JP2010197581A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本構成を有さない場合に比べ、多重転写における転写率が向上する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、複数色の各々に対応する磁気潜像が順に形成されて保持される磁気ドラム12と、現像液を順に磁気ドラム12の対応する磁気潜像に供給する現像装置16と、現像液によって現像された各色のトナー像が多重転写される中間転写体18と、中間転写体18の表面温度を測定する温度センサ44と、中間転写体18の表面温度を調整するヒータ46と、を備え、トナー像が中間転写体18に多重転写される際に、中間転写体18の表面温度が予め定められた温度となるようにヒータ46を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、像保持体表面に静電潜像を形成し、当該静電潜像が形成された像保持体表面にトナーを含む液体を塗布することで像保持体表面にトナー像を形成した後、像保持体表面の液体を除去し、トナー像を乾燥させ、当該トナー像を中間転写媒体を介して記録媒体上に転写する画像形成装置が開示されている。
特開2004−102316号公報
本発明の課題は、液体現像剤を用いても、多重転写における転写率が向上する画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、複数色の各々に対応する磁気潜像が順に形成されて保持される磁気潜像保持体と、磁気トナー及び水性媒体を含む各色の液体現像剤を順に前記磁気潜像保持体の対応する磁気潜像に供給する液体現像剤供給手段と、前記液体現像剤によって現像された各色の現像像が多重転写される被転写体と、前記被転写体の表面温度を測定する表面温度測定手段と、前記被転写体の表面温度を調整する調整手段と、前記現像像が前記被転写体に多重転写される際に、前記測定手段により測定された前記被転写体の表面温度に基づいて、当該表面温度が予め定められた温度となるように前記調整手段を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
また、請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1記載の発明において、前記液体現像剤供給手段により供給された前記水性媒体の前記磁気潜像保持体上における膜厚を測定する膜厚測定手段と、前記磁気潜像保持体の周囲の環境の温度及び湿度の少なくとも一方を測定する環境物理量測定手段と、前記環境物理量測定手段により測定される温度及び湿度の少なくとも一方に対する前記膜厚の経時変化を示す経時変化情報を予め記憶すると共に、前記現像像が前記被転写体に多重転写される時点での転写位置における前記膜厚に対する予め定められた前記被転写体の表面温度を示す温度情報を予め記憶した記憶手段と、前記環境物理量測定手段により測定された温度及び湿度の少なくとも一方に対応する前記経時変化情報を前記記憶手段から読み出し、当該経時変化情報及び前記膜厚測定手段により測定された膜厚に基づいて、前記現像像が前記被転写体に転写される時点での転写位置における膜厚を推定する推定手段と、を更に含み、前記制御手段が、前記現像像が前記被転写体に多重転写される際、前記推定手段により推定された膜厚に対応する温度情報を前記記憶手段から読み出し、前記表面温度測定手段により測定された前記被転写体の表面温度に基づいて、当該表面温度が当該温度情報により示される被転写体の表面温度となるように前記調整手段を制御するものである。
また、請求項3に記載の画像形成装置は、請求項2に記載の発明において、前記膜厚測定手段が、前記磁気潜像保持体上における前記磁気潜像が形成されない領域の前記膜厚を測定するものである。
また、請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記膜厚測定手段に代えて、前記液体現像剤供給手段により前記磁気潜像保持体上に供給された前記水性媒体の前記磁気潜像保持体上における膜厚を示す膜厚情報を予め記憶した第2記憶手段を更に備え、前記推定手段が、前記環境物理量測定手段により測定された温度及び湿度の少なくとも一方に対応する前記経時変化情報を前記記憶手段から読み出すと共に、前記膜厚情報を前記第2記憶手段から読み出し、当該経時変化情報及び当該膜厚情報に基づいて、前記現像像が前記被転写体に転写される時点での転写位置における膜厚を推定するものである。
また、請求項5に記載の画像形成装置は、請求項2から請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段が、更に、前記推定手段により推定された膜厚が予め定められた範囲に収まるか否かを判断し、当該膜厚が当該範囲に収まらないと判断した場合に限り当該範囲に収まるように当該膜厚を調整するための制御を行うものである。
また、請求項6に記載の画像形成装置は、請求項5記載の発明において、前記磁気潜像保持体上に送風する送風手段を更に含み、前記制御手段が、前記膜厚を調整するための制御として、前記送風手段により送風させる制御を行うものである。
また、請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の発明において、前記磁気潜像保持体及び前記被転写体が、各々両端部が回転可能に支持された回転体であり、前記被転写体が、当該被転写体及び前記磁気潜像保持体が回転された状態で前記現像像が転写され、前記制御手段が、更に、前記現像像を前記被転写体に転写する際に前記被転写体の回転速度が前記磁気潜像保持体の回転速度よりも遅くなるように前記磁気潜像保持体及び前記被転写体を制御するものである。
請求項1に記載の発明によれば、被転写体の表面温度を制御しない場合と比べ、多重転写における転写率が向上する、という効果が得られる。
また、請求項2に記載の発明によれば、液体現像剤に含まれる水性媒体の磁気潜像保持体上における膜厚を考慮しない場合と比べ、多重転写における転写率がより一層向上する、という効果が得られる。
また、請求項3に記載の発明によれば、磁気潜像保持体上に形成された現像像を乱すことなく膜厚が測定される、という効果が得られる。
また、請求項4に記載の発明によれば、低コストで膜厚が推定される、という効果が得られる。
また、請求項5に記載の発明によれば、膜厚を調整するための制御の不要な実行が回避される、という効果が得られる。
また、請求項6に記載の発明によれば、迅速に膜厚が調整される、という効果が得られる。
また、請求項7に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、磁気潜像保持体上に形成された現像像の被転写体への転写率が向上する、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の要部構成を示す概略断面図である。
同図に示すように、画像形成装置10は、後述するトナー粒子を用いて記録用紙Pに対して画像を形成するためのものであり、磁気ドラム12、磁気ヘッド14、現像装置16Y,16M,16C,16K、中間転写体18、クリーニングブレード20、消磁装置22及び転写定着ローラ24を含んで構成されている。なお、以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色を区別する際には、符号の後にC、M、Y、Kを付加して説明するが、各色を区別する必要がない場合は、符号の後のC、M、Y、Kは省略する。
磁気ドラム12は、両端部が画像形成装置10の筐体(図示省略)の内壁に回転可能に取り付けられた円柱状の回転体であり、磁気ドラム12の外周に磁気ヘッド14、現像装置16Y,16M,16C,16K、中間転写体18、クリーニングブレード20及び消磁装置22が順次に設けられている。また、磁気ドラム12は、モータ26の回転駆動力を受けて図の矢印A方向に回転駆動する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、磁気ドラム12の外周面が撥水性を有している。ここでいう「撥水性」とは水を弾く性質のことを意味し、具体的には純水との接触角が70度以上であることをいう。
磁気ヘッド14は、後述する端末装置62(図3参照。)から入力された画像情報に応じた磁力線を磁気ドラム12の外周面上に放出することによって、磁気ドラム12上に磁気潜像を形成するものである。
現像装置16Y,16M,16C,16Kは、磁気ドラム12上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各々に対応する磁気潜像を現像するために、当該磁気潜像を現像するトナー粒子(現像剤)を含む液体(以下、「現像液」という。)を磁気ドラム12に供給するものであり、各々、液体貯留容器30及び現像ローラ32を含んで構成されている。なお、現像液は、水性媒体とトナー粒子とを含んで構成されている。トナー粒子は磁性体を含んで構成される磁性トナーである。
液体貯留容器30は、現像液が貯留されるものであり、当該現像液を磁気ドラム12に供給するための開口(図示省略)が形成されている。現像装置16Yの液体貯留容器30にはイエローのトナー粒子を含む現像液が、現像装置16Mの液体貯留容器30にはマゼンタのトナー粒子を含む現像液が、現像装置16Cの液体貯留容器30にはシアンのトナー粒子を含む現像液が、現像装置16Kの液体貯留容器30にはブラックのトナー粒子を含む現像液が各々貯留されている。
現像ローラ32は、上記トナー粒子を磁気ドラム12に付着させるものである。現像ローラ32は、両端部が液体貯留容器30の内壁に回転可能に取り付けられた円柱状の回転体であり、液体貯留容器30に貯留された現像液に一部が浸るように、かつ外周面が開口34を介して磁気ドラム12の外周面に接触するように設けられており、磁気ドラム12の回転に従動する。
中間転写体18は、上記磁気潜像を現像液によって現像することにより磁気ドラム12上に形成されたトナー像(現像像)が転写されるものである。中間転写体18は、両端部が画像形成装置10の筐体の内壁に回転可能に取り付けられた円柱状の回転体であり、外周面が磁気ドラム12の外周面に接触するように設けられており、モータ28の回転駆動力を受けて図の矢印B方向に回転駆動する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、画像形成処理を実行する際にモータ26により磁気ドラム12が10mm/sで回転されているが、これに限らず、これとは異なる回転速度で磁気ドラム12を回転させても良く、磁気ドラム12の回転速度は、画像形成装置10の設計仕様や使用目的等に応じて決定すればよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、磁気ドラム12上に形成されたトナー像を中間転写体18に転写する際に中間転写体18の回転速度が磁気ドラム12の回転速度よりも遅くなるように磁気ドラム12及び中間転写体18が制御されている。
転写定着ローラ24は、中間転写体18により搬送されたトナー像を記録用紙Pに転写させると同時に定着させるものである。本実施形態に係る画像形成装置10では、記録用紙Pが中間転写体18と転写定着ローラ24とによって挟まれることにより、中間転写体18上のトナー像が記録用紙Pに密着され、これによって記録用紙Pにトナー像が転写され、これと同時に記録用紙P上にトナー像が定着される。なお、これに限らず、トナー像の定着は、トナーの特性により加圧のみによって行ってもよいし、転写定着ローラ24に発熱体を設けて加圧及び加熱によって行ってもよい。
クリーニングブレード20は、磁気ドラム12の転写残トナーを剥ぎ取って回収するものである。また、消磁装置22は、磁気ドラム12上の磁気潜像を消去するものである。なお、本実施形態に係るでは、クリーニングブレード20を適用しているが、これに限らず、クリーニングブラシやその他のクリーニング装置であってもよいことは言うまでもない。
ところで、このように構成された画像形成装置10では、磁気ドラム12によってトナー像が中間転写体18との接触位置まで搬送されると、現像装置16により磁気ドラム12上に供給された現像液も当該接触位置まで搬送されることになる。そして、磁気ドラム12上の現像液は、上記接触位置において磁気ドラム12及び中間転写体18の回転方向とは逆方向に押し出される。ここで、磁気ドラム12上の現像液の量が多過ぎると、上記接触位置において当該現像液の押し出される量が過多になり、中間転写体18に転写されたトナー像の一部が流れた状態になってしまう。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置10では、磁気ドラム12上の現像液の膜厚を調整する膜厚調整処理が実行される。そのために、本実施形態に係る画像形成装置10には、膜厚測定部36、温度測定部38、湿度測定部40及び送風器42が備えられている。
膜厚測定部36は、現像液に含まれる水性媒体の磁気ドラム12上における膜厚を測定するものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、磁気ドラム12上における磁気潜像が形成されない領域(画像形成領域外)であって、磁気ドラム12の外周面の端部における現像液に含まれる水性媒体の膜厚を測定している。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、膜厚測定部36として光透過型フォトセンサ(一例として、キーエンス社製LS7030)を適用している。この光透過型フォトセンサは、現像装置16Kと上記接触位置との間に設けられている。上記光透過型フォトセンサは、光を発する発光部と、当該光を受光し、受光した光量に応じた電流を出力する受光部と、を備えており、発光部から発せられた光の光軸が磁気ドラム12の外周面に接するように当該外周面に近接して設けられている。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記光透過型フォトセンサの発光部と受光部との距離として10mmを適用しているが、これに限らず、画像形成装置10の設計仕様や設置環境などに応じて決定すればよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、膜厚測定部36として光透過型フォトセンサを適用しているが、これに限らず、磁気ドラム12上の水性媒体の膜厚を測定することができる他のセンサを用いても良いことは言うまでもない。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、膜厚測定部36の測定位置として、画像形成時において磁気ドラム12上の現像液が現像装置16Yによる現像液の供給位置から6秒後に到達する位置を適用しているが、これに限らず、膜厚測定部36の測定位置は画像形成装置10の設計仕様や設置環境等に応じて決定すればよい。
一方、温度測定部38及び湿度測定部40は、現像装置16Kと膜厚測定部36との間で、かつ磁気ドラム12の外周面に近接して設けられている。温度測定部38は、磁気ドラム12の周囲の温度を測定するものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、温度測定部38としてサーミスタを適用しているが、これに限らず、白金測温抵抗体や熱電対などの他の温度センサを用いても良いことは言うまでもない。
また、湿度測定部40は、磁気ドラム12の周囲の湿度を測定するものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、湿度測定部40として高分子膜湿度センサを適用しているが、これに限らず、セラミック湿度センサや電解質湿度センサなどの他の湿度センサを用いても良いことは言うまでもない。
一方、送風器42は、磁気ドラム12上に送風するものであり、上記接触位置と膜厚測定部36との間に設けられている。なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、送風器42としてシロッコファンを適用しているが、これに限らず、ターボファン、サイレントファン、エアホイルファン等の他のファンを適用しても良いことは言うまでもない。
ところで、各色のトナー像を中間転写体18に多重転写する場合、磁気ドラム12上に形成した1色目(例えば、イエロー)のトナー像を中間転写体18へ転写し、続けて磁気ドラム12上に2色目(例えば、マゼンタ)のトナー像を形成し、中間転写体18に先に転写された1色目へ重ねて転写(多重転写)しようとすると、十分な転写率で多重転写を行うことができない。なお、ここでいう「転写率」とは、転写前の磁気ドラム12上のトナー像に含まれるトナー粒子の量に対する転写後の中間転写体18上のトナー像に含まれるトナー粒子の量の割合のことである。
図2には、画像形成装置10において、磁気ドラム12の直径が150mm、中間転写体18の直径が50mm、中間転写体18の外周面の素材がシリコン樹脂材、中間転写体18の外周面の厚さが3mm、磁気ドラム12の回転速度が50mm/s、磁気ドラム12の回転速度に対する中間転写体18の回転速度の割合が0.97という条件下で、磁気潜像が形成された磁気ドラム12上に現像装置16により1色目のトナー像を形成して中間転写体18へ転写させ、更に、同様に2色目のトナー像、3色目のトナー像を先に中間転写体18に転写されているトナー像に重ねて転写させた場合の色毎の転写率を示すグラフが示されている。
同図に示されるように、1色目のトナー像の転写率は95%であるのに対し、2色目、3色目のトナー像の転写率は68%であり、2色目、3色面のトナー像の転写率が1色目のトナー像の転写率に比べて低くなっていることが分かる。
1色目のトナー像は、中間転写体18の表面張力、粘着力、及び磁気ドラム12と中間転写体18との速度差によって発生する剪断応力が磁気ドラム18上のトナー像に十分に作用して中間転写体18に転写されるのに対し、2色目以降は、中間転写体18の表面張力、粘着力、及び磁気ドラム12と中間転写体18との速度差によって発生する剪断応力が磁気ドラム18上のトナー像に十分に作用しないため、トナー像を磁気ドラム12から1色目のトナー像ほど多く剥ぎ取ることができない。そのため、2色目、3色目のトナー像の転写率が1色目のトナー像の転写率に比べて低くなってしまう。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置10では、2色目以降のトナー像の転写率を向上させる転写率向上処理が実行される。そのために、本実施形態に係る画像形成装置10には、温度センサ44及びヒータ46が備えられている。
温度センサ44は、中間転写体18の表面温度を測定するものであり、トナー像の転写領域外であって、中間転写体18の外周面の端部における温度を測定している。なお、本実施形態では、温度センサ44として熱電対を適用しているが、これに限らず、白金測温抵抗体などの他の温度センサを用いても良いことは言うまでもない。
ヒータ46は、中間転写体18の表面温度を調整するためのものである。なお、本実施形態に係るヒータ46は、円柱状であり、その軸が中間転写体18の内部において中間転写体18の軸に略一致するように配設されているが、これに限らず、例えば、中間転写体18を中空部を有する筒体とし、内周面にパネル状のヒータを貼り付けてもよい。また、本実施形態では、ヒータ46を用いて中間転写体18の表面温度を調整する場合の形態例を挙げて説明しているが、ヒータと併せてペルチェ素子を用いて中間転写体18の表面温度を調整するようにしてもよい。この場合、中間転写体18を中空部を有する筒体とし、内周面にパネル状のヒータを貼り付け、当該ヒータ上にパネル上のペルチェ素子を重ねて貼り付ける形態が例示される。このように、ペルチェ素子を用いると、ヒータのみの場合と比較して、迅速に温度が低下する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を示すブロック図である。
同図に示すように、画像形成装置10は、CPU(中央処理装置)50、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)54、NVM(Non Volatile Memory)56、UI(ユーザ・インタフェース)パネル58、及び通信インタフェース60を含んで構成されている。
CPU50は、画像形成装置10全体の動作を司るものである。ROM52は、画像形成装置10の作動を制御する制御プログラム、後述する多重転写処理プログラムや各種パラメータ等を予め記憶する記憶手段として機能するものである。RAM54は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるものである。NVM56は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶するものである。
UIパネル58は、ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報がディスプレイの表示面に表示されると共に、ユーザがタッチパネルに触れることにより所望の情報や指示が入力される。
通信インタフェース60は、パーソナル・コンピュータ等の端末装置62に接続され、端末装置62から記録用紙Pに形成する画像を示す画像情報等の各種情報を受信するためのものである。
CPU50、ROM52、RAM54、NVM56、UIパネル58及び通信インタフェース60は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU50は、ROM52、RAM54、NVM56へのアクセスと、UIパネル58への各種情報の表示と、UIパネル58に対するユーザの操作指示内容の把握と、端末装置62からの通信インタフェース60を介した各種情報の受信と、を各々行う。
また、画像形成装置10は、液体マグネトグラフィ方式にて記録用紙Pに対して画像形成を行う画像形成エンジン部64を含んで構成されている。画像形成エンジン部64は、前述した磁気ドラム12、磁気ヘッド14、現像装置16、中間転写体18、クリーニングブレード20、消磁装置22、転写定着ローラ24及びモータ26、28を含んで構成されている。
画像形成エンジン部64もまた、システムバスBUSに接続されている。従って、CPU50は、画像形成エンジン部64の作動の制御を行う。
更に、前述した膜厚測定部36、温度測定部38、湿度測定部40、送風器42、温度センサ44及びヒータ46もまた、システムバスBUSに接続されている。従って、CPU50は、膜厚測定部36により測定された膜厚を示す膜厚情報の取得と、温度測定部38により測定された温度を示す温度情報の取得と、湿度測定部40により測定された湿度を示す湿度情報の取得と、送風器42の作動の制御と、温度センサ44により測定された温度の把握と、ヒータ46の加熱量の制御と、を各々行う。
一方、本実施形態に係る画像形成装置10では、ROM52に、前述した膜厚調整処理を実行する際に用いられるものであり、温度測定部38により測定される温度と湿度測定部40により測定される湿度との組み合わせに対応する磁気ドラム12上に供給された現像液の膜厚の経時変化を示す経時変化情報が予め記憶されている。
図4には、ROM52に記憶されている上記経時変化情報の一例を示すグラフが示されている。
同図に示すように、経時変化情報は、温度が28℃で、かつ湿度が80%の条件(28℃/80%)、温度が22℃で、かつ湿度が55%の条件(22℃/55%)、及び温度が15℃で、かつ湿度が20%の条件(15℃/20%)の各々の条件下において、磁気ドラム12上で現像液を放置した際の経過時間に対する当該現像液の膜厚の変化を測定した結果を示している。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、ROM52に、前述した転写率向上処理を実行する際に用いられるものであり、トナー像が中間転写体18に多重転写される時点、すなわち、カラー画像を形成する際の2色目以降のトナー像が中間転写体18に転写される時点での上記接触位置(以下、「転写位置」とも言う。)における磁気ドラム12上の現像液の膜厚に対する予め定められた中間転写体18の表面温度を示す温度情報が予め記憶されている。
図5には、ROM52に記憶されている上記温度情報の一例を示すグラフが示されている。
同図に示されるように、温度情報は、記録用紙Pに良好な画像が形成されるものとして予め定められた膜厚範囲(A1〜A2(μm))とこれに対応する記録用紙Pに良好な画像が形成されるものとして予め定められた中間転写体18の表面温度範囲(T1〜T2(℃))との相関関係を示している。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、予め定められた膜厚範囲及び予め定められた中間転写体18の表面温度範囲として、磁気ドラム12上の現像液の膜厚が上記予め定められた膜厚範囲内にあり、かつ中間転写体18の表面温度が上記予め定められた中間転写体18の表面温度範囲にあるときに転写率が90%以上になるものとして予め画像形成装置10の実機による実験や、画像形成装置10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって得られた値等が適用される。
図6には、イエローのトナー像とマゼンタのトナー像を順次に重ねて転写する場合の各色における中間転写体18の表面温度と転写率との相関関係の一例が示されている。なお、ここでは、磁気ドラム12上の水分膜厚は3μmとされている。
同図に示されるように、磁気ドラム12上に形成された一次色としてのイエローのトナー像は中間転写体18の表面温度に関わらず常時95%程度の転写率で中間転写体18に転写される。これに対し、磁気ドラム12上に形成された2次色としてのマゼンタのトナー像は中間転写体18の表面温度が100℃を超える辺りから転写率が90%を超え、中間転写体18の表面温度が150℃を超える辺りから転写率が95%となり、一次色と同程度の転写率で中間転写体18にマゼンタのトナー像が転写される。
このような画像形成装置10の実機を用いた実験により最も好ましいとされる表面温度と膜厚との相関関係を予め取得し、上記温度情報としてROM52に予め記憶させておいてもよい。
次に、本実施形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。先ず、画像形成エンジン部64の処理の流れについて簡単に説明する。
磁気ドラム12及び中間転写体18の回転駆動が開始されると、磁気ヘッド14により磁気ドラム12上に磁気潜像が形成される。そして、液体貯留容器30に貯留された現像液は現像ローラ32によって搬送され、磁気ドラム12上に形成された磁気潜像に供給される。これによって磁気潜像は顕像化されてトナー像となる。当該トナー像は、磁気ドラム12及び中間転写体18が回転された状態で中間転写体18に転写される。すなわち、当該トナー像は、図1の矢印A方向に回転する磁気ドラム12によって搬送され、中間転写体18の外周面に転写される。中間転写体18により矢印B方向に搬送されたトナー像は、転写定着ローラ24との接触位置において記録用紙Pに転写されると同時に定着される。
中間転写体18にトナー像を転写した磁気ドラム12では、転写残トナーがクリーニングブレード20との接触位置まで運ばれ、クリーニングブレード20によって剥ぎ取られ回収される。クリーニングブレード20によって転写残トナーが回収された後、磁気潜像を保持したまま磁気ドラム12は消磁装置22の位置まで回転移動し、消磁装置22により、磁気ドラム12上の磁気潜像が消去される。これによって磁気ドラム12は画像形成前の磁気状態に戻される。
次に、図7を参照して、前述した膜厚調整処理及び転写率向上処理を磁気ドラム12から中間転写体18への2色目以降の転写時(多重転写時)に実行する際の画像形成装置10の作用を説明する。なお、図7は、画像形成エンジン部64がトナー像の多重転写を実行する際に画像形成装置10のCPU50により実行される多重転写処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM52の予め定められた領域に予め記憶されている。
同図のステップ100では、膜厚測定部36により測定された膜厚を示す膜厚情報を膜厚測定部36から取得すると共に、温度測定部38により測定された温度を示す温度情報を温度測定部38から取得し、かつ湿度測定部40により測定された湿度を示す湿度情報を湿度測定部40から取得する。
次のステップ102では、前述したように、上記ステップ100で取得した温度情報により示される温度と上記ステップ100で取得した湿度情報により示される湿度との各々に対応する経時変化情報をROM52から読み出す。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記ステップ102の処理として、温度測定部38により測定された温度と湿度測定部40により測定された湿度の各々に最も適合する経時変化情報をROM52から読み出す処理を適用している。すなわち、前述した3種類の条件の経時変化情報のうち、温度測定部38により測定された温度に最も近い温度に対応する経時変化情報と、湿度測定部40により測定された湿度に最も近い湿度に対応する経時変化情報と、をROM52から読み出す処理を適用している。例えば、温度測定部38により測定された温度が30℃で、湿度測定部40により測定された湿度が50%の場合には、28℃/80%の条件に対応する経時変化情報と、22℃/55%の条件に対応する経時変化情報と、をROM52から読み出している。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記ステップ102の処理として、温度測定部38により測定された温度が28℃と22℃との中央値又は22℃と28℃との中央値である場合には温度が高い方に対応する経時変化情報をROM52から読み出し、湿度測定部40により測定された湿度が80%と55%との中央値又は55%と20%との中央値である場合には湿度が高い方に対応する経時変化情報をROM52から読み出す処理を適用している。
次のステップ104では、上記ステップ100で取得した温度情報により示される温度に対応する経時変化情報と上記ステップ100で取得した湿度情報により示される湿度に対応する経時変化情報との平均値を算出する。
次のステップ106では、上記ステップ104で算出した平均値を用いて、上記ステップ100で取得した膜厚情報により示される膜厚に対応する時間から予め定められた時間が経過した時点で当該膜厚が予め定められた膜厚範囲にあるか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ108へ移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ108の処理を実行せずにステップ110へ移行する。
なお、ここでいう「予め定められた時間」とは、トナー像が膜厚測定部36上を通過してから中間転写体18との接触位置に到達する迄の時間である。
また、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記予め定められた膜厚範囲として、トナー像の磁気ドラム12から中間転写体18への良好な転写を行うことができるものとして予め画像形成装置10の実機による実験や、画像形成装置10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって得られた膜厚範囲が適用される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記予め定められた範囲として、0.5μmから3μmを適用している。
一方、ステップ108では、磁気ドラム12上に形成されたトナー像が中間転写体18に転写される時点で上記ステップ100で取得した膜厚情報により示される膜厚が上記予め定められた範囲に収まるように当該膜厚を調整するための制御を行った後、ステップ110へ移行する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記ステップ108の膜厚を調整するための制御として、送風器42により送風させる制御を適用している。
このように送風器42により磁気ドラム12上を送風すると、一例として図8に示すように、現像液に含まれる水性媒体の磁気ドラム12上における膜厚が、磁気ドラム12から中間転写体18にトナー像が転写された際に中間転写体18上のトナー像の乱れを生じさせない膜厚α(本実施形態では3μm)以下となる速度は、磁気ドラム12上の現像液を単に放置する場合(送風器42による送風がない場合)に比較して大きくなる。当該速度は、送風器42の送風量に応じて変化する。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置10では、上記送風量を上記ステップ100で取得した膜厚情報により示される膜厚に応じて決定している。
上記送風量としては、トナー像が膜厚測定部36上を通過してから中間転写体18との接触位置に到達する迄の間に膜厚測定部36により測定された膜厚を上記予め定められた範囲に収めることができる値として、画像形成装置10の実機による実験や、画像形成装置10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等が適用される。
ステップ110では、上記ステップ100で取得した膜厚情報により示される膜厚及び上記ステップ104で算出した平均値に基づいて、磁気ドラム12上のトナー像が中間転写体18に転写される時点での転写位置における膜厚を推定する。なお、上記ステップ108の処理が実行された場合には当該処理による作用も加味して転写位置における膜厚を推定する。
次のステップ112では、上記ステップ110で推定した膜厚に対応する温度情報をROM52から読み出す。例えば、図5に示されるように、膜厚がA3(μm)の場合、中間転写体18の表面温度がT3(℃)であることを示す温度情報を読み出す。
次のステップ114では、温度センサ44により測定された中間転写体18の表面温度に基づいて、当該表面温度が上記ステップ112でROM52から読み出した温度情報により示される中間転写体18の表面温度となるようにヒータ46の加熱量を制御した後、本多重転写処理プログラムを終了する。
以上、本発明を上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の主旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また、上記実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における状況に応じた組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記実施形態では、膜厚測定部36により測定された膜厚を用いた場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、現像装置16により磁気ドラム12上に供給された現像液に含まれる水性媒体の磁気ドラム12上の膜厚を示す膜厚情報を予めROM52に記憶しておき、当該膜厚情報により示される膜厚を参照して転写位置における膜厚を推定するようにしてもよい。なお、この場合、磁気ドラム12上の供給された水性媒体の磁気ドラム12上の膜厚として、画像形成装置10の実機による実験や、画像形成装置10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等が適用される。
また、上記実施形態では、磁気ドラム12上に形成されたトナー像を中間転写体18に転写してから記録用紙Pに転写する場合に形態例を挙げて説明したが、中間転写体18を介さずに記録用紙Pに直接磁気ドラム12上に形成されたトナー像を転写させてもよい。この場合、記録用紙Pに対して温度調整を行うことになるため、記録用紙Pが200℃程度の加熱に耐えられる素材で構成されていることが好ましい。また、記録用紙Pの表面材料が中間転写体18と同じ表面材料を用いていることが好ましい。
また、上記実施形態では、送風器42で膜厚を調整する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、ヒータを用いて膜厚を調整するようにしても良いし、送風器42とヒータとを併用して膜厚を調整するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、温度及び湿度の組み合わせに対応する経時変化情報を用いて膜厚を調整する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、温度及び湿度の一方に対応する経時変化情報を用いて膜厚を調整するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、3種類の経時変化情報がROM52に予め記憶されている場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、ROM52に記憶される経時変化情報は何種類であっても良い。但し、高精度な制御を行うためにはある程度の種類が必要である。
また、上記実施形態では、中間転写体18として円柱状のものを適用したが、ベルト状のものを適用してもよい。この場合、ベルトの搬送方向に沿って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成装置をタンデム状に配設することにより多重転写が可能となるため、本発明と同様の効果が得られる。
その他、上記実施形態で説明した画像形成装置10の構成(図1及び図3参照。)は一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明の現像剤としてトナー粒子を適用した場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、トナー粒子以外の他の現像剤を適用しても良いことは言うまでもない。
また、上記実施形態で説明した多重転写処理プログラムの処理の流れ(図7参照。)も一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示す概略断面図である。 実施形態に係る画像形成装置により予め定められた条件下で磁気ドラム上に1色目のトナー像を形成して中間転写体へ転写させ、更に、同様に2色目のトナー像、3色目のトナー像を先に中間転写体に転写されているトナー像に重ねて転写させた場合の色毎の転写率を示すグラフである。 実施形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置のROMに記憶されている経時変化情報の一例を示すグラフである。 実施形態に係る画像形成装置のROMに記憶されている温度情報の一例を示すグラフである。 イエローのトナー像とマゼンタのトナー像を順次に重ねて転写する場合の各色における中間転写体の表面温度と転写率との相関関係の一例を示すグラフである。 実施形態に係る多重転写処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置おける送風器による送風が有るときの磁気ドラム上の現像液に含まれる水性媒体の膜厚の経時変化と送風器による送風が無いときの磁気ドラム上の現像液の膜厚の経時変化とを示すグラフである。
10 画像形成装置
12 磁気ドラム(磁気潜像保持体)
16 現像装置(液体現像剤供給手段)
18 中間転写体(被転写体)
36 膜厚測定部(膜厚測定手段)
38 温度測定部(環境物理量測定手段)
40 湿度測定部(環境物理量測定手段)
42 送風器(送風手段)
44 温度センサ(表面温度測定手段)
46 ヒータ(調整手段)
50 CPU(制御手段、推定手段)
52 ROM(記憶手段、第2記憶手段)

Claims (7)

  1. 複数色の各々に対応する磁気潜像が順に形成されて保持される磁気潜像保持体と、
    磁気トナー及び水性媒体を含む各色の液体現像剤を順に前記磁気潜像保持体の対応する磁気潜像に供給する液体現像剤供給手段と、
    前記液体現像剤によって現像された各色の現像像が多重転写される被転写体と、
    前記被転写体の表面温度を測定する表面温度測定手段と、
    前記被転写体の表面温度を調整する調整手段と、
    前記現像像が前記被転写体に多重転写される際に、前記測定手段により測定された前記被転写体の表面温度に基づいて、当該表面温度が予め定められた温度となるように前記調整手段を制御する制御手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記液体現像剤供給手段により供給された前記水性媒体の前記磁気潜像保持体上における膜厚を測定する膜厚測定手段と、
    前記磁気潜像保持体の周囲の環境の温度及び湿度の少なくとも一方を測定する環境物理量測定手段と、
    前記環境物理量測定手段により測定される温度及び湿度の少なくとも一方に対する前記膜厚の経時変化を示す経時変化情報を予め記憶すると共に、前記現像像が前記被転写体に多重転写される時点での転写位置における前記膜厚に対する予め定められた前記被転写体の表面温度を示す温度情報を予め記憶した記憶手段と、
    前記環境物理量測定手段により測定された温度及び湿度の少なくとも一方に対応する前記経時変化情報を前記記憶手段から読み出し、当該経時変化情報及び前記膜厚測定手段により測定された膜厚に基づいて、前記現像像が前記被転写体に転写される時点での転写位置における膜厚を推定する推定手段と、を更に含み、
    前記制御手段は、前記現像像が前記被転写体に多重転写される際、前記推定手段により推定された膜厚に対応する温度情報を前記記憶手段から読み出し、前記表面温度測定手段により測定された前記被転写体の表面温度に基づいて、当該表面温度が当該温度情報により示される被転写体の表面温度となるように前記調整手段を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記膜厚測定手段は、前記磁気潜像保持体上における前記磁気潜像が形成されない領域の前記膜厚を測定する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記膜厚測定手段に代えて、前記液体現像剤供給手段により前記磁気潜像保持体上に供給された前記水性媒体の前記磁気潜像保持体上における膜厚を示す膜厚情報を予め記憶した第2記憶手段を更に備え、
    前記推定手段は、前記環境物理量測定手段により測定された温度及び湿度の少なくとも一方に対応する前記経時変化情報を前記記憶手段から読み出すと共に、前記膜厚情報を前記第2記憶手段から読み出し、当該経時変化情報及び当該膜厚情報に基づいて、前記現像像が前記被転写体に転写される時点での転写位置における膜厚を推定する請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、更に、前記推定手段により推定された膜厚が予め定められた範囲に収まるか否かを判断し、当該膜厚が当該範囲に収まらないと判断した場合に限り当該範囲に収まるように当該膜厚を調整するための制御を行う請求項2から請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記磁気潜像保持体上に送風する送風手段を更に含み、
    前記制御手段は、前記膜厚を調整するための制御として、前記送風手段により送風させる制御を行う請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記磁気潜像保持体及び前記被転写体は、各々両端部が回転可能に支持された回転体であり、
    前記被転写体は、当該被転写体及び前記磁気潜像保持体が回転された状態で前記現像像が転写され、
    前記制御手段は、更に、前記現像像を前記被転写体に転写する際に前記被転写体の回転速度が前記磁気潜像保持体の回転速度よりも遅くなるように前記磁気潜像保持体及び前記被転写体を制御する請求項1から請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011027892A1 (ja) 2009-09-07 2011-03-10 ライオン株式会社 除菌剤組成物および除菌方法

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