JP2010203141A - マンホールと下水道管の接続部分の耐震化工法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管端部の内側から下水道管壁にマンホール側壁に一定深さ食い込む溝34を管端部の全周にわたって形成する第1工程と、クランクピンを軸状の回転刃39とした形態をなす切削工具36を用い、回転刃を回転させながら、管端部の内側の溝縁から径方向に押込んで切込みを入れ、回転刃が管端部を突き切ると、方向転換して管端部の周りに周方向に旋回させ、これにより管端部の周りのマンホール側壁を切削して管端部の周りに管端部と接する環状の空隙を形成する第2工程と、形成された空隙にゴムや樹脂製の緩衝材を充填する第3工程とからなる。
【選択図】図11
Description
請求項6に係わる発明は、請求項4に係わる発明のガイド部材が周方向に適当間隔をおいて並べた管軸方向の多数のロッドよりなり、各ロッドはそれぞれ旋回用レールに管軸方向に位置調整可能に止着され、各一端が前記ガイドを形成することを特徴とする。
請求項5に係わる発明によると、ガイド部材が一つの部材で構成される場合、組付けや分解が不要となり、また複数の部材で構成される場合には、分解することによって下水道管内への持込みや持ち運びが容易となる。
図3は、請求項1に係わる発明の第1又は第2工程で使用する装置に関するもので、下水道管1内に下水道管1と同軸をなして取外し可能に固定される環状の旋回用レール11と、該レール11の管端面側に該レールと同軸をなして固定されるガイド部材12よりなり、該ガイド部材12は全体が一体であるか又は複数の部材に分割されて環状に組付けられ、図2に示す接続部4と同一形状をなす環状のガイド12aと、周方向に適当間隔をおいて管軸方向に伸び、前記ガイド12aとレール11とを連結してガイド12aを支持する多数のロッド12bよりなっている。
先ず、下水道管内の管端部1a近くの適所に旋回用レール11を、続いてその管端面側にガイド部材12を取付ける。このガイド部材12は、旋回用レール11に固定した状態で旋回用レール11と共に下水道管1に取付けてもよい。なお、ガイド部材12は、図4に示すガイド部材16に替えてもよいが、以下の説明ではガイド部材12を用いた例について説明する。
以上のようにして請求項1に係わる発明の第1工程が終了する。
先ずスライドロッド25から取付台26をドリル28ごと取外し、空隙形成用の切削工具36に付け替える(図10)。この切削工具36はスライドロッド25に取外し可能に取付けられるクランクアームの形態をなすブラケット37と、該ブラケット37の一側上部に取付けられるドリル38と、ブラケット37の他側下部に取付けられるクランクピンの形態をなし、管軸方向を向く軸状の回転刃39と、ブラケット内に組み込まれ、ドリル38から回転刃39への作動機構(図示しない)と、前述のガイド12aに係合可能なならい用ローラ40とよりなっており、ブラケット37は少なくとも径方向外側部(図の下側部)が溝34幅より細幅で溝34に遊びを存して装入できるようになっている。
以上のようにして請求項1に係わる発明の第2工程が終了する。
幅広の溝34が形成されたのちは前述した方法により切削刃33による幅広の深い溝34が形成され、ついで回転刃39による空隙42が形成される。
先ず、前述する請求項1に係わる発明の第1工程と同様、下水道管管端部1aに旋回用レール11及びガイド部材12(ガイド部材16であってもよい)を取付けると共に、切削工具21を旋回用レール11に取付け、回転刃27の先端を管端面より管軸方向に一定距離離れたインバート3の切削予定箇所に合わせて位置決めする。位置決め後、ドリル28を駆動し、かつ前記昇降機構を作動して回転刃27を回転させながら径方向外方に一定速度で送り、回転刃先端を切削予定個所に当てる。そしてそのまま押込んでインバート3に径方向の穿孔を行う。
インバート3の周方向全域にわたって切込溝52を形成したのち(図16)、該切込溝52から管端面までのインバート部分3aがハツリ作業により剥がし取られ、図8に示す溝34と同一幅の溝を形成する。その後、回転刃27を切削刃33に付け替え、溝を更に深く掘り下げる。溝の掘り下げはインバート3の周方向の全域にわたって行われ、図8に示す溝34と同一幅及び同一深さ、すなわち下水道管1の外形より曲率半径の大きな深さの溝53が形成される(図17)。
マンホールが大径であると共に、下水道管が小径で、溝53が円周方向に形成される場合には、回転刃27によるインバート3への切削は前述したと同様の理由により、回転刃27を旋回のみさせて行うことができる。
なお、溝53の形成は、図19に示すように切削刃33のみを用いて行うこともでき、この場合、前述するインバート部分3aのハツリ作業が不要となる。
1a・・管端部
1b・・先端部
2・・マンホール
3・・インバート
4・・接続部
11、15・・旋回用レール
12、16・・ガイド部材
12a、18・・ガイド
12b、17・・ロッド
19・・ソリ
21、36・・切削具
22・・ベース
23・・支柱
24・・ブロック
25・・スライドロッド
26・・取付台
27、39・・回転刃
28、38・・ドリル
29、40・・ならい用ローラ
31・・切削予定個所
32、52・・切込溝
33・・切削刃
34、53・・広幅の溝
37・・ブラケット
42、54・・空隙
45・・ブレード
46・・軸
48、56・・緩衝材
49、55・・モルタル
Claims (6)
- マンホールと下水道管との接続部分に耐震性を持たせるための工法であって、マンホール側壁にマンホールとほぼ直交して接続される下水道管のマンホール側壁に支持される管端部に対し、その内側から下水道管壁にマンホール側壁に一定深さ食い込むまでの溝を管端部の全周にわたって形成する第1工程と、クランクアームと直交して突出するクランクピンを軸状の回転刃とした形態をなす切削工具を用い、前記回転刃を管軸方向に向け、かつクランクアームを下水道管の径方向であって、第1工程において形成された環状の溝に向けた状態で、回転刃をその軸中心の回りに回転させながら、管端部の内側の前記環状溝の溝縁から径方向に押込んで切込みを入れ、回転刃が管端部を突き切ると、方向転換して管端部の周りに周方向に旋回させ、これにより管端部の周りのマンホール側壁を切削して管端部の周りに管端部と接する環状の空隙を形成する第2工程と、形成された空隙にゴムや樹脂製の緩衝材を充填する第3工程とからなることを特徴とする前記接続部分の耐震化工法。
- 第1工程における管端部の全周にわたって形成される環状の溝が管端面に達する溝であり、第2工程において使用される回転刃が管端部の内側の環状溝の溝縁から径方向に切込みを入れる代わりにマンホール側壁に形成される環状溝の溝側面から管軸方向に押込んで切込みを入れ、一定深さ切込み、切削工具のクランクアームが前記環状溝に納まったのち、方向転換して管端部の周りに周方向に旋回させ、これにより管端部の周りのマンホール側壁を切削して管端部の周りに管端部と接する環状の空隙を形成することを特徴とする請求項1記載の接続部分の耐震化工法。
- マンホールと下水道管との接続部分に耐震性を持たせるための工法であって、マンホール側壁にマンホールとほぼ直交して接続される下水道管の管端面の下側部を覆うマンホール底壁のインバートを管端面より管軸方向に一定幅切除して下水道管の外径より曲率半径の大きな溝を周方向にインバートの全域にわたって形成する第1工程と、クランクアームと直交して突出するクランクピンを軸状の回転刃とした形態をなす切削工具を用い、前記回転刃を管軸方向に向けると共に、クランクアームを下水道管の径方向に向け、回転刃をその軸中心の周りに回転させながら管端面の外周のマンホール側壁に管軸方向に押し込んで切込みを入れ、下水道管管端部に接する一定長さの切込を入れたのち、方向転換して管端部の周りに周方向に旋回させ、これにより管端部の周りのマンホール側壁を切削して管端部の周りに管端部と接する環状の空隙を形成する第2工程と、形成された空隙にゴムや樹脂製の緩衝材を充填する第3工程とからなることを特徴とする前記接続部分の耐震化工法。
- 請求項1ないし3に係わる発明の第1工程及び若しくは第2工程を実施する際に使用する装置であって、下水道管内に下水道管と同軸をなして取外し可能に固定され、切削工具が旋回可能に装着される旋回用レールと、該旋回用レールに固定され、切削工具に設けたならい用治具がスライド可能に係合するガイドを備えたガイド部材よりなり、前記ガイドはマンホール側壁と下水道管の歪んだ三次元形状の環状の接続部と同一形状をなし、切削工具が旋回用レールに沿って旋回する際、前記ならい用治具がガイドに案内されてスライドすることにより切削工具が管軸方向に移動しながら旋回することを特徴とする装置。
- 前記ガイド部材が一つの部材よりなるか、或いは複数の部材を周方向に組み合わせて形成されることを特徴とする請求項4記載の装置。
- 前記ガイド部材が周方向に適当間隔をおいて並べた管軸方向の多数のロッドよりなり、各ロッドはそれぞれ旋回用レールに管軸方向に位置調整可能に止着され、各一端が前記ガイドを形成することを特徴とする請求項4記載の装置。
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