JP2010209708A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな部品を用いることなくボルト軸力を上昇させることができるターボチャージャを提供する。
【解決手段】タービンハウジング5は、軸受けハウジング(ベアリングハウジング3)の周囲に形成されたフランジ部3aが嵌入される凹部5bを備え、フランジ部3aは、凹部5bから突出してタービンハウジング5との間に段差Gを形成し、ボルト4の座面4aとタービンハウジング5との間には座金4bが挟持され、座金4bは段差Gを跨ぐように段差Gに対して傾斜して配置され、ボルト穴5cは、ボルト4のおねじ部4cと螺合するめねじ部5c1と、めねじ部5c1とボルト穴5cの開口との間に設けられボルト4を挿通させる円筒部5c2と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、ターボチャージャに関するものである。
従来から、タービンハウジングとベアリングハウジングとがボルトによって締結されたターボチャージャが知られている(例えば、特許文献1参照)。このターボチャージャは、タービンハウジング、センターハウジング(ベアリングハウジング)、ボルトの材質よりも線膨張係数の大きな材質を用いたスペーサを設け、ハウジング締結部からのガス漏れを防止するものである。
また、タービンハウジングとベアリングハウジングとの間の溝部に遮熱板の屈曲部を弾性変形状態で挟持して、遮熱板のガタツキを防止するものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−171948号公報 特開平7−189724号公報
しかしながら、上記従来のターボチャージャでは、タービンハウジングは例えばニッケル鋼等の耐熱材料により形成される。一方、ベアリングハウジングは例えば鋳鉄等により形成され、冷却手段等により冷却される。このような場合、ターボチャージャの熱間時には、タービンハウジングとベアリングハウジングとの材料の線膨張係数の差異や温度差等により、タービンハウジングの膨張量がベアリングハウジングの膨張量よりも大きくなる。すると、タービンハウジングとベアリングハウジングとを締結するボルトの軸力が低下するという課題がある。
特許文献1は、スペーサの膨張によりボルトの軸力の低下を抑制することができるが、条件を満たす線膨張係数を有する材料の選定が困難である。また、スペーサの膨張がタービンハウジングの膨張によって相殺されボルトの軸力を上昇させることが困難である。さらに、スペーサを追加する必要があるため、ターボチャージャの部品点数が増加してしまうという課題がある。
特許文献2は、遮熱板のガタツキ防止には効果が認められるが、タービンハウジングとベアリングハウジングとの材料の線膨張係数の差異や温度差等によるボルトの軸力の低下を防止することは困難である。
そこで、この発明は、新たな部品を用いることなくボルト軸力を上昇させることができるターボチャージャを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明のターボチャージャは、タービンインペラを回転可能に支持する軸受けハウジングと、前記タービンインペラに排気ガスを供給するスクロール流路が形成されたタービンハウジングと、前記タービンハウジングに設けられた複数のボルト穴に螺入され前記軸受けハウジングを前記タービンハウジングに締結する複数のボルトと、を備えるターボチャージャにおいて、前記タービンハウジングは、前記軸受けハウジングの周囲に形成されたフランジ部が嵌入される凹部を備え、前記フランジ部は、前記凹部から突出して前記タービンハウジングとの間に段差を形成し、前記ボルトの座面と前記タービンハウジングとの間には座金が挟持され、該座金は前記段差を跨ぐように前記段差に対して傾斜して配置され、前記ボルト穴は、前記ボルトのおねじ部と螺合するめねじ部と、該めねじ部と前記ボルト穴の開口との間に設けられ前記ボルトを挿通させる円筒部と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明のターボチャージャは、前記ボルトの頭部の半径は、前記ボルト穴の中心から前記凹部までの距離よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明のターボチャージャは、前記ボルト穴の周囲にざぐり部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明のターボチャージャは、前記スクロール流路内から前記タービンインペラ側に供給される前記排気ガスの圧力を可変とする排気ノズルを備え、前記フランジ部と前記凹部の底面との間に、前記排気ノズルを支持するサポートリングが挟持されていることを特徴とする。
また、本発明のターボチャージャは、前記ボルトの線膨張係数は、前記タービンハウジングの線膨張係数よりも小さいことを特徴とする。
本発明のターボチャージャは、タービンハウジングに軸受けハウジングのフランジ部が嵌入される凹部が設けられている。フランジ部は、凹部から突出してタービンハウジングとの間に段差を形成している。軸受けハウジングをタービンハウジングに締結するボルトの座面とタービンハウジングとの間には、座金が挟持され、座金は段差を跨ぐように段差に対して傾斜して配置されている。
このように構成することで、座金とタービンハウジングとの間に空間が形成される。そのため、ボルトにより軸受けハウジングをタービンハウジングに締結すると、座金に曲げ応力が作用してタービンハウジング側に反るように弾性変形する。この座金の弾性変形によりバネ力が発生し、ボルトに張力が作用してボルトの軸力が上昇する。また、座金からフランジ部に作用するバネ力により、フランジ部を凹部に押圧してタービンハウジングと軸受けハウジングとをより強固に締結することができる。
また、ボルト穴は、ボルトのおねじ部と螺合するめねじ部と、めねじ部とボルト穴の開口との間に設けられボルトを挿通させる円筒部と、を備えている。
このように構成することで、ボルトの円筒部に挿通された部分が、おねじ部と座面との間で引き伸ばされ、ボルトの軸力を上昇させることができる。
したがって、本発明のターボチャージャによれば、新たな部品を用いることなく熱間時におけるボルトの軸力を上昇させ、タービンハウジングと軸受けハウジングとをより強固に締結することができる。
本発明の実施形態におけるターボチャージャの断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1に示すターボチャージャの第1の変形例における拡大断面図である。 図1に示すターボチャージャの第2の変形例における拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態のターボチャージャは、例えば自動車のエンジンの回転数の増減に基づいてタービンインペラに供給する排気ガスの圧力を調整可能な可変容量型のターボチャージャである。
図1は、本実施形態のターボチャージャの断面図である。図2は、図1の部分拡大図である。
図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、タービンインペラ2を回転可能に支持するベアリングハウジング(軸受けハウジング)3を備えている。
ベアリングハウジング3は、例えば鋳鉄等の材料により形成され、水冷式や油冷式の冷却手段を備えている。
ベアリングハウジング3は、一方側が複数のボルト4によりタービンハウジング5に締結され、他方側が複数のボルト6によりコンプレッサハウジング7に締結されている。ボルト4は、例えば約12.3±0.5N・m程度のトルクで締め付けられている。これにより、冷間時のボルト4の軸力は、例えば約773kgf程度に設定されている。
ここで、タービンハウジング5は例えばニッケル鋼等の線膨張係数の大きな耐熱材料により形成されている。また、ボルト4は例えばステンレス鋼等、タービンハウジング5の材料よりも線膨張係数の小さい材料により形成されている。
ベアリングハウジング3のタービンハウジング5側の端部及びコンプレッサハウジング側の端部の周囲には、それぞれフランジ部3a,3bが設けられている。
フランジ部3a,3bは、それぞれタービンインペラ2の径方向に延出するように設けられている。
タービンハウジング5は、タービンインペラ2に排気ガスを供給するスクロール流路5aを備えている。スクロール流路5aには、例えばエンジンのシリンダ等に接続された排気ガス取入口(図示略)が設けられている。また、タービンハウジング5は、ベアリングハウジング3のフランジ部3aが嵌入される凹部5bと、スクロール流路5a内からタービンインペラ2側に供給される排気ガスの圧力を調整する排気ノズル8とを備えている。
凹部5bは、タービンハウジング5のベアリングハウジング3に対向する端面5eに段差状に設けられている。凹部5bは、フランジ部3aが凹部5b内に所定の公差で収まるように、フランジ部3aの寸法及び外形に対応する形状に形成されている。
凹部5bの周囲には、ボルト4が螺入される複数のボルト穴5cが形成されている。
排気ノズル8は、タービンインペラ2の周囲にタービンインペラ2の軸2aと略平行に設けられた支持軸9a,9bによって回動可能に支持された複数のノズルベーン10を備えている。また、排気ノズル8は、排気ガスの流路を形成すると共にノズルベーン10の支持軸9a,9bを回動可能に支持する支持穴11a,11bが形成された排気導入壁12a,12bを備えている。
ノズルベーン10は、流線型の翼状の板材により形成され、支持軸9a,9bが固定されて支持軸9a,9bと一体的に設けられている。
支持軸9a,9bは、アクチュエータ(図示略)により駆動される駆動軸13の動力を支持軸9aに伝達して回動させるリンク機構20に連結されている。
リンク機構20及び排気ノズル8は、サポートリング14によりタービンハウジング5の内側に支持されている。
サポートリング14は、底部14bに開口が形成された有底円筒状の形状に形成され、底部14bにリンク機構20及び排気ノズル8が固定されている。底部14bと反対側の開口縁14aは径方向外側に延出するように断面視で略L字型の形状に形成されている。
サポートリング14の開口縁14aは、図2に示すように、ベアリングハウジング3のフランジ部3aとタービンハウジング5の凹部5bの底面5dとの間に挟持されてタービンハウジング5に固定されている。
フランジ部3aは、図2に示すように、凹部5bからボルト4の長さ方向と略平行な方向に突出して、タービンハウジング5との間に段差Gを形成している。ここで、段差Gの突出方向の高さhは、例えば約0.2mm程度に設定されている。
ボルト4の座面4aとタービンハウジング5との間には、座金4bが挟持されている。座金4bは、例えばボルト4に挿通された円環板状のものが用いられ、段差Gを跨ぐように段差G(フランジ部3aの突出方向)に対して傾斜して配置されている。
ボルト穴5cは、めねじ部5c1と円筒部5c2とにより形成されている。
めねじ部5c1は、ボルト4のおねじ部4cと螺合するように設けられている。
円筒部5c2は、ボルト穴5cの開口とめねじ部5c1との間に設けられ、深さd2が例えば約6mm程度に形成されている。円筒部5c2の内径D1はボルト4の外径D2よりも大きく形成され、ボルト4を挿通させるように形成されている。
ボルト穴5c及び凹部5bは、ボルト4の頭部4dの半径Rがボルト穴5cの中心から凹部5bの開口縁までの距離Xよりも小さくなるように設けられている。
ボルト穴5cの開口の周囲のタービンハウジング5の端面5eには、ざぐり部5fが設けられている。ざぐり部5fの深さd1は、例えば約0.2mm程度に設定されている。
図1に示すように、タービンインペラ2の軸2aのコンプレッサハウジング7側には、コンプレッサインペラ15が軸2aに一体的に連結されている。
コンプレッサハウジング7は、コンプレッサインペラ15へ供給する空気を取り入れる空気取入口7aを備えている。コンプレッサハウジング7とベアリングハウジング3との間で、コンプレッサインペラ15の周囲には、コンプレッサインペラ15側から供給された空気を昇圧する環状のディフューザ流路7bが形成されている。
ディフューザ流路7bの周囲には、ディフューザ流路7bの外周部に連通する渦巻き状のコンプレッサスクロール流路7cが形成されている。コンプレッサスクロール流路7cには、コンプレッサスクロール流路7c内の空気を、例えばエンジンのシリンダに供給するための空気排出口(図示略)が設けられている。
以上の構成により、本実施形態のターボチャージャ1は、例えばエンジンのシリンダから排出された排気ガスをタービンハウジング5のスクロール流路5aに取り込んで、排気ノズル8を介してタービンインペラ2に供給する。これにより、タービンインペラ2が回転して、軸2aを回転させ、コンプレッサインペラ15が回転する。
排気ノズル8によりタービンインペラ2に供給する排気ガスの圧力を調整する際には、アクチュエータ等の動力源により、駆動軸13を所定の角度、軸回りに回転させる。すると、リンク機構20が駆動して各々の支持軸9aを回転させる。これにより、ノズルベーン10の各々が開閉するようになっている。このように、リンク機構20により支持軸9aを回転させる角度を調整し、ノズルベーン10を開閉する際の開度を調整することで、タービンインペラ2に供給する排気ガスの圧力を調整することができる。
空気取入口7aから取り入れられ、コンプレッサインペラ15の回転により圧縮された空気は、ディフューザ流路7bを通過する過程で昇圧され、コンプレッサスクロール流路7cに供給される。そして、コンプレッサスクロール流路7c内の昇圧された空気は、空気排出口から、例えばエンジンのシリンダに供給される。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
ターボチャージャ1は、タービンハウジング5が例えばニッケル鋼等の線膨張係数の大きな材料により形成され、スクロール流路5aには例えば約850℃程度の温度の排気ガスが流通している。一方、ベアリングハウジング3は、例えば鋳鉄等により形成され、冷却手段により冷却されている。そのため、従来のターボチャージャでは、熱間時における線膨張係数の差異や温度差等により、タービンハウジングがベアリングハウジングよりも大きく膨張し、ボルトの軸力が例えば約197kf程度まで低下していた。
ここで、本実施形態のターボチャージャ1は、図2に示すように、タービンハウジング5の凹部5bに嵌入されたベアリングハウジング3のフランジ部3aが、凹部5bから突出してタービンハウジング5との間に段差Gを形成している。そして、ボルト4の座面4aとタービンハウジング5との間に、段差Gを跨ぐように段差Gに対して傾斜して配置された座金4bが挟持されている。これにより、座金4bとタービンハウジング5の端面5eとの間に空間が形成されている。
そのため、ボルト4によりベアリングハウジング3をタービンハウジング5に締結すると、座金4bに曲げ応力が作用してタービンハウジング5側に反るように弾性変形する。この座金4bの弾性変形によりバネ力が発生し、ボルト4に張力が作用して従来よりもボルト4の軸力が上昇する。これにより、熱間時のボルト4の軸力の低下を防止することができる。また、座金4bからフランジ部3aに作用するバネ力によりフランジ部3aを凹部5bの底面5dに押圧して、タービンハウジング5とベアリングハウジング3とをより強固に締結することができる。
加えて、本実施形態のターボチャージャ1は、ボルト4の頭部4dの半径Rがボルト穴5cの中心から凹部5bまでの距離Xよりも小さくなっている。
そのため、ボルト4を締め付けることで、ボルト4の頭部4dとフランジ部3aとによって座金4bに大きな曲げ応力を作用させ、座金4bを効果的にタービンハウジング5側に撓ませることができる。これにより、より大きなバネ力を得ることができ、ボルト4の軸力をより上昇させることができる。また、タービンハウジング5とベアリングハウジング3とをより強固に締結することができる。
さらに、本実施形態のターボチャージャ1は、ボルト穴5cの周囲にざぐり部5fが設けられている。
そのため、座金4bとタービンハウジング5との間により大きな空間を形成することができ、座金4bをタービンハウジング5側により大きく変形させることができる。これにより、より大きなバネ力を得ることができ、ボルト4の軸力をさらに上昇させることができる。また、タービンハウジング5とベアリングハウジング3とをさらに強固に締結することができる。
また、本実施形態のターボチャージャ1は、ボルト穴5cが、ボルト4のおねじ部4cに螺合するめねじ部5c1と、ボルト4を挿通させる円筒部5c2とにより構成されている。
そのため、ボルト4を締め付けると、ボルト4の円筒部5c2に挿通された部分が、頭部4dとおねじ部4cとの間で引っ張られて弾性変形する。このボルト4の弾性変形によるバネ力により、ボルト4の軸力を上昇させることができる。これにより、熱間時におけるボルト4の軸力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のターボチャージャ1は、ボルト4の線膨張係数がタービンハウジング5の線膨張係数よりも小さくなっている。
そのため、熱間時にはタービンハウジング5の膨張量がボルト4の膨張量よりも大きくなり、ボルト4の円筒部5c2に挿通された部分が、頭部4dとおねじ部4cとの間で引っ張られる。これにより、熱間時におけるボルト4の軸力を例えば約953kgf程度まで上昇させることができる。
また、本実施形態のターボチャージャ1は、排気ノズル8及びリンク機構20を支持するサポートリング14が、フランジ部3aと凹部5bの底面5dとの間に挟持されている。
そのため、座金4bのバネ力によってフランジ部3aと凹部5bの底面5dとの間にサポートリング14を強固に挟持することができる。これにより、サポートリング14のガタツキを防止することができる。
また、サポートリング14の開口縁14aの厚みを利用してフランジ部3aを凹部5bから突出させて段差Gを形成することができる。これにより、タービンハウジング5やベアリングハウジング3の設計変更を最小限にすることができる。
以上説明したように、本実施形態のターボチャージャ1によれば、新たな部品を用いることなく熱間時におけるボルト4の軸力を従来よりも大幅に上昇させ、タービンハウジング5とベアリングハウジング3とをより強固に締結することができる。
次に、図3を用いて本実施形態のターボチャージャ1の第1の変形例について説明する。図3は、ターボチャージャ1の第1の変形例における拡大断面図である。
本変形例では、タービンハウジング5の端面5eにざぐり部5fが形成されていない点で上述の実施の形態と異なっている。その他は上述の実施の形態のターボチャージャ1と同様であるので、同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図3に示すように、本変形例のターボチャージャ101は、上述の実施形態で説明したターボチャージャ1と同様に、タービンハウジング5の凹部5bに嵌入されたベアリングハウジング3のフランジ部3aが、凹部5bから突出してタービンハウジング5との間に段差Gを形成している。そして、ボルト4の座面4aとタービンハウジング5との間に、段差Gを跨ぐように段差Gに対して傾斜して配置された座金4bが挟持されている。これにより、座金4bとタービンハウジング5の端面5eとの間に空間が形成されている。
また、ボルト穴5cが、ボルト4のおねじ部4cに螺合するめねじ部5c1と、ボルト4を挿通させる円筒部5c2とにより構成されている。
したがって、本変形例のターボチャージャ101によれば、上述の実施形態で説明したターボチャージャ1と同様の効果が得られる。また、ざぐり部5fを形成する工程を省略することができ、製造工程を簡略化することができる。
次に、図4を用いて本実施形態のターボチャージャ1の第2の変形例について説明する。図4は、ターボチャージャ1の第2の変形例における拡大断面図である。
本変形例では、ベアリングハウジング3のフランジ部3aとタービンハウジング5の凹部5bの底面5dとの間にサポートリング14が挟持されておらず、タービンハウジング5に直接固定されている点で上述の第1の変形例と異なっている。その他は上述の第1の変形例のターボチャージャ101と同様であるので、同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図4に示すように、本変形例のターボチャージャ102は、上述の実施形態で説明したターボチャージャ1と同様に、タービンハウジング5の凹部5bに嵌入されたベアリングハウジング3のフランジ部3aが、凹部5bから突出してタービンハウジング5との間に段差Gを形成している。そして、ボルト4の座面4aとタービンハウジング5との間に、段差Gを跨ぐように段差Gに対して傾斜して配置された座金4bが挟持されている。これにより、座金4bとタービンハウジング5の端面5eとの間に空間が形成されている。
また、ボルト穴5cが、ボルト4のおねじ部4cに螺合するめねじ部5c1と、ボルト4を挿通させる円筒部5c2とにより構成されている。
したがって、本変形例のターボチャージャ102によれば、上述の実施形態で説明したターボチャージャ1と同様の効果が得られる。また、凹部5bの深さを調整することで、フランジ部3aの突出高さhを調整することができ、設計変更を最小限にすることができる。
尚、この発明は上述した実施形態やその変形例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、ベアリングハウジングのフランジ部と、タービンハウジングの凹部の底面との間に挟持される部材は、サポートリングに限定されない。
1,101,102 ターボチャージャ、2 タービンインペラ、3 ベアリングハウジング(軸受けハウジング)、3a フランジ部、4 ボルト、4a 座面、4b 座金、4c おねじ部、4d 頭部、5 タービンハウジング、5a スクロール流路、5b 凹部、5c ボルト穴、5c1 めねじ部、5c2 円筒部、5d 底面、5f ざぐり部、8 排気ノズル、14 サポートリング、G 段差、R 半径、X 距離

Claims (5)

  1. タービンインペラを回転可能に支持する軸受けハウジングと、前記タービンインペラに排気ガスを供給するスクロール流路が形成されたタービンハウジングと、前記タービンハウジングに設けられた複数のボルト穴に螺入され前記軸受けハウジングを前記タービンハウジングに締結する複数のボルトと、を備えるターボチャージャにおいて、
    前記タービンハウジングは、前記軸受けハウジングの周囲に形成されたフランジ部が嵌入される凹部を備え、
    前記フランジ部は、前記凹部から突出して前記タービンハウジングとの間に段差を形成し、
    前記ボルトの座面と前記タービンハウジングとの間には座金が挟持され、該座金は前記段差を跨ぐように前記段差に対して傾斜して配置され、
    前記ボルト穴は、前記ボルトのおねじ部と螺合するめねじ部と、該めねじ部と前記ボルト穴の開口との間に設けられ前記ボルトを挿通させる円筒部と、を備えていることを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記ボルトの頭部の半径は、前記ボルト穴の中心から前記凹部までの距離よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のターボチャージャ。
  3. 前記ボルト穴の周囲にざぐり部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のターボチャージャ。
  4. 前記スクロール流路内から前記タービンインペラ側に供給される前記排気ガスの圧力を可変とする排気ノズルを備え、
    前記フランジ部と前記凹部の底面との間に、前記排気ノズルを支持するサポートリングが挟持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のターボチャージャ。
  5. 前記ボルトの線膨張係数は、前記タービンハウジングの線膨張係数よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のターボチャージャ。
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