JP2010213508A - ステータコア、アキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法 - Google Patents

ステータコア、アキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】渦電流の発生を抑える構成を簡単に形成し、製造時の歩留まりを向上することができるステータコアを提供する。
【解決手段】ステータベース部22は、連結部24aにより一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片24を周方向に複数配置して構成される。そして、ベース分割片24は、隣り合うベース分割片24の周方向において対向する端部にて、ティース部23を挟持するための挟持部と、ステータベース部22にて生じる渦電流に対して抵抗となる抵抗部としての間隙Xとが構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、環状のステータベース部から軸方向に延びるティース部を備えたステータコア、そのステータコアを備えたアキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法に関するものである。
従来より、ロータのマグネットとステータのコイルとが軸方向に対向配置され、発生する磁束の向きが軸方向となるように構成されたアキシャルギャップモータが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のアキシャルギャップモータでは、ステータを構成する円盤状のステータベース部と、このステータベース部に圧入固定されるティース部とを有するステータコアを備えている。そして、ステータコアを構成するステータベース部の外周側の所定位置にスリット(抵抗部)が周方向に複数形成されている。そのため、ステータベース部内に発生する渦電流を抑えることができるようになっている。
再公表特許2003−47069号公報
ところで、上記のアキシャルギャップモータでは、鋼板部材からプレス成形にて円環状のステータベース部を打ち抜いて、その後にスリット(抵抗部)を形成してステータベース部を構成している。この時、1つのステータベース部に割り当てられる四角形領域から円環状のステータベース部を打ち抜いているために、鋼板部材の四隅等が不要な部分となってしまい、ステータベース部の製造時の歩留まりが悪く、この改善が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、渦電流の発生を抑える構成を簡単に形成し、製造時の歩留まりを向上することができるステータコア、そのステータコアを備えたアキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、環状のステータベース部と、該ステータベース部の軸方向に延びる複数のティース部とを備えたステータコアであって、前記ステータベース部は、完全分割又は一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成され、前記ベース分割片は、隣り合うベース分割片の周方向において対向する端部にて、前記ティース部を挟持するための挟持部と、前記ステータベース部にて生じる渦電流に対して抵抗となる抵抗部とが構成されたことをその要旨とする。
この発明では、ステータベース部は、完全分割又は一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成される。そして、ベース分割片は、隣り合うベース分割片の周方向において対向する端部にて、ティース部を挟持するための挟持部と、ステータベース部にて生じる渦電流に対して抵抗となる抵抗部とが構成される。このように、ステータベース部を構成するベース分割片に発生し得る渦電流に対して抵抗となる抵抗部を設けることで渦電流を抑えることができる。また、ステータベース部を完全分割又は一部を変形可能に連結させて分割されるベース分割片にて構成することで、ステータベース部成形時において従来のように円環状にプレス成形にて打ち抜く必要がない。そのため、従来の様に鋼板部材から円環状に打ち抜いた際に発生していた四角形領域の四隅等の不要な部分の発生が少なくでき、ステータベース部の製造時の歩留まりを向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステータコアにおいて、前記抵抗部は、前記ティース部を挟持した際における前記各ベース分割片間の周方向の間隙によって構成されたことをその要旨とする。
この発明では、抵抗部は、ティース部を挟持した際における各ベース分割片間の周方向の間隙によって構成される。このような簡易な構成にて渦電流を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステータコアにおいて、前記ベース分割片は、周方向両端部における前記挟持部よりも径方向内側及び外側が周方向に突出するように形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ベース分割片は、周方向両端部における挟持部よりも径方向内側及び外側が周方向に突出するように形成される。これにより、ティース部をベース分割片の挟持部にて挟持した際に、ティース部の径方向への移動を抑制でき、ティース部の固定をより確実とすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、前記ティース部は、軸方向における前記ステータベース部との接続側には、前記ティース部の軸方向の抜け止めを行う抜け止め部が形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ティース部には、軸方向におけるステータベース部との接続側に、ティース部の軸方向の抜け止めを行う抜け止め部が形成される。そのため、ティース部がステータベース部(各ベース分割片間)から軸方向への抜けを防止でき、ティース部の固定をより確実とすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、前記ティース部は、軸方向における前記ステータベース部との接続側の一端から他端側にかけて軸方向スリットが形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ティース部は、軸方向におけるステータベース部との接続側の一端から他端側にかけて軸方向スリットが形成される。これにより、ティース部をステータベース部のベース分割片の挟持部にて挟持した際に、ティース部が軸方向スリットにて弾性変形される。そのため、ティース部を挟持(固定)する際に弾性力を利用してより強固に固定を行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のステータコアにおいて、前記軸方向スリットは、前記軸方向における前記ティース部のコイルが設けられる被巻線部まで形成されたことをその要旨とする。
この発明では、軸方向スリットは、軸方向におけるティース部のコイルが設けられる被巻線部まで形成される。これにより、軸方向スリットが渦電流の抵抗部としても働き、渦電流の発生を抑えることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のステータコアにおいて、前記ティース部のコイルが設けられる被巻線部と、前記挟持部により挟持される被挟持部との間に前記ティース部の幅方向に沿った幅方向スリットが形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ティース部のコイルが設けられる被巻線部と、挟持部により挟持される被挟持部との間に前記ティース部の幅方向に沿った幅方向スリットが形成される。これにより、被挟持部と挟持部との間の弾性力の影響を幅方向スリットで吸収でき、被巻線部に与える影響を軽減させる事が可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、前記ティース部は、前記挟持部により挟持される被挟持部が前記軸方向スリットの開放側にかけて拡幅するようにテーパ状に形成されたことをその要旨とする。
この発明では、ティース部は、挟持部により挟持される被挟持部が軸方向スリットの開放側にかけて拡幅するようにテーパ状に形成される。これにより、挟持部により挟持する際に、軸方向スリットによりその開放側のスリットの両側部分が内側(スリット側)に撓んでも、被挟持部の開放側が拡幅されたテーパ状に形成されているため、挟持部と被挟持部との当接部分が垂直とすることができる。そのため、軸方向スリットによる弾性力を適切に利用でき、ティース部を安定して挟持(固定)することが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のステータコアのティース部に対してコイルが備えられるステータと、前記コイルの磁極と軸方向に対向するマグネットを有するロータとを備えたアキシャルギャップモータとしたことをその要旨とする。
この発明では、請求項1〜8のいずれか一項に記載のステータコアのティース部に対してコイルが備えられるステータと、コイルの磁極と軸方向に対向するマグネットを有するロータとを備えてアキシャルギャップモータが構成される。そのため、請求項1〜8のいずれか一項に記載の効果と同様の効果を奏するアキシャルギャップモータを提供することができる。
請求項10に記載の発明は、環状のステータベース部と、該ステータベース部に対して軸方向となるように配置される複数のティース部とを備えたステータコアの製造方法であって、前記ステータベース部は、周方向に分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成され、前記各ベース分割片は、先細形状でその先端側の向きが交互となるとともに、先端側が同一方向を向く前記ベース分割片同士の基端側が隣接するように鋼板部材からプレス成形にて成形されたことをその要旨とする。
この発明では、ステータベース部は、周方向に分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成される。そして、各ベース分割片は、先細形状でその先端側の向きが交互となるとともに、先端側が同一方向を向くベース分割片同士の基端側が隣接するように鋼板部材からプレス成形にて成形される。これにより、各ベース分割片の製造段階の間隔を狭くできるため、鋼板部材から効率よく各ベース分割片を成形することができる。
従って、上記記載の発明によれば、渦電流の発生を抑える構成を簡単に形成し、製造時の歩留まりを向上することができるステータコア、そのステータコアを備えたアキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法を提供することができる。
本実施形態におけるアキシャルギャップモータの断面図である。 同上におけるステータの断面図。 同上におけるステータコアの斜視図。 同上におけるステータベース部の上面図。 同上におけるベース分割片の成形方法について説明するための説明図。 別例におけるティース部の断面図。 別例におけるティース部の断面図。 別例におけるステータコアの斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のアキシャルギャップモータの断面図である。図1に示すように、アキシャルギャップモータ10のケース11は、略有底円筒状に形成されるとともに、その開口部が略円盤状のエンドプレート12により閉塞されている。また、ケース11の底部中央及びエンドプレート12の中央には、それぞれ軸受13a,13bが設けられている。これら軸受13a,13bは、円柱状の回転軸14を軸支するとともに、この回転軸14の一端は、ケース11の底部側に形成された貫通孔11aから外部に突出している。そして、ケース11とエンドプレート12とにより囲まれた内部空間内に、ステータ20とロータ21とが設けられている。
ステータ20は、図4に示すように、略円環状のステータベース部22と、このステータベース部22の上面側で軸線L1方向に突出するティース部23とで構成されるステータコア20aを備えて構成される。
ステータコア20aを構成するステータベース部22は、図1及び図3に示すように、略扇状(先細形状)のベース分割片24を周方向に複数(本実施形態では周方向に9個)配置して略円環状に構成される。尚、本実施形態ではステータベース部22を軸線L1方向に3枚積層して構成し、計27個のベース分割片24を使用している。
ステータベース部22のベース分割片24は、図2及び図4に示すように、その周方向両端側の径方向略中間位置にティース部23の軸線L1方向基端側を挟持する挟持部25が形成されている。
また、この挟持部25の径方向内側及び外側の周方向両端側には、図3及び図4に示すように、周方向に抵抗部としての所定の間隙Xを有するとともに挟持部25よりも周方向に延出するように形成される突出部26,27が設けられる。径方向内側の各突出部26は、各突出部26間の周方向間隔が略等間隔となるように形成されている。
そして、径方向外側の各突出部27は、径方向外側ほど広くなるように形成されており、その径方向外側の連結部24aにより隣接する各突出部27同士が連結されて各ベース分割片24が構成されている。尚、各ベース分割片24は、ベース分割片24(ステータ20)製造時において、その周方向両端部の径方向外側が隣接配置される各ベース分割片24と連続するように図5に示すように鋼板部材28からプレス成形にて打ち抜いて形成される。そのため、一度に多くのベース分割片24を製造することができる。また、この時、図5に示すように先細形状であるベース分割片24の先端部24bの向きが交互となるとともに、先端部24bが同一方向を向くベース分割片24同士の基端部24c側(図2において周方向両端部の径方向外側)の連結部24aにて隣接するように鋼板部材28からプレス成形にて成形される。これにより、図5に示すように各ベース分割片24の製造段階の成形間隔を狭くできるため、鋼板部材28から効率よく各ベース分割片24を成形することができる。
ステータ20を構成するティース部23は、径方向に例えば14枚積層されるティース片30からなり、周方向に複数(本実施形態では9個)配置される。このティース部23を構成するティース片30は、図2に示すように、その軸線L1方向基端側の被挟持部31が各ベース分割片24の挟持部25によって周方向から挟持されている。また、ティース片30の被挟持部31よりも軸線L1方向基端(軸線L1方向一端)側には、基端側に拡幅された抜け止め部32が形成されており、ベース分割片24から軸線L1方向先端側に抜けることが防止されている。そして、ティース片30の被挟持部31よりも軸線L1方向先端(軸線L1方向他端)側には、ティース部23の幅方向に拡幅される被巻線部33が形成されており、この抜け止め部としての被巻線部33にて軸線L1方向基端側に抜けることが防止されている。また、被巻線部33には、インシュレータ34を介して巻回されたコイル35が設けられている。また、ティース部23(ティース片30)には、その幅方向略中央位置に軸線L1方向基端(軸線L1方向一端)側から先端側にかけて軸方向スリット36が形成されている。より詳しくは、被巻線部33の軸線L1方向略中間位置まで軸方向スリット36が形成されている。これにより、挟持部25にてティース部23を挟み込む際には、軸方向スリット36によりティース部23(ティース片30)の軸方向スリット36の両足部分に弾性力が発生するため、挟持部25によるティース部23を挟持(固定)する力を強固にすることが可能となる。
ロータ21を構成するロータヨーク40は、前記回転軸14と一体回転可能に固定されているおり、ロータヨーク40の軸線L1方向端面40aには、前記ティース部23と対向配置される永久磁石41が設けられている。
上記のように構成されたアキシャルギャップモータ10は、図示しない外部電源から電力がコイル35に供給されてコイル35に回転磁界が発生され、永久磁石41との作用によりロータ21が回転されるようになっている。この時、ティース部23(ティース片30)を支持するステータベース部22の各ベース分割片24間が所定の間隙Xを有しているため、その間隙Xがステータベース部22に発生する渦電流を遮断して渦電流損を抑制することができる。また、ベース分割片24の挟持部25にてティース部23を挟み込んで確実に接触されるため、磁気抵抗が高くなることを抑えることができている。また、ティース部23を構成するティース片30の幅方向中間位置に軸方向スリット36を形成しているため、挟持部25にてティース部23を挟み込む際には、軸方向スリット36により弾性力が発生するため、挟持部25によるティース部23を挟持(固定)する力を強固にすることが可能となる。この時、軸方向スリット36が被巻線部33の軸線L1方向略中間位置まで形成されているため、ティース部23に流れる渦電流が軸方向スリット36により好適に遮断され、渦電流損を低減することができる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ステータベース部22は、連結部24aにより一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片24を周方向に複数配置して構成される。そして、ベース分割片24は、隣り合うベース分割片24の周方向において対向する端部にて、ティース部23を挟持するための挟持部25と、ステータベース部22にて生じる渦電流に対して抵抗となる抵抗部としての間隙Xとが構成される。このように、ステータベース部22を構成するベース分割片24に発生し得る渦電流に対して抵抗となる間隙Xを設けることで渦電流を抑えることができる。また、ステータベース部22を連結部24aにより一部を変形可能に連結させて分割されるベース分割片24にて構成することで、ステータベース部22成形時において従来のように円環状にプレス成形にて打ち抜く必要がない。そのため、従来の様に鋼板部材28から円環状に打ち抜いた際に発生していた四角形領域の四隅等の不要な部分の発生が少なくでき、ステータベース部22の製造時の歩留まりを向上させることができる。
(2)また、ティース部23を挟持した際における各ベース分割片24間の周方向の間隙Xという簡易な構成によって渦電流を抑制することができる。
(3)ベース分割片24は、周方向両端部における挟持部25よりも径方向内側及び外側が周方向に突出する突出部26,27が形成される。これにより、ティース部23をベース分割片24の挟持部25にて挟持した際に、ティース部23の径方向への移動を抑制でき、ティース部23の固定をより確実とすることができる。
(4)ティース部23には、軸線L1方向におけるステータベース部22との接続側に、ティース部23の軸線L1方向の抜け止めを行う抜け止め部32及び抜け止め部としての33が形成される。そのため、ティース部23がステータベース部22(各ベース分割片24間)から軸線L1方向への抜けを防止でき、ティース部23の固定をより確実とすることができる。
(5)ティース部23は、軸線L1方向におけるステータベース部22との接続側の一端から他端側にかけて軸方向スリット36が形成される。これにより、ティース部23をステータベース部22のベース分割片24の挟持部25にて挟持した際に、ティース部23が軸方向スリット36にて弾性変形される。そのため、ティース部23を挟持(固定)する際に弾性力を利用してより強固に固定を行うことが可能となる。
(6)軸方向スリット36は、軸線L1方向におけるティース部23のコイル35が設けられる被巻線部33まで形成される。これにより、軸方向スリット36が渦電流の抵抗部として働き、渦電流の発生を抑えることができる。
(7)先細形状であるベース分割片24の先端部24bの向きが交互となるとともに、先端部24bが同一方向を向くベース分割片24同士の基端部24c(図2において周方向両端部の径方向外側)が隣接するように鋼板部材28からプレス成形にて成形される。これにより、各ベース分割片24の製造段階の間隔を狭くできるため、鋼板部材から効率よく各ベース分割片24を成形することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、例えば図6に示すように、挟持部25(図2参照)により挟持される被挟持部31が軸方向スリット36の開放側にかけて拡幅するようにテーパ状に形成してもよい。このような構成とすることで、挟持部25により挟持する際に、軸方向スリット36によりその開放側のスリット36の両側部分が内側(スリット36側)に撓んでも、被挟持部31の開放側が拡幅されたテーパ状に形成されているため、挟持部25と被挟持部31との当接部分が垂直とすることができる。そのため、軸方向スリット36による弾性力を適切に利用でき、ティース部23を安定して挟持(固定)することが可能となる。
また、図7に示すように、被挟持部31と被巻線部33との間にティース部23(ティース片30)の幅方向に沿って幅方向スリット50を形成してもよい。このような構成とすることで、被挟持部31と挟持部25との間の軸方向スリット36による弾性力の影響を幅方向スリット50で吸収でき、被巻線部に与える影響を軽減させる事が可能となる。尚、この場合、被挟持部31がテーパ状でなくてもよい。
・上記実施形態では、略同一形状で略同一大きさのティース片30を積層してティース部23を構成したが、これに限らず、例えばティース片30を一体としてティース部23を構成してもよい。
また、図8に示すように大きさ(幅)の異なるとともに1枚若しくは複数枚で構成されるティース片60,61,62,63を用いてティース部23を構成してもよい。また、この場合、図8に示すように、ティース片60,61,62,63を構成するそれぞれの被巻線部60a,61a,62a,63a及びその上部の天板部60b,61b,62b,63bは、その幅方向長さがそれぞれ異なるとともに、その幅方向長さが長い順にティース片60、ティース片61、ティース片62、ティース片63となるように形成されている。尚、各被巻線部60a,61a,62a,63a下部の被挟持部31及び抜け止め部32(共に図2参照)は、同一形状となるように構成されている。そして、幅方向長さが長い被巻線部60a及び天板部60bを有するティース片60から順に径方向外側に配置することで、径方向外側であるほどその幅方向長さが長く、つまり径方向外側に拡幅されるように構成される。そして、各ティース片60,61,62,63の被巻線部60a,61a,62a,63a及びその上部の天板部60b,61b,62b,63bの周方向間隔が略同一となるように構成される。つまり、比較的設置スペースに余裕のある径方向外側に拡幅させるように各ティース片60,61,62,63を配置させることで、ティース部23の磁気飽和を抑制させることができる。尚、このような構成において、各ティース片60,61,62,63を一体で成形してもよい。
・上記実施形態では、ステータベース部22を連結部24aにより一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片24にて構成したが、ベース分割片24を成形時において完全分割するように構成してもよい。
・上記実施形態では、間隙Xにて抵抗部を構成したが、これ以外で抵抗部を構成してもよい。
・上記実施形態では、周方向両端部における挟持部よりも径方向内側及び外側が周方向に突出するように突出部26,27を形成したが、突出部26,27のいずれか一方若しくはその両方を省略してもよい。但し、この場合においても各ベース分割片24の周方向において間隙X若しくはその他の形状によって、渦電流に対して抵抗となる抵抗部を有することとする。
・上記実施形態では、ティース部23の軸線L1方向の抜け止めを行うべく、抜け止め部32及び被巻線部33の形状、つまり、抜け止め部32及び被巻線部33を被挟持部31よりも幅方向に広がるように形成したが、これに限らない。
・上記実施形態では、軸方向スリット36を軸線L1方向において被巻線部33の軸線L1方向略中間位置となるように形成したが、その位置は任意に変更してもよい。また、軸方向スリット36を省略してもよい。
10…アキシャルギャップモータ、20…ステータ、20a…ステータコア、21…ロータ、22…ステータベース部、23…ティース部、24…ベース分割片、25…挟持部、28…鋼板部材、31…被挟持部、32…抜け止め部、33…抜け止め部を構成する被巻線部、35…コイル、36…軸方向スリット、40…幅方向スリット、60a,61a,62a,63a…被巻線部、L1…軸線方向、X…抵抗部としての間隙。

Claims (10)

  1. 環状のステータベース部と、該ステータベース部の軸方向に延びる複数のティース部とを備えたステータコアであって、
    前記ステータベース部は、完全分割又は一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成され、
    前記ベース分割片は、隣り合うベース分割片の周方向において対向する端部にて、前記ティース部を挟持するための挟持部と、前記ステータベース部にて生じる渦電流に対して抵抗となる抵抗部とが構成されたことを特徴とするステータコア。
  2. 請求項1に記載のステータコアにおいて、
    前記抵抗部は、前記各ベース分割片間の周方向の間隙によって構成されたことを特徴とするステータコア。
  3. 請求項1又は2に記載のステータコアにおいて、
    前記ベース分割片は、周方向両端部における前記挟持部よりも径方向内側及び外側が周方向に突出するように形成されたことを特徴とするステータコア。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、
    前記ティース部は、軸方向における前記ステータベース部との接続側には、前記ティース部の軸方向の抜け止めを行う抜け止め部が形成されたことを特徴とするステータコア。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、
    前記ティース部は、軸方向における前記ステータベース部との接続側の一端から他端側にかけて軸方向スリットが形成されたことを特徴とするステータコア。
  6. 請求項5に記載のステータコアにおいて、
    前記軸方向スリットは、前記軸方向における前記ティース部のコイルが設けられる被巻線部まで形成されたことを特徴とするステータコア。
  7. 請求項5又は6に記載のステータコアにおいて、
    前記ティース部のコイルが設けられる被巻線部と、前記挟持部により挟持される被挟持部との間に前記ティース部の幅方向に沿った幅方向スリットが形成されたことを特徴とするステータコア。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載のステータコアにおいて、
    前記ティース部は、前記挟持部により挟持される被挟持部が前記軸方向スリットの開放側にかけて拡幅するようにテーパ状に形成されたことを特徴とするステータコア。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のステータコアのティース部に対してコイルが備えられるステータと、
    前記コイルの磁極と軸方向に対向するマグネットを有するロータとを備えたことを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  10. 環状のステータベース部と、該ステータベース部に対して軸方向となるように配置される複数のティース部とを備えたステータコアの製造方法であって、
    前記ステータベース部は、完全分割又は一部を変形可能に連結させて分割されたベース分割片を周方向に複数配置して構成され、
    前記各ベース分割片は、先細形状でその先端側の向きが交互となるとともに、先端側が同一方向を向く前記ベース分割片同士の基端側が隣接するように鋼板部材からプレス成形にて成形されたことを特徴とするステータコアの製造方法。
JP2009058510A 2009-03-11 2009-03-11 ステータコア、アキシャルギャップモータ及びステータコアの製造方法 Active JP5280895B2 (ja)

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