JP2010218646A - 光学的情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明にかかる光学的情報記録媒体は、第1の波長を有する第1のレーザ光が照射されることにより、情報が記録される記録層13を備える。また、レーザ光の光源と記録層13との間に形成され、第2の波長を有する第2のレーザ光が照射されることにより結晶化される相変化層17を備える。さらに、記録層13と相変化層17との間には、第1のレーザ光に対する透過率が第2のレーザ光に対する透過率よりも高い、中間層15を備える。
【選択図】図1
Description
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施例1では、実施の形態1にかかる光学的情報記録媒体において、厚さ1.1mm、直径120mmのポリカーボネートからなる基板10側から順に、厚さ100nmのAgPdCuからなる反射層11、厚さ20nmのSiNからなる誘電体層12、厚さ10nmのCo3O4からなる記録層13、厚さ30nmのZnS−SiO2からなる誘電体層14、厚さ10nmのAgPdCuからなる中間層15、厚さ70nmのZnS−SiO2からなる誘電体層16、厚さ10nmのSb80Te20からなる相変化層17、厚さ35nmのZnS−SiO2からなる誘電体層18をスパッタリングにより積層し、さらにその上に、厚さ0.1mmの紫外線硬化樹脂からなる光透過層19を積層した。
実施例1と同様の構成の光学的情報記録媒体を用いて、相変化層17を初期化せずに、情報の記録及び再生を行った。記録の際の線速および記録クロック周波数は実施例1と同様とした。本比較例では、相変化層17の初期化を行わなかったため、記録開始の際の相変化層17は非晶質状態であり、記録パワは14mWと実施例1よりやや低かった。また、再生パワを様々に変化させたが、10−3以下の誤り率を得ることはできなかった。これは、記録再生光の集光スポット内に非晶質領域や結晶領域が混在し、S/Nが低くなってしまったことが原因と考えられる。
図2は、実施の形態2にかかる光学的情報記録媒体の構成を模式的に示す断面図である。この光学的情報記録媒体は、図2に示すように、基板20側から順に、Ag合金からなる反射層21、誘電体層22、記録層23、屈折率の異なる2種類の誘電体層が繰り返して形成されている中間層25、相変化層27、誘電体層28、光透過層29が積層されている。
実施例2では、実施の形態2にかかる光学的情報記録媒体において、中間層を3層の誘電体層で構成した。図3は、実施例2にかかる光学的情報記録媒体の構成を模式的に示す断面図である。実施例2では、図3に示すように、中間層251を、誘電体層251a、誘電体層251b、誘電体層251cで構成した。その他の構成は図2と同様であるので、説明を省略する。
なお、中間層の誘電体層の層数を増やすことで、初期化光に対する透過率をさらに低下させることが可能である。図4は実施例3にかかる光学的情報記録媒体の構成を模式的に示す断面図である。実施例3では、図4に示すように、中間層252を、5層の誘電体層252a〜eにより構成した。その他の構成は図2と同様であるので、説明を省略する。
実施例2と同様の構成の光学的情報記録媒体を用いて、相変化層27の初期化をすることなく、情報の記録及び再生を行った。記録の際の線速および記録クロック周波数は実施例2と同様とした。本比較例では、相変化層27の初期化を行わなかったため、記録開始の際の相変化層27は非晶質状態であり、記録パワは12.5mWと実施例1よりやや低かった。再生パワを様々に変化させたが、10−3以下の誤り率を得ることはできなかった。これは、比較例1の場合と同様に、記録再生光の集光スポット内に、非晶質領域や結晶領域が混在し、S/Nが低くなってしまったことが原因と考えられる。
また、比較例3として、上述の中間層を設けない光学的情報記録媒体において、相変化層の初期化と情報の記録及び再生を行った。図5は、比較例3にかかる光学的情報記録媒体の構成を模式的に示す断面図である。この光学的情報記録媒体は、図5に示すように、厚さ1.1mm、直径120mmのポリカーボネートからなる基板50に、基板50側から順に、厚さ100nmのAgPdCuからなる反射層51、厚さ30nmのSiNからなる誘電体層52、厚さ10nmのCo3O4からなる記録層53、厚さ20nmのZnS−SiO2からなる誘電体層54、厚さ10nmのSb80Te20からなる相変化層57、厚さ55nmのZnS−SiO2からなる誘電体層58をスパッタリングにより積層し、さらにその上に、厚さ0.1mmの紫外線硬化樹脂からなる光透過層59を積層した。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、使用するレーザ光についても、入手が可能な他の波長のレーザ光源を使用できる。例えば、記録再生光には、380〜430nmの波長範囲のレーザ光を用いることができる。また、初期化光には、680〜900nmの波長範囲のレーザ光を用いることができる。
14 誘電体層 15 中間層 16 誘電体層 17 相変化層
18 誘電体層 19 光透過層
20 基板 21 反射層 22 誘電体層 23 記録層
25 中間層 27 相変化層 28 誘電体層 29 光透過層
50 基板 51 反射層 52 誘電体層 53 記録層
54 誘電体層 57 相変化層 58 誘電体層
59 光透過層
60 ピット 61 集光スポット 62 開口
70 相変化層 71 結晶領域 72 結晶領域 73 非晶質領域
74 記録層 75 記録マーク
81 溶融部 82 集光スポット
91 結晶領域
251 中間層
251a 誘電体層 251b 誘電体層 251c 誘電体層
252 中間層
252a 誘電体層 252b 誘電体層 252c 誘電体層
252d 誘電体層 252e 誘電体層
Claims (12)
- 第1の波長を有する第1のレーザ光が照射されることにより情報が記録される記録層と、
レーザ光の光源と前記記録層との間に形成され、第2の波長を有する第2のレーザ光が照射されることにより結晶化される相変化層と、
前記記録層と前記相変化層との間に形成され、前記第1のレーザ光に対する透過率が前記第2のレーザ光に対する透過率よりも高い中間層とを少なくとも備える光学的情報記録媒体。 - 前記中間層はAgを含む合金からなることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記Ag合金はAgPdCuであることを特徴とする請求項2に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記中間層の厚さは5nm以上15nm以下であることを特徴とする請求項2または3に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記中間層の厚さは実質的に10nmであることを特徴とする請求項4に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記中間層は、それぞれ組成の異なる第1の誘電体層と第2の誘電体層が交互に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記第1の誘電体層はZnS−SiO2からなり、前記第2の誘電体層はSiO2からなることを特徴とする請求項6に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記第1のレーザ光の波長をλ1、前記第2のレーザ光の波長をλ2として、
380nm≦λ1≦430nm及び680nm≦λ2≦900nmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学的情報記録媒体。 - λ1は実質的に405nmであり、λ2は実質的に810nmであることを特徴とする請求項8に記載の光学的情報記録媒体。
- 前記第1の誘電体層における前記第2のレーザ光に対する屈折率をn1、前記第2の誘電体層における前記第2のレーザ光に対する屈折率をn2として、
前記第1の誘電体層の厚さはλ2/4n1であり、前記第2の誘電体層の厚さはλ2/4n2であることを特徴とする請求項8または9に記載の光学的情報記録媒体。 - 前記第2の波長のレーザ光を照射して相変化層を結晶化した後に、前記第1のレーザ光を記録層に照射して情報の記録及び再生を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光学的情報記録媒体。
- 第1の波長を有する第1のレーザ光が照射されることにより情報が記録される記録層を形成する工程と、
第2の波長を有する第2のレーザ光が照射されることにより結晶化される相変化層を、レーザ光の光源と前記記録層との間に形成する工程と、
前記第1のレーザ光に対する透過率が前記第2のレーザ光に対する透過率よりも高い中間層を、前記記録層と前記相変化層との間に形成する工程とを少なくとも備える光学的情報記録媒体の製造方法。
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CN108015410A (zh) * | 2017-12-01 | 2018-05-11 | 北京工业大学 | 一种基于飞秒激光诱导无定形GemSbnTek薄膜制备晶态纳米结构的方法 |
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