JP2010212025A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックに直接ダイオードユニットを取り付けることができ、スペース効率の悪化を防止することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子電解質膜の両側面に、アノード、およびカソードを設けた電解質電極構造体と金属製セパレータとを積層してセルを形成し、セルを複数積層して燃料電池スタック3を形成し、金属製セパレータに、電気的にダイオードユニット24を接続した燃料電池1であって、ダイオードユニット24をセパレータに接続される複数の接続コネクタ25と、少なくとも1つのダイオードを有するユニット本体26とに分割構成し、燃料電池スタック3に、ブラケット38を介してユニット本体26を設け、接続コネクタ25とユニット本体26とを互いにケーブル27を介して接続した。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池に関するものである。
燃料電池には、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟んで膜電極構造体を形成し、この膜電極構造体の両側に一対のセパレータを配置して平板状の単位燃料電池(以下「単位セル」という。)を構成し、この単位セルを複数枚積層して燃料電池スタックとするものが知られている。
この燃料電池では、アノード電極とアノード側セパレータとの間に形成された燃料ガス流路に燃料ガスとして水素ガス(アノードガス)を供給すると共に、カソード電極とカソード側セパレータとの間に形成された酸化ガス流路に酸化ガスとして空気(カソードガス)を供給する。これにより、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード電極まで移動し、カソード電極で空気中の酸素と電気化学反応を起こして発電が行われる。
ここで、各セルが正常に動作するか否か、または起電力に異常はないか等をセルの電圧を測定することにより検出する場合がある。このような場合、各セパレータにそれぞれ電圧測定端子を設け、この電圧測定端子と電圧監視ユニット(電圧測定装置)とをリード線を介して接続することで各セパレータに挟まれたセルの発電電圧を測定することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−151613号公報
ところで、燃料電池の起動時など、水素ガスの欠乏時に、セルの電池反転が生じ、このセルによって燃料電池全体の出力性能が低下してしまう場合がある。このため、各セパレータにダイオードを接続してバイパス経路を設けることが検討されている。
バイパス用ダイオードは発熱するので、これを冷却する必要があり、例えばヒートシンク等を設け、これらヒートシンクとバイパス用ダイオードとをユニット化(以下、「ダイオードユニット」という場合がある)することが考えられる。この場合、ユニット化した分、設置スペースが大きくなると共に、重量が増大し、セパレータにダイオードユニットを直接取り付けることが困難になると共に、燃料電池のスペース効率が悪化するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、燃料電池スタックに直接ダイオードユニットを取り付けることができ、スペース効率の悪化を防止することができる燃料電池を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、電解質(例えば、第一実施形態における固体高分子電解質膜5)の両側面に、電極(例えば、第一実施形態におけるアノード6、カソード7)を設けた電解質電極構造体(例えば、第一実施形態における電解質電極構造体8)とセパレータ(例えば、実施形態におけるセパレータ9a,9b)とを積層してセル(例えば、第一実施形態におけるセル4)を形成し、該セルを複数積層して燃料電池スタック(例えば、第一実施形態における燃料電池スタック3)を形成し、前記セパレータに、電気的にダイオードユニット(例えば、第一実施形態におけるダイオードユニット24)を接続した燃料電池(例えば、第一実施形態における燃料電池1)であって、前記ダイオードユニットを前記セパレータに接続される複数のコネクタ部(例えば、第一実施形態における接続コネクタ25)と、少なくとも1つのダイオード(例えば、第一実施形態におけるダイオード35)を有するユニット本体(例えば、第一実施形態におけるユニット本体26)とに分割構成し、前記燃料電池スタックに、ブラケット(例えば、第一実施形態におけるブラケット38)を介して前記ユニット本体を設け、前記コネクタ部と前記ユニット本体とを互いにケーブル(例えば、第一実施形態におけるケーブル27)を介して接続したことを特徴とする。
このように構成することで、コネクタ部と比較して重量が重いユニット本体をブラケットを介して燃料電池スタックに取り付ける一方、比較的軽量なコネクタ部のみセパレータに取り付けることになるので、セパレータにかかる重量負荷を低減できる。
また、コネクタ部とユニット本体とをケーブルを介して接続することで、例えば、各セルが膨潤するなどしてセルの積層ズレが生じ、各コネクタ部が変位した場合であってもケーブルをコネクタ部に追随させることができる。
請求項2に記載した発明は、前記ユニット本体は、複数の前記ダイオードを有し、前記ユニット本体と前記複数のコネクタ部は、互いに前記ダイオードユニットの同一面上であって、かつ前記コネクタ部の配列方向に前記ダイオードの配列方向が沿うように各々配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、複数のダイオードをユニット化する分、ダイオードユニットの燃料電池スタックへの取り付け作業性を向上させることができる。
また、コネクタ部とダイオードユニットとを互いに近接配置できるので、ケーブル長さを短く設定することが可能になる。
請求項3に記載した発明は、前記ブラケットは、前記燃料電池スタックに設けられ複数の前記セルの積層状態を保持するための締結バー(例えば、第二実施形態における締結バー48)であることを特徴とする。
このように構成することで、ダイオードユニットを取り付けるための部品点数の増加を抑制することができる。
請求項1に記載した発明によれば、コネクタ部と比較して重量が重いユニット本体をブラケットを介して燃料電池スタックに取り付ける一方、比較的軽量なコネクタ部のみセパレータに取り付けることになるので、セパレータにかかる重量負荷を低減できる。このため、燃料電池スタックに直接ダイオードユニットを取り付けることが可能になり、燃料電池のスペース効率の悪化も防止できる。
また、コネクタ部とユニット本体とをケーブルを介して接続することで、例えば、各セルが膨潤するなどしてセルの積層ズレが生じ、各コネクタ部が変位した場合であってもケーブルをコネクタ部に追随させることができる。このため、セルの積層ズレを許容でき、ダイオードユニットの損傷を防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、複数のダイオードをユニット化する分、ダイオードユニットの燃料電池スタックへの取り付け作業性を向上させることができる。
また、コネクタ部とダイオードユニットとを互いに近接配置できるので、ケーブル長さを短く設定することが可能になる。このため、ケーブル長さを短く設定する分、ケーブルの発熱を抑制することができると共に、電気的ノイズの影響を受け難くすることができる。これに加え、ケーブルの材料コストを低減することが可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、ダイオードユニットを取り付けるための部品点数の増加を抑制することができる。このため、製造コストの低減化を図ることが可能になる。
本発明の第一実施形態における燃料電池の斜視図である。 本発明の第一実施形態における燃料電池の正面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第一実施形態における燃料電池のセルの縦断面図である。 本発明の第一実施形態における燃料電池スタックの概略構成図である。 本発明の第一実施形態におけるダイオードユニットの斜視図である。 本発明の第一実施形態におけるダイオードユニットの概略構成図である。 本発明の第二実施形態における燃料電池の斜視図である。
(第一実施形態)
次に、この発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
(燃料電池)
図1〜図3に示すように、燃料電池1は、例えば、燃料電池車両(不図示)のセンターコンソール2内に収納されており、燃料電池スタック3を有している。
センターコンソール2は、車両の左右に配置されているフロントシート(不図示)間に車両の前後方向に沿って延出し、さらに上方に向かって膨出形成されたものである。すなわち、センターコンソール2は、上壁2aと、この上壁2aの左右幅方向から下方に向かって延出する一対の側壁2b,2bとを有している。一対の側壁2b,2bは、下方に向かうに従って徐々に末広がりとなるように傾斜している。
燃料電池スタック3は、板状に形成された単位燃料電池(以下、「セル」という)4を多数積層して電気的に直列接続されたものである。燃料電池スタック3の両側には、不図示のインシュレータを介して一対のエンドプレート61a,61bが配置されている。つまり、多数のセル4は、その積層方向の両端部においてインシュレータ(不図示)を間に挟んでエンドプレート61a,61bにより挟持されている。
図3、図4に示すように、セル4は、固体高分子電解質膜5をアノード6とカソード7とで両側から挟み込んでなる電解質電極構造体8と、この電解質電極構造体8の厚さ方向両面に配置され電解質電極構造体8を挟持する一対の波板状の金属製セパレータ9a,9bとで構成されている。固体高分子電解質膜5は、例えば、ペルフルオロスルホン酸ポリマー(登録商標「ナフィオン」)等の固体ポリマーイオン交換膜等で構成されている。
このようなセル4を、隣り合う金属セパレータ9a,9b同士における凸部61a,61b同士を突き合わせ、凹部62a,62b同士を対向させるようにして複数積層し、燃料電池スタック3が構成される。
金属セパレータ9a,9bに対向する凹部62a,62b間の空間は、冷却液が供給される冷却液通路12として構成される。また、金属セパレータ9aの凸部61aの裏側の凹部63とアノード6との間の空間は、燃料ガスとしての水素ガス(アノードガス)が流通するアノードガス通路10として構成される。さらに、金属セパレータ9bの凸部61bの裏側の凹部64とカソード7との間の空間は、酸化ガスとして酸素を含む空気(カソードガス)が流通するカソードガス通路11として構成される。
アノードガス通路10は、燃料電池スタック3に形成されたアノードガスマニホールド13に連通している。アノードガスマニホールド13は、アノードガス通路10にアノードガスを導入するためのものである。
また、カソードガス通路11は、燃料電池スタック3に形成されたカソードガスマニホールド14に連通している。カソードガスマニホールド14は、カソードガス通路11にカソードガスを導入するためのものである。さらに、冷却液通路12は、燃料電池スタック3に形成された冷却液導入マニホールド15に連通している。冷却液導入マニホールド15は、冷却液通路12に冷却液を導入するためのものである。
そして、アノード6で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜5を透過してカソード7まで移動し、カソード7で酸素と電気化学反応を起こして発電する。
この発電に伴う発熱により燃料電池1が所定温度を越えないように、冷却液通路12を流れる冷却液で熱を奪い冷却するようになっている。
この他に、燃料電池スタック3には、アノード6から発電に使用されなかったアノードオフガスを排出するためのアノードオフガスマニホールド16、カソード7から発電に使用されなかったカソードオフガスを排出するためのカソードオフガスマニホールド17、および冷却液を排出する冷却液排出マニホールド18がそれぞれ形成されている。
ここで、図3、図5に示すように、各セル4の一対の金属製セパレータ9a,9bには、ダイオードユニット用端子19とセル電圧測定用端子20とが設けられている。ダイオードユニット用端子19は、燃料電池スタック3の左右幅方向の一側面3aであって、かつ上下方向略中央に配置されている。
(ダイオードユニット)
図1、図2、図6、図7に示すように、ダイオードユニット用端子19には、複数のダイオードユニット24が接続されている。なお、本実施形態では3つのダイオードユニット24を図示する。
ダイオードユニット24は、セル4のダイオードユニット用端子19に接続される複数の接続コネクタ25と、ユニット本体26と、各接続コネクタ25とに跨るように配線され両者25,26を接続するケーブル27とで構成されている。
各ダイオードユニット24は、燃料電池スタック3の長手方向に沿って並設されており、隣接するユニット本体26同士がハーネス37を介して接続されている。
ここで、以下の説明において、各ダイオードユニット24は同じ構造を有しているので、1つのダイオードユニット24についてのみ詳細に説明する。
接続コネクタ25は、ダイオードユニット用端子19に着脱可能な筐体28と、筐体28内に配置されている基板29とを有している。基板29には、ダイオードユニット用端子19とケーブル27の一端が接続されており、これらダイオードユニット用端子19とケーブル27とを電気的に接続するパターン(不図示)が形成されている。
また、基板29には、ダイオードユニット用端子19とケーブル27との間であってパターン上に過電流を防止するためのヒューズ36(図7参照)が実装されている。すなわち、ダイオードユニット用端子19とケーブル27は、互いにヒューズ36を介して接続された状態になっている。
このように構成された各接続コネクタ25は、それぞれ所定間隔をあけて存在するダイオードユニット用端子19に接続されている。
各ユニット本体26には、それぞれ隣接する複数(本実施形態では3つ)の接続コネクタ25が接続されている。ユニット本体26は、燃料電池スタック3の長手方向に沿って長くなるように形成された略長方形状の筐体30と、筐体30内に配置されている複数の基板31とを有している。
筐体30は、燃料電池スタック3の一側面3aであってダイオードユニット用端子19よりもやや下方(図1、図2における下側)に配置されている。燃料電池スタック3の筐体30に対応する箇所には、ブラケット38がボルトによって締結固定されており、このブラケット38に筐体30が固定されている。すなわち、ユニット本体26は、接続コネクタ25に近接配置された状態になっている。
筐体30には、燃料電池スタック3との合わせ面とは反対側の面に、ヒートシンク33が設けられている。ヒートシンク33の長手方向に複数並設されているフィン34は、この長手方向が上下方向に沿うように形成されている。
筐体30内に配置されている基板31には、接続コネクタ25の個数に対応する複数(本実施形態では3つ)のダイオード35が筐体の長手方向に沿って実装されている。基板31には、各ダイオード35を直列に接続するパターン44が形成されている。隣接する3つの接続コネクタ25から延びているケーブル27の他端は、それぞれ対応するダイオード35近傍に形成されているパターン44に接続されている。
また、パターン44の長手方向両端には、それぞれ隣接するユニット本体26同士を接続するハーネス37の一端が接続されている。ユニット本体26の長手方向両端側には、ハーネス37を挿通するための挿通孔47が形成されている。この挿通孔47を介してハーネス37が隣接するユニット本体26の基板31,31同士を電気的に接続している。
このような構成のもと、接続コネクタ25が接続されているダイオードユニット用端子19間を複数のセル4で構成された1つのセル群42とし、各々セル群42は、ヒューズ36とダイオード35とが直列接続された閉回路を形成した状態になっている(図7参照)。
ここで、燃料電池1を起動すると各セル4が膨潤するなどしてセル4の積層ズレが生じる場合がある。このとき、セル4の積層ズレに伴い、セル4のダイオードユニット用端子19に接続されている接続コネクタ25が変位する場合がある。一方、ユニット本体26はブラケット38に固定されているので変位し難い。このため、接続コネクタ25とユニット本体26との相対位置関係が変化する場合がある。そこで、ケーブル27の長さは、接続コネクタ25の変位に追随可能な長さに設定されている。
これに加え、ケーブル27の長さは、組み立て公差による接続コネクタ25とユニット本体26との相対位置関係のズレを許容可能な長さに設定されている。
なお、ケーブル27の長さは、接続コネクタ25の変位に追随可能、かつ組み立て公差を許容可能な範囲で出来る限り短く設定することが望ましい。このように構成することで、ケーブル27の製造コストを低減することができると共に、電気的ノイズの影響を受け難くすることができる。
(作用)
このような構成のもと、燃料電池1の起動時など、アノードガスの欠乏時に、電池反転が生じるセル4がある。ここで、ダイオードユニット24が接続されている各セル群42は、ヒューズ36とダイオード35とが直列接続された閉回路を形成している。このため、電池反転が生じたセル4が存在するセル群42は、ダイオードユニット24によってバイパスされる。すなわち、ダイオードユニット24のヒューズ36とダイオード35の直列回路は、各セル群42での電池反転を防止する反転抑制回路51として機能している。よって、燃料電池1は、電池反転が生じたセル群42を省いただけの出力を確保することができる。
なお、電池反転が生じたセル4をバイパスしない場合にあっては、この電池反転が生じたセル4の影響が燃料電池1全体に及び、燃料電池1の出力性能が著しく低下してしまう虞がある。
また、ダイオード35が実装されている基板31で発生する熱は、ダイオードユニット24の筐体30、およびヒートシンク33を介して放熱される。ここで、ヒートシンク33の複数のフィン34は、上下方向に沿うように形成されているので、筐体30が温められることにより生じる上昇気流が各フィン34間をスムーズに通過することができる。このため、より効率的に基板31を放熱させることが可能になり、ダイオードユニット24の所望の性能を確実に確保することができる。
したがって、上述の第一実施形態によれば、ダイオードユニット24を燃料電池スタック3に取り付けるにあたって、ダイオードユニット24を接続コネクタ25とユニット本体26とに分割構成し、接続コネクタ25をダイオードユニット用端子19に接続する一方、ユニット本体26をブラケット38に固定しているので、荷重負担を分散させることができる。すなわち、接続コネクタ25は、ダイオードユニット用端子19に接続するものであるから小型・軽量化が可能である。これに対し、ユニット本体26は、筐体30や、この筐体30内に配置された基板31、ダイオード35により構成されているので、接続コネクタ25と比較して重量が重くなる。この重量の重いユニット本体26をブラケット38に固定することで、ダイオードユニット用端子19には、接続コネクタ25分の重量負荷しか掛からない。この結果、ダイオードユニット用端子19により接続コネクタ25を保持することができる。このため、燃料電池スタック3に直接ダイオードユニット24を取り付けることが可能になり、燃料電池1のスペース効率の悪化も防止できる。
また、比較的重量の重いユニット本体26をダイオードユニット用端子19よりもやや下方に配置している。つまり、燃料電池スタック3の下部にユニット本体26を配置しているので、燃料電池スタック3全体として重心が低くなる。このため、燃料電池スタック3のバランス安定性を向上させることができる。
さらに、接続コネクタ25とユニット本体26とをケーブル27を介して接続しているので、例えば、各セル4の膨潤時など、セル4の積層ズレが生じた場合において、ケーブル27を接続コネクタ25の変位に追随させることができる。このため、セル4の積層ズレを許容でき、ダイオードユニット24の損傷を防止することができる。
そして、ユニット本体26の筐体30内には、複数の基板31が配置され、これら基板31にそれぞれダイオード35が実装されている。このため、ダイオード35毎に筐体30を設ける場合と比較してユニット本体26の取り付け作業を容易に行うことができる。このため、取り付け作業性を向上させることが可能になる。
また、燃料電池スタック3の長手方向に沿って長くなるように形成されたユニット本体26の筐体30内に、それぞれダイオード35が実装された複数の基板31を並設しているので、結果的に接続コネクタ25の配列方向にダイオード35の配列方向が沿うような形になっている。これに加え、ユニット本体26は、ダイオードユニット用端子19よりもやや下方に配置されているので、接続コネクタ25とユニット本体26とは互いに近接配置された状態になっている。このため、ケーブル27の長さを短く設定することが可能になり、この分ケーブル27の発熱を抑制することができると共に、電気的ノイズの影響を受け難くすることができる。また、ケーブル27の材料コストを低減することが可能になる。
なお、上述の第一実施形態では、燃料電池スタック3の一側面3aに接続コネクタ25とユニット本体26とを取り付けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、燃料電池スタック3の一側面3aに接続コネクタ25を取り付ける一方、燃料電池スタック3の上面3bにユニット本体26を取り付け、これら接続コネクタ25とユニット本体26とをハーネス27で接続してもよい(図2における2点鎖線参照)。ダイオードユニット24は、接続コネクタ25とユニット本体26とに分割構成されているので、このように取り付けることも可能である。このように、燃料電池スタック3の上面3bにユニット本体26を取り付けることもできるのでレイアウト性が向上する。すなわち、例えば、燃料電池車両の仕様に応じてユニット本体26のレイアウトを変化させることができ、レイアウトのバリエーションを容易に増やすことができる。
(第二実施形態)
次に、この発明の第二実施形態を図8に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
この第二実施形態において、燃料電池100は、燃料電池スタック3を有している点、燃料電池スタック3は、セル4を多数積層して電気的に直列接続されたものである点、燃料電池スタック3の両側には、不図示のインシュレータを介して一対のエンドプレート61a,61bが配置され、多数のセル4は、その積層方向の両端部においてインシュレータ(不図示)を間に挟んでエンドプレート61a,61bにより挟持されている点、燃料電池スタック3の一側面3aにダイオードユニット24が取り付けられている点等の基本的構成は、前記第一実施形態と同様である。
ここで、第二実施形態の燃料電池100には、複数のセル4の積層状態を保持するための締結バー48が一対のエンドプレート61a,61bに跨るように設けられている。すなわち、締結バー48は、燃料電池スタック3の長手方向に沿うように、かつ燃料電池スタック3の高さ方向(図8における上下方向)略中央に配置され、ボルト49によって燃料電池スタック3に締結固定されている。そして、締結バー48にダイオードユニット24のユニット本体26がボルト32によって締結固定されている。つまり、締結バー48は、複数のセル4の積層状態を保持する役割を有していると共に、ユニット本体26を燃料電池スタック3に固定するためのブラケットの役割を有している。
したがって、上述の第二実施形態によれば、前述した第一実施形態と同様の効果に加え、ユニット本体26を固定するためのブラケット38(図1参照)を削減することができる分、製造コストを低減することが可能になる。
1,100…燃料電池 3…燃料電池スタック 3a…一側面 4…セル 5…固体高分子電解質膜(電解質) 6…アノード(電極) 7…カソード(電極) 8…電解質電極構造体 9a,9b…金属製セパレータ(セパレータ) 24…ダイオードユニット 25…接続コネクタ(コネクタ部) 26…ユニット本体 27…ケーブル 35…ダイオード 38…ブラケット 48…締結バー

Claims (3)

  1. 電解質の両側面に、電極を設けた電解質電極構造体とセパレータとを積層してセルを形成し、
    該セルを複数積層して燃料電池スタックを形成し、
    前記セパレータに、電気的にダイオードユニットを接続した燃料電池であって、
    前記ダイオードユニットを前記セパレータに接続される複数のコネクタ部と、少なくとも1つのダイオードを有するユニット本体とに分割構成し、
    前記燃料電池スタックに、ブラケットを介して前記ユニット本体を設け、
    前記コネクタ部と前記ユニット本体とを互いにケーブルを介して接続したことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記ユニット本体は、複数の前記ダイオードを有し、
    前記ユニット本体と前記複数のコネクタ部は、互いに前記ダイオードユニットの同一面上であって、かつ前記コネクタ部の配列方向に前記ダイオードの配列方向が沿うように各々配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ブラケットは、前記燃料電池スタックに設けられ複数の前記セルの積層状態を保持するための締結バーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
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