JP2010197521A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成中に精度良くキャリブレーションを行うこと。
【解決手段】キャリブレーション実行判断部が印刷中にキャリブレーションを実行すると判断した場合、トナーパッチ形成制御部は画像形成部に対して、印刷用トナー像である印刷ページ41の間の領域にトナーパッチ42を形成させる。そしてキャリブレーション実行制御部は、濃度センサに対してトナーパッチ42の周辺(例えば領域43)の濃度を測定させる。領域43の測定結果が規定範囲内であれば、キャリブレーション実行制御部は印刷ページ41の間の領域に形成されたトナーパッチ42の濃度を用いてキャリブレーションを行うことを決定し、キャリブレーション実行部がトナーパッチ42の濃度に基づいてキャリブレーションを実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、静電潜像が形成された像担持体にトナーを付着させてトナー像を形成し、このトナー像を記録紙に転写することによって画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
従来から、コピー機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置が置かれている環境の変化、部品の劣化及び消耗等によって画像形成出力にかかる電気的又は機械的な状態が変化してしまう。このような変化が起こると、変化前後において画像の色や濃度等の画質が異なってしまい、安定した画質の供給ができなくなっていた。
そこで、出力画像の画質を一定に維持するために、現像装置に印加する現像バイアス電圧を補正して、又はレーザプリンタの場合はレーザ光源の出力値を補正して出力濃度を調整するキャリブレーションが装置内において行われる。しかし、画像形成中にキャリブレーションを行うと、画像形成を中断して行うことになるため、ユーザを待たせる結果になってしまう。そこで、画像形成中にキャリブレーションを行う場合、画像形成を中断させず、記録紙へ転写する印刷用トナー像の間の領域にトナーパッチを形成してキャリブレーションを行う方法が特許文献1及び2に記載されている。
特開2008−26701号公報 特開2008−77016号公報
しかし、印刷用トナー像の間の領域にトナーパッチを形成する場合、像担持体である中間転写ベルトや感光体ドラムのクリーニング状態が悪いと、トナーパッチに除去しきれなった残留トナーが含まれてしまい、トナーパッチの濃度を精度良く測定することができなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、画像形成中に精度良くキャリブレーションを行う画像形成装置を提供することを目的とするものである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、現像装置に現像バイアス電圧を印加することによって像担持体にトナー像を形成し、そのトナー像を搬送される記録紙に転写して画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上のトナー濃度を測定する測定手段と、前記トナー像の画質調整を実施するか否かを予め定められた条件に従って判断する判断手段と、前記画像形成手段による画像形成中に前記判断手段がトナー像の画質調整を実施すると判断した場合、前記記録紙へ転写するための印刷用トナー像の形成中に、前記画像形成手段に対して画質調整用のトナーパッチを前記印刷用トナー像の間の領域に形成させ、前記測定手段に対して前記トナーパッチ周辺の濃度を測定させる制御手段と、前記測定されたトナーパッチ周辺の濃度に基づいて、前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いて画質調整を行うか否かを決定する決定手段と、前記決定手段が前記画質調整を行うと決定した場合、前記測定手段に対して前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を測定させ、その測定結果を用いて前記トナー像の濃度補正を行う補正制御手段と、を備える。
例えば、像担持体のクリーニング状態が悪いと、像担持体上に残留トナーが残ることがあり、この場合、トナーパッチが残留トナーを含んでしまって、測定手段がトナーパッチの濃度を正確に取得することができない。トナーパッチの測定濃度が不正確だと、画質調整を精度良く行うことができない。
そこで、画像形成手段による画像形成中に画質調整を行う場合、制御手段は測定手段に記録紙へ転写する印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの周辺の濃度を測定させる。像担持体上にトナーが残留していなければ、トナーパッチ周辺の濃度は予め定められた範囲の測定値となるはずであるため、決定手段がその測定結果に応じて印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いて画質調整を行うか否かを決定する。つまり、決定手段は、像担持体が正常な状態である場合に限り、画像形成手段による画像形成中の画像調整を許可する。これにより、印刷中であっても精度良く画質調整を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記決定手段が前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度に基づいて画質調整を行わないと決定した場合、前記制御手段は、前記印刷用トナー像の形成終了後に前記画像形成手段に対して画質調整用のトナーパッチを形成させ、前記補正制御手段は、前記測定手段に対して当該トナーパッチの濃度を測定させ、その測定結果を用いて前記トナー像の濃度補正を行うものである。
この構成によれば、決定手段が画像形成中の画質調整を行わないと決定した場合は、記録紙への画像形成終了後に画質調整が行われることによって、画質調整を精度良く行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記補正制御手段が前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いて前記トナー像の濃度補正を行った場合、前記判断手段は、予め定められた前記画質調整の実施間隔よりも短いタイミングで次の前記画質調整の実施を判断するものである。
例えば、予め定められた画質調整の実施間隔が印刷枚数100枚毎であれば、補正制御手段が印刷用トナー像の間の領域に形成したトナーパッチの濃度を用いて補正を行った場合、判断手段は「予め定められた前記画質調整の実施間隔よりも短いタイミング」として、例えば、印刷枚数70枚を超える毎に画質調整の実施を判断する。この他の実施条件として、予め定められた画質調整の実施間隔が装置内温度が設定温度から±10℃変動した時であれば、判断手段は「予め定められた前記画質調整の実施間隔よりも短いタイミング」として、例えば、装置内温度が設定温度から±7℃変動した時に画質調整の実施を判断する。
このように、補正制御手段が印刷用トナー像の間の領域に形成したトナーパッチの濃度を用いて補正を行った場合、判断手段がその後の画質調整の実施間隔を短く判断する理由は、画像形成中に行う画質調整が、画像形成後に行う画質調整よりも精度が若干落ちる可能性があるためである。従って、画像形成中に画質調整を行った場合は実施間隔を短くして、画質調整の実施頻度を上げることにより、画質調整の精度が落ちることを防ぐことができる。
画像形成手段による画像形成中に画質調整を行う場合、測定手段が記録紙へ転写するトナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの周辺の濃度を測定し、その測定結果に応じてトナー像の間の領域に形成されたトナーパッチを用いて画質調整を行うか否かを決定手段が決定することにより、印刷中であっても精度良く画質調整を行うことができる。
プリンタの概略構成を示す断面図。 プリンタの電気的構成を示す機能ブロック図。 トナーパッチの一例を示した図。 トナーパッチの一例を示した図。 濃度センサによる濃度測定位置を示した図。 キャリブレーション処理の流れを示したフローチャート。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、本実施の形態においては、画像形成装置としてカラープリンタを例に説明するが、複写機、ファクシミリ、各種機能を備えた複合機にも適用可能である。更に、本実施の形態においては、タンデム型カラープリンタを例に説明するが、電子写真方式の画像形成装置であれば他の印刷方式であってもよい。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるタンデム型のプリンタ1の概略構成を示す断面図である。図1に示すプリンタ1は、記録紙Pを貯留するために機器本体11に挿脱自在とされた給紙カセット120を有する給紙部12と、この給紙部12の駆動で給紙カセット120から繰り出された記録紙Pを搬送しながら記録紙Pにトナー画像を転写する2次転写ローラ137と、この2次転写ローラ137でトナー画像が転写された記録紙Pに対してトナー画像の定着処理を施す定着装置14とを備え、さらに、機器本体11の上面には、定着装置14で定着処理の施された記録紙Pが排紙される排紙部15が設けられている。
給紙部12には、給紙カセット120の図1に示す左上方位置にピックアップローラ121が設けられ、このピックアップローラ121の駆動によって給紙カセット120に貯留されている記録紙Pが1枚ずつピックアップされて2次転写ローラ137に向けて送り出される。
画像形成部13は、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット131K、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット131C、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット131Y及びマゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット131Mと、これら画像形成ユニット131K、131C、131Y及び131Mによってその表面にトナー像が転写される中間転写ベルト136と、この中間転写ベルト136上のトナー像を給紙カセット120から送り込まれた記録紙Pにさらに転写するための2次転写ローラ137とを備えている。以下、画像形成ユニット131K、131C、131Y及び131Mをまとめて「画像形成ユニット131」という。
画像形成ユニット131は、上流側(図1の紙面の右側)から下流側へ向けて、画像形成ユニット131K、131C、131Y、131Mの順に順次配設されている。各画像形成ユニット131は、機器本体11内における各機器に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて装着されている。
各画像形成ユニット131には、感光体ドラム132が配され、各感光体ドラム132に対向させて帯電器134が設けられている。この帯電器134よりも感光体ドラム132の回転方向(図1の矢印方向)の下流側には、露光装置135が設けられている。この露光装置135は、帯電器134によって一様に帯電された感光体ドラム132の周面に、画像データに基づく光ビームを照射するものであり、これによって各感光体ドラム132の周面に静電潜像が形成される。露光装置135よりも更に感光体ドラム132の回転方向下流側には、現像装置133が設けられている。現像装置133は、不図示の電源装置から現像バイアス電圧が印加されることによってトナー容器から静電潜像にトナーが供給されて、感光体ドラム132の周面にトナー像が形成される。
更に、各感光体ドラム132には、感光体ドラム132周面の残留トナーを除去してクリーニングするクリーニング装置20が設けられている。クリーニング装置20によって清浄化処理された感光体ドラム132の周面は、新たな帯電処理のために帯電器134へ向かうことになる。
中間転写ベルト136は、各画像形成ユニット131の直上位置において、表面が感光体ドラム132の周面にそれぞれ当接するように駆動ローラ136aおよび従動ローラ136b間に張設されている。各感光体ドラム132の直上には、中間転写ベルト136を介して1次転写ローラ136cがそれぞれ設けられている。そして、駆動ローラ136aの駆動による中間転写ベルト136の走行速度に応じて、各画像形成ユニット131の感光体ドラム132上に形成されたそれぞれのトナー画像が、1次転写ローラ136cによって、互いに重ね合わせて中間転写ベルト136に転写され、中間転写ベルト136の表面上にカラートナー画像が形成される。
給紙カセット120から、2次転写ローラ137及び駆動ローラ136aのニップ部に向かう記録紙搬送路には、記録紙Pをニップ部に搬送するレジストローラ145が設けられている。このレジストローラ145によって、2次転写ローラ137及び駆動ローラ136aのニップ部への記録紙搬送タイミングが調整された上で、記録紙Pが当該ニップ部に搬送される。また、このニップ部では、記録紙Pに対して、2次転写ローラ137により、中間転写ベルト136上のカラートナー画像が転写され、記録紙P上にカラートナー画像が形成される。
尚、従動ローラ136bの図1において右側には、中間転写ベルト用クリーニング装置160が設けられ、記録紙Pへのトナー像の転写処理後の中間転写ベルト136の表面に残留しているトナーがこの中間転写ベルト用クリーニング装置160によって取り除かれ、これによって清浄化した中間転写ベルト136が感光体ドラム132へ供給されるようになっている。
定着装置14は、画像形成部13で記録紙Pに転写されたカラートナー画像に定着処理を施すものである。定着装置14は、通電発熱体により加熱される熱ローラ141と、この熱ローラ141に対向配置され、周面が熱ローラ141の周面に押圧当接される加圧ローラ142とを備えている。そして、画像形成部13で2次転写ローラ137により記録紙Pに転写されたカラートナー画像は、当該記録紙Pが熱ローラ141と加圧ローラ142との間を通過するときの加熱による定着処理で定着され、その後、排紙部15へ排紙される。
更に、中間転写ベルト136の最下流側には濃度センサ17が配設されている。この濃度センサ17は、中間転写ベルト136上に転写されたトナー像の光学濃度を検出する。この濃度センサ17は、例えば反射光を検出する鏡面反射型センサであり、中間転写ベルト136表面の検出位置に対して所定角度だけ傾斜して配置されたLED光源と、受光素子としてのフォトトランジスタ等によって構成される。そして中間転写ベルト136上のトナー像に対してLED光源から光が照射され、その反射光の量をフォトトランジスタが検出することによってトナー像の光学濃度(以下、単に「濃度」という)を測定する。濃度センサ17は測定結果を電気信号に変換し、後述する制御部へ出力する。
図2は、図1に示したプリンタ1の電気的構成を示す機能ブロック図である。プリンタ1は、制御部30、記憶部31、画像メモリ32、画像処理部33、画像形成部13、濃度センサ17、入力操作部34、及びネットワークI/F部35を備えて構成されている。尚、図1において説明した構成要素と同じものには同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
記憶部31は、プリンタ1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。画像メモリ32は、ネットワークI/F部35を介して図略の外部装置から送信されてきた画像データを一時的に記憶する。画像処理部33は、ネットワークI/F部35を介して入力された画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
入力操作部34は、電源キーやスタートボタン、各種機能を設定するための設定キー等であり、操作信号を制御部30へ出力する。ネットワークI/F部35は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークI/F部35と接続されたネットワーク(不図示)を介して外部装置と種々のデータの送受信を行う。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、入力された指示信号等に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行ってプリンタ1を統括的に制御するものである。制御部30は、キャリブレーション実行判断部301、トナーパッチ形成制御部302、キャリブレーション実行制御部303及びキャリブレーション実行部304を有する。キャリブレーション実行判断部301は、予め定められた条件に従ってキャリブレーションを行うか否かを判断する。予め定められた条件とは、例えば、プリンタ1の周辺温度や湿度が所定値以上変化したとき、印刷枚数が所定枚数を超えるとき等であり、このような条件に従ってキャリブレーション実行判断部301が適宜キャリブレーションの実行を決定することにより、画質維持が図られる。
トナーパッチ形成制御部302は、キャリブレーション実行判断部301がキャリブレーションを実行すると判断したときに、画像形成部13に対してトナーパッチを形成させる制御を行う。画像形成部13が記録紙へ印刷している最中にキャリブレーション実行判断部301がキャリブレーション実行を判断したとき、トナーパッチ形成制御部302は、画像形成部13に対して、記録紙へ転写するトナー像の間の領域にトナーパッチを形成させる。
図3は、画像形成部13が記録紙へ印刷している最中にキャリブレーション実行判断部301がキャリブレーション実行を判断したときに、画像形成部13が中間転写ベルト136上に形成するトナーパッチの例を示した図である。41は記録紙に転写されるトナー像(印刷ページ)であり、42はトナーパッチである。トナーパッチ42は、印刷ページ41の間の領域に少なくとも1つずつ形成される。
図4は、画像形成部13の印刷終了後にキャリブレーション実行判断部301がキャリブレーション実行を判断したときに、画像形成部13が中間転写ベルト136上に形成するパッチパターン例を示した図であり、従来から行われているキャリブレーションによるパッチパターン例である。記録紙への印刷中にキャリブレーションの実行が発生した場合、従来、画像形成部13は印刷を一時中断し、図4に示すようなトナーパッチの形成を行っていた。その分印刷終了時間が遅れるため、ユーザは待たされる結果となり、不便を強いていた。
しかし、キャリブレーション実行判断部301が印刷中にキャリブレーションの実行を判断したときは、画像形成部13は印刷ページ41の間の領域を利用してトナーパッチを形成することによって、印刷を中断することなくキャリブレーションを行うことができる。
キャリブレーション実行制御部303は、図3に示すようにトナーパッチ42が印刷ページ41の間の領域に形成された場合、濃度センサ17に対してトナーパッチ42周辺の濃度を測定させて、印刷ページ41の間に形成されたトナーパッチ42を用いてキャリブレーションを行うか否かを判断する。印刷ページ41間に形成されたトナーパッチ42を用いてキャリブレーションを行うか否かを判断する理由は、中間転写ベルト136のクリーニング状態が悪いとベルト上に残留トナーが残ることがあり、この場合、トナーパッチ42が残留トナーを含んでしまって、濃度センサ17がトナーパッチ42の濃度を正確に取得することができないことも起こりうるからである。トナーパッチ42の濃度が正確に測定されないと、キャリブレーションを精度良く行うことができず、画質低下につながってしまう。
また、濃度センサ17がトナーパッチ42の濃度を測定する際には、トナーパッチ42の濃度とトナーパッチ42の周辺の中間転写ベルト136表面の濃度を比較する処理が行われる。このため、トナーパッチ42の周辺に残留トナーがあったり、中間転写ベルト136の経年経過によるキズがあったりすると測定精度が悪化してしまう。
そこで、濃度センサ17から信頼性の高い測定結果を得るために、キャリブレーション実行制御部303は、トナーパッチ42が印刷ページ41の間の領域に形成された場合、濃度センサ17に対してトナーパッチ42周辺の濃度を測定させて、トナーパッチ42周辺の濃度が規定範囲内であれば、キャリブレーションを行うと判断する。つまり、トナーパッチ42が形成された中間転写ベルト136の表面の状態が正常な場合にのみ、印刷中のキャリブレーションが行われる。
図5は、濃度センサ17による濃度測定位置を示した図である。印刷ページ41の間の領域にトナーパッチ42が形成された場合、キャリブレーション実行制御部303は、トナーパッチ42の周辺(例えば、領域43)の濃度を濃度センサ17に対して測定させる。また、キャリブレーション実行制御部303は、中間転写ベルト136の表面に残留トナーやキズ等がない状態のときの濃度センサ17の測定値を含む規定範囲を内部メモリ等(不図示)に予め記憶しており、領域43の濃度が規定範囲内であれば、印刷ページ41の間の領域に形成されたトナーパッチ42の濃度を用いてキャリブレーションを行うと判断する。一方、領域43の濃度が規定範囲外であれば、印刷ページ41の間の領域に形成されたトナーパッチ42の濃度を用いてのキャリブレーションは行わないと判断する。
キャリブレーション実行部304は、画像形成部13によって形成されたトナーパッチの濃度を濃度センサ17に測定させ、測定結果を用いて現像バイアス電圧の補正や、プリンタ1がレーザプリンタである場合はレーザ光源の出力値の補正を行ってキャリブレーションを行う。
図6は、本実施の形態におけるキャリブレーション処理の流れを示したフローチャートである。まず、キャリブレーション実行判断部301は、キャリブレーションを行うタイミングであるか否かを判断する(ステップS11)。キャリブレーションを行うタイミングであると判断し(ステップS11;YES)、画像形成部13が記録紙へ印刷中である場合(ステップS12;YES)、トナーパッチ形成制御部302は、図3に示すように、画像形成部13に対して印刷ページ41の間の領域にトナーパッチ42を形成させる(ステップS13)。
そして、キャリブレーション実行制御部303は、濃度センサ17に対してトナーパッチ42周辺の濃度を測定させて、トナーパッチ42周辺の濃度が規定範囲内であるかを判別する(ステップS14)。規定範囲内である場合(ステップS14;YES)、キャリブレーション実行部304は、印刷ページ41の間の領域に形成されたトナーパッチ42の濃度を濃度センサ17に測定させてキャリブレーションを実行する(ステップS15)。
一方、画像形成部13が待機中(即ち、記録紙への印刷を行っていない。ステップS12;NO)又は印刷ページ41の間の領域に形成されたトナーパッチ42の周辺濃度が規定範囲外である場合(ステップS14;NO)、キャリブレーション実行部304は、図4に示すような通常のパッチパターンを(印刷中であれば印刷終了後に)画像形成部13に形成させ、各トナーパッチの濃度を濃度センサ17に測定させて、キャリブレーションを実行する(ステップS16)。
以上、説明したように、画像形成部13が印刷中のときにキャリブレーションを行う場合、印刷ページの間の領域に形成されたトナーパッチの周辺の濃度を測定して測定結果に応じて印刷ページの間の領域に形成されたトナーパッチを用いてキャリブレーションを行うか否かを判断することにより、印刷中であっても精度良くキャリブレーションを行うことができる。
尚、本発明は本実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。画像形成部13が印刷中であって、印刷ページの間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いてキャリブレーションが行われた場合、次に行うキャリブレーションの実施間隔を短くするようにしてもよい。例えば、予め定められたキャリブレーションの実施間隔が印刷枚数100枚毎であれば、印刷中にキャリブレーションを行った場合、次回のキャリブレーションタイミングとして、キャリブレーション実行判断部301は、例えば、印刷枚数70枚を超える毎にキャリブレーションの実施を判断する。この他の実施条件として、予め定められたキャリブレーションの実施間隔が装置内温度が設定温度から±10℃変動した時であれば、次回のキャリブレーションタイミングとして、キャリブレーション実行判断部301は、例えば、装置内温度が設定温度から±7℃変動した時にキャリブレーションの実施を判断する。印刷中に行うキャリブレーションは、図4に示す通常のパッチパターンを形成して行うキャリブレーションよりも精度が若干落ちることが知られている。従って、印刷中にキャリブレーションを行った場合は実施間隔を短くして、実施頻度を上げることにより、キャリブレーションの精度が落ちることを防ぐ。
または、印刷中に行うキャリブレーションの連続実施回数を制限しておき、印刷中のキャリブレーションの連続回数が所定回数を超えたら、次回のキャリブレーションは印刷終了後に通常のパッチパターンを形成して行うキャリブレーションを実施するようにしてもよい。
1 プリンタ(画像形成装置)
11 機器本体
12 給紙部
13 画像形成部(画像形成手段)
136 中間転写ベルト(像担持体)
14 定着装置
15 排紙部
17 濃度センサ(測定手段)
30 制御部
301 キャリブレーション実行判断部(判断手段)
302 トナーパッチ形成制御部(制御手段)
303 キャリブレーション実行制御部(決定手段)
304 キャリブレーション実行部(補正制御手段)
31 記憶部
32 画像メモリ
33 画像処理部
34 入力操作部
35 ネットワークI/F部

Claims (3)

  1. 現像装置に現像バイアス電圧を印加することによって像担持体にトナー像を形成し、そのトナー像を搬送される記録紙に転写して画像を形成する画像形成手段と、
    前記像担持体上のトナー濃度を測定する測定手段と、
    前記トナー像の画質調整を実施するか否かを予め定められた条件に従って判断する判断手段と、
    前記画像形成手段による画像形成中に前記判断手段がトナー像の画質調整を実施すると判断した場合、前記記録紙へ転写するための印刷用トナー像の形成中に、前記画像形成手段に対して画質調整用のトナーパッチを前記印刷用トナー像の間の領域に形成させ、前記測定手段に対して前記トナーパッチ周辺の濃度を測定させる制御手段と、
    前記測定されたトナーパッチ周辺の濃度に基づいて、前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いて画質調整を行うか否かを決定する決定手段と、
    前記決定手段が前記画質調整を行うと決定した場合、前記測定手段に対して前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を測定させ、その測定結果を用いて前記トナー像の濃度補正を行う補正制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記決定手段が前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度に基づいて画質調整を行わないと決定した場合、前記制御手段は、前記印刷用トナー像の形成終了後に前記画像形成手段に対して画質調整用のトナーパッチを形成させ、前記補正制御手段は、前記測定手段に対して当該トナーパッチの濃度を測定させ、その測定結果を用いて前記トナー像の濃度補正を行うものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正制御手段が前記印刷用トナー像の間の領域に形成されたトナーパッチの濃度を用いて前記トナー像の濃度補正を行った場合、前記判断手段は、予め定められた前記画質調整の実施間隔よりも短いタイミングで次の前記画質調整の実施を判断するものである請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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