JP2010197380A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出装置において、位置センサの測定結果に応じた値を有する測定位置信号の高調波成分に基づく検出誤差を低減することを目的とする。
【解決手段】位置検出センサ1から出力された測定位置信号ASおよびACは、デジタル測定位置信号DSおよびDCに変換される。デジタル測定位置信号DSおよびDCは低域通過フィルタ処理が施されて、記憶器6および7に出力される。記憶器6および7は、オフセット設定手段8の処理に基づいて、Nを2以上の整数として、速度信号VELが示す速度が、測定位置信号DSおよびDCの周波数がデジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数のN分の1となる速度でない場合に、デジタル低域通過フィルタ4および5の出力値をオフセット値として記憶する。記憶器6および7に記憶されたオフセット値は、デジタル測定位置信号DSおよびDCからのオフセット値除去に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置センサの出力信号に含まれるオフセット値を除去し、オフセット値除去後の信号を用いる位置検出装置に関する。
位置検出センサを用いた位置検出装置が広く用いられている。位置検出センサは、目標物の測定位置の変化に対して周期的に値が変化する互いに位相が異なる複数の信号を出力する。位置検出センサが出力する測定位置信号に含まれるオフセット値の経時変化を除去し、オフセット値除去後の信号を高精度な位置情報に変換する位置検出装置について特開2001−33206号公報(特許文献1)に開示されている。
測定位置信号に含まれるオフセット値は、周囲温度の変化や位置検出センサを構成する部材等の特性変化により変化を生じる。この経時変化するオフセット値を除去するため、当該位置検出装置では、測定位置信号に対しデジタル低域通過フィルタによるフィルタ処理を施し、オフセット値を抽出する。そして、抽出されたオフセット値を測定位置信号から減算することで、測定位置信号からオフセット値を除去する。
特開2001−33206号公報
位置検出センサから出力される測定位置信号には、レゾルバ形状誤差に基づく高調波成分が含まれる。この高調波成分の周波数がデジタル低域通過フィルタのサンプル周波数と一致する場合、デジタル低域通過フィルタによって抽出されるオフセット値に誤差が生じる。これによって、従来の位置検出装置では、測定位置信号からオフセット値を十分に除去することが困難となり、位置検出誤差が増大することがあった。
本発明はこのような課題に対してなされたものである。すなわち、位置検出装置において、測定位置信号の高調波成分に基づく検出誤差を低減することを目的とする。
本発明は、位置センサの測定結果に応じた値を有する測定位置信号のオフセット値を記憶するオフセット記憶器と、前記オフセット記憶器が記憶するオフセット値を前記測定位置信号から除去するオフセット除去手段と、前記測定位置信号に基づいて速度信号を生成し出力する速度変換手段と、前記測定位置信号に対してフィルタ処理を施す低域通過フィルタと、前記速度信号に応じて前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させるオフセット設定手段と、を具備する位置検出装置において、前記低域通過フィルタは、所定のサンプル周波数でフィルタ処理を行うデジタルフィルタであり、前記オフセット設定手段は、Nを2以上の整数として、前記速度信号が示す速度が、前記測定位置信号の周波数が前記サンプル周波数のN分の1となる速度でない場合に、前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させることを特徴とする。
本発明は、位置センサの測定結果に応じた値を有する測定位置信号のオフセット値を記憶するオフセット記憶器と、前記オフセット記憶器が記憶するオフセット値を前記測定位置信号から除去するオフセット除去手段と、前記測定位置信号に対してフィルタ処理を施す低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させるオフセット設定手段と、を具備する位置検出装置において、前記低域通過フィルタは、所定のサンプル周波数でフィルタ処理を行うデジタルフィルタであり、前記位置検出装置は、前記測定位置信号に基づいて速度信号を生成し出力する速度変換手段と、Nを2以上の整数として、前記速度信号が示す速度が、前記測定位置信号の周波数が前記サンプル周波数のN分の1となる速度である場合に、前記フィルタ処理が施される前の前記測定位置信号に含まれるN次高調波分を低減する高調波低減手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、位置検出センサを有する位置検出装置において、測定位置信号の高調波成分に基づく検出誤差を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る位置検出装置の構成を示す図である。 オフセット設定手段の構成を示す図である。 位置検出センサの出力信号の変化周波数が、デジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/12倍となる100Hzであるときの測定位置信号の波形を示した図である。 位置検出センサ1の出力信号の変化周波数がデジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/3倍となる400Hzであるときの測定位置信号の波形を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る位置検出装置の構成を示す図である。 第2実施形態の応用例に係る位置検出装置の構成を示す図である。
図1に本発明の第1実施形態に係る位置検出装置の構成を示す。この位置検出装置は工業用ロボット、工作機械等に用いることが好適である。これらの装置には、例えば、各種センサの取り付け部、ドリルの刃先、光線発射部、受光部等の可動部を含む。本実施形態に係る位置検出装置によって可動部の位置を検出することで、可動部の移動制御を行うことができる。
位置検出センサ1は、可動部の位置の測定結果を示す測定位置信号ASおよびACを出力する。測定位置信号ASおよびACは、可動部の位置の変化に対して周期的に値が変化するアナログ信号である。また、測定位置信号ASおよびACの位相は互いに異なり、これらの位相差は、例えば90°とする。測定位置信号ASおよびACは、これらが対となって可動部の位置を示す。
A/D変換器2は、測定位置信号ASをデジタル信号に変換し、デジタル測定位置信号DSとして減算器10およびデジタル低域通過フィルタ4に出力する。A/D変換器3は、測定位置信号ACをデジタル信号に変換し、デジタル測定位置信号DCとして減算器11およびデジタル低域通過フィルタ5に出力する。
デジタル低域通過フィルタ4および5には、例えば、3次の低域通過特性を有するものを用いることができる。デジタル低域通過フィルタ4は、デジタル測定位置信号DSに対して低域通過フィルタ処理を施し、処理後の信号SDCを記憶器6に出力する。デジタル低域通過フィルタ5は、デジタル測定位置信号DCに対して低域通過フィルタ処理を施し、処理後の信号CDCを記憶器7に出力する。
図3および図4は測定位置信号の波形を示す。図3は、デジタル低域通過フィルタのサンプル周波数1.2kHzに対し、測定位置信号の基本周波数がその1/12倍、すなわち100Hzである場合を示したものである(この時の可動部の速度をV12と定義する)。
デジタル測定位置信号DSおよびDCは、それぞれ、デジタル低域通過フィルタ4および5によって処理が施される。デジタル低域通過フィルタ4および5を3次の低域通過特性を有するものとし、カットオフ周波数を10Hzとした場合、可動部の速度がV12である場合には、基本波成分23は100Hz、3次高調波成分24は300Hzとなり、基本波成分23は約1/1000、3次高調波成分24は約1/27000に減衰される。したがって、前記条件の場合、デジタル測定位置信号DSおよびDCの直流成分が、それぞれ、デジタル低域通過フィルタ通過後の信号SDCおよび信号CDCとしてデジタル低域通過フィルタ4および5から出力される。
しかし、可動部の速度がデジタル低域通過フィルタサンプル周波数の1/3倍となる速度V3である場合、図4に示すように、基本波成分25は400Hzとなるが、3次高調波成分26はサンプル周波数1.2kHzと一致し、周波数0Hzに変換されてデジタル低域通過フィルタから出力される。そのため、3次高調波成分26は、デジタル低域通過フィルタで減衰されることなく直流成分として各記憶器に出力される。3次高調波成分以外にも、レゾルバ形状誤差は2次、4次、5次・・・高調波成分を含むため前記同様の原理で、デジタル低域通過フィルタサンプル周波数の1/2倍となる速度V2、1/4倍となる速度V4、1/5倍となる速度V5・・・の場合でも高調波成分は直流成分に変換されてデジタル低域通過フィルタから出力される。本実施形態に係る位置検出装置は、このように、直流成分に変換されてデジタル低域通過フィルタから出力される高調波成分に基づくオフセット値の誤差を低減するものである。
記憶器6は、オフセット設定手段8から出力された設定信号SETの値が1であるときは、信号SDCの値をオフセット値SOFとして記憶する。記憶器6は、設定信号SETの値が1である間、このような記憶動作を所定の時間間隔で行い、記憶内容を更新する。一方、記憶器6は、オフセット設定手段8から出力された設定信号SETの値が0であるときは、現在記憶している値を維持し更新は行わない。
記憶器7は、オフセット設定手段8から出力された設定信号SETの値が1であるときは、信号CDCの値をオフセット値COFとして記憶する。記憶器7は、設定信号SETの値が1である間、このような記憶動作を所定の時間間隔で行い、記憶内容を更新する。一方、記憶器7は、オフセット設定手段8から出力された設定信号SETの値が0であるときは、現在記憶している値を維持し更新は行わない。
記憶器6は、オフセット値SOFを減算器10に出力し、記憶器7は、オフセット値COFを減算器11に出力する。減算器10は、デジタル測定位置信号DSからオフセット値SOFを減算し、減算結果を内挿手段12に出力する。減算器11は、デジタル測定位置信号DCからオフセット値COFを減算し、減算結果を内挿手段12に出力する。内挿手段12は、可動部の位置を示す位置信号POSを減算器10および11から出力された信号に基づいて生成し出力する。この位置信号POSは、位置検出装置の検出結果として、可動部の移動制御等に用いることができる。
速度変換器9は、位置信号POSの時間微分である速度信号VELを求め、オフセット設定手段8に出力する。
オフセット設定手段8は、速度信号VELに基づいて設定信号SETを記憶器6および7に出力する。図2にオフセット設定手段8の構成を示す。記憶器13、14、15、および16にはそれぞれデジタル低域通過フィルタサンプル周波数の1/2倍となる速度V2、1/3倍となる速度V3、1/4倍となる速度V4、および1/5倍となる速度V5が予め記憶される。
速度変換器9から出力された速度信号VELは一致回路17、18、19、および20に入力される。また、記憶器13、14、15、および16にそれぞれ記憶された速度V2、V3、V4、およびV5は、一致回路17、18、19、および20にそれぞれ入力される。
一致回路17、18、19、および20は、それぞれ、速度V2、V3、V4、およびV5と速度信号VELの値とを比較する。一致回路17、18、19、および20は、それぞれ、速度V2、V3、V4、およびV5と速度信号VELの値とが一致したときは、それぞれが論理和回路21に出力する一致信号M3、M4、M5、およびM6の値を1とする。一方、一致回路17、18、19、および20は、それぞれ、速度V2、V3、V4、およびV5と速度信号VELの値とが一致しないときは、一致信号M3、M4、M5、およびM6の値を0とする。
論理和回路21は、一致信号M3、M4、M5、およびM6の論理和を求め、論理和演算結果を反転器22に出力する。反転器22は、論理和回路21による論理和演算結果を反転し、設定信号SETとしてオフセット設定手段8から出力する。
速度信号VELの値が、前記速度V2、V3、V4、またはV5のいずれかである場合、論理和回路21から値1が出力される。これによって、反転器22から出力される設定信号SETの値は0となる。一方、速度信号VELの値が、前記速度V2、V3、V4、およびV5のいずれでもない場合、論理和回路21から値0が出力される。これによって、反転器22から出力される設定信号SETの値は1となる。
したがって、速度信号VELの値が、前記速度V2、V3、V4、またはV5のいずれかの場合には、記憶器6および7に出力される設定信号SETの値が0となる。これによって、記憶器6および7においてオフセット値の更新記憶は行われず、それより前に記憶されていた値がオフセット値として維持される。そして、速度信号VELの値が、前記速度V2、V3、V4、およびV5のいずれでもない場合には、記憶器6および7に出力される設定信号SETの値が1となる。これによって、記憶器6および7においてオフセット値の更新記憶が行われる。
このような構成によれば、デジタル測定位置信号DSおよびDCの高調波成分の周波数がデジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数と一致するときは、記憶器6および7における更新記憶は行われず、それより前に記憶されていた値がオフセット値として維持される。これによって、記憶器6および7が、大きい誤差を含む値をオフセット値として記憶することを回避することができる。したがって、デジタル測定位置信号からオフセット値を十分に除去することが可能となり、位置検出信号POSに含まれる誤差を低減することができる。
一般には測定位置信号に含まれる6次以上の高調波成分は極わずかなため、ここでは、2次、3次、4次、および5次高調波成分を含む場合について記載した。しかしながら、オフセット設定手段8が備える一致回路および記憶器を増設することで、同様の原理で6次以上の高調波成分を含む場合に対しても、誤検出したオフセット値が用いられることを防止することが可能である。
図5に本発明の第2実施形態に係る位置検出装置の構成を示す。図1に示す第1実施形態に係る位置検出装置の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る位置検出装置は、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数のN分の1となる場合に(Nは2以上の整数である。)、デジタル低域通過フィルタ4および5に基づくフィルタ処理を施す前のデジタル測定位置信号DSおよびDCから、それぞれ、高調波補正値SCおよびCCを減算するものである。この高調波補正値SCおよびCCは、デジタル測定位置信号DSおよびDCのN次高調波成分に相当する。デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数のN分の1であるか否かの判定は、速度信号VELに基づいて行われる。
デジタル測定位置信号DSおよびDCから、高調波補正値SCおよびCCをそれぞれ減算する処理について説明する。高調波補正値設定手段27は、速度信号VELが速度VNと一致するか否かを判定する。ここで、速度VNは、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数の1/N倍となるときの速度である。高調波補正値設定手段27は、速度信号VELが速度VNと一致するときは、値がQNの設定信号SET2を高調波補正値算出手段28に出力し、速度信号VELが速度VNと一致しないときは、例えば、値が0の設定信号SET2を高調波補正値算出手段28に出力する。ここで、QNは、速度信号VELが速度VNと一致したことを示す値である。例えば、Q2=2、Q3=3、Q4=4、・・・・のようにQNの値を設定することができる。
記憶器29は、N次高調波成分に対応する高調波補正値SCおよびCCの振幅αを記憶している。また、記憶器30は、N次高調波成分に対応する高調波補正値SCおよびCCの位相βを記憶している。ここで位相βは、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本波成分の位相を基準とした位相値である。
高調波補正値算出手段28は、高調波補正値設定手段27が出力する設定信号SET2の値が0でない値QNであるときは、記憶器29および30からそれぞれ振幅αおよび位相βを読み込む。そして、次の(数1)および(数2)に従い高調波補正値SCおよびCCを生成し、それぞれ、減算器31および32に出力する。
(数1) SC=α・cos(N・θ+β
(数2) CC=α・sin(N・θ+β
一方、高調波補正値算出手段28は、高調波補正値設定手段27が出力する設定信号SET2の値が0であるときは、高調波補正値SCおよびCCの値を0に設定し、それぞれ、減算器31および32に出力する。
減算器31は、AD変換器2から出力されたデジタル測定位置信号DSから高調波補正値SCを減算し、減算によって得られた値をデジタル低域通過フィルタ4に出力する。デジタル低域通過フィルタ4は、減算器31から出力された信号に対して低域通過フィルタ処理を施し、処理後の信号SDCをオフセット値SOFとして記憶器6に出力する。記憶器6は、オフセット値SOFを記憶すると共に、その値を減算器10に出力する。
減算器32は、AD変換器3から出力されたデジタル測定位置信号DCから高調波補正値CCを減算し、減算によって得られた値をデジタル低域通過フィルタ5に出力する。デジタル低域通過フィルタ5は、減算器32から出力された信号に対して低域通過フィルタ処理を施し、処理後の信号CDCをオフセット値COFとして記憶器7に出力する。記憶器7は、オフセット値COFを記憶すると共に、その値を減算器11に出力する。
このような構成によれば、デジタル測定位置信号DSおよびDCのN次高調波成分の周波数がデジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数と一致するときは、デジタル測定位置信号DSおよびDCは、それぞれに含まれるN次高調波成分が低減された上でフィルタ処理が施される。そして、N次高調波成分が低減されたデジタル測定位置信号DSおよびDCに対しフィルタ処理が施された値がオフセット値として、それぞれ記憶器6および7に記憶される。これによって、記憶器6および7が大きい誤差を含む値をオフセット値として記憶することを回避することができる。したがって、デジタル測定位置信号からオフセット値を十分に除去することが可能となり、位置検出信号POSに含まれる誤差を低減することができる。
ここでは、複数の高調波成分(2次高調波成分、3次高調波成分、・・・・)について、デジタル測定位置信号DSおよびDCから高調波補正値SCおよびCCをそれぞれ減算する処理について説明した。このような処理の他、予め定めた1つのI次高調波成分に対応する振幅αおよび位相βをそれぞれ記憶器29および30に記憶しておき、デジタル測定位置信号DSおよびDCから、その1つの高調波成分に対応する高調波補正値SCおよびCCをそれぞれ減算する処理を行ってもよい。
次に応用例について説明する。第2実施形態に係る位置検出装置は、速度信号VELが予め定められた範囲内の値である場合に、デジタル低域通過フィルタ4および5から出力された値をオフセット値として記憶する構成としてもよい。図6にそのような位置検出装置の構成を示す。図1および図5のそれぞれに示す位置検出装置の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
規定範囲オフセット設定手段33は、特許文献1(特開2001−33206号公報)に記載されている「オフセット設定手段15」に相当するものである。規定範囲オフセット設定手段33は、速度信号VELが上側臨界速度VHI以上の場合には設定信号SETの値を0とし、デジタル低域通過フィルタ4および5から出力された値を記憶器6および7が記憶する動作を停止させる。ここで、上側臨界速度VHIは、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数の2分の1よりも高い周波数となるときの臨界速度である。
また、規定範囲オフセット設定手段33は、速度信号VELが下側臨界速度VLO以下の場合には設定信号SETの値を0とし、デジタル低域通過フィルタ4および5から出力された値を記憶器6および7が記憶する動作を停止させる。ここで、下側臨界速度VLOは、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のカットオフ周波数よりも低い周波数となるときの臨界速度である。
さらに、規定範囲オフセット設定手段33は、速度信号VELが下側臨界速度VLOを超え、上側臨界速度VHI未満である場合には設定信号SETの値を1とし、デジタル低域通過フィルタ4および5から出力された値をオフセット値として記憶器6および7に記憶させる。
このような構成によれば、デジタル測定位置信号DSおよびDCから、高調波補正値SCおよびCCをそれぞれ減算することによる効果に加えて、次のような効果を得ることができる。すなわち、このような構成によれば、デジタル測定位置信号DSおよびDCの基本周波数が、デジタル低域通過フィルタ4および5のカットオフ周波数を超え、デジタル低域通過フィルタ4および5のサンプル周波数の2分の1未満であるときに、デジタル低域通過フィルタ4および5から出力された値がオフセット値として記憶器6および7に記憶される。これによって、可動部の速度が低速であることにより、基本波成分がデジタル低域通過フィルタ4および5によって十分な減衰を受けず、その値が記憶されることを回避することができる。また、可動部の速度が高速であることにより、ナイキストの定理が成立せず、デジタル低域通過フィルタ4および5から無意味な値が出力され、その値が記憶されることを回避することができる。これによって、記憶器6および7が大きい誤差を含む値をオフセット値として記憶することを回避することができる。したがって、デジタル測定位置信号DSおよびDCからオフセット値を十分に除去することが可能となり、位置検出信号POSに含まれる誤差を低減することができる。
なお、図6の構成において、規定範囲オフセット設定手段33の代わりに、図1のオフセット設定手段8を用いてもよい。このような構成では、オフセット設定手段8の処理対象となっていない高調波成分(上記の第1実施形態では、6次以上の高調波成分)について、デジタル測定位置信号DSおよびDCから、高調波補正値SCおよびCCをそれぞれ減算する処理を行うことができる。
1 位置検出センサ、2,3 AD変換器、4,5 デジタル低域通過フィルタ、6,7,13,14,15,16,29,30 記憶器、8 オフセット設定手段、9 速度変換器、10,11,31,32 減算器、12 内挿手段、17,18,19,20 一致回路、21 論理和回路、22 反転器、23 デジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/12倍となる速度V12の基本波成分、24 デジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/12倍となる速度V12の3次高調波成分、25 デジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/3倍となる速度V3の基本波成分、26 デジタル低域通過フィルタサンプル周波数1.2kHzの1/3倍となる速度V3の3次高調波成分、27 高調波補正値設定手段、28 高調波補正値算出手段、33 規定範囲オフセット設定手段。

Claims (2)

  1. 位置センサの測定結果に応じた値を有する測定位置信号のオフセット値を記憶するオフセット記憶器と、
    前記オフセット記憶器が記憶するオフセット値を前記測定位置信号から除去するオフセット除去手段と、
    前記測定位置信号に基づいて速度信号を生成し出力する速度変換手段と、
    前記測定位置信号に対してフィルタ処理を施す低域通過フィルタと、
    前記速度信号に応じて前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させるオフセット設定手段と、
    を具備する位置検出装置において、
    前記低域通過フィルタは、
    所定のサンプル周波数でフィルタ処理を行うデジタルフィルタであり、
    前記オフセット設定手段は、
    Nを2以上の整数として、前記速度信号が示す速度が、前記測定位置信号の周波数が前記サンプル周波数のN分の1となる速度でない場合に、前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させることを特徴とする位置検出装置。
  2. 位置センサの測定結果に応じた値を有する測定位置信号のオフセット値を記憶するオフセット記憶器と、
    前記オフセット記憶器が記憶するオフセット値を前記測定位置信号から除去するオフセット除去手段と、
    前記測定位置信号に対してフィルタ処理を施す低域通過フィルタと、
    前記低域通過フィルタの出力値を前記オフセット記憶器に記憶させるオフセット設定手段と、
    を具備する位置検出装置において、
    前記低域通過フィルタは、
    所定のサンプル周波数でフィルタ処理を行うデジタルフィルタであり、
    前記位置検出装置は、
    前記測定位置信号に基づいて速度信号を生成し出力する速度変換手段と、
    Nを2以上の整数として、前記速度信号が示す速度が、前記測定位置信号の周波数が前記サンプル周波数のN分の1となる速度である場合に、前記フィルタ処理が施される前の前記測定位置信号に含まれるN次高調波分を低減する高調波低減手段と、
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
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