JP2010202472A - セラミックス焼成体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱衝撃性及び強度に優れたセラミックス焼成体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のセラミックス焼成体は、平均気孔径Dと平均ネック径dとの比(d/D)を0.02〜0.75である鉄亜鈴型開気孔を有することを特徴とするものである。さらに、この材質が、アルミナ質又はアルミナ−ジルコニア質である場合は、相対密度を75〜85%にすることが好ましく、ムライト質である場合は、相対密度を55〜85%にすることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品焼成用治具などに用いるのに好適なセラミックス焼成体及びその製造方法に関する。
セラミックス焼成体は、耐食性、耐熱衝撃性などに優れるため、セッター、棚板、匣鉢等の電子部品焼成用治具などに用いることが好適である。
セラミックス焼成体は、相対密度を高くつまり緻密質にすると、急激な温度変化による熱衝撃に弱く、割れが発生しやすくなり、相対密度を低くつまり多孔質にすると、緻密質の場合よりも熱衝撃に強くなるものの、機械的強度が弱くなる傾向がある。
耐熱衝撃性、強度及び耐食性を優れたものにしたセラミックス焼成体としては、平均気孔径、平均結晶粒径、相対密度などを所定の範囲にしたセラミックス製熱処理用部材などが開発されている(下記特許文献1〜3参照)。
また、上記のような多孔質のセラミックス焼成体は、例えば、スラリーに気孔形成剤としてアクリル系樹脂球状粒子または多糖類球状粒子を混合し、焼成して製造することができる(下記特許文献1〜3参照)。
特開2001−302337号公報 特開2002−128563号公報 特開2003−40688号公報
このような多孔質セラミックス焼成体は、気孔が閉気孔になっているため、強度が高く、熱衝撃性に強いという利点があった。上記文献では、各々の気孔がつながると気孔径が大きくなり、強度が低下し、耐熱衝撃性が低下する問題が触れられている(上記特許文献2の段落[0010]参照)。
しかし、製造におけるバラツキを考慮したとき、すべての気孔が単独に存在する組織を得ることは難しく、一部連結して粗大化した気孔を起点に熱衝撃割れを生じる問題があった。
そこで、本発明の目的は、連結した気孔を有していても高い耐熱衝撃性を備えたセラミックス焼成体及びその製造方法を提供することにある。
一般に、熱衝撃性と材料パラメータは、以下の[式1]の式で関連付けられている。
式1
Figure 2010202472
ここに、σ:強度、r:ポワソン比、E:弾性率、α:熱膨張係数、k:熱伝導率である。
これより、熱膨張係数を調整することは困難なため、耐熱衝撃性を高めるためには弾性率を小さく、強度を高めることが有効であることが判る。
本発明者は、鋭意研究の結果、鉄亜鈴型に気孔を連結させ、欠陥の粗大化を抑制することによって、弾性率を効果的に下げ、高い耐熱衝撃性を得られるという結論に達した。
本発明のセラミックス焼成体は、平均気孔径Dと平均ネック径dとの比(d/D)が0.02〜0.75である鉄亜鈴型開気孔を有することを特徴とする。
前記セラミックス焼成体において、材質が、アルミナ質又はアルミナ−ジルコニア質である場合は、相対密度は75〜85%が好ましい。
前記セラミックス焼成体において、材質が、ムライト質である場合は、相対密度は55〜85%が好ましい。
前記セラミックス焼成体において、平均気孔径Dが5μm〜50μmであることが好ましい。
また、上記セラミックス焼成体の製造方法としては、気孔形成剤を用いて鉄亜鈴型開気孔を形成する方法を挙げることができる。
前記製造方法において、原料粉末に対して10〜45vol%の気孔形成剤を含むスラリーを用いて形成することが好ましい。
前記製造方法において、気孔形成剤は、アクリル系樹脂粒子であることが好ましい。
前記製造方法において、鋳込成形又は顆粒を調製してプレス成形することが好ましい。
本発明のセラミックス焼成体は、所定形状の鉄亜鈴型開気孔を有するため、耐熱衝撃性に優れ、急激な温度変化に対しても割れなどが発生しにくいものである。
鉄亜鈴型開気孔の一例を模式的に示した図である。 実施例3の研磨面を拡大したSEM写真である。 実施例3の気孔連結状態を示した模式図である。 比較例1の研磨面を拡大したSEM写真である。 比較例1の気孔連結状態を示した模式図である。
以下、本発明のセラミックス焼成体の一実施形態を説明する。なお、本発明の範囲は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態のセラミックス焼成体は、少なくとも2つの気孔がくびれを有するように立体的に結合した鉄亜鈴型開気孔(図1参照)を有するものであり、平均気孔径D(図1参照)と平均ネック径d(図1参照)との比(d/D)が0.02〜0.75、好ましくは0.20〜0.45の範囲であることを特徴とするものである。
鉄亜鈴型開気孔の平均気孔径Dは、特に限定するものではないが、5μm〜50μm、好ましくは7μm〜20μmである。
平均気孔径Dが50μmを超える範囲では、粗大欠陥による強度低下が顕著になり、耐熱衝撃性の低下をきたす。一方、平均気孔径Dが5μm未満では、後述する気孔形成剤の分散が困難となり、鉄亜鈴型開気孔が得られず、耐熱衝撃性が得ることができなくなる。
平均気孔径D及び平均ネック径dは、SEM写真を観察して100個の平均を算出して測定することができる。
本焼成体は、特に限定するものではないが、アルミナ質、ムライト質、アルミナ−ジルコニア質などから形成することができる。
本焼成体は、アルミナ質とする場合は、アルミナを95.0重量%以上、より好ましくは97.0重量%以上、さらに好ましくは99.0重量%以上含み、マグネシアを0.01〜1.00重量%含むのが好ましい。
ムライト質とする場合は、アルミナとシリカとの重量比を70:30〜90:10の割合で含み、これを90.0重量%以上、好ましくは95.0重量%以上含むものである。
アルミナ−ジルコニア質とする場合は、アルミナとジルコニアとの重量比を70:30〜94:6の割合とし、これを90.0重量%以上、好ましくは95.0重量%以上含むのが好ましい。ジルコニアとしては、イットリウムで安定化したジルコニアが好ましい。
相対密度は、55〜95%にするのが好ましく、材質がアルミナ質又はアルミナ−ジルコニア質の場合は65〜95%、特に68〜80%、ムライト質の場合は55〜85%、特に58〜82%にするのが好ましい。
相対密度55%未満では、気孔が連結し、顕著な強度低下を示すため、耐熱衝撃性の低下につながり、一方、相対密度95%を超える範囲では、弾性率が高い緻密体となるため、クラックが伸びやすくなり、耐熱衝撃性の低下につながる。
相対密度は、(焼結体かさ密度/理論密度)×100(%)で算出することができる。
以下、本発明のセラミックス焼成体の製造方法の一例を説明する。
鉄亜鈴型開気孔は、例えば、pH調整して凝集させた原料スラリー中に樹脂粒子などの気孔形成剤を添加して成形することにより形成することができる。
この際、粘性をほどよく高めることが重要である。スラリーの粘性が低いと、気孔形成剤が分散するため鉄亜鈴型開気孔が形成されず、一方、スラリーの粘性が高いと、気孔形成剤が凝集するため鉄亜鈴型開気孔が形成されなくなる。
スラリーの粘性は、3〜15dPa・sec、特に4〜12dPa・secに調製して焼成体を形成するのが好ましい。
また、平均気孔径Dは、気孔形成剤の粒径で調製することができ、添加する気孔形成剤の平均粒径は、好ましくは7μm〜53μm、特に好ましくは10μm〜40μmである。
より具体的には、本発明のセラミックス焼成体は、例えば、アルミナなどの原料粉末に対して気孔形成剤を10〜45vol%、好ましくは20〜40vol%含むスラリーを用い、これを成形して成形体を形成し、1500〜1800℃で焼成して製造することができる。
この際、気孔形成剤は、アクリル系樹脂粒子などを用いることができる。
成形する場合は、鋳込成形やスラリーをスプレードライヤーなどで乾燥させながら顆粒状にしてプレス成形することなどにより適宜形状に成形することができる。
本発明のセラミックス焼成体は、所定形状の鉄亜鈴型開気孔を有するものであり、このようなセラミックス焼成体は耐熱衝撃性に優れたものとなる。
以下、本発明のセラミックス焼成体の実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は、この実施例に限定されるものではない。
実施例1〜11及び比較例1〜12のセラミックス焼成体を以下のとおり作製した。
(実施例1〜4及び8,9)
アルミナ原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき粘性を、それぞれ4dPa・sec(実施例1)、4dPa・sec(実施例2)、4dPa・sec(実施例3)、12dPa・sec(実施例4)、8dPa・sec(実施例8)、10dPa・sec(実施例9)に調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、添加したアクリル系樹脂粒子の平均粒径及び添加量は下記表1に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら粒径50μm〜100μmに顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(実施例5,6)
アルミナ粉末72重量部とシリカ粉末28重量部とからなる原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき粘性を、4dPa・sec(実施例5)、5dPa・sec(実施例6)に調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、添加したアクリル系樹脂粒子の平均粒径及び添加量は下記表1に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら粒径50μm〜100μmの範囲に顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(実施例7)
アルミナ粉末80重量部とジルコニア粉末20重量部とからなる原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき粘性を、5dPa・secに調製した。
さらに、このスラリーに気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、添加したアクリル系樹脂粒子の平均粒径及び添加量は下記表1に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら粒径50μm〜100μmの範囲に顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して時間焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(実施例10,11)
アルミナ原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき粘性を、それぞれ6dPa・sec(実施例10)、4dPa・sec(実施例11)に調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、添加したアクリル系樹脂粒子の平均粒径及び添加量は下記表1に示す。
そして、このスラリーを、石膏型に流し込み、差圧鋳込みで成形して焼成し、150mm×100mm×厚み5.0mmの平板状焼成体を形成した。
(比較例1〜4,7〜10)
アルミナ原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき、それぞれ1dPa・sec(比較例1)、1dPa・sec(比較例2)、1dPa・sec(比較例3)、1dPa・sec(比較例4)、2Pa・sec(比較例7)、1dPa・sec(比較例8)、1dPa・sec(比較例9)、2dPa・sec(比較例10)に調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、気孔形成剤の平均粒径及び添加量は下記表2に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら平均粒径50μm〜100μmの範囲に顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(比較例5,6)
アルミナ粉末72重量部とシリカ粉末28重量部とからなる原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき粘性を1dPa・sec(比較例5)、1dPa・sec(比較例6)に調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤であるアクリル系樹脂粒子を添加し、ボールミルで混合した。この際、添加したアクリル系樹脂粒子の平均粒径及び添加量は下記表1に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら粒径50μm〜100μmの範囲に顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(比較例11)
アルミナ原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水を加え、これらをボールミルで混合してスラリーを形成した。
このスラリーに酸性溶液を添加し、粘性を調製した。このとき、1dPa・secに調製した。
さらに、このスラリーに、気孔形成剤として多糖類を添加し、ボールミルで混合した。この際、気孔形成剤の平均粒径及び添加量は下記表2に示す。
そして、このスラリーを、スプレードライヤーで乾燥させながら平均粒径50μm〜100μmの範囲に顆粒化し、この顆粒をプレス機にて成形圧60MPaで成形して焼成し、120mm□×厚み2.5mmの平板状焼成体を形成した。
(比較例12)
アルミナ原料粉末に対して、分散剤、バインダー、水、気孔形成剤としてアクリル系樹脂粒子を加え、これらを三本ロールで混錬した。この際、気孔形成剤の平均粒径及び添加量は下記表2に示す。
練った坏土を押出成形機で幅120mm×長さ200mm、厚み5.0mmに成形し、乾燥させて焼成し、平板状焼成体を形成した。
(物性値)
上記各焼成体について以下の物性値を測定した。これらの測定結果は下記表1及び表2に示す。
(相対密度)
相対密度は、焼成体かさ密度/理論密度×100(%)で算出した。
(強度S)
強度Sは、JIS R1601に基づき、3点曲げ試験によって行った。
(弾性率E)
弾性率Eは、JIS R1602に基づき、3点曲げ試験の試験片の変位測定によって求めた。
(S/E)
上記強度Sと上記弾性率Eから強度/弾性率(S/E)を算出した。
(平均気孔径D,平均ネック径d)
平均気孔径Dと平均ネック径dは、図2,4に示すように、実施例及び比較例の表面を研磨してSEMで観察し、図3,5に示すように、球状気孔の直径(寸法D)と、それらの結合部分(寸法d)とを測定し、それら100個の平均から算出した。
なお、図2は実施例3のSEM写真、図4には比較例1のSEM写真を示す。
(耐熱衝撃性)
上記実施例及び比較例のセラミックス焼成体を用いて、以下のように耐熱衝撃試験を行った。
上記実施例及び比較例のセラミックス焼成体を、90mm□×厚み2.5mmに加工したものを4枚作成し、これらをセラミックス台板上に、長さ10mm×幅5mm×高さ5mmの支柱を4点に配置しながら4段積みにした。
次に、電気炉を所定の温度に昇温して30分保持した後、上記試験体を炉内に投入した。
その温度で30分保持後、試験体を炉外に取り出し放冷し、試験体に割れがないか目視にて確認した。
以上の操作を、500℃より50℃ずつ温度を昇温させて行い、割れの生じない温度の上限を、耐熱衝撃性ΔTとした。
(結果)
耐熱衝撃性試験の結果を下記表1及び表2に示す。
Figure 2010202472
Figure 2010202472
(結果)
実施例1〜11のセラミックス焼成体は、耐熱衝撃性ΔTが750℃以上であり、良好な結果が得られた。一方、比較例1〜12のセラミックス焼成体は、耐熱衝撃性ΔTが650℃以下であり、実用できるものではなかった。
実施例から、平均気孔径Dと平均ネック径dの比(d/D)は、0.03(実施例1)〜0.70(実施例4)の範囲が好適な結果が得られ、また、比較例から、比(d/D)が0.01(比較例1など)や0.77以上(比較例6)の範囲では、不適な結果となることが見出せた。
これら結果から、比(d/D)は、0.02〜0.75の範囲であると好適なセラミックス焼成体になると思われる。
また、材質が、アルミナ質又はアルミナ−ジルコニア質である場合は、相対密度が75%〜85%であると、耐熱衝撃性ΔTが900℃以上になることが見出せた(実施例2,7,8)。
材質が、ムライト質である場合は、耐熱衝撃性ΔTが900℃以上になることが見出せた(実施例5,6)。

Claims (8)

  1. 平均気孔径Dと平均ネック径dとの比(d/D)が0.02〜0.75である鉄亜鈴型開気孔を有するセラミックス焼成体。
  2. 材質が、アルミナ質又はアルミナ−ジルコニア質であり、相対密度が75〜85%である請求項1に記載のセラミックス焼成体。
  3. 材質が、ムライト質であり、相対密度が55〜85%である請求項1に記載のセラミックス焼成体。
  4. 平均気孔径Dが5μm〜50μmである請求項1〜3のいずれかに記載のセラミックス焼成体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のセラミックス焼成体の製造方法であって、気孔形成剤を用いて鉄亜鈴型開気孔を形成するセラミックス焼成体の製造方法。
  6. 原料粉末に対して10〜45vol%の気孔形成剤を含むスラリーを用いて形成する請求項5に記載のセラミックス焼成体の製造方法。
  7. 気孔形成剤は、アクリル系樹脂粒子である請求項5又は6に記載のセラミックス焼成体の製造方法。
  8. 鋳込成形又は顆粒を調製してプレス成形する請求項5〜7のいずれかに記載のセラミックス焼成体の製造方法。
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