JP2010196759A - ねじ脱落防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はドライバーによるねじの締め付け時にねじが脱落することを防止するねじ脱落防止装置に関し、作業性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】有底筒状の本体部11と、本体部11の底部13に形成されねじ20のねじ部20bが挿通される孔部15と、本体部11の内壁から内側に向け延出するよう形成されると共にドライバー25が本体部11内に挿入された際にドライバー25と弾性的に係合することにより本体部11をドライバー25に保持させるアーム部16とを有し、アーム部16にドライバー25を孔部15の中心位置に案内する案内面17を設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明はねじ脱落防止装置に係り、特にドライバーによるねじの締め付け時にねじが脱落することを防止するねじ脱落防止装置に関する。
一般に、電子機器において部品の基板或いはハウジング等(以下、基板等という)への固定手段としてねじが多用されている。また、近年の電子機器の高密度化による小型化に伴い、ねじ止めも基板等の狭所に行う必要が生じてきている。
このような狭所へのねじ止めは、手を差し込むことができないため、マグネットドライバーを用い、ドライバーの軸部にねじを磁力により止めた状態でねじ止めを行うことが行われていた。しかしながらこの方法では、ねじがドライバーに磁力によって吸着されていたため、基板等に配設された他の部品等にねじが当たった場合、ねじがドライバーから脱落し電子装置内の構造物の下に転がり隠れてしまうことが多々発生した。
こうなるとねじを取り出しは容易ではなく、電子機器を傾けたり或いは基板等を電子機器から取り外したりすることにより、ねじを取り出す必要があった。また、ねじが基板の活電部に落下した場合には、ねじが基板に形成された回路とショートする危険性もあった。このため、磁力以外の機械的な手段でねじをドライバーに保持させるねじ脱落防止装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
実用新案登録第3086077号公報 特開平09−242737号公報
しかしながら、従来のねじ脱落防止装置は、ドライバーをねじ脱落防止装置に装着するのが面倒であるという問題点があった。特に、基板等に螺着されたねじを取り外す場合において、ねじが基板等の狭所に螺着されているときはこの問題は重大となり、ねじ脱落防止装置にドライバーを装着しねじと係合させる作業は困難になる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、作業性の向上を図りうるねじ脱落防止装置を提供することを目的とする。
一の観点からは、有底筒状の本体部と、該本体部の底部に形成され、ねじのねじ部が挿通されると共に前記ねじの頭が前記底部と係合するよう形成された孔部と、弾性変形可能であり、前記本体部の内壁から内側に向け延出するよう形成され、ドライバーが前記本体部内に挿入された際に前記ドライバーと弾性的に係合し、前記本体部を前記ドライバーに保持させるアーム部とを有し、前記アーム部に前記ドライバーを前記孔部の中心位置に案内する案内面を設けたねじ脱落防止装置が提供される。
開示のねじ脱落防止装置は、ドライバーの挿入が案内面で案内されるため、ねじの締結時及びねじの取り外し時の双方において、本体部に装着されたねじにドライバーを容易に係合させることができると共にねじのドライバーからの脱落を防止することができる。
図1は本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を示しており、(A)は断面図、(B)は底面図である。 図2は本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を示しており、(A)は下から見た斜視図、(B)は上から見た斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置にねじを装着する処理を説明するための図である。 図4は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてねじを固定板金に締結する処理を説明するための図である(その1)。 図5は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてねじを固定板金に締結する処理を説明するための図である(その2)。 図6は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてねじを固定板金から取り外す処理を説明するための図である(その1)。 図7は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてねじを固定板金から取り外す処理を説明するための図である(その2)。 図8は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてねじを固定板金から取り外す処理を説明するための図である(その3)。 図9は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置を用いてプリント基板を筐体に締結した状態を示す斜視図である。 図10は本発明の第2実施形態である、ねじ脱落防止装置を示しており、(A)は断面図、(B)は底面図である。 図11は本発明の第2実施形態であるねじ脱落防止装置を示しており、(A)は下から見た斜視図、(B)は上から見た斜視図である。 図12は本発明の第3実施形態である、ねじ脱落防止装置を示しており、(A)は断面図、(B)は底面図である。 図13は本発明の第3実施形態であるねじ脱落防止装置を示しており、(A)は下から見た斜視図、(B)は上から見た斜視図である。 図14は本発明の第4実施形態である、ねじ脱落防止装置を示しており、(A)は断面図、(B)は底面図である。 図15は本発明の第4実施形態であるねじ脱落防止装置を示しており、(A)は下から見た斜視図、(B)は上から見た斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態であるねじ脱落防止装置10Aを示している。図1(A)はねじ脱落防止装置10Aの断面を示し、図1(B)はねじ脱落防止装置10Aの底面を示している。また、図2(A)はねじ脱落防止装置10Aを下方から見た斜視図であり、図2(B)はねじ脱落防止装置10Aを上から見た斜視図である。
ねじ脱落防止装置10Aは、絶縁性樹脂を一体成型したものである。このねじ脱落防止装置10Aは、大略すると本体部11、孔部15、及びアーム部16等を有している。本体部11は、筒状部12と底部13を有した有底筒状の形状とされている。
孔部15は、本体部11の底部13の中心位置に形成されている。即ち、孔部15は、その中心がねじ脱落防止装置10A(本体部11)の中心軸と一致するよう設けられている。図3に矢印Xで示す一点鎖線は、ねじ脱落防止装置10Aの中心軸である。
この孔部15の直径は、ねじ脱落防止装置10Aを用いて締結が行われるねじ20の頭20aの直径よりは小さく、かつねじ部20bの直径よりも大きく設定されている。従って、ねじ20はねじ脱落防止装置10Aに装着された状態で、頭20aが底部13と係合し、ねじ部20bが孔部15を挿通して底部13の下部に延出した状態となる(図4参照)。
アーム部16は、筒状部12の内壁に設けられている。本実施形態では、90°間隔で4個のアーム部16が設けられている。このアーム部16は、筒状部12の内壁の上部(X2方向側が上となる)より下方に向け延出した片持ち梁構造とされている。従って、アーム部16は矢印Y方向に弾性変形可能な構造となっている。このアーム部16の延出方向(X1方向)は、後述するドライバー25の挿入方向となるよう設定されている。
また、アーム部16は、ねじ脱落防止装置10A(本体部11)の中心軸Xに向け突出した形状とされている。具体的には、アーム部16は側面視で略く字形状とされている(図1(A)参照)。このく字形状とされたアーム部16は、頂部16aを中心にその上部に第1の案内面17が形成され、下部に第2の案内面18が形成されている。
第1の案内面17は、下方(X1方向)に向かうに連れて漸次中心軸Xに近接する傾斜面である。また、第2の案内面18は、下方(X1方向)に向かうに連れて漸次中心軸Xから離間する傾斜面である。よって、アーム部16において、頂部16aが最も中心軸Xに近接している。
本体部11(筒状部12)のアーム部16と対向する位置には、側部開口19が形成されている。よって、側部開口19は、アーム部16と同様に90°間隔で4個形成されている。この側部開口19の大きさは、その内部にアーム部16が挿入しうる大きさとされている。
前記したように、アーム部16は矢印Y方向(筒状部12に向かう方向)に弾性変形可能となっている。仮に、側部開口19が設けられてない構成を想定すると、アーム部16が矢印Y方向に弾性変形した場合、直ちに筒状部12の内壁と当接し、アーム部16の変形が規制されてしまう。しかしながら、側部開口19を設けることによりアーム部16は弾性変形に伴い側部開口19内に挿入されるため、本体部11の小型化を図りつつ、アーム部16の弾性変形量を大きく取ることができる。
次に、上記のねじ脱落防止装置10Aを用い、ねじ20をドライバー25により締結する処理について説明する。図3乃至図5は、ねじ20を締結する処理を処理手順に沿って示している。尚、以下の説明では、ねじ20を用いてプリント基板33を電子機器筐体30の固定板金31に固定する例について説明するものとする。また各図では、図示の便宜上、ドライバー25の軸部分のみを示している。
ねじ20を固定板金31に締結するには、ねじ止めを行う作業者は、先ずねじ20をねじ脱落防止装置10Aに装着する。図3は、ねじ20がねじ脱落防止装置10Aに装着される様子を示している。本実施形態では、ねじ20とプリント基板33との間にばね座金21及び平座金22を介在させるため、ばね座金21及び平座金22が予めねじ20に装着されている。
ドライバー25はマグネットドライバーであり、磁性材料からなるねじ20を磁力により吸引できる。尚、本実施形態ではマグネットドライバーを用いているが、ドライバー25は必ずしもマグネットドライバーとする必要はない。
ドライバー25にねじ20を吸引させると、続いて作業者はねじ20を開口部14からねじ脱落防止装置10A内に挿入する。本実施形態では、ねじ20の頭20a、ばね座金21、及び平座金22の内、最も直径が大きいのは平座金22である(直径を矢印Cで示す)。
一方、前記のようにねじ脱落防止装置10Aの内部には、複数のアーム部16が延出形成されている。この各アーム部16の内側に形成される仮想的な内接円Sの直径Aは、平座金22の直径Dよりも小さく設定されている(A<D)。よって、ねじ20をねじ脱落防止装置10Aに挿入することにより、平座金22がアーム部16の第1の案内面17と当接する。
アーム部16は弾性変形可能な構造であり、また第1の案内面17はドライバー25の挿入方向に向け漸次中心軸Xに向け近接する傾斜面とされている。このため、ねじ20をドライバー25によりX1方向に押圧すると、平座金22は第1の案内面17に案内されつつ下動する。尚、ばね座金21及び平座金22を用いない場合にはねじ20の頭20aが案内面17と当接し、ねじ20は頭20aが第1の案内面17に案内されつつ下動することとなる。
上記のようにねじ20が平座金22等と共にX1方向に移動することにより、第1の案内面17は平座金22にY方向に押圧される。これにより、アーム部16はY方向に弾性変形する。この際、前記のように筒状部12のアーム部16と対向する位置には側部開口19が形成されているため、本体部11の外径が小さくても、アーム部16の変形量を大きく取ることができる。
更に作業者がドライバー25をX1方向に移動させると、平座金22は頂部16aを超える。これにより、弾性変形していたアーム部16は、弾性復元することによりドライバー25と係合する。この係合状態において、各アーム部16の頂部16aはドライバー25を略均等の押圧力で押圧するため、ドライバー25はねじ脱落防止装置10Aの中心軸Xに位置決めされる。またこれに伴い、ドライバー25に装着されたねじ20もねじ脱落防止装置10Aの中心軸Xに位置決めされる。
前記したように孔部15は、その中心が中心軸Xと一致するよう設定されている。このため、ドライバー25をねじ脱落防止装置10Aに対して下動させることにより、ねじ20のねじ部20bは底部13に形成された孔部15内に自動的に挿入されていく。よって、ねじ20は本体部11内の外部から見えないが、単にドライバー25をX1方向に移動さるだけの操作で、ねじ20のねじ部20bを孔部15に容易かつ確実に挿入させることができる。
図4は、アーム部16がドライバー25に係合した状態を示している。ドライバー25の軸部の直径B(図3に矢印で示す)は、前記した各アーム部16の内側に形成される仮想的な内接円Sの直径Aよりも大きく設定されている。よって、アーム部16は複数のアーム部16(詳細には頂部16a)と弾性的に係合した状態となっている。このアーム部16のドライバー25に対する係合力により、ねじ脱落防止装置10Aはドライバー25に保持される。
ところで、一般にねじ20の締結に用いられるドライバー25は、JISにより規格された1番〜3番の3種類がある。1番(No1)のドライバーの軸径は5mmであり、2番(No2)のドライバーの軸径は6mmであり、3番(No3)のドライバーの軸径は8mmである。本実施形態では、各アーム部16の内側に形成される仮想的な内接円Sの直径Aが、軸径が最も小さいJIS規格で規定された1番ドライバーの軸の直径(5mm)よりも小さく設定されている。このため、1番〜3番のいずれのドライバー25を用いても、ねじ脱落防止装置10Aは各ドライバー25に保持される。
上記のようにねじ20がねじ脱落防止装置10A内に装着され、このねじ脱落防止装置10Aがドライバー25に保持されると、本体部11の底部13から突出したねじ部20bを固定板金31に形成された雌ねじ部32と位置決めする。プリント基板33は、固定板金31上に予め載置されている。この際、プリント基板33と固定板金31上は、プリント基板33の貫通孔34と固定板金31の雌ねじ部32とが同軸的となるよう位置決めされている。
次に作業者は、ドライバー25を操作することにより、ねじ部20bを貫通孔34に挿通した上で雌ねじ部32に当接させ、その上で図5に矢印で示すようにドライバー25を回転させる。これにより、ねじ20は固定板金31に締結される。ねじ20が固定板金31に締結されることにより、プリント基板33は固定板金31を介して筐体30に固定される。ねじ20の締結処理が終了すると、作業者はねじ脱落防止装置10Aからドライバー25を引き抜く。
以上により、ねじ脱落防止装置10Aを用いたねじ20の締結処理は終了する。また本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Aは、図5及び図9に示すように、ねじ20を固定板金31に締結した後もねじ20と共にプリント基板33に残存する。しかしながら、ねじ脱落防止装置10Aは小型の部品であるため、これをプリント基板33上に残存させても不都合は生じない。
本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Aは、ねじ20が本体部11内に装着された状態のドライバー25に保持される。よって、筐体30内の狭所であっても、ねじ20がドライバー25から離脱することはなく、ねじ20を固定板金31(被固定部材)に確実に締結することができる。
また、仮にねじ止め作業中にねじ脱落防止装置10Aがドライバー25から外れてしまった場合でも、本体部11の内部に突出したアーム部16がストッパーとなり、ねじ20がねじ脱落防止装置10Aから離脱するようなことはない。また、ねじ20を収納した本体部11は絶縁樹脂により形成されているため、プリント基板33に形成された回路や電子部品とねじ20がショートするようなこともない。
次に、図6乃至図8を用いて、ねじ20をプリント基板33から取り外す処理について説明する。前記したように、本実施形態ではねじ脱落防止装置10Aはねじ20の締結位置に残存する。よって作業者は、プリント基板33の上部からねじ20の締結位置を容易に見つけ出すことができる。
作業者は取り外すねじ20を見つけ出すと、取り外すねじ20と共に固定されているねじ脱落防止装置10A内にドライバー25を挿入する。図6は、ドライバー25をねじ脱落防止装置10Aに挿入した直後の状態を示している。ドライバー25の軸部の直径Bに対し、開口部14の直径は大きく設定されている。よって、ドライバー25の本ねじ脱落防止装置10A内への挿入は、容易に行うことができる。
この挿入直後の状態において、ドライバー25の先端部はアーム部16の第1の案内面17と対峙した状態となっている。前記のようにねじ脱落防止装置10A(本体部11)の内部には、複数のアーム部16が延出形成されている。この各アーム部16の内側に形成される仮想的な内接円Sの直径Aは、ドライバー25の軸部の直径Bよりも小さく設定されている(A<B)。よって、ドライバー25をねじ脱落防止装置10Aに挿入することにより、ドライバー25の軸部はアーム部16の第1の案内面17と当接する。
アーム部16は弾性変形可能な構造であり、また第1の案内面17はドライバー25の挿入方向に向け漸次中心軸Xに向け近接する傾斜面とされている。このため、ドライバー25をX1方向に押圧すると、ドライバー25の軸部は第1の案内面17に案内されつつ下動する。このように、ドライバー25がX1方向に移動することにより第1の案内面17はドライバー25に押圧され、よってアーム部16はY方向に弾性変形する。
更に作業者がドライバー25をX1方向に移動させると、ドライバー25の軸部の側面はアーム部16の頂部16aにより弾性的に係合した状態となる。これにより、ねじ脱落防止装置10Aは、再びドライバー25に保持された状態となる。また、この係合状態において、各アーム部16の頂部16aはドライバー25を略均等の押圧力で押圧する。このためドライバー25は、ねじ脱落防止装置10Aの中心軸Xに位置決めされる。
一方、前記したように孔部15は、その中心がねじ脱落防止装置10Aの中心軸Xと一致するよう設定されている。このため、ドライバー25をねじ脱落防止装置10Aに対して下動させることにより、ドライバー25の軸部は締結されているねじ20の頭20aに自動的に位置決めされる。よって、ねじ20は本体部11内の外部から見えないが、作業者は単にドライバー25をX1方向に移動さるだけの操作で、ドライバー25の軸部の先端に形成された十字部を頭20aに形成された十字孔に容易かつ確実に係合させることができる。
次に作業者は、ドライバー25を操作することにより、図5に矢印で示すようにドライバー25を締結時とは反対方向に回転させる。これにより、ねじ20は固定板金31からはずれ、プリント基板33の固定は解除される。ねじ20の固定板金31からの取り外し処理が終了すると、作業者はドライバー25を引き抜く。
この際、ねじ脱落防止装置10Aはアーム部16によりドライバー25に保持されているため、ねじ脱落防止装置10Aも締結位置から引き抜かれる。また、ねじ20はねじ脱落防止装置10Aの内部に装着された状態を維持しているため、上記の引き抜きによりねじ20も合わせて回収することができる。このように、ねじ20の取り外し処理も容易に行うことができる。以上の処理により、ねじ20の取り外し処理は終了する。
次に、図10乃至図15を用いて、本発明の第2乃至第4実施形態であるねじ脱落防止装置10B〜10Dについて説明する。尚、図10乃至図15において、図1乃至図9に示した構成と対応する構成については同一符号を付して、その説明を省略する。
図10及び図11は、第2実施形態であるねじ脱落防止装置10Bを示している。
前記した第1実施形態に係るねじ脱落防止装置10Aは、本体部11が単に筒状形状とされていたため、ねじ20をねじ脱落防止装置10Aに挿入装着する際、或いはねじ20のプリント基板33からの取り外し時にドライバー25を開口部14に挿入する際に、ねじ20及びドライバー25の挿入が円滑に行われないおそれがある。
この不都合を解決するため、本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Bは、本体部11の開口部14に案内部35を設けた。案内部35は円錐台形状を有しており、開口部14から外側に向かうに従い開口が広くなるよう設定されている。
ねじ20或いはドライバー25がねじ脱落防止装置10Bに挿入する際、本実施形態では案内部35が設けられているため、ねじ20及びドライバー25は案内部35の内側面である円錐状部36に案内されて開口部14に至る。このため本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Bによれば、ねじ20及びドライバー25を容易かつ確実にねじ脱落防止装置10B(本体部11)に挿入することができる。
図12及び図13は、第3実施形態であるねじ脱落防止装置10Cを示している。
本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Cは、基本構成は第2実施形態であるねじ脱落防止装置10Bと同一である。しかしながら、第1及び第2実施形態に係るねじ脱落防止装置10A,10Bは本体部11が円筒形状とされ、またねじ脱落防止装置10Bは案内部35が円錐台形状とされていた。このため、仮にねじ20の締結時にねじ脱落防止装置10A,10Bがドライバー25から離脱してしまった場合には、筐体30内でねじ脱落防止装置10A,10Bが転動して回収が困難になることが考えられる。
この不都合を解決するため、本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Cは、案内部35の先端部に転がり防止用切欠き37を設けている。案内部35に転がり防止用切欠き37を設けることにより、筐体30の床面が転がり防止用切欠き37と係合することにより、ねじ脱落防止装置10Cの転動は規制される。よって、仮に筐体30内にねじ脱落防止装置10Cを落下させてしまっても、ねじ脱落防止装置10Cは転動しないため、容易に回収することができる。
図14及び図15は、第4実施形態であるねじ脱落防止装置10Dを示している。
本実施形態に係るねじ脱落防止装置10Dも、第3実施形態であるねじ脱落防止装置10Cと同様に転動を防止したものである。このため、本実施形態では本体部11(筒状部12)の表面に複数(本実施形態では4本)の転がり防止用リブ38を長手方向に延在するよう形成している。
ねじ脱落防止装置の転動を防止する手段の配設位置は、第3実施形態のように案内部35に限定されるものではなく、筒状部12に直接形成することも可能である。更に、図示しないが、第3実施形態のように案内部35を有するねじ脱落防止装置10Cにおいて、筒状部12に更に本実施形態のように転がり防止用リブ38を設けた構成とすることも可能である。このように、本体部11の外周部分に転がり防止用リブ38をもうけても、ねじ脱落防止装置10Dの転動は規制され、筐体30内にねじ脱落防止装置10Dを落下させてしまっても、ねじ脱落防止装置10Dを容易に回収することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
有底筒状の本体部と、
該本体部の底部に形成され、ねじのねじ部が挿通されると共に前記ねじの頭が前記底部と係合するよう形成された孔部と、
弾性変形可能であり、前記本体部の内壁から内側に向け延出するよう形成され、ドライバーが前記本体部内に挿入された際に前記ドライバーと弾性的に係合し、前記本体部を前記ドライバーに保持させるアーム部とを有し、
前記アーム部に前記ドライバーを前記孔部の中心位置に案内する案内面を設けたねじ脱落防止装置。
(付記2)
前記本体部は、絶縁性を有する材料よりなる付記1記載のねじ脱落防止装置。
(付記3)
前記アーム部は、前記本体部の内壁より前記ドライバーの挿入方向に向け延出した片持ち梁構造を有する付記1または2記載のねじ脱落防止装置。
(付記4)
前記案内面は、前記ドライバーの挿入方向に向け傾いた傾斜面である付記1乃至3のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
(付記5)
前記アーム部を複数設けると共に、該アーム部の内側に形成される仮想的な内接円の直径が、JIS規格で規定された1番ドライバーの軸の直径よりも小さく設定されてなる付記1乃至4のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
(付記6)
前記本体部の開口部側に、前記ドライバーの挿入を案内する円錐状部を形成してなる付記1乃至5のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
(付記7)
前記本体部の外周部分に、外側に向け突出するリブを形成してなる付記1乃至6のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
(付記8)
前記本体部の前記アーム部の先端部と対向する位置に、該先端部が挿入可能な側部開口を形成してなる付記3乃至7のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
10A〜10D ねじ脱落防止装置
11 本体部
12 筒状部
13 底部
14 開口部
15 孔部
16 アーム部
17 第1の案内面
18 第2の案内面
19 側部開口
20 ねじ
25 ドライバー
30 筐体
31 固定板金
32 雌ねじ部
33 プリント基板
34 貫通孔
35 案内部
36 円錐状部
37 転がり防止用切欠き
38 転がり防止用リブ

Claims (5)

  1. 有底筒状の本体部と、
    該本体部の底部に形成され、ねじのねじ部が挿通されると共に前記ねじの頭が前記底部と係合するよう形成された孔部と、
    弾性変形可能であり、前記本体部の内壁から内側に向け延出するよう形成され、ドライバーが前記本体部内に挿入された際に前記ドライバーと弾性的に係合し、前記本体部を前記ドライバーに保持させるアーム部とを有し、
    前記アーム部に前記ドライバーを前記孔部の中心位置に案内する案内面を設けたねじ脱落防止装置。
  2. 前記本体部は、絶縁性を有する材料よりなる請求項1記載のねじ脱落防止装置。
  3. 前記アーム部は、前記本体部の内壁より前記ドライバーの挿入方向に向け延出した片持ち梁構造を有する請求項1または2記載のねじ脱落防止装置。
  4. 前記案内面は、前記ドライバーの挿入方向に向け傾いた傾斜面である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
  5. 前記アーム部を複数設けると共に、該アーム部の内側に形成される仮想的な内接円の直径が、JIS規格で規定された1番ドライバーの軸の直径よりも小さく設定されてなる請求項1乃至4のいずれか一項に記載のねじ脱落防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022011296A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 株式会社フジキン ボルト保持部材、および、ボルトおよびボルト保持部材の組合せ体

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