JP2010203470A - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】直線運動と回転運動を行うピストンロッドの周面と、この周面に対向する部位との間をロッドパッキンによりシールしつつ全長を短くすることができる流体圧シリンダを提供する。
【解決手段】ロータリクランプシリンダ11のピストンロッド18には、ピストンロッド18の中心軸Lの延びる方向に沿って直線状に延びる直線部18b、及び直線部18bから螺旋状に延びるように連設された螺旋部18cが形成されている。シリンダチューブ12内には、直線部18bが摺接することでピストンロッド18に直線運動を案内する一方で螺旋部18cが摺接することでピストンロッド18に回転運動を案内するガイドピン30が設けられている。シリンダチューブ12内に設けられたロッドメタル14の内周面と、この内周面に対向する直線部18bの周面との間をシールするロッドパッキン34が、ピストンロッド18の回転運動に追従して回転するように設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ピストンロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブ内から出没可能に構成された流体圧シリンダに関する。
流体圧シリンダを用いてワークのクランプ又はアンクランプを行わせるため、流体圧シリンダにおいてはピストンロッドの直線運動及び回転運動が行われるようになっている。このような流体圧シリンダとしては、例えば、特許文献1に開示のロータリクランプシリンダが挙げられる。特許文献1に開示のロータリクランプシリンダは、シリンダチューブを備えるとともに、このシリンダチューブのロッド側にはロッドカバーが固定されている。シリンダチューブ内には、ピストンロッドと一体のピストンが収容配置されるとともに、ロッドカバーにはシリンダチューブ内からピストンロッドが挿通されている。ロッドカバーの先端部内周面には環状溝が形成されるとともに、この環状溝にはロッドパッキンが装着され、このロッドパッキンによりピストンロッドの周面と、この周面に対向するロッドカバーの内周面との間の気密が保持されている。
また、シリンダチューブの側部に形成された挿通孔にはガイドピンが挿通され、ピストンロッドの外周面には、平行部分と螺旋状部分とを含む曲線状のガイド溝が形成されるとともに、このガイド溝内にガイドピンの先端が係合している。そして、シリンダチューブ内に流体が給排されたとき、ガイドピンがガイド溝の平行部分と係合しているときにはピストンロッドは直線運動を行い、シリンダチューブに対するピストンロッドの出没が行われ、クランプアームによるワークのアンクランプ又はクランプが行われるようになっている。一方、ガイドピンがガイド溝の螺旋状部分と係合しているときにはピストンロッドは直線運動と回転運動を行い、ピストンロッドの出没と共にクランプアームのワークから逃げる方向への回転、又はワークへ向けた回転が行われるようになっている。
実開平5−52305号公報
特許文献1のロータリクランプシリンダにおいて、ピストンロッドの直線運動及び回転運動を実現するため、ピストンロッドの外周面にはガイド溝が形成されている。ここで、ピストンロッドの運動時にロッドパッキンの内側をガイド溝が通過すると、ガイド溝から流体(エア)が洩れてしまい、ピストンロッドとロッドカバーとの間のシール性が保持できなくなってしまう。このため、特許文献1のロータリクランプシリンダにおいては、シール性保持のため、ロッドパッキンはガイド溝から常に逃げた位置に配置されている。そして、特許文献1においては、ピストンロッドが突出方向のストロークエンドに位置したときでもロッドパッキンをガイド溝から逃げた位置に配置するため、シリンダチューブから延設したロッドカバーにロッドパッキンを設けなくてはならず、ロータリクランプシリンダの全長が長くなっていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、直線運動と回転運動を行うピストンロッドの周面と、この周面に対向する部位との間をロッドパッキンによりシールしつつ全長を短くすることができる流体圧シリンダを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ピストンロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブから出没可能に構成された流体圧シリンダであって、前記ピストンロッドに、該ピストンロッドの軸方向に沿って直線状に延びる直線部、及び該直線部から螺旋状に延びる螺旋部が形成され、前記シリンダチューブ内に、前記直線部が摺接することで前記ピストンロッドに直線運動を案内する一方で前記螺旋部が摺接することで前記ピストンロッドに回転運動を案内する案内部が設けられ、さらに、前記シリンダチューブからの突出方向のストロークエンドにある前記ピストンロッドの前記螺旋部よりも前記直線部側となる位置に、前記直線部の周面と該周面に対向する部位との間をシールするロッドパッキンが配置されるとともに、該ロッドパッキンが前記ピストンロッドの回転運動に追従して回転するように設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流体圧シリンダにおいて、前記シリンダチューブ内には前記ピストンロッドの回転運動に追従して回転するロッドメタルが配設されるとともに、該ロッドメタルの内周面に形成された装着溝に前記ロッドパッキンが装着されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流体圧シリンダにおいて、前記ロッドメタルは、前記シリンダチューブの内周面に設けられた位置決め部材によりシリンダチューブの軸方向に沿ったシリンダチューブ外へ向けた移動が規制され、前記位置決め部材と前記ロッドメタルとの間には軸受が介装されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の流体圧シリンダにおいて、前記案内部は、前記ピストンロッドを挟み込む位置に対向配置された一対のガイドピンよりなることを要旨とする。
本発明によれば、直線運動と回転運動を行うピストンロッドの周面と、この周面に対向する部位との間をロッドパッキンによりシールしつつ全長を短くすることができる。
実施形態のロータリクランプシリンダを示す部分破断斜視図。 ピストンロッド、ピストン、ロッドパッキン、ロッドメタル、及び滑り軸受を示す分解斜視図。 (a)はピストンロッドが突出した状態を示す断面図、(b)はピストンロッドが没入した状態を示す断面図。
以下、本発明の流体圧シリンダをロータリクランプシリンダに具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、ロータリクランプシリンダ11は、シリンダチューブ12によって外郭が形成されるとともに、このシリンダチューブ12はアルミニウム合金より形成されている。シリンダチューブ12の軸方向一端寄りの位置には、第1給排ポート12aが形成されるとともに、シリンダチューブ12の軸方向他端寄りの位置には、第2給排ポート12bが形成されている。また、シリンダチューブ12の軸方向他端側は底部12cによって封止されるとともに、シリンダチューブ12の軸方向一端側の内側にはロッドメタル14が配設されている。
このロッドメタル14は、位置決め部材としてのサークリップ15により、シリンダチューブ12の軸方向に沿ったシリンダチューブ12内からシリンダチューブ12外へ向けた移動が規制されている。また、ロッドメタル14は、シリンダチューブ12内に回転可能に収容されている。ロッドメタル14の端面とサークリップ15の間には滑り軸受13が介装されている。図2に示すように、滑り軸受13は、薄板より円環状に形成されるとともに、滑り軸受13においてサークリップ15及びロッドメタル14に対向する端面には、滑りを向上させるためのコーティングが施されている。ロッドメタル14の外周面にはゴム製のOリング16が装着されている。
図3(a)及び(b)に示すように、シリンダチューブ12内には、流体圧(本実施形態ではエア)により、シリンダチューブ12の軸方向に沿って移動可能なピストン26が収容されている。ピストン26は円環状をなすとともに、ピストンロッド18に形成された突起部18aに嵌着され、ピストン26とピストンロッド18が一体移動可能になっている。また、突起部18aには円環状のアダプタ17が嵌着されるとともに、アダプタ17の外周面には、ピストン26とアダプタ17とに挟まれるようにしてピストン位置検出用の環状のマグネット27が装着されている。また、ピストン26において底部12cと対向する端部には、ゴム等の弾性体からなるクッション部材28が装着されている。加えて、突起部18aにおいて、ピストン26よりピストンロッド18側の端部には、ゴム等の弾性体からなる環状のクッション部材35が外嵌されている。
ピストン26はシリンダチューブ12内を第1圧力作用室19と第2圧力作用室20に仕切っている。第1圧力作用室19には、シリンダチューブ12の第1給排ポート12aが連通するとともに、第2圧力作用室20には第2給排ポート12bが連通している。
ピストンロッド18は、その中心軸Lの延びる方向(以下、ピストンロッド18の軸方向とする)に沿って直線状に延びる直線部18b、ピストンロッド18の中心軸Lを中心として螺旋状に延びる螺旋部18c、及び螺旋部18cから突設された上述の突起部18aを一体に備えている。ピストンロッド18における直線部18bには一対の第1摺接面M1が形成されている。一対の第1摺接面M1は、ピストンロッド18の軸方向に直交する方向に対向し、かつピストンロッド18の軸方向へ平面状に延びるように形成されている。また、一対の第1摺接面M1は、ピストンロッド18の軸方向に沿って互いに平行に延びるように形成されている。
ピストンロッド18における螺旋部18cには、一対の第2摺接面M2が形成されている。一対の第2摺接面M2は、ピストンロッド18の軸方向に直交する断面視が円弧状をなし、かつピストンロッド18の軸方向に直交する方向に対向するように形成されている。また、一対の第2摺接面M2それぞれは、直線部18bの終端から螺旋部18cの終端まで連続して延びるように形成されている。螺旋部18cにおいて、第2摺接面M2は、直線部18bから突起部18aに近づくに連れて中心軸Lを中心に螺旋状に延びるように形成されている。そして、第2摺接面M2は螺旋部18cの始端に対し終端で90°傾いている。
ピストンロッド18は直線部18bがロッドメタル14内に挿通されるとともにロッドメタル14によって回転可能に支持されている。ロッドメタル14から外部に突出する直線部18bの先端には細板状をなすクランプアーム32が固定されている。ロッドメタル14の内周面には装着溝14aがロッドメタル14の全周に亘って延びるように形成されるとともに、装着溝14aにはゴム製のロッドパッキン34が装着されている。
図2に示すように、このロッドパッキン34は、内周形状がピストンロッド18の直線部18bの周面に沿うように形成された異形パッキンである。ロッドパッキン34の内周形状は、一対の第1摺接面M1に沿うように延びる辺それぞれが直線状に延びるように形成されるとともに、一対の第1摺接面M1同士を繋ぐ円弧状に延びる一対の辺それぞれに沿って円弧状に延びるように形成されている。すなわち、ロッドパッキン34の内周形状は、ロッドパッキン34の内周縁が直線部18bの周面に密接するように、直線部18bの軸方向に直交する断面形状と同じ形状に形成されている。一方、ロッドパッキン34の外周形状は、ロッドメタル14の装着溝14aの内周面に密接するように、円形状に形成されている。
そして、図3(a)及び(b)に示すように、ロッドメタル14の装着溝14aに装着されたロッドパッキン34の内側には、直線部18bが挿通されるとともに、ロッドパッキン34により装着溝14aの内周面と、この内周面に対向する直線部18bの周面との間が気密に保持されている(シールされている)。また、ロッドパッキン34に直線部18bが挿通された状態では、ロッドパッキン34はピストンロッド18の回転に追従して回転するようになっている。
図1に示すように、シリンダチューブ12内において、シリンダチューブ12の軸方向中央部よりロッドメタル14寄りには、案内部としての一対のガイドピン30が一定の間隔を空けて設けられている。一対のガイドピン30それぞれは、円柱状をなすとともに、シリンダチューブ12の内周面に固着されている。一対のガイドピン30間の間隔は、直線部18b及び螺旋部18cの最大幅より僅かに大きく設定されている。
次に、上記構成のロータリクランプシリンダ11の動作を説明する。図3(a)に示すように、クランプアーム32により図示しないワークをクランプする前の状態では、ピストン26は、クッション部材35がガイドピン30に当接するまで移動し、ピストンロッド18は突出方向のストロークエンドにまで移動している。このとき、ロッドパッキン34は、ピストンロッド18の突出方向における螺旋部18cより直線部18b側に配置されており、ロッドパッキン34は直線部18bの周面に密接している。また、ピストンロッド18は直線部18bの大部分がシリンダチューブ12から突出している。そして、クランプアーム32は、シリンダチューブ12から大きく離れた位置にあるものとする。
さて、第1給排ポート12aを介して第1圧力作用室19にエアが供給されるとともに、第2給排ポート12bを介して第2圧力作用室20のエアが排出される。このとき、ロッドパッキン34は、ピストンロッド18の突出方向における螺旋部18cより直線部18b側に配置され、ロッドパッキン34は直線部18bの周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。
そして、エアによりピストン26には底部12cに向けて押圧する力が作用する。すると、ピストン26が底部12cに向けて移動するとともに、ピストンロッド18が没入方向へ移動する。そして、ガイドピン30に対し、螺旋部18cの第2摺接面M2が摺接すると、ピストンロッド18は没入方向へ直線運動を行いながら回転運動を行う。すると、クランプアーム32は、シリンダチューブ12に向けて移動しながらワークに向けて回転する。
このピストンロッド18の直線運動時、ロッドパッキン34の内周面に対し直線部18bの周面が摺接するため、直線部18bの周面にロッドパッキン34の内周面が密接した状態は維持されたままにあり、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。また、ピストンロッド18の回転運動時、ロッドパッキン34及びロッドメタル14は、ピストンロッド18の回転に追従して回転する。このため、直線部18bの周面にロッドパッキン34の内周面が密接した状態は維持されたままにあり、ピストンロッド18が回転しても、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。
螺旋部18cがガイドピン30間を通過すると、ピストン26、ピストンロッド18、及びクランプアーム32は、移動開始直後から90°回転した状態になり、クランプアーム32がワークの真上に配置される。その後、図3(b)に示すように、直線部18bの第1摺接面M1がガイドピン30に対して摺接すると、ピストンロッド18は没入方向へ直線運動のみを行う。このとき、ロッドパッキン34の内周面に対し直線部18bの周面が摺接するため、直線部18bの周面にロッドパッキン34の内周面が密接した状態は維持されたままにあり、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。
そして、ピストンロッド18が没入方向におけるストロークエンドにまで達しクッション部材28が底部12cに接触すると、クランプアーム32は所定のクランプ動作を行い、図示しないワークをクランプする。
一方、ピストンロッド18が没入方向のストロークエンドに達した後、第2給排ポート12bを介して第2圧力作用室20に空気が供給されるとともに、第1給排ポート12aを介して第1圧力作用室19の空気が排出されるとピストン26にはロッドメタル14に向けて押圧する力が作用する。すると、ピストン26がロッドメタル14に向けて移動するとともに、ピストンロッド18が突出方向へ移動する。そして、ガイドピン30に対し直線部18bの第1摺接面M1が摺接すると、ピストンロッド18は突出方向へ直線運動を行う。すると、クランプアーム32は、シリンダチューブ12から離れる方向に向けて移動する。その後、螺旋部18cの第2摺接面M2がガイドピン30に対して摺接すると、ピストンロッド18は突出方向へ直線運動を行いながら回転運動を行う。すると、クランプアーム32は、シリンダチューブ12から離れる方向に向けて移動しながらワークから離れる方向に向けて回転する。
ピストンロッド18の没入方向への移動時も、上述の突出方向への移動時と同様に、ロッドパッキン34の内周面に対し直線部18bの周面が摺接し、また、ロッドパッキン34及びロッドメタル14は回転する。このため、直線部18bの周面にロッドパッキン34の内周面が密接した状態は維持されたままにあり、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。
そして、図3(a)に示すように、ピストン26が突出方向のストロークエンドにまで達しクッション部材35がガイドピン30に接触すると、クランプアーム32は、移動開始直後から90°回転した状態になる。このとき、ロッドパッキン34は、ピストンロッド18の突出方向における螺旋部18cより直線部18b側に配置され、ロッドパッキン34は直線部18bの周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部18bの周面との間の気密が保持される。そして、クランプアーム32は所定のアンクランプ動作を行い、図示しないワークをアンクランプする。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ピストンロッド18に直線運動と回転運動を行わせるため、ピストンロッド18に直線部18bと螺旋部18cを形成するとともに、ピストンロッド18に直線運動及び回転運動を案内するガイドピン30をシリンダチューブ12内に設けた。さらに、直線部18bの周面に沿う異形パッキンよりなるロッドパッキン34を、ピストンロッド18の回転に追従して回転するように設けるとともに、突出方向におけるストロークエンドにあるピストンロッド18の螺旋部18cより直線部18b側にロッドパッキン34を配置した。このため、ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、異形パッキンよりなるロッドパッキン34により、非円形状の直線部18bの周面と装着溝14aとの間を気密に保持する(シールする)ことができる。さらに、ロッドパッキン34がピストンロッド18に追従して回転するため、ピストンロッド18の回転中でもロッドパッキン34により気密を保持する(シールする)ことができる。
したがって、本実施形態のロータリクランプシリンダ11によれば、ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、ロッドパッキン34を直線部18bから逃がした位置に配置する必要がないため、背景技術のようにシリンダチューブから延設されたロッドカバーにロッドパッキンを配置する必要がない。すなわち、ロータリクランプシリンダ11は、シリンダチューブ12内にロッドパッキン34を配置することができるため、背景技術のようにロッドカバーを必要とする場合と比べてロータリクランプシリンダ11の全長を短くすることができる。
(2)異形パッキンよりなるロッドパッキン34を、ピストンロッド18の回転に
追従して回転するようにシリンダチューブ12内に設けた。このため、背景技術のように、ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、ロッドパッキン34を直線部18bから逃がした位置に配置する必要がない。よって、ピストンロッド18のストロークを長くするため直線部18bの全長が延長されてもロッドパッキン34の配置位置を変えることなく対応することができる。
(3)異形パッキンよりなるロッドパッキン34を、ピストンロッド18の回転に
追従して回転するようにシリンダチューブ12内に設けた。このため、背景技術のように、ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、ロッドパッキン34を直線部18bから逃がした位置に配置する必要がない。よって、ロッドパッキン34の配置位置を正確に設定する必要がなくロータリクランプシリンダ11の製作を容易とすることができる。
(4)異形パッキンよりなるロッドパッキン34を、ピストンロッド18の回転に
追従して回転するようにシリンダチューブ12内に設けた。したがって、背景技術のように、ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、ロッドパッキン34を直線部18bから逃がした位置に配置する必要がない。よって、本実施形態のロータリクランプシリンダ11は、背景技術のようにシリンダチューブ12にロッドカバーを設ける必要がなく、ロータリクランプシリンダ11の組み立てを簡素化することができる。
(5)シリンダチューブ12内には、ロッドメタル14がピストンロッド18に追従して回転するように配設され、このロッドメタル14の装着溝14aにロッドパッキン34が装着されている。そして、ピストンロッド18の回転に追従してロッドメタル14及びロッドパッキン34が回転する。よって、ロッドパッキン34をロッドメタル14によって保持することでロッドパッキン34をピストンロッド18に追従して回転させやすくすることができ、ロッドパッキン34による気密を確実に保持することができる。
(6)ロッドメタル14の端面とサークリップ15の間には滑り軸受13が介装されている。このため、滑り軸受13によりロッドメタル14が回転しやすくなり、ロッドメタル14及びロッドパッキン34をピストンロッド18の回転に追従して回転しやすくすることができる。
(7)ピストンロッド18の直線運動及び回転運動は、第1摺接面M1及び第2摺接面M2が一対のガイドピン30に摺接することで行われる。そして、ピストンロッド18の回転運動時、ピストンロッド18からガイドピン30に加わる荷重を一対のガイドピン30で受承することができる。よって、例えば、ガイドピン30を一本だけ設ける場合と比べると、ガイドピン30の耐荷重を増やすことができ、ピストンロッド18に固着可能なクランプアーム32を大きくすることができる。
(8)ピストンロッド18の直線部18bは、平面状をなす一対の第1摺接面M1と、円弧面とからなり、ピストンロッド18の軸方向に直交する断面視がほぼ四角形状に形成されている。よって、ロッドパッキン34の内周形状もほぼ四角形状にすることができ、ロッドパッキン34によるシール性を良好なものにすることができるとともに、ピストンロッド18の加工も容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 直線部18b及び螺旋部18cにおいて、対向する側面にピストンロッド18の軸方向に沿って延びる凹溝を形成するとともに、この凹溝に係合したガイド球を案内部としてシリンダチューブ12内に設けてもよい。この場合、ロッドパッキン34は、内周形状がピストンロッド18の周面に沿い、凹溝の内面にも密接するような異形パッキンよりなる。そして、ガイド球に対し凹溝が摺接することで、ピストンロッド18に直線運動と回転運動を行わせてもよい。
○ ピストンロッド18を、軸方向に直交する断面視が六角形状をなすように形成してもよい。この場合、ロッドパッキン34は、内周形状が六角形状をなす異形パッキンよりなる。
○ ガイドピン30は一本だけであってもよい。
○ 滑り軸受13は無くてもよい。
○ ロッドメタル14とサークリップ15の間にコロ軸受を設け、ロッドメタル14の回転を円滑にしてもよい。
○ ロッドメタル14は無くてもよい。
○ 本発明の流体圧シリンダは、ロータリクランプシリンダとして使用されるばかりでなく、それ以外の用途で用いてもよい。
○ 本発明の流体圧シリンダは、エア以外の気体を使用するシリンダや、流体として気体ではなく液体を使用する、例えば油圧シリンダであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記直線部は、前記ピストンロッドの軸方向に直交する方向に対向する一対の第1摺接面を備えるとともに該第1摺接面は前記軸方向に沿って平面状に延びるように形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の流体圧シリンダ。
11…流体圧シリンダとしてのロータリクランプシリンダ、12…シリンダチューブ、13…軸受としての滑り軸受、14…ロッドメタル、14a…装着溝、15…位置決め部材としてのサークリップ、18…ピストンロッド、18b…直線部、18c…螺旋部、30…案内部としてのガイドピン、34…ロッドパッキン。

Claims (4)

  1. ピストンロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブから出没可能に構成された流体圧シリンダであって、
    前記ピストンロッドに、該ピストンロッドの軸方向に沿って直線状に延びる直線部、及び該直線部から螺旋状に延びる螺旋部が形成され、
    前記シリンダチューブ内に、前記直線部が摺接することで前記ピストンロッドに直線運動を案内する一方で前記螺旋部が摺接することで前記ピストンロッドに回転運動を案内する案内部が設けられ、
    さらに、前記シリンダチューブからの突出方向のストロークエンドにある前記ピストンロッドの前記螺旋部よりも前記直線部側となる位置に、前記直線部の周面と該周面に対向する部位との間をシールするロッドパッキンが配置されるとともに、該ロッドパッキンが前記ピストンロッドの回転運動に追従して回転するように設けられている流体圧シリンダ。
  2. 前記シリンダチューブ内には前記ピストンロッドの回転運動に追従して回転するロッドメタルが配設されるとともに、該ロッドメタルの内周面に形成された装着溝に前記ロッドパッキンが装着されている請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記ロッドメタルは、前記シリンダチューブの内周面に設けられた位置決め部材によりシリンダチューブの軸方向に沿ったシリンダチューブ外へ向けた移動が規制され、前記位置決め部材と前記ロッドメタルとの間には軸受が介装されている請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 前記案内部は、前記ピストンロッドを挟み込む位置に対向配置された一対のガイドピンよりなる請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の流体圧シリンダ。
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