光装置100は、図1〜図3に示すように、第1クラッド層104と、活性層106と、第2クラッド層108と、を含む。発光装置100は、さらに、基板102と、コンタクト層110と、絶縁層116と、第1電極112と、第2電極114と、を含むことができる。
基板102としては、例えば、第1導電型(例えばn型)のGaAs基板などを用いることができる。
第1クラッド層104は、基板102上に形成されている。第1クラッド層104としては、例えば、n型のAlGaP層などを用いることができる。なお、図示はしないが、第1基板102と第1クラッド層104との間に、バッファー層が形成されていてもよい。バッファー層としては、例えば、n型のGaAs層、InGaP層などを用いることができる。
活性層106は、第1クラッド層104上に形成されている。活性層106は、例えば、InGaPウェル層とInGaAlPバリア層とから構成される量子井戸構造を3つ重ねた多重量子井戸(MQW)構造を有する。
活性層106の一部は、複数の利得領域を構成している。図示の例では、活性層106の一部は、第1利得領域160と第2利得領域162とを構成している。図示はしないが、活性層106は、第1利得領域160および第2利得領域162以外にも利得領域を有し、利得領域160,162を含む複数の利得領域が、アレイ状に配列されていてもよい。
利得領域160,162は、光を生じさせることができ、この光は、利得領域160,162内で利得を受けることができる。活性層106の形状は、例えば直方体(立方体である場合を含む)などである。活性層106は、図2に示すように、第1側面105と第2側面107とを有する。第1側面105と第2側面107とは、平行である。利得領域160,162に生じる光の波長帯において、第2側面107の反射率は、第1側面105の反射率よりも高い。例えば、図1および図2に示すように、第2側面107を反射部130によって覆うことにより、高い反射率を得ることができる。反射部130は、例えば、誘電体ミラー、金属ミラーなどの高反射構造を有する。より具体的には、反射部130としては、例えば、第2側面107側からSiO層、Ta層の順序で10ペア積層したミラーなどを用いることができる。第2側面107の反射率は、100%、あるいはそれに近いことが望ましい。これに対し、第1側面105の反射率は、0%、あるいはそれに近いことが望ましい。例えば、第1側面105を反射防止部(図示せず)によって覆うことにより、低い反射率を得ることができる。なお、反射部130としては、上述した例に限定されるわけではなく、例えば、Al層、TiO層、SiN層や、これらの多層膜などを用いることができる。
利得領域160,162の各々は、図2示すように平面的にみて、第2側面107から第1側面105まで、第1側面105の垂線Pに対して傾いた方向に向かって設けられている。これにより、利得領域160,162に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。第1利得領域160と第2利得領域162とは、異なる方向に向かって設けられている。図示の例では、第1利得領域160は、垂線Pに対して一方の側に傾いており、角度θの傾きを有する一の方向に向かって設けられている。第2利得領域162は、垂線Pに対して他方の側(上記一方の側の反対側)に傾いており、角度θの傾きを有する他の方向に向かって設けられている。
第1利得領域160は、図2に示すように、第2側面107に設けられた第1端面170と、第1側面105に設けられた第3端面174と、を有する。第2利得領域162は、第2側面107に設けられた第2端面172と、第1側面105に設けられた第4端面176と、を有する。第1利得領域160の第1端面170における幅と、第2利得領域162の第2端面172における幅とは、等しい。図示の例では、第1利得領域160は、第1端面170から第3端面174まで一定の幅Wで設けられている。第2利得領域162は、第2端面172から第4端面176まで一定の幅Wで設けられている。すなわち、第1利得領域160および第2利得領域162の各々の平面形状は、平行四辺形である。また、第1利得領域160の幅Wと第2利得領域162の幅Wとは、等しい。
第1端面170の一部と、第2端面172の一部とは、重なり面178において重なっている。すなわち、第1端面170と第2端面172とは、連続した1つの面であるともいえる。第1端面170は、第1利得領域160に生じる光を反射させることができる。第2端面172は、第2利得領域162に生じる光を反射させることができる。第1利得領域160の平面形状と、第2利得領域162の平面形状とは、例えば、第1側面105の垂線Pに対して線対称であることができる。第1利得領域160の平面形状と、第2利得領域162の平面形状とは、例えば、重なり面178の垂線に対して線対称であることができる。
なお、図示はしないが、第1端面170および第2端面172は、活性層106の側面ではなく、活性層106に形成された開口部に設けられていてもよい。
図2に示すように、第1利得領域160の第1端面170の中心と第3端面174との中心を通る第1中心線160aと、第2利得領域162の第2端面172の中心と第4端面176との中心を通る第2中心線162aとは、交点Aを有する。重なり面178(第2側面107)は、交点Aに対して、第1側面105側(+X方向)に位置している。ここで、交点Aと重なり面178との間の距離(すなわち、交点Aと第2側面107との間の距離)をLとし、利得領域160,162の幅をWとすると、距離Lと幅Wとは、下記式(1)を満たす。
0<L<W ・・・・・・ (1)
さらに、好ましくは、距離Lと幅Wとは、下記式(2)を満たす。
(W/4)≦L≦(3W/4) ・・・・・・ (2)
さらに、好ましくは、距離Lと幅Wとは、下記式(3)を満たす。
L=(W/2) ・・・・・・ (3)
なお、第1中心線160aとは、図2に示すように平面的にみて、第1利得領域160を構成する4辺のうち、第1端面170または第3端面174となる辺ではない2辺の中間を通る線ともいえる。同様に、第2中心線162aとは、第2利得領域162を構成する4辺のうち、第2端面172または第4端面176となる辺ではない2辺の中間を通る線ともいえる。また、第1利得領域160の幅Wとは、図2に示すように平面的にみて、第1中心線160aに平行な第1利得領域160の2辺の間の距離のことである。同様に、第2利得領域162の幅Wとは、第2中心線162aに平行な第2利得領域162の2辺の間の距離のことである。
距離Lと幅Wとが上記関係式を満たすことにより、発光装置100は、効率よく光を出射することができる。詳細は後述する。
図4は、活性層106を第1側面105側から平面的に見た図である。図4に示すように、第1利得領域160の第1端面170と第3端面174とは、重なっていない。同様に、第2利得領域162の第2端面172と第4端面176とは、重なっていない。これにより、第1利得領域160に生じる光を第1端面170と第3端面174との間で、および第2利得領域162に生じる光を第2端面172と第4端面176との間で、直接的に多重反射させないことができる。その結果、直接的な共振器を構成させないことができるため、利得領域160,162に生じる光のレーザー発振をより確実に抑制または防止することができる。したがって、発光装置100は、レーザー光ではない光を発することができる。なお、この場合には、図4に示すように、例えば第1利得領域160において、第1端面170と第3端面174とのずれ幅xは、正の値であればよい。
第2クラッド層108は、図1および図3に示すように、活性層106上に形成されている。第2クラッド層108としては、例えば、第2導電型(例えばp型)のAlGaP層などを用いることができる。
例えば、p型の第2クラッド層108、不純物がドーピングされていない活性層106、およびn型の第1クラッド層104により、pinダイオードが構成される。第1クラッド層104および第2クラッド層108の各々は、活性層106よりも禁制帯幅が大きく、屈折率が小さい層である。活性層106は、光を増幅する機能を有する。第1クラッド層104および第2クラッド層108は、活性層106を挟んで、注入キャリア(電子および正孔)並びに光を閉じ込める機能を有する。
発光装置100は、第1電極112と第2電極114との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、活性層106の利得領域160,162において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。この生じた光を起点として、連鎖的に誘導放出が起こり、利得領域160,162内で光の強度が増幅される。例えば、図1に示すように、第1利得領域160に生じる光の一部10は、第1利得領域160内で増幅された後、重なり面178において反射して、第2利得領域162の第4端面176から出射光20として出射されるが、反射後の第2利得領域162内においても光強度が増幅される。同様に、第2利得領域162に生じる光の一部は、第2利得領域162内で増幅された後、重なり面178において反射して、第1利得領域160の第3端面174から出射光22として出射されるが、反射後の第1利得領域160内においても光強度が増幅される。なお、第1利得領域160に生じる光には、直接、第3端面174から出射光22として出射されるものもある。同様に、第2利得領域162に生じる光には、直接、第4端面176から出射光20として出射されるものもある。これらの光も同様に各利得領域160,162内において増幅される。
コンタクト層110は、図1および図3に示すように、第2クラッド層108上に形成されている。コンタクト層110としては、第2電極114とオーミックコンタクトする層を用いることができる。コンタクト層110としては、例えば、p型のGaAs層などを用いることができる。
コンタクト層110と、第2クラッド層108の一部とは、柱状部111を形成することができる。柱状部111の平面形状は、例えば図2に示すように、利得領域160,162と同じである。すなわち、例えば、柱状部111の平面形状によって、電極112,114間の電流経路が決定され、その結果、利得領域160,162の平面形状が決定される。なお、図示はしないが、柱状部111は、例えば、コンタクト層110、第2クラッド層108の一部、活性層106の一部、および第1クラッド層104の一部からなることもできる。なお、図示はしないが、柱状部111の側面は、傾斜していてもよい。
絶縁部116は、図1および図3に示すように、第2クラッド層108上であって、柱状部111の側方に設けられていることができる。絶縁部116は、柱状部111の側面に接している。絶縁部116の上面は、例えば、コンタクト層110の上面と連続していることができる。絶縁部116としては、例えば、SiN層、SiO層、ポリイミド層などを用いることができる。絶縁部116としてこれらの材料を用いた場合、電極112,114間の電流は、絶縁部116を避けて、該絶縁部116に挟まれた柱状部111を流れることができる。絶縁部116は、活性層106の屈折率よりも小さい屈折率を有することができる。この場合、絶縁部116を形成した部分の垂直断面の有効屈折率は、絶縁部116を形成しない部分、すなわち柱状部111が形成された部分の垂直断面の有効屈折率よりも小さくなる。これにより、平面方向について、利得領域160,162内に効率良く光を閉じ込めることができる。また、絶縁部116を設けないこともできる。絶縁部116が空気であると解釈してもよい。その場合は、柱状部111に活性層106および第1クラッド層104を含まないようにするか、第2電極114が直接的に活性層106および第1クラッド層104に接することがないようにする必要がある。
第1電極112は、基板102の下の全面に形成されている。第1電極112は、該第1電極112とオーミックコンタクトする層(図示の例では基板102)と接していることができる。第1電極112は、基板102を介して、第1クラッド層104と電気的に接続されている。第1電極112は、発光装置100を駆動するための一方の電極である。第1電極112としては、例えば、基板102側からCr層、AuGe層、Ni層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。なお、第1クラッド層104と基板102との間に、第2コンタクト層(図示せず)を設け、ドライエッチングなどにより該第2コンタクト層を露出させ、第1電極112を第2コンタクト層上に設けることもできる。これにより、片面電極構造を得ることができる。この形態は、基板102が絶縁性である場合に特に有効である。
第2電極114は、図3に示すように、コンタクト層110(柱状部111)上に形成されている。図示はしないが、第2電極114は、コンタクト層110および絶縁部116上の全面に形成されていてもよい。第2電極114は、コンタクト層110を介して、第2クラッド層108と電気的に接続されている。第2電極114は、発光装置100を駆動するための他方の電極である。第2電極114としては、例えば、コンタクト層110側からCr層、AuZn層、Au層の順序で積層したものなどを用いることができる。第2電極114とコンタクト層110との接触面は、図2に示すように、利得領域160,162と同様の平面形状を有している。
本実施形態に係る発光装置100の一例として、InGaAlP系の場合について説明したが、発光装置100は、発光利得領域が形成可能なあらゆる材料系を用いることができる。半導体材料であれば、例えば、AlGaN系、InGaN系、GaAs系、InGaAs系、GaInNAs系、ZnCdSe系などの半導体材料を用いることができる。
本実施形態に係る発光装置100は、例えば、プロジェクター、ディスプレイ、照明装置、計測装置などの光源に適用されることができる。
本実施形態に係る発光装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
発光装置100では、上述したように、利得領域160,162に生じる光のレーザー発振を抑制または防止することができる。したがって、スペックルノイズを低減させることができる。さらに、発光装置100では、利得領域160,162に生じる光は、利得領域160,162内において利得を受けながら進行して、外部に出射されることができる。したがって、従来の一般的なLED(Light Emitting Diode)よりも高い出力を得ることができる。
発光装置100では、交点Aと重なり面178との間の距離Lと、利得領域160,162の幅Wとは、上記(1)式を満たすことができ、さらに上記(2)式を満たすことができ、さらに上記式(3)を満たすことができる。そのため、発光装置100は、効率よく光を出射することができる。詳細は後述する。
発光装置100では、第1利得領域160に生じる光の一部10は、重なり面178において反射して、第2利得領域162内においても、利得を受けながら進行することができる。また、第2利得領域162に生じる光の一部に関しても同様である。したがって、発光装置100では、例えば、重なり面178において積極的に反射させないような場合に比べ、光強度の増幅距離が長くなるため、高い光出力を得ることができる。
2. 発光装置の製造方法
次に、本実施形態に係る発光装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5〜図7は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図であり、図3に対応している。図8は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す平面図である。なお、図8では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。
図5に示すように、基板102上に、第1クラッド層104、活性層106、第2クラッド層108、およびコンタクト層110を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などを用いることができる。
図6に示すように、コンタクト層110および第2クラッド層108をパターニングする。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを用いて行われる。本工程により、柱状部111を形成することができる。
図7に示すように、柱状部111の側面を覆うように絶縁部116を形成する。具体的には、まず、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、塗布法などにより、第2クラッド層108の上方(コンタクト層110上を含む)に絶縁層(図示せず)を成膜する。次に、例えば、エッチング技術などを用いて、コンタクト層110の上面を露出させる。以上の工程により、絶縁部116を形成することができる。
次に、コンタクト層110上に第2電極114を形成する。第2電極114は、例えば、真空蒸着法により形成される。
次に、基板102の下面下に第1電極112を形成する。第1電極112の製法は、例えば、上述した第2電極114の製法の例示と同じである。なお、第1電極112および第2電極114の形成順序は、特に限定されない。以上の工程により、ウェハー内に複数の発光パターンを形成することができる。
図8に示すように、上記工程によって形成された複数の発光パターン101(101a,101b,101c)を有するウェハー1に、発光パターン101を分離するためのスクライブライン3(3a,3b,3c)を形成する。発光パターン101の数は、図示の例では3つだが、特にその数は限定されない。スクライブライン3は、例えば、ダイヤモンドカッター、レーザーなどによって形成される。スクライブライン3に沿って、ウェハー1を劈開し、発光パターン101を分離して、発光装置100を得ることができる。スクライブライン3は、第2側面107を含む劈開面を形成するために設けることができる。スクライブライン3は、第1中心線160aと第2中心線162aとの交点Aに対して、+X方向(第1側面105側)に距離Lの位置に形成されることが好ましい。距離Lは、利得領域160,162の幅Wの半分の値であることが好ましい。すなわち、スクライブライン3と交点Aとの間の距離Lは、上記式(3)を満たしていることが好ましい。なお、本発明において、スクライブライン3と交点Aとの距離Lとは、例えば図示のように、発光パターン101aを挟んでスクライブライン3aを形成する場合は、一方の3aと他方の3aとを結んだ直線と、交点Aと、の間の距離を意味する。
より具体的には、図8に示すように、発光パターン101aに対して、上記式(3)を満たすようにスクライブライン3aを形成し、発光パターン101bに対して、上記式(3)を満たすようにスクライブライン3bを形成し、発光パターン101cに対して、上記式(3)を満たすようにスクライブライン3cを形成する。すなわち、スクライブライン3は、複数の発光パターン101の各々に対して上記式(3)を満たすように、形成されることができる。そのため、スクライブライン3は、例えば、一直線状に連続しておらず、図8に示すように、破線状に形成されることができる。これにより、複数の発光パターン101の各々に対して、正確に上記式(3)を満たす劈開面を形成することができる。特に、例えばパターニング時においてずれが生じ、各発光パターン101が一直線状に形成されていない場合に、有効な手段である。
また、スクライブライン3自体にも作製上のずれが生じる場合がある。例えば、交点Aを狙ってスクライブラインを形成しても、スクライブラインが交点Aより−X方向側(第1側面105とは反対側)にずれてしまう場合がある。この場合では、後述するように、発光装置は、効率よく光を出射することができない。したがって、上記式(3)を満たす位置を狙って作製した方が、作製上のずれに対する許容度も大きくなり、効率よく光を出射することができる発光装置100を得ることができる。
図1および図2に示すように、第2側面107側の全面に反射部130を形成する。反射部130は、例えば、CVD法、スパッタ法、イオンアシスト蒸着(Ion Assisted Deposition)法などにより形成される。
以上の工程により、発光装置100を製造することができる。
発光装置100の製造方法によれば、効率よく光を出射することができる発光装置100を得ることができる。詳細は後述する。
3. 発光装置の実験例
次に、本実施形態に係る発光装置の実験例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、本実施形態に係る発光装置100の第1利得領域160、第2利得領域162および反射部130をモデル化したモデルMにおけるシミュレーションについて、説明する。図9は、本実施形態に係る発光装置100のモデルMを模式的に示す平面図である。図10は、本実施形態に係る発光装置100のモデルMにおけるシミュレーションの結果を示すグラフである。
まず、モデルMの構成について説明する。
モデルMにおいては、本実施形態に係る発光装置100の重なり面178の近傍のみを解析した。より具体的には、図9に示すように、第3端面174および第4端面176側の計算領域の端を、計算端部B−B線とした。そして、第1利得領域160の計算端部B−B線近傍から第1端面170に向かう強度I12の光12と、第1端面170から計算端部B−B線に向かう強度I13の光13と、を発生させ、第2利得領域162の計算端部B−B線まで到達した光14の強度I14をモニターした。なお、モデルMでは、計算端部B−B線に到達した光は、ほぼ全て計算端部B−B線を透過するような境界条件を用いた。すなわち、計算端部B−B線に到達した光13,14は、全て計算端部B−B線を透過して計算領域外(計算端部B−B線より+X方向側)に放出され、利得領域160,162内に戻る光はない。そのため、計算領域を狭くしたことにより、計算領域における第1利得領域160の端面が第1側面105側から平面的にみて重なったとしても、第1利得領域160内で多重反射が起きることはない。同様に、第2利得領域162においても、多重反射が起きることはない。このように、モデルMでは多重反射が起こらないため、共振器が形成されることはない。
モデルMでは、第1側面105の位置を固定させ、第1中心線160aと第2中心線162aとの交点Aと、第2側面107(重なり面178)と、の間の距離Lを変化させて、光14の強度I14をモニターした。モデルMでは、光12は、第1利得領域160の計算端部B−B線近傍から、第1端面170に向けて第1利得領域160内を進行し、重なり面178を経て第2利得領域162内を進行して、光14として第2利得領域162の計算端部B−B線に到達し、計算領域外へと透過するとした。また、モデルMでは、計算の便宜上、光12は、利得領域160,162内で利得を受けないものとした。したがって、モデルMでは、光14の強度I14をモニターすることにより、光12の強度I12に対する損失(ロス)を算出することができる。
モデルMでは、利得領域160,162の実効屈折率(すなわち柱状部の実行屈折率)を3.346とし、利得領域160,162を構成していない部分(すなわち柱状部の外側の実効屈折率)を3.344とした。モデルMでは、第1側面105の垂線Pに対する利得領域160,162の角度θを、共に10度とした。モデルMでは、反射部130として、第2側面107側からSiO層、Ta層の順序で10ペア積層した誘電体ミラーを用いた。SiO層は、屈折率を1.43とし、一層の厚みを113.61nmとした。Ta層は、屈折率を2.16とし、一層の厚みを75.22nmとした。モデルMでは、利得領域160,162の幅Wを、5μmとした場合と、10μmとした場合について、シミュレーションを行った。
次に、シミュレーションの結果について説明する。
図10に示すグラフは、横軸が距離Lであり、縦軸が強度比Rである。横軸の距離Lは、交点Aと第2側面107とが重なる点をゼロとし、第2側面107を第1側面105(+X方向)側に変位させた場合をプラス(すなわち、距離Lの値は正)とし、第2側面107を第1側面105側とは反対側(−X方向)に変位させた場合をマイナス(すなわち、距離Lの値は負)とした。縦軸の強度比Rは、光12の強度I12に対する光14の強度I14の比(I14/I12×100(%))である。すなわち、強度比Rが大きいほど光の損失が小さく、効率よく光を出射することができるといえる。
図10より、0<L<Wの範囲(上記式(1)の範囲)の強度比Rは、L=0の強度比Rとほぼ同等ないしそれ以上であることがわかった。また、(W/4)≦L≦(3W/4)の範囲(上記式(2)の範囲)の強度比Rは、確実に、L=0の強度比Rより大きいことがわかった。また、L=(W/2)の場合(上記式(3)の場合)において、強度比Rは最大値をとり、最も光の損失が小さくなることがわかった。
上記の距離Lと幅Wの関係で、光の損失が小さくなる理由は、次のように推察される。
第1利得領域160と第2利得領域162とは、第2側面107側に近づくにつれて、両利得領域160,162間の距離が小さくなる。すると、エバネッセントカップリングによって、第1利得領域160内を第1端面170に向けて進行している光の一部の成分は、重なり面178を介さずに第2利得領域162に移動し始める。すなわち、第1利得領域160内を第1端面170に向けて進行している光が、高屈折領域である第2利得領域162を感じ、その一部が、第2利得領域162側に移動を始め、曲げられてしまう。利得領域160,162の屈折率と、利得領域160,162を構成していない部分の活性層106の屈折率と、の差は小さい場合があるので、第2利得領域162に移動を始めて曲げられた光は、第2利得領域162をそのまま突き抜けてロスになる場合がある。このような光をロスにせず、第2利得領域162に入射させるためには、曲げられた光の経路に合わせて、反射面を近づける必要がある。そこで、Lを正の値とし、距離Lと幅Wとの関係を上記式(1)、好ましくは上記式(2)、さらに好ましくは上記式(3)の関係とすることにより、このような光のロスを小さくすることができるので、強度比Rを大きくすることができたものと推察される。
以上のとおり、発光装置100では、距離Lと幅Wとは、上記式(1)を満たすことができ、さらに、上記式(2)を満たすことができ、さらに、上記式(3)を満たすことができる。そのため、発光装置100では、光の損失を小さくすることができ、効率よく光を出射することができる。さらに、発光装置100は、効率よく光を出射することができるため、その分、小型化を図ることができる。
4. 変形例
次に、本実施形態の変形例に係る発光装置200について、図面を参照しながら説明する。図11は、発光装置200を模式的に示す斜視図である。以下、本実施形態の変形例に係る発光装置200において、本実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図11では、便宜上、第2電極114の図示を省略している。
発光装置200では、図11に示すように、第1利得領域160は、第1端面170と第3端面174との間に、反射面261を有する。図示の例では、反射面261は、活性層106の第1側面105および第2側面107と直交する第3側面205に設けられている。第1利得領域160において、第1端面170から反射面261に向かって進行する光210は、反射面261において反射(例えば全反射)して、反射面261から第3端面174に向かって進行することができる。そして、光210は、第3端面174から出射光22として出射されることができる。図示の例では、第3端面174から出射される光22と、第4端面から出射される光20とは、同一の方向に進行することができる。
なお、図示はしないが、反射面261は、第1利得領域160ではなく、第2利得領域162のみに設けられていてもよいし、両利得領域160,162に設けられていてもよい。また、反射面261が設けられている第3端面205には、反射部が形成されていてもよい。また、反射面261は、第3端面205ではなく、例えば、活性層106内にエッチングによって形成された開口部に設けられていてもよい。また、第3端面174から出射される光22と、第4端面から出射される光20とは、集束する方向に進行してもよい。
発光装置200によれば、第3端面174から出射される光22と、第4端面176から出射される光20とは、同一の方向に進むことができる。これにより、例えば、2つの出射光が発散する方向に進むような場合に比べて、図示しない光学系(出射光20,22が入射する光学系)を小型化することができる。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
本実施形態に係る発光装置を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る発光装置を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る活性層を第1側面側から平面的にみた図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る発光装置の実験例に用いたモデルを模式的に示す平面図。 本実施形態に係る発光装置の実験例の結果を示すグラフ。 本実施形態の変形例に係る発光装置を模式的に示す平面図。
1 ウェハー、3 スクライブライン、10 光、12 光、13 光、14 光、20 出射光、22 出射光、100 発光装置、101 発光パターン、102 基板、104 第1クラッド層、105 第1側面、106 活性層、107 第2側面、108 第2クラッド層、110 コンタクト層、111 柱状部、112 第1電極、114 第2電極、116 絶縁部、130 反射部、160 第1利得領域、160a 第1中心線、162 第2利得領域、162a 第2中心線、170 第1端面、172 第2端面、174 第3端面、176 第4端面、178 重なり面、200 発光装置、205 第3側面、210 光、261 反射面

Claims (12)

  1. 第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層の上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2クラッド層と、
    を含み、
    前記活性層は、第1側面と、前記第1側面に平行な第2側面と、を有し、
    前記活性層のうちの少なくとも一部は、
    第1利得領域と、第2利得領域と、を構成し、
    前記第1利得領域および前記第2利得領域に生じる光の波長帯において、前記第2側面の反射率は、前記第1側面の反射率よりも高く、
    前記第1利得領域の前記第2側面側の第1端面の一部と、前記第2利得領域の前記第2側面側の第2端面の一部とは、重なり面において重なっており、
    前記第1利得領域は、前記第1端面から、前記第1側面側の第3端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いて設けられており、
    前記第2利得領域は、前記第2端面から、前記第1側面側の第4端面まで、前記第1側面の垂線に対して傾いて設けられており、
    前記第1端面の中心と前記第3端面との中心を通る第1中心線と、前記第2端面の中心と前記第4端面との中心を通る第2中心線とは、交点を有し、
    前記重なり面は、前記交点に対して、前記第2側面から前記第1側面に向かう方向に位置している、発光装置。
  2. 請求項1において、
    平面的にみて、前記第1利得領域の前記第1端面における幅と、前記第2利得領域の前記第2端面における幅とは、等しく、
    前記交点と前記重なり面との間の距離をLとし、前記第1利得領域の前記第1端面における幅および前記第2利得領域の前記第2端面における幅をWとすると、前記Lと前記Wとは、下記式(1)を満たす、発光装置。
    0<L<W ・・・・・・ (1)
  3. 請求項2において、
    前記Lと前記Wとは、下記式(2)を満たす、発光装置。
    (W/4)≦L≦(3W/4) ・・・・・・ (2)
  4. 請求項3において、
    前記Lと前記Wとは、下記式(3)を満たす、発光装置。
    L=(W/2) ・・・・・・ (3)
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1利得領域は、前記第1端面から前記第3端面まで、一定の幅で設けられており、
    前記第2利得領域は、前記第2端面から前記第4端面まで、一定の幅で設けられており、
    前記第1利得領域の幅と前記第2利得領域の幅とは、等しい、発光装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第2側面には、反射部が設けられている、発光装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1利得領域の平面形状と、前記第2利得領域の平面形状とは、前記重なり面の垂線に対して線対称である、発光装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1利得領域は、前記第1端面から前記第3端面までの間に、前記第1利得領域内を進行する光を反射させる反射面を有し、
    前記第3端面から出射される光と、前記第4端面から出射される光とは、同一の方向に進む、発光装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記活性層の前記第1側面側から平面的にみて、
    前記第1利得領域の前記第1端面と前記第3端面とは、重なっておらず、
    前記第2利得領域の前記第2端面と前記第4端面とは、重なっていない、発光装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    前記第1利得領域に生じる光の一部は、前記重なり面において反射して、前記第2利得領域の前記第4端面から出射され、
    前記第2利得領域に生じる光の一部は、前記重なり面において反射して、前記第1利得領域の前記第3端面から出射される、発光装置。
  11. 請求項1ないし10いずれかにおいて、
    前記第1クラッド層に電気的に接続された第1電極と、
    前記第2クラッド層に電気的に接続された第2電極と、
    を含む、発光装置。
  12. 請求項11において、
    前記第2クラッド層の上方に形成され、前記第2電極とオーミックコンタクトしているコンタクト層を含み、
    少なくとも前記コンタクト層と前記第2クラッド層の一部とは、柱状部を構成し、
    前記柱状部は、前記第1利得領域および前記第2利得領域と同じ平面形状を有する、発光装置。
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