JP2010216584A - 回転直進変換機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を図り易いと共に衝撃力を吸収し易く、不使用時には占有スペースを小さくすることができるようにする。
【解決手段】回転軸芯X上で相対回転可能に対向配置された入力部材22及び出力部材28と、入力部材22の対向部に、多角形の頂点を形成するように配置した複数の入力側接続点を備え、出力部材28の対向部に、同じ多角形の頂点を形成するように配置した複数の出力側接続点を備え、入力側接続点と出力側接続点とを接続して複数の第1荷重伝達部32を形成し、入力側接続点の一つに対して第1荷重伝達部32を介して接続された出力側接続点に隣接する二つの出力側接続点のうち当該一つの入力側接続点に遠い側の出力側接続点と、当該一つの入力側接続点とを接続して複数の第2荷重伝達部33を形成してある。
【選択図】図3

Description

本発明は、同一の回転軸芯上で相対回転可能に対向配置された入力部材及び出力部材を備える回転直進変換機構に関する。
上記回転直進変換機構は、例えば車両用シートにおけるヘッドレストのシートバックに対する高さを電動モータの駆動で調節することができるヘッドレスト装置に装備されている。
このヘッドレスト装置における回転直進変換機構は、入力部材としてのウオームホイールと、出力部材としてのナット部材とが同一の回転軸芯上で相対回転可能に対向配置され、ウオームホイールと一体回転するスクリューシャフトがナット部材に螺合されている。
電動モータで駆動されるウオームによるウオームホイール及びスクリューシャフトのナット部材に対する正逆の駆動回転で、ウオームホイールとナット部材とが直線方向に相対往復移動する。
このウオームホイールとナット部材との相対往復移動により、ナット部材と一体に移動するヘッドレストの、ウオームホイールを支持してあるシートバックに対する高さを調節できる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−95645号公報
上記従来の回転直進変換機構では、スクリューシャフトは中実部材であるために、軽量化が図り難いと共に、衝撃力が作用したときにその衝撃力を吸収し難い欠点がある。
また、スクリューシャフトは伸縮しないために、不使用時にもスクリューシャフトの長さに応じた占有スペースを必要とする欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、軽量化を図り易いと共に、衝撃力が作用したときにその衝撃力を吸収し易く、不使用時には占有スペースを小さくすることができる回転直進変換機構を提供することを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、同一の回転軸芯上で相対回転可能に対向配置された入力部材及び出力部材と、入力部材の対向部に、多角形の頂点を形成するように配置した複数の入力側接続点を備えると共に、出力部材の対向部に、同じ多角形の頂点を形成するように配置した複数の出力側接続点を備え、前記入力側接続点の一つと前記出力側接続点の一つとを接続し、当該接続した入力側接続点および出力側接続点を基点として、これに隣接する前記入力側接続点と前記出力側接続点とを順次接続して複数の第1荷重伝達部を形成し、前記入力側接続点の一つに対して第1荷重伝達部を介して接続された出力側接続点に隣接する二つの出力側接続点のうち当該一つの入力側接続点に遠い側の出力側接続点と、当該一つの入力側接続点とを接続し、当該接続した入力側接続点および出力側接続点を基点として、隣接する前記入力側接続点と前記出力側接続点とを順次接続して複数の第2荷重伝達部を形成してある点にある。
本構成の回転直進変換機構であれば、入力部材と出力部材とを一方の方向に相対回転させると、第1荷重伝達部の夫々が倒れ込み、入力部材と出力部材とを他方の方向に相対回転させると、第1荷重伝達部の夫々が起き上がる。
また、入力部材と出力部材とを一方の方向に相対回転させると、一つの入力側接続点と、その入力側接続点に対して第1荷重伝達部を介して接続された出力側接続点と、その出力側接続点に隣接する二つの出力側接続点のうち当該一つの入力側接続点に遠い側の出力側接続点との三つの接続点どうしの相対位置を変えずに、第2荷重伝達部の夫々も倒れ込む。入力部材と出力部材とを他方の方向に相対回転させると、前述の三つの接続点どうしの相対位置を変えずに、第2荷重伝達部の夫々も相対回転方向に起き上がる。
したがって、入力部材と出力部材とを一方の方向に相対回転させると、入力部材と出力部材とが互いに近接又は離間する方向に相対移動し、他方の方向に相対回転させると、入力部材と出力部材とが互いに離間又は近接する方向に相対移動する。
よって、従来のようなスクリューシャフトを使用することなく、入力部材の回転運動を出力部材の直進運動に変換することができるようになり、軽量化を図り易いと共に、衝撃力が作用したときにその衝撃力を吸収し易く、不使用時には占有スペースを小さくすることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記入力部材と前記出力部材とが可撓性材料からなる筒状部材で接続され、前記第1荷重伝達部が、前記筒状部材に形成された直線状に外側に屈曲する山折部で構成され、前記第2荷重伝達部が、前記筒状部材に形成された直線状に内側に屈曲する谷折部で構成されている点にある。
本構成であれば、入力部材と出力部材とを筒状部材で接続すればよいので、回転直進変換機構の組み付け作業を簡略化できる。
また、筒状部材は中実部材に比べて剛性を確保し易く、軽量化を一層図り易い。
本発明の第3特徴構成は、前記入力部材を回転可能に支持する支持部と前記出力部材とが、前記第1荷重伝達部及び前記第2荷重伝達部の全部を囲みつつ伸縮自在で、かつ、前記支持部と前記出力部材との相対回転を阻止する筒状体で互いに固定されている点にある。
本構成であれば、入力部材の回転を許容しながら出力部材の回転を阻止して、入力部材の正逆の回転により、筒状体を伸縮変形させながら、入力部材と出力部材とを互いに離間又は近接する方向に相対移動させることができる。
また、伸縮自在な筒状体で第1荷重伝達部及び第2荷重伝達部を保護することができる。
回転直進変換機構を備えたヘッドレスト装置の概略側面図 ヘッドレスト装置の要部側面図 要部の側面図 要部の断面図 (a)筒壁の展開図(b)筒状部材の横断面図(c)筒状部材の斜視図 (a)筒状体の横断面図(b)筒状体の縦断面図 (a)回転直進変換機構の第2実施形態を示す側面図(b)回転直進変換機構の第2実施形態を示す横断面図 第3実施形態を示す回転直進変換機構を備えたヘッドレスト装置の概略側面図 ヘッドレスト装置の分解斜視図 回転直進変換機構の側面図 回転直進変換機構の側面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3は、自動車などの車両におけるヘッドレスト装置Bを示している。 ヘッドレスト装置Bは、図1に示すように、車両用シート1のシートバック2の上端部に装備してあり、図2,図3に示すように、本発明による回転直進変換機構Aを備えている。
ヘッドレスト装置Bは、ヘッドレスト3と、ヘッドレスト3の下面から下方に突出する一対の脚部6とを有している。
脚部6は、シートバック2に設けられたフレーム(図示しない)に支持されている。
ヘッドレスト3は、車両用シート1に着座した搭乗者Cの頭部C1を受け止める受止部3aと、その後方側の後側部3bとに分割され、後側部3bに脚部6を固定してある。
受止部3aは、搭乗者Cの姿勢に応じて、駆動ユニット40の作動により、後側部3bに対して車両前後方向に移動させることができる。
具体的には、駆動ユニット40が作動すると、受止部3aは図2(a)に示す初期位置と図2(b)に示す作動位置との間で移動し得る。
受止部3aと後側部3bの夫々は、図2に示すように、互いの対向部位に樹脂製のプレート41,42を有する。受止部3a及び後側部3bは、皮革や布からなる表面シート43の内側に発砲ウレタンなどで成形されたパッド44が設けられている。
駆動ユニット40は、図3にも示すように、モータユニット13と、本発明による回転直進変換機構Aとを装備してある。
モータユニット13は、後側部3bのプレート41に固定してあり、図3に示すように、電動モータ16およびウォーム17とウォームホイール18とを有する減速機構19を内蔵し、ウォーム17は電動モータ16の出力軸に直結されている。
ウォームホイール18の回転軸20は、その両端部が一対の軸受け21で回転可能に支持されている。一対の軸受け21はモータユニット13のハウジングやハウジングに固定したブラケットなどの固定部材13aに取り付けてある。モータユニット13の横側外方に突出させた回転軸20の端部に円形の入力板22を同芯状に一体に設けてある。
回転直進変換機構Aは、直線状の同一の回転軸芯X上で相対回転可能に対向配置された入力部材としての、ウォームホイール18の回転軸20に固定した入力板22と、出力部材としての、受止部3aのプレート42に固定した回転不能の出力板28とを、車両前後方向に相対往復移動自在に接続している。
回転直進変換機構Aは、入力板22と出力板28とを可撓性材料からなる筒状部材23、具体的には、硬質ウレタン樹脂などの弾性材料で一体成形した筒状部材23で接続してある。
筒状部材23は、図3に示すように、入力板22との対向部に、多角形(本実施形態では正六角形)の頂点を形成するように配置した複数(本実施形態では六箇所)の入力側接続点34aを備えると共に、出力板28との対向部に、同じ多角形の頂点を形成するように配置した複数の出力側接続点34bを備えている。
筒状部材23はウオームホイール18の回転軸芯Xと同芯状に固定されている。
筒状部材23には、ウオームホイール18の一方の方向への回転により捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に近接移動するように変形し、かつ、ウオームホイール18の他方の方向への回転により捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に離間移動するように形状が伸縮変形する変形癖が付与されている。
変形癖は、図4,図5に示すように、筒軸芯Xの長手方向に沿って複数設けた環状山折部31、及び、筒軸芯Xの長手方向で隣り合う環状山折部31どうしを接続する複数の接続山折部32と複数の接続谷折部33とを設けて付与してある。
複数の環状山折部31は、筒軸芯Xの方向に等間隔で配置してあり、複数の接続山折部32と複数の接続谷折部33は、夫々、筒周方向に等間隔で配置してある。
図4に示すように、環状山折部31と接続山折部32の夫々は、筒壁29を筒外側に向けて突出するように直線状に屈曲して、筒壁外面29aの側が凸になるように折れる折癖を付与してある。
接続谷折部33は、筒壁29を筒内側に向けて突出するように直線状に屈曲して、筒壁内面29bの側が凸になるように折れる折癖を付与してある。
図5(a)は筒壁29の展開図を示し、図5(b)は筒壁29の環状山折部31に沿う断面形状を示し、図5(c)は収縮変形前の筒状部材23の斜視図を示す。
環状山折部31の夫々は、筒状部材23の筒軸芯(回転軸芯)Xに直交する断面視で、図5(b)に示すように、筒軸芯Xを中心とする同一形状の正多角形 (本実施形態では正六角形)の環状に形成して、図5(a)に示すように、筒軸芯Xの方向で隣り合う環状山折部31どうしが等間隔で配置され、かつ、隣り合う環状山折部31の正多角形の角部34どうしを周方向に一定回転角度で互いにずらせて配置してある。
したがって、筒軸芯Xの方向で隣り合う環状山折部31どうしの関係において、入力板22の側の環状山折部31の角部34の夫々が入力側接続点34aを構成し、出力板28の側の環状山折部31の角部34の夫々が出力側接続点34bを構成している。
接続山折部32の夫々は、図5(a)に示すように、隣り合う環状山折部31の角部34どうしを折線状に接続する螺旋状の線分に沿って形成して、筒周方向に等間隔で配置してある。
したがって、筒軸芯Xの方向で隣り合う環状山折部31どうしの関係において、筒周方向で隣り合う六つの接続山折部32が、入力側接続点34aの一つと出力側接続点34bの一つとを接続し、当該接続した入力側接続点34aおよび出力側接続点34bを基点として、これに隣接する入力側接続点34aと出力側接続点34bとを順次接続してある複数の第1荷重伝達部を構成しいる。
隣り合う環状山折部31どうしの間における接続山折部32の長さaと、隣り合う角部34どうしの間における環状山折部31の長さbとを同じ長さにして、隣り合う環状山折部31と隣り合う接続山折部32とで囲まれる部分の形状を菱形に形成してある。
接続谷折部33の夫々は、図5(a)に示すように、周方向で隣り合う接続山折部32の間の位置において、隣り合う環状山折部31の角部34どうし接続する線分のうちの最も長い直線に沿って形成してある。
本実施形態においては、接続谷折部33は、環状山折部31に対しても、接続山折部32に対しても、30度の角度θで傾斜させてある。
したがって、筒軸芯Xの方向で隣り合う環状山折部31どうしの関係において、筒周方向で隣り合う六つの接続谷折部33が、入力側接続点34aの一つに対して接続山折部(第1荷重伝達部)32を介して接続された出力側接続点34bに隣接する二つの出力側接続点34bのうち当該一つの入力側接続点34aに遠い側の出力側接続点34bと、当該一つの入力側接続点34aとを接続し、当該接続した入力側接続点34aおよび出力側接続点34bを基点として、隣接する入力側接続点34aと出力側接続点34bとを順次接続してある複数の第2荷重伝達部を構成している。
筒状部材23は、ウオームホイール18の一方の方向への回転により捩られると、各環状山折部31と各接続山折部32と各接続谷折部33が大きく折れ曲がりながら、各接続山折部32と各接続谷折部33とが回転方向に倒れ込んで、入力板22と出力板28とが相対的に近接移動するように形状が変化する。
また、筒状部材23は、ウオームホイール18の他方の方向への回転により逆向きに捩られると、各環状山折部31と各接続山折部32と各接続谷折部33が折れ曲がりを解消しながら、各接続山折部32と各接続谷折部33とが回転方向に起き上がって、入力板22と出力板28とが相対的に離間移動するように形状が変化する。
入力板22を回転可能に支持する支持部としてのハウジング13aと出力板28とが、第1荷重伝達部32及び第2荷重伝達部33の全部を備えた筒状部材23を囲む伸縮自在な樹脂製の円筒状体45で互いに固定されている。
円筒状体45は、図6に示すように、第1〜第4の複数の円筒状分割体45a,45b,45c,45dを回転軸芯Xに沿う方向に相対移動自在に組み付けて構成してある。
第1円筒状分割体45aは第2円筒状分割体45bの外周側に遊嵌する内径を備え、第2円筒状分割体45bは第3円筒状分割体45cの外周側に遊嵌する内径を備え、第3円筒状分割体45cは第4円筒状分割体45dの外周側に遊嵌する内径を備えている。
第1〜第3円筒状分割体45a,45b,45cの内周側の夫々には、回転軸芯Xを挟んで互いに対向する一対の突部46a,46b,46cを形成してあり、第2〜第4円筒状分割体45b,45c,45dの外周側の夫々には、回転軸芯Xを挟んで互いに対向する一対の長溝47b,47c,47dを回転軸芯Xと平行に形成してある。
第2,第3円筒状分割体45b,45cの夫々における一対の突部46b,46cと一対の長溝47b,47cは、90度の回転角で周方向に互いに位置をずらせて形成してある。
第1円筒状分割体45aはハウジング13aに固定される固定部としての鍔部48を備え、第4円筒状分割体45dは出力板28に固定される固定部としての鍔部49を備えている。
第1円筒状分割体45aの一対の突部46aの夫々が第2円筒状分割体45bの一対の長溝47bにスライド移動自在に嵌合し、第2円筒状分割体45bの一対の突部46bの夫々が第3円筒状分割体45cの一対の長溝47cにスライド移動自在に嵌合し、第3円筒状分割体45cの一対の突部46cの夫々が第4円筒状分割体45dの一対の長溝47dにスライド移動自在に嵌合するように組み付けて、回転軸芯Xに沿う方向に伸縮自在な円筒状体45を構成してある。
したがって、入力板22の回転を許容しながらハウジング13aと出力板28との回転を阻止して、入力板22の正逆の回転により、円筒状体45を伸縮変形させながら、出力板28を入力板22に対して離間又は近接する方向に移動させることができる。
尚、上述の円筒状体45に代えて、図示しないが、回転軸芯Xの方向に伸縮自在であって、回転軸芯Xの周りの回転は規制する蛇腹筒で筒状部材23の外周部を囲んでもよい。この場合、蛇腹筒の端部の夫々を固定部としてのブラケット13aと出力板28とに固定しておく。
ヘッドレスト装置Bの作動を説明する。
図2(a)に示すように筒状部材23が最も伸長している状態、つまり、受止部3aが後側部3bから最も離間している状態、或いは、受止部3aが移動範囲の中間位置に位置している状態において、ウオーム17の駆動によりウオームホイール18が図2(a)中の矢印で示す一方の方向に回転を始めると、筒状部材23が捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に近接移動するように回転軸芯Xの方向に収縮変形し、受止部3aが後側部3bに向けて移動する。
図2(b)に示すように筒状部材23が収縮している状態、つまり、受止部3aが後側部3bに最も近接している状態、或いは、受止部3aが移動範囲の中間位置に位置している状態において、ウオームホイール18が図2(b)中の矢印で示す他方の方向に回転を始めると、筒状部材23が逆向きに捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に離間移動するように回転軸芯Xの方向に伸長変形し、受止部3aが後側部3bから離間するように移動する。
したがって、入力板22の回転方向と回転量を調節することにより、受止部3aの位置を所望の位置に調節することができる。
〔第2実施形態〕
図7は回転直進変換機構Aの別実施形態を示し、出力部材28を回り止めする複数(本実施形態では回転軸芯Xを挟んで対向する2本)のロッド37を設けてある。
ロッド37の夫々は、回転軸芯Xに沿わせてブラケット13aに固着して、出力板28の外周部に形成した切欠き38に回転軸芯Xの方向に相対移動自在に係合してあり、入力板22と出力板28との相対移動方向が、ウオームホイール18の回転軸芯Xに沿う方向となるように案内するガイドとしても機能するように構成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図8〜図11は、自動車などの車両におけるヘッドレスト装置Bを示している。このうち図9〜図11には、本発明による回転直進変換機構Aを示してある。
ヘッドレスト装置は、図8に示すように、車両用シート1のシートバック2の上端部に取り付けたヘッドレスト3を上下させるものである。ヘッドレスト3の高さ調節は上下位置調節装置4で行う。
ヘッドレスト3は、図9に示すように、ヘッドレストフレーム5を内蔵している。ヘッドレストフレーム5の幅方向中央位置には、二本の互いに平行なステーシャフト7を備えたヘッドレストステー8が、各ステーシャフト7をヘッドレスト3の下方に突出させて固着されている。
シートバック2はシートバックフレーム9を内蔵している。シートバックフレーム9の上端部の幅方向の2個所には、上下方向に貫通する貫通孔を備えたステーシャフトホルダ10が設けられている。
ステーシャフトホルダ10の貫通孔の夫々には、ステーガイド11が挿入固定されている。ステーガイド11には貫通孔12が形成され、この貫通孔12にステーシャフト7が上下方向に摺動移動自在に挿通されている。
シートバックフレーム9には、ヘッドレスト3の上下位置調節装置4が取り付けられている。
上下位置調節装置4は、モータユニット13と、本発明による回転直進変換機構Aとを備えている。
モータユニット13はシートバックフレーム9に固定してある。
昇降部材14は、入力板22と同芯状の円形の出力板28と、二本のステーシャフト7の下端部の夫々が挿脱可能に挿入される挿入穴25とを備えている。
ステーシャフト7の下端部が挿入穴25に挿入されると、その下端部に形成してある係止溝26に、挿入穴25に装着してある弾性ピン27が係脱可能に係合し、ヘッドレスト3が昇降部材14によって位置決め状態で保持される。
回転直進変換機構Aは、直線状の同一の回転軸芯X上で相対回転可能に対向配置された入力部材としての、ウォームホイール18の回転軸20に固定した円形の入力板22と、出力部材としての、昇降部材14に固定した回転不能の出力板28とを、筒状部材23で上下方向に相対往復移動自在に接続して構成してある。
入力板22を回転可能に支持する支持部としてのハウジングに取り付けてあるブラケット13aと出力板28とに亘って、筒状部材23の外周部を囲むコイルスプリング35を装着して、ブラケット13aと出力板28との相対回転を防止しながら、入力板22と出力板28との遠近方向の相対移動を許容してある。
コイルスプリング35は、ブラケット13aと出力板28との間の夫々に、リング状のゴム板部材36を挟んで装着してある。ゴム板部材36はコイルスプリング35の回り止めとして機能する。
尚、上述のコイルスプリング35に代えて、図示しないが、回転軸芯Xの方向に伸縮自在であって、回転軸芯Xの周りの回転は規制する蛇腹筒等の筒状体で筒状部材23の外周部を囲んでもよい。この場合、筒状体の端部の夫々を固定部としてのブラケット13aと出力板28とに固定しておく。
上下位置調節装置4の作動を説明する。
図10に示すように筒状部材23が最も伸長している状態、つまり、ヘッドレスト3が最も低い位置に位置している状態、或いは、ヘッドレスト3が昇降範囲の中間位置に位置している状態において、ウオーム17の駆動によりウオームホイール18が図10中の矢印で示す一方の方向に回転を始めると、筒状部材23が捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に近接移動するように回転軸芯Xの方向に収縮変形し、ヘッドレスト3が上昇移動する。
図11に示すように筒状部材23が収縮している状態、つまり、ヘッドレスト3が最も高い位置に位置している状態、或いは、ヘッドレスト3が昇降範囲の中間位置に位置している状態において、ウオームホイール18が図11中の矢印で示す他方の方向に回転を始めると、筒状部材23が逆向きに捩られて、入力板22と出力板28とが相対的に離間移動するように回転軸芯Xの方向に伸長変形し、ヘッドレスト3が下降移動する。
したがって、入力板22の回転方向と回転量を調節することにより、ヘッドレスト3の高さ位置を所望の位置に調節することができる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による回転直進変換機構は、入力部材及び出力部材が、湾曲した、或いは屈曲した同一の回転軸芯上で相対回転可能に対向配置されていてもよい。
2.本発明による回転直進変換機構は、ランバーサポート装置において、ランバープレートを押し引きする機構に適用してもよい。
3.本発明による回転直進変換機構は、ベルトリーチャー装置において、シートベルトの装着時にウエビング保持部をシート後方からシート前方に移動させる機構に適用してもよい。
4.本発明による回転直進変換機構は、車両用パワーシートスライド装置において、座席シートを移動させる機構に適用してもよく、その用途は限定されない。
X 回転軸芯
13a 支持部
22 入力部材
23 筒状部材
28 出力部材
32 第1荷重伝達部(山折部)
33 第2荷重伝達部(谷折部)
34a 入力側接続点
34b 出力側接続点
45 筒状体

Claims (3)

  1. 同一の回転軸芯上で相対回転可能に対向配置された入力部材及び出力部材と、
    入力部材の対向部に、多角形の頂点を形成するように配置した複数の入力側接続点を備えると共に、
    出力部材の対向部に、同じ多角形の頂点を形成するように配置した複数の出力側接続点を備え、
    前記入力側接続点の一つと前記出力側接続点の一つとを接続し、当該接続した入力側接続点および出力側接続点を基点として、これに隣接する前記入力側接続点と前記出力側接続点とを順次接続して複数の第1荷重伝達部を形成し、
    前記入力側接続点の一つに対して第1荷重伝達部を介して接続された出力側接続点に隣接する二つの出力側接続点のうち当該一つの入力側接続点に遠い側の出力側接続点と、当該一つの入力側接続点とを接続し、当該接続した入力側接続点および出力側接続点を基点として、隣接する前記入力側接続点と前記出力側接続点とを順次接続して複数の第2荷重伝達部を形成してある回転直進変換機構。
  2. 前記入力部材と前記出力部材とが可撓性材料からなる筒状部材で接続され、
    前記第1荷重伝達部が、前記筒状部材に形成された直線状に外側に屈曲する山折部で構成され、前記第2荷重伝達部が、前記筒状部材に形成された直線状に内側に屈曲する谷折部で構成されている請求項1に記載の回転直進変換機構。
  3. 前記入力部材を回転可能に支持する支持部と前記出力部材とが、前記第1荷重伝達部及び前記第2荷重伝達部の全部を囲みつつ伸縮自在で、かつ、前記支持部と前記出力部材との相対回転を阻止する筒状体で互いに固定されている請求項1又は2に記載の回転直進変換機構。
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