JP2010213799A - X線画像診断装置及び画像処理装置 - Google Patents

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靖宏 菅原
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Abstract

【課題】X線画像診断装置において、目的部位の診断に適した差分画像を表示する。
【解決手段】X線画像診断装置10は、第1線質を用いる第1撮影条件と、第2線質を用いる第2撮影条件のうち管電圧値とを設定する撮影条件設定部33と、患者の体厚設定部34と、SID計測部36と、被曝線量比設定部35と、第1撮影条件で第1撮影を実行させる第1撮影実行部37と、第1撮影条件、SID及び体厚を基に第1被曝線量を算出し、被曝線量比及び第1被曝線量を基に第2被曝線量を算出する第2撮影被曝線量演算部40と、第2被曝線量、SID及び体厚を基に第2撮影条件のうち管電流値及び撮影時間を算出する第2撮影時間演算部43と、第2撮影条件で第2撮影を実行させる第2撮影実行部44と、第1撮影による第1画像と第2撮影による第2画像とを差分処理して差分画像を生成する差分画像生成部45と、差分画像を表示するディスプレイ25とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、デュアルエナジーサブトラクション方式を用いたX線撮影に使用されるX線画像診断装置及び画像処理装置に関する。
X線画像診断装置によるX線撮影法の一つであるデジタルサブトラクション法の中に、同一撮影位置で管電圧値を変えて線質の異なるX線による2枚の撮影画像を取得し、各画像の濃度値に重み係数(w値)を掛けて(重み係数を加えたり、下駄を履かせたりする等も可能)、対応する画素毎に引算を行なうことにより、撮影画像の中から例えばX線吸収の大きい骨等を消去した差分画像や、逆にX線吸収の小さい軟組織等を消去した差分画像を得るデュアルエナジー(DE)サブトラクション法と呼ばれるものがある。なお、高管電圧値での撮影条件と低管電圧値撮影条件は、自動露出制御(AEC:automatic exposure control)機能によってそれぞれ決定されるのが一般的である。
ここで、DEサブトラクション法では、X線画像診断装置は、高管電圧値撮影で取得される撮影画像Ihと、低管電圧値撮影で取得される撮影画像Ilとを基に、次の式(α)を用いて、差分画像(デュアルエナジー画像)Isを生成する。なお、次の式(α)のうち、差分係数をA、オフセット成分をBとする。
Figure 2010213799
差分画像Isを生成するための上記式(α)は一例にすぎず、差分画像Isは、次の式のようにより一般的な形で表される場合もある。
Figure 2010213799
DEサブトラクション法では、X線画像診断装置は、上記式(α)の差分係数Aを変化させることで、骨のみあるいは肺血管のみを表示することができる。DE法では、高管電圧値撮影の撮影条件としての撮影時間と、低管電圧値撮影の撮影条件としての撮影時間とは、それぞれAEC機能により決まるのが一般的である。
デュアルエナジーサブトラクション方式を用いたX線画像診断装置として、特許文献1のような装置がある。
特開2002−359781号公報
X線画像診断装置において差分処理を精度よく実施するためには、2枚の撮影画像上でそれぞれの部位の位置が一致している必要がある。しかしながら、胸部撮影にDEサブトラクション法を適用する場合、心臓は常に動いているため、心臓の動きを2枚の撮影画像で同等にするには、2枚の撮影画像で撮影時間を揃えることが望ましい。しかし、通常、胸部撮影では、AEC機能を使用して撮影を行なうため、2枚の撮影画像の撮影時間をそろえることは難しい。
本発明は、上述のような事情を考慮してなされたもので、目的部位の診断に適した差分画像を表示できるX線画像診断装置及び画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線画像診断装置は、上述した課題を解決するために、第1管電圧での第1撮影と、前記第1管電圧とは異なる第2管電圧での第2撮影とによって被検体をそれぞれ撮影して得られる2種のX線画像を差分処理して表示するX線画像診断装置において、前記第1撮影の第1被曝線量と前記第2撮影の第2被曝線量との比である被曝線量比を設定する被曝線量比設定手段と、前記第1撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方の値と、前記被曝線量比とを基に、前記第2撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方を決定する撮影条件決定手段と、を有する。
本発明に係る画像処理装置は、上述した課題を解決するために、第1管電圧での第1撮影と、前記第1管電圧とは異なる第2管電圧での第2撮影とによって被検体をそれぞれ撮影することによって得られる2種のX線画像を差分処理して表示する画像処理装置において、前記第1撮影の第1被曝線量と前記第2撮影の第2被曝線量との比である被曝線量比を設定する被曝線量比設定手段と、前記第1撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方の値と、前記被曝線量比とを基に、前記第2撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方を決定する撮影条件決定手段と、を有する。
本発明に係るX線画像診断装置及び画像処理装置によると、目的部位の診断に適した差分画像を表示できる。
本実施形態のX線画像診断装置の全体構成を示す概略図。 本実施形態の画像処理装置の構成を示す図。 第1実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図。 第1撮影における基準面入射線量を算出するためのグラフを示す図。 X線管の焦点から患者入射面までの距離の算出方法の概念を示す図。 第1撮影における患者入射線量を算出するためのグラフを示す図。 第2実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図。 第1撮影における吸収線量の算出方法の概念を示す図。 第1撮影における検出器入射線量を算出するためのグラフを示す図。 第2撮影における吸収係数を算出するためのグラフを示す図。
本発明に係るX線画像診断装置及び画像処理装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のX線画像診断装置の全体構成を示す概略図である。
図1は、第1実施形態のX線画像診断装置10を示す。そのX線画像診断装置10は、X線管11、受像装置12、AECセンサ13、画像メモリ14、画像処理装置15、コントローラ16及び高電圧供給器17を備える。
X線管11は、高電圧供給器17から高電圧電力の供給を受けて、この高電圧電力の条件に応じて被検体(患者)Pの所定部位に向かってX線を曝射する。X線管21は、所定部位を撮影するためのX線を曝射することができる。
受像装置12は、X線管11の出射側に設けられ、患者Pの所要部位を透過したX線を検出する。受像装置12は、I.I.(image intensifier)−TV系であり、大きくは、I.I.12a、光学系12b及びTVカメラ12cを備える。なお、受像装置23は、受像装置12は、平面検出器(FPD:flat panel detector)であってもよい。
I.I.12aは、患者Pを透過したX線を可視光に変換し、さらに、光−電子−光変換の過程で輝度の倍増を行なって感度のよい投影データを形成させる。光学系12bは、I.I.12aの出力像をTVカメラ12cに結像する。TVカメラ12cは、CCD(charge coupled device)撮像素子を用いて光学的な投影データを電気信号に変換する。
AECセンサ13は、受像装置12の前面に配置されるセンサである。AECセンサ13は、入射線量がある閾値を超えるとX線の曝射を停止させるようにコントローラ16に指示する。なお、閾値は、数段階で設定することが可能である。
画像メモリ14は、TVカメラ12cからの撮影画像をデータとして記憶する。
図2は、画像処理装置15の構成を示す図である。
画像処理装置15は、CPU21、包括メモリ22、HD(hard disk)23、通信制御装置24、ディスプレイ25及び入力装置26を有する。
CPU21は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。CPU21は、医師及び技師等のオペレータによって入力装置26が操作等されることにより指令が入力されると、包括メモリ22に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU21は、HD23に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送され通信制御装置24で受信されてHD23にインストールされたプログラム、又は記録媒体用のドライブ(図示しない)に装着された記録媒体から読み出されてHD23にインストールされたプログラムを、包括メモリ22にロードして実行する。
包括メモリ22は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。包括メモリ22は、IPL(initial program loading)、BIOS(basic input/output system)及びデータを記憶したり、CPU21のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする記憶装置である。
HD23は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが読み取り装置(図示しない)に着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HD23は、画像処理装置15にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や、データを記憶する。また、OSに、ユーザに対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置26によって行なうことができるGUI(graphical user interface)を提供させることもできる。
通信制御装置24は、各規格に応じた通信制御を行なう。通信制御装置24は、ネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、X線画像診断装置10は、通信制御装置24からネットワークN網に接続することができる。
ディスプレイ25は、液晶ディスプレイやCRT(cathode ray tube)等によって構成される。ディスプレイ25は、ビデオ信号に基づいて、差分画像を種々のパラメータの文字情報や目盛等と共に表示する機能を有する。
入力装置26としては、オペレータによって操作が可能なキーボード及びマウス等によって構成される。入力装置26による操作に従った入力信号は、CPU21に送られる。
図1に示すコントローラ16は、図示しないCPU及びメモリを含んでいる。コントローラ16は、画像処理装置15のCPU21からの指示に従って、高電圧供給器17の動作を制御する。
高電圧供給器17は、コントローラ16による制御の下、X線管11に高電圧電力を供給する。
図3は、第1実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図である。
図2に示すCPU21がプログラムを実行することによって、X線画像診断装置10は、図3に示すように、インターフェース部31、患者設定部32、撮影条件設定部33、体厚設定部34、被曝線量比設定部35、SID(source to image distance)設定部36、第1撮影実行部37、第1撮影管電流量演算部38、第1撮影入射線量演算部39、第2撮影被曝線量演算部40、第2撮影入射線量演算部41、第2撮影管電流量演算部42、第2撮影時間演算部43、第2撮影実行部44及び差分画像生成部45として機能する。なお、各部31乃至45は、X線画像診断装置10の機能として備えられるものとして説明するが、X線画像診断装置10にハードウェアとして備えられるものであってもよい。
インターフェース部31は、GUI等のインターフェースである。GUIは、操作者に対するディスプレイ25への表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置26によって行なうことができる。
患者設定部32は、インターフェース部31を介してディスプレイ25に表示される患者選択画面上で操作者が入力装置26を用いて所望の患者を選択することで、X線撮影を行なう患者Pを設定する。
撮影条件設定部33は、インターフェース部31を介してディスプレイ25に表示される検査画面上で第1管電圧値による撮影(第1撮影)の撮影条件(第1撮影条件)としての、所望の管電圧値V、管電流値I及び撮影時間Tが操作者によって選択されることで、第1撮影条件の管電圧値V1、管電流値I1及び撮影時間T1を設定する機能する。ここで、AECセンサ13は、ON状態であってもOFF状態であってもよい。AECセンサ13がON状態である場合、撮影条件設定部33は、撮影時間T1として患者Pの被曝を考慮した最大撮影時間を設定する。
また、撮影条件設定部33は、検査画面上で第1管電圧値とは異なる第2管電圧値による撮影(第2撮影)の撮影条件(第2撮影条件)としての所望の管電圧値Vのみが操作者によって選択されることで、第2撮影条件の管電圧値V2を設定する。又は、撮影条件設定部33は、検査画面上で第2撮影条件としての所望の管電圧値V及び管電流値Iが操作者によって選択されることで、第2撮影条件の管電圧値V2及び管電流値I2を設定する。ここで、第1撮影と第2撮影とで撮影時間を揃える必要がある場合、撮影条件設定部33は、第2撮影条件として、管電圧値V2のみを設定する。一方、第1撮影と第2撮影とで撮影時間を揃える必要がない場合、撮影条件設定部33は、第2撮影条件として、管電圧値V2及び管電流値I2を設定する。
なお、X線画像診断装置10は、第1撮影を、比較的高い管電圧値による撮影とする一方、第2撮影を、比較的低い管電圧値による低管電圧値による撮影とする場合や、第1撮影を、比較的低い管電圧値による撮影とする一方、第2撮影を、比較的高い管電圧値による撮影とする場合がある。
体厚設定部34は、操作者が入力装置26を操作してインターフェース部31を介して入力する入力信号を基に、入力患者設定部32によって設定された患者Pの体厚dを設定する。
被曝線量比設定部35は、インターフェース部31を介してディスプレイ25に表示される検査画面上で所望の被曝線量比が操作者によって選択されることで、被曝線量比Rを設定する。被曝線量比は、第1撮影による患者Pの被曝線量と第2撮影による患者Pの被曝線量との比である。
SID計測部36は、X線管11及び受像装置12がポジショニングされると、X線管11及び受像装置12の位置を認識して、X線管11の焦点と受像装置12との距離であるSID(焦点受像面間距離)を計測する。
第1撮影実行部37は、インターフェース部31を介して入力装置26から第1撮影の実行の指示を受けると、撮影条件設定部33によって設定された第1撮影条件に従ってコントローラ16を制御して、第1撮影を実行する。第1撮影実行部37による第1撮影で取得される第1撮影画像は、画像メモリ14に記憶される。
第1撮影管電流量演算部38は、第1撮影実行部37による第1撮影の後、撮影条件設定部33によって設定された第1撮影条件としての管電流値I1及び撮影時間T1を基に、次の式を用いて、第1撮影における管電流量Q1を算出する。なお、第1撮影実行部37による第1撮影がAECセンサ13のON状態で行なわれた場合、第1撮影条件としての撮影時間T1は、設定の撮影時間ではなく、実際の撮影時間とすることが好適である。
Figure 2010213799
第1撮影入射線量演算部39は、撮影条件設定部33によって設定された第1撮影条件としての管電圧値V1と、第1撮影管電流量演算部38によって算出された管電流量Q1とを基に、図4に示すグラフに従って、X線管11の焦点から基準面までの距離Lsにおける、第1撮影における基準面入射線量Dps1を算出する。図4に示すように、管電圧値Vの大きさによって、グラフ中の傾きApが異なる(傾きApが管電圧値Vの関数となっている)。
また、図3に示す第1撮影入射線量演算部39は、体厚設定部34によって設定された体厚dと、SID計測部36によって計測されたSIDとを基に、次の式を用いて、X線管11の焦点から患者入射面までの距離Lpを算出する。X線管11の焦点から患者入射面までの距離Lpの算出方法の概念を図5に示す。
Figure 2010213799
さらに、図3に示す第1撮影入射線量演算部39は、算出された第1撮影における基準面入射線量Dps1を、次の式を用いて補正して、第1撮影で患者Pに入射する線量である患者入射線量Dp1を算出する。図6に示すように、第1撮影における患者入射線量Dp1は、X線管11の焦点から患者入射面までの距離Lpの2乗に反比例している。
Figure 2010213799
図3に示す第2撮影被曝線量演算部40は、被曝線量D1を、第1撮影入射線量演算部39によって算出された患者入射線量Dp1とし、被曝線量比設定部35によって設定された被曝線量比Rと、患者入射線量Dp1とを基に、次の式を用いて第2撮影における患者の被曝線量D2を算出する。
Figure 2010213799
第2撮影入射線量演算部41は、第2撮影被曝線量演算部40によって算出された第2撮影における患者の被曝線量D2と、X線管11の焦点から基準面までの距離Lsと、X線管11の焦点から患者入射面までの距離Lpとを基に、次の式を用いて、第2撮影における基準面入射線量Dps2を算出する。
Figure 2010213799
第2撮影管電流量演算部42は、第2撮影入射線量演算部41によって算出された第2撮影における基準面入射線量Dps2と、撮影条件設定部33によって設定された第2撮影の撮影条件としての管電圧値V2とを基に、第2撮影における管電流値I2と撮影時間T2との積である、第2撮影における管電流量Q2を算出する。
第2撮影時間演算部43は、撮影条件設定部33によって第2撮影条件としての管電流値I2が設定されている場合、次の式を用いて第2撮影における撮影時間T2を算出する。
Figure 2010213799
一方、第2撮影時間演算部43は、撮影条件設定部33によって第2撮影条件としての管電流値I2が設定されていない場合、第2撮影における仮の撮影時間T2´を第1撮影における撮影時間T1とし、次の式を用いて第2撮影における仮の管電流値I2´を算出する。
Figure 2010213799
そして、第2撮影時間演算部43は、上記式(3)の仮の管電流値I2´に最も近い設定可能な管電流値を第2撮影における管電流値I2として設定し、上記式(2)を用いて第2撮影の撮影時間T2を算出する。
第2撮影実行部44は、インターフェース部31を介して入力装置26から第2撮影の実行の指示を受けると、撮影条件設定部33によって設定された第2撮影条件としての管電圧値V2、第2撮影時間演算部43によって算出された第2撮影条件としての管電流値I2及び撮影時間T2に従ってコントローラ16を制御して、第2撮影を実行する。又は、第2撮影実行部44は、撮影条件設定部33によって設定された第2撮影条件としての管電圧値V2及び管電流値I2、第2撮影時間演算部43によって算出された第2撮影条件としての撮影時間T2に従ってコントローラ16を制御して、第2撮影を実行する。第2撮影実行部44による第2撮影で取得される第2撮影画像は、画像メモリ14に記憶される。
差分画像生成部45は、第1撮影実行部37によって取得され画像メモリ14に記憶される第1撮影画像と、第2撮影実行部44によって取得され画像メモリ14に記憶される第2撮影画像とに差分処理を実行することで、差分画像を生成する。差分画像生成部45は、撮影画像の中から例えばX線吸収の大きい骨等を消去した差分画像や、逆にX線吸収の小さい軟組織等を消去した差分画像を生成する。差分画像生成部45によって生成された差分画像は、ディスプレイ25に表示される。
第1実施形態のX線画像診断装置10によると、第1撮影条件としての管電流値V1、管電圧値V1及び撮影時間T1と、被曝線量比Rと、第2撮影条件としての管電圧値V2とを設定し、被曝線量比Rを満たすように第2撮影条件としての管電流値I2及び撮影時間T2を演算することで、第1撮影画像及び第2撮影画像の撮影時間を揃えることができるので、目的部位の診断に適した差分画像を表示できる。
図7は、第2実施形態のX線画像診断装置の機能を示すブロック図である。なお、第2実施形態のX線画像診断装置の構成は、図1及び図2に示す第1実施形態のX線画像診断装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
図2に示すCPU21がプログラムを実行することによって、第2実施形態のX線画像診断装置10Aは、図7に示すように、インターフェース部31、患者設定部32、撮影条件設定部33、体厚設定部34、被曝線量比設定部35、SID設定部36、第1撮影実行部37、第1撮影管電流量演算部38、第1撮影入射線量演算部39、第2撮影被曝線量演算部40A、第2撮影入射線量演算部41A、第2撮影管電流量演算部42、第2撮影時間演算部43、第2撮影実行部44及び差分画像生成部45として機能する。なお、各部31乃至45は、X線画像診断装置10Aの機能として備えられるものとして説明するが、X線画像診断装置10Aにハードウェアとして備えられるものであってもよい。
第2撮影被曝線量演算部40Aは、被曝線量D1を、第1撮影入射線量演算部39によって算出された患者入射線量Dp1に基づく吸収線量Da1とし、被曝線量比設定部35によって設定された被曝線量比Rと、吸収線量Da1とを基に、第2撮影における患者の被曝線量D2を算出する。吸収線量Da1の算出方法の概念を図8に示す。
Figure 2010213799
吸収線量Da1は、患者入射線量Dp1と、AECセンサ13のAEC_ROI(region of interest)内からI.I.12a(FPD)に入射した線量である検出器入射線量Df1とを用いて、次の式のように表される。
Figure 2010213799
なお、患者入射線量Dp1に含まれる患者Pからの後方散乱X線を考慮する場合、後方散乱係数aを用いて、前記式(4)は、次のように変形される。
Figure 2010213799
ここで、検出器入射線量Df1は、第1撮影で取得された第1撮影画像内であってAECセンサ13のAEC_ROIに相当する画素値群を平均して算出される、第1撮影における平均画素値Pa1を基に、図9に示すグラフに従って算出される。図9に示すように、管電圧値Vにより直線の傾きAfが異なる(傾きAfが管電圧値Vの関数になっている)。
図7に示す第2撮影入射線量演算部41Aは、第1撮影入射線量演算部39によって算出される第1撮影における患者入射線量Dp1と、第2撮影被曝線量演算部40Aによって算出された第1撮影における検出器入射線量Df1と、患者Pの体厚dとを基に、次の式を用いて、第1撮影の管電圧値V1における吸収係数μ1を算出する。
Figure 2010213799
また、第2撮影入射線量演算部41Aは、次の式を用いて、第2撮影の管電圧値V2における吸収係数μ2を算出する。なお、吸収線量Da1の補正係数C(C1,C2)は、図10に示すように予め生成される曲線に従って決まるものである。図10に示す曲線は、患者Pの体厚d毎に予め保有することが好適である。
Figure 2010213799
また、第2撮影入射線量演算部41Aは、算出された第2撮影における被曝線量D2、第2撮影における吸収係数μ2及び患者Pの体厚dを基に、次の式を用いて、第2撮影における患者入射線量Dp2を算出する。
Figure 2010213799
さらに、第2撮影入射線量演算部41Aは、第2撮影における患者入射線量Dp2を基に、前記式(1)を用いて、基準面入射線量Dps2を算出する。
なお、図7に示す各部31乃至45において、図3に示す各部31乃至45と同一部には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のX線画像診断装置10Aによると、第1撮影条件としての管電流値V1、管電圧値V1及び撮影時間T1と、被曝線量比Rと、第2撮影条件としての管電圧値V2とを設定し、被曝線量比Rを満たすように第2撮影条件としての管電流値I2及び撮影時間T2を演算することで、第1撮影画像及び第2撮影画像の撮影時間を揃えることができるので、目的部位の診断に適した差分画像を表示できる。
10,10A X線画像診断装置
13 AECセンサ
14 画像メモリ
15 画像処理装置
21 CPU
31 インターフェース部
32 患者設定部
33 撮影条件設定部
34 体厚設定部
35 被曝線量比設定部
36 SID設定部
37 第1撮影実行部
38 第1撮影管電流量演算部
39 第1撮影入射線量演算部
40,40A 第2撮影被曝線量演算部
41,41A 第2撮影入射線量演算部
42 第2撮影管電流量演算部
43 第2撮影時間演算部
44 第2撮影実行部
45 差分画像生成部

Claims (8)

  1. 第1管電圧での第1撮影と、前記第1管電圧とは異なる第2管電圧での第2撮影とによって被検体をそれぞれ撮影して得られる2種のX線画像を差分処理して表示するX線画像診断装置において、
    前記第1撮影の第1被曝線量と前記第2撮影の第2被曝線量との比である被曝線量比を設定する被曝線量比設定手段と、
    前記第1撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方の値と、前記被曝線量比とを基に、前記第2撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方を決定する撮影条件決定手段と、
    を有することを特徴とするX線画像診断装置。
  2. 前記第1撮影における第1撮影条件と、前記第2撮影における第2撮影条件のうち管電圧の値とをそれぞれ設定する手段と、
    前記被検体の体厚を設定する手段と、
    焦点受像面間距離を計測する手段と、
    前記第1撮影条件、前記焦点受像面間距離、及び前記体厚を基に、前記第1被曝線量を算出する手段と、
    前記第1被曝線量と、前記被曝線量比設定手段によって設定された前記被曝線量比とを基に、前記第2被曝線量を算出する手段と、
    前記第2被曝線量、前記焦点受像面間距離、及び前記体厚を基に、前記第2撮影条件のうち管電流及び撮影時間の値を算出する手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 前記第1被曝線量演算手段は、前記第1被曝線量を、前記被検体に入射する入射線量とする構成とすることを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
  4. 前記第1被曝線量演算手段は、前記第1被曝線量を、前記被検体が吸収する吸収線量とする構成とすることを特徴とする請求項2に記載のX線画像診断装置。
  5. 前記撮影条件設定手段は、前記管電圧値と共に前記第2撮影における管電流値を設定する構成とすることを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
  6. 入射線量がある閾値を超えるとX線の曝射を停止させるように指示するAECセンサをさらに設け、前記撮影条件設定手段は、前記第1撮影条件としての撮影時間を、被検体の被曝を考慮した最大撮影時間として設定する構成とすることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一項に記載のX線画像診断装置。
  7. 第1管電圧での第1撮影と、前記第1管電圧とは異なる第2管電圧での第2撮影とによって被検体をそれぞれ撮影することによって得られる2種のX線画像を差分処理して表示する画像処理装置において、
    前記第1撮影の第1被曝線量と前記第2撮影の第2被曝線量との比である被曝線量比を設定する被曝線量比設定手段と、
    前記第1撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方の値と、前記被曝線量比とを基に、前記第2撮影における管電流及び撮影時間のうち少なくとも一方を決定する撮影条件決定手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記第1撮影における第1撮影条件と、前記第2撮影における第2撮影条件のうち管電圧の値とをそれぞれ設定する手段と、
    前記被検体の体厚を設定する手段と、
    焦点受像面間距離を計測する手段と、
    前記第1撮影条件、前記焦点受像面間距離、及び前記体厚を基に、前記第1被曝線量を算出する手段と、
    前記第1被曝線量と、前記被曝線量比設定手段によって設定された前記被曝線量比とを基に、前記第2被曝線量を算出する手段と、
    前記第2被曝線量、前記焦点受像面間距離、及び前記体厚を基に、前記第2撮影条件のうち管電流及び撮影時間の値を算出する手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110269635A (zh) * 2019-07-09 2019-09-24 北京友通上昊科技有限公司 X射线成像设备的自动曝光参数的计算方法及装置

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