JP4600353B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、車両のドア等のボディサイド部11の車内側近傍には車両用シート12が配置されている。車両用シート12のシートバック(背もたれ)13内には、その骨格部分をなすシートフレーム14が設けられている(図4(A)参照)。シートバック13の車外側の側部には、サイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュール15が収納されている。このエアバッグモジュール15は、折り畳まれることによりコンパクトな形態にされて上記シートフレーム14に固定されている。
また、上記上下両縫合部34,35により、両重合部33A,33Bはそれらの上下両端部において開口している。そして、図4(A)に示すように、上側の開口36を通じてインフレータ18及びリテーナ17の下部が両重合部33A,33B間に挿入されている。表現を変えると、インフレータ18及びリテーナ17の下部は、両重合部33A,33Bの上部によって覆われている。上記のようにしてインフレータ18等が挿入された状態では、両重合部33A,33Bは上下方向に細長い管状となり、ガスの流路40を形成する。また、両重合部33A,33Bの下側の開口は、インフレータ18からのガスの噴出口(ガス噴出口37)を構成する。そのため、インフレータ18の噴出部28から噴出されたガスは、上記流路40を通って下方へ導かれ、ガス噴出口37からエアバッグ16内の下方へ向けて噴出される。
D3<D1 ・・・(ii)
上記関係により、両重合部33A,33Bの下端部、すなわちガス噴出口37でのガスの流路面積は、流路40のそれ以外の箇所での流路面積よりも小さくされている。そのため、こうした抵抗部39が設けられることで、抵抗部39のない場合よりもガスが流通しにくくなる。
そして、上述した各構成部材を組み付けてエアバッグモジュール15を構成するとともに、同エアバッグモジュール15をシートフレーム14に固定するために、図4(A),(B)に示すように、リテーナ17の互いに上下に離間した箇所には一対の突部47,47が設けられており、それぞれの突部47にボルト48が固定されている。これに対応して、インナチューブ19における延出部33Cの互いに上下に離間した箇所には一対のボルト挿通孔51があけられている。また、エアバッグ16の後端部の互いに上下に離間した箇所には一対のボルト挿通孔52があけられている。さらに、シートフレーム14の互いに上下に離間した箇所にも一対のボルト挿通孔53があけられている。
このように、インナチューブ19の上下長さH3が、カクタス折りにより網掛け部分Xの分だけ短くなっている。こうして短くされたインナチューブ19の上下長さH3は、エアバッグ16における上下両折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも若干短い。また、上記折り畳みにより、上部縫合部34と下部縫合部35とが上下方向に近づき、補助ガス噴出口38の内側に上部縫合部34の下部が位置し、同補助ガス噴出口38が実質的に閉鎖された状態となっている。
まず、図5(A)に示す展開(伸長)状態のインナチューブ19を上下方向にカクタス折りする。このカクタス折りにより、図7(A)に示すように、両重合部21A,21Bの長さ方向における一部(噴出部28の近傍部分)が、他の部分(上記近傍分よりも下側部分)の内側に折り曲げられた状態で入り込み、インナチューブ19の上下長さがH1からH3に短くなる。短くなった上下長さH3は、エアバッグ16の上下両折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも短い。また、この状態では、ガス噴出口37は開口しているものの、上述したように補助ガス噴出口38は上部縫合部34により実質的に閉塞された状態となっている(図7(A)参照)。
この際、仮にインナチューブ19が予めカクタス折りされておらず、エアバッグ16の中折りと一緒に(同時に)折り返されていたとすると、この折り返しによりガス噴出経路が閉塞された状態となる。エアバッグ16の展開時に、インナチューブ19の折れた箇所でガスの流れが妨げられる。インナチューブ19内のガスは、ガス噴出口37から噴出しにくくなり、同インナチューブ19内を逆方向(上方)へ流れ、上側の開口36から上部チャンバ24に噴出する。本来は、下部チャンバ25に上部チャンバ24よりも多くのガスを噴出して、下部チャンバ25の内圧PLを上部チャンバ24の内圧PUよりも高くすべきところ、上部チャンバ24へもガスが多く流入する。その結果、図11において特性線L3で示す下部チャンバ25の内圧PLと、特性線L4で示す上部チャンバ24の内圧PUとの差圧が小さくなる。なお、図11の横軸は、インフレータ18の動作開始(ガス発生)からの経過時間を示している。
この際、インナチューブ19においてカクタス折りにより複数層に重ねられて厚みの増した箇所Zは、シートフレーム14及びリテーナ17間の隙間Gに位置している。仮に、この隙間Gが狭いと、厚みの増した上記箇所Zが押さえ付けられて、インフレータ18からのガスによって折り畳み状態の解消がスムーズに行われないおそれがある。この点、本実施形態では、この隙間Gが上述した突部47の存在により拡大されている(図10参照)。そのため、厚みの増した箇所Zがシートフレーム14とリテーナ17との間で押さえ付けられることがない。その結果、インフレータ18からのガスによって、インナチューブ19の折り畳み状態の解消、及び展開がスムーズに行われる。
(1)インフレータ18の作動前の「収納用形態」にされたエアバッグモジュール15では、折り畳まれた状態のエアバッグ16の折り線41,42を跨がないように、インナチューブ19がその長さ方向へカクタス折りされている。このカクタス折りにより、インナチューブが、複数層に重ねられて短くなった形態を保持し、型崩れ(折り崩れ)しにくくなる。そのため、インナチューブ19をエアバッグ16内で上記態様にて確実に配置し、またインナチューブ19のガス噴出口37をエアバッグ16の所定の箇所に確実に位置させることができる。カクタス折りされていないものに比べ、エアバッグ16内におけるガス噴出口37の位置のばらつきを小さくすることができる。
・抵抗部を上記実施形態とは異なる形態に変更してもよい。図13(A),(B)はその一例を示している。
・インナチューブ19における補助ガス噴出口38を上記実施形態とは異なる箇所に設けてもよい。例えば、インナチューブ19の前端縁にこの補助ガス噴出口38を設けてもよい。
・前記実施形態において、リテーナ17を用いずにインフレータ18をシートフレーム14に固定する構成に変更してもよい。
・本発明は、サイドエアバッグ装置とは異なるタイプのエアバッグ装置にも適用可能である。こうしたエアバッグ装置としては、例えば、側方から衝撃が加わった場合に乗員の頭部を保護するカーテンエアバッグ装置、前方から衝撃が加わった場合に乗員の膝を保護するニーエアバッグ装置等が挙げられる。
Claims (7)
- エアバッグと、
前記エアバッグ内に配置されたインフレータと、
前記エアバッグ内に配置され、かつ前記インフレータが発生したガスをガス噴出口を通じてエアバッグ内の所定方向へ導き出すインナチューブと
を備え、前記インフレータの作動前には前記エアバッグが折り畳まれた状態にされ、前記インフレータの作動時には前記インナチューブから噴出されるガスにより前記エアバッグが膨張展開されるエアバッグ装置において、
前記インナチューブの長さ方向における一部を、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込ませる折り態様をカクタス折りとした場合に、前記インフレータの作動前には、折り畳まれた状態の前記エアバッグの折り線を跨がないように、前記インナチューブがその長さ方向へカクタス折りされていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記インナチューブは、前記カクタス折りが解消された展開状態で、前記エアバッグの折り線を跨ぐ長さを有する請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグの内部には、複数のチャンバが設けられるとともに、隣り合うチャンバを連通させる連通路が設けられており、前記インナチューブは、隣り合うチャンバの境界部の近傍において、前記ガス噴出口を所定のチャンバに向けた状態で配置されている請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
- 前記インナチューブ内の前記ガス噴出口の近傍には、前記インフレータからのガスの流通を妨げる抵抗部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
- 前記インナチューブには、前記カクタス折りに伴い閉鎖され、同カクタス折りの解消に伴い開口する補助ガス噴出口が設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグは、前記インフレータからのガスにより車両のシート及びボディサイド部間で膨張展開させられる請求項1〜5のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグが折り畳まれた状態では、そのエアバッグの上部が内下方へ折り返されるとともに下部が内上方へ折り返され、さらに車両の前後方向へ所定の折り幅にて蛇腹折りされている請求項1〜6のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
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