JP2010196726A - シェル形ニードル軸受 - Google Patents

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【課題】ニードルの潜り込みを防止することができる、薄肉のシェル形ニードル軸受を提供する。
【解決手段】シェル形ニードル軸受10は、軸受断面高さが1.0〜2.0mmである薄肉形状にされるとともに、保持器12の一対の円環部12aには、柱部12bの外周面より径方向外方に延出するフランジ部12dが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シェル形ニードル軸受に関し、特に、自動車トランスミッション、エンジン補機、その他一般産業機械に適用されるシェル形ニードル軸受に関する。
シェル形ニードル軸受は、すべり軸受(ブッシュ)の代替として、ドライブトレイン支持部やエンジン・カムシャフト支持部等に適用されることから、薄肉化が図られている(例えば、特許文献1参照。)。図2に示すように、特許文献1に記載のシェル形ニードル軸受100では、軸受断面高さが1.5mmと薄肉に形成されるとともに、ニードル101を保持する爪を有する保持器102が合成樹脂によって形成されている。
また、他のシェル形ニードル軸受としては、スタータ用軸受に適用されるものとして、径方向に肉厚のある樹脂製の保持器によって、ニードルを内外径側に抜け止めすることが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2008−14488号公報 特開2008−232219号公報
ところで、軸受断面高さが1.0〜2.0mm程度のシェル形ニードル軸受を使用する場合、樹脂製の保持器の板厚も0.3〜1.2mmと薄いものが使用されるため、上下に爪を設けることができず、軌道輪と反対側のみに爪を設けるように設計される。しかしながら、この場合には、ニードルが外輪軌道面と保持器外周面との間に潜り込むという問題があった。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、ニードルの潜り込みを防止することができる、薄肉のシェル形ニードル軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成によって達成される。
(1) 内周面或は外周面に軌道面を、両端部に一対のフランジ部を、それぞれ有するシェルと、
該シェル内に配置され、一対の円環部と、該一対の円環部を連結する複数の柱部と、を有し、該一対の円環部と隣接する前記柱部とによって画成される複数のポケットを有する樹脂製の保持器と、
前記軌道面に沿って転動自在となるように、前記複数のポケットにそれぞれ配置される複数のニードルと、
を備え、軸受断面高さが1.0〜2.0mmであるシェル形ニードル軸受であって、
前記保持器の一対の円環部には、前記柱部の外周面より径方向外方に延出するフランジ部が形成され、
前記シェルが圧入された状態で、前記フランジ部の外周面と前記軌道面との間のすきまが、0.15〜0.25mmであることを特徴とするシェル形ニードル軸受。
(2) 前記保持器は、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリフェニレンサルファイドのいずれかであることを特徴とする(1)に記載のシェル形ニードル軸受。
本発明のシェル形ニードル軸受によれば、軸受断面高さが1.0〜2.0mmである薄肉形状にされるとともに、保持器の一対の円環部には、柱部の外周面より径方向外方に延出するフランジ部が形成され、シェルが圧入された状態で、フランジ部の外周面と前記軌道面との間のすきまが、0.15〜0.25mmであるので、該すきまを最小限にすることで、ニードルの半径方向移動量を拘束することができ、フランジ部の外周面とシェルの軌道面との間にニードルの潜り込みを防止することができ、焼付きの発生が抑制される。また、鋼製のシェルと樹脂製の保持器の線膨張係数の違いにより、高温時に万一保持器の外周面とシェルの軌道面とが接触する場合や、薄肉のシェルや保持器の真円度が低いため、万一保持器の外周面とシェルの軌道面とが接触する場合が生じたとしても、フランジ部のみがシェルの軌道面と接触するため、接触面積を低減することができ、トルク損失を下げることができる。
さらに、保持器は、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリフェニレンサルファイドのいずれかとすることで、耐油性及び必要とされる強度と剛性を確保することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係るシェル形ニードル軸受の断面図であり、(b)は、(a)のI−I断面図である。 従来のシェル形ニードル軸受の断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るシェル形ニードル軸受について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、シェル形ニードル軸受10は、ドライブトレイン支持部やエンジン・カムシャフト支持部等に適用されるもので、1.0〜2.0mm程度の軸受断面高さで薄肉化されている。このシェル形ニードル軸受10は、内周面に軌道面11aを、両端部に一対の内向きフランジ部11b,11cを、それぞれ有するシェル(鍔付外輪)11と、シェル11内に配置され、一対の円環部12aと、一対の円環部12を連結する複数の柱部12bと、を有し、一対の円環部12aと隣接する柱部12bとによって画成される複数のポケット13を有する樹脂製の保持器12と、軌道面11aに沿って転動自在となるように、複数のポケット13にそれぞれ配置される複数のニードル14と、を備え、図示しない軸(或は内輪部材)を回転自在に支持している。
シェル11は、軸受鋼、肌焼鋼等の硬質金属板に絞り加工等の塑性変形を施すことにより、全体を円筒状に形成している。また、内向きフランジ部12cは、保持器12をシェル11内に配置した後に、加締めることで形成される。
保持器12は、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂材料からなる。柱部12bの内径側には、爪12cが形成されており、ニードル13はパチン挿入され、且つ、ポケット13内で抜け止めされている。
さらに、保持器12の一対の円環部12aには、柱部12bの外周面より径方向外方に延出するフランジ部12dが形成されている。これにより、シェル11が図示しないハウジングに常温において圧入された状態では、フランジ部12dの外周面とシェル11の軌道面11aとの間のすきまが、0.15〜0.25mmとなる。
上記のように構成されるシェル形ニードル軸受10によれば、軸受断面高さが1.0〜2.0mmである薄肉形状にされるとともに、保持器12の一対の円環部12aには、柱部12bの外周面より径方向外方に延出するフランジ部12cが形成され、シェル11が常温において圧入された状態で、フランジ部12dの外周面と軌道面11aとの間のすきまgが、0.15〜0.25mmであるので、すきまgを最小限にすることで、ニードル14の半径方向移動量を拘束することができ、フランジ部12dの外周面とシェル11の軌道面11aとの間にニードル14の潜り込みを防止することができ、焼付きの発生が抑制される。また、鋼製のシェル11と樹脂製の保持器12の線膨張係数の違いにより、高温時に万一保持器12の外周面とシェル11の軌道面とが接触する場合や、薄肉のシェル11や保持器12の真円度が低いため、万一保持器12の外周面とシェル11の軌道面11aとが接触する場合が生じたとしても、フランジ部12dのみがシェル11の軌道面11aと接触するため、接触面積を低減することができ、トルク損失を下げることができる。
さらに、保持器12は、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリフェニレンサルファイドのいずれかとすることで、耐油性及び必要とされる強度と剛性を確保することができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本実施形態は、内周面に軌道面11a、両端部に内向きフランジ部11b,11cをそれぞれ有する外輪シェル11を使用しているが、外周面に軌道面、両端部に外向きフランジ部をそれぞれ有する内輪シェルを使用してもよい。
また、本発明のシェル形ニードル軸受は、シールリングを有するものであってもよい。
10 シェル形ニードル軸受
11 シェル
11a 軌道面
11b,11c 内向きフランジ部(フランジ部)
12 保持器
12d フランジ部
14 ニードル

Claims (2)

  1. 内周面或は外周面に軌道面を、両端部に一対のフランジ部を、それぞれ有するシェルと、
    該シェル内に配置され、一対の円環部と、該一対の円環部を連結する複数の柱部と、を有し、該一対の円環部と隣接する前記柱部とによって画成される複数のポケットを有する樹脂製の保持器と、
    前記軌道面に沿って転動自在となるように、前記複数のポケットにそれぞれ配置される複数のニードルと、
    を備え、軸受断面高さが1.0〜2.0mmであるシェル形ニードル軸受であって、
    前記保持器の一対の円環部には、前記柱部の外周面より径方向外方に延出するフランジ部が形成され、
    前記シェルが常温において圧入された状態で、前記フランジ部の外周面と前記軌道面との間のすきまが、0.15〜0.25mmであることを特徴とするシェル形ニードル軸受。
  2. 前記保持器は、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリフェニレンサルファイドのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のシェル形ニードル軸受。
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US20160069392A1 (en) * 2014-09-10 2016-03-10 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Radial bearing with variable lubrication flow restriction

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