JP2010209929A - 固定治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定治具10は、中間部材20とクランプ部材30を備えている。中間部材20はケーブル50に固定されている。クランプ部材30は、筒状部32によって中間部材20をクランプするとともに、貫通孔34を用いて車体に固定される。固定治具10では、クランプ部材30の筒状部32に、中間部材20に当接して押圧する弾性部38が形成されている。固定治具10では、弾性部38が中間部材20に対するクランプ部材30のケーブル50の軸方向への位置を支持する。これによって、ケーブル50の車体への配索作業を容易化すると共に、ケーブル50を適切に配索することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は上記の課題を解決する。すなわち本発明は、コントロールケーブルの車体への配索作業を容易化すると共に、コントロールケーブルを適切に配索することができる固定治具を提供することを目的としている。
また、この固定治具では、第1弾性部の弾性力によって、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向への相対移動を規制する。このため、クランプ部材を車体に固定した後は、クランプ部材に対する中間部材の相対位置が、コントロールケーブルの軸方向に変位することが抑制される。すなわち、車体に対するコントロールケーブルの位置がその軸方向に大きく変位することが抑制される。その結果、コントロールケーブルの配索経路が大きく変化することが抑制され、コントロールケーブルと他の部品等とが接触することが抑制される。これによって、コントロールケーブルを適切に配索することができる。
クランプ部材は、コントロールケーブルに固定される中間部材に比べて、その形状を自由に決定することができる。そのため、第1弾性部をクランプ部材に形成することで、本発明の効果を有する固定治具を容易に形成することができる。
クランプ部材に対して中間部材が、コントロールケーブルの径方向に自由に変位できると、走行中の振動により中間部材とクランプ部材が衝突を繰り返し、異音が発生するという問題が生じる。この固定治具では、中間部材とクランプ部材の少なくとも一方に第2弾性部が形成されており、第2弾性部が中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの径方向への相対移動を規制する。このため、クランプ部材に対する中間部材の相対運動が抑制され、異音の発生が抑制される。
この固定治具によれば、異なる2つの弾性部を固定治具に形成しなくてもよいため、固定治具を容易に形成することができる。
すなわち、第1の係合状態においては、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向への相対移動が規制される一方、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの周方向への相対移動が規制されない。つまり、第1の係合状態では、クランプ部材が、コントロールケーブルの所定位置に回転可能に支持される。また、第2の係合状態においては、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向への相対移動が規制されるとともに、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの周方向への相対移動が規制される。つまり、第2の係合状態では、クランプ部材が、コントロールケーブルの所定位置に回転不能に支持される。
この固定治具では、クランプ部材がコントロールケーブルの所定位置に回転可能に支持される第1の係合状態を備えている。そのため、第1の係合状態のままクランプ部材を車体に固定することで、コントロールケーブルにねじれが生じることを防止することができる。すなわち、車体側のコントロールケーブルを固定する位置(固定箇所)に対応してコントロールケーブルの所定位置に予め固定治具を固定しておくと、配索作業時には固定治具を車体に固定するだけでよく、配索作業を容易化することができる。しかし、コントロールケーブル(中間部材)に対するクランプ部材の姿勢(取付角度)を確定することは難しい。コントロールケーブルは、軸方向に長く、かつ、容易に変形できるため、固定箇所におけるコントロールケーブルのねじれ量を予測することが難しいためである。このため、中間部材に対してクランプ部材を回転不能としてしまうと、クランプ部材を車体に固定するために、コントロールケーブルにねじれが生じる場合がある。コントロールケーブルにねじれが生じると、コントロールケーブルの耐久性が悪化する。この固定治具では、第1の係合状態のままクランプ部材を車体に固定することができるので、コントロールケーブルにねじれが生じることを防止できる。そのため、コントロールケーブルの耐久性が悪化することが抑制される。また、第1の係合状態でクランプ部材を車体に固定した後に第2の係合状態に切り換えることで、クランプ部材に対してコントロールケーブルが周方向に回転することが規制される。このため、コントロールケーブルの配索後は、走行時の車体の振動によって異音が発生すること等が抑制される。
(特徴1)第1弾性部は、周辺に切り込みが形成されている。クランプ部材が中間部材をクランプする前の状態において、切り込みに囲まれた第1弾性部が他方の部材側に突出している。
(特徴2)第2弾性部は、周辺に切り込みが形成されている。クランプ部材が中間部材をクランプする前の状態において、切り込みに囲まれた第2弾性部が他方の部材側に突出している。
(特徴3)第1クランプ部材にはアーム部が形成されている。第2クランプ部材にはホルダ部が形成されている。アーム部は、間隔を空けて互いに略平行に配置された2枚の板状部を有している。ホルダ部は、その2枚の板状部を挿入可能な挿入口が形成されている。アーム部の2枚の板状部をホルダ部の挿入口に挿入することで、第2クランプ部材が第1クランプ部材に係合する。
(特徴4)アーム部の2枚の板状部には、ホルダ部の挿入口に挿入される側から、2枚の板状部の間隔が狭く設定された第1間隔部と、2枚の板状部の間隔が広く設定された第2間隔部がこの順で形成されている。第1間隔部がホルダ部の挿入口に挿入されることで、第1の係合状態が実現される。また、第2間隔部までホルダ部の挿入口に挿入されることで、第2の係合状態が実現される。
(特徴5)アーム部とホルダ部の少なくとも一方に、第2の係合状態から第1の係合状態への意図しない切替えを防止する機構が形成されている。
図1に示すように、固定治具10は、中間部材20とクランプ部材30を備えている。図2に、図1のII−II断面図を示す。中間部材20は、金属製の筒状部材であり、ケーブル50の所定の位置に固定されている。中間部材20をケーブル50に固定する方法としては、カシメ等を用いることができる。クランプ部材30は、1枚の金属板から形成されており、その中央部に中間部材20をホールドする筒状部32が形成されている。また、クランプ部材30の両端部には、クランプ部材30を車体に取り付けるための貫通孔34a、34bが形成されている。
筒状部32には、切り込み36が形成されており、切り込み36で囲まれた部位38(以下、弾性片38という)が、外力が作用しない状態で中間部材20側へ突出している。弾性片38は、クランプ部材30の両端縁(ケーブル50の軸方向の両端縁)のそれぞれに2つずつ形成されている。各端縁に形成された2つの弾性片38は、ケーブル50の中心に対して対称な位置に配置されている。各弾性片38は、ケーブル50の軸方向に伸びており、その先端がケーブル50の中心に向かって折り曲げられている。
固定治具10では、クランプ部材30の4つの弾性片38から中間部材20の両側面(ケーブル50の軸方向側の両側面)に作用する弾性力が釣り合う位置で、中間部材20に対するクランプ部材30の位置(ケーブル50の軸方向の位置)が決定される。
本実施例の固定治具60においても、中間部材70に弾性片74が形成されているため、第1実施例の固定治具10と同様に、ケーブル50の車体への配索作業を容易化することができるとともに、ケーブル50の配索経路が大きく変化することを抑制することができる。また、走行中の異音の発生を防止することができる。
図10に、第1クランプ部材250の側面図を示す。第1クランプ部材250は、1枚の金属板から形成されており、その中央部に筒状部252が形成されている。筒状部252は、中間部材220に取付けられる部位である。筒状部252は弾性変形可能であり、後述する板状部264、266の間隔の変化に伴ってその内径が変化する。外力が作用しない状態の筒状部252の内径は、中間部材220(弾性部224除く)の外径よりも広く設定されている。
第1クランプ部材250の両端(中間部材220に取付けられない部位)には、アーム部254が形成されている。アーム部254は、1枚の金属板の両端部である板状部264、266によって構成されている。板状部264、266は略平行に伸びている。板状部264、266の間隔は一様ではなく、端部側からその間隔が比較的狭く設定されている第1間隔部260と、その間隔が比較的広く設定されている第2間隔部256が形成されている。第1間隔部260と第2間隔部256の間には、第2間隔部256よりもその間隔が広く設定されている第1凸部258が形成されている。また、第1間隔部260には、第1間隔部260よりもその間隔が広く設定されている第2凸部262が形成されている。
取付部286は、ホルダ部282の基部282cに取付けられている。取付部286には、固定治具210を車体へと取り付けるための貫通孔288が形成されている。
例えば、中間部材及びクランプ部材の形状等は種々の態様を採ることができる。例えば、図13に示すようにクランプ部材を成形してもよいし、図14に示すように中間部材を成形してもよい。これらの例では、中間部材とクランプ部材の接触面積を大きくされているため、両者の相対的な位置ずれをより強固に規制することができる。
さらにアーム部454を挿入空間490に挿入すると、係止爪492が第2貫通孔457に嵌まり込み、係止爪494が第1貫通孔461に嵌まり込む。この第2の係合状態においては、中間部材420に対してクランプ部材430が回転不能となる。なお、第2の係合状態では、係止爪492,494によって、第1クランプ部材450と第2クランプ部材480が意図せずに離反することが防止される。
20、70、120、170 中間部材
30、80、130、180 クランプ部材
32、82、132、182 筒状部
34、84、134、184 貫通孔
38、74、138、174 弾性片
50 ケーブル
144 弾性片
176 凸部
210、410固定治具
220、420中間部材
230、430クランプ部材
250、450第1クランプ部材
252、452筒状部
254、454アーム部
256、456第1間隔部
258 第1凸部
260、460第2間隔部
262 第2凸部
264、266板状部
270 カバー部材
280、480第2クランプ部材
282 ホルダ部
282a、282b 係止爪
283 収容空間
286、486取付部
290 挿入口
310、360固定治具
320、370中間部材
330、380クランプ部材
338、374弾性片
481 脱落防止壁
482 係止部
490 挿入空間
492、494係止爪
Claims (6)
- コントロールケーブルを自動車の車体に固定する固定治具であって、
コントロールケーブルの外周面に固定される筒状の中間部材と、
中間部材をクランプするとともに、車体に固定されるクランプ部材を備えており、
中間部材とクランプ部材の少なくとも一方に、他方の部材に当接して押圧する第1弾性部が形成されており、その第1弾性部は中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向への相対移動を規制する固定治具。 - 第1弾性部は、クランプ部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固定治具。
- 中間部材とクランプ部材の少なくとも一方に、他方の部材に当接して押圧する第2弾性部が形成されており、その第2弾性部は中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの径方向への相対移動を規制することを特徴とする請求項1または2に記載の固定治具。
- 第2弾性部は、クランプ部材に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の固定治具。
- 第1弾性部は、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの径方向への相対移動をも規制することを特徴とする請求項1または2に記載の固定治具。
- クランプ部材は、中間部材に巻きつけられる第1クランプ部材と、第1クランプ部材に対して第1の係合状態と第2の係合状態に切換可能に係合する第2クランプ部材を備えており、
第1の係合状態では、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向への相対移動が規制される一方で周方向への相対移動が規制されておらず、
第2の係合状態では、中間部材に対するクランプ部材のコントロールケーブルの軸方向及び周方向への相対移動が規制されていることを特徴とする請求項1に記載の固定治具。
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