JP5249302B2 - 流体圧シリンダ - Google Patents

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本発明は、ロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブ内から出没可能に構成された流体圧シリンダに関する。
流体圧シリンダを用いてワークのクランプ又はアンクランプを行わせるため、流体圧シリンダにおいてはピストンロッド(ロッド)の直線運動及び回転運動が行われるようになっている。このような流体圧シリンダとしては、例えば、特許文献1に開示の流体圧シリンダが挙げられる。特許文献1に開示の流体圧シリンダにおいて、ピストンロッドには、螺旋状に延びる螺旋部と、この螺旋部を挟むように螺旋部に連設された直線部とを備える。ピストンロッドの先端にはクランプアームが一体に設けられている。また、流体圧シリンダのシリンダチューブ内には、円柱状をなす一対のガイドピンが設けられている。
このガイドピンに直線部が摺接することでピストンロッドが直線運動し、クランプアームがワークに対し接離する。さらに、ガイドピンに螺旋部が摺接することでピストンロッドが回転運動する。そして、ピストンロッドが、その出没方向のストロークエンドに達すると、各ガイドピンに対し直線部が対向配置され、各ガイドピンに対する直線部の接触によりピストンロッドの回転が防止される結果、クランプアームによるワークのクランプ又はアンクランプが行われる。
特開2010−203470号公報
特許文献1の流体圧シリンダにおいて、ガイドピンは円柱状に形成されているため、ガイドピンに対し直線部及び螺旋部は線接触可能になっている。このため、ガイドピンに直線部が対向する状態にあるとき、ピストンロッドの中心軸を中心とした回転力がピストンロッドに作用し、ガイドピンに直線部が接触すると、直線部では回転力を受承しきれず、直線部が凹んだりして損傷を受ける虞がある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、直線部及び保持部に対し案内面を面接触にすることで、直線部及び保持部でロッドに作用する回転力を受承して、直線部及び保持部が損傷を受けることを防止することができる流体圧シリンダを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブから出没可能に構成され、前記シリンダチューブ内に、平面状をなす案内面を互いに対向するように一対備え、前記ロッドが、該ロッドの中心軸の延びる軸方向に沿って直線状に延びるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能な一対の保持面を有する保持部と、該保持部から螺旋状に連設されるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能に摺接する一対の回転ガイド面を有する螺旋部と、該螺旋部から前記軸方向に沿って直線状に連設されるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能に摺接する一対の直線ガイド面を有し、さらに、前記保持部に対し捻れた位置にある直線部と、を有し、前記直線ガイド面及び保持面は平面状に形成され、前記回転ガイド面同士を繋ぎ、前記中心軸に直交する直線を仮想線とすると、前記回転ガイド面は、前記仮想線上に頂点を有するテーパ状をなすとともに前記仮想線に対し線対称をなすように形成され、前記案内面に、前記直線ガイド面が摺接することで前記ロッドが直線運動し、前記回転ガイド面がテーパ状をなすことで前記案内面間での前記螺旋部の傾きが許容されて前記ロッドが回転運動し、前記保持面が面接触して前記ロッドが保持されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流体圧シリンダにおいて、前記シリンダチューブ内には前記ロッドメタルが回転不能に配設されるとともに、該ロッドメタルの内周面に前記案内面が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流体圧シリンダにおいて、前記ロッドメタル内には、前記直線部の周面と該周面に対向するロッドメタルの内周面との間をシールするロッドパッキンが配置されるとともに、該ロッドパッキンが前記ピストンロッドの回転運動に追従して前記ロッドメタル内で回転するように設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、直線部及び保持部に対し案内面を面接触にすることで、直線部及び保持部でロッドに作用する回転力を受承して、直線部及び保持部が損傷を受けることを防止することができる。
実施形態のロータリクランプシリンダを示す部分破断斜視図。 ピストンロッド、ピストン、及びロッドメタルを示す分解斜視図。 (a)はピストンロッドが没入した状態を示す断面図、(b)は案内面に対する直線部の位置を示す断面図。 (a)は案内面に螺旋部が到達した状態を示す部分断面図、(b)は図4(a)の4b−4b線断面図、(c)は図4(a)の4c−4c線断面図。 (a)は案内面に螺旋部が配置された状態を示す部分断面図、(b)は図5(a)の5b−5b線断面図、(c)は図5(a)の5c−5c線断面図。 (a)はピストンロッドが突出した状態を示す断面図、(b)は案内面に対する保持部の位置を示す断面図。
以下、本発明の流体圧シリンダをロータリクランプシリンダに具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、ロータリクランプシリンダ11は、シリンダチューブ12によって外郭が形成されるとともに、このシリンダチューブ12はアルミニウム合金より形成されている。シリンダチューブ12の軸方向一端寄りの位置には、第1給排ポート12aが形成されるとともに、シリンダチューブ12の軸方向他端寄りの位置には、第2給排ポート12bが形成されている。また、シリンダチューブ12の軸方向他端側は底部12cによって封止されるとともに、シリンダチューブ12の軸方向一端側の内側には円筒状をなすロッドメタル14が配設されている。
図3(a)に示すように、シリンダチューブ12内には、流体圧(本実施形態ではエア)により、シリンダチューブ12の軸方向に沿って移動可能なピストン26が収容されている。ピストン26はシリンダチューブ12内を第1圧力作用室19と第2圧力作用室20に仕切っている。第1圧力作用室19には、シリンダチューブ12の第1給排ポート12aが連通するとともに、第2圧力作用室20には第2給排ポート12bが連通している。
このピストン26にはロッドとしてのピストンロッド18が一体に設けられている。詳細には、ピストンロッド18の端部に設けられた突起部18aにピストン26が一体化されている。また、突起部18aには円環状のアダプタ17が嵌着されるとともに、アダプタ17の外周面には、ピストン26とアダプタ17とに挟まれるようにしてピストン位置検出用の環状のマグネット27が装着されている。また、ピストン26において底部12cと対向する端部には、ゴム等の弾性体からなるクッション部材28が装着されている。加えて、突起部18aにおいて、ピストン26よりピストンロッド18側の端部には、ゴム等の弾性体からなる環状のクッション部材35が外嵌されている。
ピストンロッド18は、突起部18aから中心軸Lの延びる方向(軸方向)に沿って直線状に延びる保持部181と、この保持部181から連設されるとともに中心軸Lを中心として螺旋状に延びる螺旋部182と、この螺旋部182から軸方向に直線状に延びる直線部183と、を有する。
図6(b)に示すように、保持部181の側面には、一対の保持面181aが中心軸Lに沿って延びるように形成されている。一対の保持面181aはそれぞれ平面状に形成されるとともに、中心軸Lに沿って互いに平行をなすように形成されている。また、保持部181において、一対の保持面181aの端縁同士を繋ぐ面は円弧状に形成された円弧面181bとなっている。
次に、螺旋部182について説明する。図5(b)に示すように、螺旋部182の側面には、一対の回転ガイド面182aが中心軸Lに沿って延びるとともに、各保持面181aに連続するように形成されている。また、螺旋部182において、一対の回転ガイド面182aの端縁同士を繋ぐ面は円弧状に形成された円弧面182bとなっている。各回転ガイド面182aにおいて、保持部181側の端縁を一端縁とするとともに、直線部183側の端縁を他端縁とすると、螺旋部182は各回転ガイド面182aの一端縁が他端縁に対し90度回転するように捻れて形成されている。
ここで、対向する回転ガイド面182a同士を繋ぎ、中心軸Lに直交する直線を仮想線Rとすると、中心軸Lに直交する螺旋部182の断面視において、各回転ガイド面182aそれぞれは、仮想線Rの両端に頂点Pを有する凸形状をなすとともに、仮想線Rに対し線対称をなすように形成されている。なお、各回転ガイド面182aは、頂点Pが位置する突出端は弧状に形成されるとともに、頂点Pは突出端の先端で回転ガイド面182a上に位置している。より具体的には、各回転ガイド面182aは、頂点Pから、両円弧面182bに向けて傾斜するテーパ状に形成されている。すなわち、各回転ガイド面182aは、保持部181の保持面181a上に頂点Pが位置するように、保持面181aの両円弧面182b側を切削したテーパ状に形成されている。
また、各回転ガイド面182aは、中心軸Lに対し点対称をなすように形成されており、対向する回転ガイド面182a同士において、中心軸Lを挟んで斜めに対向する面同士が平行になっている。
次に、直線部183について説明する。図3(b)に示すように、直線部183の側面には、一対の直線ガイド面183aが中心軸Lに沿って延びるとともに、各回転ガイド面182aに連続するように形成されている。一対の直線ガイド面183aはそれぞれ平面状に形成されるとともに、中心軸Lに沿って互いに平行をなすように形成されている。また、直線部183において、一対の直線ガイド面183aの端縁同士を繋ぐ面は円弧状に形成された円弧面183bとなっている。そして、直線ガイド面183aは、保持部181の保持面181aに対し90度回転するように形成されている。
図3(a)に示すように、上記ピストンロッド18は、直線部183側からロッドメタル14に挿通されている。このロッドメタル14は、サークリップ15により、シリンダチューブ12の軸方向に沿ったシリンダチューブ12内からシリンダチューブ12外へ向けた移動が規制されている。また、ロッドメタル14は、図示しない位置決め部材によりシリンダチューブ12内に回転不能に収容されている。ロッドメタル14の外周面にはゴム製のOリング16が装着されている。
ロッドメタル14の内周面には装着溝14aがロッドメタル14の全周に亘って延びるように形成されるとともに、装着溝14aにはゴム製のロッドパッキン34が装着されている。このロッドパッキン34は、内周形状がピストンロッド18の直線部183の周面に沿うように形成された異形パッキンである。ロッドパッキン34の内周形状は、一対の直線ガイド面183aに沿うように直線状に形成されるとともに、その直線状をなす部位を繋ぐ部位は、一対の円弧面183bに沿って円弧状に延びるように形成されている。すなわち、ロッドパッキン34の内周形状は、ロッドパッキン34の内周縁が直線部183の周面に密接するように、直線部183の軸方向に直交する断面形状と同じ形状に形成されている。一方、ロッドパッキン34の外周形状は、ロッドメタル14の装着溝14aの内周面に密接するように、円形状に形成されている。
そして、ロッドメタル14の装着溝14aに装着されたロッドパッキン34の内側には、直線部183が挿通されるとともに、ロッドパッキン34により装着溝14aの内周面と、この内周面に対向する直線部183の周面との間が気密に保持されている(シールされている)。また、ロッドパッキン34に直線部183が挿通された状態では、ロッドパッキン34はピストンロッド18の回転に追従してロッドメタル14内で回転するようになっている。
図2及び図3(b)に示すように、ロッドメタル14において、シリンダチューブ12の奥側の開口端部には、互いに対向する一対の案内面14bが形成されるとともに、各案内面14bは平面状に形成されている。一対の案内面14bの間隔は、一対の保持面181a間の距離、及び一対の直線ガイド面183a間の距離、及び一対の回転ガイド面182aの頂点P間の距離より若干広くなっている。
図3(a)に示すように、ピストンロッド18は直線部183がロッドメタル14内に挿通されるとともにロッドメタル14によって回転可能に支持されている。ロッドメタル14から外部に突出する直線部183の先端には細板状をなすクランプアーム32が固定されている。
次に、上記構成のロータリクランプシリンダ11の動作を説明する。図3(a)に示すように、クランプアーム32により図示しないワークをクランプした状態では、ピストン26は、クッション部材28が底部12cに当接するまで移動し、ピストンロッド18は没入方向のストロークエンドにまで移動している。このとき、ロッドパッキン34は、直線部183の周面に密接している。また、ピストンロッド18は直線部183の大部分がシリンダチューブ12内に没入している。そして、クランプアーム32は、シリンダチューブ12に最も近付いた位置にあるものとする。
さて、第2給排ポート12bを介して第2圧力作用室20にエアが供給されるとともに、第1給排ポート12aを介して第1圧力作用室19のエアが排出される。このとき、ロッドパッキン34は、直線部183の周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部183の周面との間の気密が保持される。
そして、エアによりピストン26にはロッドメタル14に向けて押圧する力が作用する。すると、ピストン26がロッドメタル14に向けて移動するとともに、ピストンロッド18が突出方向へ移動する。そして、図3(b)に示すように、ロッドメタル14の案内面14bに対し直線部183の直線ガイド面183aが摺接すると、ピストンロッド18は突出方向へ直線運動を行う。すると、クランプアーム32は、シリンダチューブ12から離れる方向に向けて移動する。
その後、図4(a)及び(b)に示すように、ロッドメタル14の奥側に位置する案内面14bの端縁に対して、直線ガイド面183aが平行をなす位置まで達すると、案内面14bに対し回転ガイド面182aが摺接する。すると、図4(c)に示すように、螺旋部182は、回転ガイド面182aが案内面14bに対して傾くように回転する。このとき、回転ガイド面182aは、テーパ状に形成され、さらに、中心軸Lに対し点対称をなすように形成されており、対向する回転ガイド面182a同士において、中心軸Lを挟んで斜めに対向する面同士が平行になっている。このため、案内面14bが平面状をなしていても、両回転ガイド面182aが案内面14bに干渉することなく螺旋部182の回転が許容される。
さらに、ピストン26がロッドメタル14に向けて移動し、案内面14bに対して回転ガイド面182aが摺接し続ける。ここで、図5(a)及び(b)に示すように、ロッドメタル14の奥側に位置する案内面14bの端縁に対して、回転ガイド面182aが傾き、図5(c)に示すように、ロッドメタル14の開口側に位置する案内面14bの端縁に対しても、回転ガイド面182aが傾く。両回転ガイド面182aは、中心軸Lに対し点対称をなすように形成されており、対向する回転ガイド面182a同士において、中心軸Lを挟んで斜めに対向する面同士が平行になっている。そして、螺旋部182が捻れていることから、案内面14bの両端縁に対する回転ガイド面182aの傾きは逆になるが、回転ガイド面182aは、テーパ状に形成されているため、案内面14bが平面状をなしていても、螺旋部182の回転が許容される。
そして、図6(a)に示すように、螺旋部182が案内面14bを通過し、ピストンロッド18が突出方向におけるストロークエンドにまで達しクッション部材35がロッドメタル14に接触すると、ピストンロッド18及びクランプアーム32は90度回転した状態になる。このとき、図6(b)に示すように、案内面14bに対向して保持部181の保持面181aが位置している。そして、案内面14bに対して保持面181aが面接触可能になり、この面接触によりピストンロッド18の回転が規制されるとともに、90度回転した状態に保持される。
そして、クランプアーム32も、移動開始直後から90°回転した状態になる。このとき、ロッドパッキン34は、直線部183の周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部183の周面との間の気密が保持される。そして、クランプアーム32は所定のアンクランプ動作を行い、図示しないワークをアンクランプする。
一方、第1給排ポート12aを介して第1圧力作用室19にエアが供給されるとともに、第2給排ポート12bを介して第2圧力作用室20のエアが排出される。このとき、ロッドパッキン34は、直線部183の周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部183の周面との間の気密が保持される。
そして、エアによりピストン26には底部12cに向けて押圧する力が作用する。すると、ピストン26が底部12cに向けて移動するとともに、ピストンロッド18が没入方向へ移動する。そして、図5(a)及び(b)に示すように、ロッドメタル14の奥側に位置する案内面14bの端縁に対して、回転ガイド面182aが傾き、図5(c)に示すように、ロッドメタル14の開口側に位置する案内面14bの端縁に対しても、回転ガイド面182aが傾く。ここで、両回転ガイド面182aは、中心軸Lに対し点対称をなすように形成されており、対向する回転ガイド面182a同士において、中心軸Lを挟んで斜めに対向する面同士が平行になっている。そして、螺旋部182が捻れていることから、案内面14bの両端縁に対する回転ガイド面182aの傾きは逆になるが、回転ガイド面182aは、テーパ状に形成されているため、案内面14bが平面状をなしていても、螺旋部182の回転が許容される。
ピストン26が底部12cに向けて移動し、螺旋部182が案内面14bを通過すると、螺旋部182によりピストンロッド18及びクランプアーム32は90度回転した状態になる。このとき、図3(a)に示すように、案内面14bに対向して直線部183の直線ガイド面183aが位置している。そして、図3(b)に示すように、案内面14bに対して直線ガイド面183aが面接触可能になり、この面接触によりピストンロッド18の回転が規制されるとともに、ピストンロッド18は没入方向へ直線運動を行う。すると、クランプアーム32は、シリンダチューブ12に近付く方向に向けて移動する。
そして、ピストンロッド18が没入方向におけるストロークエンドにまで達しクッション部材28が底部12cに接触すると、ピストンロッド18の移動が停止する。このとき、ロッドパッキン34は、直線部183の周面に密接しているため、装着溝14aの内周面と直線部183の周面との間の気密が保持される。そして、クランプアーム32は所定のクランプ動作を行い、図示しないワークをクランプする。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ピストンロッド18に直線部183と、螺旋部182と、保持部181とを設けた。また、ピストンロッド18に直線運動及び回転運動を案内するとともに、ピストンロッド18を保持するための案内面14bをシリンダチューブ12内に設けた。そして、案内面14bを平面状に形成するとともに、保持部181の保持面181a及び直線部183の直線ガイド面183aを平面状に形成した。このため、ピストンロッド18の直線運動時、及びクランプ時には、案内面14bと直線ガイド面183aとを面接触可能にすることができ、両面が線接触する場合に比べると、ピストンロッド18に中心軸Lを中心とした回転力が作用した際に直線ガイド面183aに作用する単位面積当たりの圧力を小さくすることができる。また、ピストンロッド18のアンクランプ時には、案内面14bと保持面181aとを面接触可能にすることができ、両面が線接触する場合に比べると、アンクランプ動作中に、ピストンロッド18に中心軸Lを中心とした回転力が作用した際に保持面181aに作用する単位面積当たりの圧力を小さくすることができる。よって、直線部183及び保持部181でピストンロッド18に作用する回転力を受承して、直線部183及び保持部181が損傷を受けることを防止することができる。
(2)そして、螺旋部182において、回転ガイド面182aを、平面状ではなくテーパ状に形成した。詳細には、回転ガイド面182aは、それら回転ガイド面182a同士を繋ぐ仮想線R上に頂点Pを有する凸形状(テーパ状)をなすとともに仮想線Rに対し線対称をなすように形成されている。このため、案内面14bが平面状であっても、その案内面14b間での螺旋部182の傾きが許容され、結果として、ピストンロッド18を回転運動させることができる。
(3)案内面14bは、ロッドメタル14の開口端部における内周面を平面状に成形して形成されている。そして、ロッドメタル14は、ロータリクランプシリンダ11に設けられた既存の構成である。このため、案内面14bを備えた別部材をシリンダチューブ12内に設ける場合と比べると、ロータリクランプシリンダ11の部品点数を増加させることなく、また、組立て工数を増加させることなく、ピストンロッド18に直線運動及び回転運動を案内することができる。
(4)ピストンロッド18は保持部181及び直線部183を備え、この保持部181には平面状の保持面181aが形成されるとともに、直線部183には平面状の直線ガイド面183aが形成されている。そして、アンクランプ時には案内面14bに対し保持面181aが、クランプ時には案内面14bに対し直線ガイド面183aが対向配置され、案内面14bに対し保持面181aと直線ガイド面183aを面接触させることができる。よって、アンクランプ時及びクランプ時に大きな回転力がピストンロッド18に作用しても、ワークのアンクランプ状態及びクランプ状態を維持することができる。
(5)ピストンロッド18が突出方向のストロークエンドに位置したとき、異形パッキンよりなるロッドパッキン34により、非円形状の直線部183の周面と装着溝14aとの間を気密に保持する(シールする)ことができる。さらに、ロッドパッキン34がピストンロッド18に追従して回転するため、ピストンロッド18の回転中でもロッドパッキン34により気密を保持する(シールする)ことができる。
(6)異形パッキンよりなるロッドパッキン34を、ピストンロッド18の回転に
追従して回転するようにロッドメタル14内に設けた。このため、ロッドパッキン34がピストンロッド18の回転の際に捻れたりすることを無くすことができる。
(7)ピストンロッド18の直線運動及び回転運動は、直線ガイド面183a及び回転ガイド面182aが一対の案内面14bに摺接することで行われ、案内面14bは円筒状のロッドメタル14に一体形成されている。そして、ピストンロッド18の回転運動時、ピストンロッド18から加わる荷重をロッドメタル14で受承することができる。よって、例えば、案内面14bをロッドメタル14とは別体のガイドピンに設ける場合と比べると、案内面14bの耐荷重を増やすことができ、ピストンロッド18に固着可能なクランプアーム32を大きくすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、ロッドメタル14の開口端部の内周面に案内面14bを一対設けたが、案内面14bは1つだけでもよい。
○ 案内面14bは、ロッドメタル14と別体にシリンダチューブ12内に設けられたガイドピンに設けられていてもよい。
○ 本発明の流体圧シリンダは、ロータリクランプシリンダとして使用されるばかりでなく、それ以外の用途で用いてもよい。
○ 本発明の流体圧シリンダは、エア以外の気体を使用するシリンダや、流体として気体ではなく液体を使用する、例えば油圧シリンダであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記シリンダチューブ内にはロッドメタルが配設されるとともに、該ロッドメタルの内周面に形成された装着溝に前記ロッドパッキンが装着されている請求項3に記載の流体圧シリンダ。
(2)前記案内面は一対設けられる請求項1〜請求項3及び技術的思想(1)に記載の流体圧シリンダ。
L…中心軸、P…頂点、R…仮想線、12…シリンダチューブ、14…ロッドメタル、14b…案内面、18…ロッドとしてのピストンロッド、34…ロッドパッキン、181…保持部、181a…保持面、182…螺旋部、182a…回転ガイド面、183…直線部、183a…直線ガイド面。

Claims (3)

  1. ロッドが直線運動と回転運動を行いながらシリンダチューブから出没可能に構成され、
    前記シリンダチューブ内に、平面状をなす案内面を互いに対向するように一対備え、
    前記ロッドが、該ロッドの中心軸の延びる軸方向に沿って直線状に延びるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能な一対の保持面を有する保持部と、該保持部から螺旋状に連設されるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能に摺接する一対の回転ガイド面を有する螺旋部と、該螺旋部から前記軸方向に沿って直線状に連設されるとともに、前記案内面それぞれに対し面接触可能に摺接する一対の直線ガイド面を有し、さらに、前記保持部に対し捻れた位置にある直線部と、を有し、
    前記直線ガイド面及び保持面は平面状に形成され、
    前記回転ガイド面同士を繋ぎ、前記中心軸に直交する直線を仮想線とすると、前記回転ガイド面は、前記仮想線上に頂点を有するテーパ状をなすとともに前記仮想線に対し線対称をなすように形成され、
    前記案内面に、前記直線ガイド面が摺接することで前記ロッドが直線運動し、前記回転ガイド面がテーパ状をなすことで前記案内面間での前記螺旋部の傾きが許容されて前記ロッドが回転運動し、前記保持面が面接触して前記ロッドが保持される流体圧シリンダ。
  2. 前記シリンダチューブ内にはロッドメタルが回転不能に配設されるとともに、該ロッドメタルの内周面に前記案内面が形成されている請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記ロッドメタル内には、前記直線部の周面と該周面に対向するロッドメタルの内周面との間をシールするロッドパッキンが配置されるとともに、該ロッドパッキンが前記ロッドの回転運動に追従して前記ロッドメタル内で回転するように設けられている請求項2に記載の流体圧シリンダ。
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