JP2010215096A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ本体の展開挙動を安定させることができる頭部保護エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部に接続されたインフレータ2の高圧ガスGにより下方へ向けて膨張展開されるカーテン状のエアバッグ本体20を備える頭部保護エアバッグ装置1であって、エアバッグ本体内には、高圧ガスが供給されて、乗員の頭部を保護する膨張領域3a、3bが形成され、膨張領域内には、車両前後方向に沿って整流布4が配置されるとともに、整流布の上端縁aと下端縁4bとが適宜間隔をおいてそれぞれエアバッグ本体に接合され、整流布とエアバッグ本体との間には、高圧ガスを膨張領域内へ案内するガス整流路5が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部に接続されたインフレータの高圧ガスにより、下方に向けて膨張展開するエアバッグ本体を備える頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、車室側部に車両前後方向にカーテン状に膨張展開するエアバッグ袋体を有する頭部保護エアバッグ装置として例えば特許文献1が知られている。特許文献1の頭部保護エアバッグ装置は、エアバッグ袋体内に膨張用ガスを噴出するインフレータと、乗員の頭部を保護する膨張室と、膨張室の上に連通して形成された車両前後方向に延びるガス通路と、ガス通路内に配設され膨張用ガスを膨張室に供給する可撓性を有するインナチューブとを備えている。そしてこのインナチューブは、その後端部がインフレータのガス噴出口に連結され、インフレータと反対側の前端部が閉塞された状態で、エアバッグ袋体内上縁部のガス通路内に車両前後方向に沿って設けられており、その下側の各膨張室に連通させてそれぞれ出口穴が形成された構成となっている。
特開2002−321587号公報
上記、従来の頭部保護エアバッグ装置では、噴出ガスを膨張室にスムースに供給するために、別体で形成したインナチューブがガス通路内に配設されていた。これにより、インフレータ作動時には、インフレータからの膨張用ガスをインナチューブを通じて各膨張室に素早く供給させることを可能にしていた。
しかしながら、上記インナーチューブは、その後端部がインフレータのガス噴出口と連結された状態でガス通路内に配置されているのみであり、ガス通路内に接合部を持ってはいない。このため、インフレータの作動時には、インナチューブ内に一気に噴出する噴出ガスによって、ガス通路内でインナチューブが暴れてしまい、結果、エアバッグ本体の展開挙動が安定しないという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部にインフレータからの高圧ガスにより下方へ向けて膨張展開するエアバッグ本体を有する頭部保護エアバッグ装置であって、エアバッグ本体の展開挙動を安定させることができる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる頭部保護エアバッグ装置は、車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部に接続されたインフレータの高圧ガスにより下方へ向けて膨張展開されるカーテン状のエアバッグ本体を備える頭部保護エアバッグ装置であって、上記エアバッグ本体内には、上記高圧ガスが供給されて、乗員の頭部を保護する膨張領域が形成され、該膨張領域内には、車両前後方向に沿って整流布が配置されるとともに、該整流布の上端縁と下端縁とが適宜間隔をおいてそれぞれ該エアバッグ本体に接合され、該整流布と該エアバッグ本体との間には、該高圧ガスを該膨張領域内へ案内するガス整流路が形成されることを特徴とする。
前記整流布は、前記上端縁が前記エアバッグ本体の上端部に接合されるのが好ましい。
前記整流布は、前記上端縁が、前記エアバッグ本体上端部より下方に位置して、前記エアバッグ本体の車内側および車外側のいずれか一方側に接合されるとともに、該エアバッグ本体の車内側および車外側のうち、該整流布上端縁が接合された側と同一の側に下端縁が接合されるのが好ましい。
前記整流布は、前記下端縁が前記エアバッグ本体の車外側に接合されるのが望ましい。
本発明にかかる頭部保護エアバッグ装置にあっては、車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部にインフレータからの高圧ガスにより下方へ向けて膨張展開するエアバッグ本体を有する頭部保護エアバッグ装置であって、エアバッグ本体の展開挙動を安定させることができる。
本発明にかかる頭部保護エアバッグ装置の好適な一実施形態を示す側断面図である。 図1の頭部保護エアバッグ装置の分解斜視図である。 図1のインフレータ挿入口にインフレータを取り付けた状態を示す要部拡大図である。 図3のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 膨張したエアバッグ本体20と乗員との関係を示す説明図である。 本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置において、ガス整流路を上方に設けた状態示すエアバッグ本体の断面図である。 本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置において、ガス整流路を車内側に設けた状態を示すエアバッグ本体の断面図である。 本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置の変形例を示す要部断面図である。 本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置の変形例を示す要部断面図である。
以下に、本発明にかかる頭部保護エアバッグ装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置1の概略側面図である。図2は車外側パネル22、整流布4、車内側パネル21の取付状態を示す分解斜視図である。図3はインフレータ挿入口6にインフレータ2を取り付けた状態を示す側面図である。図4は、図3のA−A断面図である。図5は図1のB−B断面図であり、図6は図1のC−C断面図である。図7は、膨張したエアバッグ本体20と乗員との関係を示す説明図である。
本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置1は、車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部に接続されたインフレータ2の高圧ガスGにより下方へ向けて膨張展開されるカーテン状のエアバッグ本体20を備える頭部保護エアバッグ装置1である。この頭部保護エアバッグ装置1は、エアバッグ本体20と、インフレータ2と、膨張領域3a、3bと、整流布4と、ガス整流路5により主に構成される。エアバッグ本体20は、図1および2に例示されるように、車内側パネル21と車外側パネル22との2枚の基布パネルを第1縫製ライン8で縫合することによって袋状に形成される。各パネル21、22は、ナイロンやポリエステルなどの周知の繊維素材で形成される。
エアバッグ本体20の上端部23には、車両前後方向に適宜間隔をおいて複数のタブ布12が接合される。タブ布12には取付孔13が形成されており、エアバッグ本体20は、この取付孔13を介して車室の側縁部に固定される(図示しない)。なお、ここで上端部23とは、上端の辺のみを指すものではなく一定範囲を含むものであり、縫合のための縫い代は上端部23に含まれるものである。
また、エアバッグ本体20は、その下方側より上方側に向けて折りたたまれた状態で車室の側縁部の収納位置に収納される(図示しない)。折りたたみの形態は、ロール状であってもよいしアコーデオン状であってもよく、またこれらを組み合わせた形態でもよい。
エアバッグ本体20の後端部上方側には、インフレータ2を取り付けるために開口されたインフレータ挿入口6が形成される。
エアバッグ本体20には、インフレータ挿入口6を介してインフレータ2が配設される。インフレータ2には、その先端に高圧ガスGを噴出する噴出部2aが形成される。インフレータ2は、その噴出部2aをインフレータ挿入口6の内部に挿入して、エアバッグ本体20に取り付けられる。さらに、図3に例示するように、エアバッグ本体20に取り付けられたインフレータ2は、その噴出部2aが車内側パネル21側から取付具7で固定されることで車体に取り付けられる。
エアバッグ本体20には乗員の頭部を保護する膨張領域3a、3bが形成される。膨張領域3a、3bは、図1に例示されるように車内側パネル21と車外側パネル22とを第2縫製ライン9で縫製することで区画形成される。図示例では、エアバッグ本体20の略中央に第2縫製ライン9が無端状に形成されている。これにより第2縫製ライン9の内側に非膨張領域11が形成されるとともに、第2縫製ライン9の外側に膨張領域3a、3bが形成されることとなる。具体的には、この膨張領域3a、3bは、非膨張領域11を挟んで前方側の前方側膨張領域3aと、非膨張領域11を挟んで後方側の後方側膨張領域3bとの二つに区画形成されている。なお、この前方側膨張領域3aと後方側膨張領域3bは非膨張領域11の上方および下方で連通されている。各膨張領域3a、3bには、乗員の頭部を保護するためにインフレータ2からの高圧ガスGが供給される。
前方側膨張領域3aおよび後方側膨張領域3bには、その適宜位置に、車内側パネル21と車外側パネル22とを縫合させて縫合部15が形成される。縫合部15は、エアバッグ本体20のクッション性を考慮した上で、その膨張度合いや高圧ガスGの流れ等を調整するために形成され、図示例にあっては、前方側膨張領域内3aの前後方向に2箇所、後方側膨張領域3b内に1箇所それぞれ形成されている。
膨張領域3a、3b内には車両前後方向に沿って整流布4が配置される。これとともに、整流布4の上端縁4aと下端縁4bとは、適宜間隔をおいて第3縫製ライン10によりそれぞれエアバッグ本体20に縫合される(ここで、上端縁4aおよび下端縁4bとは、上端および下端の辺のみではなく一定範囲を含み、縫合の際の縫い代も含まれるものである。)。これにより、整流布4とエアバッグ本体20との間には、インフレータ2から噴出される高圧ガスGを、膨張領域3a、3b内へ案内する、ガス整流路5が形成される。図示例にあっては、整流布4は、後方側膨張領域3b内のインフレータ挿入口6より非膨張領域11の上方に亘って配設されている。このとき、整流布4の上端縁4aは、エアバッグ本体20の上端部23に、車内側パネル21と車外側パネル22との間に挟み込まれている。また、整流布4の下端縁4bは、上端部23より適宜離れた位置の車外側パネル22側に縫合されている。さらに、整流布4の後端縁4dは、図2に例示するように、インフレータ挿入口6の内側に、これと重ね合わせるように開口して形成されており、その前端縁4cは、前方に向けて開口して形成されている。これにより、図4に例示するように、整流布4と、その上端縁4aおよび下端縁4bとが縫合された車外側パネル22との間には、環状のガス整流路5が形成される。
ガス整流路5の前方側および下方側には、前方側膨張領域3aおよび後方側膨張領域3bへ高圧ガスGを供給する連通孔14a、14bが形成される。ガス整流路5の前方に形成される第1連通孔14aは、非膨張領域11上方に位置する整流布4の前端縁4cが、前方側膨張領域3aに向けて開口されることにより形成される。また、ガス整流路5の下方に形成される第2連通孔14bは、図6に例示されるように、整流布下端縁4bと車外側パネル22とを縫合する2本の第3縫製ライン10の間の無縫製部分により、ガス整流路5と後方側膨張領域3bとが連通することにより形成される。
ガス整流路5は、図5に例示されるように、後方側膨張領域3bの内部に形成されると共に、後方側膨張領域3bの一部と車幅方向に並列に形成される。特にこの図示例の場合、後方側膨張領域3b内の車外側にガス整流路5が形成されている。これにより、後方側膨張領域3bの車内側には、ガス整流路5が形成されることなく、後方側膨張領域3bの上下方向全体をもって後部座席の乗員を保護する後部乗員保護エリアが形成されることとなる。
次に本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置1の作用について詳細に説明する。本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置1を製作するに際しては、整流布4の上端縁4aと車外側パネル22、および、整流布4の下端縁4bと車外側パネル22とをそれぞれ第3縫製ライン10により縫合する。このとき、下端縁4b側を縫製する2本の第3縫製ライン10の間に第2連通孔14bを形成する。次に、車内側パネル21と、整流布4が縫合された車外側パネル22とをまとめて第1縫製ライン8で縫合する。これにより、エアバッグ本体20が袋状に形成され、かつ、エアバッグ本体20と整流布4とが縫合される。そして、車外側パネル22と整流布4との間に環状のガス整流路5が形成されると共に、整流布4の前端縁4cの周囲に第1連通孔14aが形成される。また、タブ布12をエアバッグ本体20上端部23に取り付ける。
次に、車内側パネル21と車外側パネル22とを重ねて第2縫製ライン9によって、エアバッグ本体20に非膨張領域11を形成する。これにより、非膨張領域11を挟んで、前方側膨張領域3aと後方側膨張領域3bとが区画形成される。また、前方側膨張領域3aおよび後方側膨張領域3bの適宜位置に、車内側パネル21と車外側パネル22とを縫合させて縫合部15を形成する。
続いて、インフレータ挿入口6内のガス整流路5内部に、噴出部2aを挿入して、エアバッグ本体20にインフレータ2を取り付ける。さらに、タブ布12の取付孔13を介してボルトおよびナットなどで車体にエアバッグ本体20を取り付ける。その後、エアバッグ本体20を折り畳んで車室側縁部に収納する。
ロールオーバーや側部衝突などによってインフレータ2が作動した場合には、高圧ガスGは、ガス整流路5に噴出し、第1連通孔14aを通じて前方側膨張領域3aに流入すると同時に、第2連通孔14aを通じて後方側膨張領域3b流入する。これにより、エアバッグ本体20は、車室下方側に向けて膨張展開する。
本発明にかかる頭部保護エアバッグ装置1は、エアバッグ本体20内に、高圧ガスGをスムースに膨張領域内3a、3bへ案内するガス整流路5が形成されることで、その展開性を良好にすることができる。さらに、ガス整流路5は、従来のようにインナチューブなどの別体で形成されずに、エアバッグ本体20に、整流布4を接合することで、これらの間に一体的に形成されることとなる。このため、インフレータからの高圧ガスGの噴出でガス整流路5がエアバッグ本体内20で暴れることを防止し、エアバッグ本体20の展開挙動を安定させることができる。
また、上記従来技術では、インナチューブが膨張領域の上方に別体で形成されたいたため、どうしても高圧ガスの流速やインナチューブの挙動のコントロールは、インナチューブの径に依存せざるを得なかった。しかしながら、本実施形態は、後方側膨張領域3bの内部で、整流布4の上端縁4aおよび下端縁4bをエアバッグ本体20に接合することでガス整流路5が形成されている。このため、整流布4の上下幅を変更したり、取付間隔を変更したりすることで、エアバッグ本体20内部での、ガス整流路5の径を自由に設計することが可能となる。換言すると、ガス整流路5の径は、エアバッグ本体20の車幅方向の厚みに依存することなく、比較的自由な設計が可能となる。また、このように、ガス整流路5の径を比較的自由に設計できることによって、ガス整流路5内の高圧ガスGの流速の制御が容易となり、エアバッグ本体20の展開時間・挙動のコントロールが容易になる。
本実施形態では、整流布4の上端縁4aが、エアバッグ本体20の上端部23に縫合されており、そして、下端縁4bが車外側パネル22に縫合されている。このように、上端縁4aをエアバッグ本体上端部23に縫合しつつ、下端縁4bを車外側パネル22に縫合すれば、車外側パネル22と整流布4との間にガス整流路5を形成することが可能となる。また一方、図8に示すように、下端縁4bを車内側パネル21に縫合すれば、車内側パネル21と整流布4との間にガス整流路5を形成することも可能となる。このように、膨張領域内3a、3bのガス整流路5の配設位置についても自由に設計することが可能となる。
さらに、本実施形態のように、整流布4の下端縁4bを車外側パネル22に縫合すれば、図7のように、車外側に形成されたガス整流路5と乗員の頭部との間に、後部側膨張領域3bの一部が並列に形成されることになる。このため、インフレータ2作動時には、この並設された後部側膨張領域3bがクッションとなり、ガス整流路5の初期膨張が乗員に与える影響を最小限に抑えることが可能となる。
特に、インフレータ挿入口付近のエリアでは、初期膨張時にガス整流路が乗員に与える影響は大きい。このため、従来のように膨張領域の上に別体でガス整流路を形成した構成では、乗員の頭部保護のための設計が困難であった。そして、乗員の頭部保護のための設計と、エアバッグ本体の展開の安定性を両立させることはさらに困難な課題であった。しかしながら、本実施形態では、インフレータ挿入口6付近のエリアであっても、前述したように、後方側膨張領域3bの内部にガス整流路5を配設することで、ガス整流路5の比較的自由な設計が可能になる。このため、乗員の頭部保護(特にエアバッグ本体20上端部23付近での)とエアバッグ本体20の展開の安定性の確保をともに行うことが可能になる。
また、図4のように、インフレータ挿入口6内においても、車内側、つまりは乗員とガス整流路5との間に膨張領域3bを設けることを可能にし、乗員の頭部の保護を確実なものにすることが可能になる。
本実施形態にあっては、ガス整流路5は、後方側膨張領域3b内の車外側に形成されていた。しかしながら、ガス整流路5は膨張領域3a、3b内のどの位置に形成してもよい。例えば、図9に示すように、整流布4の上端部4aを車内側パネル21に、下端部4bを車外側パネル22に縫合することで、ガス整流路5を膨張領域3a3b内の上方部分に形成してもよい。
次に本実施形態にかかる頭部保護エアバッグ装置1の変形例を図面を参照して説明する。
図10は、本変形例において、ガス整流布5がエアバッグの車内側に取り付けられた後方側膨張領域3b内部を表す側断面図である。図11は、本変形例において、ガス整流布5がエアバッグ本体20の車外側に取り付けられた後方側膨張領域3b内部を表す側断面図である。
本変形例では、前記整流布4は、その上端縁4aが、エアバッグ本体上端部23より下方に位置して、第3縫製ライン10により、エアバッグ本体20の車内側パネル21および車外側パネル22のいずれか一方に縫合されるとともに、エアバッグ本体20の車内側パネル21および車外側パネル22のうち、整流布4の上端縁4aが縫合された側と同一の側のパネルに下端縁4bが縫合させている。
これにより、ガス整流路5全体の位置を自由に設計することができる。さらに、ガス整流路5の上方にも膨張領域3a、3bを形成することが可能となり、乗員の頭部との位置等にあわせて自由な設計をすることが可能となる。
本実施形態にあっては、整流布4は、インフレータ挿入口6から非膨張領域11上方に位置して配設されていたがこれに限られない。整流布4の車両前後方向の長さはどのように形成しても良い。例えばエアバッグ本体20の前後方向に、その全長に亘って配設されていてもよい。
本実施形態にあっては、第1連通孔14aは、整流布4の前端縁4cを開口させて形成しており、また、第2連通孔14bは、2本の第3縫合ライン10の間に、間隔を設けることで形成していた。しかしながら、第1および第2連通孔の形状はこれに限られない。例えば、整流布4に孔を設けるなどして形成しても良い。
本実施形態にあっては、エアバッグ本体20は、車外側パネル22および車内側パネル21の2枚の基布パネルを縫合して形成されていたがこれに限られず、例えば一枚布で形成された袋状のものであってもよい。
本実施形態にあっては、インフレータ2は、エアバッグ袋体20の後端部に連結されていた。しかしながらインフレータ2の連結位置はこれに限られず、上端部23中央などであってもよい。
以上に述べた頭部保護エアバッグ装置は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 頭部保護エアバッグ装置
2 インフレータ
2a 噴出部
3a 前方側膨張領域
3b 後方側膨張領域
4 整流布
4a 上端縁
4b 下端縁
5 ガス整流路
6 インフレータ挿入口
20 エアバッグ本体
21 車内側パネル
22 車外側パネル
23 上端部
G 高圧ガス

Claims (4)

  1. 車室側部の上縁部に車両前後方向に沿って、折りたたまれて配設され、その内部に接続されたインフレータの高圧ガスにより下方へ向けて膨張展開されるカーテン状のエアバッグ本体を備える頭部保護エアバッグ装置であって、
    上記エアバッグ本体内には、上記高圧ガスが供給されて、乗員の頭部を保護する膨張領域が形成され、該膨張領域内には、車両前後方向に沿って整流布が配置されるとともに、該整流布の上端縁と下端縁とが適宜間隔をおいてそれぞれ該エアバッグ本体に接合され、該整流布と該エアバッグ本体との間には、該高圧ガスを該膨張領域内へ案内するガス整流路が形成されることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記整流布は、前記上端縁が前記エアバッグ本体の上端部に接合されることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記整流布は、前記上端縁が、前記エアバッグ本体上端部より下方に位置して、前記エアバッグ本体の車内側および車外側のいずれか一方側に接合されるとともに、該エアバッグ本体の車内側および車外側のうち、該整流布上端縁が接合された側と同一の側に下端縁が接合されることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記整流布は、前記下端縁が前記エアバッグ本体の車外側に接合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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