JP2010200574A - 自己診断回路、及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の劣化を促進することなく、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる自己診断回路、及び電源装置を提供する。
【解決手段】電流測定部202によって検出された電流を積算することにより、二次電池10のSOCを算出し、電圧測定部201及び電流測定部202の測定値に基づいて、第1及び第2タイミングにおける二次電池10の開放電圧を第1及び第2開放電圧値として推定し、第1及び第2タイミングにおける第1及び第2SOCに基づいて二次電池の充放電量に関する第1情報を取得し、第1及び第2タイミングにおける第1及び第2開放電圧値に基づいて、二次電池の充放電量に関する第2情報を取得し、第1及び第2情報に基づいて、二次電池、電圧検出部、及び電流検出部における異常の有無を判定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池や二次電池の電圧、電流を検出する回路の状態を診断する自己診断回路、及びこれを用いた電源装置に関する。
近年、二次電池を用いた蓄電装置は、太陽電池や発電装置と組み合わされ、電源システムとして広く利用されている。発電装置は、風力や水力といった自然エネルギーや内燃機関等の人工的な動力によって駆動される。このような蓄電装置を組み合わせた電源システムは、余剰な電力を蓄電装置に蓄積し、負荷装置が必要な時に蓄電装置から電力を供給することによって、エネルギー効率の向上を図っている。
このようなシステムの一例としては、太陽光発電システムが挙げられる。太陽光発電システムは、太陽光による発電量が、負荷装置の電力消費量に比べて大きい場合には、余剰電力で蓄電装置に充電を行う。逆に、発電量が負荷装置の消費電力より小さい場合には、不足の電力を補うために蓄電装置から出力して、負荷装置を駆動する。
このように、太陽光発電システムにおいては、従来利用されていなかった余剰電力を蓄電装置に蓄積できるため、蓄電装置を用いない電源システムに比べて、エネルギー効率を高めることができる。
このような電源システムにおいては、蓄電装置が満充電になってしまうと余剰電力を充電できなくなって、損失が生じる。そこで、余剰電力を効率よく蓄電装置に充電するため、二次電池の充電状態(以下、SOC:State Of Charge)が100%とならないように、充電制御が行われている。また、必要なときに負荷装置を駆動できるように、SOCが0(ゼロ)%とならないようにも充電制御が行われている。具体的には、通常、蓄電装置においては、SOCが20%〜80%の範囲で推移するように充電制御が行われている。
また、エンジンとモータとを用いたハイブリット自動車(HEV;Hybrid Electric Vehicle)もこのような原理を利用している。HEVは、走行に必要な動力に対してエンジンからの出力が大きい場合には、余剰のエンジン出力で発電機を駆動し、蓄電装置を充電する。また、HEVは、車両の制動や減速時には、モータを発電機として利用することによって蓄電装置を充電する。
さらに、夜間電力を有効活用するために用いられる負荷平準化電源や、プラグインハイブリット車も最近注目されている。
負荷平準化電源は、電力消費が少なく、電力料金が安い夜間に蓄電装置に電力を貯蔵し、電力消費がピークとなる日中に、貯蔵した電力を活用するシステムである。電力の消費量を平滑化することにより、電力の発電量を一定にし、電力設備の効率的運用や設備投資の削減に貢献することを目的としている。
また、プラグインハイブリット車は夜間電力を活用し、燃費が悪い市街地走行時には蓄電装置から電力を供給するEV走行を主体とし、長距離走行時には、エンジンとモータを活用したHEV走行を行うことにより、トータルのCOの排出量を削減することを目的としている。
ところで、このような蓄電装置は、二次電池の端子電圧や、充放電電流値を監視することで、二次電池の過充電を防止したり、SOCを算出したりするようになっている。
そのため、二次電池の端子電圧や充放電電流値を検出する計測系統の回路が故障すると、二次電池の端子電圧や充放電電流を正しく監視することができず、二次電池が過充電されて劣化したり、SOCを適切に管理することができなくなったりするおそれがある。
そこで、電池を、通常の使用範囲を超える異常判定レベルまで充電してみて、電池の端子電圧から異常を検出できるか否かによって、異常を検出するための電圧検出回路の故障診断を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、二次電池は、サイクル劣化や経年劣化によって、例えば満充電容量が減少する等の特性劣化が生じる。そのため、二次電池の劣化を検出し、二次電池の劣化に応じた充放電制御を行いたいというニーズがある。
特開2004−312835号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示の方法では、電圧検出回路の故障診断を行うために、電池を通常の使用範囲を超えるレベルまで充電する必要がある。そのため、故障診断を行うことにより、電池の劣化が促進されてしまうという不都合があった。
本発明の目的は、二次電池の劣化を促進することなく、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる自己診断回路、及び電源装置を提供することである。
本発明に係る自己診断回路は、二次電池の端子電圧を測定する電圧検出部と、前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部によって検出された電流を積算することにより、前記二次電池のSOCを算出するSOC算出部と、前記電圧検出部によって検出された電圧と前記電流検出部によって検出された電流とに基づいて、所定の第1タイミング及び当該第1タイミングから予め設定された設定時間経過後の第2タイミングにおける前記二次電池の開放状態の端子電圧を、第1及び第2開放電圧値としてそれぞれ推定する開放電圧推定部と、前記SOC算出部によって前記第1タイミングにおいて算出された第1SOC及び前記第2タイミングにおいて算出された第2SOCに基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における前記二次電池の充放電量に関する第1情報を取得し、前記開放電圧推定部によって推定された前記第1及び第2開放電圧値に基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における前記二次電池の充放電量に関する第2情報を取得する充放電情報取得部と、前記充放電情報取得部によって取得された第1及び第2情報に基づいて、前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部における異常の有無を判定する判定部とを備える。
この構成によれば、SOC算出部によって、電流検出部で検出された電流が積算されて二次電池のSOCが算出される。そして、充放電情報取得部によって、第1タイミングにおいて算出された第1SOCと第2タイミングにおいて算出された第2SOCとに基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における前記二次電池の充放電量に関する第1情報が取得される。
一方、開放電圧推定部によって、第1タイミングにおける二次電池の開放電圧が第1開放電圧値として推定され、第2タイミングにおける二次電池の開放電圧が第2開放電圧値として推定される。また、充放電情報取得部によって、第1及び第2開放電圧値に基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における二次電池の充放電量に関する第2情報が取得される。
そうすると、第1情報と第2情報とは、いずれも第1タイミングから第2タイミングまでの期間における二次電池の充放電量に関する情報を、異なる手段で取得したものであるから、当該手段である電圧検出部や電流検出部、及び二次電池に異常がなければ第1情報と第2情報とは、等しい情報になるはずである。
従って、判定部は、充放電情報取得部によって取得された第1及び第2情報に基づいて、二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部における異常の有無を判定することが可能となる。この場合、背景技術のように二次電池を通常の使用範囲を超えるレベルまで充電する必要はないから、二次電池の劣化を促進することなく、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる。
また、前記充放電情報取得部は、前記第1SOCと前記第2SOCとから、前記二次電池が当該各SOCになったときに得られると推定される開放状態の端子電圧である第1SOC換算電圧値と第2SOC換算電圧値とをそれぞれ取得するSOC換算電圧値取得部と、前記SOC換算電圧値取得部によって取得された前記第1SOC換算電圧値と前記第2SOC換算電圧値との差であるSOC換算差分値を前記第1情報として取得し、前記開放電圧推定部によって推定された前記第1開放電圧値と前記第2開放電圧値との差である開放電圧差分値を前記第2情報として取得する差分算出部とを含み、前記判定部は、前記差分算出部によって算出されたSOC換算差分値と開放電圧差分値との差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定することが好ましい。
二次電池の端子電圧は、SOCと相関関係があるから、充放電情報取得部によって、第1SOCと第2SOCとが、二次電池の開放状態における端子電圧に換算されて、第1SOC換算電圧値と第2SOC換算電圧値とが取得される。そして、差分算出部によって、第1SOC換算電圧値と第2SOC換算電圧値との差がSOC換算差分値として取得され、第1開放電圧値と第2開放電圧値との差が開放電圧差分値として取得される。
そうすると、SOC換算差分値と開放電圧差分値とは、いずれも第1タイミングから第2タイミングまでの期間における二次電池の充放電に起因して生じた開放端子電圧の変化量を、異なる手段で取得したものであるから、当該手段である電圧検出部や電流検出部、及び二次電池に異常がなければSOC換算差分値と開放電圧差分値とは、等しい値になるはずである。
従って、判定部は、SOC換算差分値と開放電圧差分値の差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定することができる。
また、前記充放電情報取得部は、前記開放電圧推定部によって推定された前記第1及び第2開放電圧値に基づいて、前記第1及び第2タイミングにおける前記二次電池のSOCを、第1及び第2電圧換算SOCとしてそれぞれ推定する電圧換算SOC取得部と、前記第1SOCと前記第2SOCとの差であるSOC差分値を前記第1情報として算出し、前記電圧換算SOC取得部によって推定された前記第1電圧換算SOCと前記第2電圧換算SOCとの差である換算SOC差分値を前記第2情報として算出する差分算出部とを含み、前記判定部は、前記差分算出部によって算出されたSOC差分値と換算SOC差分値との差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定するようにしてもよい。
二次電池のSOCは、端子電圧と相関関係があるから、電圧換算SOC取得部によって、第1及び第2開放電圧値が、第1及び第2タイミングにおける二次電池のSOCに換算されて、第1及び第2電圧換算SOCが取得される。そして、差分算出部によって、第1SOCと第2SOCとの差がSOC差分値として算出され、第1電圧換算SOCと第2電圧換算SOCとの差が換算SOC差分値として算出される。
そうすると、SOC差分値と換算SOC差分値とは、いずれも第1タイミングから第2タイミングまでの期間における二次電池の充放電に起因して生じたSOCの変化量を、異なる手段で取得したものであるから、当該手段である電圧検出部や電流検出部、及び二次電池に異常がなければSOC差分値と換算SOC差分値とは、等しい値になるはずである。
従って、判定部は、SOC差分値と換算SOC差分値の差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定することができる。
また、前記判定部は、さらに、前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲内であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲内である場合、前記二次電池が劣化していると判定することが好ましい。
誤差差分値が前記判定閾値を超える場合、二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると考えられる。そして、電圧検出部によって検出される端子電圧が、例えば適切な端子電圧の範囲として設定されている判定電圧範囲内であって、かつ電流検出部によって検出される電流値が例えば適切な充放電電流の範囲として設定されている判定電流範囲内である場合、電圧検出部、及び電流検出部には異常がないと考えられるから、判定部は、二次電池が劣化していると判定することができる。
また、前記判定部は、さらに、前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲外であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲内である場合、前記電圧検出部に異常が生じていると判定することが好ましい。
誤差差分値が判定閾値を超え、二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると考えられる場合において、電圧検出部によって検出される端子電圧が判定電圧範囲外であって、かつ電流検出部によって検出される電流値が判定電流範囲内である場合、電圧検出部の異常によって誤差差分値が判定閾値を超えた可能性が極めて高いことから、判定部は、電圧検出部に異常が生じていると判定することができる。
また、前記判定部は、さらに、前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲内であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲外である場合、前記電流検出部に異常が生じていると判定することが好ましい。
誤差差分値が判定閾値を超え、二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると考えられる場合において、電圧検出部によって検出される端子電圧が判定電圧範囲内であって、かつ電流検出部によって検出される電流値が判定電流範囲外である場合、電流検出部の異常によって誤差差分値が判定閾値を超えた可能性が極めて高いことから、判定部は、電流検出部に異常が生じていると判定することができる。
また、前記判定部は、さらに、前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲外であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲外である場合、前記電圧検出部及び前記電流検出部に異常が生じていると判定することが好ましい。
誤差差分値が判定閾値を超え、二次電池、電圧検出部、及び電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると考えられる場合において、電圧検出部によって検出される端子電圧が判定電圧範囲外であって、かつ電流検出部によって検出される電流値が判定電流範囲外である場合、電圧、電流検出部の異常によって誤差差分値が判定閾値を超えた可能性が極めて高いことから、判定部は、電圧検出部及び電流検出部に異常が生じていると判定することができる。
また、前記開放電圧推定部は、前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線の傾きを前記二次電池の内部抵抗として推定する内部抵抗推定部と、前記第1タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第1タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第1開放電圧値を推定する第1開放電圧推定部と、前記第2タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第2タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第2開放電圧値を推定する第2開放電圧推定部とを含むことが好ましい。
二次電池の端子電圧には、二次電池の内部抵抗に電流が流れることにより生じる電圧と、開放電圧(起電力)とが含まれている。そうすると、電圧検出部によって検出される二次電池の端子電圧と電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得してその回帰直線を得ると、その回帰直線の傾きが二次電池の内部抵抗を表すから、内部抵抗推定部は、この回帰直線の傾きを二次電池の内部抵抗として取得することができる。
そして、第1開放電圧推定部によって、第1タイミングにおいて電流検出部によって検出された電流値に内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値が、第1タイミングにおいて電圧検出部によって検出された電圧値から減算されて、第1開放電圧値が得られる。また、第2開放電圧推定部によって、第2タイミングにおいて電流検出部によって検出された電流値に内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値が、第2タイミングにおいて電圧検出部によって検出された電圧値から減算されて、第2開放電圧値が得られる。
この場合、二次電池を開放状態にすることなく充放電を継続させたまま、第1及び第2開放電圧値が得られるので、自己診断のために二次電池の充放電を停止させる必要がなく、利便性が向上する。
また、前記開放電圧推定部は、前記第1タイミングを含む所定の期間内において、前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を前記第1開放電圧値として推定する第1開放電圧推定部と、前記第2タイミングを含む所定の期間内において、前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を前記第2開放電圧値として推定する第2開放電圧推定部とを含むようにしてもよい。
二次電池の端子電圧には、二次電池の内部抵抗に電流が流れることにより生じる電圧と、開放電圧(起電力)とが含まれている。そうすると、電圧検出部によって検出される二次電池の端子電圧と電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得してその回帰直線を得ると、その回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値が、二次電池の開放電圧値を示すこととなる。
そこで、第1開放電圧推定部は、第1タイミングを含む所定の期間内において、前記組を複数取得してその回帰直線を取得し、その回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を、第1タイミングにおける第1開放電圧値として推定する。また、第2開放電圧推定部は、第2タイミングを含む所定の期間内において、前記組を複数取得してその回帰直線を取得し、その回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を、第2タイミングにおける第2開放電圧値として推定する。
この場合、二次電池を開放状態にすることなく充放電を継続させたまま、第1及び第2開放電圧値が得られるので、自己診断のために二次電池の充放電を停止させる必要がなく、利便性が向上する。
また、前記二次電池の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記開放電圧推定部は、前記温度検出部によって検出された温度から、前記二次電池の内部抵抗を推定する内部抵抗推定部と、前記第1タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第1タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第1開放電圧値を推定する第1開放電圧推定部と、前記第2タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第2タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第2開放電圧値を推定する第2開放電圧推定部とを含むようにしてもよい。
二次電池の内部抵抗は、温度と相関関係がある。そこで、内部抵抗推定部によって、温度検出部によって検出された温度から二次電池の内部抵抗が推定される。
そして、第1開放電圧推定部によって、第1タイミングにおいて電流検出部によって検出された電流値に内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値が、第1タイミングにおいて電圧検出部によって検出された電圧値から減算されて、第1開放電圧値が得られる。また、第2開放電圧推定部によって、第2タイミングにおいて電流検出部によって検出された電流値に内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値が、第2タイミングにおいて電圧検出部によって検出された電圧値から減算されて、第2開放電圧値が得られる。
この場合、二次電池を開放状態にすることなく充放電を継続させたまま、第1及び第2開放電圧値が得られるので、自己診断のために二次電池の充放電を停止させる必要がなく、利便性が向上する。
また、本発明に係る電源装置は、上述の自己診断回路と、前記二次電池とを備える。
この構成によれば、二次電池を備えた電源装置において、二次電池を通常の使用範囲を超えるレベルまで充電することなく自己診断を行うことができるので、二次電池の劣化を促進することなく、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる。
このような構成の自己診断回路、及び電源装置によれば、二次電池を通常の使用範囲を超えるレベルまで充電することなく自己診断を行うことができるので、二次電池の劣化を促進することなく、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る自己診断回路、及びこの自己診断回路を備えた電源装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す電源装置1は、二次電池10と、自己診断回路20と、充放電制御回路30(充放電制御部)とを備えている。電源装置1は、太陽光発電システムやUPS等のバックアップ用電源装置の他、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話機、電気自動車、ハイブリットカー等、種々の電池駆動機器やシステムにおける電源システムに用いられる。
また、電源装置1は、後述する通常運転モード、劣化運転モード、電圧異常運転モード、電流異常運転モード、及び電圧電流異常運転モードの各運転モードを有している。
自己診断回路20は、例えばECU(Electric Control Unit)として構成されている。自己診断回路20は、電圧測定部201と、電流測定部202と、温度測定部203と、制御部204と、報知部205とを備えている。そして、充放電制御回路30には、発電装置100と、負荷装置200とが接続されている。
発電装置100は、例えば太陽光発電装置(太陽電池)や、例えば風力や水力といった自然エネルギーやエンジン等の人工的な動力によって駆動される発電機等である。なお、充放電制御回路30は、発電装置100の代わりに例えば商用電源に接続されていてもよい。
負荷装置200は、電源装置1から供給される電力により駆動される各種の負荷であってもよく、例えばモータやバックアップ対象の負荷機器であってもよい。
二次電池10は、例えば、直列に接続されたN個の電池ブロックB1,B2,・・・,BNと、電流センサ11と、温度センサ12とが図略の筐体(ボックス)に収容された電池パックとして構成されている。また、電池ブロックB1,B2,・・・,BNのそれぞれは、複数個の単電池13を電気的に直列に接続して構成されている。
単電池13としては、ニッケル水素電池などのアルカリ蓄電池やリチウムイオン電池などの有機電池を用いることができる。なお、二次電池10は、単電池13を少なくとも一つ含んでいればよく、電池ブロックの数Nや単電池13の数は特に限定されるものではない。また、単電池13や電池ブロックは、並列接続されていてもよく、直列と並列とが組み合わされていてもよい。
この場合、請求項における二次電池は、二次電池10であってもよく、電池ブロックB1,B2,・・・,BNであってもよく、単電池13であってもよい。なお、以下の説明において、電池ブロックB1,B2,・・・,BNを総称する場合には添え字を省略して電池ブロックBと記載し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
電流センサ11は、例えば、電池ブロックBと直列接続された抵抗素子や電流変成器等で構成されており、電池ブロックBを流れる電流を検出し、その電流値を電圧信号として電流測定部202へ出力する。
温度センサ12は、例えば熱電対やサーミスタ等が用いられ、電池ブロックBの温度に応じた電圧や抵抗値等のアナログ情報を温度測定部203へ出力する。
電圧測定部201は、例えばアナログデジタル変換器を用いて構成されており、電池ブロックB1,B2,・・・,BNのそれぞれの端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNを測定する。そして、電圧測定部201は、測定した端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNを、予め設定された周期でデジタル値に変換して電圧値Vdとして制御部204へ出力する。
また、電圧測定部201は、端子電圧を電池ブロック毎に測定する例を示したが、単電池13毎に端子電圧値を測定するようにしてもよく、二次電池10全体の端子電圧Vtを測定するようにしてもよい。また、電圧測定部201は、端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNを合計することで、二次電池10全体の端子電圧値Vtを算出するようにしてもよい。
この場合、電圧測定部201、及び制御部204における電圧測定部201とのインターフェイス回路や配線等が、電圧検出部の一例に相当している。
電流測定部202は、例えばアナログデジタル変換器を用いて構成されており、電流センサ11を用いて二次電池10の充放電電流Iを所定の周期で測定する。電流測定部202は、測定された充放電電流Iをアナログ信号からデジタル信号に変換して、充電方向をプラス(+)の電流値で示し、放電方向をマイナス(−)の電流値で示す充放電電流値Idとして出力する。電流測定部202から制御部204へのデータ出力も、電圧測定部201からのデータ出力と同様、予め定められた周期で行われる。
この場合、電流センサ11、電流測定部202、及び制御部204における電流測定部202とのインターフェイス回路や配線等が、電流検出部の一例に相当している。
温度測定部203は、例えばアナログデジタル変換器や抵抗値測定回路等を用いて構成されており、温度センサ12を用いて二次電池10内の温度を所定の周期で測定する。そして、温度測定部203は、測定された温度をアナログ信号からデジタル信号に変換して温度値Tとして予め定められた周期で制御部204へ出力する。
この場合、温度センサ12、温度測定部203、及び制御部204における温度測定部203とのインターフェイス回路や配線等が、温度検出部の一例に相当している。
報知部205は、例えば液晶表示器やLED(Light Emitting Diode)等の表示器、あるいはブザーや音声出力装置等の報知装置である。
制御部204は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶された不揮発性のROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、タイマ回路と、その周辺回路等とを備えて構成されている。
また、制御部204は、例えばROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、SOC算出部241、SOC換算電圧値取得部242、内部抵抗推定部243、第1開放電圧推定部244、第2開放電圧推定部245、差分算出部246、及び判定部247として機能する。そして、SOC換算電圧値取得部242と、差分算出部246とで充放電情報取得部の一例が構成されている。
SOC算出部241は、通常運転モードでは、電流測定部202から出力された充放電電流値Idを、継続的に積算することによって、積算電荷量Qを算出する。この積算の際、充放電電流値Idが充電方向(+)を示す場合、充放電電流値Idに充電効率(1よりも小さい係数、例えば0.8)を乗算してから積算する。そして、SOC算出部241は、例えば二次電池10の満充電容量に対する積算電荷量Qの比率を算出することで、二次電池10のSOCを算出する。
また、SOC算出部241は、電流異常運転モードでは、電流測定部202を用いない。そして、例えば、劣化していない二次電池10の開放状態における端子電圧値VtとSOCとの対応関係を示す変換テーブルを予めROMに記憶しておく。そして、SOC算出部241は、電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtを、上記変換テーブルを用いてSOCに変換することで、二次電池10のSOCを算出する。
なお、SOC算出部241は、電池ブロックB1,B2,・・・,BNのSOCをそれぞれSOC1,SOC2,・・・,SOCNとして電池ブロック毎に算出するようにしてもよく、単電池13毎にSOCを算出するようにしてもよく、二次電池10全体のSOCを一括して算出するようにしてもよい。
SOC換算電圧値取得部242は、SOC算出部241によって所定の第1タイミングT1において算出された第1SOCと当該第1タイミングT1から予め設定された設定時間ts経過後、例えば1時間程度経過後の第2タイミングT2において算出された第2SOCとから、二次電池10が当該各SOCになったときに得られると推定される開放状態の端子電圧である第1SOC換算電圧値Vsocと第2SOC換算電圧値Vsocとをそれぞれ取得する。
具体的には、例えば、劣化していない二次電池10の開放状態における端子電圧値VtとSOCとの対応関係を示す変換テーブルを予めROMに記憶しておく。そして、SOC換算電圧値取得部242は、上述のようにして得られた第1SOCと第2SOCとを、この変換テーブルを用いて電圧値に変換することで、第1SOC換算電圧値Vsocと第2SOC換算電圧値Vsocとが得られる。
ここで、端子電圧値VtとSOCとの対応関係は、二次電池10の温度に応じて変化するので、温度に応じた変換テーブルや補正係数を例えばROMに記憶しておくようにしてもよい。そして、SOC換算電圧値取得部242やSOC算出部241は、温度測定部203で検出された温度Tに応じた変換テーブルや補正係数を用いて電圧とSOCとの変換を行うことで、SOCの算出精度が向上する。
内部抵抗推定部243は、電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtと電流測定部202によって検出される充放電電流値Idとの組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線の傾きを二次電池10の内部抵抗値Rとして推定する。
図2は、図1に示す内部抵抗推定部243による内部抵抗値Rの推定方法の一例を説明するための説明図である。
内部抵抗推定部243は、端子電圧値Vtと充放電電流値Idとの組を複数取得して回帰直線を生成する。図2では、充放電電流値IdがI1、端子電圧値VtがV1のデータP1と、充放電電流値IdがI2、端子電圧値VtがV2のデータP2と、充放電電流値IdがI3、端子電圧値VtがV3のデータP3とを取得して、データP1,P2,P3から回帰直線Lを生成する例を示している。
このようにして得られる回帰直線Lは、下記の式(1)で表され、その傾きを示す係数Rが、二次電池10の内部抵抗値Rとして得られる。
Vt=R×Id+V ・・・(1)
ここで、図2に示す回帰直線Lにおいて、充放電電流値Idがゼロとなる電圧値が、二次電池10の開放電圧Vとなる。
回帰直線Lを得るためには、値が異なる複数の端子電圧値Vtと充放電電流値Idとの組を取得する必要がある。しかしながら、例えば電気自動車では、車両の加減速や路面の状態等に応じて充放電電流が頻繁に変化し、例えば風力発電では、風速の変化に応じて充放電電流が頻繁に変化する。従って、例えば1分程度の期間において、回帰直線Lを得るのに必要な、値が異なる複数の端子電圧値Vtと充放電電流値Idとの組を取得することが可能である。
第1開放電圧推定部244は、第1タイミングT1において電流測定部202によって検出された充放電電流値Idを電流値Iとして取得し、第1タイミングT1において電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtを、電圧値Vとして取得する。
そして、第1開放電圧推定部244は、内部抵抗推定部243で得られた内部抵抗値Rに基づき、下記の式(2)を用いて第1タイミングT1における二次電池10の開放電圧の推定値である第1開放電圧値Voを算出する。
Vo=V−I×R ・・・(2)
第2開放電圧推定部245は、第2タイミングT2において電流測定部202によって検出された充放電電流値Idを電流値Iとして取得し、第2タイミングT2において電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtを、電圧値Vとして取得する。
そして、第2開放電圧推定部245は、内部抵抗推定部243で得られた内部抵抗値Rに基づき、下記の式(3)を用いて第2タイミングT2における二次電池10の開放電圧の推定値である第2開放電圧値Voを算出する。
Vo=V−I×R ・・・(3)
内部抵抗値Rの経時的な変化は、二次電池10の充放電に伴う開放電圧Vo、Voの変化と比べて微小であるから、予め内部抵抗推定部243で得られた内部抵抗値Rに基づき式(2)、(3)を用いて第1開放電圧値Vo、第2開放電圧値Voを算出することで、内部抵抗値Rを取得するために必要な期間(例えば1分程度)によるタイミングのずれが生じることがない。従って、第1開放電圧値Vo、第2開放電圧値Voが二次電池10で生じるタイミングを、第1タイミングT1、第2タイミングT2と一致させる精度が向上する。
差分算出部246は、SOC換算電圧値取得部242で得られた第1SOC換算電圧値Vsoc、第2SOC換算電圧値Vsocと、第1開放電圧推定部244で得られた第1開放電圧値Voと、第2開放電圧推定部245で得られた第2開放電圧値Voとに基づいて、下記の式(4)、(5)を用いてSOC換算差分値Dsoc、及び開放電圧差分値Doを算出する。
SOC換算差分値Dsoc=Vsoc−Vsoc ・・・(4)
開放電圧差分値Do=Vo−Vo ・・・(5)
この場合、SOC換算差分値Dsoc、開放電圧差分値Doには、第1タイミングT1から第2タイミングT2までの期間における二次電池10の充放電量が反映されており、第1情報、第2情報の一例にそれぞれ相当している。
判定部247は、差分算出部246によって算出されたSOC換算差分値Dsoc、及び開放電圧差分値Doに基づいて、下記の式(6)を用いて誤差差分値Dvを算出する。
誤差差分値Dv=|Dsoc−Do| ・・・(6)
そして、判定部247は、誤差差分値Dvが、予め設定された判定閾値Vthに満たない場合に異常は生じていないと判定し、判定閾値Vthを超える場合に二次電池10、電圧測定部201、電流センサ11、及び電流測定部202のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定する。
また、判定部247は、誤差差分値Dvが判定閾値Vthを超える場合において、電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtが予め設定された判定電圧範囲内であるか否か、及び電流測定部202によって検出された充放電電流値Idが予め設定された判定電流範囲内であるか否かに応じて、後述するように、二次電池の劣化、電圧検出部の異常、電流検出部の異常、及び電圧検出部と電流検出部との異常のうち、いずれの異常であるかを判定するようになっている。
そして、判定部247は、その異常判定結果を報知部205によって報知させると共に、当該判定結果に応じた運転モードを設定する。
判定電圧範囲としては、例えば充放電制御回路30によって、適切な端子電圧Vtの範囲として制御されている電圧範囲が用いられ、例えば適切なSOCの範囲として管理されている20%〜80%に相当する二次電池10の端子電圧範囲を用いることができる。端子電圧Vtは、通常、このような電圧範囲外にならないように、充放電制御回路30によって二次電池10の充放電が制御されている。しかしながら、充放電制御回路30の制御精度や、例外的な事情によって、まれなケースとして端子電圧Vtがこのような電圧範囲外になる場合がある。
したがって、端子電圧Vtが判定電圧範囲外になった場合でも、必ずしも電圧測定部201等の電圧検出部に異常が生じているとは限らない。
判定電流範囲としては、例えば発電装置100が通常運転されている場合における発電量に対応する充電電流範囲や、例えば負荷装置200が通常運転されている場合における負荷電流に対応する放電電流範囲が設定されている。
しかしながら、例えば風力発電において突風が吹いて瞬間的に発電量が増大したり、例えば負荷装置200に突入電流が流れるなどして瞬間的に負荷電流が増大した場合など、例外的な事情による稀なケースとして二次電池10の充放電電流値Idが、判定電流範囲外になる場合がある。
したがって、充放電電流値Idが判定電流範囲外になった場合でも、必ずしも電流センサ11や電流測定部202等の電流検出部に異常が生じているとは限らない。
なお、SOC換算電圧値取得部242、内部抵抗推定部243、第1開放電圧推定部244、第2開放電圧推定部245、差分算出部246、及び判定部247は、端子電圧値Vtの代わりに端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNを用いて、電池ブロックB1,B2,・・・,BNそれぞれについて、誤差差分値Dvを算出し、異常の判定を行うようにしてもよい。
充放電制御回路30は、発電装置100からの余剰電力や負荷装置200で発生する回生電力を二次電池10に充電する。また、充放電制御回路30は、負荷装置200の消費電流が急激に増大したり、あるいは発電装置100の発電量が低下して負荷装置200の要求する電力が発電装置100の出力を超えたりすると、二次電池10から不足の電力を負荷装置200へ供給する。
そして、充放電制御回路30は、制御部204から送信される二次電池10のSOCに基づいて、通常、二次電池10のSOCが20〜80%程度の範囲内になるように二次電池10の充放電を制御する。なお、電源装置1が、夜間電力の有効活用をした負荷平準化電源やプラグインハイブリット車用の電源装置等として用いられる場合は、充放電制御回路30は、二次電池10のSOCが100%になるまで充電し、負荷装置200でエネルギーが必要な時に二次電池10を放電させる。
また、充放電制御回路30は、通常運転モードにおいて、二次電池10の端子電圧値Vtが、過充電を防止するための過充電防止電圧を超えた場合、二次電池10の充電を禁止し、過放電を防止するために予め設定された過放電保護電圧を下回った場合、二次電池10の放電を禁止することで、二次電池10の劣化を抑制したり安全性を向上したりするようになっている。
また、充放電制御回路30は、通常運転モードにおいて、電流測定部202によって検出された充放電電流値Idを監視し、充放電電流値Idが予め設定された制限電流値を超えないように、二次電池10の充放電電流Iを制限する。これにより、二次電池10の劣化を低減したり安全性を向上したりするようになっている。
充放電制御回路30の劣化運転モード、電圧異常運転モード、及び電流異常運転モードにおける動作については後述する。
次に、上述のように構成された自己診断回路20の動作について説明する。図3、図4は、自己診断回路20の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、SOC算出部241は、図3、図4に示すフローチャートの動作と並行して充放電電流値Idの積算を実行し、二次電池10のSOC算出値を常時更新する。
次に、判定部247によって、電圧測定部201で検出された電圧値に異常が生じていることを示す電圧異常フラグVflagと、電流センサ11や電流測定部202で検出された電流値に異常が生じていることを示す電流異常フラグIflagとがゼロに初期化される(ステップS1)。
次に、判定部247によって、電圧測定部201で検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値である端子電圧値Vtと、電流測定部202によって検出された充放電電流値Idが取得される(ステップS2)。
そして、判定部247によって、端子電圧値Vtが判定電圧範囲内であるか否かが判定され(ステップS3)、範囲内であれば(ステップS3でYES)ステップS5へ移行し、範囲内でなければ(ステップS3でNO)電圧異常フラグVflagが「1」にセットされ(ステップS4)、ステップS5へ移行する。
次に、ステップS5において、判定部247によって、充放電電流値Idが判定電流範囲内であるか否かが判定され(ステップS5)、範囲内であれば(ステップS5でYES)ステップS7へ移行し、範囲内でなければ(ステップS5でNO)電流異常フラグIflagが「1」にセットされ(ステップS6)、ステップS7へ移行する。
次に、ステップS7において、内部抵抗推定部243によって、二次電池10の内部抵抗値Rが推定される(ステップS7)。
次に、タイミングT1において、SOC換算電圧値取得部242によって、SOC算出部241で算出された第1SOCから、第1SOC換算電圧値Vsocが取得され(ステップS8)、さらに第1開放電圧推定部244によって、電圧測定部201及び電流測定部202を用いて電圧値V、及び電流値Iが取得される(ステップS9)。
そして、第1開放電圧推定部244によって、内部抵抗値R、電圧値V、及び電流値Iに基づき、式(2)を用いて第1タイミングT1における第1開放電圧値Voが算出される(ステップS10)。
次に、第1タイミングT1から設定時間tsが経過したタイミングT2において、SOC算出部241で算出された第2SOCから、SOC換算電圧値取得部242によって第2SOC換算電圧値Vsocが取得され(ステップS11)、さらに第2開放電圧推定部245によって、電圧測定部201及び電流測定部202を用いて電圧値V、及び電流値Iが取得される(ステップS12)。
そして、第2開放電圧推定部245によって、内部抵抗値R、電圧値V、及び電流値Iに基づき、式(3)を用いて第2タイミングT2における第2開放電圧値Voが算出される(ステップS13)。
次に、差分算出部246によって、第2SOC換算電圧値Vsocから第1SOC換算電圧値Vsocが減算されてSOC換算差分値Dsocが算出され(ステップS21)、第2開放電圧値Voから第1開放電圧値Voが減算されて開放電圧差分値Doが算出される(ステップS22)。
そして、判定部247によって、SOC換算差分値Dsocから開放電圧差分値Doが減算されて誤差差分値Dvが算出される(ステップS23)。
次に、判定部247によって、誤差差分値Dvと判定閾値Vthとが比較され(ステップS24)、誤差差分値Dvが判定閾値Vthに満たなければ(ステップS24でYES)、異常は生じていないと判定されてステップS25へ移行する一方、誤差差分値Dvが判定閾値Vth以上であれば(ステップS24でNO)、二次電池10、電圧測定部201、電流センサ11、及び電流測定部202のうち少なくとも1つに何らかの異常が生じていると判定されてステップS26へ移行する。
ここで、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとは、ともにタイミングT1からタイミングT2までの期間における、二次電池10の充放電により生じた開放電圧の変化量を示している。そうすると、本来、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとは等しくなって、誤差差分値Dvは、ゼロになるはずである。
しかしながら、SOC換算差分値Dsocは、電流センサ11及び電流測定部202で検出された充放電電流値Idの積算値と、劣化していない二次電池10の開放状態における端子電圧値VtとSOCとの対応関係を示す変換テーブルとに基づいて算出されるのに対し、開放電圧差分値Doは、電流センサ11及び電流測定部202で検出された充放電電流値Idと、電圧測定部201で検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNが合算されて得られた端子電圧Vtとに基づいて算出される。
このように、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとでは、算出に用いられる検出データや算出方法が異なるため、電流センサ11、電流測定部202、及び電圧測定部201のうちいずれかが異常となって正しいデータが検出できなくなると、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとの間で差異が生じることとなる。
また、二次電池10が寿命になる等の劣化により電池特性に異常が生じた場合にも、以下のような理由により、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとの間で差異が生じる。
図5、図6は、劣化していないリチウムイオン二次電池と、劣化したリチウムイオン二次電池とについて、SOCと開放電圧との関係を示すグラフである。なお、リチウムイオン二次電池としては、パナソニック社製26650型を用いた。
劣化していないときを示すグラフG1は、全体的に緩やかなカーブを描いているのに対し、劣化したときを示すグラフG2は、グラフG1よりも直線的になっていることが判る。このような特性グラフの差異は、劣化が進むほど大きくなる。
ここで、SOC換算差分値Dsocは、充放電電流値Idの積算値と、劣化していない二次電池10の開放状態における端子電圧値VtとSOCとの対応関係を示す変換テーブルとに基づいて算出されるから、二次電池10の劣化が反映されない。
一方、開放電圧差分値Doは、充放電電流値Idと、端子電圧Vtとに基づいて算出されるから、タイミングT1からタイミングT2までの期間における二次電池10の充放電により生じたSOCの変化が端子電圧Vtとして現れる際には、二次電池10の劣化が反映されることとなる。
そのため、二次電池10が劣化していないときはSOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとの間に差異が生じず、従って誤差差分値Dvは基本的にゼロになるのに対し、二次電池10が劣化しているときは、SOC換算差分値Dsocと開放電圧差分値Doとの間に差異が生じて誤差差分値Dvが増大することとなる。
そこで、検出しようとする劣化の程度に応じて生じる誤差差分値Dvの値を、例えば実験的に求めて予め判定閾値Vthとして設定しておくことで、ステップS24において、二次電池10の劣化の有無を判定することが可能となる。
このとき、電流センサ11、電流検出部、及び電圧検出部のうちいずれかが異常となった場合も、誤差差分値Dvが判定閾値Vth以上になると考えられるから、誤差差分値Dvが判定閾値Vth以上であれば(ステップS24でNO)、二次電池10、電流検出部、及び電圧検出部のうち少なくとも1つに何らかの異常が生じていると判定することができる。
判定部247によって、異常が生じていないと判定された場合(ステップS24でYES)、ステップS25において、電源装置1の運転モードが通常運転モードに設定され、ステップS33へ移行する。
一方、異常が生じていると判定された場合(ステップS24でNO)、ステップS26において、判定部247によって、電圧異常フラグVflagと電流異常フラグIflagとが確認される(ステップS26)。
そして、電圧異常フラグVflag=0、かつ電流異常フラグIflag=0であれば、電圧測定部201によって得られた端子電圧Vtは判定電圧範囲内、電流測定部202によって得られた充放電電流値Idは判定電流範囲内、すなわちいずれも通常運転における制御範囲内であり、電流検出部、及び電圧検出部には異常が生じていないと考えられる(ステップS26でYES)。
そこで、判定部247は、ステップS27へ移行して、二次電池10に劣化が生じていると判定し、電源装置1の運転モードを劣化運転モードに設定してステップS33へ移行する。
一方、電圧異常フラグVflag、及び電流異常フラグIflagのうちいずれかが「1」であれば(ステップS26でNO)、ステップS28へ移行し、再び電圧異常フラグVflagと電流異常フラグIflagとが確認される(ステップS28)。
そして、電圧異常フラグVflag=1、かつ電流異常フラグIflag=0であれば、電圧測定部201によって得られた端子電圧Vtは判定電圧範囲外、電流測定部202によって得られた充放電電流値Idは判定電流範囲内であり、端子電圧Vtのみが通常運転における制御範囲外である(ステップS28でYES)。
そこで、判定部247は、ステップS29へ移行して、電圧検出部に異常が生じていると判定し、電源装置1の運転モードを電圧異常運転モードに設定して、ステップS33へ移行する。
一方、電圧異常フラグVflag=1、かつ電流異常フラグIflag=0でなければ(ステップS28でNO)、ステップS30へ移行し、再び電圧異常フラグVflagと電流異常フラグIflagとが確認される(ステップS30)。
そして、電圧異常フラグVflag=0、かつ電流異常フラグIflag=1であれば、電圧測定部201によって得られた端子電圧Vtは判定電圧範囲内、電流測定部202によって得られた充放電電流値Idは判定電流範囲外であり、充放電電流値Idのみが通常運転における制御範囲外である(ステップS30でYES)。
そこで、判定部247は、ステップS31へ移行して、電流検出部に異常が生じていると判定し、電源装置1の運転モードを電流異常運転モードに設定して、ステップS33へ移行する。
一方、電圧異常フラグVflag=1、かつ電流異常フラグIflag=1であれば、電圧測定部201によって得られた端子電圧Vt及び電流測定部202によって得られた充放電電流値Idの両方ともが判定電流範囲外である(ステップS30でNO)。
そこで、判定部247は、ステップS32へ移行して、電流検出部、及び電圧検出部の両方に異常が生じていると判定し、電源装置1の運転モードを電流異常運転モードに設定して、ステップS33へ移行する。
ステップS33においては、判定部247の判定結果が報知部205によって報知される。
以上、ステップS1〜S33の処理により、背景技術のように二次電池を通常の使用範囲を超えるレベルまで充電しなくてよいので、二次電池の劣化を促進することなく二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる。
また、もし仮に、ステップS3〜S6において、電圧異常フラグVflagが「1」にセットされることで直ちに電圧検出部に異常があると判定したり、電流異常フラグIflagが「1」にセットされることで直ちに電流検出部に異常があると判定したりした場合には、上述したように、端子電圧Vtが判定電圧範囲外になった場合でも必ずしも電圧検出部に異常が生じているとは限らず、充放電電流値Idが判定電流範囲外になった場合でも、必ずしも電流検出部に異常が生じているとは限らないから、電圧検出部や電流検出部が正常であるにもかかわらず、誤って異常が生じていると判定してしまうおそれがある。
しかしながら、正常な電圧検出部や電流検出部を誤って異常が生じていると判定してしまうことを避けるために、もし仮に、判定電圧範囲や判定電流範囲を広く設定して、電圧検出部や電流検出部に異常が生じなければあり得ないような電圧、電流のみが、判定電圧範囲外、や判定電流範囲外となるように設定した場合には、正常であるにもかかわらず、誤って異常が生じていると判定してしまうことは無くなる代わりに、電圧検出部や電流検出部に異常が生じても正常と判定してしまうおそれがある。
このように、端子電圧Vtや充放電電流値Idの値を、所定の判定電圧範囲や判定電流範囲と比較することのみによって異常判定をしようとすると、正常に検出される電圧、電流の範囲と、異常時に検出され得る電圧、電流の範囲とが重複しているため、適切な判定電圧範囲や判定電流範囲を設定することが困難であり、異常の判定精度が低下してしまう。
一方、図1に示す自己診断回路20は、上述したように、二次電池10の劣化や、電圧検出部、電流検出部に異常がなければ、誤差差分値Dvがゼロになるという原理を用いているため、理想的には誤差差分値Dvがゼロか否かで二次電池10や電圧検出部、電流検出部が正常か否かを判定できる。また、実用上も、電圧検出部や電流検出部による計測誤差より大きく、二次電池10の劣化により生じる誤差差分値Dvより小さい値を判定閾値Vthとして設定することで、端子電圧Vtや充放電電流値Idの値を所定の判定電圧範囲や判定電流範囲と比較することのみによって異常判定する場合よりも、判定精度を向上させることが容易である。
また、ステップS24において、何らかの異常が生じていると判定された場合(ステップS24でNO)のみ、ステップS26〜S32において、電圧異常フラグVflagと電流異常フラグIflagとに基づいて異常の内容を判定するので、正常であるにも関わらず電圧異常フラグVflag又は電流異常フラグIflagが「1」にセットされている場合はステップS26〜S32が実行されることがない。従って、正常であるにも関わらず、誤って電圧検出部や電流検出部の異常と判定してしまうおそれが低減される。
そして、このようにして判定された異常の内容、すなわち当該異常が二次電池10の劣化なのか、電圧検出部の異常なのか、電流検出部の異常なのか、あるいは電圧検出部及び電流検出部の異常なのかを判定することが出来、さらにこのような異常の内容に応じて電源装置1の運転モードの運転モードを設定することで、異常が生じたことによる悪影響を低減することが可能となる。
例えば、劣化運転モードが設定された場合、充放電制御回路30は、上述の制限電流値を通常運転モードよりも小さな電流値に設定する。これにより、二次電池10が劣化した場合、二次電池10に流れる電流値が劣化していないときよりも少ない電流値に制限されるので、二次電池10の安全性が向上する。
また、電圧異常運転モードに設定された場合、充放電制御回路30は、電圧測定部201によって得られた端子電圧値Vtが、上述の過充電防止電圧を超えたり、過放電保護電圧を下回ったりした場合であっても、二次電池10の充電や放電を禁止しない。
そして、充放電制御回路30は、温度測定部203によって検出された温度値Tが、二次電池10の安全性を確保するために予め設定された保護温度Tpを超えた場合、二次電池10の充放電を禁止する。これにより、電圧検出部に異常が生じた場合であっても、安全性が低下するおそれが低減される。
また、電流異常運転モードに設定された場合、SOC算出部241は、電圧測定部201によって検出された端子電圧Vt1,Vt2,・・・,VtNの合計値として得られた端子電圧値Vtを、変換テーブルを用いてSOCに変換することで、二次電池10のSOCを算出する。
これにより、充放電制御回路30は、電流計測部が異常になった場合であっても、二次電池10のSOCを20%〜80%の範囲内にする充放電制御を継続することが可能となる。
また、充放電制御回路30は、電流異常運転モードにおいては、充放電電流値Idに基づく二次電池10の充放電電流Iの制限を実行せず、温度測定部203によって検出された温度値Tが、保護温度Tpを超えた場合、二次電池10の充放電を禁止する。これにより、電流検出部に異常が生じた場合であっても、安全性が低下するおそれが低減される。
また、電圧電流異常運転モードに設定された場合、充放電制御回路30は、SOC算出部241で算出されたSOCに基づく充放電制御、電圧測定部201によって得られた端子電圧値Vtに基づく二次電池10の充電や放電の禁止動作、及び充放電電流値Idに基づく二次電池10の充放電電流Iの制限を実行しない。そして、充放電制御回路30は、温度測定部203によって検出された温度値Tが、保護温度Tpを超えた場合、二次電池10の充放電を禁止する。
これにより、電圧検出部と電流検出部とが両方異常になった場合であっても、安全性が低下するおそれが低減される。
例えば、電源装置1が、ハイブリットカーなどの電気自動車の電源として用いられる場合、車両の走行中に突然電源装置1による電源供給が停止すると、安全性の点で望ましくない。
このように、電源装置の動作が停止すると、安全上望ましくない結果となる機器の電源として電源装置1が用いられている場合であっても、図1に示す電源装置1は、例え二次電池10の劣化や電圧検出部、電流検出部の異常が検出されても、直ちに二次電池10の充放電を停止してしまうのではなく、これらの異常判定結果を報知部205でユーザに報知しつつ、劣化運転モード、電圧異常運転モード、電流異常運転モード、及び電圧電流異常運転モードによる運転を継続することで、安全性が低下するおそれを低減しつつ、運転を継続することができる。
そして、ユーザは、報知部205によって異常の発生を知ることができるので、劣化運転モード、電圧異常運転モード、電流異常運転モード、及び電圧電流異常運転モードによる運転が継続されている間に、例えば修理工場やサービスセンターに車両を持ち込む等の処置を取ることが可能となり、安全性の低下を抑制しつつ、利便性を確保することが可能となる。
なお、第1開放電圧推定部244は、第1タイミングT1を含む所定の期間内において、上述の内部抵抗推定部243と同様にして図2に示す回帰直線Lを生成し、この回帰直線Lにおいて、充放電電流値Idがゼロとなる電圧値を第1開放電圧値Voとして取得してもよい。
そして、第2開放電圧推定部245は、第2タイミングT2を含む所定の期間内において、上述の内部抵抗推定部243と同様にして図2に示す回帰直線Lを生成し、この回帰直線Lにおいて、充放電電流値Idがゼロとなる電圧値を第2開放電圧値Voとして取得してもよい。
また、内部抵抗推定部243は、例えば二次電池10の温度と内部抵抗値との関係を示した内部抵抗テーブルを予めROM等に記憶しておき、温度測定部203によって検出された温度Tを、内部抵抗テーブルを用いて二次電池10の内部抵抗値Rに換算することで、内部抵抗値Rを推定するようにしてもよい。
また、自己診断回路20は、電源装置1に用いられるものに限られず、二次電池を用いる種々の機器装置に組み込まれて用いられるものであってもよい。また、制御部204を備えず、例えば充放電制御回路30が、制御部204として機能する構成であってもよい。
また、制御部204は、電圧測定部201、電流測定部202、温度測定部203、報知部205、及び充放電制御回路30との間で通信によりデータを送受信することで、システム全体の制御を行う統合制御ECU(Electronic Control Unit)として構成されていてもよい。
また、例えば図7に示すように、SOC換算電圧値取得部242、差分算出部246、及び判定部247の代わりに、電圧換算SOC取得部242a、差分算出部246a、及び判定部247aを備えてもよい。
電圧換算SOC取得部242aは、第1開放電圧推定部244で得られた第1開放電圧値Voと、第2開放電圧推定部245で得られた第2開放電圧値Voとを、変換テーブルを用いて第1電圧換算SOC、及び第2電圧換算SOCに換算する。
差分算出部246aは、SOC算出部241によって算出された第1及び第2SOCと、電圧換算SOC取得部242aで得られた第1及び第2電圧換算SOCとに基づき、下記の式(7)、(8)を用いてSOC差分値Dsoc’、及び開放電圧換算差分値Do’を算出する。
SOC差分値Dsoc’=第2SOC−第1SOC ・・・(7)
開放電圧換算差分値Do’=第2電圧換算SOC−第1電圧換算SOC ・・・(8)
この場合、SOC差分値Dsoc’、開放電圧換算差分値Do’には、第1タイミングT1から第2タイミングT2までの期間における二次電池10の充放電量が反映されており、第1情報、第2情報の一例にそれぞれ相当している。
判定部247aは、差分算出部246aによって算出されたSOC差分値Dsoc、及び開放電圧換算差分値Doに基づいて、下記の式(9)を用いて誤差差分値Dsを算出する。
誤差差分値Ds=|Dsoc’−Do’| ・・・(9)
そして、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS8,S11では第1及び第2SOCをそれぞれ取得し、ステップS10,S13では、第1開放電圧値Vo、及び第2開放電圧値Voをそれぞれ第1電圧換算SOC、及び第2電圧換算SOCに換算する。ステップS21,S22,S23では、それぞれ式(7)、(8)、(9)の演算を実行する。さらに、ステップS24では、判定閾値Vthの代わりに判定閾値VthをSOCに換算した判定閾値SOCthを用いるようにしてもよい。
太陽光発電システムやUPS等のバックアップ用電源装置の他、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話機、電気自動車、ハイブリットカー等、二次電池を用いる種々の機器、装置において、二次電池の劣化や計測系統の異常を検出することができる自己診断回路、及び電源装置として好適である。
本発明の一実施形態に係る自己診断回路、及びこの自己診断回路を備えた電源装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す内部抵抗推定部による内部抵抗値の推定方法の一例を説明するための説明図である。 図1に示す自己診断回路の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す自己診断回路の動作の一例を示すフローチャートである。 劣化していない二次電池と劣化した二次電池について、SOCと開放電圧との関係を示すグラフである。 図1に示す電源装置の変形例を示すブロック図である。
1 電源装置
10 二次電池
11 電流センサ
12 温度センサ
13 単電池
20 自己診断回路
30 充放電制御回路
100 発電装置
200 負荷装置
201 電圧測定部
202 電流測定部
203 温度測定部
204 制御部
205 報知部
241 SOC算出部
242 SOC換算電圧値取得部
242a 電圧換算SOC取得部
243 内部抵抗推定部
244 第1開放電圧推定部
245 第2開放電圧推定部
246,246a 差分算出部
247,247a 判定部
B1,B2,・・・,BN 電池ブロック
Do 開放電圧差分値
Do’ 開放電圧換算差分値
Dsoc 換算差分値
Dsoc' SOC差分値
Dv 誤差差分値
Ds 誤差差分値
Id 充放電電流値
L 回帰直線
R 内部抵抗値
SOCth 判定閾値
T 温度値
Vt 端子電圧値
Vt1,Vt2,・・・,VtN 端子電圧
Vth 判定閾値
ts 設定時間

Claims (11)

  1. 二次電池の端子電圧を測定する電圧検出部と、
    前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部によって検出された電流を積算することにより、前記二次電池のSOCを算出するSOC算出部と、
    前記電圧検出部によって検出された電圧と前記電流検出部によって検出された電流とに基づいて、所定の第1タイミング及び当該第1タイミングから予め設定された設定時間経過後の第2タイミングにおける前記二次電池の開放状態の端子電圧を、第1及び第2開放電圧値としてそれぞれ推定する開放電圧推定部と、
    前記SOC算出部によって前記第1タイミングにおいて算出された第1SOC及び前記第2タイミングにおいて算出された第2SOCに基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における前記二次電池の充放電量に関する第1情報を取得し、前記開放電圧推定部によって推定された前記第1及び第2開放電圧値に基づいて、当該第1タイミングから第2タイミングまでの期間における前記二次電池の充放電量に関する第2情報を取得する充放電情報取得部と、
    前記充放電情報取得部によって取得された第1及び第2情報に基づいて、前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部における異常の有無を判定する判定部と
    を備えることを特徴とする自己診断回路。
  2. 前記充放電情報取得部は、
    前記第1SOCと前記第2SOCとから、前記二次電池が当該各SOCになったときに得られると推定される開放状態の端子電圧である第1SOC換算電圧値と第2SOC換算電圧値とをそれぞれ取得するSOC換算電圧値取得部と、
    前記SOC換算電圧値取得部によって取得された前記第1SOC換算電圧値と前記第2SOC換算電圧値との差であるSOC換算差分値を前記第1情報として取得し、前記開放電圧推定部によって推定された前記第1開放電圧値と前記第2開放電圧値との差である開放電圧差分値を前記第2情報として取得する差分算出部とを含み、
    前記判定部は、
    前記差分算出部によって算出されたSOC換算差分値と開放電圧差分値との差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定すること
    を特徴とする請求項1記載の自己診断回路。
  3. 前記充放電情報取得部は、
    前記開放電圧推定部によって推定された前記第1及び第2開放電圧値に基づいて、前記第1及び第2タイミングにおける前記二次電池のSOCを、第1及び第2電圧換算SOCとしてそれぞれ推定する電圧換算SOC取得部と、
    前記第1SOCと前記第2SOCとの差であるSOC差分値を前記第1情報として算出し、前記電圧換算SOC取得部によって推定された前記第1電圧換算SOCと前記第2電圧換算SOCとの差である換算SOC差分値を前記第2情報として算出する差分算出部とを含み、
    前記判定部は、
    前記差分算出部によって算出されたSOC差分値と換算SOC差分値との差である誤差差分値が、予め設定された判定閾値に満たない場合に異常は生じていないと判定し、当該判定閾値を超える場合に前記二次電池、前記電圧検出部、及び前記電流検出部のうち少なくとも一つに異常が生じていると判定すること
    を特徴とする請求項1記載の自己診断回路。
  4. 前記判定部は、さらに、
    前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、
    前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲内であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲内である場合、前記二次電池が劣化していると判定すること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の自己診断回路。
  5. 前記判定部は、さらに、
    前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、
    前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲外であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲内である場合、前記電圧検出部に異常が生じていると判定すること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  6. 前記判定部は、さらに、
    前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、
    前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲内であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲外である場合、前記電流検出部に異常が生じていると判定すること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  7. 前記判定部は、さらに、
    前記誤差差分値が前記判定閾値を超える場合において、
    前記電圧検出部によって検出される端子電圧が、予め設定された判定電圧範囲外であって、かつ前記電流検出部によって検出される電流値が、予め設定された判定電流範囲外である場合、前記電圧検出部及び前記電流検出部に異常が生じていると判定すること
    を特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  8. 前記開放電圧推定部は、
    前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線の傾きを前記二次電池の内部抵抗として推定する内部抵抗推定部と、
    前記第1タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第1タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第1開放電圧値を推定する第1開放電圧推定部と、
    前記第2タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第2タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第2開放電圧値を推定する第2開放電圧推定部とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  9. 前記開放電圧推定部は、
    前記第1タイミングを含む所定の期間内において、前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を前記第1開放電圧値として推定する第1開放電圧推定部と、
    前記第2タイミングを含む所定の期間内において、前記電圧検出部によって検出される電圧値と前記電流検出部によって検出される電流値との組を複数取得し、当該複数の組から得られる回帰直線が、電流値がゼロのときの電圧値として示す値を前記第2開放電圧値として推定する第2開放電圧推定部とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  10. 前記二次電池の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記開放電圧推定部は、
    前記温度検出部によって検出された温度から、前記二次電池の内部抵抗を推定する内部抵抗推定部と、
    前記第1タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第1タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第1開放電圧値を推定する第1開放電圧推定部と、
    前記第2タイミングにおいて前記電流検出部によって検出された電流値に前記内部抵抗推定部によって推定された内部抵抗値を乗算した値を、前記第2タイミングにおいて前記電圧検出部によって検出された電圧値から減算することにより前記第2開放電圧値を推定する第2開放電圧推定部とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の自己診断回路。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の自己診断回路と、
    前記二次電池と
    を備えることを特徴とする電源装置。
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