JP2010211363A - 電子機器冷却装置 - Google Patents

電子機器冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010211363A
JP2010211363A JP2009054717A JP2009054717A JP2010211363A JP 2010211363 A JP2010211363 A JP 2010211363A JP 2009054717 A JP2009054717 A JP 2009054717A JP 2009054717 A JP2009054717 A JP 2009054717A JP 2010211363 A JP2010211363 A JP 2010211363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
evaporator
heat source
source unit
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009054717A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yoshida
健二 吉田
Shigetaka Nishino
重孝 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2009054717A priority Critical patent/JP2010211363A/ja
Publication of JP2010211363A publication Critical patent/JP2010211363A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電源系統に異常が発生した場合であっても、電子機器の冷却を行うことが可能な電子機器冷却装置を提供する。
【解決手段】サーバー3を収納したサーバーラック10に蒸発器21を配置し、蒸発器21によりサーバーラック10内のサーバー3を冷却するサーバーラック冷却装置100において、蒸発器21を上側蒸発器22,下側蒸発器23の2系統に分割構成し、上側蒸発器22及び下側蒸発器23のそれぞれを異なる電源系統で駆動する熱源ユニット30及び熱源ユニット120に接続した。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器を冷却する電子機器冷却装置に関する。
従来、電子機器が収容されたキャビネットの空気出口側に空気−水熱交換器を配置し、キャビネットに収容された電子機器に付設したファンで送風される空気を上記空気−水熱交換器で冷却して室内に戻す電子機器冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2006/0232945号明細書
しかし、上述した技術では、電子機器冷却装置に電力を供給する電源系統に異常が発生した場合、電子機器の冷却ができなくなる可能性があるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電源系統に異常が発生した場合であっても、電子機器の冷却を行うことが可能な電子機器冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電子機器を収納したキャビネットに蒸発器を配置し、この蒸発器から延びた冷媒配管に、電動機で駆動する圧縮機、凝縮器を有した熱源ユニットを接続し、該蒸発器により前記キャビネット内の電子機器を冷却する電子機器冷却装置において、前記蒸発器を複数系統に分割構成し、各系統の前記蒸発器を異なる電源系統で駆動する熱源ユニットに接続したことを特徴とする。
この構成によれば、複数の電源系統のいずれかに異常が発生した場合であっても、異常が発生していない他の電源系統によって、熱源ユニットの駆動が可能となり、当該熱源ユニットに接続された蒸発器によって電子機器の冷却が可能となる。
ここで、上記発明の電子機器冷却装置において、前記熱源ユニットのそれぞれが、異なるブレーカーに接続されるようにしてもよい。
この構成によれば、熱源ユニットのそれぞれが異なるブレーカーに接続されているため、1の電源系統に異常が発生し、当該電源系統に係るブレーカーによって、当該電源系統から熱源ユニットへの電力の供給が停止された場合であっても、異常が発生していない他の電源系統から熱源ユニットへ電力を供給し、電子機器の冷却を行うことができる。
また、上記発明の電子機器冷却装置において、前記電源系統のいずれかに異常が発生したことを検出する異常検出手段を備え、この異常検出手段によって前記電源系統のいずれかに異常が発生したことが検出された場合、異常が発生した前記電源系統以外の前記電源系統で駆動する前記熱源ユニットに接続された前記蒸発器によって前記電子機器を冷却するようにしてもよい。
この構成によれば、複数の電源系統のいずれかに異常が発生した場合であっても、異常が発生していない他の電源系統によって、熱源ユニットの駆動が可能となり、当該熱源ユニットに接続された蒸発器によって電子機器の冷却が可能となる。
本発明によれば、電源系統に異常が発生した場合でも、電子機器の冷却が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るサーバーラック冷却装置100を示す図である。
図1に示すサーバールーム2は、冷却対象である電子機器としてのサーバー3(図2)が収納されたサーバーラック10(キャビネット)が配置される部屋であり、室内冷却用空気調和機1によって冷却される。
この室内冷却用空気調和機1は、室外ユニット(不図示)と、天井空間内に設置された室内ユニット130とを備え、この室内ユニット130は、室内熱交換機131と、室内ファン132とを備えている。サーバールーム2を冷却する際、室内冷却用空気調和機1は、室内熱交換機131を蒸発器として機能させると共に、室内ファン132が発生する負圧により、ダクト144を介して天井に設けられた複数(本実施形態では3つ)の吸込口142から室内の空気を吸い込み、室内熱交換機131を通過させて冷却した後、ダクト145を介して床下空間146に導く。床下空間146に導かれた空気は、床に設けられた吹出口147から室内に吹き出し、サーバールーム2を冷却した後、再び、吸込口142から吸い込まれる。このようにして、サーバールーム2と室内ユニット130間を空気が循環し、サーバールーム2内が冷却される。
図2はサーバーラック10を示す図である。
サーバーラック10は、前面及び後面が開口したキャビネット本体11を備え、このキャビネット本体11の底には、キャスタ13が設けられ、サーバーラック10が容易に移動可能となっている。
キャビネット本体11内には、複数のサーバー3がその背面をキャビネット本体11後面に向けて上下に段積み配置される。このサーバー3は、例えば、ブレードサーバー等によって構成され、冷却用のファン4を備えており、サーバー3内の温度が所定温度を超えるとファン4を駆動し、サーバー3内に外気を導入して機器背面から排出する強制空冷機能を備えている。このため、サーバー3の背面をキャビネット本体11背面に向けて配置することで、ファン4の駆動時には、図2の破線矢印で示すように、ファン4により室内空気がキャビネット前面開口64から吸い込まれ、サーバー3を冷却した後、リアドア12を通過して室内に排出される。なお、サーバー3には、図示せぬUPS(Uninterruptible Power supply)から電源電力が供給されており、商用電源300や商用電源301(図3)からの電力供給停止状態が発生した場合であっても、サーバー3及びファン4は動作を継続する。
キャビネット本体11後面には、後面開口65を閉塞自在に片開きで開閉するリアドア12が設けられている。このリアドア12を開けることによって、キャビネット本体11内のサーバー3にアクセス可能となる。このリアドア12は、通気自在に構成されるとともに、その内部に蒸発器21が配設される。
この蒸発器21は、複数系統(本実施形態では2系統)に分割構成されている。具体的には、リアドア12の内部において、上下方向における上部には、上側蒸発器22が配設されており、下部には、上側蒸発器22と別の系統の下側蒸発器23が配設されている。
このように蒸発器21を上側蒸発器22と下側蒸発器23というように上下分割したのは次の理由による。例えば、サーバーラック10内に上下段差状態で配置されるサーバー3が、上下不均一に配置され、サーバーラック10内の熱負荷が不均等となっても、上下にわたって上側蒸発器22及び下側蒸発器23が配置されているため、これらの蒸発器で上下均一に冷却することにより、上述の熱負荷の不均等に対応するためである。
本構成のサーバーラック10は送風ファンを具備しない構成とされ、サーバー3に内蔵されたファン4によってサーバー3の排熱で暖められた空気が蒸発器21を流通する。このため、例えばリアドア12内に送風ファンを内蔵した構成に比して、リアドア12の奥行き寸法が短くなり、サーバーラック10自体の奥行き寸法を短くすることができる。なお、リアドア12内に送風ファンを配置し、この送風ファンによって室内空気をキャビネット本体11内に導入し、サーバー3を通った空気を蒸発器21に流通させるようにしてもよい。
上側蒸発器22及び下側蒸発器23は、銅管とアルミニウム製板フィンとを備えるプレートフィンチューブ式熱交換器によって構成されている。
上側蒸発器22の銅管には、図1に示すように、熱源ユニット30から延びる第1の冷媒配管31(第1の液管31A及び第1のガス管31B)がフレキシブル配管(フレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26)を介して接続されており、これにより第1の冷媒回路18が形成されている。
また、下側蒸発器23の銅管には、熱源ユニット120から延びる第2の冷媒配管41(第2の液管41A及び第2のガス管41B)がフレキシブル配管(フレキシブル液管42及びフレキシブルガス管43)を介して接続されており、これにより第2の冷媒回路19が形成されている。
このように、本実施形態では、2系統に分割された上側蒸発器22及び下側蒸発器23のそれぞれに、異なる熱源ユニット30及び熱源ユニット120が接続されている。
第1の冷媒配管31は、サーバールーム2の上床2Aと下床2Bとの間の床下空間146内を引き回されており、第1の冷媒配管31につながるフレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26は、上床2Aの開口穴2C(図2)を通ってリアドア12内の蒸発器21につながる。このため、図2に示すように、フレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26が蒸発器21から下方に延びた後に床下空間146内で緩やかに曲がるように引き回され、これらフレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26の長さに余裕を持たせておくことによってリアドア12開閉時にフレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26だけがリアドア12の動きに合わせて移動する。従って、リアドア12開閉時に他の配管に力が作用することがなく、他の配管、例えば、第1の液管31A及び第1のガス管31Bに鋼管を適用することが可能である。
同様のことは、第2の冷媒配管41についても言うことができる。
熱源ユニット30は、図1に示すように、能力可変型の圧縮機32、圧縮機モータ33(電動機)、室外ファン37を駆動する室外ファンモータ34、凝縮器35、膨張弁36及び制御ユニット80を備えている。そして、圧縮機モータ33によって駆動される圧縮機32が第1の冷媒回路18に充填された冷媒を圧縮して吐出することにより、第1の冷媒回路18内を冷媒が循環し、冷凍サイクル運転を行う。この冷凍サイクル運転中、蒸発器21によってサーバー3から排出された空気が冷却されて室内に排出される。
同様に、熱源ユニット120は、能力可変型の圧縮機121、圧縮機モータ127(電動機)、室外ファン125を駆動する室外ファンモータ126、凝縮器123、膨張弁124及び制御ユニット85を備えている。そして、圧縮機モータ127によって駆動される圧縮機121が第2の冷媒回路19に充填された冷媒を圧縮して吐出することにより、第2の冷媒回路19内を冷媒が循環し、冷凍サイクル運転を行う。この冷凍サイクル運転中、蒸発器21によってサーバー3から排出された空気が冷却されて室内に排出される。
ここで、従来のサーバー冷却装置は空気−水熱交換器を備えるため、この空気−水熱交換器にチラー水を循環する経路の一部からでも水漏れが生じると、この水によってサーバーが損傷するおそれがある。本構成では、上述したように、蒸発器21には、冷凍サイクルを循環する冷媒が供給されるため、万一冷媒が循環する経路から冷媒の漏れが生じたとしても、この冷媒は即座に蒸発し、サーバー3のショートもしくは漏電が生じることはない。
図3は、サーバーラック冷却装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。なお、この図において、破線は電力供給線を示している。
集中コントローラ200は、図1に示すように、床下空間146の下床2B上に配置されており、制御ユニット80、85を集中制御するための制御回路である。
この集中コントローラ200には、サーバーラック10内に設けられ、サーバーラック10内の温度を検出するサーバー温度センサ29E、29F(図2)が接続されており、これらサーバー温度センサ29E、29Fからサーバーラック10内の温度を示す信号が入力される。サーバー温度センサ29Eは、上側蒸発器22に対応する位置に設けられており、サーバー温度センサ29Fは、下側蒸発器23に対応する位置に設けられている。集中コントローラ200は、サーバー温度センサ29E、29Fから入力された温度信号に基づいて、例えば統計学的手法により、サーバーラック10内の温度を検出する。
制御ユニット80は、熱源ユニット30の各部を中枢的に制御するものであり、集中コントローラ200の制御の下、圧縮機モータ33、膨張弁36及び室外ファンモータ34を制御する。
制御ユニット85は、熱源ユニット120の各部を中枢的に制御するものであり、集中コントローラ200の制御の下、圧縮機モータ127、膨張弁124及び室外ファンモータ126を制御する。
熱源ユニット30が備える圧縮機モータ33、膨張弁36、室外ファンモータ34及び制御ユニット80には、商用電源300から電力が供給される。商用電源300から熱源ユニット30へ延びる電力供給線上には、ブレーカー300Aが設けられている。このブレーカー300Aは、商用電源300から供給される電力に係る電流に異常が生じた場合や、過電流が発生した場合、過負荷が生じた場合、短絡が発生した場合等に、商用電源300から熱源ユニット30への電力の供給を遮断する装置である。
一方、熱源ユニット120が備える圧縮機モータ127,膨張弁124、室外ファンモータ126及び制御ユニット85には、商用電源300とは異なる電源系統である商用電源301から電力が供給される。商用電源301から熱源ユニット120へ延びる電力供給線上には、ブレーカー301Aが設けられている。このブレーカー301Aは、商用電源301から供給される電力に係る電流に異常が生じた場合や、過電流が発生した場合、過負荷が生じた場合、短絡が発生した場合等に、商用電源301から熱源ユニット120への電力の供給を遮断する装置である。
このように、本実施形態では、異なる系統の上側蒸発器22及び下側蒸発器23のそれぞれは、異なる電源系統で駆動する熱源ユニット30及び熱源ユニット120に接続されている。
次に、本実施形態に係るサーバーラック冷却装置100の動作を説明する。
先ず、商用電源300及び商用電源301が正常である場合の動作(通常運転)について説明する。
商用電源300及び商用電源301が正常である場合、制御ユニット80は、集中コントローラ200の制御の下、圧縮機モータ33を制御して圧縮機32を駆動すると共に、膨張弁36を適切な範囲で開状態とする。同時に、制御ユニット85は、集中コントローラ200の制御の下、圧縮機モータ127を制御して圧縮機121を駆動すると共に、膨張弁124を適切な範囲で開状態とする。
そして、集中コントローラ200は、サーバー温度センサ29E、29Fから入力された信号に基づいてサーバーラック10内の温度を検出すると共に、当該サーバーラック10内の温度と第1目標温度との差分に基づいて、制御ユニット80及び制御ユニット85を制御して、圧縮機モータ33及び圧縮機モータ127を制御し、サーバールーム2内が第1目標温度になるように制御する。なお、サーバー3の周囲温度の適温範囲は、一般的には17〜26℃とされている。これ以上温度が上昇すると、サーバー3を構成する半導体や電子部品の寿命が短縮するとともに、故障率が増加する。例えば、半導体の場合、40℃における故障率を1とすると、60℃で10倍、80℃で100倍となる。また、電解コンデンサの場合には、温度が10℃上昇すると寿命が半分になってしまう。そこで、通常時には、空調の第1目標温度として前述した17〜26℃の範囲に属する、例えば、20℃が設定される。これにより、温度上昇によるサーバー3の熱暴走を防ぐだけでなく、サーバー3を構成する電子部品の故障率を下げるとともに、寿命を延ばすことができる。
次いで、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が生じた場合におけるサーバーラック冷却装置100の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
なお、フローチャートの動作の開始時点では、商用電源300及び商用電源301のいずれも正常であるものとする。
なお、以下の動作において、集中コントローラ200は、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生したことを検出する異常検出手段として機能する。
集中コントローラ200は、上述した通常運転を行っている間、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生したか否かを監視する(ステップSA1、ステップSA2)。商用電源300及び商用電源301のいずれかに発生する異常としては、例えば、ブレーカー300A又はブレーカー301Aによって、商用電源300又は商用電源301からの電力の供給が停止することや、落雷等に起因して商用電源300に停電が発生すること、その他、ブレーカー300A又はブレーカー301Aでは検出できない電流の異常が生じること等がある。
商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生した場合(ステップSA2:YES)、集中コントローラ200は、異常が発生した商用電源300又は商用電源301に係る熱源ユニット30又は熱源ユニット120の駆動を停止する(ステップSA3)。なお、説明の便宜のため、以下の説明では、商用電源300に異常が発生したものとする。
ステップSA3の動作を詳述すると、商用電源300の異常の発生に起因して、商用電源300からの電力の供給が停止された場合、集中コントローラ200の制御にかかわらず、熱源ユニット30に電力が供給されないため、熱源ユニット30の駆動が停止する。なお、商用電源300からの電力の供給が停止されたときは、熱源ユニット30の各部にUPS(Uninterruptible Power supply:無停電電源装置)等のバックアップ電源から電力を供給するように構成してもよく、このように構成した場合、集中コントローラ200は、制御ユニット80を制御して、圧縮機モータ33の駆動を停止すると共に、膨張弁36を閉状態とし、第1の冷媒回路18における冷媒の循環を完全に停止するようにしてもよい。
一方、商用電源300に異常が発生した状態で、商用電源300から熱源ユニット30に電力が供給されている場合は、集中コントローラ200は、制御ユニット80を制御して、圧縮機モータ33の駆動を停止すると共に、膨張弁36を閉状態とし、第1の冷媒回路18における冷媒の循環を完全に停止する。
次いで、ステップSA4において、集中コントローラ200は、サーバーラック10内の第2目標温度を設定する。具体的には、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生し、熱源ユニット30及び熱源ユニット120のいずれか一方のみを駆動してサーバー3を冷却する場合の第2目標温度が、集中コントローラ200が備えるROM等の記憶部に予め記憶されており、集中コントローラ200は、当該第2目標温度を、サーバーラック10内の目標温度とする。なお、第2目標温度は、熱源ユニット30及び熱源ユニット120のいずれか一方のみを駆動してサーバー3を冷却する場合に、これら熱源ユニット30又は熱源ユニット120にかかる負荷などが考慮された上で定められる。この第2目標温度は、第1目標温度と同じ温度でもよく、サーバー3に対して悪影響が与えられない範囲で、第1目標温度より高くてもよい。
次いで、ステップSA5において、集中コントローラ200は、サーバー温度センサ29E、29Fから入力された信号に基づいて、サーバーラック10内の温度を検出する。ステップSA6において、集中コントローラ200は、検出したサーバーラック10内の温度が、第2目標温度と等しいか否か判別する。サーバーラック10内の温度が、第2目標温度と等しくない場合(ステップSA6:NO)、集中コントローラ200は、制御ユニット85を制御して、圧縮機モータ127を制御し、圧縮機121の駆動レベルを調整し、サーバーラック10内の温度が、第2目標温度と等しくなるようにする(ステップSA7)。サーバーラック10内の温度が、第2目標温度と等しい場合(ステップSA6:YES)、集中コントローラ200は、処理手順をステップSA8に移行する。
ステップSA8において、集中コントローラ200は、商用電源300の異常が解消したか否かを判別する。異常が解消していない場合(ステップSA8:NO)、集中コントローラ200は、処理手順をステップSA5へ移行する。異常が解消している場合(ステップSA8:YES)、集中コントローラ200は、処理手順をステップSA1へ移行し、通常運転を再開する。
以上説明したように、本実施形態に係るサーバーラック冷却装置100は、蒸発器21を上側蒸発器22及び下側蒸発器23の2系統に分割構成し、これら上側蒸発器22及び下側蒸発器23のそれぞれを異なる電源系統である商用電源300及び商用電源301で駆動する熱源ユニット30及び熱源ユニット120に接続している。
これによれば、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生した場合であっても、異常が発生していない商用電源300又は商用電源301によって、熱源ユニット30又は熱源ユニット120の駆動が可能となり、熱源ユニット30又は熱源ユニット120に接続された上側蒸発器22又は下側蒸発器23によってサーバー3の冷却が可能となる。
また、本実施形態では、熱源ユニット30及び熱源ユニット120のそれぞれが、異なるブレーカー300A及びブレーカー301Aに接続されている。
これによれば、熱源ユニット30及び熱源ユニット120のそれぞれが異なるブレーカー300A及びブレーカー301Aに接続されているため、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生し、異常が発生した商用電源300又は商用電源301に係るブレーカー300A又はブレーカー301Aによって、異常が発生した商用電源300又は商用電源301から熱源ユニット30又は熱源ユニット120への電力の供給が停止された場合であっても、異常が発生していない商用電源300又は商用電源301から熱源ユニット30又は熱源ユニット120へ電力を供給し、サーバー3の冷却を行うことができる。
また、集中コントローラ200は、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生したことを検出する。そして、集中コントローラ200は、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生したことを検出した場合、異常が発生した商用電源300又は商用電源301以外の商用電源300又は商用電源301で駆動する熱源ユニット30又は熱源ユニット120に接続された上側蒸発器22又は下側蒸発器23によってサーバー3を冷却するようにしてもよい。
これによれば、商用電源300及び商用電源301のいずれかに異常が発生した場合であっても、異常が発生していない商用電源300又は商用電源301によって、熱源ユニット30又は熱源ユニット120の駆動が可能となり、熱源ユニット30又は熱源ユニット120に接続された上側蒸発器22又は下側蒸発器23によってサーバー3の冷却が可能となる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、図2に示すように、サーバーラック10内で上下に2つの上側蒸発器22及び下側蒸発器23が配置された例を説明したが、サーバーラック10内における蒸発器の配置や、個数は、条件に応じて適切に定めることができる。
本実施形態に係るサーバーラック冷却装置を示す図である。 サーバーラックを示す図である。 サーバーラック冷却装置の制御系を示すブロック図である。 サーバーラック冷却装置の動作を示すフローチャートである。
3 サーバー(電子機器)
10 サーバーラック(キャビネット)
21 蒸発器
22 上側蒸発器
23 下側蒸発器
30、120 熱源ユニット
32、121 圧縮機
33、127 圧縮機モータ(電動機)
35、123 凝縮器
100 サーバーラック冷却装置(電子機器冷却装置)
200 集中コントローラ(異常検出手段)
300、301 商用電源(電源系統)
300A、301A ブレーカー

Claims (3)

  1. 電子機器を収納したキャビネットに蒸発器を配置し、この蒸発器から延びた冷媒配管に、電動機で駆動する圧縮機、凝縮器を有した熱源ユニットを接続し、該蒸発器により前記キャビネット内の電子機器を冷却する電子機器冷却装置において、
    前記蒸発器を複数系統に分割構成し、
    各系統の前記蒸発器を異なる電源系統で駆動する熱源ユニットに接続したことを特徴とする電子機器冷却装置。
  2. 前記熱源ユニットのそれぞれが、異なるブレーカーに接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器冷却装置。
  3. 前記電源系統のいずれかに異常が発生したことを検出する異常検出手段を備え、
    この異常検出手段によって前記電源系統のいずれかに異常が発生したことが検出された場合、異常が発生した前記電源系統以外の前記電源系統で駆動する前記熱源ユニットに接続された前記蒸発器によって前記電子機器を冷却することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器冷却装置。
JP2009054717A 2009-03-09 2009-03-09 電子機器冷却装置 Pending JP2010211363A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009054717A JP2010211363A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 電子機器冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009054717A JP2010211363A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 電子機器冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010211363A true JP2010211363A (ja) 2010-09-24

Family

ID=42971485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009054717A Pending JP2010211363A (ja) 2009-03-09 2009-03-09 電子機器冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010211363A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503863A (ja) * 2010-10-29 2014-02-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 液体冷却式データセンタ、それに含まれるコンピュータ機器の加熱を防ぐ方法、及びプログラム
EP2706315A2 (en) 2012-09-07 2014-03-12 Fujitsu Limited Cooling system
JP2016505917A (ja) * 2012-11-08 2016-02-25 シリコン グラフィックス インターナショナル コーポレイション コンピュータシステムのための閉鎖ループ冷却システム
JP7164068B1 (ja) * 2022-03-29 2022-11-01 日本電気株式会社 冷却装置及び冷却制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014503863A (ja) * 2010-10-29 2014-02-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 液体冷却式データセンタ、それに含まれるコンピュータ機器の加熱を防ぐ方法、及びプログラム
US9258931B2 (en) 2010-10-29 2016-02-09 International Business Machines Corporation Liquid cooled data center with alternating coolant supply lines
EP2706315A2 (en) 2012-09-07 2014-03-12 Fujitsu Limited Cooling system
JP2016505917A (ja) * 2012-11-08 2016-02-25 シリコン グラフィックス インターナショナル コーポレイション コンピュータシステムのための閉鎖ループ冷却システム
JP7164068B1 (ja) * 2022-03-29 2022-11-01 日本電気株式会社 冷却装置及び冷却制御方法
WO2023187998A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 日本電気株式会社 冷却装置及び冷却制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4503083B2 (ja) 空調機及びその運転方法
JP5268072B2 (ja) 空調制御システム及びその運転方法
JP2009105140A (ja) 電子機器冷却システム
JP5745337B2 (ja) 空気調和システム
JP2009257718A (ja) ラック空調システム
JP2010190553A (ja) 電子機器の冷却システム
JP2009157681A (ja) 電子機器冷却装置
JP2010206055A (ja) 電子機器冷却装置
JP2010211363A (ja) 電子機器冷却装置
JP2009193137A (ja) 電子機器冷却システム
JP2009104306A (ja) 電子機器冷却装置
JP2011127807A (ja) 室外機、空気調和装置、空気調和装置の運転方法
JP2016201473A (ja) 冷凍サイクル装置およびその制御方法
JP2010190484A (ja) 電子機器冷却装置
JP2010218330A (ja) 電子機器冷却システム
JP5247132B2 (ja) 空調システム
WO2017077649A1 (ja) 空気調和装置の室外機
JP2007085686A (ja) 空気調和システム及びその運転方法
JP2009133544A (ja) 空気調和システム
JP4940096B2 (ja) 電子機器冷却システム
JP2009135280A (ja) 電子機器冷却装置
JP2003287329A (ja) 冷却装置
JP2009134507A (ja) 電子機器冷却装置
JP6363454B2 (ja) 空調装置
JP2010190485A (ja) 電子機器冷却装置