JP6072573B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池セルが厚み方向に複数積層された燃料電池に関するものである。
車両等で用いられる燃料電池として、固体高分子電解質膜の両側にアノード側拡散電極とカソード側拡散電極を配置して膜電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を構成し、この膜電極構造体を一対のセパレータで挟み込んで燃料電池セルを構成したものがある。この燃料電池は、複数の燃料電池セルが層状に積層されるとともに、積層方向の両端部に一対のエンドプレートが配置され、エンドプレート同士が締結手段によって相互に固定されている。
この種の燃料電池においては、各燃料電池セルの異常を検知するために、燃料電池セルにセル電圧測定端子を設け、セル電圧測定端子を通して各燃料電池セルの電圧を検出するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の燃料電池は、略矩形状の燃料電池セルの対向する外側端辺の各中央に、積層方向と直交する方向に突出するガイド凸部が設けられ、その燃料電池セルが厚み方向に複数積層されるとともに、積層方向の両端部に略矩形状のエンドプレートが配置されている。両側のエンドプレートの対向する外側端辺の各中央には梁部材が掛け渡され、各梁部材の両端部が両側のエンドプレートに締結固定されることにより、積層された複数の燃料電池セルを間に挟み込んだ状態で一対のエンドプレート同士が結合されている。また、各梁部材には、各燃料電池セルのガイド凸部に嵌合される係合凹部が設けられ、各燃料電池セルがガイド凸部で梁部材の係合凹部と嵌合されることにより、衝撃荷重の入力時における燃料電池セルの位置ずれを防止できるようになっている。そして、燃料電池セルの一方のガイド凸部の頂部にはセル電圧測定端子が突設され、各セル電圧測定端子には、当該端子を配線ケーブルに接続するためのコネクタが係合されるようになっている。このガイド凸部に嵌合される梁部材には、梁部材の外側からコネクタを対応するセル電圧測定端子に係合させるために開口部が設けられている。
特開2012−59563号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池は、燃料電池セルのガイド凸部の頂部にセル電圧測定端子が突設されているため、燃料電池セルの外側端辺からの突出高さが高くなり、特に、セル電圧測定端子にコネクタを接続すると、コネクタが外側に大きく突出し、燃料電池全体が大型化してしまう。
この対策としては、燃料電池セルの外側端辺に、ガイド凸部と隣り合うようにセル電圧測定端子を突設し、梁部材がガイド凸部に嵌合された状態で、当該梁部材の幅方向外側位置にコネクタ(セル電圧測定端子)が配置されるようにすることが考えられる。
しかし、この場合、例えば、燃料電池セルの外側端辺のガイド凸部の両側位置に、積層方向に貫通する冷媒や反応ガスの流路を配置しようとすると、ガイド凸部は左右の流路間の凹空間内に配置されることになる。そして、この限られた凹空間内に梁部材と、コネクタとを併設しようとすると、コネクタの一部が梁部材と干渉したり、コネクタから引き出される配線ケーブルを極端に折り曲げたりしなくてはならなくなり、コネクタの安定的な取り付けが難しくなる。
このような不具合を避けるためには、梁部材の断面幅を狭めることも考えられるが、梁部材の断面幅は梁部材に要求される曲げ剛性や捩れ剛性の観点から決められてしまい、簡単に変更することは難しい。
そこでこの発明は、電池全体の小型化を図りつつ、梁部材の剛性維持とコネクタの安定的な取り付けを実現することのできる燃料電池を提供しようとするものである。
この発明に係る燃料電池では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、電解質膜の両側に一対の電極が配置されて成る膜電極構造体(例えば、実施形態の膜電極構造体10)とセパレータ(例えば、実施形態のセパレータ11A,11B)とが積層されて燃料電池セル(例えば、実施形態の燃料電池セル2)が構成され、当該燃料電池セルが厚み方向に複数積層された燃料電池であって、複数の前記燃料電池セルと、厚み方向に積層された複数の前記燃料電池セルの両端部に配置される一対のエンドプレート(例えば、実施形態のエンドプレート3A,3B)と、複数の前記燃料電池セルを一対の前記エンドプレートの間に挟み込んだ状態で前記エンドプレート同士を結合する梁部材(例えば、実施形態の第1の梁部材7)と、前記セパレータの外周から突出するセル電圧測定端子(例えば、実施形態のセル電圧測定端子25)と、前記梁部材と隣接する位置で前記燃料電池セルのセル電圧測定端子に接続されるコネクタ(例えば、実施形態の個別コネクタ26,集合コネクタ27)と、を備え、前記燃料電池セルの外側端辺には、前記燃料電池の積層方向と直交する方向に窪み前記梁部材と前記コネクタが配置される凹部(例えば、実施形態の凹部21)が形成され、前記凹部内には、前記燃料電池セルの積層方向と直交する方向に突出するガイド凸部(例えば、実施形態のガイド凸部22)と前記セル電圧測定端子とが併設され、前記梁部材には、前記燃料電池セルの前記ガイド凸部に嵌合される係合凹部(例えば、実施形態の係合凹部28)と、当該係合凹部の開口端(例えば、実施形態の開口端28a)よりも前記梁部材の幅方向外側位置から当該係合凹部の底部と同側に立ち上がる一対の側部壁(例えば、実施形態の側部壁34)と、当該一対の側部壁のうちの少なくとも前記コネクタと前記梁部材の幅方向で隣接する一方の側部壁に設けられ、当該側部壁の立ち上がり方向の一端側と他端側のいずか一方の端部から前記梁部材の幅方向外側に向かって突出する剛性維持壁(例えば、実施形態の剛性維持壁35)と、が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、梁部材の少なくとも一方の側部壁からは、立ち上がり方向のいずれかの端部から幅方向外側に向かって剛性維持壁が突出する。梁部材の曲げ剛性や捩れ剛性は、剛性維持壁によって高く維持されるため、その分側部壁を幅方向内側に移動させることが可能になる。また、梁部材の剛性維持壁のある側の側部壁に隣接して配置されるコネクタは、梁部材方向に突出する部分を剛性維持壁と側部壁の立ち上がり方向についてずらして配置することができる。このように配置した場合には、梁部材との干渉等を招くことなくコネクタをセル電圧測定端子に安定して取り付けることが可能となる。また、セル電圧測定端子は、燃料電池セルの外側端辺のガイド凸部と併設されているため、セル電圧測定端子にコネクタを接続した状態におけるコネクタの突出高さは充分に低く抑えられる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る燃料電池において、前記コネクタは、前記梁部材と対向する側部のうちの、前記剛性維持壁の突出する位置と前記側部壁の立ち上がり方向についてずれた位置に、ケーブル引き出し部(例えば、実施形態のケーブル案内壁30)が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、コネクタのケーブル引き出し部から引き出されるケーブルを極端に折り曲げることなく、コネクタを梁部材と隣接する位置に安定的に取り付けることが可能となる。
この発明によれば、梁部材の一対の側部壁のうちの少なくとも一方の側部壁に、側部壁の立ち上がり方向の一端側と他端側のいずか一方の端部から幅方向外側に向かって突出する剛性維持壁が設けられているため、剛性維持壁によって梁部材の剛性を確保しつつ、側部壁を幅方向内側に寄せてコネクタの安定的な取り付けを図ることができ、しかも、コネクタに接続されるセル電圧測定端子がガイド凸部と併設されることから、コネクタの突出高さを抑え、電池全体の小型化を図ることができる。
この発明の一実施形態の燃料電池の平面図である。 この発明の一実施形態の燃料電池セルの分解斜視図である。 この発明の一実施形態のセパレータの正面図である。 この発明の一実施形態の梁部材の斜視図である。 この発明の一実施形態の燃料電池の図1のD−D断面に対応する部分拡大断面図である。 この発明の一実施形態のセル電圧測定端子とコネクタを示す分解斜視図である。 この発明の一実施形態の第1の梁部材と個別コネクタとの寸法関係を示す模式的な断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態の燃料電池1の全体構成を示す図である。この実施形態の燃料電池1は、図示しない車両の車室前部のモータルームやフロア下に搭載されて、車両駆動用モータに電力を供給するのに用いられる。なお、この実施形態の燃料電池1は、図中の矢印A方向が車体の幅方向、矢印B方向が車体の前後方向、紙面上側が車体の上方となるようにして車両に搭載される。
この燃料電池1は、後述する燃料電池セル2が厚み方向に複数積層され、その積層された燃料電池セル2の積層方向の両端に剛性の高いエンドプレート3A,3Bが配置されている。各エンドプレート3A,3Bと端部の燃料電池セル2の間には、絶縁プレート4とターミナルプレート5が介装されている。
両エンドプレート3A,3Bは、横長の長方形状に形成され、積層した複数の燃料電池セル2とターミナルプレート5及び絶縁プレート4を間に挟み込んだ状態において、対向する長辺の略中央部同士と、対向する短辺の略中央部同士がそれぞれ一対の第1の梁部材7(梁部材)と一対の第2の梁部材8によって連結されている。第1の梁部材7と第2の梁部材8の両端面には、図4に示すように(図4は、第1の梁部材7の構造を示しているが、第2の梁部材8も同様の構造とされている。)ボルト9が螺合されるねじ穴7aが設けられている。第1の梁部材7と第2の梁部材8は、両端面をエンドプレート3A,3Bの内側端面(相互に対向する端面)に突き合わせた状態でそれぞれ一対のボルト9によってエンドプレート3A,3Bに締結されている。ただし、第1の梁部材7と第2の梁部材8の端面をエンドプレート3A,3Bに締結するボルト9の数は一対に限らず、必要な締結力に応じて任意数に設定することができる。
図2は、燃料電池セル2の全体構成を示す図であり、図3は、燃料電池セル2の一部の部品(セパレータ11B)を示す図である。なお、図中の矢印C方向は、燃料電池1を車両に搭載したときに車体の上下方向(重力方向)と合致する方向である。
燃料電池セル2は、膜電極構造体10と、膜電極構造体10を表裏両側から挟み込む一対のセパレータ11A,11Bと、を備えている。膜電極構造体10は、横長の略長方形状の電気的絶縁性を有する保持板12に、固体高分子電解質膜13が取り付けられ、固体高分子電解質膜13の表裏にアノード側拡散電極14とカソード側拡散電極15が付設されている。固体高分子電解質膜13は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水を含浸させた構成とされている。アノード側拡散電極14とカソード側拡散電極15は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子をガス拡散層の表面に一様に塗布して形成された電極触媒層と、を有する。
セパレータ11A,11Bは、横長の略長方形状の金属板をベース部として構成され、長手方向の両側の上隅部と下隅部には、入口側ガス通路孔16i,17iと出口側ガス通路孔16o,17oが形成されている。図2,図3に示す例の場合、具体的には、セパレータ11A,11Bの右上隅部には、空気等の酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス用の入口側ガス通路孔16iが形成され、セパレータ11A,11Bの右下隅部には、水素等の燃料ガスを供給するための燃料ガス用の入口側ガス通路孔17iが形成されている。また、セパレータ11A,11Bの左下隅部には、使用済みの酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス用の出口側ガス通路孔16oが形成され、セパレータ11A,11Bの左上隅部には、使用済みの燃料ガスを排出するための燃料ガス用の出口側ガス通路孔17oが形成されている。
なお、膜電極構造体10の保持板12には、セパレータ11A,11Bの入口側ガス通路孔16i,17iと出口側ガス通路孔16o,17oに対応する位置に、同様の入口側ガス通路孔16i,17iと出口側ガス通路孔16o,17oが形成されている。
また、セパレータ11A,11Bには、プレス成形等によって凹凸形状が形成され、その凹凸形状によって膜電極構造体10との間にそれぞれガス導入路18,19(図2中では矢印で示す。)を形成するようになっている。具体的には、一方のセパレータ11Aは、膜電極構造体10との間でアノード側拡散電極14に臨むように燃料ガス用のガス導入路18を形成し、他方のセパレータ11Bは、膜電極構造体10との間でカソード側拡散電極15に臨むように酸化剤ガス用のガス導入路19を形成している。
燃料ガス用のガス導入路18は、入口側ガス通路孔17iを流れる燃料ガスを、膜電極構造体10のアノード側拡散電極14に臨む領域に導入し、アノード側拡散電極14で消費された残余のガスを出口側ガス通路孔17oに排出する。同様に、酸化剤ガス用のガス導入路19は、入口側ガス通路孔16iを流れる酸化剤ガスを、膜電極構造体10のカソード側拡散電極15に臨む領域に導入し、カソード側拡散電極15で消費された残余のガスを出口側ガス通路孔16oに排出する。
さらに、セパレータ11A,11Bの上縁部には、入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oが長手方向の両側に離間して設けられ、セパレータ11A,11Bの上部側の外側端辺のうちの、入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oの間の領域には下方側に向かって窪む凹部21が設けられている。この凹部21の長手方向(矢印B方向)の中央領域には、略長方形状のガイド凸部22が上方に向かって突設されている。このガイド凸部22は、電気的絶縁性を有する樹脂材料から成り、セパレータ11A,11Bの金属製のベース部に一体に接合されている。ガイド凸部22は、具体的には、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーンゴム、フッ素ゴムまたはEPDM(エチレンプロピレンゴム)等で構成されている。
また、セパレータ11A,11Bの下縁部には、上縁部側と同様に、入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oが長手方向の両側に離間して設けられ、セパレータ11A,11Bの下部側の外側端辺のうちの、入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oの間の領域には、上方側に向かって窪む凹部21が設けられている。この凹部21の長手方向(矢印B方向)の中央領域には、略長方形状のガイド凸部22が下方に向かって突設されている。このガイド凸部22は、上部側と同様に樹脂材料によって形成されている。
なお、膜電極構造体10の保持板12には、セパレータ11A,11Bの上下の入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oに対応する位置に、同様の入口側冷媒通路孔20iと出口側冷媒通路孔20oが形成されている。また、保持板12には、セパレータ11A,11Bの上縁部側の凹部21と下縁部側の凹部21に対応する位置に同様の凹部21が形成されている。
一つの燃料電池セル2のセパレータ11Aと、隣接する燃料電池セル2のセパレータ11Bとは相互に背中合わせに重ねられ、重ねられた両セパレータ11A,11Bの凹凸形状が冷媒導入路23(図2では矢印で示す。)を形成するようになっている。
冷媒導入路23は、入口側冷媒通路孔20iを流れる純水やエチレングリコール等の冷却媒体を背中あわせで隣接するセパレータ11A,11Bの間に導入し、セパレータ11A,11Bと熱交換を行った冷却媒体を出口側冷媒通路孔20oに排出する。
ところで、燃料電池セル2の一方のセパレータ11Aの上部側の凹部21には、中央のガイド凸部22と所定距離離間してセル電圧測定端子25が突設されている。セル電圧測定端子25は、セパレータ11Aの金属製のベース部と一体成形され、或いは、ベース部にレーザ溶接やスポット溶接等によって一体に接合されており、ガイド凸部22の基部側を造形する樹脂材の内部を貫通して凹部21内に下方側から突出している。セル電圧測定端子25は、燃料電池セル2の個々の電圧を計測して燃料電池1の異常を検出するのに用いられる。この実施形態の場合、一方のセパレータ11Aのセル電圧測定端子25は、図2中のガイド凸部22の右側に設定距離離間した位置に突設されている。
また、燃料電池セル2の他方のセパレータ11Bの上部側の凹部21には、中央のガイド凸部22と所定距離離間して、一方のセパレータ11Aと同様のセル電圧測定端子25が設定されている。ただし、他方のセパレータ11Aのセル電圧測定端子25は、図2,図3中のガイド凸部22の左側に設定距離離間した位置に突設されている。
したがって、この実施形態の場合、一方のセパレータ11Aと他方のセパレータ11Bのセル電圧測定端子25は、中央のガイド凸部22を間に挟んで千鳥状に配置されている。
図4は、第1の梁部材7の詳細な形状を示す図であり、図5は、図1のD−D断面に対応する燃料電池1の部分拡大断面図である。
図1,図5に示すように、両セパレータ11A,11Bに突設された各セル電圧測定端子25には、上方側から個別コネクタ26の金属製の端子部がそれぞれ嵌合接続され、各個別コネクタ26は、複数個がまとまって集合コネクタ27に接続されている。
また、積層された燃料電池セル2の上部側と下部側の凹部21の内側には、両側のエンドプレート3A,3Bを結合する第1の梁部材7が配置されている。第1の梁部材7は、図4に示すように、エンドプレート3A,3Bにボルト締結される長手方向の両端部は中実構造とされているが、長手方向の中間領域には、各燃料電池セル2のガイド凸部22に嵌合される断面コ字状の係合凹部28が設けられている。第1の梁部材7は、係合凹部28で複数の燃料電池セル2のガイド凸部22に嵌合した状態において、両端のエンドプレート3A,3Bに結合されることにより、燃料電池セル2相互の矢印B方向の位置ずれを規制する。
図6は、セパレータ11A,11Bのセル電圧測定端子25と、そのセル電圧測定端子25に嵌合接続される個別コネクタ26と、複数の個別コネクタ26に嵌合接続される集合コネクタ27を示す図である。
この実施形態の場合、セル電圧測定端子25には、上方側から個別コネクタ26がそれぞれ嵌合接続され、5つの個別コネクタ26に跨って略長方体状の集合コネクタ27が上方側から嵌合接続されるようになっている。なお、図6においては、個別コネクタ26に形成される集合コネクタ27との接続口の図示は省略されている。また、集合コネクタ27は、図示しないヒューズ搭載基板が内蔵されるとともに、上面側にカバー壁29が取り付けられている。カバー壁29には、集合コネクタ27が燃料電池セル2の上部に搭載されたときに、凹部21の幅方向中央側(ガイド凸部22方向)に向かって突出するケーブル案内壁30が突設されている。ケーブル案内壁30の下面側からは、ヒューズ搭載基板から引き出された接続ケーブル31が引き出されている。この実施形態の場合、ケーブル案内壁30がケーブル引き出し部を構成している。
ここで、個別コネクタ26に接続された集合コネクタ27は、図1に示すように、燃料電池セル2の凹部21内において、第1の梁部材7の幅方向(矢印B方向)の両側に第1の梁部材7の延出方向に沿って配置される。各集合コネクタ27のケーブル案内壁30から引き出された接続ケーブル31は、第1の梁部材7の幅方向の中央の上面側において、集合ケーブル32として束ねられて一方のエンドプレート3A側に引き出されている。一方のエンドプレート3Aから引き出された集合ケーブル32は図示しない外部の電圧測定機器に接続されるようになっている。
ところで、この実施形態の第1の梁部材7は、図4,図5に示すように、前述した係合凹部28の両側の開口端28aに幅方向の両側に延出するフランジ部33が延設され、各フランジ部33の延出端に、係合凹部28の底部と同側に略直角に屈曲して立ち上がる一対の側部壁34が延設されるとともに、両側部壁34の付根部側に幅方向外側に設定量突出する剛性維持壁35が突設されている。第1の梁部材7は、断面略コ字状の係合凹部28と、その両縁に延設されたフランジ部33、側部壁34、及び、剛性維持壁35によって曲げ剛性や捩れ剛性が設定基準値以上となるように設定されている。この第1の梁部材7は、側部壁34の付根部側に剛性維持壁35が追加されて剛性が高められている分、両側の側部壁34が幅方向内側に寄せられている。また、剛性維持壁35は、側部壁34の付根部側に突設されているため、集合コネクタ27のケーブル案内壁30と相互に対向する向きに突出することになるものの、側部壁34の立ち上がり方向に関しては相互にずれた位置関係となっている。
第1の梁部材7の横断面の各部の寸法と、セル電圧測定端子25に取り付けられる個別コネクタ26の寸法関係は以下のように設定されている。
図7は、セル電圧測定端子25と個別コネクタ26の断面を示す模式的な図である。同図において、hは、第1の梁部材7の係合凹部28が形成される中央領域の突出高さであり、hは、第1の梁部材7の側部壁34の突出高さである。また、eは、第1の梁部材7のフランジ部33の厚みであり、fは、第1の梁部材7の剛性維持壁35の高さ方向(矢印C方向)の厚み、gは、設置状態での個別コネクタ26の上面と側部壁34の上面との高さの差である。
図7に示すように、第1の梁部材7の中央領域の突出高さhと、側部壁34の突出高さhは略同一に設定され、第1の梁部材7のフランジ部33の厚みeと、剛性維持壁35の厚みfは、略同一に設定されている。また、設置状態における個別コネクタ26の上面の高さは、第1の梁部材7の中央領域や側部壁34の高さに比較して、所定寸法gだけ低く設定されている。
また、第1の梁部材7の横断面形状は、図5に示すように、幅方向(矢印B方向)について左右対称形状であることが好ましい。
また、図2,図3に示すように、各燃料電池セル2のセパレータ11A,11Bと膜電極構造体10の保持板12のうちの、両側の側縁部の上下方向(矢印C方向)の中央位置には、係止溝40が形成されている。この係止溝40には、第2の梁部材8に形成された突起部41が嵌合されるようになっている。なお、係止溝40は、セパレータ11A,11Bの金属製のベース部や膜電極構造体10の金属製の保持板12に一体に付設された電気絶縁性を有する樹脂材料部分に形成されている。上記の樹脂材料は、例えば、前述したガイド凸部22と同様の樹脂材料を用いることができる。
第2の梁部材8は、突起部41で複数の燃料電池セル2の係止溝40に嵌合した状態において、両端のエンドプレート3A,3Bに結合されることにより、燃料電池セル2相互の矢印C方向の位置ずれを規制する。
以上のように、この実施形態の燃料電池1は、第1の梁部材7に、燃料電池セル2のガイド凸部22に嵌合される係合凹部28と、係合凹部28の開口端28aよりも幅方向外側から係合凹部28の底部と同側に立ち上がる一対の側部壁34と、各側部壁34の付根部側から幅方向外側に突出する剛性維持壁35と、が設けられているため、両側の側部壁34の付根部側に剛性維持壁35を突出させた分、大きな剛性低下を招くことなく、側部壁34を幅方向内側に寄せることができる。このため、燃料電池セル2の凹部21の幅が狭くても、個別コネクタ26や集合コネクタ27を凹部21内に安定的に取り付けることができる。
しかも、この実施形態の燃料電池1は、セル電圧測定端子25が各燃料電池セル2の凹部21内でガイド凸部22と並んで設けられているため、個別コネクタ26や集合コネクタ27の突出高さを抑え、電池全体の小型化を図ることができる。
さらに、この実施形態の燃料電池1は、第1の梁部材7の側部壁34の幅方向外側に突出する剛性維持壁35が側部壁34の付根部側に設けられるとともに、第1の梁部材7方向に突出する集合コネクタ27のケーブル案内壁30が剛性維持壁35と上下方向にずれた位置に配置されているため、集合コネクタ27と第1の梁部材7の干渉を招いたり、集合コネクタ27のケーブル案内壁30から引き出される接続ケーブル31を極端に折り曲げることなく、個別コネクタ26や集合コネクタ27を凹部21内に安定的に取り付けることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、第1の梁部材の一対の側部壁の両方に剛性維持壁が突設されているが、梁部材の一方の側部壁のみに剛性維持壁を突設させるようにしても良い。また、剛性維持壁は、側部壁の先端側(付根部と逆側)に突設させるようにしても良い。
1…燃料電池
2…燃料電池セル
3A,3B…エンドプレート
7…第1の梁部材(梁部材)
10…膜電極構造体
11A,11B…セパレータ
21…凹部
22…ガイド凸部
25…セル電圧測定端子
26…個別コネクタ(コネクタ)
27…集合コネクタ(コネクタ)
28…係合凹部
28a…開口端
30…ケーブル案内壁(ケーブル引き出し部)
34…側部壁
35…剛性維持壁

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が配置されて成る膜電極構造体とセパレータとが積層されて燃料電池セルが構成され、当該燃料電池セルが厚み方向に複数積層された燃料電池であって、
    複数の前記燃料電池セルと、
    厚み方向に積層された複数の前記燃料電池セルの両端部に配置される一対のエンドプレートと、
    複数の前記燃料電池セルを一対の前記エンドプレートの間に挟み込んだ状態で前記エンドプレート同士を結合する梁部材と、
    前記セパレータの外周から突出するセル電圧測定端子と、
    前記梁部材と隣接する位置で前記燃料電池セルのセル電圧測定端子に接続されるコネクタと、を備え、
    前記燃料電池セルの外側端辺には、前記燃料電池の積層方向と直交する方向に窪み前記梁部材と前記コネクタが配置される凹部が形成され、前記凹部内には、前記燃料電池セルの積層方向と直交する方向に突出するガイド凸部と前記セル電圧測定端子とが併設され、
    前記梁部材には、前記燃料電池セルの前記ガイド凸部に嵌合される係合凹部と、当該係合凹部の開口端よりも前記梁部材の幅方向外側位置から当該係合凹部の底部と同側に立ち上がる一対の側部壁と、当該一対の側部壁のうちの少なくとも前記コネクタと前記梁部材の幅方向で隣接する一方の側部壁に設けられ、当該側部壁の立ち上がり方向の一端側と他端側のいずか一方の端部から前記梁部材の幅方向外側に向かって突出する剛性維持壁と、が設けられていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記コネクタは、前記梁部材と対向する側部のうちの、前記剛性維持壁の突出する位置と前記側部壁の立ち上がり方向についてずれた位置に、ケーブル引き出し部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
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