JP2007314077A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ内におけるインナチューブのガス噴出口の位置のばらつきを小さくし、エアバッグの展開初期における膨張状態を安定化させる。
【解決手段】サイドエアバッグ装置は、エアバッグ16と、エアバッグ16内に配置されたインフレータと、エアバッグ16内に配置され、かつインフレータが発生したガスをガス噴出口37を通じてエアバッグ16内の所定方向へ導き出すインナチューブ19とを備える。同装置では、インフレータの作動前にはエアバッグ16が折り畳まれた状態にされ、インフレータの作動時にはインナチューブ19から噴出されるガスによりエアバッグ16が膨張展開される。こうしたサイドエアバッグ装置において、インフレータの作動前には、インナチューブ19がその長さ方向へカクタス折りされ、インナチューブ19の長さ方向における一部が、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込んでいる。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両に衝撃が加わった場合にエアバッグを膨張展開させて乗員を保護するエアバッグ装置に関するものである。
車両に衝撃が加わった場合にその衝撃から乗員を保護する装置としてエアバッグ装置が広く知られている。このエアバッグ装置は、インフレータ及びエアバッグを備えており、エアバッグが折り畳まれることによりコンパクトにされている。また、こうしたエアバッグ装置のうち、例えば、側方から加わる衝撃から乗員を保護するサイドエアバッグ装置では、上記のように折り畳まれた状態のエアバッグがインフレータとともに、車両用シートのシートバック(背もたれ)に組み込まれている。
上記サイドエアバッグ装置では、車両のボディサイド部に側方から衝撃が加わると、インフレータが作動してガスをエアバッグ内に噴出する。噴出されたガスによりエアバッグが、車両用シートに着座した乗員とボディサイド部との間の狭い空間において、シートバックから前方へ向けて膨張展開される。膨張展開したエアバッグが、乗員と車室内に侵入してくるボディサイド部との間に介在し、ボディサイド部を通じて乗員へ伝わる側方からの衝撃を緩和する。
ここで、一般に、人体側部の耐衝撃性においては、腰部の方が肩部や胸部よりも勝っていることが知られている。このため、肩部から腰部にわたる広い領域について乗員を保護するサイドエアバッグ装置の場合、エアバッグの膨張展開によって乗員に作用する衝撃は、肩部や胸部において腰部よりも小さいことが望ましい。
そこで、サイドエアバッグ装置の一態様として、エアバッグ内を、乗員の肩部及び胸部に対応する上部チャンバと腰部に対応する下部チャンバとに区画するとともに、上下両チャンバを連通させる連通路と、インナチューブとをエアバッグ内に設けたものがある(特許文献1)。インナチューブは、その下端部にガス噴出口を有している。そして、ガス噴出口が下部チャンバ内に位置するようにインナチューブがエアバッグ内に配置される。
このタイプのサイドエアバッグ装置では、側方からの衝撃に応じてインフレータが作動すると、そのインフレータからのガスがインナチューブ内に噴出される。このガスはインナチューブ内を流れ、ガス噴出口を通じて下部チャンバに導かれた後、連通路を通じて上部チャンバへ流入する。こうした順に流れるガスにより、下部チャンバが上部チャンバに優先して膨張展開させられる。エアバッグが膨張展開した際に、下部チャンバに対応した箇所が比較的硬く、上部チャンバに対応した箇所が比較的柔らかいといったようにエアバッグ内の圧力分布が適正になり、乗員が衝撃から有効に保護される。
特開2005−186891号公報
ところが、上述したインナチューブを有するサイドエアバッグ装置では、エアバッグ内においてインナチューブの位置を規制する手段が特段設けられていない。そのため、エアバッグが折り畳まれた状態では、インナチューブのエアバッグ内における配置位置が一様に定まりにくい。この場合、ガス噴出口の位置がサイドエアバッグ装置の個体差としてばらつき、エアバッグの展開初期における膨張状態のばらつきの幅が生ずる可能性がある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアバッグ内におけるインナチューブのガス噴出口の位置のばらつきを小さくし、エアバッグの展開初期における膨張状態を安定化させることのできるエアバッグ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エアバッグと、前記エアバッグ内に配置されたインフレータと、前記エアバッグ内に配置され、かつ前記インフレータが発生したガスをガス噴出口を通じてエアバッグ内の所定方向へ導き出すインナチューブとを備え、前記インフレータの作動前には前記エアバッグが折り畳まれた状態にされ、前記インフレータの作動時には前記インナチューブから噴出されるガスにより前記エアバッグが膨張展開されるエアバッグ装置において、前記インナチューブの長さ方向における一部を、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込ませる折り態様をカクタス折りとした場合に、前記インフレータの作動前には、折り畳まれた状態の前記エアバッグの折り線を跨がないように、前記インナチューブがその長さ方向へカクタス折りされていることを要旨とする。
上記の構成によれば、インフレータが作動する前には、インナチューブが長さ方向へカクタス折りされることにより、そのインナチューブの長さ方向における一部が、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込んでいる。インナチューブの実質的な長さは、カクタス折りされない場合よりも短く、しかも折り畳まれた状態のエアバッグの折り線を跨がない長さになっている。また、上記カクタス折りにより、インナチューブの長さ方向について複数層に重なった箇所が生じている。この箇所は、インナチューブの他の箇所よりも剛性が高く、複数層に重ねられて短くなった形態を保持しようとし、型崩れ(折り崩れ)しにくい。そのため、エアバッグ内にインナチューブの位置を規制する手段が特段設けられていなくても、インナチューブがエアバッグ内で上述した態様で確実に配置され、またインナチューブのガス噴出口がエアバッグの所定の箇所に確実に位置する。このように、インナチューブがカクタス折りされることにより、そうでないものに比べエアバッグ内におけるインナチューブのガス噴出口の位置のばらつきが小さくなる。
車両に衝撃が加わると、エアバッグ装置ではインフレータからインナチューブ内へガスが噴出される。ガスはインナチューブ内を通り、そのガス噴出口からエアバッグの内部に噴出されて、同エアバッグの対応する部分が膨張展開を開始する。
上記エアバッグの膨張展開に際しては、まずインフレータから噴出するガスの圧力がインナチューブの各部に作用する。ガスの圧力は、カクタス折りされている箇所にも作用し、その折り畳み状態を解消してインナチューブを展開させようとする。この際、上述したように、エアバッグ内においてインナチューブが所定の態様で配置され、しかもガス噴出口が所定の箇所に位置していることから、インナチューブは所定の方向へ展開する。この展開は、エアバッグの折り畳み状態を解消させながら行われる。そして、インナチューブが展開し終わると、そのガス噴出口がエアバッグ内の所定の箇所に位置する。このガス噴出口からエアバッグ内の所定方向へ向けてインフレータからのガスが噴出され、エアバッグの所定の部位が安定して膨張し始める。このように、エアバッグの展開初期における膨張状態が安定化する。
上記の効果は、請求項2に記載の発明によるように、前記インナチューブが、前記カクタス折りが解消された展開状態で、前記エアバッグの折り線を跨ぐ長さを有するものである場合に特に有効である。
すなわち、上記エアバッグの折り線を跨ぐ長さを有するインナチューブが仮にカクタス折りされておらず、そのエアバッグと一緒に(同時に)折り返されていたとすると、この折り返しによりガス噴出経路が閉塞された状態となる。エアバッグの展開時に、インナチューブの折れた箇所でガスの流れが妨げられる。
しかし、上述したようにインナチューブが、折り畳まれた状態のエアバッグの折り線を跨がないようにカクタス折りされている。インナチューブは、エアバッグと一緒に折り返されておらずガス噴出経路が閉塞されていない。そのため、インフレータにて発生されるガスの圧力は、インナチューブのカクタス折りされている箇所にも作用し、その折り畳み状態を解消してインナチューブを膨張させ、所定の方向へ展開させようとする。そして、ガスは展開したインナチューブのガス噴出口から噴出される。その結果、エアバッグの展開初期における膨張状態が安定化する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記エアバッグの内部には、複数のチャンバが設けられるとともに、隣り合うチャンバを連通させる連通路が設けられており、前記インナチューブは、隣り合うチャンバの境界部の近傍において、前記ガス噴出口を所定のチャンバに向けた状態で配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に衝撃が加わってエアバッグ装置のインフレータからガスが発生されると、このガスはインナチューブ内へ噴出される。このガスはインナチューブ内を流れ、ガス噴出口を通じて所定のチャンバに導かれる。その後、ガスは連通路を通って隣のチャンバへ流入する。こうした順に流れるガスにより、複数のチャンバ間で内圧に差が生じ、所定のチャンバが他のチャンバに優先して膨張展開させられる。エアバッグの全体が膨張展開した際に所定のチャンバが比較的硬く、隣のチャンバが比較的柔らかいといったようにエアバッグ内の圧力分布が適正になり、乗員が衝撃から有効に保護される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記インナチューブ内の前記ガス噴出口の近傍には、前記インフレータからのガスの流通を妨げる抵抗部が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、インナチューブに設けられた抵抗部にガスの圧力が作用し、同抵抗部がインナチューブの展開方向へ押される。この押圧により上記カクタス折りが解消され、抵抗部のない場合に比べ、インナチューブが展開方向へ向けて確実に展開される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記インナチューブには、前記カクタス折りに伴い閉鎖され、同カクタス折りの解消に伴い開口する補助ガス噴出口が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、インナチューブの膨張展開方向の近傍に障害物が存在していて、カクタス折りが完全に解消される前にエアバッグがその障害物に当たった場合、インナチューブのガス噴出口が閉塞された状態となる。この状態でガスの供給が続くと、インナチューブの内圧が高くなり、閉塞されていたガス噴出口が開放されて、ここからガスが噴出される。このガスの勢いによりエアバッグが膨張して上記障害物を強く押すおそれがある。
この点、請求項5に記載の発明では、インナチューブに補助ガス噴出口が設けられている。その補助ガス噴出口はインナチューブがカクタス折りされた状態では閉塞されているが、ガスによるインナチューブの展開に伴い開口する。そのため、上記のようにガス噴出口が障害物によって塞がれてインナチューブの内圧が高くなると、ガスは開口した補助ガス噴出口からインナチューブの外部へ排出される。この排出により、ガス噴出口から噴出されるガスの勢いが弱まり、エアバッグが膨張して障害物を強く押す現象が抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記エアバッグは、前記インフレータからのガスにより車両のシート及びボディサイド部間で膨張展開させられることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両に対し側方から衝撃が加わると、エアバッグ装置ではインフレータからガスが発生される。このガスはインナチューブによってエアバッグ内の所定の方向へ導き出され、同エアバッグが車両のシートとボディサイド部との間で膨張展開させられる。シートに着座した乗員とボディサイド部との間に膨張展開したエアバッグが介在し、ボディサイド部を通じて乗員へ伝わる側方からの衝撃が緩和される。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明において、前記エアバッグが折り畳まれた状態では、そのエアバッグの上部が内下方へ折り返されるとともに下部が内上方へ折り返され、さらに車両の前後方向へ所定の折り幅にて蛇腹折りされていることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグは、その上部が内下方へ折り返されるとともに、下部が内上方へ折り返されることにより、上下にコンパクトな形態となる。さらに、このエアバッグが車両の前後方向へ所定の折り幅にて蛇腹折りされることにより、前後にコンパクトな形態となる。このようにエアバッグが上下方向及び前後方向に折り畳まれることにより、同エアバッグは収納に適したコンパクトな形態となる。
本発明によれば、エアバッグ内におけるインナチューブのガス噴出口の位置のばらつきを小さくし、エアバッグの展開初期における膨張状態を安定化させることができる。
以下、本発明のエアバッグ装置を、車両に設けられるサイドエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1及び図2の少なくとも一方に示すように、車両のドア等のボディサイド部11の車内側近傍には車両用シート12が配置されている。車両用シート12のシートバック(背もたれ)13内には、その骨格部分をなすシートフレーム14が設けられている(図4(A)参照)。シートバック13の車外側の側部には、サイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュール15が収納されている。このエアバッグモジュール15は、折り畳まれることによりコンパクトな形態にされて上記シートフレーム14に固定されている。
なお、図2では、矢印Aで示す側が車外側を、矢印Bで示す側が車内側をそれぞれ指している。また、図1及び図2において矢印Cで示す方向は、車両の進行方向前方(以下、単に「前方」という)を指している。他の図についても同様である。
図3に示すように、エアバッグモジュール15は、エアバッグ16と、そのエアバッグ16内に配置されたリテーナ17、ガス発生源としてのインフレータ18(図4(A)参照)及びインナチューブ19とを構成部材として備えている。次に、これらの構成部材の各々について説明する。なお、図3は、エアバッグ16がガスを充填させることなく展開させられた状態のエアバッグモジュール15を模式的に示している。
エアバッグ16は、強度が高く、かつ可撓性を有していて折り畳むことのできる素材、例えば織布等からなる1枚の基布を縫製することによって袋状に形成されている。この縫製に際しては、所定形状をなす基布が中央部分で二つ折りされて、互いに同一形状をなす表裏一対の重合部21A,21Bが形成される。そして、両重合部21A,21Bが、二つ折りにかかる辺22を除く周縁部に沿って縫合されている。
展開状態のエアバッグ16内であって、上下方向についての略中間部分には略前後方向へ延びるテザー23が設けられている。テザー23は、エアバッグ16と同様に織布からなり、その両側縁において上記両重合部21A,21Bにそれぞれ縫合されている。この縫合により、テザー23は両重合部21A,21B間に架設されている。エアバッグ16内は、上記テザー23を境界部として、それよりも上側の上部チャンバ24と下側の下部チャンバ25とに区画されている。こうしたテザー23は、両重合部21A,21Bを車幅方向に連結しており、エアバッグ16の膨張展開時における車幅方向の膨張を規制する。なお、上記テザー23は上下方向へ若干傾斜していてもよい。
エアバッグ16内であってテザー23の前側及び後ろ側には、上下両チャンバ24,25間を連通させる前後一対の連通路26,27が設けられている。これらの連通路26,27により、下部チャンバ25から上部チャンバ24へのガスの流入が可能となっている。なお、上記連通路26,27は、1つ又は3つ以上設けられてもよい。ただし、障害物等によって1つの連通路26(又は27)が塞がれた場合でも、他の連通路27(又は26)を通じて下部チャンバ25から上部チャンバ24へガスを流入させる観点からは、連通路は複数設けられることが望ましい。また、上下両チャンバ24,25の内圧差を明確にしたい場合は、連通路は一箇所に設定されることが望ましい。
上記エアバッグ16は、図2に示すように上記ボディサイド部11に側方から衝撃が加わった場合に、車両用シート12及びこれに着座している乗員Pと、ボディサイド部11との間で膨張展開する。膨張展開したエアバッグ16では、上部チャンバ24が乗員Pの肩部及び胸部の側方に位置し、下部チャンバ25が腰部の側方に位置し、上記乗員Pの肩部から腰部にかけての広い領域を、車室内に進入してくるボディサイド部11から保護する。
図4(A)に示すように、インフレータ18は上下方向に細長い略円柱状をなしており、その内部にはガス発生剤(図示略)が収容されている。このタイプのインフレータ18ではガス発生剤の燃焼反応によってガスが生成される。インフレータ18の下端部には、ガス発生剤が発生するガスを噴出するための噴出部28が設けられている。このインフレータ18はリテーナ17によって覆われている。リテーナ17は、金属板等の板材を曲げ加工することにより、上下方向に細長い略筒状に形成されている。リテーナ17は、例えばこれが縮径するようにかしめられることにより、インフレータ18に係止されている。リテーナ17の上下両端部のうち少なくとも下端部は開放されており、インフレータ18の噴出部28から噴出されたガスが、この下端開放部分から噴出可能である。これらのインフレータ18及びリテーナ17は、図3に示すようにエアバッグ16内のテザー23よりも後ろ側であって、同エアバッグ16内の上下方向についての略中間部分に配置されている。この位置は、隣り合う上下両チャンバ24,25の境界部、すなわちテザー23の近傍である。
なお、インフレータ18としては、上記ガス発生剤を用いたタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等を用いて破ってガスを噴出させるタイプが用いられてもよい。
インナチューブ19は、上記インフレータ18からのガスをエアバッグ16内の所定方向へ導き出すためのものである。ここでの所定方向は上部チャンバ24側から下部チャンバ25に向かう方向である。
次に、図5(A)は、ガスを充填させることなく展開させられた状態のインナチューブ19を模式的に示している。また、図5(B)は縫製前の基布31を示している。これらの図5(A),(B)に示すように、インナチューブ19は上記エアバッグ16と同様に、強度が高く、かつ可撓性を有していて折り畳むことのできる素材、例えば織布等からなる1枚の基布31を縫製することによって形成されている。この基布31としては、展開(伸張)したときの上下長さH1が、エアバッグ16の後述する折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも長いものが用いられている。また、上記基布31としては、上記エアバッグ16の基布と同じ種類のものが用いられてもよいし、異なる種類のものが用いられてもよい。例えば、シリコーン樹脂がコーティングされた織布が基布31として用いられてもよい。
上記基布31の縫製に際しては、基布31の前後方向中央部分で上下方向に延びる折り線(図5(B)の一点鎖線参照)32が設定される。この折り線32が前側に位置するように、同折り線32に沿って基布31が後方へ二つ折りされる。基布31は、二つ折りにより重ね合わされる一対の重合部33A,33Bと、一方の重合部33Bから上方へ延びる延出部33Cとからなる。各重合部33A,33Bは、前後幅の観点からはそれぞれ上下方向に3つの部分に分けられる。これら3つの部分のうち、上側の部分の幅が最も狭く、下側の部分の幅が最も広く、中間の部分では下側にいくほど幅が徐々に広くなっている。
両重合部33A,33Bは、上部縫合部34及び下部縫合部35において互いに縫合されている。上下各縫合部34,35は、両重合部33A,33Bの後端部において、互いに上下方向に離間した状態で、その後端縁に沿って略上下方向へ延びている。
ここで、各重合部33A,33Bにおいて、その前端縁と上部縫合部34との間隔をD1とし、同前端縁と下部縫合部35との間隔をD2とすると、両間隔D1,D2の間に、次式(i)で表される関係が満たされている。
D1<D2 ・・・(i)
また、上記上下両縫合部34,35により、両重合部33A,33Bはそれらの上下両端部において開口している。そして、図4(A)に示すように、上側の開口36を通じてインフレータ18及びリテーナ17の下部が両重合部33A,33B間に挿入されている。表現を変えると、インフレータ18及びリテーナ17の下部は、両重合部33A,33Bの上部によって覆われている。上記のようにしてインフレータ18等が挿入された状態では、両重合部33A,33Bは上下方向に細長い管状となり、ガスの流路40を形成する。また、両重合部33A,33Bの下側の開口は、インフレータ18からのガスの噴出口(ガス噴出口37)を構成する。そのため、インフレータ18の噴出部28から噴出されたガスは、上記流路40を通って下方へ導かれ、ガス噴出口37からエアバッグ16内の下方へ向けて噴出される。
なお、インフレータ18及びリテーナ17は、それらの全体がインナチューブ19の両重合部33A,33B間に挿入されてもよい。表現を変えると、インフレータ18及びリテーナ17の全体が両重合部33A,33Bによって覆われてもよい。
図5(A)に示すように、両重合部33A,33Bの後端部について、上下両縫合部34,35間は縫合されていない。この非縫合部分は、インフレータ18からのガスの噴出口(補助ガス噴出口38)を構成する。
そして、図3に示すように、インナチューブ19の上側の開口36はテザー23よりも上側、すなわち上部チャンバ24内に位置している。また、インナチューブ19のガス噴出口37及び補助ガス噴出口38はテザー23よりも下側、すなわち下部チャンバ25内に位置している。
さらに、図5(A)に示すように、両重合部33A,33Bの下端部、すなわちガス噴出口37の近傍であって、前後方向の中央部から後端にかけての領域は互いに縫合されている。この縫合部分は、インフレータ18からのガスの流通を妨げる抵抗部39を構成している。
ここで、各重合部33A,33Bにおいて、その前端縁と抵抗部39との間隔をD3とすると、上記間隔D1と間隔D3の間には、次式(ii)で表される関係が成り立つ。
D3<D1 ・・・(ii)
上記関係により、両重合部33A,33Bの下端部、すなわちガス噴出口37でのガスの流路面積は、流路40のそれ以外の箇所での流路面積よりも小さくされている。そのため、こうした抵抗部39が設けられることで、抵抗部39のない場合よりもガスが流通しにくくなる。
なお、ここでは、抵抗部39は上記下部縫合部35に繋がって一体となっているが、これらは別々に設けられてもよい。
そして、上述した各構成部材を組み付けてエアバッグモジュール15を構成するとともに、同エアバッグモジュール15をシートフレーム14に固定するために、図4(A),(B)に示すように、リテーナ17の互いに上下に離間した箇所には一対の突部47,47が設けられており、それぞれの突部47にボルト48が固定されている。これに対応して、インナチューブ19における延出部33Cの互いに上下に離間した箇所には一対のボルト挿通孔51があけられている。また、エアバッグ16の後端部の互いに上下に離間した箇所には一対のボルト挿通孔52があけられている。さらに、シートフレーム14の互いに上下に離間した箇所にも一対のボルト挿通孔53があけられている。
そして、エアバッグモジュール15の固定に際し、上記各ボルト48が対応するボルト挿通孔51〜53にそれぞれ挿通され、このボルト48にナット54が螺合されている。これらのボルト48及びナット54の螺合により、エアバッグモジュール15がシートフレーム14を通じてシートバック13に固定されている。より詳しくは、インフレータ18を内装したリテーナ17が、ボルト48及びナット54の螺合によりシートフレーム14に固定されるとともに、突部47及びシートフレーム14間でエアバッグ16及びインナチューブ19が挟持されている。この挟持を通じ、エアバッグ16及びインナチューブ19はシートフレーム14に固定されている。
ところで、サイドエアバッグ装置では、上記シートフレーム14への固定に際し、エアバッグモジュール15をシートバック13における車外側の側部の限られた空間に収納するために、エアバッグモジュール15が図6において実線で示すようにコンパクトな所定の形態(以下、「収納用形態」という)にされている。この「収納用形態」では、インナチューブ19が長さ方向(上下方向)にカクタス折りされ、エアバッグ16内に収容されている。ここでのカクタス折りは、インナチューブ19の折り態様の1つであり、インナチューブ19の長さ方向における一部を、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込ませるというものである。
このカクタス折りに際しては、図5(A)及び図7(A)の少なくとも一方に示すように、各重合部33A,33Bの上下方向中間部分、より詳しくは補助ガス噴出口38に対応する部分において、互いに上下に離間した2箇所に前後方向に延びる折り線55,56がそれぞれ設定されている。そして、各重合部33A,33Bにおける折り線55が折り線56よりも下側に位置するように(折り線56が折り線55よりも上側に位置するように)、図5(A)中、各重合部33A,33Bにおける網掛け部分Xが内側へ折り畳まれている。この折り畳みにより、下側の折り線56が、一点鎖線で示す箇所57に合致している(図7(A)参照)。各重合部33A,33Bにおける網掛け部分Xが隠された状態となっている(図10参照)。このようにカクタス折りにより、インナチューブ19の長さ方向について噴出部28の近傍部分が、それよりも下側の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込んでいる。
ここで、展開(伸長)した状態のインナチューブ19の上下長さをH1とし、網掛け部分Xの上下長さをH2とし、カクタス折りされた状態のインナチューブ19の上下長さをH3(図7(A)参照)とすると、これらの上下長さH1〜H3の間には次式(iii )で表される関係が成り立つ。
H3=H1−H2 ・・・(iii )
このように、インナチューブ19の上下長さH3が、カクタス折りにより網掛け部分Xの分だけ短くなっている。こうして短くされたインナチューブ19の上下長さH3は、エアバッグ16における上下両折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも若干短い。また、上記折り畳みにより、上部縫合部34と下部縫合部35とが上下方向に近づき、補助ガス噴出口38の内側に上部縫合部34の下部が位置し、同補助ガス噴出口38が実質的に閉鎖された状態となっている。
また、上記収納用形態では、エアバッグ16が所定の形状に折り畳まれている。より詳しくは、ガスを充填させることなく展開させられた状態のエアバッグ16の上部及び下部が中折りされている。ここでの中折りは、エアバッグ16の折り態様の1つであり、エアバッグ16の端の部分(上部及び下部)を、他の部分(中間部分)の内側に位置するように折り返すというものである。この中折りに際しては、図8に示すように、エアバッグ16に対し直線状に延びる上下一対の折り線41,42が設定されている。そして、矢印で示すように、エアバッグ16の各重合部21A,21Bにおいて折り線41よりも上側の部分43、及び折り線42よりも下側の部分44が、それぞれ折り線41,42に沿ってエアバッグ16の内側へ折り返されている。そして、これらの折り返しにより、上下各部分43,44の全体がエアバッグ16内に入り込み、隠された状態となっている。
こうした中折りが行われることにより、エアバッグ16はエアバッグモジュール15を収納用形態とするための途中の形態として、図9において実線で示すように、側方から見て略矩形状となる。
次に、このエアバッグ16が蛇腹折りされる。ここでの蛇腹折りは、エアバッグ16の折り態様の1つであり、同エアバッグ16を、一定幅ずつ交互に折り方向を変えながら折り返すというものである。この蛇腹折りに際しては、エアバッグ16に対し、それぞれ上下方向に直線状に延びる複数の山折り線45、同じくそれぞれ上下方向に直線状に延びる複数の谷折り線46が設定される。山折り線45及び谷折り線46の間隔は、蛇腹折りにおける折り幅となる。そして、エアバッグ16が、これらの山折り線45及び谷折り線46に沿って、矢印で示すように前端から後端に向けて、折り幅ずつ順次蛇腹状に折り畳まれる。こうした蛇腹折りが行われることにより、エアバッグモジュール15は図6において実線で示す「収納用形態」にされる。
上記「収納用形態」のエアバッグモジュール15は、次の工程を順に経ることにより製作される。
まず、図5(A)に示す展開(伸長)状態のインナチューブ19を上下方向にカクタス折りする。このカクタス折りにより、図7(A)に示すように、両重合部21A,21Bの長さ方向における一部(噴出部28の近傍部分)が、他の部分(上記近傍分よりも下側部分)の内側に折り曲げられた状態で入り込み、インナチューブ19の上下長さがH1からH3に短くなる。短くなった上下長さH3は、エアバッグ16の上下両折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも短い。また、この状態では、ガス噴出口37は開口しているものの、上述したように補助ガス噴出口38は上部縫合部34により実質的に閉塞された状態となっている(図7(A)参照)。
また、上記インナチューブ19がカクタス折りされることにより、インナチューブ19の長さ方向について複数層に重なって厚みの増した箇所Zが生ずる(図10参照)。この箇所は、インナチューブ19の他の箇所よりも剛性が高く、複数層に重ねられて短くなった形態を保持しようとし、型崩れ(折り崩れ)しにくい。
次に、インナチューブ19の両重合部21A,21Bを筒状にする。図7(A)において矢印で示すように、上記インナチューブ19の上方から、インフレータ18を内装したリテーナ17の下部を、上側の開口36を通じて両重合部33A,33Bの上部に挿入する。また、リテーナ17の上下両ボルト48,48を、インナチューブ19のボルト挿通孔51,51に挿通させる。この挿通により、図7(B)に示すように、短くされたインナチューブ19がリテーナ17に係止される。このときのインナチューブ19の下端(ガス噴出口37)からリテーナ17の上端までの上下長さH5は、エアバッグ16の上下両折り線41,42の間隔H4(図8参照)よりも短い。
続いて、上記リテーナ17と、これに係止されたインナチューブ19とを、図8に示すようにエアバッグ16内の後端部中央部分に配置し、そのリテーナ17の上下両ボルト48,48をエアバッグ16の対応するボルト挿通孔52,52に挿通させる。この挿通により、リテーナ17及びインナチューブ19がエアバッグ16内の所定の箇所に位置決めされた状態で係止される。
ここで、上述したようにインナチューブ19の剛性が高くなっている。このことからインナチューブ19は、エアバッグ16内の上記所定箇所において、上記カクタス折りにより複数層に重ねられて短くなった形態を維持しようとし、型崩れ(折り崩れ)を起こしにくい。これに伴いインナチューブ19のガス噴出口37はエアバッグ16の所定の箇所に確実に位置する。カクタス折りされていないものに比べ、エアバッグ16内におけるガス噴出口37の位置のばらつきが小さい。
そして、図8において矢印で示すように、エアバッグ16の部分43,44を上下一対の折り線41,42に沿って中折りする。ここで、エアバッグ16内のインナチューブ19は予めカクタス折りされていて、その上下長さH3,H5が両折り線41,42の間隔H4よりも短くされている。しかも、インナチューブ19は剛性が高くなっていて複数層に重ねられて短くなった形態を維持しようとする。そのため、エアバッグ16の上記中折りに伴いインナチューブ19が一緒に(同時)に折り返されてガス噴出口37が閉塞されることはない。インナチューブ19は、カクタス折りされた状態のエアバッグ16の折り線41,42を跨いでいない。
その後に、複数本の山折り線45及び複数本の谷折り線46に沿って、エアバッグ16を図9の矢印で示すように前方から後方へ向けて蛇腹折りする。この際、上述したように、インナチューブ19はカクタス折りにより短くされ、剛性が高められて、エアバッグ16内の上記所定箇所に位置している。そのため、エアバッグ16の蛇腹折りに伴いインナチューブ19が一緒に(同時に)に折り返されてガス噴出口37が閉塞されることはない。インナチューブ19は、蛇腹折りされた状態のエアバッグ16の山折り線45及び谷折り線46を跨いでいない。そして、上記蛇腹折りにより、エアバッグモジュール15は、図6において実線で示すコンパクトな「収納用形態」となる。
この収納用形態にされたエアバッグモジュール15では、インナチューブ19がカクタス折りにより複数層に重ねられて短くなり、しかもガス噴出口37を下方へ向けた形態を維持している。
「収納用形態」にされたエアバッグモジュール15は、図10に示すようにボルト48及びナット54の螺合によりシートフレーム14に固定される。すなわち、上下一対のボルト48,48がシートフレーム14の対応するボルト挿通孔53,53に対し車外側から車内側へ向けて挿通される。シートフレーム14の車内側へ突出する両ボルト48,48にナット54,54がそれぞれ螺合される。これら上下2箇所での螺合により、リテーナ17がシートフレーム14に固定されるとともに、突部47及びシートフレーム14間でエアバッグ16及びインナチューブ19が挟持される。
この際、シートフレーム14及びリテーナ17の外面との間には突部47が介在し、それらシートフレーム14及びリテーナ17間の隙間Gが拡大される。そのため、インナチューブ19ではカクタス折りにより複数層に重ねられた箇所Zの厚みが増しているが、この箇所Zが上記隙間Gに位置することにより、ナット54を締め付けたときに、シートフレーム14とリテーナ17の外面との間に噛み込まれない。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュール15のほかに図示しない衝撃センサ及び制御装置を備える。衝撃センサは加速度センサ等からなり、車両のボディサイド部11(図2参照)に設けられている。衝撃センサは、ボディサイド部11に側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置は、衝撃センサからの検出信号に基づきインフレータ18の作動を制御する。
上記のようにして、本実施形態のサイドエアバッグ装置が構成されている。このサイドエアバッグ装置では、車両のボディサイド部11に所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサによって検出されると、その検出信号に基づき制御装置から駆動電流がインフレータ18に出力される。この駆動電流に基づく加熱により、インフレータ18内のガス発生剤からガスが発生し、そのガスが噴出部28から噴出される。
ここで、インフレータ18及びリテーナ17の各下部がインナチューブ19の両重合部33A,33Bに挿入されている(図10参照)ことから、上記ガスは両重合部33A,33B間に噴出される。ガスは両重合部33A,33B間の流路40を流れ、カクタス折りによる折り畳み状態を解消しながら下方へ導かれる。このガスがガス噴出口37からエアバッグ16の内部に噴出されて、エアバッグ16の下方への膨張展開が開始される。このように、エアバッグ16は、インナチューブ19の折り畳み状態の解消を前提に膨張を開始する。
上記エアバッグ16の膨張展開に際しては、まずインフレータ18の噴出部28から噴出するガスの圧力がインナチューブ19の各部に作用する。
この際、仮にインナチューブ19が予めカクタス折りされておらず、エアバッグ16の中折りと一緒に(同時に)折り返されていたとすると、この折り返しによりガス噴出経路が閉塞された状態となる。エアバッグ16の展開時に、インナチューブ19の折れた箇所でガスの流れが妨げられる。インナチューブ19内のガスは、ガス噴出口37から噴出しにくくなり、同インナチューブ19内を逆方向(上方)へ流れ、上側の開口36から上部チャンバ24に噴出する。本来は、下部チャンバ25に上部チャンバ24よりも多くのガスを噴出して、下部チャンバ25の内圧PLを上部チャンバ24の内圧PUよりも高くすべきところ、上部チャンバ24へもガスが多く流入する。その結果、図11において特性線L3で示す下部チャンバ25の内圧PLと、特性線L4で示す上部チャンバ24の内圧PUとの差圧が小さくなる。なお、図11の横軸は、インフレータ18の動作開始(ガス発生)からの経過時間を示している。
エアバッグ16の全体が膨張展開した際に、エアバッグ16内の圧力分布が略均一となる。エアバッグ16において、下部チャンバ25に対応する箇所も上部チャンバ24に対応する箇所も同程度の硬さとなり、エアバッグ16内を上下両チャンバ24,25に区画した意義が損なわれる。
また、仮に長いインナチューブ19が予め折り畳まれていないと、エアバッグ16の折り畳みの際にその影響を受けて、ガス噴出口37を意図しない方向へ向けた状態で、例えば、ガス噴出口37を前方、上方、下方のいずれかへ向けた状態で、インナチューブ19が折り返されるおそれがある。そのため、インフレータ18からガスが噴出された場合、インナチューブ19自体が、折り返しの態様に応じた状態で展開する。この際のインナチューブ19の展開方向がサイドエアバッグ装置毎にばらつく。これに伴いインナチューブ19のガス噴出口37からのガスの噴出方向がばらつき、結果として、エアバッグ16において膨張展開する部位がばらつき、エアバッグ16の展開初期における膨張状態がばらつくおそれがある。
この点、本実施形態では、インナチューブ19が予めカクタス折りされていて、エアバッグ16と一緒に折り返されていない。インナチューブ19は、エアバッグ16の折り畳みの際にその影響を受けて、ガス噴出口37を意図しない方向へ向けた状態で折り返されることがない。しかも、インナチューブ19のガス噴出経路は閉塞されていない。そのため、インフレータ18の噴出部28から噴出するガスの圧力は、カクタス折りされている両重合部33A,33Bに作用し、その折り畳み状態を解消して両重合部33A,33Bを膨張させ、下方へ展開させようとする。
これに加え、本実施形態では、インナチューブ19の下端部に抵抗部39が設けられている。この抵抗部39に対し下方へ向かうガスの圧力が作用し、同抵抗部39がガスの圧力によって下方へ押され、上記カクタス折りが確実に解消されて両重合部33A,33Bが下方へ向けて展開する。
この展開は、エアバッグ16の下部において、上記カクタス折り及び蛇腹折りされた箇所の折り畳み状態を解消させながら行われる。
この際、インナチューブ19においてカクタス折りにより複数層に重ねられて厚みの増した箇所Zは、シートフレーム14及びリテーナ17間の隙間Gに位置している。仮に、この隙間Gが狭いと、厚みの増した上記箇所Zが押さえ付けられて、インフレータ18からのガスによって折り畳み状態の解消がスムーズに行われないおそれがある。この点、本実施形態では、この隙間Gが上述した突部47の存在により拡大されている(図10参照)。そのため、厚みの増した箇所Zがシートフレーム14とリテーナ17との間で押さえ付けられることがない。その結果、インフレータ18からのガスによって、インナチューブ19の折り畳み状態の解消、及び展開がスムーズに行われる。
そして、インナチューブ19が展開し終わると、その下端のガス噴出口37が下部チャンバ25の下端部の近傍に位置する(図3参照)。このようにして、本実施形態ではインナチューブ19は所定の方向へ確実に展開する。また、インナチューブ19のガス噴出口37はエアバッグ16内の所定の箇所に確実に位置する。このガス噴出口37から下部チャンバ25内の下方へ向けて、インフレータ18からのガスが噴出される。このガス噴出に伴い下部チャンバ25が上部チャンバ24に先立ち膨張し始める。同じ仕様のサイドエアバッグ装置であれば、インナチューブ19が所定の方向(下方)へ展開し、しかもガス噴出口37がエアバッグ16内の所定の箇所(下端部)で開口していて、ここからガスが噴出されるため、エアバッグ16は安定して膨張展開する。
下部チャンバ25内がガスで充分に満たされた後、そのガスは下部チャンバ25の高められた内圧PLによって押出されるように、連通路26,27を通って上部チャンバ24に流入する。
上記のように、ガスが下部チャンバ25及び上部チャンバ24の順に流れることで、本来の目的通り、下部チャンバ25に上部チャンバ24よりも多くのガスが噴出供給される。その結果、図11において特性線L1で示す下部チャンバ25の内圧PLがより高くなり、また特性線L2で示す上部チャンバ24の内圧PUがより低くなり、両内圧PL,PUの差圧が大きくなる。
このように本実施形態によれば、エアバッグ16が下方へ速やかに膨張展開する。表現を変えると、エアバッグ16において乗員Pの腰部に対応する箇所が速やかに膨張展開される。その後、上部チャンバ24がガスで満たされてエアバッグ16の全体が、車両用シート12に着座している乗員Pとボディサイド部11との狭い空間へ瞬時に膨張展開する。そのため、車室内に侵入してくるボディサイド部11を通じて乗員Pへ伝わる側方からの衝撃が、膨張展開したエアバッグ16によって緩和される。また、エアバッグ16の全体が膨張展開した際に、下部チャンバ25が比較的硬く、上部チャンバ24が比較的柔らかいといったように、エアバッグ16内の圧力分布が適正になり、乗員Pが有効に保護される。
ところで、図12において二点鎖線で示すように、インナチューブ19の膨張展開方向(下方)の近傍に障害物Oが存在していて、カクタス折りが完全に解消される前にエアバッグ16がその障害物Oに当たった場合、インナチューブ19の下端のガス噴出口37が閉塞された状態となる。この状態でガスの供給が続くと、インナチューブ19の内圧が高くなり、閉塞されていたガス噴出口37が開放されて、ここからガスが噴出される。このガスの勢いによりエアバッグ16が膨張して上記障害物Oを強く押すおそれがある。
この点、本実施形態では、インナチューブ19の後部に補助ガス噴出口38が設けられている。その補助ガス噴出口38は両重合部33A,33Bがカクタス折りされた状態では閉塞されているが、ガスによるインナチューブ19の展開に伴い現出して開口する。そのため、上記のようにガス噴出口37が障害物Oによって塞がれて、インナチューブ19の内圧が高くなると、ガスは開口した補助ガス噴出口38から後方へ向けて排出される。この排出により、ガス噴出口37から噴出されるガスの勢いが弱まり、エアバッグ16が膨張して障害物Oを強く押す現象が抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)インフレータ18の作動前の「収納用形態」にされたエアバッグモジュール15では、折り畳まれた状態のエアバッグ16の折り線41,42を跨がないように、インナチューブ19がその長さ方向へカクタス折りされている。このカクタス折りにより、インナチューブが、複数層に重ねられて短くなった形態を保持し、型崩れ(折り崩れ)しにくくなる。そのため、インナチューブ19をエアバッグ16内で上記態様にて確実に配置し、またインナチューブ19のガス噴出口37をエアバッグ16の所定の箇所に確実に位置させることができる。カクタス折りされていないものに比べ、エアバッグ16内におけるガス噴出口37の位置のばらつきを小さくすることができる。
また、車両に衝撃が加わったときには、インフレータ18から噴出されるガスにより、インナチューブ19を所定の方向(下方)へ向けて確実に展開させることができる。そして、インナチューブ19のガス噴出口37をエアバッグ16内の所定の箇所(下端部)に確実に位置させ、このガス噴出口37からエアバッグ16内の所定方向(下方)へ向けてガスを噴出させ、エアバッグ16を安定して上記所定方向(下方)へ膨張展開させることができる。
このように、本実施形態のサイドエアバッグ装置によれば、エアバッグ16内におけるインナチューブ19のガス噴出口37の位置のばらつきを小さくし、エアバッグ16の展開初期における膨張状態を安定化させることができる。
(2)インナチューブ19として、カクタス折りが解消された展開状態で、エアバッグ16の折り線41,42を跨ぐ上下長さH1を有するもの(折り線41,42の間隔H4よりも長いもの)を用いている。そのため、上記(1)の効果は、次の点で特に有効である。
すなわち、上記上下長さH1を有するインナチューブ19を予めカクタス折りすることで、上下長さを、エアバッグ16の上下両折り線41,42の間隔H4よりも短いH3にしている。このことから、インナチューブ19がエアバッグ16と一緒に折り返されず、ガス噴出口37が閉塞されない。そのため、インフレータ18から噴出されるガスの圧力により、インナチューブ19のカクタス折りを解消してインナチューブ19を膨張させ、所定の方向(下方)へ展開させることができる。そして、展開したインナチューブ19のガス噴出口37からガスを噴出させ、エアバッグ16の展開初期における膨張状態を安定化させることができる。
(3)エアバッグ16内にテザー23を設けることにより、同エアバッグ16の内部を、乗員Pの肩部及び胸部を保護する上部チャンバ24と、腰部を保護するに下部チャンバ25とに区画している。また、上下両チャンバ24,25を連通させる連通路26,27を設けている。そして、ガス噴出口37を所定のチャンバ(下部チャンバ25)に向けた状態で、インナチューブ19を、隣り合う上下両チャンバ24,25の境界部であるテザー23の近傍に配置している。
そのため、車両に側方からの衝撃が加わったとき、インフレータ18からのガスを下部チャンバ25に噴出させ、下部チャンバ25を上部チャンバ24に先立ち膨張させる。下部チャンバ25内がガスで充分に満たされた後、そのガスを連通路26,27を通じて上部チャンバ24に流入させ、下部チャンバ25に遅れて上部チャンバ24を膨張展開させることができる。このように、下部チャンバ25を上部チャンバ24に優先して膨張展開させることで、上下両チャンバ24,25の内圧に差を設け、エアバッグ16内の圧力分布を適正にし、乗員Pを衝撃から有効に保護することができる。
(4)インナチューブ19内のガス噴出口37の近傍に、インフレータ18からのガスの流通を妨げる抵抗部39を設けている。そのため、ガスの圧力を抵抗部39に作用させてカクタス折りを解消させることができ、抵抗部39のない場合よりもインナチューブ19を確実に展開させることができる。
(5)インナチューブ19に、カクタス折りされたときには閉鎖され、カクタス折りの解消に伴い開口する補助ガス噴出口38を設けている。そのため、インナチューブ19の膨張展開方向の近傍に障害物Oが存在していて、カクタス折りが完全に解消される前にエアバッグ16がその障害物Oに当たってガス噴出口37が閉塞されても、ガスを補助ガス噴出口38からインナチューブ19の外部へ排出させることができる。この排出により、ガス噴出口37から噴出されるガスの勢いを弱め、エアバッグ16が膨張して障害物Oを強く押す現象を抑制することができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・抵抗部を上記実施形態とは異なる形態に変更してもよい。図13(A),(B)はその一例を示している。
図13(A)は、2枚の基布61,62からなるインナチューブ19を示している。このインナチューブ19では、両基布61,62の後端縁が上下両縫合部34,35において縫合されている。これに加え、両基布61,62の前端縁が、上下方向に延びる縫合部63において縫合されている。そして、両基布61,62の下端縁が、後ろ側の抵抗部39において縫合されるとともに、前側の抵抗部64において縫合されている。
図13(B)は、1枚の基布31を二つ折りしてなるインナチューブ19において、その下端部が、上記後ろ側の抵抗部39に加え、前側の抵抗部65においても縫合されている例を示している。
このように、前後一対の抵抗部39,64(65)が設けられることで、ガス噴出口37の流路面積が、流路40における他の部位での流路面積よりも小さくされている。従って、これらのインナチューブ19を用いたサイドエアバッグ装置においても上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
・インナチューブ19を上記実施形態とは異なる態様でカクタス折りしてもよい。この場合、図14に示すように、インナチューブ19の長さ方向について、噴出部28の近傍部分に対し、それよりも下側の部分が同近傍部分の内側に折り曲げられた状態で入り込むようにカクタス折りが行われる。要は、インナチューブ19の長さ方向における一部が、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込ませる折り態様であればよい。なお、図14では、上記実施形態と同様の部材、箇所等については同一の符号が付されている。
・インナチューブ19における抵抗部39を割愛してもよい。
・インナチューブ19における補助ガス噴出口38を上記実施形態とは異なる箇所に設けてもよい。例えば、インナチューブ19の前端縁にこの補助ガス噴出口38を設けてもよい。
また、インナチューブ19に補助ガス噴出口38を設けない構成に変更してもよい。
・前記実施形態において、リテーナ17を用いずにインフレータ18をシートフレーム14に固定する構成に変更してもよい。
・エアバッグ16を上記各実施形態とは異なる折り態様で折り畳んでもよい。こうした折り態様としては、上述した中折り、蛇腹折りのほかにもロール折り、端末折り等が挙げられる。ロール折りは、エアバッグ16の一方の端部を中心とし、その周りに他の部分を巻き付ける折り態様である。端末折りは、エアバッグ16の端の部分を折り線に沿って折り返して、他の部分の外側に重ねる態様である。
・本発明は、インナチューブ19として、カクタス折りが解消された展開状態でエアバッグ16の折り線41,42を跨がない長さを有するものを用いたエアバッグ装置にも適用可能である。
・本発明は、エアバッグ16内に単一のチャンバ、又は3つ以上のチャンバを有するエアバッグ装置にも適用可能である。
・本発明は、サイドエアバッグ装置とは異なるタイプのエアバッグ装置にも適用可能である。こうしたエアバッグ装置としては、例えば、側方から衝撃が加わった場合に乗員の頭部を保護するカーテンエアバッグ装置、前方から衝撃が加わった場合に乗員の膝を保護するニーエアバッグ装置等が挙げられる。
本発明を具体化した一実施形態において、サイドエアバッグ装置が適用される車両用シートの概略側面図。 車両用シート及びボディサイド部の位置関係を説明する概略平面図。 エアバッグモジュールの一部を破断して示す側面図。 (A)はエアバッグモジュールのシートフレームに対する取付け構造を示す部分断面図、(B)は(A)におけるY部の拡大図。 (A)はインナチューブの一部を破断して示す側面図、(B)は(A)のインナチューブを展開して示す展開図。 収納用形態にされたエアバッグモジュールを示す側面図。 (A)はカクタス折りされたインナチューブにリテーナが取付けられる前の状態を示す側面図、(B)はリテーナが取付けられた後の状態を示す側面図。 エアバッグが中折りされる前のエアバッグモジュールについて、その一部を破断して示す側面図。 エアバッグが蛇腹折りされる前のエアバッグモジュールについて、その一部を破断して示す側面図。 エアバッグモジュールのシートフレームに対する取付け構造を示す部分断面図。 上下各チャンバの内圧について、その時間変化を測定した結果を示すグラフ。 インナチューブの展開方向に障害物が存在した場合のエアバッグモジュールの膨張展開状態について、その一部を破断して示す側面図。 (A),(B)はインナチューブの別の実施形態を示す一部破断側面図。 図10に対応する図であり、インナチューブが別の態様でカクタス折りされたエアバッグモジュールを示す部分断面図。
符号の説明
11…ボディサイド部、12…車両用シート、16…エアバッグ、18…インフレータ、19…インナチューブ、23…テザー(境界部)、24…上部チャンバ、25…下部チャンバ、26,27…連通路、37…ガス噴出口、38…補助ガス噴出口、39,64,65…抵抗部、41,42…折り線。

Claims (7)

  1. エアバッグと、
    前記エアバッグ内に配置されたインフレータと、
    前記エアバッグ内に配置され、かつ前記インフレータが発生したガスをガス噴出口を通じてエアバッグ内の所定方向へ導き出すインナチューブと
    を備え、前記インフレータの作動前には前記エアバッグが折り畳まれた状態にされ、前記インフレータの作動時には前記インナチューブから噴出されるガスにより前記エアバッグが膨張展開されるエアバッグ装置において、
    前記インナチューブの長さ方向における一部を、他の部分の内側に折り曲げられた状態で入り込ませる折り態様をカクタス折りとした場合に、前記インフレータの作動前には、折り畳まれた状態の前記エアバッグの折り線を跨がないように、前記インナチューブがその長さ方向へカクタス折りされていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記インナチューブは、前記カクタス折りが解消された展開状態で、前記エアバッグの折り線を跨ぐ長さを有する請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグの内部には、複数のチャンバが設けられるとともに、隣り合うチャンバを連通させる連通路が設けられており、前記インナチューブは、隣り合うチャンバの境界部の近傍において、前記ガス噴出口を所定のチャンバに向けた状態で配置されている請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記インナチューブ内の前記ガス噴出口の近傍には、前記インフレータからのガスの流通を妨げる抵抗部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記インナチューブには、前記カクタス折りに伴い閉鎖され、同カクタス折りの解消に伴い開口する補助ガス噴出口が設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグは、前記インフレータからのガスにより車両のシート及びボディサイド部間で膨張展開させられる請求項1〜5のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
  7. 前記エアバッグが折り畳まれた状態では、そのエアバッグの上部が内下方へ折り返されるとともに下部が内上方へ折り返され、さらに車両の前後方向へ所定の折り幅にて蛇腹折りされている請求項1〜6のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
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