JP3129190U - ワイヤハーネスのクランプ取付構造 - Google Patents

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裕一 岩本
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Abstract

【課題】ワイヤハーネスに組みつけられたクランプの破損を防ぐと共に、クランプの横ズレおよび回転ズレを規制する。
【解決手段】クランプ本体21のタイバンド貫通穴23にタイバンド11を挿通してなるバンド別体型のクランプ10であって、クランプ本体21の基部22のワイヤハーネス接触面25に、タイバンド貫通穴23と同一方向となるワイヤハーネス周方向Aに延在する少なくとも2本の位置決め用リブ26をワイヤハーネスの軸線方向Bに間隔をあけて突設し、これら各位置決め用リブ26の周方向Aの少なくとも一端側に円弧状あるいは傾斜状の押込用突起部31a〜31cを設け、複数の位置決めリブ26の各押込用突起部31a〜31cを組み合わせると周方向Aの両端に押込用突起部を備えた構成とし、該押込用突起部31a〜31cをワイヤハーネスW/Hの外周面に食い込ませる。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動車に配索されるワイヤハーネスのクランプ取付構造に関し、詳しくは、バンド別体型クランプにおいて、ワイヤハーネスに対して回り止めおよび横ずれなくクランプを取り付けるものである。
従来、自動車に配索するワイヤハーネスを車体に取り付けるためにクランプをワイヤハーネスに取り付けており、該クランプとしてはバンド型クランプが汎用されている。
この種のクランプは、特開平7−279911号公報(特許文献1)で提供されている図15に示すワイヤハーネス用バンドクランプ1のように、車体係止部3とバンド貫通穴4を設けた本体部2と、該本体部2の一端より突出するバンド5とが一体的に樹脂成形されている。
前記バンドクランプ1は、バンド5をワイヤハーネスの外周に巻き付けて締結しておき、ワイヤハーネスの車体配索時には、車体係止部3を車体の取付穴に挿入係止することによって、ワイヤハーネスを車体の所定位置に固定している。
前記バンドクランプ1のバンド5の内面側には大きな突起6を突設し、ワイヤハーネスにバンド5を巻きつけたときに、前記突起6をワイヤハーネスの外周面に食い込ませ、クランプ1の回転や横ずれの防止を図っている。
しかしながら、前記バンドクランプ1のようなバンド5と本体部2との一体型クランプは、バンド5の締付状態においてバンド5の基端である本体部2との連結部7に急激な曲げられるため、応力が集中しやすく、この連結部7に損傷が生じる恐れがある。
一方、実開昭63−158608号(特許文献2)において、図16に示すように、バンド5Aと本体部2Aとを別体とし、本体部2Aのバンド貫通穴4Aにバンド5Aを貫通して締結するバンド別体型バンドクランプ1Aが提案されている。
前記バンド別体型のクランプ1Aでは、バンド5Aと本体部2Aとが連結されていないため、前述したバンドの基端に曲げ応力が集中する問題はない。
しかしながら、前記別体としたバンド5Aに、前記特許文献1の大きな突起6を設けると、クランプ1Aのバンド貫通穴4Aにバンド5Aを貫通する作業が困難となるうえ、バンド締結時に、前記突起がワイヤハーネス外周面に引っかかり、ワイヤハーネスを巻き込んだり傷つける虞れがある。
また、図示のバンドクランプ1Aは、本体部2Aの車体係止部3Aの突出側と反対側のワイヤハーネスとの接触面側に突起部6Aを備えており、これにより、クランプ1Aの回転ズレ(ワイヤハーネス周方向への位置ズレ)の防止を図っていると考えられるが、突起部6Aの詳細については言及されていないうえ、回転ズレ防止と横ズレ防止(ワイヤハーネス軸線方向の位置ズレ)の両方を実現するための工夫がなされていない。
特開平7−279911号公報 実開昭63−158608号公報
本考案は前記問題に鑑みてなされたもので、バンドをクランプとは別体として耐久性を高めるとともに、ワイヤハーネスに対するクランプの回り止めクランプの回転ズレおよび横ズレを防止できるワイヤハーネスのクランプ取付構造を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本考案は、ワイヤハーネスに巻きつけて締結するタイバンドと、該タイバンドの貫通穴を設けた基部の一面側から車体係止部を突設したクランプ本体とを組み合わせてなる二体型のワイヤハーネス用クランプであって、
前記クランプ本体の基部の他面側となるワイヤハーネス接触面に、前記タイバンド貫通穴と同一方向となるワイヤハーネス周方向に延在する少なくとも2本の位置決め用リブをワイヤハーネスの軸線方向に間隔をあけて突設し、これら各位置決め用リブの周方向の少なくとも一端側に円弧状あるいは傾斜状の押込用突起部を設け、複数の位置決め用リブの各押込用突起部を組み合わせると周方向の両端に押込用突起部を備えた構成とし、
前記押込用突起部を前記タイバンドで締結するワイヤハーネスの外周面より食い込ませ、ワイヤハーネスに対して位置決め保持することを特徴とするワイヤハーネスのクランプ取付構造を提供している。
前記ワイヤハーネスのクランプ取付構造によれば、前記クランプがクランプ本体とタイバンドとを別体としているため、バンド締め付け状態において局所的な変形や応力集中を防止でき、クランプの強度および耐久性を高めることができる。
また、クランプ本体に設けた前記位置決め用リブがワイヤハーネスの外周面に食い込むことによりクランプがワイヤハーネスの軸線方向(長さ方向)に横ズレ及びワイヤハーネスの周方向に回転することも規制できる。
特に、位置決め用リブはワイヤハーネス周方向に延在し、ワイヤハーネス外周面との接触面積を広く確保できるため、応力が分散され、ワイヤハーネス外周面の損傷を抑制しながら効果的に横ズレ防止と回り止めを図ることができる。
さらに、前記押込用突起部を一本の位置決めリブにつき一端側にのみ設けることにより、クランプを樹脂成型するときに使用する金型の構成を簡単にでき、型抜き作業が容易となると共に金型作製費を低減できる。
また、この押込用突起部を、ワイヤハーネス周方向の両端に少なくとも1つずつ備える構成とすることにより、該押込用突起部によってワイヤハーネスを周方向両側から挟持することできるため、ワイヤハーネスの軸心(以下「ハーネスセンター」と称す)を前記車体係止部の中心軸(以下「クランプセンター」と称す)の軸線上に位置させることができ、車体係止時のワイヤハーネスの安定感を高めると共に、タイバンドの緩みを防止することができる。
また、位置ズレ防止用の突起やリブをタイバンドに設けていないため、該タイバンドをタイバンド貫通穴に挿通する作業を容易に行うことができる。
前記周方向の一端側に前記押込用突起部を設けた前記位置決め用リブを軸線方向に間隔をあけて3個設けており、
両側の位置決め用リブの前記押込用突起部は周方向の同一側に設けていると共に、中央位置の位置決め用リブの前記押込用突起部は周方向の異なる側に設けていることが好ましい。
このように押込用突起部を互い違いに三角配置することにより、ワイヤハーネスの軸線方向が、タイバンド巻き付け方向に対する直交方向から振れて傾くことを規制できるため、タイバンド締結状態が安定し、該バンドの緩みを防止できる。
また、本発明は、ワイヤハーネスに巻きつけて締結するタイバンドと、該タイバンドの貫通穴を設けた基部の一面側から車体係止部を突設したクランプ本体とを組み合わせてなる二体型のワイヤハーネス用クランプであって、
前記クランプ本体の基部の一面側と前記タイバンド貫通穴を挟んで対向するワイヤハーネス接触面側は、タイバンド貫通穴の両端開口側から中央連結部までスリットを入れて、ワイヤハーネス周方向の両側に折り曲げ自在な挟持片を設けると共に、これら挟持片の先端側に押込用突起部を設け、
前記タイバンドをクランプ本体のタイバンド貫通穴に貫通した状態でワイヤハーネスに巻き付け時に前記両側の挟持片をタイバンドの内周側でワイヤハーネスの外周面に当接させると共に、前記押込用突起部をワイヤハーネスの外周面より食い込ませて、ワイヤハーネスに対して位置決め保持することを特徴とするワイヤハーネスのクランプ取付構造を提供している。
前記クランプ取付構造においては、両側の挟持片がワイヤハーネスの外周に沿って折れ曲がり、前記押込用突起部がワイヤハーネスの外周面に食い込んでワイヤハーネスを幅方向両側から挟持固定するため、クランプの回転ズレおよび横ズレの両方を防止することができる。
特に、前記両側の挟持片は、前記スリットによりクランプ本体の基部の周方向両側端よりも中央寄りの位置で折り曲げ可能であるため、ワイヤハーネスの外周面に沿って密着しやすい。従って、該挟持片とワイヤハーネス外周面との接触面積を広くとることができ、この点からも、クランプの位置ズレ、特に横ズレを防止することができる。
二体型クランプとすることによる損傷防止効果は前述と同様である。
前記挟持片のワイヤハーネス周方向の長さは、該挟持片が折り曲げられて押込用突起部がワイヤハーネスの外周面に食い込んだ状態において、ハーネスセンターを中心とする両端の押込用突起部の角度が90°以上180°以下となるように設定することが好ましい。 これは、90°以下では、押込用突起部によりワイヤハーネス外周面のごく一部しか挟持できないために挟持力が効果的に作用しにくく、また、180°を超えると挟持力が低減していくことに因る。
前記両側の挟持片の一方側には、該挟持片のワイヤハーネスの軸線方向となる幅方向の中央部に前記押込用突起部を設けている共に、他方側の挟持片には幅方向の両側部に前記押込用突起部を設けていることが好ましい。
このように押込用突起部を互い違いに三角配置することにより、ワイヤハーネスの軸線方向が、タイバンド巻き付け方向に対する直交方向から振れて傾くことを規制できるため、タイバンド締結状態が安定し、該バンドの緩みを防止できる。
前記クランプ本体には、そのタイバンド貫通穴の内面から可撓性を有する離脱防止用の保持片を突出させていることが好ましい。
これにより、ワイヤハーネスへのクランプ組み付け作業時にタイバンドの抜け落ちを防止でき、作業性を高めることができる。
上述したように、本考案によれば、クランプ本体とタイバンドとが別体であるため、クランプ本体とタイバンドとの連結部分に生じやすい亀裂や損傷を回避でき、クランプの強度および耐久性を高めることができる。
また、前記位置決め用リブあるいは前記挟持片をワイヤハーネスの外周面に食い込ませる、あるいは当接させることにより、クランプの横ズレを規制でき、かつ、前記押込用突起部をワイヤハーネスの外周面に食い込ませることにより、クランプの回転ズレを規制できるため、ワイヤハーネス軸線方向および周方向の両方向へのクランプの位置ズレを効果的に防止することができる。
さらに、タイバンドには位置ズレ防止用の突起やリブを設ける必要がないため、該タイバンドのタイバンド貫通穴への挿通作業を容易に行うことができる。
以下、本考案の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に本考案の第1実施形態に係るワイヤハーネスのクランプ取付構造を示す。
クランプ10は、別体のタイバンド11とクランプ本体21とを組み合わせたバンド別体型のクランプである。
前記タイバンド11は、図1に示すように、ロック穴13を貫通させて設けたロック枠部12と、該ロック枠部12の外面より延在するバンド部14とを樹脂で一体成型してなる。前記ロック枠部12の内壁には係止片15を突設し、バンド部14の一面側には、前記係止片15を係止する係止歯16を鋸歯状に多数並設している。
前記クランプ本体21は、タイバンド貫通穴23を設けた四角枠形状の基部22と、該基部22の一面側から外方に突設した車体係止部24と、該基部22のワイヤハーネス接触面25、即ち、前記車体係止部24と前記タイバンド貫通穴23を挟んだ反対側の面より突設した3個の位置決め用リブ26(26A、26B、26C)とを、樹脂で一体成形している。
前記車体係止部24は、スタビライザー27より突設した軸部28の先端で係止羽根29を折り返した形状とし、該係止羽根29を車体の取付穴(図示せず)に挿入係止する構成としている。
前記3個の位置決め用リブ26A〜26Cは、図2および図3にも示すように、ワイヤハーネスW/Hの周方向A、即ち、タイバンド貫通穴23の貫通方向にそれぞれ延在し、基部22のワイヤハーネス接触面25に、ワイヤハーネスW/Hの軸線方向Bに間隔をあけて前側端、中央、後側端の3箇所に平行に突設している。
この位置決め用リブ26A〜26Cの先端部には、図1に示すように、ワイヤハーネス周方向Aの一端側を該リブ26の突出方向に円弧状に隆起させて押込用突起部31a〜31cを設けている。3個の位置決め用リブ26A〜26Cのうち、前後両側の位置決め用リブ26A、26Cは、ワイヤハーネス周方向Aの同一側に押込用突起部31a、31cを設け、中央の位置決め用リブ26Bの押込用突起部31bは、前記押込用突起部31a、31cとは反対側端に設け、これら3個の押込用突起部31a〜31cを互い違いに三角配置している。
前記構成のクランプ10を図4に示すようにワイヤハーネスW/Hに組み付けるときは、まず、前記タイバンド11のバンド部14をクランプ本体21の基部22のタイバンド貫通穴23に挿通する。
次に、該バンド部14をワイヤハーネスW/Hの外周に巻き付けた後、前記ロック枠部12のロック穴13に通し、前記ロック片15をバンド部14の所要位置の前記係止歯16に係止させて締結する。このとき、図5に示すように、前記位置決め用リブ26A〜26CがワイヤハーネスW/Hの外周面に当接し、かつ、前記押込用突起部31a〜31cがワイヤハーネスW/Hの外周面に食い込むように、バンド部14を強く引っ張って締めつける。
このクランプ取付構造によれば、タイバンド11とクランプ本体21とが一体結合していないため、バンド締付状態においても強い応力が局所的に作用することを回避でき、クランプ10に破損や亀裂が生じることを防止できる。
また、図4および図5に示すように、ワイヤハーネス周方向Aに延在する3個の位置決め用リブ26A〜26CがワイヤハーネスW/Hの外周面に当接するため、クランプ10がワイヤハーネス軸線方向Bに位置ズレすることを効果的に防止できる。さらに、前記押込用突起部31a〜31cがワイヤハーネスW/Hの外周面に食い込み、これら押込用突起部31a〜31c間で、ワイヤハーネスW/Hの一部外周部をワイヤハーネス軸線方向に挟持固定するため、クランプ10がワイヤハーネス周方向Aに回転することを防止できる。
さらに、バンド部14には、位置ズレ防止用のリブや突起部を設けていないため、該バンド部14をタイバンド貫通穴13に挿通する作業も、引っかかりなくスムーズに行うことができる。
また、前記押込用突起部31a〜31cは、ワイヤハーネス周方向の一端側に2つ、他端側に1つ形成されるため、これら押込用突起部31a〜31cでワイヤハーネスW/Hを周方向両側から挟持することになる。従って、ワイヤハーネスW/Hがクランプ10のクランプセンターC1に対して一方側にズレ落ちることなく、図5に示すように、ワイヤハーネスW/HのハーネスセンターC2を、前記クランプセンターC1の軸線上に組み付けることができる。
さらに、3個の押込用突起部31a〜31cを前記のように三角配置しているため、ワイヤハーネスW/Hを、バンド部14の巻き付け方向に対する直交方向から振れさせることなく、まっすぐに組み付けることができる。
これらにより、ワイヤハーネスW/Hに対するクランプ10の組み付け状態が安定し、バンド部14の弛緩も防止できる。
図6および図7に、前記第1実施形態の変形例1、2のクランプ本体21を示す。
変形例1は、図6に示すように、位置決め用リブ26A〜26Cから押込用突起部31a〜31cを傾斜状に隆起させ、3つの位置決め用リブ26A〜26Cを組み合わせて、正面視先端形状がV字状となるように形成している。
変形例2は、図7に示すように、前記第一実施形態よりも位置決め用リブ26A〜26cの延在長さを短くし、位置決め用リブ26A〜26Cを組み合わせて、正面視先端形状が杯形状となるように形成している。
図8乃至図10に本考案の第2実施形態を示す。
第2実施形態では、クランプ本体21の基部22のワイヤハーネス接触面25側に、弾性変形によりワイヤハーネス周方向Aの両側に折り曲げ自在な挟持片41A、41Bを設けている。
詳しくは、前記基部22のワイヤハーネス接触面側壁32のワイヤハーネス軸線方向Bの前後両側に、タイバンド貫通穴23の両端開口側から中央連結部33までスリット34を入れ、中央連結部33の両側に、該中央連結部33を軸に折り曲げ可能な一対の挟持片41A、41Bを形成している。中央連結部33の両端は、前記基部22のワイヤハーネス軸線方向Bの前後両側壁35、36に連結されている。
前記一対の挟持片41A、41Bの先端には、ワイヤハーネス接触面25側に押込用突起部42a〜42cを突設している。一方の挟持片41Aには、ワイヤハーネスの軸線方向Bとなる幅方向の両側部に押込用突起部42a、42cを突設し、他方の挟持片41Bには、幅方向の中央部に押込用突起部42bを設け、これら押込用突起部42a、42b、42cを互い違いに三角配置している。
前記挟持片41A、41Bは、基部22のワイヤハーネス周方向A両側端よりも突出するように延在しており、その延在長さは、図10に示すように、該挟持片41A、41Bが折り曲げられて押込用突起部42a〜42cがワイヤハーネスW/Hの外周面に食い込んだ状態において、ハーネスセンターC2を中心とする前記押込用突起部42a(42c)と押込用突起部42bとの角度θが180°となる長さに設定している。
本実施形態においても、タイバンド11をタイバンド貫通穴23に挿通してワイヤハーネスW/Hの外周面に巻き付け、締結することにより、前記挟持片41A、41Bがバンド部14の内周面に沿って折れ曲がってワイヤハーネスW/Hの外周面に当接し、かつ、前記押込用突起部42a〜42cがワイヤハーネスW/Hの外周面に食い込んでワイヤハーネスW/Hを幅方向両側から挟持するため、クランプの回転ズレおよび横ズレを共に規制することができる。
また、押込用突起部42a〜42cを、図9にも示すように、互い違いに三角配置することにより、クランプ成型工程における型抜き作業が容易となるうえ、ワイヤハーネスW/Hの幅方向両側にバランスよく挟持力をかけることができ、ワイヤハーネスW/Hが幅方向に振れることを防止できる。
図11に第3実施形態に係るクランプの要部を示す。
第3実施形態では、一対の挟持片41A、41Bを、中央連結部33のワイヤハーネス軸線方向Bに異なる位置から互いに反対方向に延在させ、各挟持片41A、41Bの先端に一つずつ押込用突起部42a、42bを突設している。
図12に第4実施形態に係るクランプの要部を示す。
第4実施形態では、一対の挟持片41A、41Bを、中央連結部33のワイヤハーネス軸線方向Bに異なる位置から、ワイヤハーネス外周に幅方向両側から巻きつくフック形状に突設し、先端にはひとつずつ押込用突起部(42a)、42bを設けている。この挟持片41A、41Bの突出長さは、互いの先端をワイヤハーネス周方向Aに越えて拡径代を形成できる長さに設定している。
前記第3、第4実施形態は、いずれも小径のワイヤハーネスへのクランプ取付構造に適している。
即ち、挟持片41A、41Bがワイヤハーネス軸線方向Bの異なる位置に互い違いに設けられているため、小径のワイヤハーネスに取り付けた場合でも、該挟持片41A、41Bの先端部がラップすることなく、互いにズレた位置に巻きつき、両挟持片41A、41Bの押込用突起部42a、42bをワイヤハーネスの外周面に食い込ませることができる。従って、小径のワイヤハーネスに組み付けた場合でも、有効にクランプの横ズレおよび回転ズレを防止することができる。
図13(A)(B)に第5実施形態に係るクランプを示す。
第5実施形態では、クランプ本体21のタイバンド貫通穴23内に、ワイヤハーネス軸線方向Bに相対向する前後両側壁35、36の内壁から、一対のバンド保持片50をワイヤハーネス接触側壁32に向かって斜めに突設している。
このバンド保持片50は、図13(B)に示すように、バンド部14がタイバンド貫通穴23に挿入されたときに、該バンド部14に押されて車体係止側に撓み、反発力によってバンド部14の表面を押圧し、該バンド部14を貫通穴23のワイヤハーネス接触側壁32に押し付けて保持する。
従って、クランプ組み付け作業中に、タイバンド11がタイバンド貫通穴23から抜け落ちることを防止できる。また、前記バンド保持片50の構造は、バンド部14の挿入方向を選ばないため、タイバンド貫通穴23のいずれの開口側からでもバンド部14を挿入でき、作業性が向上する。
なお、バンド保持片50は、図14に示すようなアーチ形状としてもよい。
本考案の第1実施形態に係るクランプの分解斜視図である。 図1に示すクランプ本体の平面図である。 図1に示すクランプ本体の側面図である。 図1に示すクランプをワイヤハーネスに組み付けた状態を示す斜視図である。 第1実施形態のクランプ取付構造を示す断面図である。 第2実施形態の変形例1を示す要部正面図である。 第1実施形態の変形例2を示す要部正面図である。 第2実施形態に係るクランプ本体の要部斜視図である。 図8に示すクランプ本体の平面図である。 第2実施形態のクランプ取付構造を示す断面図である。 第3実施形態に係るクランプ本体の要部斜視図である。 第4実施形態に係るクランプ本体の要部斜視図である。 第5実施形態に係るクランプを示し、(A)はクランプ本体の斜視図、(B)はタイバンド挿通状態を示す要部側面図である。 他のバンド保持片の形状を示す斜視図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10 クランプ
11 タイバンド
14 バンド部
21 クランプ本体
22 基部
23 タイバンド貫通穴
25 ワイヤハーネス接触面
26(26A〜26C) 位置決め用リブ
31a〜31c、42a〜42c 押込用突起部
41A、41B 挟持片
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスに巻きつけて締結するタイバンドと、該タイバンドの貫通穴を設けた基部の一面側から車体係止部を突設したクランプ本体とを組み合わせてなるバンド別体型のワイヤハーネス用クランプであって、
    前記クランプ本体の基部の他面側となるワイヤハーネス接触面に、前記タイバンド貫通穴と同一方向となるワイヤハーネス周方向に延在する少なくとも2本の位置決め用リブをワイヤハーネスの軸線方向に間隔をあけて突設し、これら各位置決め用リブの周方向の少なくとも一端側に円弧状あるいは傾斜状の押込用突起部を設け、複数の位置決め用リブの各押込用突起部を組み合わせると周方向の両端に押込用突起部を備えた構成とし、
    前記押込用突起部を前記タイバンドで締結するワイヤハーネスの外周面より食い込ませて、ワイヤハーネスに対して位置決め保持していることを特徴とするワイヤハーネスのクランプ取付構造。
  2. 前記周方向の一端側に前記押込用突起部を設けた前期位置決め用リブを軸線方向に間隔をあけて3個設けており、
    両側の位置決め用リブの前記押込用突起部は周方向の同一側に設けていると共に、中央位置の位置決め用リブの前記押込用突起部は周方向の異なる側に設けている請求項1に記載のワイヤハーネスのクランプ取付構造。
  3. ワイヤハーネスに巻きつけて締結するタイバンドと、該タイバンドの貫通穴を設けた基部の一面側から車体係止部を突設したクランプ本体とを組み合わせてなるバンド別体型のワイヤハーネス用クランプであって、
    前記クランプ本体の基部の一面側と前記タイバンド貫通穴を挟んで対向するワイヤハーネス接触面側は、タイバンド貫通穴の両端開口側から中央連結部までスリットを入れて、ワイヤハーネス周方向の両側に折り曲げ自在な挟持片を設けると共に、これら挟持片の先端側に押込用突起部を設け、
    前記タイバンドをクランプ本体のタイバンド貫通穴に貫通した状態でワイヤハーネスに巻き付け時に前記両側の挟持片をタイバンドの内周側でワイヤハーネスの外周面に当接させると共に、前記押込用突起部をワイヤハーネスの外周面より食い込ませて、ワイヤハーネスに対して位置決め保持していることを特徴とするワイヤハーネスのクランプ取付構造。
  4. 前記両側の挟持片の一方側には、該挟持片のワイヤハーネスの軸線方向となる幅方向の中央部に前記押込用突起部を設けている共に、他方側の挟持片には幅方向の両側部に前記押込用突起部を設けている請求項3に記載のワイヤハーネスのクランプ取付構造。
  5. 前記クランプ本体には、そのタイバンド貫通穴の内面から可撓性を有する離脱防止用の保持片を突出させている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスのクランプ取付構造。
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