JP2010215045A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗車機の使用者が昇降操作して所望の洗車モードに設定するリモートパネルを用いて昇降操作する際、使用者にとって使いやすく利便性の高い洗車機を提供する。
【解決手段】被洗浄車両の使用者が昇降操作して所望の洗車モードに設定するリモートパネル7Aを備え、設定された洗車モードに応じて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、前記被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、前記リモートパネル7Aは昇降釦85を備えるとともに該昇降釦85の押下により下降端と上昇端との間を昇降自在な構成とし、前記リモートパネル7Aの受付状況に応じて、前記昇降釦85による昇降動作として前記昇降釦を押下すると下降端と上昇端との間を昇降する単純昇降と、前記昇降釦を押下している間のみ下降端と上昇端との間を昇降するインチング昇降と、を切り換える構成の洗車機とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば給油所に設置され洗車に使用される洗車機に関し、特に、洗車モードを設定するリモートパネルを備える洗車機に関する。
従来、給油所などに設置されている洗車機は、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両に貯液タンクに貯留された液剤や洗浄水を噴霧して洗車を行う構成とされている。また、液剤や洗浄水を噴霧しながらブラッシングして洗浄することや、洗浄後に風を吹き付けて乾燥することが行われている。
洗車の際に用いる液剤としては、各種のシャンプーやワックスやコート類が用いられており、被洗浄車両のタイプや表面塗層に適した各種液剤が提案されている。これらの各種液剤は、それぞれ専用の貯液タンクに貯留されており、タンク内に挿入されたチューブを介して、洗車工程の処理に応じて噴霧され消費されていく。また、複数の洗車モードから所望のモードを選択し、使用する液剤の種類を選択して所定の洗車モードに設定する操作手段として操作パネルやリモートパネルを備えている。操作パネルは洗車機本体に配設しているが、リモートパネルは洗車機本体から離れた位置に設置して、このリモートパネルと操作パネルとを電気的に接続して、リモートパネルに設定された洗車モードにより、洗車機を駆動可能にしている。
操作パネルやリモートパネルを備える洗車機の一例について図6を用いて説明する。この洗車機WAは、複数のブラシを備える洗浄部材と、ブロワと複数の送風ノズルを備える乾燥部材とを装着し、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされる洗車機本体1を備えた構成であり、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら、複数の貯液タンクに貯留された液剤をそれぞれ水により希釈して前記被洗浄車両へ噴霧して、前記被洗浄車両CAの洗車を行う。
例えば、洗車機本体1が、車輪3を介してレール2上に沿って走行移動する構成とし、被洗浄車両CAを、該被洗浄車両CAを跨ぐ門型とされる洗車機の左右一対のレール間の所定の位置に停車して、洗車機本体1に設置する操作パネル7もしくは洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aに、所望の洗車モードを設定し、スタート釦を操作して、洗車操作を開始する。
門型の洗車機本体1は、被洗浄車両CAを洗浄するブラシとして、例えば、被洗浄車両CAの上面を洗浄するトップブラシ4と、被洗浄車両CAの両側面と前後面を洗浄する左右一対のサイドブラシ5と、被洗浄車両CAの両側面下部を洗浄する左右一対のロッカーブラシ6を備えている。
また、ブラッシングの際に使用する洗浄水や各種液剤を噴霧する各種ノズルや各種液剤を貯液する貯液タンクを備えている。各種液剤を貯液する複数の貯液タンクは、洗車機本体(本体部と同義)1に設けられるタンク収納部50に収納されており、電磁式の開閉弁と副給水ホースを備える分配配管部51を介して各ノズルに分配している。液剤を噴霧するノズルとしては、例えば、第一浄水ノズル11、第一洗剤ノズル12、第二浄水ノズル13、撥水コートノズル14、第二洗剤ノズル15、ワックスノズル16などが配設されている。
さらに、乾燥のために、ブロワ20と該ブロワ20からの送風を吹き付ける昇降自在なトップ送風ノズル21と左右一対のサイド送風ノズル22を備えている。また、洗車機本体1に配設する操作パネル7、もしくは、洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aを介して、洗車機WAの駆動条件を設定し、設定された条件に基づいて洗車機WAを駆動する構成としている。8は、被洗浄車両CAの有無および車高を検知するセンサであって、例えば、光電センサや超音波を利用したソニックセンサが好適に用いられる。
操作パネル7やリモートパネル7Aには、水洗いモードや、洗剤を用いた洗浄モードや、ワックスを塗布するワックスモードや、撥水剤をコートする撥水モードなどの各種洗車モードを選択する選択釦や、ブラシの回転数を制御するブラシ回転スイッチや、スタート・ストップ釦などが設けられている。
また、洗車機本体1を、洗浄部材を備えた洗浄機本体と乾燥部材を備えた乾燥機本体との別体として、それぞれが、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされ、被洗浄車両CAと洗浄機本体と乾燥機本体とを前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両CAの洗車を行う構成の洗車機も知られている。この構成であっても、各種ブラシと各種ノズルを備え、操作パネル7もしくはリモートパネル7Aを備えていることは同じである。
上記した従来の洗車機WAにおいては、一台の洗車機に一台の操作パネル7もしくはリモートパネル7Aが配設された1:1構成とされていて、洗車の際には、車種に適応した洗車モードや使用者が所望する洗車モードに設定する必要がある。そのために、操作パネル7やリモートパネル7Aに、ユーザ(使用者と同義)もしくは洗車スタッフが所定の洗車モードを選択して設定している。
洗車機の操作部を構成する操作パネル7もしくはリモートパネル7Aは、押釦とディジタル表示器等から構成されている。そしてこれらのパネルから車種の設定、装備品の設定、洗車コースを選択して洗車を実行している。
洗車を希望する使用者は、被洗浄車両CAをリモートパネル7Aの前に停車して、運転席側の窓から手を伸ばして、所望の洗車モードを選択して設定する。この際に、運転席の高低により、リモートパネル7Aの設定操作がしづらい場合が生じるので、リモートパネル7Aを昇降する上昇ボタンと下降ボタンを設けて、設定操作部の高さ位置が調節可能としている。
ここで被洗浄車両の車高を検出して、自動的にリモートパネルを昇降させる装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、リモートパネルを利用するために、利用者の意志により操作釦を押している間のみ移動する装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、料金精算部に備えられた制御レバーを操作することで、料金精算部が昇降する装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−344871号公報 特開平9−282518号公報 特開平1−100262号公報
しかしながら上記のような従来の技術は、使用者のリモートパネルの受付状況に応じて、リモートパネルの昇降動作を切り換える装置は開示されていない。即ち、使用者の利便性を考えれば、じっくりとリモートパネルを操作したい場合やレシートや領収書を返却口から取得するだけの単純な操作の場合など、使用者のリモートパネルの受付状況に応じてこの昇降動作を変更すべきという問題があった。
そこで、本発明が斯かる問題点を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは使用者に使い易く、利便性の高い洗車機を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明は、被洗浄車両の使用者が操作して所望の洗車モードに設定するリモートパネルを備え、設定された洗車モードに応じて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、前記被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、前記リモートパネルは昇降釦を備えるとともに該昇降釦の押下により下降端と上昇端との間を昇降自在な構成とし、前記リモートパネルの受付状況に応じて、前記昇降釦による昇降動作として前記昇降釦を押下すると下降端と上昇端との間を昇降する単純昇降と、前記昇降釦を押下している間のみ下降端と上昇端との間を昇降するインチング昇降と、を切り換えることを特徴とする。
この構成によると、使用者はリモートパネルに備えられた昇降釦を押下することにより、リモートパネルを下降端と上昇端との間を昇降自在にすることができるとともに、前記リモートパネルの受付状況に応じて単純昇降とインチング昇降が切り替わることになる。このため受付状況に応じた昇降動作となるため、利便性の高い洗車機を提供することができる。
尚、ここでいう使用者(ユーザと同義)とは、洗車情報を得るために端末装置を操作することのできる全ての人のことを指すものである。つまり、自動車のユーザという意味に限定されるものではなく、洗車事業者(例えばガソリンスタンドの店員等)や、自動車ディーラ、洗車機メーカ、自動車用部品販売業者などを含むものであり、要するに洗車サービスを受ける人、及びその人にサービスを提供する人全てが使用者となり得る。
上記目的を達成するために本発明は、前記リモートパネルの昇降動作が使用者による該リモートパネルの受付開始前では単純昇降とし、前記リモートパネルの受付が開始から終了までの期間はインチング昇降とすることを特徴とする。
この構成によると、前記リモートパネルの昇降動作が使用者による該リモートパネルの受付開始前では単純昇降とし、前記リモートパネルの受付が開始から終了までの期間はインチング昇降とするため、使用者の受付状況に応じて所望する昇降動作が可能となる。即ち、リモートパネルの受付が開始から終了までの期間のようなリモートパネルに備えられた複数の設定釦を操作する場合には、インチング昇降により操作する設定釦の高さ位置を微調整することができる。一方、微調整が不要な場合には単純昇降にてリモートパネルを操作できる。このため、使用者のニーズに応じた利便性の高い洗車機を提供することができる。
上記目的を達成するために本発明は、前記リモートパネルは報知部を備え、単純昇降からインチング昇降又はインチング昇降から昇降動作へ変化する場合には昇降動作の変化状況を報知することを特徴とする。
この構成によると、前記リモートパネルには報知部を備え、単純昇降からインチング昇降又はインチング昇降から昇降動作へ変化する場合には昇降動作の変化状況を報知するため、使用者にとっては昇降動作の切り替わりのタイミングを把握でき、洗車機の操作性を改善し、誰でも使いやすい洗車機を提供することができる。
上記目的を達成するために本発明は、前記リモートパネルはタッチパネル式の表示部を備え、該表示部内に前記昇降釦と昇降動作の状況を表示することを特徴とする。
タッチパネル式の表示部により昇降釦を配置することにより、昇降釦を、画面にしたがって押下できる。また、昇降動作の状況を表示することにより、使用者は昇降動作を確認でき、洗車機の操作性を改善し、誰でも使いやすい洗車機を提供することができる。
尚、ここでいう押下とはボタンを単に押すという意味だけでなく、タッチパネル型のリモートパネルの場合にはタッチパネル上のボタンに触れるという意味も含むものである。
以上のように本発明によれば、洗車機の操作性を改善し、誰でも使いやすい洗車機を提供することができる。換言すれば利便性の高い洗車機を提供することができる。
本発明に係る洗車機が備える操作盤面式リモートパネルの一例を示す正面図である。 リモートパネルの制御装置が備える各種機能を示す機能ブロック図である。 リモートパネルの設定操作の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る洗車機が備えるタッチパネル式リモートパネルの一例を示す正面図である。 リモートパネルの設定操作の画面を示す図である。 洗車機一台の全体構成を示す側面図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1に示す操作盤面式のリモートパネル7Aは、洗車機WAの洗車モードを設定する装置であって、図6に示すように、洗車機WAへの進入経路上に設置されている。そのために、該リモートパネル7Aの正面に被洗浄車両CAを停車して、洗車機WAの洗車モードを設定することができる。
リモートパネル7Aは、支柱70にパネル本体71が上下動自在に装着された構成であって、支柱70に昇降装置(不図示)を内蔵し、上昇釦85a、もしくは下降釦85bを押下して、下降端H0と上昇端H1の間を昇降自在な構成とされている。なお上昇釦85aと下降釦85bを総称し、昇降釦85とする。
昇降釦85を押下すると単純昇降で動作する場合とインチング昇降で動作する場合がある。単純昇降は前記昇降釦を押下すれば下降端と上昇端との間を昇降する。即ち、単純昇降の場合には、釦を押下すると手を離しても、上昇端又は下降端までリモートパネル7Aが移動する。釦から手を離してもリモートパネル7Aの移動が上昇端又は下降端に達するまで継続する一方、微妙なリモートパネル7Aの高さの調整ができない。
一方、インチング昇降は前記昇降釦を押下している間のみ下降端と上昇端との間を昇降する。即ち、インチング昇降の場合には、釦を押下している間のみリモートパネル7Aが上下に移動する。そうするとリモートパネル7Aの微妙な高さの調整ができる。単純昇降又はインチング昇降の切り替えについては後述する。
パネル本体71の正面側には、返却レバー72、コイン投入口73、紙幣投入口74を設けている。さらに、プリペイドカード等の電子データの記録媒体の読取装置としてのカード投入口75とレシート等を読み取るための光学的読取機能を備えた読取部76とつり銭の返却口もしくは領収書やレシートの発行部となる払い出し部79が設けられている。
さらに、リモートパネル7Aには、報知部として音声出力を行うスピーカ81が設けられており、洗車モードの設定操作の内容や手順を案内する音声ガイド、もしくは、注意事項などの音声ガイドを出力可能としている。さらに単純昇降からインチング昇降又はインチング昇降から昇降動作へ変化する場合には昇降動作の変化状況の報知も行う。また、音声ガイドの出力を停止する停止釦77と音声ガイドの音量を調整するボリューム調整釦78が設けられている。また、リモートパネル7A部に進入してくる被洗浄車両CAを検知する反射型光電センサである車両検知センサ80を設けている。
また、リモートパネル7Aには、投入された金額を表示する金額表示部110、各種の洗車モードに対応する設定釦111が設けられている。設定釦111には、例えば、シャンプーを行う釦、ワックス掛けを行う釦、撥水コートを行う釦、第2(高級)シャンプー、第2(高級)ワックス、第2(高級)撥水コートや特殊なコートを行う選択釦等を設ける構成としている。
さらに、リモートパネル7Aには、装備品設定釦112を備える。装備品設定ボタン112として、例えば、該当装備品なしボタン、フロントガードありボタン、フェンダーポールありボタン、ドアミラーありボタン、リヤワイパーありボタンなどが設けられている。また、スタート操作ボタン84として、例えば、スタートボタン84a、キャンセルボタン84bが設けられている。
図2は、リモートパネル7Aが備える機能ブロック図である。機能ブロック図には洗車機全体を制御する制御部101とプリペイドカード等の電子データの記録媒体を用いた情報や各洗車コースおよびオプションに対応する料金等の洗車モードを予め記憶させておく記憶部102や領収書の発行の有無、新たな液剤および/または新たな洗車モードを選択できる選択部103とを備える。
操作部106にて設定される各種液剤のタイプや洗車モード、領収書発行の有無などを、入出力部104から受け付け、制御部101を介して、設定された洗車モードや領収書発行の有無などを報知部81や洗車機を駆動する信号を洗車機駆動部105へ出力する。また、リモートパネルには制御部101を介して領収書やレシートを印刷するレシート発行部107を備える。さらに、前記レシートに記載された内容を読み取る光学的読取機能を備えた読取部76を備える。
次に図3に示すフローチャートを用いて、前記リモートパネル7Aの受付状況に応じて、リモートパネル7Aの昇降動作の切り換えが行われることについて説明する。
ステップS1では、被洗浄車両CAがリモートパネル7A付近に進入して停車すると車両検知センサ80が車体を検知して制御部に通信される。そして報知部81を介して「いらっしゃいませ、コイン、紙幣、専用プリペイドカードを入れてください」等のアナウンスが報知される。そして、運転席側の窓から使用者は手を伸ばして操作を開始する。
ステップS2では使用者がリモートパネル7Aで昇降釦を押下する昇降操作をしたかどうか判定される。昇降操作した場合にはステップS3へ移行し、昇降操作しない場合にはステップS4へ移行する。
ステップS3では単純昇降によりリモートパネル7Aが昇降する。ここで、図1に示すようにコイン投入口73、紙幣投入口74等はリモートパネル7Aの上端部に配されており、コインや紙幣等を投入するには、リモートパネル7Aを被洗浄車両CAの種類とリモートパネル7Aの高さ位置に応じて、上昇端又は下降端まで昇降させることになる。
例えば車高が高いワンボックスカー等からの使用であって、リモートパネル7Aが下降端に位置していれば、上昇端までリモートパネル7Aを上昇させることになる。一方、車高が低い小型車等からの使用であって、リモートパネル7Aが上昇端まで位置している場合には、下降端まで下降させることになる。この場合の昇降動作は単純昇降にすることにより、一気に上昇端又は下降端まで昇降させることができる。そうすると、使用者にとって使い易く利便性の高い洗車機を提供することができる。
ステップS4では、使用者はコイン、紙幣、カード等を投入する。そして投入された金額を金額表示部110で表示される。
ステップS5では、リモートパネルにて受付が開始される。即ち、洗車モード等の各種設定が可能となる。受付が開始されると単純昇降からインチング昇降へ昇降動作が切り替わるため、スピーカ81からその昇降動作の変化状況が報知されてもよい。
ステップS6では使用者がリモートパネル7Aで昇降釦を押下する昇降操作をしたかどうか判定される。昇降操作した場合にはステップS7へ移行し、昇降操作していない場合にはステップS8へ移行する。
ここで、ステップS4によりコイン、紙幣、カード等を投入することにより各種洗車モードの設定が可能になり、使用者は所望の設定を行う。例えば、シャンプーを行う釦、ワックス掛けを行う釦、撥水コートを行う釦、第2(高級)シャンプー、第2(高級)ワックス、第2(高級)撥水コートや特殊なコートを行う選択釦等を用いて設定を行う。
また、リモートパネル7Aには、装備品設定釦112を備えている。そのため使用者は所望の装備品の設定を行う。例えば、該当装備品なしボタン、フロントガードありボタン、フェンダーポールありボタン、ドアミラーありボタン、リヤワイパーありボタンなどを用いて行う。
ステップS7ではインチング昇降によりリモートパネル7Aが昇降する。リモートパネル7Aでは上昇端から下降端へと各種設定を行う構成をとっており、使用者は微妙な高さの調整を所望することがある。ここでインチング昇降のように釦を押下している間だけリモートパネル7Aが昇降することで、使用者の所望する微妙な高さの調整が可能となる。
ステップS8では、リモートパネル7Aにて受付が終了したか判定される。終了していない場合にはステップS6へ移行し、終了した場合にはステップS9へ移行する。受付が終了したか否かの判断は、例えば全ての設定が終わりスタート釦84aを押下した後、おつり等が払い出し部79から返却されたかどうかによって判断される。
また、受付が終了すれば、昇降動作がインチング昇降から単純昇降に切り替わるため、スピーカ81からその昇降動作の変化状況が報知されてもよい。報知されるため、使用者に分かり易い洗車機を提供することができる。
ステップS9では使用者がリモートパネル7Aで昇降釦を押下する昇降操作をしたかどうか判定される。昇降操作した場合にはステップS10へ移行し、昇降操作していない場合にはステップS11へ以降する。ここで、上記の通り、使用者は各種設定を終了したため、おつりやレシート等がある場合には払い出し部79から受け取ることになる。そうすると、図1のように払い出し部79はリモートパネル7Aの下端に配されているため、被洗浄車両CAや使用者の設定状況、お釣りやレシートの有無等によって、リモートパネル7Aを昇降させる場合がある。
ステップS10では、単純昇降によりリモートパネル7Aが昇降する。全ての設定が終了した後には、使用者はリモートパネル7Aの高さの微調整が必要となることはない。そうすると、インチング昇降から単純昇降に切り換えることにより、昇降釦85の押下動作ひとつで、一気に払い出し部79へ到着することになる。このようにリモートパネル7Aの受付状況に応じて、昇降動作を切り換えることで、使用者にとって使い易く利便性の高い洗車機を提供することができる。
ステップS11では、被洗浄車両CAの洗車が洗車機WAにより実行される。
(他の実施形態)
上記実施形態においては操作盤面式リモートパネルであったが、これに限られる訳ではなく、図4に示すようにタッチパネル式のリモートパネル7Aであってもよい。ここで同一の機能については図1と同じ番号を付している。
タッチ型リモートパネル7Aには表面にタッチパネルが配置された液晶パネルからなる表示部82を備える。また、表示部82には上昇釦85aa、もしくは下降釦85bbが配され前記釦を押下することで、下降端H0と上昇端H1の間を昇降自在な構成とされている。
ここでリモートパネル7Aの表示部82の昇降操作について図5を示して説明する。図5(a)は図3のステップS1に対応する画面であって、被洗浄車両CAがリモートパネル近くへ進入した場合の画面を表示する。メッセージ表示部86のように、現在のリモートパネルの昇降状態を表示している。また昇降釦85a、85bのみならず、パネルからも昇降操作できる昇降釦85aa、85bbを備える。前記昇降釦85aa、85bbに触れることによって、リモートパネル7Aは上昇端又は下降端まで昇降自在な動作をする。
図5(b)は図3のステップS6に対応する画面である。使用者が各種の洗車モードに対応する設定釦111や装備品設定釦112から各種設定を行う。この場合メッセージ表示部86に示すように単純昇降からインチング昇降に切り替わる旨が表示されてもよい。また、スピーカ81からその昇降動作の変化状況が報知されてもよい。
図5(c)は図3のステップS9に対応する画面である。使用者が各種設定を終了したため、メッセージ表示部86に示すようにインチング昇降から単純昇降に切り替わる旨が表示されてもよい。また、スピーカ81からその昇降動作の変化状況が報知されてもよい。
上記実施例においては、リモートパネル7Aのパネル本体71に上昇釦85aと下降釦85、表示部82に上昇釦85aaと下降釦85bbの合計4つの釦を配する構成としたが、表示部82に上昇釦85aa、下降釦85bbの合計2つの釦を配する構成をとってもよい。この場合、表示部82内だけに電子的な釦を備える構成となり、新たな物理的な釦を備える必要がなく、部品点数を削減することができる。
上記の通り、本発明に係る洗車機は、被洗浄車両の使用者が操作して所望の洗車モードに設定するリモートパネルを備え、設定された洗車モードに応じて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、前記被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、前記リモートパネルは昇降釦を備えるとともに該昇降釦の押下により下降端と上昇端との間を昇降自在な構成とし、前記リモートパネルの受付状況に応じて、前記昇降釦による昇降動作として前記昇降釦を押下すれば下降端と上昇端との間を昇降する単純昇降と、前記昇降釦を押下している間のみ下降端と上昇端との間を昇降するインチング昇降と、を切り換えることを特徴とする。
このため、使い勝手のよい洗車機を提供し、次回の早めの来店を促進し、結果継続的な来店を促進することができる。つまり、ガソリンスタンドにとっても使用者にとっても効率的なサービス提供が可能となる。
また本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
1 洗車機本体
2 レール
3 車輪
7 操作パネル
7A リモートパネル
81 表示部
85a 上昇釦
85b 下降釦
CA 被洗浄車両
WA 洗浄器
H0 下降端
H1 上昇端

Claims (4)

  1. 被洗浄車両の使用者が操作して所望の洗車モードに設定するリモートパネルを備え、設定された洗車モードに応じて、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、前記被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、
    前記リモートパネルは昇降釦を備えるとともに該昇降釦の押下により下降端と上昇端との間を昇降自在な構成とし、
    前記リモートパネルの受付状況に応じて、前記昇降釦による昇降動作として前記昇降釦を押下すると下降端と上昇端との間を昇降する単純昇降と、前記昇降釦を押下している間のみ下降端と上昇端との間を昇降するインチング昇降と、を切り換えることを特徴とする洗車機。
  2. 前記リモートパネルの昇降動作が使用者による該リモートパネルの受付開始前では単純昇降とし、前記リモートパネルの受付が開始から終了までの期間はインチング昇降とすることを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記リモートパネルは報知部を備え、単純昇降からインチング昇降又はインチング昇降から昇降動作へ変化する場合には昇降動作の変化状況を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗車機。
  4. 前記リモートパネルはタッチパネル式の表示部を備え、該表示部内に前記昇降釦と昇降動作の状況を表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗車機。
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