JP2010213605A - 作業車の運転部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脱穀穀粒を機外に搬出する穀粒搬出装置を備え、運転座席9の横側方に側方運転操縦パネル部26を配置する。穀粒搬出装置の作動を制御するスイッチ群を備えた操作具34を側方運転操縦パネル部26に着脱自在に設置する。スイッチ群の整列状態を、後方側に位置するスイッチほど運転座席9に近づくように傾斜状態に設定してある。
【選択図】図4
Description
請求項1に係る本願発明の特徴構成は、脱穀穀粒を機外に搬出する穀粒搬出装置を備え、運転座席の横側方に運転操縦パネル部を配置し、前記穀粒搬出装置の作動を制御するスイッチ群を備えた操作具を前記運転操縦パネル部に着脱自在に設置し、前記操作具を前記運転操縦パネルに取り付けた状態での前記スイッチ群の整列状態を、後方側に位置するスイッチほど前記運転座席に近づくように傾斜状態に設定してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
つまり、運転座席の横側方に配置した運転操縦パネル部に穀粒搬出装置を操作する操作具を設け、この操作具を着脱自在なものとした。このような構成によって、畦等に位置する運搬車に穀粒搬出装置の吐き出し口を移動させる場合には、運転操縦者は運転操縦パネル部に取り付けた操作具を操作することができる。
また、穀粒搬出装置の吐き出し口を正確に位置させる場合には、操作具を取り外して、穀粒搬出装置の吐き出し口に近寄って、操作を行うことができる。
しかも、運転操縦パネル部に操作具を装着した状態で、その操作具に備えてあるスイッチ群の整列状態が、後方側に位置するスイッチほど前記運転座席に近づくように傾斜状態に設定してあるところから、運転座席に着座した運転操縦者が少し顔を横側方に向けた状態で、スイッチ群の整列方向が運転操縦者を中心にした状態に整列されているように視認できるところから、スイッチ群の識別が容易に行え、操作性がよくなっている。
操作具を運転座席近くに取り付けて固定の操作手段として使用でき、取り外して移動式の操作手段としても使用することができるから、操作手段としての簡素化を図ることができるとともに、固定式と移動式との二つの操作手段を設ける場合のように相互干渉を回避する制御構成を採る必要もない。
しかも、操作具を運転操縦パネル部に取り付けた状態で、スイッチ群を視認しやすい状態に配置してあるので、スイッチを認識しやすく、操作も容易な作業車の運転部構造を提供できるに至った。
請求項2に係る本願発明の特徴構成は、前記操作具を、その操作具の後端側ほど前記運転座席に近づくように傾斜状態にして着脱自在に設置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
操作具自体が、その操作具の後端側ほど前記運転座席に近づくように傾斜状態にして着脱自在に設置してあるので、操作具を取り外して使用する場合にも、運転操縦者が操作具を掴んで取り外しやすく、運転操縦パネル部の所定位置に取り付け取り外す操作が容易である。
請求項3に係る本願発明の特徴構成は、前記操作具を前記運転操縦パネル部に形成した凹入載置座に着脱自在に嵌め込み装着してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
前記操作具を前記運転操縦パネル部に形成した載置座に着脱自在に嵌め込み装着してあるので、操作具を載置座に取り付けた状態で載置状態が安定し、載置状態で操作具のスイッチ操作を行う場合にもガタツクことが少なく操作が容易である。
請求項4に係る本願発明の特徴構成は、前記運転操縦パネル部が前記運転座席側に向けて下向きに傾斜している点にあり、その作用効果は次の通りである。
操作具を取り付けている運転操縦パネル部自体も運転座席側に向かって下向きに傾斜しているので、操作具が平面状態ではなく、少し操縦者側に向かって起立させられた状態となるので、操縦者は正面から目視しやすくなっている。
以上、排出スクリュー5、縦スクリューコンベア6、横スクリューコンベア7で、穀粒タンク4に溜まった穀粒を機外に搬出する穀粒搬出装置Bを構成する。
表示パネル部分62には、メインメータ部分62Aと左右のサイドメータ部分62B、62Cを囲む幅広の枠部分62Dが設けてある。
これによって、表示パネル部分62の表示面が浮き出る状態となり、視認し易くなっている。
これによって、運転操縦者が十分に膝をそのスペース内に差し入れることができ、膝を曲げた窮屈な状態で操縦することがない。
ホーンスイッチ24はキースイッチ23より後方(手前側)に配置してあり、かつ、キースイッチ23と昇降操向操作レバー17が取付けてある下段取付面19Bより上方に位置し、表示パネル部分62の表示上面より下方に位置する中段載置面19Cに取付けてある。上記のように、作業走行中に操作する機会の多いホーンスイッチ24を運転操縦者に採って操作しやすい手前側で少し上方側に配置してある。
昇降操向操作レバー17の基端部は左右中央側から離れる位置にありながら、昇降操向操作レバー17の握り部17Bを左右中央側に近接させることができ、操作が容易になる。
腕置き部分37Bは、表示パネル部分62に向けて片持ち状に延出してあり、その腕置き部分37Bの先端下方にホーンスイッチ24が位置している。
運転操縦者は、アームレスト37に肘部分を置いて、昇降操向操作レバー17の握り部17Bを握って、操作することが可能である。
制御スイッチ群と表示切換スイッチ36とは操作機会として同等のものであると考えられるので、制御スイッチ盤64より前方で遠い位置に配置してある表示切換スイッチ36を、制御スイッチ盤64が取付けてある下段取付面(左側操作パネル部分67の上面に相当)19Bより上方に配置し、かつ、表示パネル部分62の表示面(上面に相当)より下方に位置する反対側中段載置面19Eに取り付けてある。
昇降操向操作レバー17の握り部17Bには、左右クローラ走行装置1をローリング作動、及び、ピッチング作動させる複数個のスイッチが配置してあるとともに、昇降操向操作レバー17を前後に揺動操作すると、刈取り部10の下降上昇作動を行わせ、左右に揺動操作するとコンバインを左右へ旋回させる制御を行わせることができる。
尚、主変速レバー40には、刈取り部10の刈取り速度を変速するワンタッチボタン、或いは、副変速装置を変速するワンタッチボタン、及び、扱き深さ調節用のスイッチが握り部に併設されている。
内側パネル部26Cには、前方に副変速レバー25用の抜き孔26mと、その後方に刈取・脱穀クラッチレバー63用の挿通孔26gと、刈取・脱穀クラッチレバー63の横側方に配置されるアクセルレバー29用の挿通孔26hとが形成されている。
内側パネル部26Cにおいて、副変速レバー25用の抜き孔26mを囲む周囲部分26jの左右方向での傾斜は、アクセルレバー29用の挿通孔26hを囲む周囲部分26kの傾斜に比べって緩やかなものに設定してあり、パネル表面部26Bにおける主変速レバー40を設置する周囲部分26dとの間に大きな段差26Dが形成されている。
図5に示すように、リモコン式の操作具34には、横スクリューコンベア7を縦スクリューコンベア6の縦向き軸芯Z周りで自動的に旋回作動及び上下作動をさせてコンバイン内の所定位置に収納させる自動旋回スイッチ部34Aと、各スクリューコンベア5、6、7の駆動を司るクラッチ操作用スイッチ部34Bと、前記した横スクリューコンベア7を縦スクリューコンベア6の縦向き軸芯周りで旋回作動及び上下作動させることを指令する人為操作スイッチ部34Cとが装備されている。
特に、スイッチに付されている符号等を正面から視認することができ、スイッチの機能を把握した操作が容易に行える。
尚、突出部26nには、凹入載置座26Eに載置された操作具34の後端部に対応して下向きの凹入切欠き部26qが設けてあり、操作具34を凹入載置座26Eから取り出す際に、この凹入切欠き部26qから手指を差込み、操作具34を掴み易くする構成を採っている。
操作具34は、凹入載置座26Eに嵌まり込み装着された状態で、操作具34の表面が凹入載置座26Eを囲む周囲の表面と面一状態になるように、凹入載置座26Eの沈み込み深さが操作具34の厚みに合わせたものとなっている。
したがって、操作具34が突出していないので、意図しない手指で操作具34を引掛け凹入載置座26Eから外れるといった事態を回避でき、操作具34の載置状態を安定したものにできる。
操作具34の後端面には有線通信用のコネクタ34Dが設けてあり、このコネクタ34Dが凹入載置座26Eの後端部26iに位置して、前記開口を通して通信線を外部に取り出すべく構成してある。
このように通信線を取り出す際に、操作具34の載置状態が斜めに設置してあるので、後方に立設される壁パネル等との干渉を回避して、通信線の取り出しも容易である。
(1)運転操縦パネル部としては、側方運転操縦パネル部26だけでよく、前方運転操縦パネル部19はなくてもよい。
(2)側方運転操縦パネル部26においては、着脱自在に操作具34を設置するだけでよい。その他の副変速レバー25等は前方の運転操縦パネル部19に集約して設けてもよい。
(3)実施形態においては、長方形状の操作具34を後端側ほど運転座席9に近接する方向に傾斜する状態で設けているが、操作具34自体は運転座席9に対して平行に配置しながら、操作具34に設けてあるスイッチ群の整列方向を後端がわに位置するものほど、運転座席9に近接するように配列してもよい。
(4)側方運転操縦パネル部26としては、運転座席9に向けて下り傾斜の勾配が異なるパネル表面部26Bと内側パネル部26Cとを設けてあるが、両者の下り傾斜を同一のものにしてもよく、また、下り傾斜そのものをなくして、パネル面を傾斜のない平面状に形成してもよい。
(5)操作具34の取付位置としては、パネル表示部26Bであってもよい。
(6)操作具34を取り付けるために凹入載置座26Eを形成しているが、平坦な載置面上から縦壁を立設して、その縦壁で操作具34を保持する形態を採ってもよい。
26 側方運転操縦パネル部(運転操縦パネル部)
26E 凹入載置部(載置部)
34 操作具
B 穀粒搬出装置
Claims (4)
- 脱穀穀粒を機外に搬出する穀粒搬出装置を備え、運転座席の横側方に運転操縦パネル部を配置し、前記穀粒搬出装置の作動を制御するスイッチ群を備えた操作具を前記運転操縦パネル部に着脱自在に設置し、前記操作具を前記運転操縦パネルに取り付けた状態での前記スイッチ群の整列状態を、後方側に位置するスイッチほど前記運転座席に近づくように傾斜状態に設定してある作業車の運転部構造。
- 前記操作具を、その操作具の後端側ほど前記運転座席に近づくように傾斜状態にして着脱自在に設置してある請求項1記載の作業車の運転部構造。
- 前記操作具を前記運転操縦パネル部に形成した載置座に着脱自在に嵌め込み装着してある請求項1又は2記載の作業車の運転部構造。
- 前記運転操縦パネル部が前記運転座席側に向けて下向きに傾斜している請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の作業車の運転部構造。
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