JP2009104306A - 電子機器冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャビネット11内の電子機器3の排熱温度を検出し、排熱温度がコンピュータルームで規定される蒸発器21が結露しない設定排熱温度T0以下になる場合に、蒸発器21への冷媒供給を停止し、排熱温度が設定排熱温度T0を確実に上回ると、蒸発器21への冷媒供給を開始するようにした。また、蒸発器21を通る冷媒温度を検出し、この冷媒温度が、コンピュータルームで規定される蒸発器21が結露しない設定冷媒温度THを下回らないように圧縮機の運転を制御するようにした。
【選択図】図2
Description
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器冷却システムを示す図である。
この電子機器冷却システム1は、コンピュータルーム2に配設される複数の電子機器3(図2参照)を冷却するシステムである。このコンピュータルーム2は、二重床に構成され、この二重床の上にサーバラック10が床置きされる。
各蒸発部22、23の出口は1本の合流冷媒配管(ガス管)29に配管接続され、この合流冷媒配管29の端部に設けたガス管接続部POUTにフレキシブルガス管26が接続される。これによって、電子機器冷却ユニット20内の各蒸発部22、23に冷媒を選択的に流通可能に冷媒配管が接続される。
このように、フレキシブル液管25及びフレキシブルガス管26を介して電子機器冷却ユニット20の蒸発器21を接続したため、この蒸発器21が内蔵されるリアドア12を開閉した際に上記フレキシブル配管25、26が撓んでリアドア12の開閉を妨げない。また、これら配管を接続したままでもサーバラック10の位置の微調整が可能である。
圧縮機32は、定速運転用のAC圧縮機(能力一定型の圧縮機)32Aと、周波数可変運転用のインバータ圧縮機(能力可変型の圧縮機)32Bとを有し、これらは並列に接続され、冷却の負荷に応じてこれら圧縮機32A、32Bの運転のオンオフ制御及び圧縮機32Bの運転周波数を可変制御することによって熱源機30全体の冷却能力が可変可能に構成される。
また、高圧側配管42には、膨張弁36と並列に逆止弁44が接続され、この逆止弁44により熱源側熱交換器35からレシーバタンク37への流れを許容すると共に逆方向の流れを禁止する。また、上記逆止弁42A、42Bとオイルセパレータ33の間には、冷媒戻し管45が接続され、この冷媒戻し管45の先端は圧縮機32A、32Bの吸込側に接続される。この冷媒戻し管45には開閉弁46が設けられ、この開閉弁46を開けることによって圧縮機32A、32Bから吐出された冷媒の一部を圧縮機32A、32Bの吸込側に戻すことができ、圧縮機32A、32Bの吐出能力を低減することができる。
この場合、圧縮機32A、32Bから吐出された高温高圧冷媒は、熱源側熱交換器35で凝縮されて液化された後、熱源機30から延びるメイン液管31Aを通ってコンピュータルーム2内の電子機器冷却ユニット20に供給される。
そして、各蒸発部22、23でガス化した冷媒は、合流冷媒配管29で合流した後にフレキシブルガス管26を通ってメインガス管31Bに流れ、熱源機30に戻る。以上のようにして冷凍サイクルが行われる。
図4は、第1結露防止制御を示すフローチャートである。電子機器冷却ユニット20の電装ユニット(制御手段)51は、リモートコントローラ52により検出される室内温度T1を取得し(ステップS1)、この室内温度T1が設定温度T0を上回っているか否かを判定し(ステップS2)、室内温度T1が設定温度T0以下の場合には(ステップS2:NO)、コンピュータルーム2の冷やしすぎであるため、蒸発器21による冷却を禁止(OFF)すべく、電装ユニット51内の図示せぬメモリの所定領域に各膨張弁28A、28Bの各々に対応するOFFフラグを設定する(ステップS3)。
一方、ステップS5の判定で否定結果が得られた場合(ステップS5:NO)、つまり、排熱温度TX1が閾値(設定温度T0+α)以下の場合、電装ユニット51は、上側蒸発部22による冷却を禁止(OFF)すべく、膨張弁28AのOFFフラグを設定する(ステップS7)。
このため、排熱温度TX1、TX2がコンピュータルーム2で規定される蒸発器21が結露しない設定排熱温度T0以下になる場合に、蒸発器21への冷媒供給を停止し、結露を回避する。そして、排熱温度TX1、TX2が設定排熱温度T0を確実に上回ると、蒸発器21への冷媒供給を開始し、結露を防止しつつ冷却を行うことができる。
熱源機30の電装ユニット(運転制御手段)61は、各電子機器冷却ユニット20から蒸発器21を通る冷媒温度を取得すべく、蒸発器21の入口冷媒温度と出口冷媒温度を取得する(ステップS1A)。本実施形態では、図3に示すように、蒸発器21が上側蒸発部22と下側蒸発部23とで構成されるため、各蒸発部22、23の入口冷媒温度L1、L2と出口冷媒温度G1、G2とを取得する。
次に、電装ユニット61は、冷媒温度の最小値を特定すべく、上側蒸発部22の出入り口温度L1、G1の最小値である値H1(=min(L1、G1))を求めると共に、下側蒸発部23の出入り口温度L1、G1の最小値である値H2(=min(L2、G2))を求める(ステップS2A)。
この場合の圧縮機32A、32Bの制御は、値HAが設定冷媒温度THに近づいた場合に、圧縮機32A、32Bの両方が運転している場合は、能力可変型の圧縮機32Bの運転周波数を下げ、これでも値HAが設定冷媒温度THを下回りそうであれば、この圧縮機32B或いは能力一定型の圧縮機32Aの運転を停止し、それでも設定冷媒温度THを下回りそうであれば両方の圧縮機32A、32Bの運転を停止するフィードバック制御などが実行される。すなわち、値HAが設定冷媒温度TH以下にならないように圧縮機32A、32Bの運転制御が行われる。
これによって、蒸発器21を通る冷媒温度が設定冷媒温度THを下回る事態が回避され、結露を防止することができる。
しかも、本構成では、蒸発器21の上側蒸発部22及び下側蒸発部23の各々について上記制御を行うので、各蒸発部22、23での結露防止を独立して制御でき、結露が生じる状況となった蒸発部22或いは23のみについて冷媒供給を停止し、他方の蒸発部23或いは22については冷媒供給を継続して冷却を継続することが可能である。
従って、本構成では、湿度制御を行うヒータや吸・放湿材を設ける従来構成に比して簡易な構成で結露防止が可能になる。
また、上述の実施形態において、更に、電子機器3に室内空気を吸い込むキャビネット11前面近傍に、相対湿度センサと乾球温度センサを設け、これらの検出温度から吸込空気の露点温度を計算し、吸込空気が露点温度以下にならないように圧縮機32A、32Bの運転制御を行っても良い。
また、上述の実施形態では、空冷式の熱源機30を使用する場合について説明したが、これに限らず、図6に示すように、水冷式の熱源機30Xを使用してもよい。水冷式の熱源機30Xを使用する場合は、図示せぬクーリングタワーから延びる水配管101、102とに熱源機30Xを配管接続する構成を採るため、複数の熱源機30Xを重ねて配置でき、熱源機30Xの配置スペースが小さくなる。また、本発明は、熱源機30、30Xから延びるメイン冷媒配管31に空気調和装置を接続し、この空気調和装置によりコンピュータルーム2内の空調を行う電子機器冷却システムにも適用してもよい。
また、熱源機30、30Xは、四方弁を有しない冷房(冷却)サイクル専用機の構成としてもよい。また、上記熱源機30、30Xが備える圧縮機32は、電動機で駆動される形式、いわゆるEHP(電気式ヒートポンプ)形式のものであったが、これに限るものではなく、ガスエンジンの駆動によって圧縮機を駆動させるGHP(ガスヒートポンプ)形式の熱源機としてもよい。
2 コンピュータルーム
3 電子機器
4 ファン
10 サーバラック
11 キャビネット
12 リアドア
20 電子機器冷却ユニット
21 蒸発器
22 上側蒸発部
23 下側蒸発部
25 フレキシブル液管
26 フレキシブルガス管
28A、28B、36 膨張弁
30、30X 熱源機
31 メイン冷媒配管
31A メイン液管
31B メインガス管
32 圧縮機
32A 能力一定型の圧縮機
32B 能力可変型の圧縮機
40 電子機器冷却装置
51 電装ユニット(制御手段)
52 リモートコントローラ
61 電装ユニット(運転制御手段)
P1A〜P5A及びP1B〜P5B 接続ポート
Claims (6)
- 圧縮機及び凝縮器を有する熱源機と、
前記熱源機から延びる冷媒配管に接続されると共に、ファン付きの電子機器を収容したキャビネットの開口を閉塞するリアドアに配設された蒸発器と、
により冷凍サイクルを構成し、
前記キャビネットをコンピュータルームに配設し、
前記電子機器に付設したファンで送風される空気を前記リアドアの蒸発器で冷却してコンピュータルームに戻すと共に、
前記電子機器の排熱温度を検出する排熱温度検出手段を備え、
前記排熱温度が、前記コンピュータルームで規定される前記蒸発器が結露しない設定排熱温度以下の場合に、前記蒸発器への冷媒供給を停止し、前記排熱温度が前記設定排熱温度を上回ると、前記蒸発器への冷媒供給を開始する制御手段を備えることを特徴とする電子機器冷却装置。 - 請求項1に記載の電子機器冷却装置において、
前記蒸発器を通る冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段と、
前記冷媒温度が、前記コンピュータルームで規定される前記蒸発器が結露しない設定冷媒温度を下回らないように、前記圧縮機の運転を制御する運転制御手段とを備えることを特徴とする電子機器冷却装置。 - 請求項1又は2に記載の電子機器冷却装置において、
前記蒸発器は、複数の蒸発部から構成されて各蒸発部に冷媒を選択に流通可能に構成されると共に、各蒸発部につながる冷媒管に膨張弁が各々設けられ、
前記排熱温度検出手段は、各蒸発部の上流の電子機器の排熱温度を各々検出し、
前記制御手段は、前記排熱温度毎に、前記コンピュータルームで規定される前記蒸発器が結露しない設定排熱温度以下か否かを判定し、排熱温度が設定排熱温度以下の電子機器の下流に配置される蒸発部への冷媒供給を停止し、この排熱温度が設定温度温度を上回ると、前記蒸発部への冷媒供給を開始することを特徴とする電子機器冷却装置。 - 圧縮機及び凝縮器を有する熱源機と、
前記熱源機から延びる冷媒配管に接続されると共に、ファン付きの電子機器を収容したキャビネットの開口を閉塞するリアドアに配設された蒸発器と、
により冷凍サイクルを構成し、
前記キャビネットをコンピュータルームに配設し、
前記電子機器に付設したファンで送風される空気を前記リアドアの蒸発器で冷却してコンピュータルームに戻すと共に、
前記蒸発器を通る冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、
前記冷媒温度が、前記コンピュータルームで規定される前記蒸発器が結露しない設定冷媒温度を下回らないように、前記圧縮機の運転を制御する運転制御手段を備えることを特徴とする電子機器冷却装置。 - 請求項4に記載の電子機器冷却装置において、
前記冷媒温度検出手段は、前記蒸発器の入口冷媒温度及び出口冷媒温度を検出し、
前記運転制御手段は、入口冷媒温度及び出口冷媒温度のうちの最小値が、前記設定冷媒温度を下回らないように、前記圧縮機の運転を制御することを特徴とする電子機器冷却装置。 - 請求項4又は5に記載の電子機器冷却装置において、
前記蒸発器は、複数の蒸発部から構成されて各蒸発部に冷媒を選択に流通可能に構成されると共に、各蒸発部につながる冷媒管に膨張弁が各々設けられ、
前記冷媒温度検出手段は、各蒸発部の入口冷媒温度及び出口冷媒温度を各々検出し、
前記運転制御手段は、各蒸発部の入口冷媒温度及び出口冷媒温度のうちの最小値が、前記設定冷媒温度を下回らないように、前記圧縮機の運転を制御することを特徴とする電子機器冷却装置。
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