JP2010214526A - ボーリング加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よく高精度にボーリング加工することができるボーリング加工装置を提供すること。
【解決手段】加工刃51が取り付けられたクイル50を回転可能に支持するサポート41〜43を備えるボーリング加工装置10において、クランク穴加工を行うシリンダブロックCBを複数箇所で支持する支持部33a〜33cに加工座標の基準となる基準シート32a〜32cを設け、各支持部33a〜33cを加工径方向に進退させるために、クイル50に平行な方向に進退するパイロットバー36と、カム37a〜37cと、カム37a〜37cに形成されたカム面に従って各支持部33a〜33cを加工径方向に進退させるロットバー35a〜35cと、パイロットバー36を駆動するサーボモータ40とを設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ワークに対してボーリング加工を行うボーリング加工装置に関する。
ボーリング加工装置には、例えば、ねじの回転によって移動するカム面により、ボーリング加工刃をボーリング径方向に進退させてボーリング径(加工径)を調整するものがある(特許文献1)。これにより、工具の撓みや熱変形などに影響されることなく、ボーリング径を補正して高精度なボーリング加工を行うことができるようになっている。
そして、シリンダブロックに対するクランク穴加工などのラインボーリング加工を行う装置では、加工刃とともに回転するクイル(ラインバー)を治具に設けたクイルサポートにより支持してクイルの撓みなどを防止して加工精度を確保している。
実開昭62−042902号公報
しかしながら、上記したボーリング加工装置では、ボーリング径(加工径)が異なる異種品の加工において、加工座標の基準が異なる場合がある。例えば、シリンダブロックに対するクランク穴加工を行う場合であれば、図10に示すような2種類のシリンダブロックCB1,CB2に対して、クランク穴CH1,CH2を加工する際には、シリンダブロックCB2の下面には段差が有るため、加工座標の基準Stが異なる。つまり、シリンダブロックCB1の加工座標の基準StはSt1となり、シリンダブロックCB2の加工座標の基準StはSt2となる。これにより、シリンダブロックCB1の加工座標の基準St1よりも、シリンダブロックCB2の加工座標の基準St2の方が高い位置となる。
そしてこのような場合には、工具を支持するクイルサポートを含む治具(工具支持部)全体を交換しないと、ボーリング加工を行うことができなかった。つまり、シリンダブロックCB1,CB2のそれぞれに対してクランク穴加工を行うためには、治具全体を交換するしかなかった。このため、加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よくボーリング加工することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よく高精度にボーリング加工することができるボーリング加工装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、加工刃が取り付けられたクイルを回転可能に支持するクイルサポートを備えるボーリング加工装置において、ボーリング加工を行うワークを複数箇所で支持する支持部と、前記各支持部を加工径方向に進退させる進退機構と、を有することを特徴とする。なお、支持部先端(ワークと接する部分)に加工座標の基準となる基準シートが設けられている。
このボーリング加工装置では、加工刃が取り付けられたクイルを回転させることにより、ワークに対するボーリング加工を実施する。そして、クイルはクイルサポートにより支持されているため、クイルの撓みや振れなどの発生が防止され、高精度にボーリング加工を行うことができる。
ここで、このボーリング加工装置には、ワークを複数箇所で支持する支持部と、各支持部を加工径方向に進退させる進退機構とが備わっているので、装置に対するワークの設置位置、言い換えると加工座標の基準を調整することができる。これにより、加工座標の基準が異なる場合であっても、クイルサポートを含む治具全体を交換することなく、ボーリング加工を行うことができる。従って、加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よく高精度にボーリング加工することができる。
本発明のボーリング加工装置において、前記進退機構は、前記クイルに平行な方向に進退する進退部材と、前記進退部材に設けられたカムと、前記カムに形成されたカム面に従って前記各支持部を加工径方向に進退させる伝達部材と、前記進退部材を駆動する駆動手段と、を備えていればよい。
このボーリング加工装置では、駆動手段により、進退部材がクイルに平行な方向に進退させられ、進退部材に設けられたカムに形成されたカム面に従って伝達部材を介して各支持部が加工径方向に進退させられる。このように、駆動手段は、進退部材をクイルに平行な方向に進退させるため、治具の径方向に設ける必要がなく、治具の大型化を抑制することができる。従って、治具の大型化を抑制しながら、加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よく高精度にボーリング加工することができる。
また、本発明のボーリング加工装置において、前記カムは、前記各支持部に対応して前記進退部材に複数設けられており、前記進退部材が共通の駆動手段によって駆動されて、前記支持部のすべてが同時に加工径方向に進退することが望ましい。
このような構成にすることにより、共通の駆動手段によって駆動される進退部材の移動に伴って各支持部を共通して移動させることができる。このため、各支持部の位置調整のばらつき(移動量のばらつき)を抑制することができる。その結果として、支持部の位置調整、つまり加工座標の基準調整を高精度に行うことができる。従って、加工座標の基準が異なる複数の異種品をより高精度にボーリング加工することができる。
また、本発明のボーリング加工装置において、前記駆動手段はサーボモータであり、前記進退部材と前記サーボモータとがボールねじ機構を介して連結されていることが望ましい。
このような構成にすることにより、進退部材の移動を精密に微調整することができる。その結果、伝達部材の移動を精密に微調整することができ、支持部の位置調整、つまり加工座標の基準調整をより高精度に行うことができる。従って、加工座標の基準が異なる複数の異種品をより一層高精度にボーリング加工することができる。
本発明に係るボーリング加工装置によれば、上記した通り、加工座標の基準となる支持部材の位置を精度よく調整することができるため、加工座標の基準が異なる複数の異種品を効率よく高精度にボーリング加工することができる。
本実施の形態に係るボーリング加工装置の概略を示す概略構成図である。 治具の概略構成を示す部分断面図である。 治具の概略構成を示す平面図である。 クイルの概略構成を示す図である。 クイルにおける加工刃取付部を示す図である。 カムとロットバーとの位置関係を示す図である。 カムの変形例を示す図である。 ボーリング加工装置の変形例を示す模式図である。 ボーリング加工装置の変形例を示す模式図である。 各シリンダブロックにおける加工座標の基準を示す図である。
以下、本発明のボーリング加工装置を具体化した好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、シリンダブロックのクランク穴(クランクシャフトベアリング穴)加工を行う装置に本発明を適用したものを例示する。そこで、本実施の形態に係るボーリング加工装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係るボーリング加工装置の概略を示す概略構成図である。
図1に示すように、ボーリング加工装置10には、ベッド11上に配置されたスピンドルヘッド20と、シリンダブロックCBが支持・固定されている治具30とが備わっている。スピンドルヘッド20は、スライドユニット21を介してベッド11に取り付けられている。これにより、スピンドルヘッド20は、図1中左右方向へ移動可能となっている。一方、治具30は、スライドユニット31を介してベッド11に取り付けられている。これにより、治具30は、図1中前後方向へ移動可能となっている。
スピンドルヘッド20には、ハウジング22に回転可能に軸受支持された主軸12が設けられている。また、スピンドルヘッド20の上部には主軸モータ23が設けられている。この主軸モータ23はギヤを介して主軸12に接続されている。これにより、主軸モータ23によって主軸12が回転駆動されるようになっている。このようにして回転する主軸12には、後述するクイル50(図4参照)が連結される。
ここで、治具30について図2〜図5を参照しながら説明する。図2は、治具の概略構成を示す部分断面図である。図3は、治具の概略構成を示す平面図である。図4は、クイルの概略構成を示す図である。図5は、クイルにおける加工刃取付部を示す図である。なお、図2及び図3はクイル未装着状態を示しており、図4はクイル装着状態の治具を下面側から見たものである。
治具30は、シリンダブロックCBを所定位置に保持するものである。また、治具30は、加工刃51が取り付けられたクイル50を図中左右方向に進退可能に支持するとともに回転可能に支持するものでもある。このような治具30には、図2、図3に示すように、シリンダブロックCB下面に接触する基準シート32a,32b,32cが設けられた支持部33a,33b,33cが備わっている。これら基準シート32a,32b,32cの高さ位置は、同じ高さ位置となるように調整されている。なお、基準シート32a,32b,32cの高さ位置が、加工座標の基準Stとなる。
そして、支持部33a,33bには、治具30とシリンダブロックCBとの位置決めを行うためのノックピン34a,34bが設けられている。ノックピン34a,34bがシリンダブロックCBに設けられたピン孔(不図示)に嵌合することにより、シリンダブロックCBが治具30の所定位置に正確に載置(位置決め)されるようになっている。これら支持部33a,33b,33cは、それぞれ図2中上下方向に移動可能に設けられたロットバー(伝達部材)35a,35b,35cの一端(上端)部に取り付けられている。一方、ロットバー35a,35b,35cの他端(下端)は、治具本体30a内に図2中左右方向に移動可能に並行配置されたパイロットバー(進退部材)36,36に設けられたカム37a,37b,37cに当接している。
カム37a,37b,37cは同一形状をなしており、高さが違う平坦面(本実施の形態では2つ)CP1,CP2とそれらを直線的に繋げる傾斜面CPsとにより形成されたカム面CPを有している(図6(a)参照)。一方、ロットバー35a,35b,35cの他端(下端)には、カム面CPに従ってスライド可能となるように、カム面CPの傾斜面CPsに接触する傾斜面LPsと、平坦面CP1,CP2に接触する平坦面LPとが形成されている。これにより、パイロットバー36が図2中左右方向に進退すると、カム37a,37b,37cのカム面CPに従ってロットバー35a,35b,35cが図2中上下(加工径)方向に移動するので、各支持部33a,33b,33cの基準シート32a,32b,32cが同時に上下動(加工径方向に進退)するようになっている。この基準シート32a,32b,32cの上下動によって、加工座標の基準Stの調整を精度良く行うことができるようになっている。
ここで、並行配置されたパイロットバー36,36は、図3に示すように、一端部で連結プレート38に接続され一体化されている。この連結プレート38は、ボールねじ機構39に連結されている。そして、ボールねじ機構39は、サーボモータ40に連結されている。このような構成により、1つの(共通の)サーボモータ40を駆動することによって、ボールねじ機構39を介してパイロットバー36,36の移動量をばらつきなく微調整することができるので、基準シート32a,32b,32cの上下動、つまり加工座標の基準Stを高精度に微調整することができるようになっている。なお、本実施の形態においては、上記したパイロットバー36と、カム37a〜37cと、ロットバー35a〜35cと、サーボモータ40とにより、本発明の「進退機構」が構成されている。そして、基準シート32a,32b,32cの上下動の範囲としては、10mm程度確保されている。
また、治具30には、クイル50を図3中左右方向に移動可能に支持するとともに回転可能に支持する3つのサポート41,42,43が設けられている。フロントサポート41は、クイル50の先端部を支持するものである。中間サポート42は、クイル50の中央部(第3加工刃51cと第4加工刃51dの間)を支持するものである。エンドサポート43は、クイル50の基端部(主軸12との接続側)を支持するものである。このように3つのサポートで長尺のクイル50を支持することにより、加工時にクイル50の振れや撓みを防止して精度良くボーリング加工ができるようになっている。なお、各サポート41〜43には、クイル50を装着する際に加工刃51との干渉を避けるための逃げ部41a〜43aが形成されている(図5参照)。
上記したサポート41〜43に支持されるクイル50は、図4に示すように、円柱棒状のものであり、その外周部に5つの加工刃51が取り付けられている。加工刃51は、クイル50の先端側から第1加工刃51a、第2加工刃51b、第3加工刃51c、第4加工刃51d、第5加工刃51eの順に所定間隔で配置されている。このようなクイル50を回転させながら図4中左右方向に進退させることにより、シリンダブロックCBの5つのクランク穴CHの加工を同時に行うことができるようになっている。
ここで、クイル50に取り付けられた加工刃51は、図5に示すように、刃先出代を調整できるようになっている。つまり、加工刃51は、公知の調整機構52を介してクイル50に取り付けられている。これにより、クランク穴径D1とクランク穴径D2(穴径差d12)のシリンダブロックに対して、治具30を交換することなく、クランク穴加工を行うことができるようになっている。そして、上記したように、ボーリング加工装置10では、加工座標の基準Stの調整を精度良く行うことができることと相まって、複数種類のシリンダブロックのクランク穴加工を、治具30を交換することなく精度良く行うことができるようになっている。
続いて、上記した構成を有するボーリング加工装置10の動作について説明する。ここでは、図10に示すように加工座標の基準Stが異なる2種類のシリンダブロックのクランク穴を加工する場合について説明する。
まず、加工するシリンダブロックCBが治具30に載置される。このとき、シリンダブロックCBの下面に設けられたピン孔(不図示)に、治具30のノックピン34a,34bを嵌合させることにより、シリンダブロックCBを治具30の所定位置に正確に載置することができる。そして、シリンダブロックCBが載置された治具30が、スライダユニット31によって加工位置まで搬送される。
シリンダブロックCBが載置された治具30が加工位置まで搬送されると、スライドユニット21によって、クイル50が連結されたスピンドルヘッド20が治具30に向かって移動させられる。そして、クイル50がサポート41〜43にセットされる。このクイルのセッティングの際、加工刃51がサポート42,43の逃げ42a,43aを通過することで、クイル50がサポート41〜43に挿入されて、図4に示す状態にセットされる。
また、クイル50を各クランク穴CHに挿入する際には、シリンダブロックCBをクイル50に対して僅かに上昇させることで、クイル50の中心とクランク穴CHの中心とを相互にずらす。これにより、加工刃51が取り付けられたクイル50を、クランク穴CHに挿入可能となる。なお、シリンダブロックCBの上昇は、従来のようにワークリフタを設けて行ってもよいし、基準シート32a,32b,32cを上昇させることにより行ってもよい。後者の場合であれば、従来は必要であったワークリフタが不要となるため、治具の簡略化を図ることができる。
次いで、加工座標の基準Stの調整を行う。例えば、図10に示すシリンダブロックCB1のようにシリンダブロック下面に段差がない場合には、パイロットバー36に設けられたカム37a,37b,37cとロットバー35a,35b,35cとの位置関係が図6(a)に示す状態になるようにする。つまり、カム面CPの平坦面CP1とロットバー下面の平坦面LPとが接触している状態にする。これにより、加工座標の基準StをSt1にすることができる。
一方、図10に示すシリンダブロックCB2のようにシリンダブロック下面に段差がある(基準が高くなる)場合には、パイロットバー36に設けられたカム37a,37b,37cとロットバー35a,35b,35cとの位置関係が図6(c)に示す状態になるようにする。つまり、カム面CPの平坦面CP2とロットバー下面の平坦面LPとが接触している状態にする。これにより、加工座標の基準StをSt2にすることができる。
そして、加工するシリンダがシリンダCB1からシリンダCB2に変更された場合(基準が高くなる:St1からSt2になる場合)には、サーボモータ40を駆動してパイロットバー36の位置を移動させ、カム37a,37b,37cとロットバー35a,35b,35cとの位置関係を、図6(a),(b),(c)の順に示すように変更して基準シート32a,32b,32cの高さ位置を調整することにより、治具30を交換することなく、加工座標の基準StをSt1からSt2に変更することができる。
逆に、加工するシリンダがシリンダCB2からシリンダCB1に変更された場合(基準が低くなる:St2からSt1になる場合)には、サーボモータ40を駆動して(上記の場合とは逆方向に回転させる)パイロットバー36の位置を移動させ、カム37a,37b,37cとロットバー35a,35b,35cとの位置関係を、図6(c),(b),(a)の順に示すように変更して基準シート32a,32b,32cの高さ位置を調整することにより、治具30を交換することなく、加工座標の基準StをSt2からSt1に変更することができる。
ここで、ボーリング加工装置10では、共通のサーボモータ40によってパイロットバー36,36を移動させることにより、カム37a,37b,37c及びロットバー35a,35b,35cを介して、基準シート32a,32b,32cの高さ位置の調整を同時に行っている。これにより、基準シート32a,32b,32cの位置調整のばらつきを抑制することができる。従って、基準シート32a,32b,32cの位置調整、つまり加工座標の基準調整を高精度に行うことができる。
そして、加工座標の基準Stの調整が終了すると、主軸モータ23が駆動されて主軸12に接続されたクイル50が回転する。そして、クイル50を回転させながらスピンドルヘッド20を後退させることにより、クイル50を後退(図4で左方向へ移動)させる。これにより、加工刃51によってシリンダCBのクランク穴CHに対する加工が実施される。このとき、クイル50はサポート41〜43により支持されているため、クイル50の撓みや振れなどの発生が確実に防止され、高精度にクランク穴CHに対する加工を行うことができる。また、加工刃51の刃先出代を調整することができるため、クランク穴径が異なる場合にも対応することができる。
このように、ボーリング加工装置10では、加工座標の基準やクランク穴径が異なるシリンダブロックであっても、治具30を交換することなく、高精度にクランク穴加工を実施することができる。従って、加工座標の基準やクランク穴径が異なる複数のシリンダブロックにおけるクランク穴加工を効率よく高精度に行うことができる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るボーリング加工装置10によれば、加工座標の基準となる基準シート32a,32b,32cを、サーボモータ40を駆動することにより、ボールねじ機構39、パイロットバー36、カム37a,37b,37cを介して、ロットバー35a,35b,35cを上下動させることができる。つまり、基準シート32a,32b,32cの高さ位置(加工座標の基準St)を調整することができる。これにより、加工座標の基準Stが異なるシリンダブロックであっても、治具30を交換することなく、クランク穴加工を精度良く行うことができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態において、クイル挿入用のワークリフタを廃止して基準シート32a,32b,32cの上昇運動によりワークを上昇させる場合には、図7に示すように、平坦面CP2から上方向に傾斜する傾斜面CPsを新たに形成したカム67をパイロットバー36に設ければよい。
また、上記した実施の形態では、カムに2つの平坦面を設けているが、3つ以上の平坦面を設けてもよい。さらに、上記した実施の形態では、カム形状を平坦面を持つ段付き傾斜ブロックとしているが、平坦面を持たない楔状にすることもできる。
また、上記した実施の形態では、パイロットバー36及びカム36a〜36cを用いて基準シートを上下動させているが、基準シートを上下動させる機構は、これに限られず、例えば 図8に示すように、タイミングベルト70及びボールねじ機構71を用いるものであってもよい。あるいは、図9に示すように、サーボモータ40の代わりに油圧シリンダ72,72を用いることもできる。さらに、クイル挿入用の微少リフト機構73を設けることもできる。
また、上記した実施の形態では、クランク穴加工を加工する場合を例示したが、本発明のボーリング加工装置は、これに限られることなく、例えばシリンダヘッドのカム穴加工等にも適用することができる。
10 ボーリング加工装置
12 主軸
20 スピンドルヘッド
23 主軸モータ
30 治具
32a,32b,32c 基準シート
33a,33b,33c 支持部
34a,34b ノックピン
35a,35b,35c ロットバー(伝達部材)
36 パイロットバー
37a,37b,37c カム
38 連結プレート
39 ボールねじ機構
40 サーボモータ
41 フロントサポート
42 中間サポート
43 エンドサポート
50 クイル
51 加工刃
CB シリンダブロック
CH クランク穴
CP カム面
CP1,CP2 (カムの)平坦面
CPs (カムの)傾斜面
LP (ロットバー下端の)平坦面
LPs (ロットバー下端の)傾斜面

Claims (4)

  1. 加工刃が取り付けられたクイルを回転可能に支持するクイルサポートを備えるボーリング加工装置において、
    ボーリング加工を行うワークを複数箇所で支持する支持部と、
    前記各支持部を加工径方向に進退させる進退機構と、
    を有することを特徴とするボーリング加工装置。
  2. 請求項1に記載するボーリング加工装置において、
    前記進退機構は、
    前記クイルに平行な方向に進退する進退部材と、
    前記進退部材に設けられたカムと、
    前記カムに形成されたカム面に従って前記各支持部を加工径方向に進退させる伝達部材と、
    前記進退部材を駆動する駆動手段と、
    を備えていることを特徴とするボーリング加工装置。
  3. 請求項2に記載するボーリング加工装置において、
    前記カムは、前記各支持部に対応して前記進退部材に複数設けられており、
    前記進退部材が共通の駆動手段によって駆動されて、前記支持部のすべてが同時に加工径方向に進退する
    ことを特徴とするボーリング加工装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載するボーリング加工装置において、
    前記駆動手段はサーボモータであり、
    前記進退部材と前記サーボモータとが、ボールねじ機構を介して連結されている
    ことを特徴とするボーリング加工装置。
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