JP2005157576A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
動画や音声等のデータ量の大きいデータを転送する場合であっても効率的に転送処理することができるデータ処理装置及びデータ処理方法を提供すること。
【解決手段】
本発明に係るデータ処理装置200は、データの種別に応じて優先的な切替えを行う複数のセレクタA〜Dと、各セレクタ間をそれぞれ結ぶデータ伝送用のパス90〜94と、各セレクタA〜Dに接続され、セレクタ及びパスを介して相互にデータを送信または受信するCPU71、HDD24、バッファメモリ95及びデコーダ89等のデバイスを具備する。各デバイスの間でデータの種別に応じてセレクタが優先的なパスの切替えを行っているので効率的に転送処理することができる。
【選択図】 図8
動画や音声等のデータ量の大きいデータを転送する場合であっても効率的に転送処理することができるデータ処理装置及びデータ処理方法を提供すること。
【解決手段】
本発明に係るデータ処理装置200は、データの種別に応じて優先的な切替えを行う複数のセレクタA〜Dと、各セレクタ間をそれぞれ結ぶデータ伝送用のパス90〜94と、各セレクタA〜Dに接続され、セレクタ及びパスを介して相互にデータを送信または受信するCPU71、HDD24、バッファメモリ95及びデコーダ89等のデバイスを具備する。各デバイスの間でデータの種別に応じてセレクタが優先的なパスの切替えを行っているので効率的に転送処理することができる。
【選択図】 図8
Description
本発明は、複数のデバイス間でデータ転送等の処理を行うデータ処理装置及びデータ処理方法に関する。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、入出力装置、記憶装置等の各デバイスがそれぞれバスに接続されて構成されたものが一般的である。バスは基本的に制御線、データ線及びアドレス線でなり、これらの各信号線に複数のデバイスの各信号線が接続されている。
また、従来から、例えば、CPUその他のプロセッサやメモリ等の複数のデバイス間を接続する手段として、クロスバー接続がある。クロスバー接続では、例えばN個のプロセッサとM個のメモリとがそれぞれが相互に接続され、(N×M)個のスイッチによって、ある1つのプロセッサからのリクエスト信号が、ある1つのメモリに入力されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−181883号公報(図4等)
しかしながら、バス型の接続形態では各デバイスが共通のパスで接続されるため、ハードウェア構成が単純となるというメリットがある反面、データ転送が遅くなるという問題がある。また、上記特許文献1に記載のクロスバー型の装置では、図4に示されるように一定の方向でしか信号を伝送することができず、特に動画や音声等のデータ量が大きいデータを扱うには不向きである。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、動画や音声等のデータ量の大きいデータを転送する場合であっても効率的に転送処理することができるデータ処理装置及びデータ処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るデータ処理装置は、データの種別に応じて優先的な切替えを行う複数のセレクタと、前記各セレクタ間をそれぞれ結ぶデータ伝送用のパスと、前記各セレクタに接続され、前記セレクタ及び前記パスを介して相互にデータを送信または受信する複数のデバイスとを具備する。
本発明では、各デバイスの間でデータの種別に応じてセレクタが優先的なパスの切替えを行っているので効率的に転送処理することができる。各セレクタは、データのデータ量に応じて前記パスを切替えることにより、例えばデータ量が大きい動画や音声等のデータを効率的に転送することができる。セレクタは、データの種別に応じて予め定められた優先順位でパスを切替えることができる。予め定められた優先順位で切替える代わりに、データ処理装置が動作しているときに切替えるように、すなわち動的に切替えるようにしてもよい。
また、例えばCPU等を介さずにデータ転送するためにDMA(Direct Memory Access)を用いることも考えられるが、この場合はDMAコントローラを装置に別途搭載しなければならない。しかしながら、本発明では、セレクタによってデータの種別に応じて切替え作業が行われるので、DMAコントローラを別途搭載することなく、例えばCPU等を介さずにCPU以外のデバイス間でデータを転送することができる。
また、ある2つのデバイス間でデータを送受信すると同時に、他の2つのデバイス間でデータを送受信することができるので、効率的なデータ転送処理を行うことができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数のデバイスは、それぞれ、動画または音声のデータである第1のデータを記憶可能な記憶デバイス、該記憶デバイスから前記第1のデータの読み出しを開始するための読み出し開始信号を出力するプロセッサ、前記読み出し開始信号を基に前記記憶デバイスから読み出された前記第1のデータをバッファリングするバッファメモリ及びバッファリングされた前記第1のデータをデコードするデコーダである。これにより、プロセッサにより出力される読み出し開始信号のみで、記憶デバイス、バッファメモリ及びデコーダの間で動画や音声データを効率的に転送処理することができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数のセレクタは、プロセッサから前記読み出し開始信号が出力され、前記第1のデータをバッファリングしてデコードしている間、当該第1のデータを、該第1のデータとは異なる第2のデータに優先して各デバイス間で送受信されるように前記パスを切替える。例えば、第1のデータのデータ量が第2のデータのそれよりも大きい場合に第1のデータを優先的に転送することにより、効率的に転送処理することができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数のセレクタは、前記バッファメモリでバッファリングされた前記第1のデータをデコーダに伝送している間に、前記プロセッサから出力された前記第2のデータを前記記憶デバイスに伝送する。このように、例えば2つのデバイス間でデータを送受信すると同時に、他の2つのデバイス間でデータを送受信することができ、効率的なデータ転送処理を行うことができる。
本発明の一の形態によれば、前記複数のセレクタによる切替えの優先順位を可変する手段をさらに具備する。これにより、例えば各デバイスの動作等に合わせてデータ転送処理の最適化を図ることができる。
本発明に係るデータ処理方法は、複数のデバイス間に相互に接続されたパスを介してデータを送信または受信するステップと、前記データの種別に応じて前記パスの優先的な切替えを行うステップとを具備する。
本発明では、例えばデータのデータ量に応じて前記パスを優先的に切替えることにより、例えばデータ量が大きい動画や音声等のデータを効率的に転送することができる。
以上のように、本発明によれば、動画や音声等のデータ量の大きいデータを転送する場合であっても効率的に転送処理することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器としての携帯型HDD動画再生装置の外観を示す斜視図、図2は同じくこの携帯型HDD動画再生装置100を正面から示した平面図、図3は同じくその断面図、図4は同じくこの携帯型HDD動画再生装置を上から見た平面図である。
この携帯型HDD動画再生装置100は、片手で持てる程度のサイズの筐体1を有する。筐体1の正面側には、表示部としてLCDの画面部2と、キー操作部3と、操作ボタン4と、各種状態を表示するためのLED(Light Emitting Diode)表示部5とが設けられている。
キー操作部3は、図2に示すように、互いに同芯で配置され、各々個別に操作可能な3つのキー31,32,33で構成されている。中心にあるキーは選択/実行を指定するためのENTERキー31である。このENTERキー31の外側のキーはメニュー選択時において使用されるメニュー選択関連キー32である。さらにその外側のキーは再生時に使用される再生関連キー33である。
メニュー選択関連キー32及び再生関連キー33はそれぞれ、ENTERキー31を中心とする上下左右の各々の位置が押下されることによって、対応するキーコマンドが発生するようになっている。メニュー選択関連キー32が発生するキーコマンドは、後述する各種メニュー画面の中での項目を選択するためのフォーカスの位置の上下左右へのシフト等である。再生関連キー33が発生するキーコマンドは、再生の早送り、巻き戻し、音声ボリュームの増減等である。
操作ボタン4には、各種設定用の画面を呼び出すためのSETUPボタン41、動画ストリームの再生経過(残り)時間等を表示するためのDISPLAYボタン42、再生開始と一時停止を指示するための再生ボタン43、再生停止を指示するための停止ボタン44等がある。
LED表示部5には、パワーオン状態を表示するパワーオン表示部51、バッテリ充電中を表示する充電表示部52、ストリーム転送中等のビジィ状態を表示するビジィ表示部53等がある。
筐体1の一方の側面部には、上から順にDC電源接続のためのDCINジャック6、USB(Universal Serial Bus)接続のためのUSBコネクタ7、AV出力用のAVOUTジャック8が設けられている。また、ストラップ取り付け部9も設けられている。筐体1の他方の側面部には主電源のON/OFF操作のためのPWRキー(図示省略)が設けられている。筐体1の上面部には、図4に示すように、ヘッドフォン用ジャック10と、スリット状の多数の排気穴11が並べて設けられている。筐体1の下部には、スリット状の多数の吸気穴12が並べて設けられている。
図5は、図3の断面図における筐体1のみを示した図である。同図に示すように、筐体1は正面側の筐体部品1A,中間の筐体部品1B,背面側の筐体部品1Cで構成されている。正面側の筐体部品1Aと背面側の筐体部品1Cはそれぞれ携帯型HDD動画再生装置100の外形の主に正面と背面を形成する筐体部品である。中間の筐体部品1Bは携帯型HDD動画再生装置100の外形の上部側面と左右側面となる部分を有しており、この筐体1の上部側面となる部分には、図4に示したように上記の排気穴11が設けられている。正面側の筐体部品1Aと背面側の筐体部品1Cは中間の筐体部品1Bを挟んで互いに接合されている。筐体1の下部には半円断面形状部15が形成されており、この半円断面形状部15では正面側の筐体部品1Aと背面側の筐体部品1Cは互いに直接突合せで接合されている。また、この半円断面形状部15の正面側の筐体部品1Aの側に上記の吸気穴12が設けられている。中間の筐体部品1Bの下部は筐体1の下部の半円断面形状部15に倣って断面U字状に曲折されている。この部分を中間の筐体部品1Bの曲折部14と呼ぶ。
また、筐体1の正面側には、LCDの画面部2及び操作ボタン4を覆うことのできる透明なアクリルカバー35の着脱が可能となっており、このアクリルカバー35によってLCDの画面部2の傷や埃の付着等からの保護を図っている。このアクリルカバー35には、キー操作部3の部分を露出する開口36が設けられており、アクリルカバー35を装着した状態でのキー操作部3の操作が可能となっている。
次に、この携帯型HDD動画再生装置100の内部の構造について説明する。
図3に示すように、筐体1内の部品は、携帯型HDD動画再生装置100の高さ方向において上寄りの位置に収容された部品群と下寄りの位置に収容された部品群とに配置上分けられている。上寄りの位置に収容された部品群としてはバックライト付のLCD21、メイン基板22、HDD基板23、HDD24、冷却ファン25等があり、下寄りの位置に収容された部品群としては複合インバータ基板26、バッテリパック27等がある。上寄りの位置に収容された、LCD21、メイン基板22、HDD24は、携帯型HDD動画再生装置100内の主な発熱源であり、その発熱量を比較すると、LCD21>メイン基板22>HDD24の順となることが一般である。
この携帯型HDD動画再生装置100では、これら主な発熱源である部品を、正面側から背面側に向けて、発熱量の高いものから順に配置している。このような配置の選定によって、背面側の筐体部品1Cの加熱を他の並び順に比べて最も低く抑えることができる。この携帯型HDD動画再生装置100はユーザが手に持って動画鑑賞を楽しめるように設計されたものであり、鑑賞時にはユーザの手が背面側の筐体部品1Cに最も広い面で接触することとなるので、背面側の筐体部品1Cの温度上昇を最小限に抑えられることで、熱による不快感をユーザに与える度合を軽減できる。
また、筐体1内の熱は、筐体1内の最上部に配置された冷却ファン25が生み出す、筐体1の下部に設けられた吸気穴12から、図4に示す筐体1の上部の排気穴11を通じての気流によって外部に放出されるようになっている。これにより、筐体1内の発熱源は効率的に空冷されるので、ユーザへの熱問題はより一層軽減されることになる。
中間の筐体部品1BのU字状の曲折部14の内側には、これに包囲されるようにして電源用のバッテリパック27が配置されている。また、この曲折部14の先端側にある平坦な面の正面側(画面側)には複合インバータ基板26が支持されている。すなわち、バッテリパック27と複合インバータ基板26とは中間の筐体部品1Bの曲折部14によって隔てられている。ここで、複合インバータ基板26とは、操作ボタン4やキー操作部3の動作に関連する部品や、LCD21のバックライトを駆動するためのインバータ等が実装された基板である。このように、バッテリパック27と複合インバータ基板26とが中間の筐体部品1Bの曲折部14によって隔てられていることで、バッテリパック27からの液漏れによる複合インバータ基板26への影響を回避できるとともに、キー操作部3が操作された際の圧力がバッテリパック27に直接加わることを回避してバッテリパック27の保護を図ることができる。
なお、バッテリパック27は大きな熱源とはならないので、ユーザの手が最も密に触れる機会の多い下部背面寄りに配置しても問題ない。また、バッテリパック27は筐体1内の部品の中で最も比重が高く重量が大きいので、筐体1の最下部に配置することによって、鑑賞中にユーザが携帯型HDD動画再生装置100を手で保持しているときの安定感が良好になる。
なお、この実施形態の携帯型HDD動画再生装置100では、図3に示したように、筐体1の下部に吸気穴12を設けたが、筐体1の背面側のバッテリパック27のすぐ上の位置に吸気穴12を設けてもよい。
図6は、この携帯型HDD動画再生装置100の内部構造を層ごとに示した平面図である。LCD21のバックライトは接続配線131を通じて複合インバータ基板26の画面側面に固定されたコネクタ132と接続され、この接続配線131を通じて複合インバータ基板26からLCD21のバックライトにその点灯と制御に必要な信号が供給される。また、LCD21は接続配線133を通じてメイン基板22の画面逆側面に固定されたコネクタ134と接続され、この接続配線133を通じてメイン基板22からLCD21に必要な信号が供給される。メイン基板22と複合インバータ基板26とは各々の画面側面に固定されたコネクタ135,136とコネクタ135,136間に接続された接続配線137を通じて電気的に接続され、相互に必要な信号の通信を行う。さらに、メイン基板22の画面側面には2つの冷却ファン25,25に駆動信号を供給するための接続配線138,139の一端がそれぞれ接続された2つのコネクタ140,141が設けられている。メイン基板22とHDD基板23とは、メイン基板22の画面逆側面に設けられたコネクタ142とHDD基板23の画面側面に設けられたコネクタ143との間を接続する接続配線144によって相互に通信が行えるようになっている。メイン基板22には、DC(直流)INジャック6、USBコネクタ7、AV出力用のAVOUTジャック8、ヘッドフォン用ジャック10が設けられている。HDD基板23にはシステムをリセットするためのスイッチ145が設けられている。バッテリパック27から引き出された接続配線146はメイン基板22の画面側面に設けられたコネクタ147に接続されている。HDD24はHDD基板23の画面逆側面に設けられたコネクタ148を通じてHDD基板23と電気的に接続されている。
次に、この携帯型HDD動画再生装置100の電気的な構成について図7を用いて説明する。同図は主にメイン基板22に実装された回路の構成を示すものである。
同図において、システムコントローラ61には、操作用の各種キー3,4の操作、PWRキー62の操作、AC(交流)電源の接続(AC検出)63、リセットIC64の出力、バッテリ65の電圧、温度センサー66等の監視を行い、監視結果に応じた処理を実行する。リセットIC64はリセットSW67が操作されたときにリセット操作信号を発生するICである。
システムコントローラ61が、PWRキー62が押されたことを検知すると、バッテリ65から、電源回路68によりシステムに電力が投入され、システムの起動処理を行い、各デバイスを動作可能な状態に初期設定する。また、パワーオン表示部51を点灯するように制御を行う。システム稼動中にPWRキー62が押されたことを検知した場合にはシステムの終了処理を行い、電源回路68によりシステムへの電力供給を切断する。
システムコントローラ61はリセットIC64よりリセット操作信号を受信すると、システムをリセット処理すなわち終了処理に続いて起動処理を行う。
システムコントローラ61はAC電源の接続(AC検出)63を検知すると電源回路68の制御を行い、バッテリ65の充電制御を行う。電源回路68はその近傍に配置された温度センサー69の出力に基づき、例えば設定温度以上の高温が検出された場合に自動的にオフするようになっている。
システムコントローラ61はバッテリ電圧の監視結果に基づいてバッテリ65の残量を計算して画面上のバッテリ残量表示を制御する。
システムコントローラ61は温度センサー66の出力に基づいて冷却ファン25の回転数を制御する。すなわち、温度に対して比例的に冷却能力を高めるように制御する。
また、システムコントローラ61は、キー操作部3及び操作ボタン4のキー操作を監視して、操作されたキーの種類に応じたイベント処理を行う。
システムコントローラ61は、CPU(Central Processing Unit)71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)73、A/D変換回路74、シリアルPWM(Pulse Width Modulation)制御回路75等で構成され、これらはバス76を通じて接続されている。CPU71はROM73に記憶されているファームウェアによりRAM72を作業領域に用いて各種の演算処理と制御を実行する。ファームウェアとして、例えばシステム起動のためのプログラム、起動時のチェックサムを実行するプログラム等がROM73に記憶されている。A/D変換回路74は、上記した操作用の各種キー3,4の操作、PWRキー62の操作、AC電源の接続(AC検出)63、リセットIC64の出力、バッテリ65の電圧、温度センサー66等の監視結果であるアナログ値をデジタル値に変換する部分である。シリアルPWM制御回路75はヘッドフォン81のミュート制御、LCD21のバックライト82の輝度を制御するPWM信号をインバータ83に供給する。
USB端子85が接続されたUSBブリッジ86、HDD24、本実施の形態の主要部となる転送回路87はIDE(Integrated Drive Electronics)バス88を通じて相互に接続されており、USB端子85に接続された図示しないPC(Personal Computer)から転送された動画や音声等のデータはUSBブリッジ86からIDEバス88を通じてHDD24に記録されるようになっている。転送回路87は、例えば1つのチップで構成することができる。
転送回路87は、例えば、HDD24から読み出された動画データや音声データをデコーダ89に転送する回路である。転送回路87は4つのセレクタA,B,C,Dを有している。セレクタAは、バス105に接続され、さらにパス90,91,94によってセレクタB,C,Dにそれぞれ接続されている。セレクタBは、IDEバス88に接続され、さらにパス93によってセレクタCに接続されている。セレクタCは、バッファメモリ95に接続され、さらにパス92によってセレクタDに接続されている。セレクタDはデコーダ89に接続されている。例えばセレクタAは、IDEバス88のデータを選択するためのセレクタである。
図8は、一実施の形態に係るデータ処理装置を示す図であり、このデータ処理装置200における転送回路87をより具体的に示したブロック図である。セレクタA,B,C,Dはスイッチャ37,38,39,40をそれぞれ有し、FIFO(First In, First Out)装置47,48,49,50をそれぞれ有している。セレクタAのFIFO47aとセレクタBのFIFO48bとがパス90で接続され、FIFO47bとセレクタCのFIFO49bとがパス94で接続され、FIFO47cとセレクタDのFIFO50aとがパス91で接続されている。また、セレクタCのFIFO49cとセレクタBのFIFO48aとがパス93で接続され、FIFO49aとセレクタDのFIFO50bとがパス92で接続されている。
セレクタAのスイッチャ37は、FIFO47a,47b,47cのうちいずれか1つを選択することで、パス90,94,91のうちいずれか1つを選択する。セレクタBのスイッチャ38はFIFO48aまたは48bを選択することで、パス93または90を選択する。セレクタCのスイッチャ39はFIFO49a,49b,49cのうちいずれか1つを選択することで、パス92,94,93のうちいずれか1つを選択する。セレクタDのスイッチャ40はFIFO50aまたは50bを選択することで、パス91または92を選択する。
転送回路87の具体的な動作の一例を示すと、システムコントローラ61がHDD24をアクセスするためのATA(AT Attachment)コマンドに基づいてパス90を接続状態し、HDD24はコマンドに基づき動画データをIDEバス88に出力する。セレクタBによりIDEバス88から抽出された動画データはパス93及びセレクタCを通じてバッファメモリ95に転送される。転送回路87のより詳細な動作については後述する。
HDD24からバッファメモリ95へのデータ転送において、システムコントローラ61はセレクタAに出力するATAコマンドの発行タイミングを制御して、HDD24からのデータの読み出しが間欠的に行われるようにしている。具体的には、例えば所定の再生時間分の動画データの単位(あるいは所定のデータ量分のGOP(Group Of Pictures)単位)でHDD24からデータを読み出してバッファメモリ95に転送し、バッファメモリ95のデータが空になったところで、HDD24から次の再生時間分の動画データを読み出すように、システムコントローラ61から転送回路87に対してATAコマンドが発行される。これにより、HDD24に対するアクセスは間欠的に行われることになり、HDD24の発熱量の低減及び消費電力の低減を図ることができる。
バッファメモリ95に蓄積された動画等のデータは、バッファメモリ95に所定の再生時間分の動画データが蓄積されたところでセレクタCによって読み出され、パス92を介してデコーダ89に転送される。デコーダ89は、例えばMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)1やMPEG2で符号化された動画データをハードウェアで復号する回路である。SDRAM98はこのデコーダ89の作業領域として用いられるランダムアクセス可能なメモリである。
デコーダ89の出力のうち動画データはLCDコントローラ99に送られ、このLCDコントローラ99によってLCD21の駆動が制御されることによって動画の再生が行われる。一方、デコーダ89より出力された音声データはD/Aコンバータ101によってアナログ信号に変換された後、ヘッドフォン端子10に接続されたヘッドフォンに送られる。また、AVOUT端子102には外部のテレビジョン等が接続できるようになっており、AVOUT端子102に外部のテレビジョンが接続されているときには、D/Aコンバータ101のアナログ信号はリニアアンプ103にて必要なレベルに増幅されるようになっている。
フラッシュROM104には、読み出し専用のデータとして、画面部2において表示される設定画面等に関するデータ、OSD(On Screen Display)に関するフォントや画像のデータ、その他デコーダ89及び転送回路87のマイクロコード、そのマイクロコードのバックアップデータ等が格納されている。設定画面等に関するデータとは、画面部2の色合い、コントラスト等のデフォルト値のデータである。
HDD24には、読み出し専用のデータとして、OSDを機能させるためのOSDソフトウェア、タイトルリスト、メニュー、設定画面などの構成要素であるビットマップや文字コードなどのデータが格納されている。OSDソフトウェアは、画面部2上において、例えば再生マーク、一時停止マーク、音量マーク、フォーカス表示、その他のマークを表示するためのソフトウェアである。これらのビットマップや文字コードは、フラッシュROM104に格納されるものもある。
次に、この携帯型HDD動画再生装置100を利用するために図示しないPCに適用される転送アプリケーションについて説明する。
図9はこの転送アプリケーションによってPCに表示される録画コンテンツの表示ウインドウ201を示している。この録画コンテンツの表示ウインドウ201には、PCに録画された、あるいは録画予約された各動画データの、タイトル、作成日時、録画済みかどうかの状態等の一覧が、録画順/録画予約順に例えば上から下に表示されている。
携帯型HDD動画再生装置100に所望の動画データを転送したい場合には、転送用のウインドウ202を呼び出し、録画コンテンツの表示ウインドウ201の中の所望の動画データをマウスのドラッグアンドドロップ等の操作によって、転送用のウインドウ202内の転送動画データの一覧表示ボックス203に落し込む。これにより、転送動画データの一覧表示ボックス203に動画データに関する情報が表示される。この後、転送用のウインドウ202内の転送ボタン204をマウスでクリックすることによって、PCに携帯型HDD動画再生装置100が接続されていればPCから携帯型HDD動画再生装置100への動画データの転送が直ちに開始される。転送ボタン204をマウスでクリックした時点でPCに携帯型HDD動画再生装置100が接続されていない場合は、携帯型HDD動画再生装置100が接続されると直ちに動画データの転送が開始されるようになっている。
ここで、PCに蓄積される動画データにはAVI(Audio Video Interleaved)、WMV(Windows(登録商標) Media Video)等、様々なフォーマットが知られている。携帯型HDD動画再生装置100はMPEG1やMPEG2フォーマットの動画データ、MP3(MPEG-1 Audio Layer 3)等の音声をデコードして再生する仕様となっているので、転送アプリケーションは、PCから携帯型HDD動画再生装置100への動画データの転送前に、動画データのフォーマットを例えばMPEGに自動変換し、MPEG2に変換された動画データをPCから携帯型HDD動画再生装置100に自動転送する。
以上は、ユーザが手動で所望の動画データを転送する場合の動作であるが、この動画コンテンツは容量が数G(ギガ)のものもあり、データ転送にはかなりの時間が見込まれる。そこで、この転送アプリケーションには転送予約機能が設けられている。この転送予約機能を用いる場合には、転送用のウインドウ202内の自動転送ボタン205をマウスでクリックする。すると、自動転送を開始する時刻を指定するためのウインドウが表示されるので、ここにユーザが希望する転送開始時刻を入力して決定すればよい。転送アプリケーションは、ユーザにより指定された転送開始時刻を記憶し、時計の時刻と比較して、指定された時刻になったなら、転送用のウインドウ202の転送動画データの一覧表示ボックス203に表示されている動画データを一つずつPCから携帯型HDD動画再生装置100へフォーマット変換を通じて転送する。
なお、転送用のウインドウ202の転送動画データの一覧表示ボックス203に表示されている動画データは上から順に転送されるようになっている。この動画データの表示順位は順位変更ボタン206、207をマウスでクリックすることによって自在に変更することができる。すなわち、順位を変更したい動画データをマウスで選択後、順位変更ボタン206を一回クリックすることで、選択動画データの順位が一つ上に移動し、逆に順位変更ボタン207を一回クリックすることで、選択動画データの順位が一つ下に移動するようになっている。さらに、削除したい選択動画データをマウスで選択後、削除ボタン208をクリックすることで、転送動画データの一覧表示ボックス203から選択動画データが削除されて転送対象から外すことも可能である。
次に、この携帯型HDDビデオ再生装置100の操作と操作画面について説明する。図14はパワーオンからビデオ再生を開始するまでの処理手順である。
この携帯型HDDビデオ再生装置100のPWRキーがユーザによって押されると、このことがシステムコントローラ61によって検出され、システムコントローラ61はROM73に格納されたファームウェアに従って各デバイスの初期化を行う(ステップ1401)。この後、内蔵タイマーが起動される(ステップ1402)。続いて、USBで接続されているPCから携帯型HDDビデオ再生装置100にビデオデータの転送が開始され、転送が完了すると、携帯型HDDビデオ再生装置100はPCから転送完了通知を外部割り込みとして受ける(ステップ1403)。携帯型HDDビデオ再生装置100は、外部割り込みを受けると、画面に表示するメニューを作成して表示するメニュー処理を開始する(ステップ1404)。
最初に、図10に示すようなアクションメニュー301が作成されて表示される。このアクションメニュー301には、最後に再生されたビデオデータのタイトル名、作成日時、録画時間などのビデオデータに関する情報302と、選択可能なアクションの種類を示す項目303〜307が表示されるようになっている。アクションの種類には「タイトル一覧表示に戻る」「続きから再生」「最初から再生」「削除」「ツメを折る」などがある。これらの項目303〜307のうちの一つにフォーカス308が位置しており、ユーザはキー操作部3のメニュー選択関連キー32を操作することによって自在にフォーカス308の位置を上下にシフトさせることができる。フォーカス308の初期位置は常に「続きから再生」の項目にあり、前回再生を中断した時刻からのビデオの鑑賞をフォーカス308のシフト操作無しで即座に開始できるようにしている。すなわち、ユーザはシステムの起動直後にアクションメニュー301が表示された後、そのままキー操作部3のENTERキー31を押すことによって前回再生を中断した時刻からのビデオを鑑賞することができる。
「タイトル一覧表示に戻る」の項目にフォーカスをシフトさせてキー操作部3のENTERキー31が押された場合には、図11に示すようなタイトル一覧401がアクションメニュー301に代わって表示される。このタイトル一覧401には携帯型HDDビデオ再生装置100のHDD24に記録されているすべてのビデオのタイトルの項目402〜408が表示される。これらのタイトルの項目402〜408のうちの一つにフォーカス409が位置しており、ユーザはキー操作部3のメニュー選択関連キー32を操作することによって自在にフォーカス409の位置を上下にシフトさせることができる。フォーカス409の初期位置は常に最後に再生したタイトルの項目にあり、最後に鑑賞したタイトルをユーザが認識できるようにしている。このタイトル一覧401の中からユーザは鑑賞したいタイトルの項目にメニュー選択関連キー32の操作によってフォーカスを移動させ、ENTERキー31を押すことによって別のタイトルを鑑賞することができる。
さて、図14のフローチャートに戻り、上記のようにして鑑賞したいタイトルがユーザによって選択されると(ステップ1405)、そのタイトルのビデオデータのHDD24からの読み込みが開始される(ステップ1406)。そしてHDD24から読み込まれたビデオの再生処理が行われる(ステップ1407)。すなわち、HDD24から読み出されたビデオはバッファメモリ95に転送されてバッファリングされた後、MPEG2デコーダ89に転送されて復号される。LCDコントローラ99はデコーダ89から出力されたビデオデータに基づきLCD21を駆動し、これによってビデオがLCD21の画面に表示される。一方、デコーダ89によって復号されたオーディオデータはD/Aコンバータ101によってアナログ信号に変換された後、ヘッドフォン端子10に接続されたヘッドフォンに送られる(ステップ1407)。
アクションメニュー301で「最初から再生」の項目305がユーザにより選択された場合には、最後に再生したタイトルのビデオが最初から再生される。
アクションメニュー301で「削除」の項目306がユーザにより選択された場合には、最後に再生したタイトルのビデオデータがHDD24から削除される。すなわち、鑑賞し終わったタイトルのビデオなどを、少ない操作でHDD24から削除することができる。
アクションメニュー301で「ツメを折る」の項目307がユーザにより選択された場合には、HDD24に記録されている該当するビデオデータに対して削除禁止の保護がかけられることになる。
次に、環境設定用の画面について説明する。図12はこの環境設定用の画面501を示している。この環境設定用の画面501は、たとえばSETUPボタン41を押すことによって動画再生途中であっても呼び出すことができる。環境設定用の画面501には、表示に関する各種の設定、オーディオに関する各種の設定、その他を行うことができる。この環境設定用の画面501には、表示設定用のアイコン502、オーディオ設定用のアンコン503、その他のアイコン504などが表示されており、各アイコン502〜504のうちの一つをメニュー選択関連キー32の操作によるフォーカスの移動とENTERキー31によって指定することができるようになっている。表示の設定に関しては、バックライトの輝度調整505、色合い506、色の濃さ507、ピクチャ508、コントラスト509、アラーム510などがある。各々の設定項目の選択も、メニュー選択関連キー32の操作によるフォーカスの移動とENTERキー31によって行うことが可能である。
ここで、アラーム510とは、ユーザによって任意の設定された残り時間をタイマーにセットし、図13に示すように、ビデオの再生中などに、残り時間511を常に画面の一部に表示し、残り時間がゼロになったところで、たとえばアラームオーディオなどをビデオ再生時のオーディオに合成して出力する機能である。テレビ放送などには放送中の時刻の文字が挿入されている場合があるので、携帯型HDDビデオ再生装置100での鑑賞時にユーザが現在時刻を間違え、電車などでの乗り過ごしが起き易くなることが考えられる。上記のアラーム機能を利用することによって、ユーザはビデオコンテンツの鑑賞に没頭する中で、設定時間の経過をアラームで知ることとなり、電車などでの乗り過ごしの防止を図れる。
図13は、ビデオの再生経過(残り)時間601を表示する画面602の例を示している。このビデオの再生経過(残り)時間601は、たとえばDISPLAYボタン42を押すことによって、再生中のビデオの上に、数値604とイメージ603とで表示されるようになっている。
また、ビデオの再生中は、再生関連キー33の操作によって再生の早送り、巻き戻し、オーディオボリュームの増減などを行うことができる。再生関連キー33は、図2に示したように、右側の位置を押すことによって早送り再生が実行され、左側の位置を押すことによって巻き戻し再生が行われる。再生関連キー33の向かって右側の位置を一度押した場合には、決められた一定時間分(たとえば15秒)の早送り再生が実行され、一定時間以上押し続けることによって、押されている間の連続早送り再生が実行されるようになっている。さらに、連続早送り再生が開始されてからさらに一定時間続けて押された場合には、早送り速度がアップするようになっている。具体的には、最初の連続早送り再生の速度は15倍速とされ、次に60倍速への切り替えが行われるようになっている。
また、再生関連キー33の向かって左側の位置を一度押した場合には、決められた一定時間分(たとえば15秒)の巻き戻し再生が実行され、一定時間以上押し続けることによって、押されている間の連続巻き戻し再生が実行されるようになっている。さらに、連続巻き戻し再生が開始されてからさらに一定時間続けて押された場合には、巻き戻し速度がアップするようになっている。具体的には、最初の連続巻き戻し再生の速度は15倍速とされ、次に60倍速への切り替えが行われるようになっている。
以上、図10〜図13に示した画面を構成するビットマップデータのうち、図10及び図11に示すタイトルのビットマップ302,402〜408等(以下、動的なビットマップという。)については、PCが有する上記転送アプリケーションによって当該PCで生成される。PCで生成されたこれらのタイトルのビットマップデータは、携帯型HDD動画再生装置100への動画データの転送時にいっしょに転送され、HDD24に格納される。一方、図10〜図13に示した画面を構成するビットマップデータのうち、動的なビットマップデータ以外の、例えば図10、図12及び図13に示すビットマップ303〜307,502〜504,601,603,604等(以下、静的なビットマップという。)は、フラッシュROM104に予め格納されている。この静的なビットマップまたは動的なビットマップは、バッファメモリ95に一旦格納されてからデコーダ89を介してLCD21で表示される。
次に、図8に示したデータ処理装置200の動作について説明する。具体的には、例えば、動画データを再生するときの動作、動画データの再生を停止するときの動作、動画の再生途中で例えば設定画面501を表示するときの動作について、それぞれ図15、図16及び図17に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず動画データを再生するときの動作について説明する。
ユーザにより再生ボタン43が押されると(ステップ1501)、CPU71は、ATAコマンドとしてHDDに記憶された動画データの読み出し開始信号である生成して出力する(ステップ1502)。CPU71が出力する信号データには、ヘッダ、制御信号、アドレス、実データ等が含まれる。セレクタAのスイッチャ37は、CPU71から出力された信号に含まれるアドレスデータに基づきパス90を選択するために、FIFO47aに読み出し開始信号を出力する(ステップ1503)。FIFO47aから出力された読み出し開始信号は、セレクタBのFIFO48bに入力される。セレクタBのスイッチャ38はFIFO48bに入力されたアドレスデータに基づきFIFO48bから読み出し開始信号を抽出してIDEバス88に出力する(ステップ1504)。そうすると、スイッチャ38はパス93に切替える(ステップ1505)。また、セレクタBは当該アドレスデータに基づきパス93を介してセレクタCのスイッチャ39に対し、バッファメモリ95をパス93に接続させるための信号を出力する。
HDD24は、CPUからの読み出し開始コマンドを解釈してユーザにより選択された動画データを抽出する。具体的には、HDD24は例えば所定の再生時間分の動画データの単位、あるいは所定のデータ量分のGOP単位で当該動画データを抽出してIDEバス88に出力する(ステップ1506)。この時点でセレクタBはパス93を選択しているため、IDEバス88に出力された動画データはスイッチャ38、FIFO48a及びパス93を介してセレクタCのFIFO49cに入力される。また、この時点でセレクタCはパス93を選択しているため、セレクタCはFIFO49cから出力された動画データを、スイッチャ39を介してバッファメモリ95に出力し(ステップ1507)、バッファメモリ95は動画データをバッファリングする。セレクタCは所定の再生時間分の動画データをバッファメモリ95に出力し終えると、スイッチャ39によりパス92を選択させる(ステップ1508)。また、セレクタCはパス92を介してセレクタDのスイッチャ40に対し、デコーダ89をパス92に接続させるための信号を出力する。
バッファメモリ95は、バッファリングした動画データをスイッチャ39、FIFO49a及びパス92を介してセレクタDのFIFO50bに出力する。この時点で、セレクタDはパス92を選択しているので、セレクタDは、スイッチャ40を介して動画データをデコーダ89に出力してデコードさせる(ステップ1509)。その後はLCDコントローラ99を介してLCD21で表示する。
この転送回路87は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されており、以上のような動画データの再生時のパス(HDD24→パス93→バッファメモリ95→パス92→デコーダ89(以下、優先パスという。))を、他のパスよりも優先するように予めプログラミングしている。すなわち、セレクタA,B,C,またはDに同時に異なる種類の信号が入力された場合に、他の信号に優先して上記再生時のパスを優先するようにしている。
次に、動画データの再生を再生途中で停止するときの動作について説明する。
ユーザにより停止ボタン44が押されると(ステップ1601)、CPU71は停止信号を生成し、これをセレクタAに出力する(ステップ1602)。そうすると、セレクタAのスイッチャ37は、CPU71から出力された信号に含まれるアドレスデータに基づきパス90を選択するために、FIFO47aに停止信号を出力する。FIFO47aから出力された停止信号は、セレクタBのFIFO48bに入力される。この時点では、スイッチャ38は動画データを転送中であるため、パス93を選択している。FIFO48aは、FIFO48bに停止信号が入力されたことを認識すると(ステップ1603)、所定の再生時間分の動画データ、あるいは所定のGOP分の動画データをバッファメモリ95に転送し終えた後(ステップ1604)、セレクタBはスイッチャ38によりパス90に切替える(ステップ1606)。このように、所定の再生時間分の動画データをバッファメモリ95に転送し終えた後、セレクタBがパス90を選択するのは、優先パスを優先しているからである。セレクタBがパス90を選択すると、停止信号がFIFO48aから出力されスイッチャ38を介してHDD24に入力される。HDD24はこの信号を基に動画データの抽出を停止するため、バッファメモリ95からの動画ストリームを停止する(ステップ1606)。
次に、動画の再生途中で、図12に示したような設定画面501を表示するときの動作について説明する。設定画面501は、動画を再生しながらその動画を背景にしてシステムコントローラ61が上述したOSDソフトウェアを用いて画面部2に表示するようになっている。このOSDソフトウェアや設定画面501を構成するために必要なビットマップデータは、例えば、携帯型HDD動画再生装置100に電源が投入されたとき等にバッファメモリ95に格納されるようになっている。
動画データの再生途中にユーザによりSETUPボタン41が押されると(ステップ1701)、CPU71は、設定画面の表示信号を生成し、これをセレクタAに出力する(ステップ1702)。そうすると、セレクタAのスイッチャ37はCPU71から出力された信号に含まれるアドレスデータに基づきパス94を選択するために、設定画面501の表示信号をFIFO47bに出力する。そしてパス94を介してFIFO49bにその信号を出力する。この時点では、セレクタCのスイッチャ39は動画データを転送中であるため、パス92を選択している。FIFO49aがFIFO49bに設定画面501の表示信号が入力されたことを認識すると(ステップ1703)、所定の再生時間分の動画データ、あるいは所定のGOP分の動画データをデコーダ89に転送し終えた後(ステップ1704)、セレクタCはスイッチャ39によりパス94に切替える(ステップ1705)。このように、所定のGOP分の動画データをデコーダ89に転送し終えた後、スイッチャ39によりパス94を選択するのは、優先パスを優先しているからである。セレクタCがパス94を選択すると、当該表示信号がFIFO49bから出力されスイッチャ39を介してバッファメモリ95に入力される(ステップ1706)。これにより、バッファメモリ95は当該表示信号を基に動画データの抽出を停止するため、バッファメモリ95からの動画ストリームを一旦停止する(ステップ1707)。
バッファメモリ95が動画ストリームを停止すると、上記のようにCPU71とバッファメモリ95とが、セレクタA、パス94及びセレクタCを介して接続された状態で、CPU71がOSDのプログラムを読み込み、セレクタCのスイッチャ39を切替えてパス92、セレクタD及びデコーダ89を介して静的なビットマップデータで構成された設定画面501を表示する(ステップ1708)。その後、再び、優先パスを用いて動画データの再生を再開する(ステップ1709)。ステップ1701からステップ1708までの時間は、CPUのクロック周波数にもよるが、約1(ms)であるため、ユーザにとっては、SETUPボタン41が押されてから瞬時に設定画面501が表示されるように感じるため問題ない。
設定画面501が表示された状態で、ユーザによって操作キー3,4が操作されることによりCPUは設定画面用のプログラムを読み込み、実行する。この設定画面用のプログラムの実行は、例えばシリアルPWM制御回路75(図7参照)によって転送回路87を介さないで行えるので、動画を再生しながら画面設定をすることができる。
本実施の形態では、各セレクタA〜Dは、データのデータ量に応じてパス90〜94を切替えることにより、データ量が大きい動画や音声等のデータを効率的に転送することができる。すなわち、優先パスを設けることで動画等のデータを効率よく転送処理することができる。
本実施の形態では、例えばセレクタA,Bがパス90を選択し、これと同時にセレクタC,Dがパス92を選択して、CPU71とHDD24との間、及び、バッファメモリ95とデコーダ89との間で、同時にデータあるいは信号を送受信することができる。すなわち、具体的には、バッファメモリ95でバッファリングされた動画データを、パス92を用いてデコーダ89に伝送している間に、CPU71から出力されたATAコマンド信号を、パス90を用いてHDD24に伝送することができる。これにより効率的なデータ転送処理を行うことができる。また、同様に、例えばセレクタA,Dがパス91を選択し、これと同時にセレクタB,Cがパス93を選択して、CPU71とデコーダ89との間、及び、HDD24とバッファメモリ95との間で、同時にデータあるいは信号を送受信することができる。
設定画面501を表示するときに限らず、音量操作、図13に示したような画面部2における動画再生の経過時間の表示604、またはその他再生状態を表すための表示をするときにも設定画面501を表示するときと同様な動作をする。
なお、図17に示す例では、ステップ1707において動画ストリームを停止し、設定画面501を表示した場合、動画ストリームを再開した。これに代えて、ステップ1709において動画ストリームを再開せずに一時停止するように制御してもよい。
図18は、別の実施形態に係るデータ処理装置の構成を示すブロック図である。この例では、上記データ処理装置200にさらにフラッシュROM104(図7参照)及びこれに接続されたセレクタEを加える構成とした。セレクタEは、セレクタA及びBにパス190及び93でそれぞれ接続されている。このような構成により、例えばフラッシュROM104からCPU71を介さないで、例えばセレクタA及びセレクタDを介してデコーダ89へ信号またはデータを出力することができる。フラッシュROM104に格納されたデータとしては、上述したように静的なビットマップデータ等がある。
また、図19に示すように、パス93及び92、すなわち優先パスをDMA伝送路としてもよい。この場合、図示しないがDMAコントローラが必要となる。
図20は、さらに他の実施の実施形態に係るデータ処理装置の構成を示すブロック図である。この実施形態では、転送回路187は優先順位コントローラ150を有している。優先順位コントローラ150は、各セレクタA〜Dのデータ転送の優先順位を動的に変更するものである。例えば、各セレクタA〜DのFIFOに格納されたデータ量を算出して、算出したデータ量に基づきセレクタA〜Dを制御することができる。あるいは、優先順位を変更するためのパラメータとしてデータ量ではなく、別のパラメータに基づいて優先順位を可変するようにしてもよい。本実施形態では、例えば各デバイスの動作等に合わせてデータ転送処理の最適化を図ることができる。
なお、図20においては優先順位コントローラをソフトウェアで対応するようにしてもよい。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
また、動画の再生途中で、ユーザの操作によって動画データの転送以外の処理をCPU71によって行わせる例について説明した。しかし、必ずしもユーザの操作によらなくても、動画の再生途中で、バッテリの残量が少なくなったときにその旨を画面部2で表示して知らせたりあるいは音声で知らせたりするとき等にも、本発明は適用可能である。
図8で示した各セレクタA〜Dが有するFIFO47〜50について、これらのFIFOのうち少なくとも1つのメモリ領域を動的に変更する構成としてもよい。例えば、セレクタが単位時間当りの待ち回数をカウントし、その待ち回数が多いパスほど、そのパスに対応するFIFOのメモリ領域を増やすようにようにすればよい。
A,B,C,D,E…セレクタ
24…HDD
71…CPU
89…デコーダ
90,91,92,93,94,190,195…パス
95…バッファメモリ
150…優先順位コントローラ
200,300,400,500…データ処理装置
24…HDD
71…CPU
89…デコーダ
90,91,92,93,94,190,195…パス
95…バッファメモリ
150…優先順位コントローラ
200,300,400,500…データ処理装置
Claims (8)
- データの種別に応じて優先的な切替えを行う複数のセレクタと、
前記各セレクタ間をそれぞれ結ぶデータ伝送用のパスと、
前記各セレクタに接続され、前記セレクタ及び前記パスを介して相互にデータを送信または受信する複数のデバイスと
を具備することを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
前記複数のセレクタは、前記データのデータ量に応じて前記パスを切替えることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
前記複数のデバイスは、それぞれ、動画または音声のデータである第1のデータを記憶可能な記憶デバイス、該記憶デバイスから前記第1のデータの読み出しを開始するための読み出し開始信号を出力するプロセッサ、前記読み出し開始信号を基に前記記憶デバイスから読み出された前記第1のデータをバッファリングするバッファメモリ及びバッファリングされた前記第1のデータをデコードするデコーダであることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項3に記載のデータ処理装置であって、
前記複数のセレクタは、
プロセッサから前記読み出し開始信号が出力され、前記第1のデータをバッファリングしてデコードしている間、当該第1のデータを、該第1のデータとは異なる第2のデータに優先して各デバイス間で送受信されるように前記パスを切替えることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項3に記載のデータ処理装置であって、
前記複数のセレクタは、
前記バッファメモリでバッファリングされた前記第1のデータをデコーダに伝送している間に、前記プロセッサから出力された前記第2のデータを前記記憶デバイスに伝送することを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
前記複数のセレクタによる切替えの優先順位を可変する手段をさらに具備することを特徴とするデータ処理装置。 - 複数のデバイス間に相互に接続されたパスを用いてデータを送信または受信するステップと、
前記データの種別に応じて前記パスの優先的な切替えを行うステップと
を具備することを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項7に記載のデータ処理方法であって、
前記複数のデバイスは、それぞれ、動画または音声のデータである第1のデータを記憶可能な記憶デバイス、該記憶デバイスから前記第1のデータの読み出しを開始するための読み出し開始信号を出力するプロセッサ、前記読み出し開始信号を基に前記記憶デバイスから読み出された前記第1のデータをバッファリングするバッファメモリ及びバッファリングされた前記第1のデータをデコードするデコーダであることを特徴とするデータ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003392804A JP2005157576A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | データ処理装置及びデータ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003392804A JP2005157576A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | データ処理装置及びデータ処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2005157576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7493432B2 (en) | 2006-10-16 | 2009-02-17 | Hitachi, Ltd. | Storage system with memories each having DIMMs daisy-chain connected to one another and control method thereof |
JP2010215045A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Daifuku Co Ltd | 洗車機 |
-
2003
- 2003-11-21 JP JP2003392804A patent/JP2005157576A/ja active Pending
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