JP2010206550A - アンテナ装置及びこれに用いるアンテナ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】共振周波数の調整やインピーダンス整合が容易であり、基体の低背化も可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置100は、アンテナ素子10と、アンテナ素子10が実装されたプリント基板20とを備え、アンテナ素子10は、誘電体からなる基体11と、基体11の上面に形成され一端が開放端とされた放射導体12と、基体11の底面に形成された端子電極14〜16と、アンテナ素子10の底面に形成された略U字状のループ導体17とを備え、ループ導体17は所定幅のギャップを介して端子電極14と対向配置されている。プリント基板20の表面にはその長辺のエッジ20eに接してアンテナ実装領域23が設けられ、給電ライン27はエッジ20eに沿ってアンテナ実装領域23内に引き込まれ、ループ導体17の一端は給電ライン27に接続され、ループ導体17の他端はグランドパターン22に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置及びこれに用いるアンテナ素子に関し、特に、携帯電話等の小型携帯端末に内蔵される表面実装型アンテナ装置の構造に関するものである。
近年、携帯電話等の小型携帯端末にはGPSやブルートゥース用のチップアンテナが内蔵されている。この種のチップアンテナには、小型であること、さらには共振周波数の調整やインピーダンス整合も容易であることが要求されている。チップアンテナの共振周波数や入力インピーダンスはプリント基板の構造や周囲に実装される各種電子部品、さらには筐体の影響を受けて変化し、機種ごとに共振周波数や入力インピーダンスを調整する必要があるからである。
特に、アンテナにおいて入力インピーダンスの調整が容易であることは極めて重要である。給電側とのインピーダンスマッチングが取れていないとVSWR特性が低下してアンテナ本来の性能を発揮することができないからである。入力インピーダンスの整合を容易にするため、例えば特許文献1に記載のアンテナ装置では、基体の上面にU字状の放射導体、底面に接地導体、側面に給電−接地短絡導体をそれぞれ形成し、給電−接地短絡導体の分岐位置を調整することによりそのインダクタンス値を変えて、これにより入力インピーダンスを調整している。
また、特許文献2に記載の表面実装型アンテナは、基体の側面から上面にかけて門型(コ字型)の給電電極を形成し、給電電極の長さを調整することでそのインダクタンス値を変えて、これによりインピーダンス整合を図っている。このアンテナによれば、高誘電率の材料を基体に使用することにより放射電極と給電電極との間のキャパシタンスが増加しても、給電電極を長くすることによりそのインダクタンスを増大させてキャパシタンスの増加分をキャンセルすることができ、インピーダンス整合を容易にすることができる。
特開平11−340726号公報 特開2003−69331号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のアンテナ構造では、給電−接地短絡導体が基体の側面から上面にかけて広範囲に形成されており、導体パターンを形成するための十分な面積が必要となる。つまり、基体の高さがある程度必要となるため、基体を低背化しづらいという問題がある。
また、特許文献1に記載された従来のアンテナ構造では、給電−接地短絡導体と放射導体が同一面若しくは同一面と直交する面においてギャップを介して容量結合している。容量結合の強さはギャップ幅によって定まり、ギャップ幅が狭ければ共振周波数が低くなり、ギャップ幅が広ければ共振周波数は低くなることから、低い共振周波数を得ようとする場合にはギャップ幅を狭くしなければならない。しかしながら、ギャップ幅を狭くすると共振周波数の変化に敏感になるため、共振周波数の調整が非常に難しくなるという問題がある。また、狭いギャップ部に電界が集中するため帯域が狭くなってしまうという問題があった。
特許文献2に記載された従来のアンテナ構造においても特許文献1と同様の問題がある。すなわち、給電電極を基体の側面に形成し、その長さを調整することでインピーダンス整合を図っているので、給電電極を形成するために必要な面積が基体の側面に必要となり、基体の低背化が困難である。
したがって、本発明の目的は、共振周波数の調整やインピーダンス整合が容易であり、しかも基体の低背化および広帯域化が可能なアンテナ装置及びアンテナ素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるアンテナ装置は、アンテナ素子と、アンテナ素子が実装されたプリント基板とを備え、アンテナ素子は、略直方体状の誘電体からなる基体と、基体の上面に形成され一端が開放端とされた放射導体と、基体の底面に形成された複数の端子電極とを含み、プリント基板は、絶縁基板と、絶縁基板の表面であってその長辺のエッジに接して設けられた略矩形状の絶縁領域であるアンテナ実装領域と、エッジによる一辺を除くアンテナ実装領域の三辺を画定するように絶縁基板の表面に設けられたグランドパターンと、エッジに沿ってアンテナ実装領域内に引き込まれた給電ラインと、アンテナ実装領域の直下における絶縁基板の裏面及び内層において導体パターンが排除されたグランドクリアランス領域とを含み、アンテナ素子とプリント基板とが重なる領域には略U字状のループ導体が設けられており、ループ導体の一端は給電ラインに接続され、ループ導体の他端はグランドパターンに接続され、ループ導体の一部は、所定幅のギャップを介して、前記複数の端子電極のうち放射導体の他端に接続された第1の端子電極と対向配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、基体の底面とプリント基板とが接する領域内にインダクタンスを構成するループ導体が設けられ、基体とプリント基板との間、すなわち誘電体と誘電体との間に挟まれているので、誘電体の波長短縮効果を高めることができ、ループ導体の長さを短くすることができる。
また、本発明によれば、波長短縮効果によってループ導体の長さを短くすることができることから、ループ導体の形成面として基体の底面のみを用いることができる。すなわち、従来のように基体の側面を用いる必要がないため、基体の低背化が可能となる。
本発明によれば、端子電極と第1の帯状導体パターンとの間で第1の容量結合がなされ、さらに基体の上下面にそれぞれ位置する放射導体とループ導体との間の平行平板によって第2の容量結合がなされるので、アンテナ素子全体のキャパシタンスを大きくすることができる。したがって、所望のキャパシタンスを得ようとする場合には、第2の容量結合の分だけ第1の容量結合によるキャパシタンスを小さくすることができる。すなわち、第1の容量結合によるキャパシタンスの寄与度を低くすることができるので、ギャップの幅を広くすることができる。その結果、周波数に対して過度に敏感な電極構造を防止できることから、安定的な特性を有するアンテナを実現できる。また、ギャップ部に電界が集中しないため、広帯域が可能となる。
本発明において、アンテナ素子は、基体の長手方向と直交する第1の側面に形成され上端が放射導体の他端に接続された接地導体を含み、前記第1の端子電極は、基体の底面のうち第1の側面と接する基体の長手方向の一方の端部に形成され且つ接地導体の下端に接続されており、複数の端子電極は、基体の底面であって基体の長手方向の他方の端部の幅方向の両端にそれぞれ形成された第2及び第3の端子電極をさらに含み、プリント基板は、第1乃至第3の端子電極に対応してアンテナ実装領域内に設けられた第1乃至第3のランドを含み、ループ導体は、所定幅のギャップを介して第1の端子電極と対向配置された第1の帯状導体パターンを含み、ループ導体の一端は第2のランドを介して給電ラインに接続されていることが好ましい。
本発明によれば、第1の端子電極と第1の帯状導体パターンとの間で第1の容量結合がなされ、さらに基体の上下面にそれぞれ位置する放射導体とループ導体との間の平行平板によって第2の容量結合がなされるので、アンテナ素子全体のキャパシタンスを大きくすることができる。したがって、所望のキャパシタンスを得ようとする場合には、第2の容量結合の分だけ第1の容量結合によるキャパシタンスを小さくすることができ、周波数に対して過度に敏感な電極構造を防止できる。したがって、安定的な特性を有するアンテナを実現できる。
本発明において、ループ導体の全体がアンテナ素子とプリント基板とが重なる領域に設けられており、ループ導体の他端は第3のランドを介してグランドパターンに接続されていることが好ましい。これによれば、ループ導体の上方全体が誘電体からなる基体で覆われていることから、波長短縮効果をさらに高めることができる。
本発明において、ループ導体は、絶縁基板の長辺と平行な第2及び第3の帯状導体パターンをさらに含み、第2の帯状導体パターンの一端は第2のランドパターンに接続され、他端は第1の帯状導体パターンの一端に接続されており、第3の帯状導体パターンの一端は第3のランドパターンに接続され、他端は第1の帯状導体パターンの他端に接続されていることが好ましい。
本発明において、アンテナ実装領域内に形成された周波数調整パターンをさらに備え、周波数調整パターンは、第1の帯状導体パターンの長手方向の略中央部から延設された第4の帯状導体パターンからなることが好ましい。この構造によれば、アンテナの共振周波数を外部素子なしで容易に調整することができる。
本発明において、アンテナ実装領域内に形成されたインピーダンス調整パターンをさらに備え、インピーダンス調整パターンは、ループサイズが小さくなるように第1の帯状導体パターンと平行に設けられた第5の帯状導体パターンからなることが好ましい。この構造によれば、アンテナの入力インピーダンスを外部素子なしで容易に調整することができる。
本発明において、第1の帯状導体パターンがミアンダパターンを含むことが好ましい。この構造によれば、ループサイズをさらに大きくすることができ、アンテナの入力インピーダンスを外部素子なしで容易に調整することができる。
本発明において、ループ導体は、絶縁基板を貫通するスルーホール導体と、絶縁基板の裏面に形成された第6の帯状導体パターンを含み、スルーホール導体の一端はループ導体の他端に接続され、スルーホール導体の他端は第6の帯状導体パターンを介して絶縁基板の裏面に形成されたグランドパターンに接続されていることが好ましい。
本発明において、アンテナ実装領域は、プリント基板の長辺の中点から±25%以内の範囲に設けられていることが好ましい。この構造によれば、いわゆるグランドクリアランスタイプのアンテナ実装構造を有するアンテナ装置において、アンテナ実装領域がプリント基板の長辺のエッジに接しており、さらにプリント基板の長辺の中点から±25%以内の範囲に設けられているので、プリント基板上のグランド面に流れる電流の均衡を保つことができる。よって、アンテナ素子を含む基板全体からの電磁波を放射させることができ、超小型アンテナであっても高い放射効率を得ることができる。
本発明において、グランドクリアランス領域は、プリント基板の長手方向と直交する方向に長辺を有し、その縦横比が1.5以上であることが好ましい。アンテナ実装領域の縦横比を1.5以上とすることで、プリント基板の中心部に流れる電流を増加させることができ、アンテナの放射効率をさらに高めることができる。
本発明の上記目的は、アンテナ素子は、アンテナ実装領域の対向する二辺を画定する一方のグランド部分と他方のグランド部分との間を短絡するように実装されることが好ましい。アンテナ素子このように実装することで、基板全体をアンテナとして動作させる際のLC調整機能を十分に発揮させることができる。
また、本発明によるアンテナ素子は、略直方体状の誘電体からなる基体と、基体の上面に形成され一端が開放端とされた放射導体と、基体の長手方向と直交する第1の側面に形成され上端が放射導体の他端に接続された接地導体と、基体の底面のうち第1の側面と接する基体の長手方向の一方の端部に形成され接地導体の下端に接続された第1の端子電極と、基体の底面であって基体の長手方向の他方の端部の幅方向の両端にそれぞれ形成された第2及び第3の端子電極と、基体の底面に形成された略U字状のループ導体とを備え、ループ導体は、所定幅のギャップを介して第1の端子電極と対向配置された第1の帯状導体パターンを含むことを特徴とする。
本発明によれば、当該アンテナ装置をプリント基板上に実装したとき、基体の底面とプリント基板とが接する領域内にインダクタンスを構成するループ導体が設けられ、基体とプリント基板との間、すなわち誘電体と誘電体との間に挟まれることになるので、誘電体の波長短縮効果を高めることができ、ループ導体の長さを短くすることができる。したがって、基体の小型化、つまりアンテナ装置の小型低背化を図ることができる。
本発明によれば、ループ導体が基体の底面に接して設けられていることから、ループ導体を基体の側面に形成する必要がない。したがって、基体が低背化されたアンテナ装置を提供することができる。また、本発明によれば、ループ導体の形状を変更することでインダクタンス値を変更することができ、これにより共振周波数を大きく変化させることなく入力インピーダンスを調整することができるので、インピーダンス整合を容易化することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置100の構成を示す略斜視図である。 図2は、アンテナ素子10の展開図である。 図3は、アンテナ素子10が実装されるプリント基板20上のパターンレイアウトを示す略平面図であり、(a)はプリント基板20の表面20aのレイアウト、(b)はプリント基板20の裏面20bのレイアウトである。 図4は、アンテナ実装領域23の好ましい形成位置を示す略平面図である。 図5は、プリント基板20に実装されたアンテナ素子10の等価回路図である。 図6は、プリント基板20の入力インピーダンスの好ましい範囲を示すスミスチャートである。 図7(a)乃至(c)は、プリント基板20上の電流分布のシミュレーション結果を示す模式図であって、(a)はアンテナ実装領域23が基準点P(0%)にある場合(サンプルX1)、(b)は−25%の位置にある場合(サンプルX2)、(c)はプリント基板20の短辺の中点にある場合(サンプルX3)をそれぞれ示している。 図8は、図7(a)〜(c)に示したアンテナ実装領域23の各位置で得られる放射効率を示すグラフである。 図9は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200のアンテナ素子10の構成を示す展開図である。 図10は、アンテナ装置200のアンテナ素子10が実装されるプリント基板20上のパターンレイアウトを示す略平面図であり、(a)はプリント基板20の表面20aのレイアウト、(b)はプリント基板20の裏面20bのレイアウトである。 図11は、アンテナ装置200及びその変形例であるアンテナ装置300について説明するための略斜視図である。 図12は、図11に示したアンテナ装置200及び300の放射効率を示すグラフである。 図13は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置400の構造を示す略斜視図である。 図14は、アンテナ装置400のVSWR特性の一例を示すグラフである。 図15は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置500の構造を示す略斜視図である。 図16は、本発明の第5の実施形態によるアンテナ装置600の構造を示す略斜視図である。 図17は、本発明の第6の実施形態によるアンテナ装置700の構造を示す略斜視図である。 図18は、上記各実施形態によるアンテナ装置100、500〜700のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 図19は、プリント基板上のアンテナ実装領域の位置を変化させたときのアンテナ特性の測定について説明するための図であって、アンテナ実装領域の位置を示す略平面図である。 図20は、プリント基板上のアンテナ実装領域の位置を変化させたときのアンテナ特性の測定結果を示すグラフであり、(a)はリターンロス、(b)は放射特性をそれぞれ示している。 図21は、アンテナ実装領域の縦横比を変化させたときのアンテナ特性の測定結果を示すグラフであり、(a)はリターンロス、(b)は放射特性をそれぞれ示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置の構成を示す略斜視図である。また、図2は、アンテナ素子10の展開図である。
図1に示すように、本実施形態によるアンテナ装置100は、アンテナ素子10と、アンテナ素子10が実装されたプリント基板20とを備え、アンテナ素子10はプリント基板20の一方の主面(表面)に設けられたアンテナ実装領域23内に実装されている。本実施形態によるアンテナ装置100は、アンテナ素子10のみでアンテナ動作を行うというよりむしろ、プリント基板20上のグランドパターンと協働してアンテナ動作を行うものである。その意味で、アンテナ素子10はプリント基板20を含むアンテナ全体のインダクタンス成分(L)及びキャパシタンス成分(C)を調整するためのLC調整素子と言うことができる。
アンテナ素子10は、誘電体からなる基体11と、基体11に形成された複数の導体パターンによって構成されている。基体11は、Y方向を長手方向とする直方体状を有している。このうち、基体11の上面11a、底面11b及び2つの側面11c,11dはY方向と平行な面であり、側面11e,11fはY方向と直交する面であり、底面11bはプリント基板20に対する搭載面である。なお、アンテナ素子10の上下方向はプリント基板20の主面を基準面にして定義される。
基体11の材料としては、特に限定されるものではないが、Ba−Nd−Ti系材料(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系材料(比誘電率43〜46)、Li−Al−Sr−Ti(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系材料(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系材料(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系材料(比誘電率19〜21)、サファイヤ(比誘電率9〜10)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)などを用いることができる。基体11は、型枠を用いてこれらの材料粉を焼成することによって作製される。
誘電体材料は、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよい。比誘電率εが大きくなるほど大きな波長短縮効果が得られるので、放射導体の長さをより短くすることができるが、放射効率が低下するため、必ずしも比誘電率εが大きければよいという分けではなく、適切な値が存在する。したがって、例えば、目的とする周波数が2.4GHzである場合、比誘電率εが5〜30程度の材料を用いることが好ましい。これによれば、十分な放射効率を確保しつつ基体の小型化を図ることができる。比誘電率εが5〜30程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
図2に示すように、アンテナ素子10の導体パターンは、基体11の上面11aに形成された放射導体12と、基体の側面11fに形成された接地導体13と、基体11の底面11bに形成された端子電極14〜16と、端子電極14〜16と共に基体11の底面11bに形成されたループ導体17とを含んでいる。これらの導体パターンは、電極用ペースト材をスクリーン印刷や転写などの方法によって塗布した後、所定の温度条件下で焼き付けを行うことによって形成することができる。電極用ペースト材としては、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などを用いることができる。導体パターンは、この他にメッキやスパッタなどでも形成することが可能である。
放射導体12は基体11の上面11aの全面に形成され、接地導体13は基体11の側面11eの全面に形成され、両者は連続する帯状パターンを構成している。放射導体12のY方向の一端は開放端をなしており、他端は接地導体13の上端に接続されている。さらに、接地導体13の下端は第1の端子電極14に接続されている。
端子電極14〜16は、基体11の底面11bに形成されており、特に、端子電極14は底面11bのY方向の一端に形成され、端子電極15,16は他端に形成されている。端子電極14は、底面11bの幅方向(X方向)全体に形成されており、端子電極15,16は所定の間隔を空けて底面11bの幅方向それぞれ形成されている。つまり、底面11bの幅Wに対して端子電極14の幅はWであり、端子電極15,16の幅はW/2未満である。
基体11の底面11bには端子電極14〜16と共にループ導体17が形成されている。ループ導体17は、基体11の底面11bに形成された略U字状の導体パターンであり、ループの一端は端子電極15に接続され、他端は端子電極16に接続されている。ループ導体17は、X方向に延びる第1の帯状導体パターン17aと、Y方向に延びる第2及び第3の帯状導体パターン17b,17cとを有し、第2の帯状導体パターン17bの一端が端子電極15に接続され、第3の帯状導体パターン17cの一端が端子電極16に接続され、第1の帯状導体パターン17aの両端が第2及び第3の帯状導体パターン17b,17cの他端にそれぞれ接続されることにより、略U字状のループが形成されている。
本実施形態においては、第2の帯状導体パターン17bは基体11の底面11bの一方の長辺に接しており、第3の帯状導体パターン17cは底面11bの他方の長辺に接している。このような構成により、ループ導体17のループサイズを最大にすることができるが、その必要がない場合には底面11bの長辺よりも内側に配置してもよい。
ループ導体17を構成する第1の帯状導体パターン17aの一辺は端子電極14の一辺と平行であり、両者は一定幅のギャップgを介して対向配置されている。これにより、ループ導体17と端子電極14との間にはキャパシタンスが形成されるので、両者を電磁界結合させることができる。キャパシタンスを大きくしたい場合にはギャップgの幅を小さくすればよく、そのためには第2及び第3の帯状導体パターン17b,17cを長くして第1の帯状導体パターン17aを端子電極14に近づけるか、逆に端子電極14を長くして端子電極14を第1の帯状導体パターン17aに近づければよい。
本実施形態においては、ループ導体17が基体11の底面11bに形成されているので、ギャップgによるキャパシタンス成分に加えて、基体11の上面11aに形成された放射導体12とループ導体17との平行平板構造によるキャパシタンス成分を得ることができる。そのため、基体11の側面や上面にギャップgが形成された従来構造のアンテナ素子に比べてより大きなキャパシタンスを得ることができる。換言すれば、所定のキャパシタンスを得ようとする場合に、平行平板構造によるキャパシタンス成分を考慮して、ギャップgによるキャパシタンス成分の寄与度を低くすることができ、ギャップ幅を広くすることができる。ギャップ幅を広くすれば周波数に対して過度に敏感な電極構造が防止されることから、製造歩留まりが高く安定したアンテナ特性を実現できる。
以上、基体11の各面に形成されたこれらの導体パターンは、基体11の側面11c,11dと平行な平面を基準として左右対称となるように形成されていることが好ましい。これによれば、基体11の上下面に垂直な軸(Z軸)を基準としてアンテナ素子10の向きを180度回転させたとしても、プリント基板20のエッジ側からみたアンテナ素子10の導体パターン形状は実質的に同じになることから、アンテナ素子10の向きによってアンテナ特性が大きく変化することがなく、アンテナ設計を容易にすることができる。
図3は、アンテナ素子10が実装されるプリント基板20上のパターンレイアウトを示す略平面図であり、(a)はプリント基板20の表面20aのレイアウト、(b)はプリント基板20の裏面20bのレイアウトである。特に、(b)は裏面20bのレイアウトを表面20a側から透過的に示したものである。
図3に示すように、プリント基板20は絶縁基板21の表面及び裏面に導体パターンが形成されたものであって、特に、プリント基板20の表面20aには、一辺がプリント基板20の長辺のエッジ20eに接し、他の三辺がグランドパターン22によって画定された略矩形状のアンテナ実装領域23が設けられている。アンテナ実装領域23はグランドパターン22が排除された矩形状の絶縁領域であり、アンテナ実装領域23内には3つのランド24〜26が設けられている。アンテナ実装領域23をプリント基板のエッジ20eに設けた場合には、アンテナ素子10から見て半分の空間はプリント基板(グランドパターン)の存在しない自由空間であることから、アンテナの放射効率を高めることができる。
ランド24〜26は、アンテナ素子10の端子電極14〜16がそれぞれ接続されるものであり、対応する端子電極14〜16と同一幅を有している。ランド24,26は近接のグランドパターン22に接続されており、ランド25は給電ライン27に接続されている。このようなランドの配置により、アンテナ素子10は、アンテナ実装領域23をY方向に跨いで両側のグランドパターン間を短絡させるものとなり、グランドパターン全体に対するLC調整素子として機能するようになる。
プリント基板20の裏面20bにもまた、表面20a側のアンテナ実装領域23と平面視にて実質的に同一形状の絶縁領域であるグランドクリアランス領域28が設けられている。裏面20b側のグランドクリアランス領域28には各種実装部品が実装されないことから、ランド等の導体パターンは何ら形成されていない。なお、プリント基板20が多層基板の場合には、裏面20bのみならず内層にこのようなグランドクリアランス領域28が形成される必要がある。つまり、アンテナ実装領域23の直下にはグランドパターンがくり貫かれた絶縁領域が拡がっている必要がある。このような実装構造は「グランドクリアランスタイプ」と呼ばれるのに対し、アンテナ実装領域23の直下がグランドパターンで覆われたものは「オングランドタイプ」と呼ばれる。
アンテナ素子10は、プリント基板20上のグランドパターン22の一部を除去して形成されたチップアンテナよりも広いアンテナ実装領域23内に実装される。グランドクリアランスタイプの場合、アンテナ素子10の下方には何も実装できないので、基板面積が広く占有されるが、グランド面が全く存在しないのでアンテナ自身(基体)の低背化が可能となる。一方、オングランドタイプの場合、実装面および下方の領域にグランド面が設けられていることから、グランドクリアランスタイプに比べてアンテナ素子の背は高いが、例えば多層基板の表面をアンテナの実装面とし、内層をグランドパターン層とすることで、多層基板の裏面を部品実装領域として使用することができ、アンテナの実質的な小型化を図ることができる。
アンテナ実装領域23は、プリント基板20の長手方向と直交する方向(X方向)に細長い矩形状の領域である。アンテナ実装領域23の長辺の長さをWaとし、短辺の長さをWbとするとき、Wa/Wb≧1.5であることが好ましい。具体的には、短辺Wb=3mmとするとき、長辺Waは4.5mm以上であることが好ましい。アンテナ実装領域23の縦横比を1.5以上とすることで、プリント基板20の中心側に流れる電流を増加させることができる。したがって、アンテナの放射効率を高めることができ、特に50%以上の放射効率を確保することができる。
図4は、アンテナ実装領域23の好ましい形成位置を示す略平面図である。
図4に示すように、アンテナ実装領域23は、プリント基板20の長辺のエッジ20eに接して設けられるが、この場合において、アンテナ実装領域23はプリント基板20の長辺の中点(基準点)Pから±25%以内の範囲に設けられる。なお、アンテナ実装領域23側の基準点は短辺の中点を基準としている。このように、プリント基板20の長辺の中点Pから±25%の範囲に設けた場合には、アンテナ実装領域23から見てプリント基板20の長手方向の両側の領域に流れる電流の均衡を保つことができる。したがって、アンテナの放射効率を高めることができ、特に50%以上の放射効率を確保することができる。
図1に示すように、プリント基板20上にアンテナ素子10を実装すると、ループ導体の一端はランド25を介して給電ライン(ストリップライン)27に接続され、ループ導体の他端はランド26を介してグランドパターン22に接続される。また、接地導体13の下端はランド24を介してグランドパターン22に接続される。その結果、アンテナ素子10は、アンテナ実装領域23の対向する二辺23a,23bを画定する一方のグランド部分と他方のグランド部分との間を短絡するように実装されることとなる。
給電電流は不図示のRF回路から給電ライン27を介して供給される。給電ライン27に接続されたループ導体17には給電ライン27からの給電電流I1が供給され、給電電流I1はループ導体17を経由してグランドパターン22に流れ込む。ここで、給電ライン27から延設されたループ導体17が給電ライン27と同じ方向にあるグランドパターン22に接続されているので、インダクタンスを効率良く発生させることができる。また、ループ導体17の第3帯状導体パターン17cはギャップgを介して第1の端子電極14と容量結合していることから、第1の端子電極14には給電電流I1に応じた誘導電流I2が流れる。誘導電流I1及び誘導電流I2は長手方向と直交する方向に流れ、この誘導電流I2は、接地導体13を経由して放射導体12に供給され、その結果、放射導体12にはY方向に放射電流Iが流れることになる。また、この誘導電流I2は接地導体13を通ってプリント基板20上のグランドパターン22に流れ込み、その後、グランドパターン全体から電磁波として輻射されることになる。
以下、プリント基板20上のグランドパターン全体を使用して電磁場を形成する理由について詳細に説明する。
例えば、ブルートゥース用アンテナの場合、共振周波数f=2.43GHz(共振波長λ=)、必要とされる帯域幅BWは3.5%である。ここで、2.0×1.2×1.0mmの基体を用いて、基体の長手方向をアンテナ長Lとし、L=2mmのブルートゥース用アンテナを構成する場合、アンテナ長の波長比(a)は、a=2πL/λ=0.1023となる。また、放射効率(η)を0.5(η=0.5、放射効率50%)とするとき、Qファクタ(Q)は、Q=η(1+3a)/a(1+a)=476.8365となる。さらに、VSWR(S)を2(S=2)とするとき、帯域幅(BW)は、BW=(s−1)×100/(√s×Q)[%]として求められ、BW=0.1%となる。つまり、ブルートゥース用アンテナにおいてアンテナ長L=2とした場合には、上記帯域幅3.5%を満足することができない。
このように、アンテナ長がλ/2πよりも小さい超小型チップアンテナにおいては、上記の式より得られるアンテナ特性以上のものをアンテナ素子単体で得ることは理論上不可能である。そのため、超小型チップアンテナの場合にはプリント基板20上のグランドパターン22に流れる電流を利用して、グランドパターン22全体をアンテナとして効率良く動作させることが極めて重要となる。
図5は、プリント基板20に実装されたアンテナ素子10の等価回路図である。
図5に示すように、アンテナ素子10は、給電ラインとグランドとの間に挿入されたLC並列回路である。キャパシタンスC1は主として端子電極14とループ導体17との間のギャップgおよびループ導体17と放射導体12との高さ方向のギャップによって形成されるものであり、インダクタンスL1はループ導体17によって形成されるものである。このような等価回路において、キャパシタンスC1を変更することにより、アンテナの共振周波数を変更することができる。ここで、ギャップ幅が狭ければC1が大きくなるので共振周波数は低くなり、ギャップ幅が広ければC1が小さくなるので共振周波数は低くなる。また、インダクタンスL1を変更することにより、共振周波数を大きく変化させることなく、アンテナの入力インピーダンスを変更することができる。インダクタンス調整パターン13のループサイズが大きくなればインダクタンスL1は大きくなり、ループサイズが小さくなればL1が小さくなるので、ループの大きさを調整することにより、インピーダンスの調整が可能になる。
図6は、プリント基板20の入力インピーダンスの好ましい範囲を示すスミスチャートである。
図6に示すように、導体面がパターニングされ、アンテナ素子10を実装していないプリント基板20の入力インピーダンスは、スミスチャート中の太線で示された範囲内にあることが好ましい。つまり、R≦50Ω且つ誘導性リアクタンスの領域にあることが好ましい。プリント基板の入力インピーダンスがこの領域にある場合には、アンテナ素子10をプリント基板20上に実装し、さらにキャパシタンスC1と並列に接続されたインダクタンスL1の値を調整することにより、入力インピーダンスを50Ωに調整することができる。
図7(a)乃至(c)は、プリント基板20上の電流分布のシミュレーション結果を示す模式図であって、(a)はアンテナ実装領域23が基準点P(0%)にある場合(サンプルX1)、(b)は−25%の位置にある場合(サンプルX2)、(c)はプリント基板20の短辺の中点にある場合(サンプルX3)をそれぞれ示している。なお、シミュレーションに用いる評価用のプリント基板20は、アンテナ実装領域23を除いた基板全面がグランドパターンとなっている。なお、シミュレーションに用いる評価用のプリント基板20は、アンテナ実装領域23を除いた基板全面がグランドパターンとなっている。図中の矢印は電流の流れる向きを示しており、矢印の濃淡は電流の強さを示している。色の濃い矢印は電流が大きく、色の薄い矢印は電流が小さい。
図7(a)に示すように、アンテナ実装領域23が基準点Pにある場合には、プリント基板20上の電流分布は、アンテナ実装領域23から見てプリント基板20の長手方向の左右の領域に流れる電流の均衡が保たれていることが分かる。そのため、アンテナ素子10を含むプリント基板全体からの電磁波の放射効率を高めることができる。
これに対し、図7(b)に示すように、アンテナ実装領域23が−25%の位置にある場合には、プリント基板20上の電流分布は、アンテナ実装領域23を含む左半分の領域の電流分布と、残りの右半分の領域の電流分布が大きく異なり、左半分の領域で強く、右半分の領域で弱いことが分かる。すなわち、アンテナ実装領域23から見てプリント基板20の長手方向の左右の領域に流れる電流の均衡が保たれていないことから、電磁波の放射効率が低下することは容易に想定できる。
さらに図7(c)に示すように、アンテナ実装領域23がプリント基板20の短辺に接し且つ短辺の中点に設けられている場合には、アンテナ実装領域23から見た左右の領域の電流分布の偏りはないが、アンテナ実装領域23から遠方となる領域で電流が非常に弱くなる。したがって、基板全体から効率良く電磁波を放射しているとは言い難く、図7(a)の配置に比べると放射効率が低いものと考えられる。
図8は、図7(a)〜(c)に示したアンテナ実装領域23の各位置で得られる放射効率を示すグラフである。
図8に示すように、アンテナの放射効率は、アンテナ実装領域23が図7(a)の位置であるサンプルX1のときに最も大きく、例えば2.43GHz付近において0.8程度となっている。次いで、アンテナ実装領域23が図7(c)の位置であるサンプルX3のときに放射効率が大きく、0.73程度となっている。さらに、図7(b)の位置であるサンプルX2のときに放射効率が最も小さいことが分かる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置100は、ループ導体17が基体11の底面11bに形成されており、基体11とプリント基板20との間、すなわち上下の誘電体間に挟まれているので、誘電体の波長短縮効果を高めることができ、これによりループ導体17の全長を短くすることができる。例えば、基体の露出面に形成する場合にはループ導体17の全長が10mm程度必要であるところ、本実施形態によれば、ループ導体17の全長を8mmにすることができる。したがって、基体11のサイズが小さい場合であってもループ導体17を形成することができる。
また、従来のアンテナ装置のようにループ導体17が基体11の側面に形成される場合には、ループ導体17の長さを確保するために基体11の高さを有る程度確保する必要があったが、本実施形態おいては、ループ導体17が基体11の底面だけに形成され、側面には形成されない。したがって、基体11の低背化を図ることができる。
さらに、本実施形態によるアンテナ装置100は、グランドクリアランスタイプのアンテナ実装構造であることから、基体11を低背化したとしてもオングランドタイプのように放射特性が低下することがない。したがって、アンテナ素子10の低背化が可能となる。
また、本実施形態によれば、第1の端子電極14と第1の帯状導体パターン17aとのギャップによって第1の容量結合がなされ、放射導体12とループ導体17との間の平行平板構造によって第2の容量結合がなされることから、アンテナ素子全体のキャパシタンスを大きくすることができる。したがって、ギャップによる容量成分の寄与度を低くすることができ、ギャップの幅を広くしても所望のキャパシタンスを確保することができる。ギャップ幅を広くした場合には、周波数に対して過度に敏感な電極構造を防止できることから、安定的な特性を有するアンテナを実現できる。
また、本実施形態によれば、アンテナ素子10がグランドクリアランス領域であるアンテナ実装領域23内に設けられ、アンテナ素子10の直下にはグランドパターンが存在しないことから、アンテナ素子10を含むプリント基板20全体をアンテナとして動作させることができる。特に、プリント基板20全体をアンテナとして動作させる際に必要な共振周波数や入力インピーダンスの調整をアンテナ素子10上のループ導体17のループサイズやギャップ幅を変更することにより、容易且つ独立に変更することができる。
また、本実施形態によるアンテナ装置100は、アンテナ実装領域23がプリント基板20の長辺のエッジ20eに接し、且つプリント基板20の長手方向の中点(基準点)Pから±25%以内の範囲に設けられているので、誘電体からなる基体11の表面に形成された導体パターンと周囲のグランドパターンとの間で電磁場を効率良く作り出すことができ、これによりアンテナ特性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、アンテナ実装領域23がプリント基板20の長手方向と直交する幅方向に細長い矩形状の領域からなり、その縦横比が1.5以上であることから、プリント基板20の中心側に流れる電流を増加させることができ、これにより50%以上の放射効率を確保することができる。
次に、本発明の他の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200のアンテナ素子10の構成を示す展開図である。また、図10は、アンテナ素子10が実装されるプリント基板20上のパターンレイアウトを示す略平面図であり、(a)はプリント基板20の表面20aのレイアウト、(b)はプリント基板20の裏面20bのレイアウトである。特に、(b)は裏面20bのレイアウトを表面20a側から透過的に示したものである。
図9及び図10に示すように、本実施形態によるアンテナ装置200は、ループ導体17がアンテナ素子10側ではなく、プリント基板20側に設けられている点を特徴とするものである。ループ導体17は、X方向に延びる第1の帯状導体パターン17aと、Y方向に延びる第2及び第3の帯状導体パターン17a,17bとを有し、第2の帯状導体パターン17bの一端がランド25に接続され、第3の帯状導体パターン17cの一端がランド26に接続され、第1の帯状導体パターン17aの両端が第2及び第3の帯状導体パターン17b,17cの他端にそれぞれ接続されることにより、略U字状のループが形成されている。そして、第1の帯状導体パターン17aは所定幅のギャップgを介して第1のランド26と対向配置されている。その他の構成については第1の実施形態によるアンテナ装置100と実質的に同一であるため、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、プリント基板20側にループ導体17を形成しているので、ループ導体17の形状をプリント基板20側で調整することができ、インダクタンスの調整が容易となる。さらに、ループ導体17をプリント基板20上に形成した場合には、以下に示すようなループ導体を形成することができる。
図11は、第2の実施形態によるアンテナ装置200とその変形例であるアンテナ装置300について説明するための図であって、(a)はアンテナ装置200の斜視図、(b)はアンテナ装置300の略斜視図である。また、図12は、図11に示したアンテナ装置200及び300の放射効率を示すグラフである。
図11(a)に示すアンテナ装置200のループ導体17は、上記のように基体11とプリント基板20とが重なる領域内に収まっていているが、図11(b)に示すアンテナ装置300のループ導体17は、基体11とプリント基板20とが重なる領域からはみ出してそれよりも外側に延設されている。この場合、ループ導体17の一端はランド24に接続されるが、他端はランド25に接続されず、給電ライン27の引き込み側にあるグランドパターン22に直接接続される。
このように、ループ導体17がプリント基板20側に形成され、基体11から外側にはみ出して露出する場合には、さらに大きなループを形成することができる。しかしながら、ループを大きくしたからと言ってアンテナ特性が向上するわけではなく、図12に示すように、基体11からはみ出したループ導体17を有するアンテナ装置300の放射効率は、基体11内に収まったループ導体17を有するアンテナ装置200の放射効率よりもわずかに低下する。したがって、ループ導体17は基体11からはみ出すことなく形成されることが好ましく、プリント基板20側よりむしろアンテナ素子10の基体11の底面11b側に形成されることが特に好ましい。
次に、アンテナ特性の調整構造について詳細に説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置400の構造を示す略斜視図である。
図13に示すように、本実施形態によるアンテナ装置400の特徴は、基体11の底面11b又はプリント基板20上に周波数調整パターン17dを備えている点にある。周波数調整パターン17dは、ループ導体17の第2及び第3帯状導体パターン17b,17cと平行且つ同一方向に延設された帯状導体パターン(第4の帯状導体パターン)であって、その一端はループ導体17の第1の帯状導体パターン17aの長手方向の中央部に接続されており、他端は開放端となっている。周波数調整パターン17dの長さが長いほどアンテナの共振周波数を低くすることができ、逆に短いほど共振周波数を高くすることができる。よって、周波数調整パターン17dが全く存在しないときに共振周波数は最も高くなる。
このような周波数調整パターン17dはプリント基板20側に設けられることが好ましい。プリント基板20側に設けた場合には、アンテナ素子10側の導体パターンを変更することなく、プリント基板20側の導体パターンを変更するだけで、共振周波数を容易に調整することができるからである。このことは、固定の導体パターン形状を有する量産されたアンテナ素子を様々な機種で使用できることを意味する。つまり、アンテナ素子10が実装されるプリント基板20上の位置に合わせて周波数調整が必要となる場合であっても、アンテナ素子10の導体パターンは修正せず、プリント基板20上の導体パターンを修正すれば足りる。
図14は、アンテナ装置400のVSWR特性の一例を示すグラフである。
図14に示すように、アンテナ装置400の周波数調整パターン17dを第2及び第3の帯状導体パターン17b、17cと同じ長さL0としたときのアンテナ装置400の共振周波数はグラフX6に示すように約2.38GHzとなり、この周波数調整パターン17dを半分の長さL0/2としたときの共振周波数はグラフX5に示すように約2.40GHzとなり、さらに周波数調整パターン17dを完全に削除したときの共振周波数はグラフX4に示すように約2.43GHzになることが分かる。このように、周波数調整パターン17dを短くすることにより、共振周波数を高周波側にシフトさせることができる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置400は、基体11の底面11b又はプリント基板20上に周波数調整パターン17dを備えていることから、インピーダンスを大きく変化させることなく、共振周波数のみを調整することができる。また、周波数調整パターン17dの長さを変えるだけでよいことから、外部素子を用いることなく共振周波数を調整することができ、周波数調整が極めて容易である。
次に、アンテナ装置のインピーダンス調整構造について説明する。
図15は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置500の構造を示す略斜視図である。
図15に示すように、本実施形態によるアンテナ装置500の特徴は、基体11の底面11bにインピーダンス調整パターン17eを備えている点にある。インピーダンス調整パターンは、ループ導体17の第1帯状導体パターン17aと平行に設けられた帯状導体パターン(第5の帯状導体パターン)であって、その両端はループ導体17の第2及び第3の帯状導体パターン17b,17cにそれぞれ接続されている。特に、インピーダンス調整パターン17eはループ導体17のループサイズが小さくように第2及び第3の帯状導体パターン17b,17c間を短絡している。ループサイズが小さくなればインダクタンスは小さくなり、逆にループサイズが大きくなればインダクタンスは大きくなる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置500は、基体11の底面11b又はプリント基板20上にインピーダンス調整パターン17eを備えていることから、共振周波数を大きく変化させることなく、入力インピーダンスのみを調整することができる。また、インピーダンス調整パターン17eの形成位置や幅を変えるだけでよいことから、外部素子を用いることなく入力インピーダンスを調整することができ、インピーダンス調整が極めて容易である。
図16は、本発明の第5の実施形態によるアンテナ装置600の構造を示す略斜視図である。
図16に示すように、本実施形態によるアンテナ装置600の特徴は、基体の底面に形成されたループ導体17がミアンダパターンを含む形状となっている点になる。つまり、ループ導体17の第1の帯状導体パターン17fがミアンダパターンとなっている。このように構成した場合には、ループ導体17のループサイズが実質的に大きくなるので、インダクタンスを大きくすることができる。
図17は、本発明の第6の実施形態によるアンテナ装置700の構造を示す略斜視図である。
図17に示すように、本実施形態によるアンテナ装置700の特徴は、ループ導体17の一端がランド26に接続されず、プリント基板20を貫通するスルーホール導体18及びプリント基板20の裏面20bに形成された帯状導体パターン(第6の帯状導体パターン)19を経由してプリント基板20の裏面20bに形成されたグランドパターン22に接続される点にある。このように構成した場合には、ループ導体17のループサイズをさらに大きくすることができるので、上述したミアンダパターンよりも大きなインダクタンスを得ることができる。
図18は、上記各実施形態によるアンテナ装置100、500〜700のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。同図において、ラインA1は図16に示したループショート構造、ラインA2は図1に示した通常のループ構造、ラインA3は図16に示したミアンダループ構造、ラインA4は図17に示したスルーホール構造のインピーダンス特性をそれぞれ示している。
図18に示すように、各アンテナ装置のインダクタンスは、ループショート構造において最も小さく、次に通常のループ構造、ミアンダループ構造、スルーホール構造の順に大きくなる。これは上記のように、ループ導体17のループサイズがループショート構造、通常のループ構造、ミアンダループ構造、スルーホール構造の順に大きくなり、インダクタンスもこの順で大きくなることによるものである。このように、ループサイズ変えるだけでインダクタンスを変化させることができ、これによりアンテナ装置の入力インピーダンスを容易に調整することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、直方体状の基体11を用いているが、基体11の形状は実質的に直方体であればよく、基体の各面に上記の導体パターンが形成される限りにおいて、コーナー部が切り欠かれていてもよく、一部にくり貫きが設けられていても構わない。また、プリント基板20も完全な矩形平板である必要はなく、例えば、基板のコーナーやエッジの途中が切り欠かれた形状であっても構わない。
(実施例1)
プリント基板上のアンテナ実装領域の位置を変化させたときのアンテナ特性を測定した。プリント基板のサイズは80×37×1mm、アンテナ実装領域のサイズは3.0×4.5mm、アンテナ素子のチップサイズは2.0×1.2×1.0mmであった。ここで、図19に示すように、サンプルS1は、アンテナ実装領域を基板の基準点から50%、つまりコーナー部に配置した場合であり、サンプルS2は基板の基準点(0%)に配置した場合であり、サンプルS3は基板の基準点から25%、つまり基準点とコーナー部との中間位置に配置した場合であり、S4は基準点から37.5%、つまりS1とS3との間の位置に配置した場合である。アンテナ素子の基体の比誘電率εr=37とし、各サンプルS1〜S4の共振周波数は2.43GHz、入力インピーダンスは50Ωとなるようにアンテナ素子の導体パターンを調整した。その後、ネットワークアナライザを用いて2.3GHz〜2.6GHzまでの信号を信号ラインから供給し、アンテナ装置のリターンロス及び放射効率を求めた。その結果を図20(a)及び(b)にそれぞれ示す。
図20(a)に示すように、各サンプルS1〜S4のリターンロスは2.43GHz付近で最も小さくなるが、特にサンプルS2のリターンロスが最も小さく、次いでS3、S4、S1の順で小さいことが分かった。また、所望の帯域においてリターンロスが−6dB以下であるための要求を満たすか否かを示す境界線 "spec"で示す領域に含まれないグラフはサンプルS2のみであり、サンプルS3ではぎりぎり満たすことが分かった。
図20(b)に示すように、各サンプルS1〜S4の放射効率は2.43GHz付近で最も大きくなるが、特にサンプルS2の放射効率が最も大きく、次いでS3、S4、S1の順で大きいことが分かった。また、所望の帯域において放射効率が−3dB(50%)以上であるための要求を満たすか否かを示す境界線 "spec"で示す領域に含まれないグラフはサンプルS2のみであり、サンプルS3ではぎりぎり満たすことが分かった。
(実施例2)
アンテナ実装領域の縦横比を変化させたときのアンテナ特性を測定した。プリント基板のサイズは80×37×1mm、アンテナ実装領域の位置はプリント基板の長手方向の基準点(0%)とし、アンテナ実装領域のサイズ(Wa×Wb、図3参照)はサンプルS5が3×5mm、サンプルS6が3×4.5mm、サンプルS7が3×4mmであった。アンテナ素子のチップサイズは2.0×1.2×1.0mmとし、基体の比誘電率εr=37とし、各サンプルS5〜S7の共振周波数は2.43GHz、入力インピーダンスは50Ωとなるようにアンテナ素子の導体パターンを調整した。その後、ネットワークアナライザを用いて2.3GHz〜2.6GHzまでの信号を信号ラインから供給し、アンテナ装置のリターンロス及び放射効率を求めた。その結果を図21(a)及び(b)にそれぞれ示す。
図21(a)に示すように、各サンプルS5〜S7のリターンロスは2.43GHz付近で最も小さくなるが、特にサンプルS5のリターンロスが最も小さく、次いでS6、S7の順で小さいことが分かった。また、所望の帯域においてリターンロスが−6dB以下であるための要求を満たすか否かを示す境界線 "spec"で示す領域に含まれないグラフはサンプルS5とS6であり、サンプルS7では要求を満たすことができないことが分かった。
図21(b)に示すように、各サンプルS5〜S7の放射効率は2.43GHz付近で最も大きくなるが、特にサンプルS5の放射効率が最も大きく、次いでS6、S7の順で大きいことが分かった。また、所望の帯域において放射効率が−3dB(50%)以上であるための要求を満たすか否かを示す境界線 "spec"で示す領域に含まれないグラフはサンプルS5とS6であり、サンプルS7では要求を満たすことができないことが分かった。
10 アンテナ素子
11 基体
11a 基体の上面
11b 基体の底面
11c,11d,11e,11f 基体の側面
12 放射導体
13 接地導体
14-16 端子電極
17 ループ導体
17a,17f 第1の帯状導体パターン
17b 第2の帯状導体パターン
17c 第3の帯状導体パターン
17d 周波数調整パターン(第4の帯状導体パターン)
17e インピーダンス調整パターン(第5の帯状導体パターン)
18 スルーホール導体
19 帯状導体パターン(第6の帯状導体パターン)
20 プリント基板
20a プリント基板の表面
20b プリント基板の裏面
20e プリント基板の長辺のエッジ
21 絶縁基板
22 グランドパターン
23 アンテナ実装領域
23a,23b アンテナ実装領域の対向する二辺
24〜26 ランド
27 給電ライン
28 グランドクリアランス領域
100〜700 アンテナ装置

Claims (15)

  1. アンテナ素子と、前記アンテナ素子が実装されたプリント基板とを備え、
    前記アンテナ素子は、
    略直方体状の誘電体からなる基体と、前記基体の上面に形成され一端が開放端とされた放射導体と、前記基体の底面に形成された複数の端子電極とを含み、
    前記プリント基板は、
    絶縁基板と、前記絶縁基板の表面であってその長辺のエッジに接して設けられた略矩形状の絶縁領域であるアンテナ実装領域と、前記エッジによる一辺を除く前記アンテナ実装領域の三辺を画定するように前記絶縁基板の表面に設けられたグランドパターンと、前記エッジに沿って前記アンテナ実装領域内に引き込まれた給電ラインと、前記アンテナ実装領域の直下における前記絶縁基板の裏面及び内層において導体パターンが排除されたグランドクリアランス領域とを含み、
    前記アンテナ素子と前記プリント基板とが重なる領域には略U字状のループ導体が設けられており、
    前記ループ導体の一端は前記給電ラインに接続され、
    前記ループ導体の他端は前記グランドパターンに接続され、
    前記ループ導体の少なくとも一部は、所定幅のギャップを介して前記複数の端子電極のうち、前記放射導体の他端に接続された第1の端子電極と対向配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ素子は、前記基体の長手方向と直交する第1の側面に形成され上端が前記放射導体の他端に接続された接地導体を含み、
    前記第1の端子電極は、前記基体の底面のうち前記第1の側面と接する前記基体の長手方向の一方の端部に形成され前記接地導体の下端に接続されており、
    前記複数の端子電極は、前記基体の底面であって前記基体の長手方向の他方の端部の幅方向の両端にそれぞれ形成された第2及び第3の端子電極をさらに含み、
    前記プリント基板は、前記第1乃至第3の端子電極に対応して前記アンテナ実装領域内に設けられた第1乃至第3のランドを含み、
    前記ループ導体は、所定幅のギャップを介して前記第1の端子電極と対向配置された第1の帯状導体パターンを含み、
    前記ループ導体の一端は前記第2のランドを介して給電ラインに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ループ導体の全体が前記アンテナ素子と前記プリント基板とが重なる領域に設けられており、
    前記ループ導体の他端は前記第3のランドを介して前記グランドパターンに接続されていることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記ループ導体は、前記絶縁基板の長辺と平行な第2及び第3の帯状導体パターンをさらに含み、
    前記第2の帯状導体パターンの一端は前記第2のランドパターンに接続され、他端は前記第1の帯状導体パターンの一端に接続されており、
    前記第3の帯状導体パターンの一端は前記第3のランドパターンに接続され、他端は前記第1の帯状導体パターンの他端に接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ実装領域内に形成された周波数調整パターンをさらに備え、
    前記周波数調整パターンは、前記第1の帯状導体パターンの長手方向の略中央部から延設された第4の帯状導体パターンからなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナ実装領域内に形成されたインピーダンス調整パターンをさらに備え、
    前記インピーダンス調整パターンは、ループサイズが小さくなるように前記第1の帯状導体パターンと平行に設けられた第5の帯状導体パターンからなることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1の帯状導体パターンがミアンダパターンを含むことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記ループ導体は、
    前記絶縁基板を貫通するスルーホール導体と、
    前記絶縁基板の裏面に形成された第6の帯状導体パターンを含み、
    前記スルーホール導体の一端は前記ループ導体の他端に接続され、前記スルーホール導体の他端は前記第6の帯状導体パターンを介して前記絶縁基板の裏面に形成されたグランドパターンに接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記アンテナ実装領域は、前記プリント基板の前記長辺の中点から±25%以内の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  10. 前記グランドクリアランス領域は、前記プリント基板の長手方向と直交する方向に長辺を有し、その縦横比が1.5以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記アンテナ素子は、前記アンテナ実装領域の対向する二辺を画定する一方のグランド部分と他方のグランド部分との間を短絡するように実装されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  12. 略直方体状の誘電体からなる基体と、
    前記基体の上面に形成され一端が開放端とされた放射導体と、
    前記基体の長手方向と直交する第1の側面に形成され上端が前記放射導体の他端に接続された接地導体と、
    前記基体の底面のうち前記第1の側面と接する前記基体の長手方向の一方の端部に形成され前記接地導体の下端に接続された第1の端子電極と、
    前記基体の底面であって前記基体の長手方向の他方の端部の幅方向の両端にそれぞれ形成された第2及び第3の端子電極と、
    前記基体の底面に形成された略U字状のループ導体とを備え、
    前記ループ導体は、所定幅のギャップを介して前記第1の端子電極と対向配置された第1の帯状導体パターンを含むことを特徴とするアンテナ素子。
  13. 前記ループ導体は、前記基体の長手方向と平行な第2及び第3の帯状導体パターンをさらに含み、
    前記第2の帯状導体パターンの一端は前記第2の端子電極に接続され、他端は前記第1の帯状導体パターンの一端に接続されており、
    前記第3の帯状導体パターンの一端は前記第3の端子電極に接続され、他端は前記第1の帯状導体パターンの他端に接続されていることを特徴とする請求項12に記載のアンテナ素子。
  14. 前記基体の底面に形成された周波数調整パターンをさらに備え、
    前記周波数調整パターンは、前記第1の帯状導体パターンの長手方向の略中央部から延設された第4の帯状導体パターンからなることを特徴とする請求項12又は13に記載のアンテナ素子。
  15. 前記第1の帯状導体パターンがミアンダパターンを含むことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のアンテナ素子。
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