JP7136042B2 - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池スタックと、燃料電池スタックの電力を変換する電力変換器とをユニット化する場合、燃料電池スタックと電力変換器とを電気的に接続しつつ、燃料電池スタックを収容したケースに、電力変換器を収容したケースを固定する場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-073199号公報
複数の燃料電池スタックと一つの電力変換器とをユニット化する場合には、複数の燃料電池スタックをそれぞれ収容した複数のケースに、電力変換器を収容したケースを固定することが考えられる。ここで、これらのケースの隙間から内部に水などが侵入しないように、ケース間でのシール性を確保することが望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数のケース間のシール性が確保された燃料電池ユニットを提供することを目的とする、
上記目的は、複数の燃料電池スタックと、前記複数の燃料電池スタックをそれぞれ収容した複数の第1ケースと、前記複数の燃料電池スタックの電力を変換する電力変換器と、前記電力変換器を収容した第2ケースと、を備え、前記複数の燃料電池スタックは、前記複数の第1ケースと前記第2ケース内で、前記電力変換器に電気的に接続されており、前記第1ケースは、枠状である第1フランジ部を有し、前記第2ケースは、枠状の第2フランジ部を有し、前記第1フランジ部の端面の少なくとも一部は、前記第2フランジ部の端面の少なくとも一部と対向し、前記複数の前記第1ケースの前記第1フランジ部の端面は、同一平面上に位置し、前記複数の前記第1ケースのうち、隣接した2つの前記第1ケースの一方の前記第1フランジ部の一辺と他方の前記第1フランジ部の一辺とは、第1シール部材を介して互いに対向した対向部位を有し、前記第2フランジ部の端面は、前記対向部位が当該第2フランジ部の枠内に位置するようにして、前記対向部位以外の前記複数の前記第1フランジ部の端面に、第2シール部材を介して固定されている、燃料電池ユニットによって達成できる。
本発明によれば、複数のケース間のシール性が確保された燃料電池ユニットを提供できる。
図1は、燃料電池ユニットの斜視図である。 図2は、燃料電池ユニットの分解斜視図である。 図3は、2つのスタックケースの斜視図である。 図4は、燃料電池ユニットの断面図である。 図5A及び図5Bは、スタックケースのフランジ部の辺とコンバータケースのフランジ部の辺との拡大斜視図である。
[燃料電池ユニット1の概略構成]
図1は、燃料電池ユニット1の斜視図である。図2は、燃料電池ユニット1の分解斜視図である。燃料電池ユニット1は、2つのスタックケース10a及び10bと、スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された後述する燃料電池スタック100と、スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された後述する燃料電池スタック100と電気的に接続された昇圧コンバータと、昇圧コンバータを収容したコンバータケース50とを備える。スタックケース10a及び10bやコンバータケース50は、例えばアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成されている。スタックケース10a及び10bは、複数の第1ケースの一例である。コンバータケース50は、第2ケースの一例である。尚、図には、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を記載している。スタックケース10a及び10bはZ方向に隣接し、スタックケース10a及び10bに対してコンバータケース50はY方向に並んでいる。
スタックケース10a及び10bは同一の部材であるが、便宜上、異なる符号を付している。コンバータケース50に収容された昇圧コンバータは、スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された燃料電池スタック100の出力電圧を昇圧して、外部機器へ出力する。昇圧コンバータは、スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された燃料電池スタック100の出力電力を変換する電力変換器の一例である。ここで、電力変換器は昇圧コンバータに限定されず、降圧コンバータ、昇圧と降圧のいずれも可能な昇降圧コンバータ、直流電力を交流電力に変換するインバータの何れでもよい。
図3は、2つのスタックケース10a及び10bの斜視図である。図4は、燃料電池ユニット1の断面図である。図3では、燃料電池ユニット1からコンバータケース50を取り外し、スタックケース10a及び10bをZ方向に間隔を空けて配置した場合を示している。図4は、YZ平面に平行な燃料電池ユニット1の断面を示している。
[スタックケース10a及び10bの概略構成]
スタックケース10aは、側壁部11、13、及び14、上壁部15、及び底壁部16を含む。側壁部11は、YZ平面に略平行である。側壁部13及び14は、互いにZ方向に離れておりXY平面に略平行である。上壁部15及び底壁部16は、互いにY方向に離れておりXZ平面に略平行である。スタックケース10aは、側壁部11と-X方向に対向する位置には壁部は設けられておらずに開口が形成されているが、その開口を塞ぐように、後述するエンドプレート12aがスタックケース10aに固定されている。エンドプレート12aは、側壁部11と同様にYZ平面に略平行である。上壁部15は、実際には、上壁部15のエンドプレート12a側の端部でのY方向の高さ位置が、上壁部15の側壁部11側の端部でのY方向の高さ位置よりも高くなるように、XZ平面に対して傾斜しているが、これに限定されない。上壁部15には、X方向に延びた開口15aが形成されている。図3では、開口15aから露出した側壁部11及び14の内側面の一部を示している。スタックケース10a及び10bのそれぞれには、図4に示すように燃料電池スタック100が収容されているが、図3には、燃料電池スタック100の一部の構成であるターミナルプレート101及び102の一部のみを図示している。
同様に、スタックケース10bは、側壁部11、13、及び14、上壁部15、及び底壁部16を含み、スタックケース10bにはエンドプレート12aが固定されている。図1、図2、及び図4に示すように、スタックケース10aの側壁部13とスタックケース10bの側壁部14とが対向して、スタックケース10a及び10bのそれぞれに固定されたエンドプレート12aが同一方向を向いた状態で、スタックケース10a及び10bとコンバータケース50とは互いに固定されている。
スタックケース10aに収容された燃料電池スタック100は、X方向に積層された複数の単セルと、これらの単セルの一端に、単セル側から順に配置されたターミナルプレート101とインシュレータとプレッシャプレートと、これらの単セルの他端に、単セル側から順に配置されたターミナルプレート102とインシュレータとエンドプレート12aとを含む。単セルやインシュレータ、プレッシャプレートの図示は省略してある。複数の単セルはターミナルプレート101とターミナルプレート102との間で積層されている。プレッシャプレートは、側壁部11との間に配置された不図示のバネによってエンドプレート12a側に付勢されており、これにより、インシュレータやターミナルプレート101、ターミナルプレート102、及び複数の単セルは、スタックケース10aのエンドプレート12aとの間で圧縮されて積層される。
単セルは、酸化剤ガスとして酸素を含む空気と燃料ガスとして水素ガスの供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。単セルは、電解質膜の両面に電極を配置した発電体である膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を備える。電解質膜は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。電極は、カーボン担体と、スルホン酸基を有する固体高分子であって湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含んで構成されている。カーボン担体には、発電反応を促進させるための触媒(例えば白金又は白金-コバルト合金など)が担持されている。セパレータは、ガス遮断性及び導電性を有する材料によって形成され、プレス成形されたステンレス鋼や、チタンやチタン合金といった金属によって形成される薄板状部材である。
ターミナルプレート101及び102は、例えば銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の金属、若しくは緻密性カーボン等の導電性材料で形成されたプレートである。インシュレータは、例えばゴム又は樹脂等の絶縁性材料で形成されたプレートである。エンドプレート12a及びプレッシャプレートは、例えばステンレス鋼又はアルミニウム合金等の金属材料のような剛性の高い材料で形成されている。スタックケース10aに接続されたエンドプレート12aには、スタックケース10aに収容された燃料電池スタック100に酸化剤ガス、燃料ガス、及び冷却水のそれぞれを供給及び排出するための導入孔及び排出孔が形成されている。これらの導入孔及び排出孔には、それぞれ供給管及び排出管が接続される。スタックケース10bに収容された燃料電池スタック100も同様に、X方向に積層された複数の単セルと、これらの単セルの一端に配置されたターミナルプレート101とインシュレータとプレッシャプレートと、これらの単セルの他端に配置されたターミナルプレート102とインシュレータとエンドプレート12aとを含む。
スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された燃料電池スタック100のターミナルプレート101及び102のそれぞれには、複数の単セルから略+Y方向に突出して開口15aから露出した突起部が形成されている。また、スタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された燃料電池スタック100の複数の単セルは、図2及び図4に示すように、中継バスバー111と、接続バスバー112及び113とによりコンバータケース50に収容された昇圧コンバータに電気的に接続されている。中継バスバー111と接続バスバー112及び113とは、例えば銅、アルミニウム、又はこれらを含む合金等の電気抵抗率の小さい金属で形成されている。
中継バスバー111の一端は、スタックケース10aに収容された燃料電池スタック100のターミナルプレート101の突起部に接続され、中継バスバー111は、スタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24を跨ぐようにスタックケース10a側からスタックケース10b側に延び、中継バスバー111の他端は、スタックケース10bに収容されたターミナルプレート102の突起部に接続されている。このように、中継バスバー111によりスタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された複数の単セル同士が直列的に接続される。
接続バスバー112の一端は、スタックケース10aに収容された燃料電池スタック100のターミナルプレート102の突起部に接続され、接続バスバー112はこのターミナルプレート102側から開口15aを介してコンバータケース50側に延び、接続バスバー112の他端は、コンバータケース50に収容された昇圧コンバータに接続されている。接続バスバー113の一端は、スタックケース10bに収容された燃料電池スタック100のターミナルプレート101の突起部に接続され、接続バスバー113はこのターミナルプレート101側から開口15aを介してコンバータケース50側に延び、接続バスバー113の他端は、コンバータケース50に収容された昇圧コンバータに接続されている。このように、接続バスバー112及び113によりスタックケース10a及び10bにそれぞれ収容された燃料電池スタック100の複数の単セルが昇圧コンバータに電気的に接続される。
スタックケース10aの上壁部15の外周縁には、開口15aを包囲した略矩形の枠状であるフランジ部20が、+Y方向に突出するように設けられている。フランジ部20は辺21~24を含む。辺21及び22は、互いにX方向に離れており略Z方向に延びている。辺23及び24は、互いにZ方向に離れており略X方向に延びている。辺21、22、23、及び24は、それぞれ側壁部11、エンドプレート12a、側壁部13、及び側壁部14の近傍に設けられている。フランジ部20は、外側面、内側面、及び上端面を有している。フランジ部20の外側面及び内側面は、XZ平面に略垂直である。フランジ部20の上端面は、XZ平面に略平行である。
スタックケース10a及び10bとコンバータケース50が互いに固定された状態では、スタックケース10a及び10bのフランジ部20の上端面が互いに同一平面上に位置し、スタックケース10a及び10bの辺21が略Z方向に一直線状に連続し、スタックケース10a及び10bの辺22も略Z方向に一直線状に連続し、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24とが共に略X方向に延びて略Z方向に対向する。スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24とは、X方向の長さが略同じであって、スタックケース10aの辺23の全体とスタックケース10bの辺24の全体とが対向しているため、これら全体が対向部位に相当する。
[コンバータケース50の概略構成]
コンバータケース50は、側壁部51~54、及び上壁部55を含む。側壁部51及び52は、互いにX方向に離れておりYZ平面に略平行である。側壁部53及び54は、互いにZ方向に離れておりYX平面に略平行である。上壁部55は、XZ平面に略平行である。側壁部51及び52のそれぞれのZ方向の長さは、側壁部53及び54のそれぞれのX方向の長さよりも長い。コンバータケース50には、上壁部55と平行であって上壁部55に対向する壁部は設けられておらず、開口が設けられている。この開口がスタックケース10a及び10bに対向するようにして、コンバータケース50は固定される。コンバータケース50は、換言すると、上壁部55を底壁部とした桶状である。側壁部51及び52には、それぞれ、後述するサービスホール51a及び52aが形成されている。
コンバータケース50の開口の周縁には、フランジ部60が形成されている。フランジ部60は、辺61~64を含む。辺61~64は、それぞれ側壁部51~54の-Y方向側の端部に設けられている。辺61及び62は、互いにX方向に離れており略Z方向に延びている。辺63及び64は、互いにZ方向に離れており略X方向に延びている。辺61~64は、それぞれ51~54の下端部に設けられている。フランジ部60は、外側面、内側面、及び下端面を有している。フランジ部60の外側面及び内側面は、XZ平面に略垂直である。フランジ部60の下端面は、XZ平面に略平行である。
フランジ部60の下端面は、スタックケース10a及び10bのそれぞれのフランジ部20の上端面の一部に対向して固定されている。詳細には、辺61の下端面は、スタックケース10a及び10bの辺21の上端面に固定されている。辺62の下端面は、スタックケース10a及び10bの辺22の上端面に固定されている。辺63の下端面は、スタックケース10bの辺23の上端面に固定されている。辺64の下端面は、スタックケース10aの辺24の上端面に固定されている。このため、互いに対向したスタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24は、枠状のフランジ部60内に位置する。フランジ部20の上端面とフランジ部60の下端面との固定は、具体的には以下のようにして行われる。
図5Aは、スタックケース10aのフランジ部20の辺22とコンバータケース50のフランジ部60の辺62との拡大斜視図である。辺22及び62にはそれぞれ、-X方向に突出した突出部が設けられ、突出部のそれぞれには、略Y方向に平行な軸線を中心としたボルト孔22a及び62aが設けられている。また、図2に示すように、スタックケース10a及び10bの辺22とコンバータケース50の辺62とには、このような外側に突出した複数の突出部が設けられ、図示は省略してあるがこれらの複数の突出部のそれぞれにも同様のボルト孔が設けられている。同様に、スタックケース10a及び10bの辺21とコンバータケース50の辺61とにも、外側に突出した複数の突出部が設けられ、それぞれに同様のボルト孔が設けられている。これらのボルト孔がボルトで締結されることにより、辺61及び62は、それぞれ辺21及び22に固定される。
図5Bは、スタックケース10bのフランジ部20の辺23とコンバータケース50のフランジ部60の辺63との拡大斜視図である。辺23及び63には、+Z方向に突出した突出部のそれぞれに略Y方向に平行な軸線を中心としたボルト孔23a及び63aが設けられている。図2に示すように、スタックケース10a及び10bの辺23とコンバータケース50の辺63とには、このような内側に突出した複数の突出部が設けられ、それぞれにボルト孔が設けられている。同様に、スタックケース10a及び10bの辺24とコンバータケース50の辺64とにも、内側に突出した複数の突出部が設けられ、それぞれにボルト孔が設けられている。これらのボルト孔がボルトで締結されることにより、辺63及び64はそれぞれ辺23及び24に固定される。
尚、スタックケース10a及び10bについては、詳しくは後述するが、スタックケース10aの辺23の外側面及び内側面を貫通したボルト孔が複数設けられており、同様にスタックケース10bの辺24の外側面及び内側面を貫通したボルト孔が複数設けられており、これらのボルト孔がボルトで締結されることにより、スタックケース10a及び10bは互いに固定されている。
[シール性]
図3及び図4に示すように、スタックケース10aの辺23の外側面とスタックケース10bの辺24の外側面とは、XY平面に略平行であって平坦に形成されている。また、図4に示すように、スタックケース10aの辺23の外側面とスタックケース10bの辺24の外側面との間には、ガスケットG1が介在している。これにより、スタックケース10a及び10b間のシール性を確保することができる。ガスケットG1は、第1シール部材の一例である。
また、コンバータケース50のフランジ部60の下端面と、スタックケース10aの辺21、24、及び22とスタックケース10bの辺21、23、及び22との上端面との間に、ガスケットG5が介在している。ガスケットG5は、枠状に形成されている。これにより、スタックケース10aとコンバータケース50との間と、スタックケース10bとコンバータケース50との間のシール性が確保されている。ガスケットG5は、第2シール部材の一例である。
尚、ガスケットG1及びG5は、双方ともゴムガスケットであるが、これに限定されず、例えば双方とも液状ガスケットであってもよいし、一方がゴムガスケットで他方が液状ガスケットであってもよい。また、シール性を考慮すると、ガスケットG1及びG5は、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24との間周辺で互いに接続されていることが好ましいが、ガスケットG1及びG5が共にゴムガスケットの場合に寸法のばらつき等により両者間に隙間が生じる可能性がある場合には、このような隙間が生じ得る周辺に液状ガスケットを塗布することにより、上述した隙間が生じることを防いでもよい。
ここで、本実施例の構成について、本実施例とは異なる方法によりスタックケース10a及び10b間のシール性を確保する比較例と対比して説明する。例えば、スタックケース10a及び10b間のシール性を確保するために、スタックケース10aに側壁部13を設けずに、スタックケース10aの-Z方向側の端部に、端面がXY平面と平行になるようにZ方向周りに周回したフランジ部を設け、同様に、スタックケース10bに側壁部14を設けずに、スタックケース10bの+Z方向側の端部に、端面がXY平面と平行になるようにZ方向周りに周回したフランジ部を設けて、このフランジ部同士を接続することも考えられる。この比較例では、スタックケース10a及び10b間のシールラインの長さは、側壁部13の外周縁の長さと略同じとなる。これに対して本実施例でのスタックケース10a及び10b間のシールラインの長さは、辺23のX方向の長さ、即ち、側壁部13の4つの縁の内のX方向に延びた一つの縁の長さと略同じであり、比較例よりも短い。このように本実施例では、シール性を確保する領域の長さが短くて済むため、シール性を確保することが容易である。
[その他の利点]
また、上述した比較例では、上述したフランジ部がスタックケース10a及び10bの外側に突出した形状となるため、スタックケース10a及び10bのそれぞれの体積が増大する。従って本実施例では、スタックケース10a及び10bのそれぞれの体積の増大が抑制され、例えば燃料電池ユニット1の搭載性が向上している。
上述した比較例では、スタックケース10aには側壁部13が設けられておらず、またスタックケース10bには側壁部14が設けられていない。ここで、本実施例での側壁部13、14、上壁部15及び底壁部16は、複数の単セルに圧縮荷重を付与するための荷重保持部材として機能している。スタックケース10aに側壁部13を備えず、スタックケース10bに側壁部14を備えない場合、それぞれのスタックケース10a,10bで荷重を保持する機能が低下することになるが、本実施例においては、スタックケース10a,10のそれぞれは、ともに側壁部13、14を備えており、複数の単セルに対する圧縮荷重を適切に保持することが可能である。
更に、比較例ではスタックケース10aには側壁部13が設けられていないため、その分だけスタックケース10a内の燃料電池スタック100を収容している空間の容積のうち燃料電池スタック100が占める体積を除外した余剰空間の容積が増大し、同様にスタックケース10b内の余剰空間の容積が増大する。ここで、このような余剰空間内を換気するためにスタックケース10a及び10bの少なくとも一方に換気口を設けることが考えられるが、余剰空間の容積が大きい場合においても十分な換気性を確保するためには、換気口を大きく設ける必要があり、又は換気口の数を増やす必要がある。本実施例では、このような余剰空間の容積が増大を抑制できるため、換気口の大きさを小さくでき、又は換気口の数を少なくでき、換気口の設定が容易となる。
本実施例では、スタックケース10a及び10bとコンバータケース50との間に、特別な部材を介在せずに、スタックケース10a及び10bのそれぞれのフランジ部20とコンバータケース50のフランジ部60とを用いて、固定することができる。このため、部品点数が削減されている。
本実施例では、スタックケース10a及び10bは同じ部材であるため、異なる部材を用いた場合よりも製造コストが低減されている。
また、スタックケース10a及び10bの何れのエンドプレート12aも同じ側に配置されているため、エンドプレート12aに接続される、酸化剤ガス、燃料ガス、及び冷却水をそれぞれ供給及び排出する供給管及び排出管を、燃料電池ユニット1に対して同一側に集約できる。このため、燃料電池ユニット1の搭載性が向上している。尚、上記実施例においては、中継バスバー111により2つの燃料電池スタック100の間が電気的に直列に接続されていたが、これに限定されない。例えば、2つの燃料電池スタック100が接続バスバーにより電気的に並列に電力変換器である昇圧コンバータに接続されていてもよい。
[燃料電池ユニット1の製造方法]
最初に、燃料電池スタック100をそれぞれ収容したスタックケース10a及び10b、昇圧コンバータを収容したコンバータケース50、中継バスバー111、接続バスバー112及び113、及びガスケットG1及びG5を用意する。次に、スタックケース10aの辺23の外側面とスタックケース10bの辺24の外側面との間にガスケットG1を挟んだ状態で、スタックケース10a及び10bのフランジ部20の上端面が同一平面上に位置するように、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24とをボルトにより締結する。
次に、中継バスバー111の一端をスタックケース10aに収容されたターミナルプレート101の突起部にボルトにより接続し、中継バスバー111の他端をスタックケース10bに収容されたターミナルプレート102の突起部にボルトにより接続する。接続バスバー112の一端をスタックケース10aに収容されたターミナルプレート102の突起部にボルトにより接続し、接続バスバー113の一端をスタックケース10bに収容されたターミナルプレート101の突起部にボルトにより接続する。
次に、スタックケース10aの辺21、24、及び22とスタックケース10bの辺21、23、及び22の上端面にガスケットG5を配置して、これらの上端面にフランジ部60の下端面をボルトにより締結する。次に、サービスホール52aを介して接続バスバー112の他端を昇圧コンバータにボルトにより接続し、サービスホール51aを介して接続バスバー113の他端を昇圧コンバータにボルトにより接続する。次に、サービスホール51a及び52aのそれぞれを蓋により塞ぐ。以上のようにして、燃料電池ユニット1が製造される。
スタックケース10a及び10bのそれぞれのフランジ部20の上端面が同一面となるように、スタックケース10a及び10bを位置決めする位置決め部を、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24とに設けてもよい。位置決め部としては、例えば、スタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24の一方に設けられた凸部と、他方に設けられこの凸部に嵌合する凹部とが考えられる。
また、スタックケース10a及び10bを上述した位置決め部により位置決めした状態、又はボルトにより締結した状態で、それぞれのフランジ部20の上端面を連続加工するなど、フランジ部20の上端面の平面度を向上させる加工を実施してもよい。
スタックケース10a及び10bの締結は、例えば、スタックケース10aの辺23と、スタックケース10bの辺24と、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24との間に配置される不図示のプレートとに、貫通したボルト孔を設けて、スタックケース10aの辺23とスタックケース10bの辺24とをこのプレートを介してボルトにより締結してもよい。
[その他の変形例]
燃料電池ユニット1は、スタックケース10a及び10bの底壁部16側が重力方向下側にして車両等に搭載されてもよいが、その他の向きで車両等に搭載されてもよい。例えば、スタックケース10a及び10bのエンドプレート12a側を重力方向下側にして車両等に搭載されてもよい。この場合、燃料電池スタック100内から液水の排出性が向上して、発電中でのフラッディングの発生や発電停止後での燃料電池スタック100内での残水の凍結を防止でき、燃料電池スタック100の発電性能の低下を抑制できる。また、コンバータケース50の上壁部55側を重力方向下側にして車両等に搭載されてもよい。また、コンバータケース50がスタックケース10a及び10bに対して斜めに固定されてもよい。
上記実施例では、スタックケース10a及び10bのフランジ部20はそれぞれ同じ形状であるがこれに限定されない。例えば、スタックケース10aの辺23及び24のそれぞれのX方向の長さと、スタックケース10bの辺23及び24のそれぞれのX方向の長さとが異なっていてもよい。この場合、上述した実施例と異なり、スタックケース10a及び10bの辺21同士、及びスタックケース10a及び10bの辺22同士の少なくとも一方は、Z方向に一直線状に連続せず、X方向にずれて、スタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24の内の長い方の一部を介して連続する。このため、コンバータケース50のフランジ部60も、このようなスタックケース10a及び10bのそれぞれのフランジ部20の形状に対応した形状である必要があり、フランジ部60の辺61及び62の少なくとも一方は、途中でX方向にずれてZ方向に延びている必要がある。この場合も、スタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24の対向部位がフランジ部60に包囲されるようにして、フランジ部60は、スタックケース10aの辺21、22、及び24と、スタックケース10bの辺21、22、及び23と、スタックケース10aの辺23及びスタックケース10bの辺24のうち長い方の一部とに固定される。
スタックケース10aの辺21及び22のそれぞれのZ方向の長さと、スタックケース10bの辺21及び22のそれぞれのZ方向の長さとが異なっていてもよい。この場合、スタックケース10a及び10bの辺21のZ方向での合計の長さと、スタックケース10a及び10bの辺22のZ方向での合計の長さとのそれぞれに、フランジ部60の辺61のZ方向での長さと辺62のZ方向での長さとが対応している必要がある。
スタックケース10aの辺23及び24のそれぞれのX方向の長さと、スタックケース10bの辺23及び24のそれぞれのX方向の長さとが異なっており、且つスタックケース10aの辺21及び22のそれぞれのZ方向の長さと、スタックケース10bの辺21及び22のそれぞれのZ方向の長さとが異なっていてもよい。これに対応するように、コンバータケース50の辺61~64の各長さを設定する必要がある。
上記実施例では、図4に示すように、スタックケース10aの辺23の上端面と外側面との間の角度は直角であり、スタックケース10bの辺24の上端面と外側面との間の角度も直角であるがこれに限定されない。例えば、スタックケース10aの辺23の上端面と外側面との間の角度と、スタックケース10bの辺24の上端面と外側面との間の角度との合計が、180度であれば、両角度が異なっていてもよい。スタックケース10aの辺23の上端面とスタックケース10bの辺24の上端面とは、同一平面になるからである。
上記実施例では、2つのスタックケース10a及び10bにコンバータケース50が固定されているが、これに限定されず、例えば3つ以上のスタックケースに1つのコンバータケースを固定してもよい。例えば、3つのスタック用のケースに1つのコンバータケースを固定する場合には、隣接した1つめと2つめのスタックケースのフランジ部の対向部位と、隣接した2つめと3つめのスタックケースのフランジ部の対向部位とが、コンバータケースのフランジ部の枠内に位置するようにして、上述した対向部位以外の複数のスタックケースのフランジ部の上端面に、コンバータケースのフランジ部の下端面が固定されていればよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10a、10b スタックケース(第1ケース)
20 フランジ部(第1フランジ部)
21~24 辺
50 コンバータケース(第2ケース)
60 フランジ部(第2フランジ部)
61~64 辺
G1、G5 ガスケット

Claims (1)

  1. 複数の燃料電池スタックと、
    前記複数の燃料電池スタックをそれぞれ収容した複数の第1ケースと、
    前記複数の燃料電池スタックの電力を変換する電力変換器と、
    前記電力変換器を収容した第2ケースと、を備え、
    前記複数の燃料電池スタックは、前記複数の前記第1ケースと前記第2ケース内で、前記電力変換器に電気的に接続されており、
    前記第1ケースは、枠状である第1フランジ部を有し、
    前記第2ケースは、枠状の第2フランジ部を有し、
    前記第1フランジ部の端面の少なくとも一部は、前記第2フランジ部の端面の少なくとも一部と対向し、
    前記複数の第1ケースの前記第1フランジ部の端面は、同一平面上に位置し、
    前記複数の前記第1ケースのうち、隣接した2つの前記第1ケースの一方の前記第1フランジ部の一辺と他方の前記第1フランジ部の一辺とは、第1シール部材を介して互いに対向した対向部位を有し、
    前記第2フランジ部の端面は、前記対向部位が当該第2フランジ部の枠内に位置するようにして、前記対向部位以外の前記複数の前記第1フランジ部の端面に、第2シール部材を介して固定されている、燃料電池ユニット。
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