JP2010200449A - 電圧制限回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、負荷などに流れる電流やスイッチング素子の電圧を計測するための回路を保護しながら、消費電力を低減できる電圧制限回路を提供することにある。
【解決手段】電圧制限回路10は、第1抵抗R1と、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0と、ユニポーラ素子S0にカソードが直列接続され、アノードがユニポーラ素子S0のゲートに接続されたツェナーダイオードZDと、ユニポーラ素子S0に並列に接続された第2抵抗R2とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、負荷などに流れる電流やスイッチング素子の電圧を計測するときに、電圧計測回路を保護するための電圧制限回路に関するものである。
従来、モータなどの負荷に流れる電流を計測し、インバータやコンバータに備えられたスイッチング素子を制御している。例えば、図9に示すように、インバータ2の出力線にシャント抵抗Rsを接続し、シャント抵抗Rsの両端に分圧抵抗r1,r2を接続する。分圧抵抗r1,r2の出力を電圧計測回路OPに入力し、シャント抵抗Rsの電位差を差動出力する。差動出力は制御回路4cに入力され、差動出力から電流が求められ、インバータ2のスイッチングのタイミングを制御する。同様の回路は、特許文献1にも開示されている。インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときに、高電圧が出力されるが、分圧抵抗r1,r2によって電圧計測回路OPを保護することができる。
しかし、シャント抵抗Rsの抵抗値は小さいため、分圧することによって測定する電位差がさらに小さくなる。このため、電流の検出精度が低下するおそれがある。
また、インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときは高電圧が出力される。そのとき、分圧抵抗r1,r2における消費電力が大きくなる。消費電力を低減させようとすると、分圧抵抗r1,r2のインピーダンスを高くする必要がある。しかし、インピーダンスを高くすると、ノイズの影響を受けやすくなる。
特開2004−309386号公報
本発明の目的は、負荷などに流れる電流やスイッチング素子の両端電圧を計測するための回路を保護しながら、消費電力を低減できる電圧制限回路を提供することにある。
本発明の電圧制限回路は、スイッチング素子を有する電力変換回路の該スイッチング素子と並列に接続され、両端電圧が第1の所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内である場合、該両端電圧と同じ電圧を出力し、前記両端電圧が第1の所定値よりも大きい場合、該所定値と同じ電圧を出力し、もしくは前記所定の範囲外である場合、該所定の範囲内の電圧を出力し、前記スイッチング素子と出力との間に抵抗成分を有する電圧制限回路であって、前記両端電圧が第2の所定値よりも大きい、もしくは前記所定の範囲外である場合、電圧制限回路の抵抗成分のインピーダンスを増加させる。なお、第1の所定値≧第2の所定値となるように選定される。
前記抵抗成分は、少なくともユニポーラ素子を有し、前記ユニポーラ素子がオン状態からオフ状態になることにより、前記抵抗成分のインピーダンスを増加させる。
前記抵抗成分は、少なくとも第1抵抗および前記第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子を有し、前記抵抗成分に直列接続された第1ツェナーダイオードを備え、前記第1ツェナーダイオードの両端電圧により、前記ユニポーラ素子のオン・オフ状態が切り替わるように構成され、前記第1の所定値が第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧で決定される。
前記ユニポーラ素子は、ノーマリーオン型のユニポーラ素子である。
前記電力変換回路が、上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータまたはコンバータであり、電圧制限回路は下側アームのスイッチング素子と並列接続されている。
前記ユニポーラ素子に並列に接続された第2抵抗を備え、前記第1抵抗よりも第2抵抗のインピーダンスが高い。
前記第1ツェナーダイオードのカソードに、前記ユニポーラ素子が直列接続され、該第1ツェナーダイオードのアノードに、該ユニポーラ素子のゲートが接続され、該第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が、該ユニポーラ素子のスレッショールド電圧よりも高い。
電圧制限回路は、第1抵抗と、前記第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子と、前記ユニポーラ素子にカソードが直列接続された第1ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードと並列接続されており、カソードがユニポーラ素子のゲートに接続された第2ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードのカソードと第2ツェナーダイオードのカソードの間に接続された第3抵抗とを備え、第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧よりも、第2ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が小さい。
前記第1ツェナーダイオードと第2ツェナーダイオードのブレークダウン電圧の電位差が、前記ユニポーラ素子のスレッショールド電圧よりも高い。
本発明は、ツェナーダイオードによって所望の電圧の範囲に制限することができ、電圧制限回路に接続される回路の保護をおこなうことができる。インピーダンスを増加させることによって消費電力を低減することができる。ユニポーラ素子が自動的にオン・オフされる構成であり、複雑な回路構成ではない。ユニポーラ素子と並列に高抵抗を接続することにより、ユニポーラ素子を安定に制御することができる。
また、ツェナーダイオードを2つ使用した場合、ツェナーダイオードのブレークダウン電圧によって、ユニポーラ素子のターンオフのゲート電圧を設定することができる。ツェナーダイオードとユニポーラ素子の選択幅が広がり、回路設計の自由度が増す。
本発明の電圧制限回路を負荷に流れる電流を計測するためにインバータに取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路の具体的な回路構成を示す図である。 本発明の電圧制限回路をインバータのスイッチング素子の両端電圧を計測するためにインバータに取り付けた図である。 図2の電圧制限回路に保護のためのダイオードやツェナーダイオードを取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路をコンバータに入力される電流を計測するためにコンバータに取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路をコンバータのスイッチング素子の両端電圧を計測するためにコンバータに取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路であり、ツェナーダイオードを2つ使用した回路である。 図7の電圧制限回路に保護のためのダイオードやツェナーダイオードを取り付けた図である。 従来の分圧抵抗を使用して負荷に流れる電流を計測するための構成を示す図である。
本発明について図面を用いて説明する。本発明の電圧制限回路は、インバータやコンバータなどの電力変換回路のスイッチング素子(トランジスタとダイオード)に並列接続されるものである。電圧制限回路は、負荷に流れる電流やスイッチング素子の両端電圧を計測するときに、電圧計測回路を保護する。まず、インバータから負荷に流れる電流を計測する場合を説明する。
図1に示すように、インバータ2の出力線に電流計測用のシャント抵抗Rsが直列接続されている。そのシャント抵抗Rsの両端にそれぞれ電圧制限回路10が接続されている。シャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を差動出力する電圧計測回路OPが電圧制限回路10に接続されている。制御回路4は、電圧計測回路OPの出力によってシャント抵抗Rsに流れる電流を求め、インバータ2のスイッチングのタイミングを調節する。電圧計測回路OPは、例えば、差動増幅回路やインスツルメンテーション・アンプを使用してもよいし、A/D変換器により直接ディジタル値に変換しても良い。
図1ではインバータ2は1相のみを示しており、3相交流出力のインバータであれば少なくとも2相の出力に電圧制限回路10などを取り付ける。インバータ2の構成に応じて適宜電圧制限回路10を取り付ける。
インバータ2は上側アームの電力線と下側アームの電力線にスイッチング素子S1,S2が接続されている。そのスイッチング素子S1,S2のオン・オフが交互に切り替わる。上側アームのスイッチング素子S1がオンになると高電圧が出力される。下側アームのスイッチング素子S2がオンになると低電圧が出力される。高電圧の一例としては280V、低電圧の一例としては−3〜+3Vである。インバータ2からの出力は大きく変動するため、電圧制限回路10がインバータ2から高電圧が出力されたときに電圧計測回路OPを保護する。
具体的な電圧制限回路10の構成を図2に示す。電圧制限回路10は、第1抵抗R1と、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0と、ユニポーラ素子S0にカソードが直列接続され、アノードがユニポーラ素子S0のゲートに接続されたツェナーダイオードZDと、ユニポーラ素子S0に並列に接続された第2抵抗R2とを備える。
第1抵抗R1がインバータ2の出力線に接続され、ツェナーダイオードZDのアノードがインバータ2の下側アームの電源線に接続される。したがって、電圧制限回路10はインバータ2の下側アームのスイッチング素子S2と並列になる。また、ユニポーラ素子S0のソースがツェナーダイオードZDのカソードと電圧計測回路OPに接続されている。
ユニポーラ素子S0はノーマリーオン型である。ユニポーラ素子S0は、ゲートに所定の電圧が印加されることによりオフになる。ユニポーラ素子S0としては、例えばJFETが挙げられる。
上記のように、インバータ2は高電圧と低電圧とを交互に出力しており、その出力電圧は大きく変動する。高電圧が出力され、スイッチング素子S2と並列に接続された電圧制限回路10の両端電圧が所定値よりも大きい、もしくは所定の範囲外になるときに、電圧計測回路OPを保護する必要がある。すなわち、インバータ2から高電圧が出力されたときに、電圧計測回路OPに入力される電圧が電圧計測回路OPの許容電圧よりも低くなればよい。ツェナーダイオードZDが電圧計測回路OPの許容電圧よりも低い値でブレークダウンすれば電圧計測回路OPが保護される。したがって、ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧は、電圧計測回路OPの許容電圧よりも小さい。
また、インバータ2から低電圧が出力され、スイッチング素子S2と並列に接続された電圧制限回路10の両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内になるときに、電圧計測回路OPがシャント抵抗Rsの両端の電位差を出力する。したがって、インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになったとき、ツェナーダイオードZDがブレークダウンしないようにする。
以上をまとめると、インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときに、ツェナーダイオードZDがブレークダウンし、下側アームのスイッチング素子S2がオンになったときに、ツェナーダイオードZDはブレークダウンしない。ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧が、例えば−15Vであるとする。上側アームのスイッチング素子S1がオンになると15Vの電圧が電圧計測回路OPに入力される。下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、シャント抵抗Rsの両端電圧が入力される。
上記のようにユニポーラ素子S0は、ノーマリーオン型である。ツェナーダイオードZDの両端電圧がユニポーラ素子S0のゲートに印加される。ツェナーダイオードZDの両端電圧がユニポーラ素子S0のスレッショールド電圧を超えると、ユニポーラ素子S0はオフになる。ユニポーラ素子S0がオフになれば、ユニポーラ素子S0に並列接続された第2抵抗R2に電流が流れる。オン状態のユニポーラ素子S0よりも第2抵抗R2の抵抗値が非常に高く、流れる電流が小さくなり、第2抵抗R2によって消費電力が低減される。すなわち、ユニポーラ素子S0のオンからオフになることにより、電圧制限回路10の抵抗成分のインピーダンスが増加し、消費電力低減が可能になる。ユニポーラ素子S0のオン・オフ制御は、スイッチング素子S2と並列に接続された電圧制限回路10の両端電圧によって自動的におこなわれるため、構成が非常に簡単である。
ツェナーダイオードZDがブレークダウンしなければ、電圧制限回路10には電圧計測回路にのみ電流が流れ、電圧計測回路の入力インピーダンスが高ければ、消費電力はほぼ0である。ユニポーラ素子S0がオンであれば、電圧制限回路10のインピーダンスは第1抵抗R1となり、ユニポーラ素子S0がオフであれば、電圧計測回路10のインピーダンスは第1抵抗R1と第2抵抗R2の和となる。
また、第2抵抗R2を第1抵抗R1よりも大きくする。例えば、第1抵抗R1が1kΩであり、第2抵抗R2が27kΩである。第2抵抗R2が大きくなるため、ツェナーダイオードZDがブレークダウンしたときに、ツェナーダイオードZDに流れる電流を小さくすることができる。ツェナーダイオードZDの電圧を安定させることができる。この安定により、ユニポーラ素子S0の発振を防ぐことができる。また、電圧計測回路の入力インピーダンスに比べ、第1抵抗R1のインピーダンスを小さくすると、ユニポーラ素子S0がオンでの電圧制限回路10のインピーダンスを小さくする事ができる。これにより、電圧制限回路10のインピーダンスによる影響を小さくする事ができ、第1抵抗R1に高精度な抵抗を使用しなくとも、精度よく電圧計側ができる。
以上のように、インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、ユニポーラ素子S0はオンであり、ツェナーダイオードZDはブレークダウンしない。電圧計測回路OPはシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を差動出力する。上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンし、ユニポーラ素子S0はオフになる。電圧計測回路OPに入力される電圧は、いずれもツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧であり、電圧計測回路OPの差動出力は0である。なお、実際のブレークダウン電圧は負の値であるが、ツェナーダイオードZDに逆バイアスが印加されるため、電圧計測回路OPへの電圧は正の値となる。
電圧計測回路OPの差動出力が0になると、制御回路4ではシャント抵抗Rsに流れる電流は求められない。制御回路4は待機することとなる。この場合、上記のように第2抵抗R2が消費電力を低減しており、本発明は待機時の消費電力低減がなされている。
なお、電圧計測回路の出力は、制御回路4に入力され、インバータ2のスイッチングのタイミングなどを決定するのに使用される。
本発明は、ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧を適宜選択することによって、電圧計測回路OPの保護をおこなうことができる。また、ユニポーラ素子S0と第2抵抗R2を並列に接続して、インバータ2から高電圧が出力されたときの消費電力の低減をおこなう。複雑な制御を必要とせず、自動的にユニポーラ素子S0と第2抵抗R2が切り替えられる。このことにより、自動的に電圧計測回路OPによる差動出力をおこなうタイミングと電圧計測回路OPの保護や消費電力の低減をおこなうタイミングを切り替えられる。
なお、インバータの出力線にシャント抵抗を直列接続しているため、負荷がインダクタンス負荷であれば、上側アームのトランジスタSpuがオフになった後もインバータ2から電流が流れようとする。この場合、負荷から、下側アームのダイオードDnu、下側アームの電源線、他相の下側アームのトランジスタを介して負荷に電流が流れる。このときにシャント抵抗Rsに流れる電流を検出することもできる。
上記の説明はインバータ2から負荷に流れる電流の検出であったが、インバータ2のスイッチング素子S2の電圧を検出するために本願の電圧制限回路10を使用することができる。図3に示すように、インバータ2に並列に電圧制限回路10を接続する。電圧制限回路10は、図2の回路10と同じである。電圧計測回路OPには電圧制限回路10とインバータ2の下側アームが接続される。
インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、ユニポーラ素子S0はオンのままで、ツェナーダイオードZDもブレークダウンしない。スイッチング素子Snuの両端電圧が電圧計測回路OPに入力され、差動出力が出力される。この差動出力は、制御回路4bがインバータ2のスイッチング制御に使用する。
インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンし、ユニポーラ素子S0もオフになる。電圧計測回路OPには同電位が入力され、差動出力は0になる。このとき、第2抵抗R2に電流が流れるが、第2抵抗R2の抵抗値が高いため、消費電力が低減される。
また、図4に示すように、必要に応じて回路保護のためのダイオードDoやツェナーダイオードZDoを設けても良い。図4の回路10bでは、ユニポーラ素子S0に並列に保護ダイオードDoが取り付けられ、ツェナーダイオードZDと直列にツェナーダイオードZDoが取り付けられている。低電圧が出力されたときに、電圧制限回路10bのツェナーダイオードZDとツェナーダイオードZDoはブレークダウンしないので、インピーダンスの変化はない。回路構成上、保護のためのダイオードDoなどは電圧計測回路OPの動作に影響を及ぼさない。ツェナーダイオードZDoを設けると、電圧制限回路10の出力電圧の下限値が、ツェナーダイオードZDの順電圧からツェナーダイオードZDoのブレークダウン電圧となり、計測可能な電圧範囲を広げる事ができる。
本発明の電圧制限回路10をインバータ2に適用した実施形態を説明したが、コンバータ6に適用することもできる。図5に示すように、コンバータ6の入力線にシャント抵抗Rsが接続されており、その両端にそれぞれ電圧制限回路10が取り付けられる。電圧制限回路10に電圧計測回路OPが接続され、電圧計測回路OPがシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を差動出力する。差動出力は制御回路8に入力され、制御回路8がコンバータ6のスイッチング制御をおこなうタイミングなどを決定するのに使用される。
図5のコンバータ6は1相のみであるが、3相入力のコンバータであれば少なくとも2相に電圧制限回路10などが取り付けられる。
電圧制限回路10の回路構成は、図2の回路10と同じである。第1抵抗R1、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0、ユニポーラ素子S0に直列接続されたツェナーダイオードZD、ユニポーラ素子S0に並列接続された第2抵抗R2を備える。ツェナーダイオードZDのアノードはユニポーラ素子S0のゲートに接続され、かつ、コンバータ6の下側アームに接続される。
コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S4がオンになると、ユニポーラ素子S0はオンのままで、ツェナーダイオードZDもブレークダウンしない。シャント抵抗Rsの両端電圧が電圧計測回路OPに入力され、差動出力が出力される。この差動出力は、コンバータ6のスイッチング制御に使用される。
コンバータ6の上側アームのスイッチング素子S3がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンし、ユニポーラ素子S0もオフになる。電圧計測回路OPには2つの電圧制限回路10から同電位が入力され、差動出力は0になる。このとき、第2抵抗R2に電流が流れるが、第2抵抗R2の抵抗値が高いため、消費電力が低減される。
また、コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S4の電圧を計測するために、本発明の電圧制限回路10を使用することもできる(図6)。電圧制限回路10はスイッチング素子S4と並列に接続される。電圧計測回路OPは、電圧制限回路10とコンバータ6の下側アームの差動出力を出力するようにする。
インバータ2の場合と同様に、コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S4がオンになると、ユニポーラ素子S0はオンのままで、ツェナーダイオードZDもブレークダウンしない。スイッチング素子S4の両端電圧が電圧計測回路OPに入力され、差動出力が出力される。コンバータ6の上側アームのスイッチング素子S3がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンし、ユニポーラ素子S0もオフになる。電圧計測回路OPには同電位が入力され、差動出力は0になる。
コンバータ6に本発明の電圧制限回路10を使用した場合であっても、図4に示したような保護のためのダイオードDoやツェナーダイオードZDoを取り付けても良い。
以上のように、コンバータ6に本発明の電圧制限回路10を適用した場合でも、ツェナーダイオードZDによって電圧計測回路OPの保護をおこなうことができる。ツェナーダイオードZDのブレークダウンの有無によってユニポーラ素子S0を自動的にオン・オフすることができ、高電圧印加時の消費電力を低減することもできる。
以上、本発明について実施形態を説明したが、本発明は上記に実施形態に限定されるものではない。本発明には、図7に示す電圧制限回路20も含まれる。この電圧制限回路20は、第1抵抗R1と、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0と、ユニポーラ素子S0にカソードが直列接続された第1ツェナーダイオードZD1と、ユニポーラ素子S0に並列に接続された第2抵抗R2と、第1ツェナーダイオードZD1と並列接続されており、カソードがユニポーラ素子S0のゲートに接続された第2ツェナーダイオードZD2と、第1ツェナーダイオードZD1のカソードと第2ツェナーダイオードZD2のカソードの間に接続された第3抵抗R3とを備える。
第1抵抗R1、第2抵抗R2、ユニポーラ素子S0については上記の実施形態で説明したものと同様であり、説明を省略する。
先の実施形態とは異なり、ツェナーダイオードの数が2個に増えている。また、ツェナーダイオードZD1,ZD2のカソード間に第3抵抗R3を設けている。2つのツェナーダイオードZD1,ZD2は、高電圧が印加されたときにブレークダウンし、電圧計測回路OPの保護をおこなう。また、2つのツェナーダイオードZD1,ZD2は、低電圧が印加されたときにブレークダウンせず、電圧計測回路OPはシャント抵抗Rsの両端電圧を差動出力する。
2つのツェナーダイオードZD1,ZD2のブレークダウン電圧は電圧計測回路OPの許容電圧よりも低い値であるが、各ツェナーダイオードZD1,ZD2のブレークダウン電圧は異なるようにする。ブレークダウン電圧が異なることにより、一方もしくは両方のツェナーダイオードZD1,ZD2がブレークダウンしたとき、カソード間に電位差が生じ、第3抵抗R3に電流が流れる。このとき生じた電圧は、ユニポーラ素子S0をターンオフさせるゲート電圧となる。第2ツェナーダイオードZD2のブレークダウン電圧とユニポーラ素子S0をターンオフさせるゲート電圧の和は、第1ツェナーダイオードZD1のブレークダウン電圧よりも小さくなるように、第1ツェナーダイオードZD1と第2ツェナーダイオードZD2を選定する。この場合、第1ツェナーダイオードZD1のブレークダウン電圧は第2ツェナーダイオードZD2のブレークダウン電圧よりも大きい。また、第1ツェナーダイオードZD1と第2ツェナーダイオードZD2のブレークダウン電圧の電位差が、ユニポーラ素子S0のスレッショールド電圧よりも高くなる。具体的には、ユニポーラ素子S0のスレッショールド電圧を−3Vとすれば、第1ツェナーダイオードZD1のブレークダウン電圧を15V、第2ツェナーダイオードZD2のブレークダウン電圧を10Vにする。なお、第2ツェナーダイオードZD2のブレークダウン電圧以下では、ユニポーラ素子S0はターンオフしない。
各ツェナーダイオードZD1,ZD2のブレークダウン電圧を異ならせることによって、ユニポーラ素子S0をターンオフさせるゲート電圧を選択できる。ツェナーダイオードZD1,ZD2やユニポーラ素子S0の選択幅が広がり、回路設計の自由度が増す。ツェナーダイオードZD1,ZD2の数が増えたが、自動的にユニポーラ素子S0をオン・オフすることができ、消費電力の低減が可能である。
この2つのツェナーダイオードZD1,ZD2を使用した電圧制限回路20は、図1、図3、図5、図6と同様にインバータ2やコンバータ6に適用できる。また、必要に応じて、図8に示すように保護用のダイオードDoやツェナーダイオードZDoを取り付けることもできる。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
2:インバータ
4,4b、8,8b:制御回路
6:コンバータ
10,10b,20,20b:電圧制限回路
Spu,Snu,Spr,Snr:トランジスタ
S1,S2,S3,S4:スイッチング素子
S0:ユニポーラ素子
Rs:シャント抵抗
R1,R2,R3:抵抗
OP:電圧計測回路
ZD,ZD1,ZD2,ZDo:ツェナーダイオード
Dpu,Dnu,Dpr,Dnr,Do:ダイオード

Claims (9)

  1. スイッチング素子を有する電力変換回路の該スイッチング素子と並列に接続され、
    両端電圧が第1の所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内である場合、該両端電圧と同じ電圧を出力し、
    前記両端電圧が第1の所定値よりも大きい場合、該所定値と同じ電圧を出力し、もしくは前記所定の範囲外である場合、該所定の範囲内の電圧を出力し、
    前記スイッチング素子と出力との間に抵抗成分を有する電圧制限回路であって、
    前記両端電圧が第2の所定値よりも大きい、もしくは前記所定の範囲外である場合、電圧制限回路の抵抗成分のインピーダンスを増加させる
    電圧制限回路。
  2. 前記抵抗成分は、少なくともユニポーラ素子を有し、
    前記ユニポーラ素子がオン状態からオフ状態になることにより、前記抵抗成分のインピーダンスを増加させる
    請求項1の電圧制限回路。
  3. 前記抵抗成分は、少なくとも第1抵抗および前記第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子を有し、
    前記抵抗成分に直列接続された第1ツェナーダイオードを備え、
    前記第1ツェナーダイオードの両端電圧により、前記ユニポーラ素子のオン・オフ状態が切り替わるように構成され、
    前記第1の所定値が第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧で決定される請求項1または2の電圧制限回路。
  4. 前記ユニポーラ素子は、ノーマリーオン型のユニポーラ素子である請求項2または3の電圧制限回路。
  5. 前記電力変換回路が、上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータまたはコンバータであり、電圧制限回路は下側アームのスイッチング素子と並列接続されている請求項4の電圧制限回路。
  6. 前記ユニポーラ素子に並列に接続された第2抵抗を備え、前記第1抵抗よりも第2抵抗のインピーダンスが高い請求項2乃至5のいずれかの電圧制限回路。
  7. 前記第1ツェナーダイオードのカソードに、前記ユニポーラ素子が直列接続され、該第1ツェナーダイオードのアノードに、該ユニポーラ素子のゲートが接続され、
    該第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が、該ユニポーラ素子のスレッショールド電圧よりも高い
    請求項3乃至6のいずれかの電圧制限回路。
  8. 第1抵抗と、
    前記第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子と、
    前記ユニポーラ素子にカソードが直列接続された第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードと並列接続されており、カソードがユニポーラ素子のゲートに接続された第2ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードのカソードと第2ツェナーダイオードのカソードの間に接続された第3抵抗と、
    を備え、
    第1ツェナーダイオードのブレークダウン電圧よりも、第2ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が小さい請求項1の電圧制限回路。
  9. 前記第1ツェナーダイオードと第2ツェナーダイオードのブレークダウン電圧の電位差が、前記ユニポーラ素子のスレッショールド電圧よりも高い請求項8の電圧制限回路。
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