JP2010206989A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属容器間の安価な絶縁構造によって誘導サージによる金属容器間の絶縁破壊を防ぐことが可能なガス絶縁開閉装置を提供すること。
【解決手段】フランジ6,7間にアダプタ4と絶縁スペーサ5を挟んで金属容器15,16間の絶縁接続部が構成されたガス絶縁開閉装置30において、アダプタ4に設けられたザグリ穴23の底面から、気中放電用突起付ボルト1のねじ部をアダプタ4、絶縁スペーサ5を挿通させてフランジ7に形成されたねじ穴26に螺合させることで絶縁スペーサ5を介してフランジ7とアダプタ4とを締結する。さらに、気中放電用突起付ボルト1の突起部22とフランジ6との間に気中ギャップ14を設け、この気中ギャップ14の長さを調節してその絶縁耐力が絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁耐力よりも小さくなるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁性ガスが封入された金属容器内に通電部である導体などが収納されたガス絶縁開閉装置に関するものである。
ガス絶縁開閉装置では、複数の金属容器を連結して形成された内部空間に絶縁性ガスを密閉充填するとともに通電部である主回路導体を収納し、この主回路導体を絶縁スペーサにより金属容器から絶縁支持している。また、主回路導体に通流する電流を計測するために、計器用変流器を金属容器に外装設置する場合がある。この計器用変流器は、主回路導体を一次導体、計器用変流器の二次巻線を二次導体とした変流器であり、主回路導体に通流している電流を、二次巻線に流れる電流を介して計測している。
ところで、主回路導体が収納さている金属容器は全て接地されている。そのため、金属容器を介して電流路の閉ループが構成されると、主回路導体を通流する電流に起因して金属容器に誘導電流が流れ、計器用変流器による主回路導体の通流電流の正確な測定が困難となる場合がある。そのため、隣接する金属容器間の接続部を絶縁物を介在させて接続することにより、誘導電流が閉ループを構成して通流するのを防止している。
このように、金属容器間に主回路導体からの誘導電流が流れないように金属容器のフランジ等の接続部間に絶縁を施しているために、フランジ間に電位差が生じる。特に、ガス絶縁開閉装置においては、断路器等の開閉時に発生する開閉サージ等により、主回路導体と金属容器との間のキャパシタンスと金属容器のインダクタンスとに基づき、金属容器に高周波の誘導サージが発生する。そして、この誘導サージは、絶縁を施した金属容器のフランジ間で放電し、絶縁物の損傷とその機能を損なう虞れがあり、このため計器用変流器による主回路導体の電流計測が困難になるという問題があった。
特許文献1では、上記のような問題を解消するために、金属容器間に酸化亜鉛素子等の非線形抵抗体を設ける構成としている。これにより、開閉機器の開閉時に発生する開閉サージにより金属容器間の絶縁接続部に所定電圧以上の誘導サージが誘起された場合、この
誘導サージを非線形抵抗体からなる避雷器にて金属容器間に導通させることができる。したがって、金属容器間を絶縁する絶縁物が誘導サージの放電により損傷することを回避できる。
特開平08−111917号公報
しかしながら、上記従来の技術には以下に示すような問題点があった。すなわち、ガス絶縁開閉装置の金属容器に計器用変流器を外装設置する場合、金属容器に主回路導体による誘導電流が流れないように金属容器間を絶縁接続構造とする必要があるが、従来の絶縁接続構造では、断路器等の開閉時に発生する高周波の誘導サージにより、絶縁接続部が絶縁破壊されるという問題があった。
また、特許文献1では、金属容器間に非線形抵抗体を設ける構造を採用することにより、絶縁接続部の絶縁破壊を回避しているが、非線形抵抗体を適用するため、高価であるという問題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、金属容器間の安価な絶縁構造によって誘導サージによる金属容器間の絶縁破壊を防ぐことが可能なガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、 接続部相互にそれぞれ設けられたフランジを互いに対向させて配設され、前記フランジを介して接続された第1および第2の金属容器と、これら第1および第2の金属容器のフランジ間に配置された絶縁部材と、を備えたガス絶縁開閉装置において、一面側に形成された穴部の開口方向を一方のフランジと対向するようにして前記絶縁部材と重ね合わせて前記フランジ間に配置された金属製の接続部材と、前記穴部内に配置される頭部と、この頭部の径よりも小径のねじ部と、前記接続部材との間の絶縁を確保する絶縁ワッシャと、を有し、前記ねじ部を前記穴部の底面から前記接続部材および前記絶縁部材を挿通させて他方のフランジに形成された係合穴に螺合させることで前記絶縁部材を介して前記他方のフランジと前記接続部材とを締結する導電性の第1の締結部材と、前記一方のフランジと前記接続部材とを締結する第2の締結部材と、を備え、前記第1の締結部材の頭部と前記一方のフランジとの間に間隙を設け、この間隙の絶縁耐力が前記絶縁部材および前記絶縁ワッシャの絶縁耐力よりも小さくなるように前記間隙の長さが調節されていることを特徴とする。
この発明によれば、一方のフランジによって密閉された穴部内において第1の締結部材の頭部と一方のフランジとの間に間隙を設け、この間隙の長さを調節してその絶縁耐力を絶縁部材および絶縁ワッシャの絶縁耐力よりも小さくなるようにしたので、開閉器の開閉時に高周波の誘導サージが発生した場合でも、第1の締結部材の頭部と一方のフランジとの間で気中放電させることができ、金属容器間の絶縁部材の絶縁破壊を防ぎ、金属容器外部での放電を回避することができる。
また、従来のように非線形抵抗体を適用しないため、安価な絶縁構造を得ることができる。
以下に、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の部分構成を示す縦断面図である。図1において、ガス絶縁開閉装置30は、主たる構成要素として、六フッ化硫黄ガス等の絶縁性ガス21が密閉充填された金属容器15,16と、この金属容器15,16内に収納された通電部である導体11と、この導体11に接続された開閉部20と、金属容器16のフランジ6と金属容器15のフランジ7との間に挟持された絶縁スペーサ5およびアダプタ4と、アダプタ4に設けられたザグリ穴23の底面からアダプタ4および絶縁スペーサ5を順次貫通し、絶縁ワッシャ2、ワッシャ3、絶縁スペーサ5、およびOリング9,10を介してフランジ7とアダプタ4とを締結する気中放電用突起付ボルト1と、ワッシャ13およびOリング8を介してフランジ6とアダプタ4とを締結するボルト12と、を備えている。なお、図1では、ガス絶縁開閉装置30の構成のうち、金属容器15と金属容器16との間の絶縁取付構造を中心に示したものであり、他の金属容器間にも同様の絶縁取付構造を設けることができる。
金属容器15,16は円筒状をなし、その一端部にそれぞれフランジ7,6が形成されている。金属容器15と金属容器16は、各円筒の軸線を同軸上にしてフランジ7とフランジ6とを対向させ、アダプタ4および絶縁スペーサ5を間に介在させて連結されている。また、金属容器15,16はともに接地されている。
絶縁部材としての絶縁スペーサ5は、金属容器15内の室と金属容器16内の室とを気密に仕切るとともに、金属容器15,16から導体11を絶縁支持している。
開閉部20は導体11に接続された例えば断路器の開閉部である。開閉部20を開閉することにより、開路状態または閉路状態が実現される。
接続部材としての金属製のアダプタ4は、軸線に垂直な断面がフランジ6,7と同様に環状であり、さらに、図示例ではフランジ6側の一面に、ザグリ穴加工されたザグリ穴23と、ねじ穴加工されたねじ穴24とが、周縁部にて周方向に沿って略等角度で交互に配置されている。また、穴部としてのザグリ穴23の底面にはアダプタ4を貫通する挿通穴27が設けられている。図2は、アダプタ4の図1におけるX−X矢視図である。図2において、A,Bは、それぞれ、図1における挿通穴27の形成位置、ねじ穴24の形成位置を示したものであり、例えば6個の挿通穴27とこれと同数のねじ穴24とが周方向に沿って交互に設けられている。なお、図1の縦断面図は、図2における一点鎖線で示された断面を示すものである。
気中放電用突起付ボルト1は、突起部22が形成された頭部とこの頭部の径よりも小径のねじ部とからなる。気中放電用突起付ボルト1は、そのねじ部が、ワッシャ3、アダプタ4との間の絶縁を確保する絶縁ワッシャ2、挿通穴27、絶縁スペーサ5に設けられた挿通穴25を順次挿通し、フランジ7に設けられた係合穴としてのねじ穴26に螺合することにより、アダプタ4とフランジ7とを絶縁スペーサ5を介してボルト締結する。
気中放電用突起付ボルト1の頭部の端面上に形成された突起部22と、これに対向するフランジ6との間には、気中ギャップ14が設けられている。この気中ギャップ14の長さは、気中ギャップ14の絶縁耐力がフランジ間の絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁耐力よりも小さくなるように調節されている。ただし、気中ギャップ14の長さをあまり小さくすると、突起部22とフランジ6とが振動などにより短絡してしまうため、金属容器間に導体11の通流電流による誘導電流が流れることとなり、外装された計器用変流器(図示せず)による導体11の電流値の正確な計測ができなくなり、通常の運転状態であるにもかかわらず事故が発生したと誤認してしまうなどの問題が生ずる。気中ギャップ14の長さは、導体11に印加する電圧に依存し、公差などを考慮して決定される。導体11に印加する電圧が50万V程度であれば、気中ギャップ14の長さは例えば数mm程度とすることができる。
ボルト12は、ワッシャ13、フランジ6に設けられた挿通穴28を順次挿通し、アダプタ4に設けられたねじ穴24に螺合することにより、フランジ6とアダプタ4とを締結する。本実施の形態では、気中放電用突起付ボルト1を含む第1の締結部材と、例えばボルト12を含む第2の締結部材とを用いてフランジ間が接続されている。なお、第1および第2の締結部材の取り付け個数は本実施の形態の例に限定されず、それぞれ任意個数可能である。また、第1および第2の締結部材の配置も図2の例に限定されない。
Oリング10は絶縁スペーサ5とフランジ7との間を気密にシールし、Oリング9は絶縁スペーサ5とアダプタ4との間を気密にシールし、さらにOリング8はアダプタ4とフランジ6との間を気密にシールしている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。開閉部20の開閉動作に伴い発生する開閉サージに起因して、金属容器15,16に高周波の誘導サージが発生する。この誘導サージは、気中ギャップ14間の絶縁耐力以上の電圧に達すると、気中放電用突起付ボルト1の突起部22を介してザグリ穴23内で気中放電される。このとき、ザグリ穴23はフランジ6で蓋をされた状態なので、放電が外部に及ぶことはない。また、気中ギャップ14の絶縁耐力は、絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁耐力よりも小さいので、誘導サージによって絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2において放電が発生することはない。
本実施の形態によれば、フランジ6によって密閉されたザグリ穴23内部において気中放電用突起付ボルト1の突起部22とフランジ6との間に気中ギャップ14を設け、この気中ギャップ14の長さを調節してその絶縁耐力を絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁耐力よりも小さくなるようにしたので、開閉部20の開閉時に高周波の誘導サージが発生した場合でも、突起部22とフランジ6との間で気中放電させることができ、金属容器間の絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁破壊を防ぐことができる。したがって、誘導サージによって絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2の絶縁機能が損なわれ、金属容器15,16間に誘導電流が流れ、この誘導電流を外装された計器用変流器が検出して誤動作する事態を回避することができる。
また、金属容器15,16外部での放電が発生することがないため、放電により絶縁スペーサ5及び絶縁ワッシャ2が損傷を受けることがなく、その絶縁寿命を延ばすことができる。
また、気中放電用突起付ボルト1には突起部22が設けられているので、この突起部22を介して放電し易くなっている。なお、6個の気中放電用突起付ボルト1のうちの一部を突起付ではないボルトに置き換えても同様の効果を得ることができる。すなわち、少なくとも1つの気中放電用突起付ボルト1が取り付けられていればよい。また、6個の気中放電用突起付ボルト1のうちの全部を突起付ではないボルトに置き換えても同様の効果を得ることは可能であるが、この場合、放電し易いように気中ギャップ14の長さをより短くする必要がある。しかしながら、この場合、振動などにより気中放電用突起付ボルト1の頭部がフランジ6と接触することがないように公差も含めて設定する必要がある。したがって、第1の締結部材に少なくとも1つの気中放電用突起付ボルト1が含まれることが好ましい。
さらに、従来のように非線形抵抗体を適用しないため、安価であるという利点がある。図4は、特許文献1に記載の従来のガス絶縁開閉装置における絶縁接続部の構成を示す部分断面図である。図4では、金属容器141,142内に配置された導体103より上側の絶縁接続部の構成を示している。具体的には、フランジ211とフランジ221との間に絶縁物102を配置し、ボルト107、絶縁リング122、絶縁ワッシャ121、およびナット171を用いてフランジ211とフランジ221とを締結している。さらに、フランジ221,211にそれぞれ接続された接続導体112,111間に非線形抵抗体200を設けている。非線形抵抗体200は絶縁筒100に収納され、その絶縁筒100の両端と接続導体111,112とがボルト101で締結されている。この従来のガス絶縁開閉装置では、金属容器141,142間の絶縁接続部に所定電圧以上の誘導サージが誘起された場合、この誘導サージを非線形抵抗体200からなる避雷器を介して金属容器141,142間に導通させる。しかしながら、この構成では非線形抵抗体200を用いているため、高価であるという問題があった。
本実施の形態では、フランジ6とフランジ7との間に絶縁部材として絶縁スペーサ5を配置しているが、これとは異なる絶縁部材を配置することもできる。絶縁部材として絶縁スペーサ5を用いることで、導体11を絶縁支持し、金属容器15,16内の空間をガス区分するとともに、金属容器間を絶縁することができる。
なお、本実施の形態では、誘導サージを絶縁接続部内部で気中放電させる構造としているが、放電発生中は金属容器間が導通状態となり、前記した計器用変流器による導体11の電流計測が正しく測定できなくなるのではないかという懸念がある。しかしながら、放電のパルス波はnsec〜μsecのパルス幅であるのに対して、計器用変流器はmsec単位のサンプリングで計測を行っているため、サージ的な信号に対してはほとんど反応せず、したがって、本実施の形態によって計器用変流器が誤動作することはない。
実施の形態2.
図3は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置31の部分構成を示す縦断面図である。図3では、金属容器16の外周面上に計器用変流器29が外装されており、この計器用変流器29は変流器組立部19内に設置されている。また、フランジ7には例えば金属からなる保護カバー17がボルト18によって締結されている。保護カバー17は、絶縁接続部の外周面、すなわち、フランジ6,7、アダプタ4、および絶縁スペーサ5の各外周面の少なくとも一部、ならびに変流器組立部18を完全に覆うような大きさとする。図示例では、保護カバー17は、変流器組立部18を完全に覆う範囲で、絶縁接続部の外周面のすべてを覆うようにしている。なお、本実施の形態のその他の構成は実施の形態1の構成と同様である。そのため、同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態1の構成では、アダプタ4とフランジ7とが、導電性部材により橋絡した場合には、フランジ6,7間に導通ができ、金属容器15,16間に誘導電流が流れるため、計器用変流器29が誤動作する可能性がある。本実施の形態では、これを防ぐために、フランジ7にネジ穴加工を施し、保護カバー17を設けている。
本実施の形態によれば、保護カバー17を設けることにより、少なくとも保護カバー17で覆われた箇所についてはアダプタ4とフランジ7とが橋絡することを防ぐことができる。保護カバー17を設けない構成では、例えば、工作用工具等が落下するなどして金属容器15,16間の上部に導電性のブリッジが形成され、絶縁接続構造が機能しなくなる場合があるが、図3のように、保護カバー17により少なくとも絶縁接続部の外周面の上側を覆うようにすることで、アダプタ4とフランジ7とが橋絡することを防いでいる。したがって、アダプタ4とフランジ7との橋絡により、変流器組立部19と導体11との間の金属容器16部分に誘導電流が流れることがなく、計器用変流器29の誤動作を防ぐことができる。また、保護カバー17により、絶縁接続部を外部から物理的に保護することができる。
さらにまた、保護カバー17が変流器組立部19を覆うようにしているので、万一保護カバー17と金属容器16とが橋絡した場合でも、変流器組立部19と導体11との間の金属容器16部分に誘導電流が流れないため、計器用変流器29の誤動作を防ぐことができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態2の保護カバー17の表面に絶縁皮膜を塗布する。本実施の形態のその他の構成は、実施の形態2と同様である。
実施の形態2の構成では、金属ワイヤーなどの非常に長い導電性部材が保護カバー17と金属容器16とを橋絡した場合には、金属容器15,16間に誘導電流が流れ、計器用変流器29の誤動作を引き起こす可能性がある。一方、本実施の形態によれば、保護カバー17に絶縁皮膜を塗布することにより、保護カバー17と金属容器16とが橋絡した場合でも、誘導電流が流れることはないため、さらに信頼性が向上する。
なお、本実施の形態のように金属製の保護カバー17の表面に絶縁塗装を塗布したものを用いる代わりに、絶縁材料からなる保護カバーを用いることもできる。
本発明は、金属容器間の絶縁物を誘導サージから保護し、外装形の計器用変流器の誘導電流による誤動作を防止することができるガス絶縁開閉装置として有用である。
図1は、実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の部分構成を示す縦断面図である。 図2は、アダプタ4の図1におけるX−X矢視図である。 図3は、実施の形態2に係るガス絶縁開閉装置の部分構成を示す縦断面図である。 図4は、特許文献1に記載の従来のガス絶縁開閉装置における絶縁接続部の構成を示す部分断面図である。
1 気中放電用突起付ボルト
2 絶縁ワッシャ
3,13 ワッシャ
4 アダプタ
5 絶縁スペーサ
6,7 フランジ
8,9,10 Oリング
11 導体
12,18 ボルト
14 気中ギャップ
15,16 金属容器
17 保護カバー
19 変流器組立部
20 開閉部
21 絶縁性ガス
22 突起部
23 ザグリ穴
24,26 ねじ穴
25,27,28 挿通穴
29 計器用変流器
30,31 ガス絶縁開閉装置

Claims (6)

  1. 接続部相互にそれぞれ設けられたフランジを互いに対向させて配設され、前記フランジを介して接続された第1および第2の金属容器と、
    これら第1および第2の金属容器のフランジ間に配置された絶縁部材と、
    を備えたガス絶縁開閉装置において、
    一面側に形成された穴部の開口方向を一方のフランジと対向するようにして前記絶縁部材と重ね合わせて前記フランジ間に配置された金属製の接続部材と、
    前記穴部内に配置される頭部と、この頭部の径よりも小径のねじ部と、前記接続部材との間の絶縁を確保する絶縁ワッシャと、を有し、前記ねじ部を前記穴部の底面から前記接続部材および前記絶縁部材を挿通させて他方のフランジに形成された係合穴に螺合させることで前記絶縁部材を介して前記他方のフランジと前記接続部材とを締結する導電性の第1の締結部材と、
    前記一方のフランジと前記接続部材とを締結する第2の締結部材と、
    を備え、
    前記第1の締結部材の頭部と前記一方のフランジとの間に間隙を設け、この間隙の絶縁耐力が前記絶縁部材および前記絶縁ワッシャの絶縁耐力よりも小さくなるように前記間隙の長さが調節されていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記絶縁部材は、絶縁スペーサであることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 複数の前記第1の締結部材と、複数の前記第2の締結部材とが、前記接続部材の周縁部にて周方向に沿って取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 複数の前記第1の締結部材を備え、これらのうち少なくとも1つの前記第1の締結部材は前記頭部の端面上に突起部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記第1または第2の金属容器の外周面上に設置された計器用変流器と、
    前記フランジ、前記絶縁部材、および前記接続部材の各外周面の少なくとも一部、ならびに前記計器用変流器を覆う保護カバーと、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 前記保護カバーに絶縁皮膜を塗布したことを特徴とする請求項5に記載のガス絶縁開閉装置。
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