JP7136014B2 - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池スタックの出力電力を変換するためにコンバータなどの電力変換器が用いられている。例えば、燃料電池スタックを収容するスタックケースと電力変換器を収容する電力変換器ケースとを結合させ、スタックケース及び電極変換器ケース内で燃料電池スタックと電力変換器をバスバーで電気的に接続した燃料電池ユニットが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2017-073199号公報
特許文献1では、スタックケースの側壁は底壁に対して垂直に設けられている。スタックケースの製造性を考慮すると、スタックケースの側壁を底壁に対して傾かせて抜き勾配を形成することが望ましい。しかしながら、スタックケースの側壁を底壁に対して傾かせた場合、燃料電池ユニットが大型化する恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、燃料電池ユニットの大型化を抑制することを目的とする。
本発明は、複数の単セルが第1方向に積層されたセル積層体と、前記第1方向で前記セル積層体の両端に配置された第1及び第2ターミナルと、を含む燃料電池スタックと、前記第1ターミナルを挟んで前記セル積層体と反対側に位置するエンドプレートと、前記燃料電池スタックの出力電力を変換する電力変換器と、前記燃料電池スタックを収容するスタックケースと、前記電力変換器を収容し、前記スタックケースに固定された電力変換器ケースと、前記スタックケース内及び前記電力変換器ケース内で前記第1及び第2ターミナルそれぞれと前記電力変換器とを電気的に接続する第1及び第2バスバーと、を備え、前記第1及び第2ターミナルは、前記セル積層体から突出し、前記第1及び第2バスバーが接続する突出部を有し、前記スタックケースは、前記燃料電池スタックが前記スタックケース内に収容されるように前記エンドプレートが固定された、内側に第1開口を有する枠形状のフランジと、前記第1方向で前記エンドプレートとの間に前記燃料電池スタックを挟む第1底壁と、前記燃料電池スタックと前記電力変換器の間に位置し、前記第1及び第2ターミナルと前記第1及び第2バスバーとの接続を許容する第2開口を有し、前記フランジと前記第1底壁の間を接続する第1側壁と、前記第1方向に直交する第2方向で前記第1側壁との間に前記燃料電池スタックを挟み、前記フランジと前記第1底壁の間を接続する第2側壁と、を有し、前記第1側壁は、前記第1側壁と前記第2側壁との間隔が前記第1底壁側よりも前記フランジ側で大きくなるように前記第1底壁に対して傾いていて、前記第1側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度は、前記第2側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度よりも大きく、前記第1側壁は、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向で前記第2ターミナルの前記突出部に重なっている、燃料電池ユニットである。
上記構成において、前記第2側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度は直角である構成とすることができる。
上記構成において、前記電力変換器ケースは、前記第2方向で前記第1側壁との間に前記電力変換器を挟む第2底壁を有し、前記電力変換器を構成する複数の構成部品のうち前記第1側壁側の端部が前記第2底壁から最も離れた第1構成部品は、前記第1方向での前記フランジと前記第1底壁の中間よりも前記第1底壁側に位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の構成部品は、前記第1構成部品と、前記第1側壁側の端部と前記第2底壁との間の距離が前記第1構成部品よりも短い第2構成部品と、前記第1側壁側の端部と前記第2底壁との間の距離が前記第2構成部品よりも短い第3構成部品を含み、前記フランジ側から前記第3構成部品、前記第2構成部品、前記第1構成部品の順に並んでいる構成とすることができる。
上記構成において、前記電力変換器を構成する複数の構成部品のうちの1つの構成部品の前記第1側壁側の端部は、前記第1方向で前記第1側壁に重なっている構成とすることができる。
上記構成において、前記電力変換器ケースは、前記第2方向に沿った第3側壁を有し、前記第3側壁に外部機器が前記電力変換器に電気的に接続するための開口を有する構成とすることができる。
上記構成において、前記フランジは、前記エンドプレートが固定される平面と、前記平面の端から連続した外周面と、を有し、前記フランジの前記外周面は、前記第1方向における一端から他端にわたって平坦となっていて、前記電力変換器ケースは、前記フランジの前記外周面に固定されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2方向における前記スタックケースの高さは、前記フランジが設けられている箇所で最大となっている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2方向における前記第1開口の長さは、前記第2方向における前記燃料電池スタックの長さよりも長い構成とすることができる。
上記構成において、前記第2方向での、前記第2開口の前記フランジ側の端における前記第1側壁と前記第2側壁の間隔は、前記第2方向における前記燃料電池スタックの長さよりも大きい構成とすることができる。
本発明によれば、燃料電池ユニットの大型化を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。 図2は、実施例1に係る燃料電池ユニットの分解斜視図である。 図3は、実施例1に係る燃料電池ユニットの回路構成を示す図である。 図4(a)から図4(d)は、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法を示す図である。 図5は、比較例1に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。 図6は、比較例2に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。 図7は、スタックケースの断面図である。 図8は、実施例2に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。 図9(a)は、実施例3に係る燃料電池ユニットを示す断面図、図9(b)は、コンバータケース内に収容された昇圧コンバータの構成部品の一部を示す断面図である。 図10は、実施例4に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。図2は、実施例1に係る燃料電池ユニットの分解斜視図である。図1では、奥行き方向にある一部の部材をハッチングを付さずに図示している(図4(b)から図10においても同じ)。図1及び図2のように、実施例1の燃料電池ユニット100は、燃料電池スタック10と、エンドプレート16と、昇圧コンバータ20と、スタックケース40と、コンバータケース50と、バスバー60及び61と、を備える。昇圧コンバータ20は、特許請求の範囲における電力変換器の一例である。コンバータケース50は、特許請求の範囲における電力変換器ケースの一例である。
燃料電池スタック10は、複数の単セル11がX方向に積層されたセル積層体12と、ターミナル13a及び13bと、インシュレータ14a及び14bと、プレッシャプレート15と、で構成されている。ターミナル13a及び13bは、X方向でセル積層体12の両端に配置され、セル積層体12よりも突出した突出部17a及び17bを有する。
エンドプレート16は、ターミナル13a及びインシュレータ14aを挟んでセル積層体12と反対側に位置している。燃料電池スタック10は、エンドプレート16の主面上に、インシュレータ14a、ターミナル13a、セル積層体12、ターミナル13b、インシュレータ14b、及びプレッシャプレート15がこの順に積層されている。エンドプレート16は、スタックケース40のフランジ42にボルト71で締結固定されている。フランジ42の内側は開口41となっていて、エンドプレート16がスタックケース40のフランジ42に固定されることで、エンドプレート16上に設けられた燃料電池スタック10はスタックケース40内に収容されている。
ターミナル13a及び13bは、例えば銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の金属、若しくは緻密性カーボン等の導電性材料で形成されたプレートであり、単セル11が発電した電力を取り出すために設けられている。インシュレータ14a及び14bは、例えばゴム又は樹脂等の絶縁性材料で形成されたプレートであり、ターミナル13a及び13bと、インシュレータ14a及び14bよりも外側に位置するプレッシャプレート15及びエンドプレート16と、の間の絶縁を取るために設けられている。プレッシャプレート15は、例えばステンレス鋼又はアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成され、後述するばね70によってセル積層体12に圧縮荷重を付与するために設けられている。エンドプレート16は、例えばステンレス鋼又はアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成されている。
スタックケース40は、X方向の一方側に、上述した内側に開口41を有する枠形状のフランジ42を有する。スタックケース40は、X方向の他方側であり、燃料電池スタック10を挟んでエンドプレート16と反対側に底壁43を有する。スタックケース40は、フランジ42と底壁43との間を接続する複数の側壁44~47を有する。スタックケース40は、例えばアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成されている。
スタックケース40の底壁43とプレッシャプレート15との間にばね70が圧縮された状態で(ばね70のX方向の長さがばね70に荷重がかかっていない状態よりも短くなるように)設けられている。これにより、ばね70の反力によってセル積層体12には積層方向に圧縮荷重が付与される。ばね70が備わることで、セル積層体12に掛かる圧縮荷重が一定の範囲内に収まり易くなり、発電性能及びシール性能が良好となる。なお、ばね70が設けられていない場合でもよい。この場合、セル積層体12が積層方向に圧縮された状態でエンドプレート16がスタックケース40のフランジ42に締結固定されることで、エンドプレート16上に積層された燃料電池スタック10にはエンドプレート16とスタックケース40の底壁43とによって圧縮荷重が付与される。
単セル11は、反応ガスとして水素(アノードガス)と空気(カソードガス)の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。単セル11は、電解質膜の両面に電極を配置した発電体である膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を備える。電解質膜は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。電極は、カーボン担体と、スルホン酸基を有する固体高分子であって湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含んで構成されている。カーボン担体には、発電反応を促進させるための触媒(例えば白金又は白金-コバルト合金など)が担持されている。各単セルには、反応ガスを流すためのマニホールドが設けられている。マニホールドを流れる反応ガスは、各単セルに設けられたガス流路を介して、各単セルの発電領域に供給される。なお、単セル11は固体高分子形燃料電池以外の燃料電池であってもよい。
マニホールドとして、水素供給マニホールド80、水素排出マニホールド81、空気供給マニホールド82、空気排出マニホールド83、冷媒供給マニホールド84、及び冷媒排出マニホールド85を備える。
昇圧コンバータ20は、コンバータケース50内に収容されている。コンバータケース50は、例えばアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成されている。コンバータケース50は底壁53と側壁54~57を有する。コンバータケース50の底壁53に対向する面はバスバー60及び61が通過可能となるように開口している。コンバータケース50は、側壁54~57がボルトによってスタックケース40のフランジ42、底壁43、及び側壁46、47に締結固定されている。スタックケース40とコンバータケース50とエンドプレート16が締結された筐体内に燃料電池スタック10及び昇圧コンバータ20が収容されて外部と隔離されている。
スタックケース40の複数の側壁44~47のうちの側壁44は、燃料電池スタック10と昇圧コンバータ20との間に位置している。側壁44は、バスバー60及び61とターミナル13a及び13bとの接続を許容する開口48を有する。すなわち、開口48を介してバスバー60及び61とターミナル13a及び13bが接続している。側壁44は、セル積層体12に付与される圧縮荷重を維持するための締結部材の役割を担うために設けられている。側壁45は、燃料電池スタック10を挟んで側壁44と反対側に位置している。すなわち、側壁45は、X方向に直交するY方向で側壁44との間に燃料電池スタック10を挟んでいる。側壁46及び47は、側壁44及び45に交差し、フランジ42と底壁43と側壁45に接続している。側壁45~47は、開口が設けられてなく、スタックケース40内に収容された燃料電池スタック10全体を覆っている。
昇圧コンバータ20は、リアクトル21、電流センサ22、インテリジェントパワーモジュール(IPM:Intelligent Power Module)23、コンデンサ24、端子台25及び26、並びに導電部材(例えばバスバー又はケーブル)31~35で構成されている。電流センサ22とIPM23とコンデンサ24は基板27上に設けられている。リアクトル21は、コイル外周面が放熱シート28を介して冷却槽29に接触している。このように、昇圧コンバータ20は、基板27、放熱シート28、及び冷却槽29を構成部品として含んでいてもよい。冷却槽29の内部には、冷却槽29の温度を所定温度範囲内に維持するための冷媒が循環している。これにより、リアクトル21が冷却される。なお、放熱シート28を配置する代わりに、リアクトル21と冷却槽29との間に絶縁性の放熱性樹脂材料が塗布または充填されていてもよい。IPM23の内部には、冷媒が流れる冷媒通路30が設けられている。これにより、IPM23が冷却される。なお、昇圧コンバータ20は、温度センサを備えていてもよい。
リアクトル21と電流センサ22は導電部材32によって電気的に接続されている。電流センサ22とIPM23は導電部材33によって電気的に接続されている。IPM23とコンデンサ24は導電部材34によって電気的に接続されている。リアクトル21に電気的に接続する導電部材31が端子台26に固定され、コンデンサ24に電気的に接続する導電部材35が端子台25に固定されている。導電部材31~35は、例えば銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の電気抵抗率の小さい金属を含んで形成されている。
バスバー60は、一端側が燃料電池スタック10のターミナル13aの突出部17aにボルトで固定されることで電気的に接続され、他端側が端子台25で導電部材35にボルト72で固定されることで電気的に接続されている。バスバー61は、一端側が燃料電池スタック10のターミナル13bの突出部17bにボルトで固定されることで電気的に接続され、他端側が端子台26で導電部材31にボルト72で固定されることで電気的に接続されている。バスバー60及び61は、例えば銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の電気抵抗率の小さい金属で形成され、スタックケース40及びコンバータケース50を含む筐体内に配置されている。燃料電池スタック10と昇圧コンバータ20は、バスバー60及び61によって電気的に接続されている。
昇圧コンバータ20は燃料電池スタック10の出力電力を昇圧する。昇圧された電力はコンバータケース50の側壁56に設けられた開口58から外部に取り出される。すなわち、開口58は、外部機器が昇圧コンバータ20の出力コネクタに接続することを可能とするために設けられている。
図3は、実施例1に係る燃料電池ユニットの回路構成を示す図である。図3のように、昇圧コンバータ20は、リアクトル21a及び21bと、電流センサ22a及び22bと、スイッチング素子36aとダイオード37aを備えるIPM23a及びスイッチング素子36bとダイオード37bを備えるIPM23bと、コンデンサ24と、を備える。リアクトル21aと電流センサ22aとダイオード37a、及び、リアクトル21bと電流センサ22bとダイオード37bは、それぞれ直列に接続されている。また、直列に接続されたこれらの部品は互いに並列に接続されている。このような並列回路とすることで、リアクトル21a及び21b、IPM23a及び23bのそれぞれを流れる電流値を小さくして発熱を抑制することができる。なお、並列回路となっていない場合でもよい。
電流センサ22a、22bは、リアクトル21a、21bに上流側又は下流側で接続されている。電流センサ22a、22bで検出された値に応じてスイッチング素子36a、36bが開閉制御されて、燃料電池スタック10からの出力電圧が昇圧される。スイッチング素子36a、36bを開閉するデューティー比を制御することにより、昇圧コンバータ20における入力電圧に対する出力電圧の比である昇圧比を制御するとともに、リアクトル21a、21bを流れる電流値を均一にできる。
昇圧コンバータ20は、燃料電池スタック10の出力電圧を昇圧し、コンバータケース50の開口58を介して昇圧コンバータ20の出力コネクタに接続された外部機器86に出力する。外部機器86は、例えば車両を駆動するモータ用のインバータ、燃料電池を駆動するための補機(例えばエアコンプレッサ又は冷却水ポンプ等)のインバータ、車両の空調用補機のインバータ等である。
図1及び図2のように、スタックケース40の側壁45は底壁43に対して垂直に設けられている。すなわち、側壁45と底壁43とで形成される燃料電池スタック10側の角度θ1は90°となっている。一方、側壁44は底壁43に対して斜めに傾いて設けられている。例えば、側壁44と底壁43とで形成される燃料電池スタック10側の角度θ2は、90°よりも大きい96°程度となっている。言い換えると、側壁44をエンドプレート16まで延ばしたと仮想したときの側壁44とエンドプレート16とで形成される燃料電池スタック10側の角度θ3は84°程度となっている。このように、角度θ2は角度θ1よりも大きく、側壁44は、側壁44と側壁45とのY方向における間隔Hが底壁43側よりもフランジ42側で大きくなるように底壁43に対して傾いている。なお、側壁46、47も底壁43に対して斜めに傾いて設けられており、例えば、側壁46、47と底壁43とで形成される燃料電池スタック10側の角度は93°である。
ターミナル13a及び13bのうちのスタックケース40の底壁43側に位置するターミナル13bは、突出部17bがスタックケース40の側壁44に設けられた開口48内に進入し、X方向とY方向とに直交するZ方向において側壁44と重なっている。ターミナル13bの突出部17bは、側壁44の傾斜角度に応じて、側壁44の昇圧コンバータ20側の面よりも昇圧コンバータ20側に突出していてもよい。
一方、スタックケース40のフランジ42側に位置するターミナル13aは、突出部17aが開口48内に進入してなく、側壁44よりも燃料電池スタック10側に位置している。なお、ターミナル13aの突出部17aは、側壁44の傾斜角度に応じて、開口48内に進入していてもよい。
図4(a)から図4(d)は、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法を示す図である。図4(a)のように、スタックケース40を準備する。スタックケース40は、鋳造法又はダイキャスト法を用い、鋳型をフランジ42側から抜くことで形成される。このような方法でスタックケース40を製造することで、製造コストを低く抑えることができる。
図4(b)のように、エンドプレート16上にインシュレータ14a、ターミナル13a、セル積層体12、ターミナル13b、インシュレータ14b、プレッシャプレート15、及びばね70を積層した後、この積層物を開口41からスタックケース40内に収容する。その後、エンドプレート16をスタックケース40のフランジ42にボルト71で締結固定する。
図4(c)のように、バスバー60の一方の端部をターミナル13aの突出部17aにボルトで締結固定する。バスバー61の一方の端部をターミナル13bの突出部17bにボルトで締結固定する。
図4(d)のように、昇圧コンバータ20が収容されたコンバータケース50をスタックケース40に固定する。その後、コンバータケース50の側壁54、55に設けられた開口59(図2参照)から、バスバー60の他方の端部を昇圧コンバータ20の導電部材35にボルト72で締結固定し、バスバー61の他方の端部を昇圧コンバータ20の導電部材31にボルト72で締結固定する。バスバー60、61を導電部材31、35に締結固定した後、蓋などを用いて開口59を閉じる。
図5は、比較例1に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。図5のように、比較例1の燃料電池ユニット1000では、スタックケース40の側壁44が底壁43に対して垂直に設けられている。図示していないが、側壁46及び47も底壁43に対して垂直に設けられている。ターミナル13bの突出部17bは、側壁44に設けられた開口48内に進入せずに、側壁44よりも燃料電池スタック10側に位置している。その他の構成は、実施例1の燃料電池ユニット100と同じであるため説明を省略する。
比較例1では、ターミナル13a及び13bは両方とも突出部17a及び17bが側壁44よりも燃料電池スタック10側に位置している。これは、図4(b)で説明した工程、すなわちエンドプレート16上にセル積層体12、ターミナル13a及び13b等が積層された状態でこの積層物を開口41からスタックケース40内に収容する工程を容易に行えるようにするためである。
比較例1によれば、スタックケース40の側壁44~47の全てが底壁43に対して垂直に設けられている。このため、鋳造法又はダイキャスト法を用いてスタックケース40を形成する場合に、鋳型をフランジ42側から抜くことが難しい。
図6は、比較例2に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。図6のように、比較例2の燃料電池ユニット1100では、スタックケース40の側壁44、45が共に底壁43に対して同じ角度で傾いて設けられている。すなわち、角度θ1と角度θ2が同じ大きさになっている。ターミナル13bの突出部17bは、側壁44に設けられた開口48内に進入せずに、側壁44よりも燃料電池スタック10側に位置している。その他の構成は、実施例1の燃料電池ユニット100と同じであるため説明を省略する。
比較例2によれば、スタックケース40の側壁44、45が底壁43に対して同じ角度で傾いている。このため、鋳造法又はダイキャスト法を用いてスタックケース40を形成する場合に、側壁44、45が抜き勾配となって鋳型をフランジ42側から容易に抜くことができ、スタックケース40の製造性が向上する。このように、鋳型をフランジ42側から容易に抜くことを可能とするために、一般的には、側壁44、45の両方を底壁43に対して同じ角度で傾ける。また、エンドプレート16上にセル積層体12、ターミナル13a及び13b等が積層された状態でこの積層物を開口41からスタックケース40内に収容するために、比較例1と同様に、ターミナル13a及び13bは両方とも突出部17a及び17bが側壁44よりも燃料電池スタック10側に位置している。しかしながら、比較例2の燃料電池ユニット1100では、体格が大きくなってしまう。
実施例1によれば、図1及び図2のように、側壁44は、側壁44と側壁45との間隔が底壁43側よりもフランジ42側で大きくなるように底壁43に対して傾いている。これにより、スタックケース40を鋳造法又はダイキャスト法を用いて形成する場合に、開口41から側壁44と側壁45との間の鋳型を抜くことができ、スタックケース40の製造性を向上させることができる。また、側壁44と側壁45との間隔が底壁43側よりもフランジ42側で大きいことで、エンドプレート16上に設けた燃料電池スタック10をスタックケース40の開口41からスタックケース40内に収容することが容易にできる。また、図1のように、側壁44と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ2は、側壁45と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ1よりも大きくなっている。これにより、側壁45は側壁44よりも底壁43に対する傾きが小さいことから、側壁45に起因する燃料電池ユニット100の大型化を抑制できる。更に、図1及び図2のように、スタックケース40の側壁44は、Z方向でターミナル13bの突出部17bと重なっている。図4で示した製造方法において、スタックケース40内に燃料電池スタック10を収容するためにスタックケース40をスライドさせたときに、ターミナル13bの突出部17bとスタックケース40の側壁44とが干渉しないようにする必要がある。スタックケース40の側壁44は開口48を備えるため、Z方向でスタックケース40の側壁44がターミナル13bの突出部17bと重なるように配置されていても、スタックケース40のスライド軌跡上でターミナル13bの突出部17bとスタックケース40の側壁44とが干渉することが抑制される。側壁44が底壁43に対して傾いた場合でも、側壁44がZ方向でターミナル13bの突出部17bと重なることで、側壁44が傾くことによる燃料電池ユニット100のY方向の寸法増大と、ターミナル13bの突出部17bによる燃料電池ユニット100のY方向の寸法増大と、を共用することができ、スタックケース40のY方向の寸法増大を抑制し、燃料電池ユニット100の大型化を抑制できる。なお、ターミナル13bの突出部17bにバスバー61を取り付けるためにナットが用いられ、ナットとセル積層体12との間は所定の隙間を確保する必要があるため、ターミナル13bの突出部17bの高さを低くすることは難しい。燃料電池ユニット100の大型化が抑制されることで、燃料電池ユニット100を車両等に搭載するときの搭載性が向上する。
図2のように、Y方向に沿ったコンバータケース50の側壁56に、外部機器が昇圧コンバータ20に電気的に接続するための開口58が設けられている。外部機器に大電流を流すため、開口58に大きなサイズのコネクタを接続する必要があり、Y方向においてコンバータケース50は長くなり易い。したがって、スタックケース40のY方向の長さ寸法を小さくすることにより、燃料電池ユニット100のY方向の高さが大きくなることを抑制することが好ましい。燃料電池ユニット100のY方向の高さが大きくなることを抑制するため、側壁44と底壁43で形成される角度θ2を側壁45と底壁43で形成される角度θ1よりも大きくし、側壁44をZ方向でターミナル13bの突出部17bと重ならせることが好ましい。
図1のように、スタックケース40のフランジ42は、エンドプレート16が固定される平面75と、平面75の端から連続した外周面76と、を有する。フランジ42の外周面76は、X方向における一端から他端にわたって平坦となっている。コンバータケース50は、フランジ42の外周面76に固定される。例えば、フランジ42の外周面76に段差が形成され、外周面76のうちの段差の上側に位置する面又は下側に位置する面にコンバータケース50が固定される場合、コンバータケース50を固定できる面積が小さくなり、昇圧コンバータ20の構成部品をコンバータケース50内に収容することが難しい場合がある。しかしながら、フランジ42の外周面76がX方向における一端から他端にわたって平坦であることで、X方向におけるフランジ42の長さ全体を利用してコンバータケース50をスタックケース40に固定できる。よって、コンバータケース50内の多くの部品及び大きな部品を配置することが可能となる。
図1のように、Y方向におけるスタックケース40の最大高さは、Y方向における開口41の長さL1と、Y方向で開口41の両側に位置するフランジ42のY方向の長さL2と、の和であることが好ましい。言い換えると、Y方向におけるスタックケース40の高さは、フランジ42が設けられている箇所で最大となることが好ましい。これにより、Y方向におけるスタックケース40の高さを必要最低限の高さに抑えることができ、スタックケース40の大型化を抑制できる。スタックケース40の大型化が抑制されることで、燃料電池ユニット100の大型化を抑制できる。また、スタックケース40の大型化が抑制されることで、スタックケース40を製造する製造設備の大型化を抑制できるため、設備費を低く抑えることができる。なお、エンドプレート16とフランジ42を間にガスケットを挟んで結合する場合、フランジ42のY方向の長さは、ガスケット溝のY方向の長さとガスケット溝の両側の平坦面のY方向の長さとボルト座面のY方向の長さとの合計となる。液状ガスケットを使用する場合では、液状ガスケットを塗布する平坦面のY方向の長さとボルト座面のY方向の長さとの合計となる。
図1のように、Y方向における開口41の長さL1は、Y方向における燃料電池スタック10の長さL3よりも長い。これにより、エンドプレート16上にセル積層体12、ターミナル13a及び13b等が積層された燃料電池スタック10を開口41からスタックケース40内に収容することができる。
図7は、スタックケースの断面図である。図7は、側壁44に設けられた開口48での断面を示している。図7のように、Y方向での、開口48のフランジ42側の端における側壁44と側壁45の間隔H1は、Y方向における燃料電池スタック10の長さL3(図1参照)よりも大きい。これにより、エンドプレート16上に設けられた燃料電池スタック10を開口41からスタックケース40内に真っ直ぐに組み付けることが可能となる。このため、燃料電池スタック10のスタックケース40内への収容をスムーズに行うことが可能となる。
図8は、実施例2に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。図8のように、実施例2の燃料電池ユニット200では、スタックケース40の側壁44が底壁43に対して傾いていることに加え、側壁45も底壁43に対して傾いている。例えば、側壁45と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ1は90°よりも大きく、例えば92°程度となっている。言い換えると、側壁45をエンドプレート16まで延ばしたと仮想したときの側壁45とエンドプレート16で形成される燃料電池スタック10側の角度θ4は88°程度となっている。側壁46、47と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度は93°程度となっている。側壁44と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ2は94°程度となっている。言い換えると、側壁44をエンドプレート16まで延ばしたと仮想したときの側壁44とエンドプレート16で形成される燃料電池スタック10側の角度θ3は86°程度となっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1では、スタックケース40の側壁45は底壁43に対して垂直になっている場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、側壁44と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ2が側壁45と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ1よりも大きければ、実施例2のように、側壁45は底壁43に対して傾いていてもよい。側壁44と側壁45が共に底壁43に対して傾いていることでスタックケース40の製造性を更に向上させることができる。一方、スタックケース40の大型化(高背化)を抑制する点からは、側壁45と底壁43で形成される燃料電池スタック10側の角度θ1は直角であることが好ましい。直角には製造誤差程度に90°からずれている場合も含まれる。
なお、スタックケース40が底壁43側のY方向の寸法よりもフランジ42側のY方向の寸法が大きく、かつエンドプレート16上に設けられた燃料電池スタック10を開口41からスタックケース40内に収容可能であれば、側壁45と底壁43で形成される角度θ1は90°よりも小さい場合でもよい。
図9(a)は、実施例3に係る燃料電池ユニットを示す断面図、図9(b)は、コンバータケース内に収容された昇圧コンバータの構成部品の一部を示す断面図である。図9(a)及び図9(b)のように、実施例3の燃料電池ユニット300では、昇圧コンバータ20を構成するリアクトル21、電流センサ22、IPM23、及びコンデンサ24各々のスタックケース40の側壁44側の端部と、コンバータケース50の底壁53と、の間の距離L1~L4が互いに異なっている。例えば、リアクトル21の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L1は、電流センサ22の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L2よりも長い。電流センサ22の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L2は、IPM23の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L3よりも長い。IPM23の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L3は、コンデンサ24の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離L4よりも長い。すなわち、スタックケース40の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離は、リアクトル21が最も長く、電流センサ22、IPM23、コンデンサ24の順に短くなっている。
リアクトル21は、X方向でのスタックケース40のフランジ42と底壁43の中間に位置する仮想面73よりも底壁43側に位置している。例えば、昇圧コンバータ20を構成するリアクトル21、電流センサ22、IPM23、及びコンデンサ24は、スタックケース40の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離が短い順にスタックケース40のフランジ42側から並んでいる。スタックケース40の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離が最も長いリアクトル21は、昇圧コンバータ20を構成するリアクトル21、電流センサ22、IPM23、及びコンデンサ24のうち最もスタックケース40の底壁43側に位置している。
また、リアクトル21は、スタックケース40の側壁44の昇圧コンバータ20側の面がフランジ42に接続する部分を通ってX方向に平行な仮想面74よりも側壁44側に突出している。言い換えると、リアクトル21のスタックケース40の側壁44側の端部は、X方向で側壁44と重なっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3によれば、昇圧コンバータ20を構成する複数の構成部品のうちスタックケース40の側壁44側の端部がコンバータケース50の底壁53から最も離れたリアクトル21は、X方向でのスタックケース40のフランジ42と底壁43の中間よりも底壁43側に位置している。これにより、リアクトル21とスタックケース40の側壁44との間の隙間をある程度の大きさに確保しつつ、スタックケース40の側壁44が底壁43に対して傾いたことで形成される空間を有効に利用することができる。このため、燃料電池ユニット300の大型化(高背化)を抑制することができる。スタックケース40の側壁44側の端部がコンバータケース50の底壁53から最も離れたリアクトル21は、スタックケース40のフランジ42と底壁43との間をX方向で3等分したときに底壁43側の範囲内に位置することが好ましく、4等分したときに最も底壁43側の範囲内に位置することがより好ましい。
リアクトル21とスタックケース40の側壁44との間の隙間をある程度の大きさに確保する理由は、リアクトル21と側壁44との間で電気的短絡が生じ難いようにするためである。リアクトル21と側壁44との間隔は3mm~7mm程度確保するようにしてもよい。なお、リアクトル21以外の構成部品においても、側壁44との間で電気的短絡が生じ難いように、構成部品と側壁44との間の隙間をある程度の大きさに確保することが好ましい。また、部品には製造公差があるため、昇圧コンバータ20の構成部品と側壁44との間の隙間をある程度の大きさに確保することで、コンバータケース50をスタックケース40に組み付けるときに昇圧コンバータ20の構成部品が側壁44に接触することを抑制できる。
図9(a)のように、リアクトル21の側壁44側の端部は、X方向でスタックケース40の側壁44に重なっていてもよい。これにより、スタックケース40の底壁43に対して側壁44が傾くことで形成される空間を有効に利用でき、燃料電池ユニット300の大型化(高背化)を抑制することができる。実施例3では、スタックケース40の側壁44側の端部がコンバータケース50の底壁53から最も離れたリアクトル21がX方向で側壁44に重なっている場合を例に示したがこの場合に限られない。昇圧コンバータ20を構成する構成部品のうちの他の構成部品の側壁44側の端部がX方向で側壁44に重なっていてもよい。
図9(a)及び図9(b)のように、昇圧コンバータ20は、スタックケース40の側壁44側の端部がコンバータケース50の底壁53から最も離れたリアクトル21と、側壁44側の端部と底壁53との間の距離がリアクトル21よりも短い電流センサ22と、側壁44側の端部と底壁53との間の距離が電流センサ22よりも短いIPM23と、を含む。IPM23、電流センサ22、リアクトル21は、スタックケース40のフランジ42側からこの順に並んでいてもよい。これにより、昇圧コンバータ20とスタックケース40の側壁44との間の空間を有効に利用できる。
なお、昇圧コンバータ20を構成する複数の構成部品の少なくとも1つの構成部品において、側壁44側の端部が側壁44に沿って傾斜していてもよい。
図10は、実施例4に係る燃料電池ユニットを示す断面図である。図10のように、実施例4の燃料電池ユニット400では、実施例1から実施例3と比べて、昇圧コンバータ20を構成するリアクトル21、電流センサ22、IPM23、及びコンデンサ24の配置位置が異なっている。実施例4では、スタックケース40のフランジ42側から底壁43側に向かって、リアクトル21、電流センサ22、IPM23、コンデンサ24の順に配置されている。コンデンサ24は、実施例1から実施例3と比べて、体格が大きくなっている。コンデンサ24は、昇圧コンバータ20を構成する複数の構成部品の中で、スタックケース40の側壁44側の端部とコンバータケース50の底壁53との間の距離が最も長くなっている。コンデンサ24は、スタックケース40のフランジ42と底壁43との中間に位置する仮想面73よりも底壁43側に位置している。また、コンデンサ24は、スタックケース40の側壁44の昇圧コンバータ20側の面がフランジ42に接続する箇所を通ってX方向に平行な仮想面74よりも側壁44側に突出している。言い換えると、コンデンサ24のスタックケース40の側壁44側の端部は、X方向で側壁44と重なっている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例4では、昇圧コンバータ20を構成する複数の構成部品のうち、スタックケース40の側壁44側の端部がコンバータケース50の底壁53から最も離れた構成部品はコンデンサ24となっている。この場合、コンデンサ24の体格が大きいことになる。コンデンサ24の発熱量はコンデンサ24の容量に相関があり、コンデンサ24の体格が大きくなるほど発熱量が小さくなる。よって、実施例4によれば、コンデンサ24の発熱量を小さくできる。
なお、実施例3、4においても、実施例2と同じように、スタックケース40の側壁45は底壁43に対して傾いていてもよい。
実施例1から実施例4において、燃料電池ユニットは、スタックケース40の側壁45側を重力方向下側にして車両等に搭載されてもよいが、その他の向きで車両等に搭載されてもよい。例えば、エンドプレート16側を重力方向下側にして車両等に搭載されてもよいし、コンバータケース50の底壁53側を重力方向下側にして車両等に搭載されてもよい。
実施例1から実施例4では、燃料電池スタック10の出力電力を変換する電力変換器として昇圧コンバータ20の場合を例に説明したが、その他の場合でもよい。例えば、電力変換器は、降圧コンバータの場合でもよいし、昇圧と降圧のいずれも可能な昇降圧コンバータの場合でもよいし、直流電力を交流電力に変換するインバータの場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 燃料電池スタック
11 単セル
12 セル積層体
13a、13b ターミナル
14a、14b インシュレータ
15 プレッシャプレート
16 エンドプレート
17a、17b 突出部
20 昇圧コンバータ
21~21b リアクトル
22~22b 電流センサ
23~23b IPM
24 コンデンサ
25、26 端子台
27 基板
28 放熱シート
29 冷却槽
31~35 導電部材
36a、36b スイッチング素子
37a、37b ダイオード
40 スタックケース
41 開口
42 フランジ
43 底壁
44~47 側壁
48 開口
50 コンバータケース
53 底壁
54~57 側壁
58、59 開口
60、61 バスバー
73、74 仮想面
75 平面
76 外周面
100、200、300、400 燃料電池ユニット

Claims (10)

  1. 複数の単セルが第1方向に積層されたセル積層体と、前記第1方向で前記セル積層体の両端に配置された第1及び第2ターミナルと、を含む燃料電池スタックと、
    前記第1ターミナルを挟んで前記セル積層体と反対側に位置するエンドプレートと、
    前記燃料電池スタックの出力電力を変換する電力変換器と、
    前記燃料電池スタックを収容するスタックケースと、
    前記電力変換器を収容し、前記スタックケースに固定された電力変換器ケースと、
    前記スタックケース内及び前記電力変換器ケース内で前記第1及び第2ターミナルそれぞれと前記電力変換器とを電気的に接続する第1及び第2バスバーと、を備え、
    前記第1及び第2ターミナルは、前記セル積層体から突出し、前記第1及び第2バスバーが接続する突出部を有し、
    前記スタックケースは、
    前記燃料電池スタックが前記スタックケース内に収容されるように前記エンドプレートが固定された、内側に第1開口を有する枠形状のフランジと、
    前記第1方向で前記エンドプレートとの間に前記燃料電池スタックを挟む第1底壁と、
    前記燃料電池スタックと前記電力変換器の間に位置し、前記第1及び第2ターミナルと前記第1及び第2バスバーとの接続を許容する第2開口を有し、前記フランジと前記第1底壁の間を接続する第1側壁と、
    前記第1方向に直交する第2方向で前記第1側壁との間に前記燃料電池スタックを挟み、前記フランジと前記第1底壁の間を接続する第2側壁と、を有し、
    前記第1側壁は、前記第1側壁と前記第2側壁との間隔が前記第1底壁側よりも前記フランジ側で大きくなるように前記第1底壁に対して傾いていて、
    前記第1側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度は、前記第2側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度よりも大きく、
    前記第1側壁は、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向で前記第2ターミナルの前記突出部に重なっている、燃料電池ユニット。
  2. 前記第2側壁と前記第1底壁で形成される前記燃料電池スタック側の角度は直角である、請求項1記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記電力変換器ケースは、前記第2方向で前記第1側壁との間に前記電力変換器を挟む第2底壁を有し、
    前記電力変換器を構成する複数の構成部品のうち前記第1側壁側の端部が前記第2底壁から最も離れた第1構成部品は、前記第1方向での前記フランジと前記第1底壁の中間よりも前記第1底壁側に位置する、請求項1または2記載の燃料電池ユニット。
  4. 前記複数の構成部品は、前記第1構成部品と、前記第1側壁側の端部と前記第2底壁との間の距離が前記第1構成部品よりも短い第2構成部品と、前記第1側壁側の端部と前記第2底壁との間の距離が前記第2構成部品よりも短い第3構成部品を含み、
    前記フランジ側から前記第3構成部品、前記第2構成部品、前記第1構成部品の順に並んでいる、請求項3記載の燃料電池ユニット。
  5. 前記電力変換器を構成する複数の構成部品のうちの1つの構成部品の前記第1側壁側の端部は、前記第1方向で前記第1側壁に重なっている、請求項1から4のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
  6. 前記電力変換器ケースは、前記第2方向に沿った第3側壁を有し、前記第3側壁に外部機器が前記電力変換器に電気的に接続するための開口を有する、請求項1から5のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
  7. 前記フランジは、前記エンドプレートが固定される平面と、前記平面の端から連続した外周面と、を有し、
    前記フランジの前記外周面は、前記第1方向における一端から他端にわたって平坦となっていて、
    前記電力変換器ケースは、前記フランジの前記外周面に固定されている、請求項1から6のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
  8. 前記第2方向における前記スタックケースの高さは、前記フランジが設けられている箇所で最大となっている、請求項1から7のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
  9. 前記第2方向における前記第1開口の長さは、前記第2方向における前記燃料電池スタックの長さよりも長い、請求項1から8のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
  10. 前記第2方向での、前記第2開口の前記フランジ側の端における前記第1側壁と前記第2側壁の間隔は、前記第2方向における前記燃料電池スタックの長さよりも大きい、請求項1から9のいずれか一項記載の燃料電池ユニット。
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